毎日句会みのる選

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2018年2月18日(Sun)

2月10日~2月16日

2018年02月16日
展けたる海真つ平ら梅の丘明日香
唄ひつつスキップする子雛飾るこすもす
蛸壺の野積みの山に斑雪よし女
魁の上枝の梅を指されけりさつき
川岸の芽柳に風生まれけりともえ
2018年02月15日
浜風にはためく幌は牡蠣打ち場さつき
春光の川面は切子揉むごとしはく子
日に溶けて目鼻くずれの雪だるまみどり
春陰にギターつまびく楽士かなみどり
花菜畑一輌電車風連れて智恵子
2018年02月14日
金紙揉む淀のさざなみ風光る菜々
狛犬のくしやみしさうや薮椿よし女
願い絵馬相打ちあへる春疾風智恵子
牡蠣打女弾むよもやま話かなさつき
日に匂ふ潮の香りや若布干す宏虎
2018年02月13日
町長屋ここも空家にうそ寒し菜々
雪壁の道抜けて訪ふ道の駅智恵子
ヨガ修行百畳敷の堂寒しはく子
目の笑ふマスクどうしの会釈かなそうけい
2018年02月12日
この深雪朝刊取りに長靴でよし女
2018年02月11日
雪の宿母の初恋噺など更紗
絶え間なき雪解しずくや鎖樋たか子
雪吊りの縄八方へ緊張すたか子
矢のごとく馳せるは魚影水温むよう子
老木の矜持を見よや梅真白宏虎
戦なき幸な忘れそ建国日菜々
2018年02月10日
根性の曲りしもあり軒つららたか子
一水にめぐる庭園風光る菜々
ひと刷毛に大書せしごと春の雲ぽんこ
昨夜の雨凍てて沈黙鎖樋せいじ
水琴窟聞かむ深雪に膝つきて菜々
春光に金の鯱反りに反るぽんこ
と見る間に細る中洲や雪解川たか子
春光へ鯉ゆつたりと向き変ふるはく子

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2018年2月11日(Sun)

2月3日~2月9日

2018年02月09日
朝日射し綺羅星となる樹氷かな隆松
湯治宿雪吊り松の男ぶりたか子
息荒き犬連れ戻る猟夫かな三刀
魁の摘むに思案す蕗の薹うつぎ
黄金の鯉が躍如す春の池はく子
ベビーカー並ぶ公園春立ちぬさつき
2018年02月08日
添へし手に幹の温もり日脚伸ぶたか子
春の雪箒目隠すほど降らずさつき
笹鳴きに誘はれ登る男坂やよい
盆梅の幹のねじれは勘亭流せいじ
凍空のオリオンに励まされけりもとこ
2018年02月07日
えり挿しの湖に影さす比良の山宏虎
白梅のほころびそめし空蒼し満天
夫に多謝バレンタインのチョコレートよし女
峡の梅探る五感を研ぎすまし更紗
雪分けて道標見る深山路さつき
洞深き父の遺愛の梅真白菜々
2018年02月06日
針山のごとくに畦の霜柱そうけい
春寒し目鼻欠けたる石仏菜々
払ひたる雪の下より花スミレともえ
春光に背中押されて庭仕事明日香
2018年02月05日
裸木にひつかかりたる雲真白せいじ
墓碑の霊寧かれと降る春の雪はく子
仏壇の母にも手向く年の豆なつき
潮の香を放ちて乾く若布かな宏虎
2018年02月04日
陣広ぐごと芝焼の炎馳す菜々
元気ださねばと恙の鬼やらひうつぎ
2018年02月03日
箒目の見えはじめたる雪間かなたかを
鬼は外逃げる園長楽しそう智恵子

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2018年2月4日(Sun)

1月27日~2月2日

2018年02月02日
霜被り白髪となりし竜の髭よし女
一筋の煙をあげて冬山家みどり
味噌づくり大豆を浸す寒の水やよい
2018年02月01日
朝市のおばさんいつも頬かむりよう子
セコイアの梢に透く日春隣うつぎ
珠のごと雨粒宿す冬芽かなぽんこ
蓋取れば盛り上がりたるおでん種たか子
ほつこりと庭木を包む雪ぬくし明日香
2018年01月31日
同年と知りし親しさ日向ぼこたか子
月蝕にこころ満たされ悴まず菜々
春隣主婦で混みあふ美容室満天
地団駄の靴に崩るる霜柱よし女
堆く雪積み山湖鎮まりぬ宏虎
星冴ゆる皆既月食進むほどやよい
農道の深き轍に草萌ゆるせいじ
2018年01月30日
花の本旅の本積み書肆の春菜々
手を挙ぐは用あるサインちやんちやんこうつぎ
山焼の火を煽るごと太鼓打つなつき
雪嶺の蒼天高く屹立す三刀
2018年01月29日
ゆくりなき雪晴れを謝し万歩計よう子
野を焼く火たちまち岬をのみこめりやよい
大玻璃をキャンバスとして雪の花よし女
枯芝に女子弓道部火矢放つやよい
悴む手鍵穴と息合はざりきたか子
着ぐるみの鬼に大泣き節分祭菜々
箸を置く裏山に雪しずる音たかを
木漏れ日を啄んで居る寒雀うつぎ
2018年01月28日
すっぽりとマイカー被ふ深雪かなこすもす
この深雪田の神さあもおつたまげよし女
リハビリの歩行訓練下萌ゆる宏虎
高欄に風花の古都一望すはく子
豪雪の虜となりし風見鶏智恵子
お山焼き遠目なれども顔火照るなつき
白息を撒き散らし行く登校子たか子
2018年01月27日
窓開けて換気する間の雪見かなこすもす
奥院へざくざくと踏む霜柱なつき
初雪に白変したる庭景色ともえ
薄氷を踏みしだきゆく登校子満天

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2018年1月28日(Sun)

1月20日~1月26日

2018年01月26日
湧水の噴く辺に群るる寒の鯉やよい
雪合戦団地に子らの声ひびく智恵子
ゴルフ場広く見えたり雪の原治男
庭の雪掻くとりあえず道路までこすもす
雪高く積むは北国トラック便やよい
日溜りに消ゆ風花の命かなせいじ
2018年01月25日
新築の太梁軋む寒さかなやよい
遊ぶごと畝間氷を割る鴉明日香
籾殻に埋むは農の寒玉子うつぎ
せせらぎを辿り近道初観音よし女
大寒波ポタリともせぬ蛇口かなよう子
木枯しや夜半の雨戸を叩きづめやよい
2018年01月24日
大寒の靴音の急くオフィス街菜々
見覚えのありし癖字の年賀状そうけい
飲み干せし薬包かさね春を待つ更紗
奥宮の神鈴鳴らす寒九かなぽんこ
降り積もる雪に家路の遠きかな智恵子
廃校のグランド駈けて虎落笛うつぎ
庭景色風の形に雪積もるよし女
氏神の御神酒に酔ひし若い衆そうけい
引越しの置土産なる雪だるませいじ
2018年01月23日
ベランダの手摺に小さき雪だるませいじ
波照間の黒糖ふふみ寒に耐ふうつぎ
満開の蝋梅に気を貰ひけりあさこ
まほろばの色の失せたる枯野かな明日香
水仙や冲の小舟の見ゆる岬さつき
軒下の洗濯物へ風花すあさこ
離乳食もりもり食ぶ子春隣なつき
とろろ汁母郷恋しとすすりけり菜々
綻びし丹前なれどお気に入りよう子
2018年01月22日
着膨れて旗振る路地のガードマン三刀
狼藉のごとき轍や雪の道こすもす
竹林に洩るる笹鳴き露天の湯やよい
無人駅守るがごとく雪だるま智恵子
2018年01月21日
風の道なれば裏庭大根干す三刀
父祖の地の何年ぶりや梅探るうつぎ
ビルあひの宮のひだまり梅蕾む菜々
ジョギングの人らも笑顔寒日和満天
末の子の進路も決まり春隣はく子
薄目閉づ十六羅漢山眠るなつき
日脚伸ぶだけ長くなる畑仕事明日香
雪道を登る草鞋の僧侶かな智恵子
2018年01月20日
藁苞の傾ぎしままに寒牡丹さつき
尾も鰭も微動だにせぬ寒の鯉たか子
瓔珞の一粒ならめ竜の玉うつぎ
目鼻なき野仏深く雪被く宏虎
四方の門開けて千年梅の宮菜々

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2018年1月21日(Sun)

1月13日~1月19日

2018年01月19日
風花の乱舞やまざる朱塗橋菜々
車椅子降りて一二歩春隣さつき
城塁の裾を縁どる水仙花やよい
牡蠣焼けば殻の中にて身のをどるともえ
碧眼も器用に手水寒の水たか子
花のごと樹氷咲かせし大欅なおこ
日射し燦此処にいるよと龍の玉うつぎ
峠道右手に左手に雪襖隆松
竹はぜる度に歓声どんど焼きなおこ
子ら揃ひ鍋を囲める夕べかなみどり
断崖に傾ぐ老松色変へずみどり
2018年01月18日
手招きに友先導す探梅行さつき
乗り遅れ駅のベンチに日向ぼこぽんこ
同化して岩に貼り付く寒釣師智恵子
2018年01月17日
初句会抱負も添えて一句評うつぎ
荷物もちくれし駅員冬ぬくしやよい
宮縁起記す一碑や冬萌ゆる菜々
竹林を流離ふ焚火煙かなせいじ
大どんど肩へ背中へ灰神楽なおこ
古都四温路地へ消えたる二人連れ菜々
寧かれと寒の雨降る阪神忌はく子
ひたすらに藁食む仔牛息白しなつき
背ナに嬰負ひてどんどの火に祈るよう子
頬つぺたに灰の貼りつくとんどかななおこ
ありがたし夫の手塩の冬野菜明日香
2018年01月16日
犇めける祈願の絵馬に梅固しぽんこ
リズムよく薪積み上ぐる炭焼夫なつき
添書きに辛苦見えたる年賀状宏虎
厨から包丁を手に冬菜畑三刀
冬晴れへ積み木のごとくビル銀座菜々
地の野菜めあてに里の初市へうつぎ
2018年01月15日
寺四温めぐる筆塚茶筅塚菜々
肥料袋山と積まるる冬田道こすもす
釣り自慢して春を待つ漢かな三刀
老梅へ祈りごころに成木責めなつき
2018年01月14日
連鎖せる不満の愚痴や女正月宏虎
七福神巡り鎌倉初歩き智恵子
ごみ出しを物見す屋根の寒鴉満天
枯葎わけてのぞけば仏の座明日香
城門を守る老松の色変へずみどり
万象の丸み帯びたる雪景色たか子
女正月なりし一日も炬燵守よし女
鉄骨のむきだしに立つ空寒しみどり
母の背ナから児の手伸ぶどんどかなよう子
大とんど月を焦がさむばかりかなうつぎ
2018年01月13日
福笹を担ぎて電動車椅子やよい
雪見酒して至福なる露天風呂宏虎
応援の声を攫ひし空つ風たか子
粕汁に酔ひたる吾を夫笑ふたか子
頬寄せて初みくじ見る彼彼女菜々
モノクロの景の広がる丹波道明日香
黄金の夕陽ひろがる枯野かなぽんこ

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2018年1月14日(Sun)

1月6日~1月12日

2018年01月12日
窓の雪眺めつ啜る番茶かな明日香
谷戸晴れて畝間畝間に薄氷こすもす
着膨れてシートベルトのままならずうつぎ
風花のヘッドライトに乱舞せるよし女
霜柱さくさく踏んで吾傘寿菜々
2018年01月11日
雲水の草鞋に今朝の霜深し菜々
初投句記念切手が目当てかなたか子
悪しき夢幾度目覚めぬ虎落笛よう子
陽のあたる此処極楽と日向ぼこともえ
ロープウェイ樹氷の梢足下とす智恵子
一羽きて梢ぼるる寒雀うつぎ
凝りたる道なころびそ医者通ひあさこ
新春の駅頭にはや献血車せいじ
雲水の草鞋踏みゆく霜の道菜々
寒禽の鋭声矢のごと雑木山三刀
2018年01月10日
雪しまく谷戸へ傾く電車かなよう子
火の玉となり寒林へ夕日落つうつぎ
笑顔よき巫女より買はむえびす笹菜々
黒潮へ絶壁なせる水仙卿宏虎
初日記旅のチケットなども貼りたか子
2018年01月09日
日溜りへ出て読み返す初みくじなつき
初詣混む五円玉両替所明日香
リリーフは屈強の婿餅を搗くうつぎ
2018年01月08日
一万歩コースを選び初詣せいじ
騒めきの去りし神苑寒に入るよう子
やや不満席譲られし初電車満天
離陸機の過りしどんど煙かなさつき
一斉に野球帽脱ぎ初詣たか子
ま新し庭の客土へ寒の雨菜々
ふうふうと湯気踊らせて七日粥うつぎ
2018年01月07日
命中の片腕翳す弓始満天
息白く箱根の山を一気駈け更紗
子ら去にてまた老二人薺粥ぽんこ
厄除けの磴に存問冬桜なつき
振舞の甘酒もろて包みかなはく子
どんどの火果てて小暗き神の庭宏虎
2018年01月06日
太箸にやさしさ滲む嫁の筆たか子
竹生島茜雲おく初景色やよい
連凧の駈け上りゆく虚空かなはく子
朝刊のポストはみ出す霜の花うつぎ

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