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2022年6月19日

6月11日~6月17日

2022年06月17日
ほうたるの消えて魑魅の闇深しうつぎ
短夜の夜半の地震に目覚めけり千鶴
漂流記胸に抱へて籐寝椅子素秀
家並を逆さに宿し植田澄むせいじ
境内に風のみちあり夏木立澄子
ぴん札を数ふ指先見て涼しひのと
朝刊に湿る手ざわり半夏生みきお
2022年06月16日
女湯の妻を待ちをり百日紅ひのと
青葉陰心の財を彫る石碑もとこ
蜘蛛の囲に珠の連なる雨上がりむべ
草刈ればなほ広々と遺跡の野あひる
万の甕黒酢を醸す大南風凡士
北山の青楓添ふ京料理たか子
2022年06月15日
大根おろし舌にぴりりと夏めきぬ宏虎
日時計は石へ還りぬ五月闇ひのと
沢蟹の入水さながら岩落つる素秀
青空を掃きゐる風の合歓の花豊実
ゴム長の足跡埋めて蝌蚪の群れなつき
石灯籠頭隠れし茂りかなもとこ
宵宮の神迎えなる笛の音素秀
揺るぎなき悟りの窓に薄暑光たか子
2022年06月14日
五月雨や和本を綴る絹の糸ひのと
鳴き龍の声木霊して堂涼しあられ
群れを解く海猫のゆくへや島青しひのと
山寺へ一本道や夏木立もとこ
禅寺の木立を抜ける風涼しあられ
金剛杖かくも短し夏遍路智恵子
2022年06月13日
ほうたるの恋を邪魔せり月明りうつぎ
走り来て汗も香となる吾子笑顔素秀
くちなしの香や曇天の夕間暮れなつき
蛍火をよすがに歩く谷戸の旅むべ
宴の灯果てて蛍の静寂かな凡士
再会を祝ふグラスの音涼し澄子
2022年06月12日
用水路馳せる水音や青田風こすもす
じやがいもを掘る子がはじくだんご虫なつき
乱れ打つ気迫の太鼓夏舞台たか子
夕焼を浴びてはかへす水車かなひのと
2022年06月11日
昇神の声高らかに山開きみきお
山葵田の水に逸りし水車かな凡士
打水に打たれに来たる男の子かなひのと
紫陽花の異種を愛でつつ雨の苑そうけい
川沿ひに咲く夾竹桃爆心地みきお

2022年6月12日

6月4日~6月10日

2022年06月10日
梅雨兆す山と積まれし無縁墓はく子
孵化しはや威嚇のポーズ子かまきり凡士
青天の植田に水の匂ひたち素秀
2022年06月09日
梅雨晴れ間病む足宥め一万歩たかを
尻もちの跡の残りし植田かな豊実
短夜や積読に手を付けにけりかえる
夏空へ試合開始のコイントスひのと
2022年06月08日
貴船川青く点して螢の夜みづき
吹きわたる葉ずれの音や風薫るきよえ
今朝もまた紫陽花の毬起こしけり明日香
苗箱のシート捲れば露の玉千鶴
満目の青葉に埋もれ普茶料理せいじ
慌ただし日々の隙間に柚子の花もとこ
流木を打ちあぐ夏の濤青し素秀
船室の小さき神棚黴にほふひのと
2022年06月07日
魚河岸の果ては海なり夏つばめひのと
硝子戸に醫院の文字や槐咲く凡士
母さんへ白詰草の首飾りみきお
遠蛙古日記読む独りの夜うつぎ
祭笛吹く白髪の背筋伸び素秀
2022年06月06日
悪口の席を抜け出て端居かなひのと
せせらぎの音に傾き七変化董雨
唐門に芒種の雨の匂ふかな凡士
アルバムへ夏服の母綴ぢにけりひのと
前後ろわからぬ浜の日焼の子みきお
急磴を登り来たれば蓮浄土せいじ
古書の香にふと懐かしき梅雨の街智恵子
雛の声聞こえぬ朝や鳥巣立つ智恵子
2022年06月05日
ベビーバギー裸足の裏が覗いてる明日香
蛍火のついて来いよと言ふやうにうつぎ
緑陰に記念の朱印乾くまでせいじ
先達に引かれ四葩の磴のぼるせいじ
御僧は目高好きとて鉢並ぶもとこ
仲見世の細き片影ひろひゆくなつき
収穫を終へて安堵や驟雨前千鶴
夏つばめ出入りせはしき舟屋かな凡士
十薬の花の虜や門閉ざす満天
白球を追うて夏野へ飛び込みぬひのと
2022年06月04日
ほととぎす樹林つらぬくごと叫ぶせいじ
若楓ひと葉しのばせ旅便りみづき
蛍火や草の中より水の音うつぎ
風抜ける土間が涼しと犬眠る智恵子
サングラス掛けてほど良し野良仕事千鶴
あぢさゐの毬を背負うて陶狸うつぎ

2022年6月5日

5月28日~6月3日

2022年06月03日
紫陽花の七色深む今朝の雨うつぎ
郭公や犬に起こされ朝散歩かえる
水張りしばかりの田んぼ畦に鷺明日香
電線の揺れに踏ん張る巣立ち鳥智恵子
十薬が籬をなせる駐車場そうけい
青嵐竹百幹をさざめかす凡士
孵化したる針先ほどの目高かなみきお
夏至の日の海が呑みこむ大入日凡士
2022年06月02日
小流れに渡す一本蜘蛛の糸素秀
ティーショット打たんとすれば時鳥豊実
河鹿笛一番星のともりけりうつぎ
己が頬叩けどやぶ蚊打ち取れずなつき
目を瞑る河馬のおでこに蝶とまるかえる
電線にいそひよどりの声涼しちい
青梅や盥の水をはじきけりむべ
2022年06月01日
如露の雨プランターから雨蛙むべ
幼な子のしやがむ足もと蟻の列みきお
払ひても同じところに蜘蛛の網かえる
淀川を渡る電車に大西日ぽんこ
錫杖もしばし憩へる造り滝素秀
短パンの白き美脚がジョギングすみきえ
さざ波を追ふさざ波や夕代田ひのと
青時雨犬の背中に水の玉ちい
大南風松より高き龍馬像豊実
採掘の岩山左右に青葉照るきよえ
ご廟所へつづく燈籠青葉闇凡士
見積書抱へて来たるアロハシャツひのと
2022年05月31日
諸星を宿し鎮もる夜の代田ひのと
あめんぼう雨の水輪に紛れけり満天
あめんぼう青天井の雲居馳すあひる
空の字で写経終へたり夕涼しひのと
2022年05月30日
さながらに浄土の風やバルコニーせいじ
頬に御手添へて緑雨の半跏像うつぎ
鎖場に吾を待ちくれし登山帽せいじ
夏濤をいなし土佐より漁船来るひのと
不揃ひのトマト山盛り露地に売る智恵子
竹林に夕涼の風生まれけりみきお
片蔭をたどりて父を存問すむべ
2022年05月29日
蚊遣火や風入れ替はる夕の縁むべ
鮎の竿瀬に混みあへる解禁日凡士
水遣りや花虻の邪魔せぬやうにかえる
斑猫の導く山路寺の鐘素秀
草刈り機唸り鶏右往左往うつぎ
そばかすは母譲りなり夏帽子ひのと
開けたる新聞匂ふ走り梅雨うつぎ
2022年05月28日
天狗風欅若葉の大揺れす明日香
風五月小さきマルシェの賑はひぬもとこ
口中にハーブのかほる夏料理あひる
実梅落つ前垂れ褪せし石仏になつき
つばくらめ川面を掠めまた掠め満天
軽暖や足なだめつつ磴百段やよい
梅雨の星見上ぐてるてる坊主かなひのと
花心へとストロー伸ばす紋白蝶ぽんこ
口笛をもて老鶯にあいさつすせいじ

2022年5月29日

5月21日~5月27日

2022年05月27日
御廟所の砦の松の緑立つなつき
花あげしかたばみなれば抜かでをく董雨
大甕の浮葉隠れに目高の子ぽんこ
観音のお顔に影す若楓ぽんこ
通院の友に付き添ふ迎へ梅雨むべ
扁額の文字群青や寺涼しよう子
湯上がりのややに全身天花粉千鶴
猿石の小首傾げる五月闇明日香
2022年05月26日
龍神の守る石室木下闇もとこ
山鳩のしわがれ声す夏木立隆松
広前は働き蟻の運動会うつぎ
夜の喜雨大地に染みるごと音すみきえ
車座を解きてそれぞれ三尺寝ひのと
青山椒噛めば口中風渡る凡士
2022年05月25日
小流れの籠に鎮もるひね胡瓜素秀
向日葵の畑の迷路に迷ひけりみきお
耕運機止みて静もる亭午かなみきえ
玫瑰や能登路の果てのランプ館凡士
2022年05月24日
烏賊の灯の沖にひしめく日本海宏虎
長靴に水汲み遊ぶ夏の庭ひのと
三輪の郷見渡す限り麦の秋明日香
長屋路地軒それぞれに額の花凡士
堂涼し龍の俯瞰す天井画もとこ
泉汲む忽ち曇るボトルかなうつぎ
舞殿の青葉明りに巫女の舞なつき
2022年05月23日
かりゆしに袖を通して更衣凡士
雨しずく朝日に光る樟若葉満天
通し土間抜けてお庭の柿若葉みづき
摺り足の聞こえて来たり夏料理ひのと
風吹けば水の匂ふや杜若素秀
イナバウワーしてふらここを漕ぐ子かな宏虎
銀盆を手に白シャツの給仕かなひのと
2022年05月22日
麦秋を凹ませて風駈けゆけりもとこ
窓若葉夫婦でハモるリコーダーうつぎ
夕暮れの代田を走る電車の灯智恵子
上向きに並ぶ蛇口や夏の午後素秀
火星への旅夢見る子夏の月宏虎
登るたびケルンに小石積み帰る千鶴
吊りてより海の風呼ぶ貝風鈴ひのと
一望の植田に灯る屋敷林凡士
ガシャガシャと薬缶に氷畦を行く智恵子
2022年05月21日
水鏡して巫女舞へる御田祭うつぎ
畑あるじ寄りて愛であふ茄子の色みきえ
黒揚羽ファションショウのごと舞へりきよえ
梅雨の寺手に傘袋靴袋せいじ
浜砂利を覆い尽くして昆布干すあひる
せつかちの汝れとは見えず新茶汲むもとこ
立ち漕ぎや半袖シャツを膨らませかえる
ひと雨にむらさき垂るる燕子花凡士

2022年5月22日

5月14日~5月20日

2022年05月20日
明易しゴルフコンペの山泊り宏虎
部屋の蛾を月の夜空へ放ちけりたかを
大幹の樟若葉より鳥語降る満天
夜市の灯消えていよいよ星月夜素秀
草刈機エンジン止めて道案内みきお
離陸機の爆音を聞く木下闇もとこ
髪乾くまでを端居の旅ごころひのと
負けた子が隠す涙の跡涼しひのと
薫風に賛美すミサの主の祈りむべ
2022年05月19日
夕焼に遠き戦火を思ひけりひのと
飲み干せばくわらんと鳴りしラムネ玉凡士
盛り上がる丘は古墳や青葉闇なおこ
くちなはを避けてよろめく猫車ひのと
藻の花の流れに沿ひぬ堰の門素秀
治癒の身に存問のごと庭の蝶そうけい
こぼれたる子燕を巣へ戻しけり千鶴
2022年05月18日
薫風に窓全開の歯科医院満天
ボランティア総出の田植ゑ千枚田凡士
風涼し手作りといふ藍暖簾みきえ
若葉風巫女の導く綿帽子豊実
御神水注ぎ御田植始まりぬうつぎ
納屋の扉を開けるや否やつばくらめせつ子
香にめぐる四通八達薔薇の径明日香
大胆な径路図と見し蜷の道うつぎ
畑の蓼ごめんごめんと抜きにけり千鶴
爺の網ひとふりで蝶捕えけりかえる
2022年05月17日
五月晴ブルーベリーの結実す董雨
宙の虻花粉まみれの足見せて素秀
野苺に素通り出来ぬ山育ちうつぎ
揺れやまぬ磯の小舟の影涼し千鶴
な咎めそ御田に太き蜷の道うつぎ
花あふち天蓋なせる古墳かなこすもす
風の声水の声聴く座禅草宏虎
湧水に胡瓜のをどる古道かな凡士
蛙啼き止みて御田に笙ひびくよう子
投網打つ背中に落つる夕日かなみきお
揺るる蕗コロボックルに似たりけり素秀
召天日なる朝卓に薔薇手向くむべ
2022年05月16日
だれよりも先づ婿殿へ新茶汲むひのと
逆潮に渦巻く卯波大鳴門宏虎
大芍薬一夜の雨に散華しぬ千鶴
風抜ける味噌蔵長き麻のれん智恵子
柿若葉艶増し油絵のごとし素秀
つばくらのの出入口ある厩舎かな澄子
チャペルへと杖つく坂に風薫るあひる
御田植や丹波の郷の一之宮うつぎ
神事待つ御田を囃す蛙かなうつぎ
散り敷いてなほ咲き継げるえごの花豊実
鯉あまた群るる水面に緑さすきよえ
2022年05月15日
子燕の巣立ちの朝の駅舎かな凡士
豆飯の炊けて香のたつ夕餉かな満天
青苔に寝転んでをる稚児地蔵智恵子
母を待つ子の眼差しや夕立中ひのと
庵涼し北山杉を籬とすせいじ
境内のベンチで句会青葉風なおこ
コンサートへと潜りゆく薔薇アーチこすもす
早乙女の笠にのぞきし束ね髪よう子
駿河より一筆添えて新茶来るもとこ
釣船の浮沈して見ゆ卯波かな素秀
早乙女の真白き脚の脚絆かなうつぎ
2022年05月14日
燕の巣峡の駅舎の四隅占むうつぎ
噺家の落ちの間合ひや夏羽織千鶴
梅酒瓶ことりと響く夜のしじまむべ
戸締りについて来る子や星涼しひのと
薔薇屋敷あるじ自慢のアーチかなもとこ
巻舒しつ山襞昇る夏の霧明日香
万緑へ一直線やハイウェイみきえ

2022年5月15日

5月7日~5月13日

2022年05月13日
方円の窓が切り取る庭若葉せいじ
雨の小屋吊り玉葱の匂ひ満つ千鶴
あるなしの風に舞ひ散る竹落葉満天
青時雨港の見える丘にたちむべ
春草の宝庫となりぬ更地かなみきえ
香水も昔のままや同窓会ひのと
若葉燃ゆ樹下に連なる人力車智恵子
糶声の一段高き初鰹宏虎
バリトンは九十翁や風薫る凡士
中空に蛸をどりせる青毛虫せつ子
2022年05月12日
伽羅蕗の煮たつ香りに母恋しもとこ
筍を売る朝掘りと大書して宏虎
潮臭き漁網繕ふ波止薄暑凡士
ガンダムの巨像霞に立ちにけりちい
短夜や最終章を脱稿すむべ
立ち憩ふ橋の真上に夏の雲素秀
2022年05月11日
一升餅重しと泣く子宮五月やよい
久にあふ知己とぺちやくちや若楓もとこ
青葉潮浴びて船頭仁王立ちひのと
表札の裏に潜りし守宮の子うつぎ
明易や一鳴き鳶の高空に素秀
ゆく春や旅のチラシの山積みにみづき
2022年05月10日
草引かれ右往左往やてんとむし董雨
老鶯に励まされつつ磴登る明日香
雲引きて飛機は夕焼の東京へあられ
雨晴れて何はともあれ草むしり千鶴
街薄暑パントマイムの白き顔凡士
叱られて足ぶらぶらと夕端居ひのと
瀬音背に渡る飛び石歌碑涼し明日香
玉葱を包む新聞紙の戦禍せいじ
傘立てにきのふ来た子の捕虫網ひのと
2022年05月09日
巨石積む百間堤代田風うつぎ
薔薇一輪活けて窓辺の予約席ひのと
豆の種うなじで土を持ち上げぬ豊実
大声とともに筍届きたるかえる
玉葱の匂ひ残りし軍手干す千鶴
登校の列を乱せし仔猫かな澄子
2022年05月08日
七輪に火の色のこる鮎の宿ひのと
里道の取り放題の小判草うつぎ
水口の水落ち着きて夏来る素秀
麦藁帽故郷の土に丸き影素秀
母の日や母となる娘の声弾む千鶴
2022年05月07日
旅衣解けば吉野の時鳥素秀
立ち止る芭蕉の句碑や白日傘こすもす
麦わら帽振つて別るる峠かなみきお
まづ浴衣なほされてゐる舞稽古ひのと
引退の古馬の眼澄める牧五月凡士
湧き水と戯れやまずあめんぼうせつ子

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