2015年8月

GHメンバーからのfeedbackを合評としてまとめたものです。

秀句研究(合評)

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目次

お化髪連れてたばこを買ひにくる

南上加代子

お化髪の句がもう一句見つかりました。夏の季感ありと認めて採られた青畝先生の寛容さと深さを感じます。qとてもユニークで面白い作品ですねですね。まとわりつくように腕を組む夜の蝶(ホステス)を連れてたばこ屋の店頭に立つヤクザ風のいでたちのお兄さんを連想してしまいました。

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  • お化髪の句を鑑賞すると子供の頃に見た風景がオーバーラップしてきます。港町だったのでよくギリシャ船籍の船が入港してました。船が入ると田舎町が急に活気づいて揚句のような情景をよく見たものです。今は、船員会館もお化髪が出入りするバー街もなくなり、廃墟のような町になってしまいました。(豆狸)
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玉の汗バックミラーに顔うつり

南上加代子

車を運転していてふつう運転手自身は自分の顔がバックミラー写っているのは角度的に見えない。助手席もしかりと思うのでおそらく後部座席からバークミラーに写った運転手の顔が見えたのであろう。玉の汗を拭く余裕もなく真剣な面差しで安全運転している誠実な表情が目に浮かぶ。昭和39年の作品、現在のようにどの車にもエアコンが装着されているということはなかった時代の点景である。

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  • タクシーに乗った時、バックミラーで運転手さんの表情をチラチラ見ることがあります。暑い盛りに吟行へ出かけ後部座席に座った作者は、運転を任されている句友の顔に玉の汗が噴き出しているのに気づかれたのでしょう。ハンドルを握る手では汗をぬぐうこともできない。運転手さんに対する思いやりが感じられます。(さつき)
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つまみ食ひしつつも苺洗ひけり

南上加代子

食後の家族団らんのためか、あるいは来客のおもてなしのためにと冷蔵庫から出した苺を洗っている主婦の姿が見える。苺好きな作者はその誘惑に耐えかねて思わず一つ口に放り込んだ。これはね、甘いのかどうかを確かめるためなのよ…とかなんとか蛇の誘惑に負けたエバ(聖書:創世記)の言い訳のような心の声も聞こえるようである。

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  • よほど苺がお好きみたいですね(^^)(ひかり)
  • 思わずクスッと笑ってしまいました。よくやるんです私も。誰も見てないと思いつつも誰かに見られている気配が…。 バツが悪いのでひたすら洗っている風を装つて。きちんとした主婦の作者にわらべ心も見えて楽しい句と観賞しました。(菜々)
  • 私のほかにもこういうことされる方いらっしゃるんだなと思わず笑ってしまいました。天ぷらをあげているときもついつい揚げたてを味見したり…と、主婦の特権かもしれませんね。(こすもす)
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姓変ることを告げんと墓参

南上加代子

昭和49年、南上北人さんと結婚された時の作品である。加代子さんは大正10年生まれだから彼女が53歳の時ということになる。お二人共再婚ではなかったかと思うが青畝師に薦められての俳縁である。お盆に帰省して亡きご両親のお墓に結婚の報告をした。結婚をしても姓を変えねばならないというルールはなく、夫が妻側の姓を名乗るというケースもある。でも、この句が生まれた時代背景では結婚した女性は夫の姓に変えることが常識のように考えられていた。姓が変わるということはいろいろな意味で何がしかの覚悟のような重みがあったのではと思う。

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  • 一昔前の女性は養子をとらないかぎり結婚すれば姓が変わるのが当たり前の時代でした。そして結婚すると決まればまづ墓前に報告するのが習いでしたね。でも今は自由な時代になりました。当時の時代背景にタイムスリップしたようなそんな句です。(ぽんこ)
  • 姓が変わるということは婚家に馴染むということなんですよね。昭和49年といえば職場の先輩が結婚した年でした。職場に復帰した先輩がお義母さんがカレーライスを作ってくれた。とっても美味しかったけど微妙に実家の味と違うのが凄く悲しかった。と話してくれたことを思い出しました。(豆狸)
  • 結婚と言わずに姓変ると詠まれたことにより、より墓参りと響き合っている。お墓は先祖供養ばかりでなく連綿と受け継がれてきた命の繋がりを感じさせてくれる処である。結婚を報告しこの家を出ていくけれどどうか見守って欲しいという祈りも感じられる。(うつぎ)
  • 直感で、再婚の報告の墓参りだと感じました。それも、先の夫の墓前に・・・。(まゆ)
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