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12月16日 (投句17名 選句18名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
石仏の頬ゆるむかに冬日影 小袖 10 隆松.こすもす.素秀.あひる.もとこ.かえる.澄子.康子.なおこ.うつぎ.
お大師の手に触れなんと紅葉散る みのる 7 小袖.もとこ.ぽんこ.なつき.康子.よう子.うつぎ.
持ち帰り遺影にそっと冬紅葉 たか子 6 せいじ.あひる.むべ.わかば.澄子.康子.
雪吊の波打つてをる水鏡 かえる 4 隆松.小袖.なつき.うつぎ.
湧水の岩場を綴る石蕗の花 康子 3 せいじ.ぽんこ.むべ.
待ち合わせショール細身にまとふ友 小袖 3 素秀.もとこ.なつき.
遣水の堰となりたる散紅葉 むべ 3 せいじ.もとこ.澄子.
湖涸るや島へ繋がる道をゆく 隆松 3 かえる.むべ.なおこ.
苔庭に網目をなせる枯木影 康子 3 隆松.ぽんこ.よう子.
団栗の象嵌めきて石だたみ むべ 3 こすもす.素秀.澄子.
紅葉宿歪む玻璃戸の奥座敷 よう子 3 あひる.なつき.たか子.
居並びて紅葉に染まる吟行子 あひる 3 こすもす.小袖.なおこ.
寒鴉御寺のしじま深く鳴く 小袖 2 かえる.わかば.
箒目の法の砂庭や紅葉狩り ぽんこ 2 隆松.よう子.
新米タクシー上り下るや紅葉坂 よう子 2 もとこ.なおこ.
御寺てふ名に負ふ庭の散紅葉 せいじ 2 たか子.うつぎ.
蒼穹や紅葉黄葉へ日の光 わかば 2 あひる.かえる.
冬の日に光る御寺の甍かな せいじ 2 かえる.たか子.
柴垣の囲む茶寮や紅葉燃ゆ わかば 2 ぽんこ.たか子.
たもとほる京の札所に散紅葉 小袖 2 素秀.むべ.
水涸れて御座所庭園侘び深し たか子 2 隆松.ぽんこ.
小春日や玉座に光る菊の御紋 ぽんこ 1 素秀.
オリオンもスイングしたる野外フェス 素秀 1 うつぎ.
会席に句友の揃ふ紅葉宿 ぽんこ 1 こすもす.
暖炉の火揺れてサルサを踊るやう 素秀 1 小袖.
愉しさも寂しさもあり忘年会 わかば 1 たか子.
武蔵野の今や盛りと冬紅葉 澄子 1 小袖.
山を背に紅葉の錦多宝塔 ぽんこ 1 わかば.
おばしまに途中下車する散紅葉 せいじ 1 よう子.
朱の欄に色を散らすや散紅葉 よう子 1 なおこ.
止め石の奥もみづれる御座所庭 小袖 1 よう子.
石庭のさざ波に散る紅葉かな あひる 1 むべ.
照葉より崖をのぞけば水湛ふ むべ 1 せいじ.
冬日差す和室欄間の彩硝子 うつぎ 1 康子.
日に透けて濃淡彩なす冬紅葉 澄子 1 わかば.
庭門をくぐり歓声照紅葉 康子 1 澄子.
薄暗き御座所の庭の照り紅葉 よう子 1 せいじ.
息継ぎをしては又ちる渓紅葉 みのる 1 康子.
脚長の白鬚鳥居湖涸るる 隆松 1 あひる.
四温晴れ賜り嬉嬉と吟行子 澄子 1 わかば.
ゆったりと続く句談議枯れ木宿 あひる 1 こすもす.
急坂の途中に暖簾もみじ宿 あひる 1 なつき.

11月11日 (投句16名 選句16名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
飛び石を渡る手助け冬ぬくし もとこ 4 むべ.ぽんこ.あひる.よう子.
行く秋や六文銭の戦さ跡 もとこ 4 せいじ.たか子.かえる.よう子.
冬晴れやハルカス浪速の摩天楼 たか子 4 なつき.小袖.うつぎ.隆松.
涸れ井戸の蓋を彩る柿落葉 かえる 3 むべ.澄子.もとこ.
振袖を照れて大股七五三 あひる 3 小袖.隆松.よう子.
友の手に縋る飛び石池小春 よう子 3 せいじ.あひる.澄子.
相槌の音の弾めり鞴祭 なつき 3 素秀.康子.澄子.
鳰夕日を弾く水輪かな 澄子 3 たか子.あひる.かえる.
北の地に惜しみなく散る大銀杏 むべ 2 せいじ.あひる.
煙草吸ふ人を写して池澄める うつぎ 2 素秀.小袖.
菊人形胸の小菊の咲き初むる なつき 2 あひる.もとこ.
白樺の黄葉明りに日のあそぶ むべ 2 康子.わかば.
いななきの如く荒ぶる男鴨 かえる 2 素秀.うつぎ.
落葉積み道祖神座す村の口 隆松 2 なつき.もとこ.
刀鍛冶の白足袋煤く鞴祭 なつき 2 うつぎ.ぽんこ.
天高し太鼓は空に共鳴す もとこ 2 康子.よう子.
湧水に揺るる紅葉や手水鉢 康子 2 むべ.ぽんこ.
借景は通天閣と秋の雲 あひる 2 なつき.かえる.
大海に見立てし池を小春風 たか子 2 ぽんこ.隆松.
山の色消へて霧中の寒霞渓 素秀 2 小袖.たか子.
残照や石狩川に鷹渡る むべ 2 康子.せいじ.
冬晴れの陣跡円く開けをり 小袖 2 たか子.澄子.
墳丘の木立を離れ冬桜 小袖 2 せいじ.たか子.
枯れ園や姿よき松深みどり たか子 1 かえる.
黄の葉かと見紛うばかり鴨の足 かえる 1 うつぎ.
落葉積む舟形石の重さかな よう子 1 もとこ.
手招かれ椎の実拾ふ吟行子 よう子 1 むべ.
天高し夫婦神木寄り添ひて 康子 1 なつき.
文化の日美術館は改装中 よう子 1 わかば.
天地を青白くせり雪蛍 むべ 1 康子.
小春なる池に舟石浮かすごと わかば 1 素秀.
櫨紅葉囲む奇岩の無骨かな 素秀 1 もとこ.
鯉の口舞散る落葉受けとめし 小袖 1 うつぎ.
紅葉を倣ひ錆ゆく鉄アート 素秀 1 かえる.
立ち飲みて老も若きも濁り酒 澄子 1 むべ.
太公望否翡翠を待つ男 うつぎ 1 小袖.
案山子展子らの力作みな笑顔 康子 1 なつき.
短日や隧道めきし屋敷林 澄子 1 素秀.
インテリも惚れる餃子に湯気の立つ かえる 1 澄子.
庭園に祠と見しは冬の滝 小袖 1 よう子.
ひたすらに落ち葉はく音リズム良し もとこ 1 わかば.
舟形の石へ小春の日差し燦 たか子 1 ぽんこ.
行く秋の幸村偲ぶ茶臼山 うつぎ 1 わかば.
谷戸晴れて今のうちにと雪囲い 隆松 1 わかば.

10月14日 (投句14名 選句15名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
高原の霧を押し出す大風車 素秀 7 ぽんこ.澄子.なつき.せいじ.かえる.康子.うつぎ.
官兵衛の土牢は何処昼の虫 うつぎ 5 小袖.ぽんこ.澄子.よう子.わかば.
酒蔵の天窓はるか秋の日矢 たか子 4 むべ.かえる.隆松.素秀.
櫨もみぢ小さき巣箱の朽ちしまま なつき 3 あひる.澄子.せいじ.
木洩れ日がシャツの模様や秋の人 むべ 3 かえる.隆松.素秀.
秋入日ダム湖を閉じる山の影 素秀 3 澄子.隆松.康子.
大樽の箍緩みなく秋湿り たか子 3 ぽんこ.なつき.かえる.
水澄めり御苑の野草案内図 澄子 2 小袖.わかば.
迸る宮水汲むや路地さやか よう子 2 たか子.康子.
笹一葉流るるかろさ水の秋 むべ 2 小袖.うつぎ.
魚市に身の置き場なし秋の蝿 かえる 2 ぽんこ.康子.
台柿の守られ継がれ実のたわわ わかば 2 たか子.あひる.
竹春や木漏れ日シャワーなる小径 康子 2 なつき.うつぎ.
軒忍朽ちし門にもよべの雨 むべ 2 澄子.隆松.
朝露に濡れて関守石の縄 せいじ 2 むべ.うつぎ.
秋泉に奔る魚影の絶へざらむ 澄子 2 むべ.よう子.
露草や立入禁止なる土塁 せいじ 2 うつぎ.わかば.
湧水の飛び石渡り秋の風 康子 2 むべ.わかば.
城跡の土塁侘しき野路の秋 ぽんこ 1 わかば.
累々と鳥の足跡城址秋 うつぎ 1 よう子.
藁燻す香り纏ふて秋鰹 かえる 1 むべ.
忠魂碑足下に遊ぶ猫じゃらし よう子 1 なつき.
花蕎麦や御堂の跡といふ畑 隆松 1 あひる.
酒蔵の煙道今に秋の声 ぽんこ 1 小袖.
沖に浮く島の形に秋灯 素秀 1 せいじ.
柿衛の白亜の館柿明かり 小袖 1 よう子.
嵐雲千切れ千切れて秋の空 康子 1 素秀.
吾亦紅出窓に描く点と線 康子 1 ぽんこ.
藪枯らし焚き口閉ざす登り釜 なつき 1 あひる.
忠魂碑鎖され秋草風に揺る わかば 1 康子.
石庭の飛石に継ぐ苔の花 わかば 1 よう子.
そのかみの酒蔵の井戸秋の声 うつぎ 1 小袖.
苔庭の花小さければ蝶もまた うつぎ 1 せいじ.
古城址色なき風の中に佇ち 小袖 1 たか子.
懐かしき師の句に目見ゆ秋の展 たか子 1 せいじ.
在りし日の新酒の桶や太柱 ぽんこ 1 素秀.
秋澄むや石碑巡りの伊丹郷 小袖 1 なつき.
トロ箱にみな左向きの秋刀魚かな かえる 1 たか子.
館爽やか汀子手縫いといふドレス 小袖 1 たか子.
落城の井戸跡浅し落葉散る よう子 1 隆松.
色づいて落ちんばかりや銀杏の実 せいじ 1 あひる.
村重の歌碑の慰め曼珠沙華 ぽんこ 1 素秀.
朝露を吸はむと幾許しじみ蝶 せいじ 1 かえる.

9月16日 (投句13名 選句14名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
瀬落としの石艶めきて秋の水 むべ 5 なつき.素秀.わかば.ぽんこ.もとこ.
かなかなの降る石だたみ廓跡 もとこ 5 隆松.せいじ.あひる.むべ.うつぎ.
秋潮の深まる藍や明石の門 わかば 5 せいじ.むべ.よう子.ぽんこ.うつぎ.
萩叢を揺らし庭師のぬっと出る よう子 4 せいじ.あひる.かえる.たか子.
漣の欠片集めて月の道 素秀 4 隆松.なつき.かえる.うつぎ.
銀鼠の唐破風光る秋天下 せいじ 4 なつき.素秀.むべ.たか子.
閉ざされし枝折戸抜ける萩の風 よう子 4 せいじ.あひる.たか子.うつぎ.
秋草や駆け込み寺へ幾曲がり なつき 4 あひる.たか子.隆松.もとこ.
あぶれ蚊を払ひ句帳を落としけり よう子 3 せいじ.あひる.ぽんこ.
秋高し宮居に望む瀬戸淡路 わかば 3 なつき.素秀.澄子.
女坂まずは芭蕉に迎へられ 澄子 2 隆松.もとこ.
色変へぬ松を要の句碑の寺 ぽんこ 2 澄子.わかば.
秋湿り刀箪笥のある揚屋 もとこ 2 なつき.素秀.
山門に虚子の句碑あり竹の春 ぽんこ 2 隆松.わかば.
文人の書斎の窓に芒の穂 かえる 2 むべ.わかば.
天指してすっくと立ちぬ巻芭蕉 たか子 2 よう子.ぽんこ.
秋の蚊の細き翅音の波状かな よう子 1 うつぎ.
秋霞を腹に靡かす伊吹山 隆松 1 かえる.
門前に抜き身を掲ぐ花蘇鉄 せいじ 1 澄子.
賽銭に見合わぬ願いし秋涼し かえる 1 もとこ.
萩まつり間近こまごま寺男 たか子 1 かえる.
札所へと船消えにけり秋霞 隆松 1 かえる.
秋風に芭蕉葉破れかぶれなる たか子 1 よう子.
結界の中にとんぼの群れゐたり なつき 1 よう子.
萩の庭祭り準備の通せんぼ あひる 1 たか子.
萩垂るや支へともなる四つ目垣 せいじ 1 よう子.
子規句碑を囲む萩むら花を待つ たか子 1 わかば.
朴の実の葉陰に大き赤掲ぐ むべ 1 澄子.
水平線すべるタンカー秋の雲 なつき 1 澄子.
ももとせの音色を秘めて秋ピアノ 澄子 1 むべ.
古津跡に復元灯や星月夜 隆松 1 素秀.
湧き水へ手を入れほつと凌ぐ汗 わかば 1 ぽんこ.
白仏陀の供花となしたる百日紅 ぽんこ 1 もとこ.

8月12日 (投句10名 選句10名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
羽搏きの音して風の大蓮葉 あひる 5 せいじ.素秀.ぽんこ.むべ.よう子.
色街を踊浴衣の下駄の音 素秀 4 隆松.ぽんこ.かえる.なつき.
谷底に茅の屋根あり秋燈 隆松 4 素秀.わかば.あひる.むべ.
一揆寺由緒の札の灼けゐたり なつき 4 せいじ.素秀.ぽんこ.よう子.
谷底の里の灯りや星月夜 隆松 3 わかば.あひる.なつき.
堂縁の虫食ひ穴や風涼し なつき 3 せいじ.ぽんこ.よう子.
土用芽が空に突きあぐ一揆寺 なつき 2 隆松.あひる.
草の葉の裏に空蟬土塁跡 なつき 2 せいじ.わかば.
義太夫の浪速言葉や夏休み よう子 2 隆松.素秀.
踊子の蹴出し裏地は鴇の色 素秀 2 あひる.かえる.
踊唄小声に合はすバスの席 素秀 2 むべ.かえる.
シンバルのごとき蓮の葉雨に鳴る せいじ 2 かえる.なつき.
汗拭ふ農夫潤す慈雨の降る かえる 1 わかば.
喃語めくとぎれとぎれやつくつくし あひる 1 むべ.
天井の煤竹黒し秋の宿 隆松 1 なつき.
浮島のくるりと回る野分かな あひる 1 素秀.
強風に片寄せられし未草 せいじ 1 よう子.
縄張りのらしきものあり蝌蚪の国 ぽんこ 1 よう子.
棚の上を糸瓜の花の抽んでし せいじ 1 わかば.
池の端の木かげに避暑や鯉の群 あひる 1 隆松.
水脈だけが水面を進む鯉涼し せいじ 1 あひる.
花さびた中折れ屋根に日の落つる むべ 1 隆松.
踊笠目深に顔を揃へけり 素秀 1 かえる.
はまなすの蝦夷の太陽なる実かな むべ 1 せいじ.
軽トラに見目良き南瓜選び積む かえる 1 ぽんこ.
滝道の序破急の音楽しみつ わかば 1 むべ.
秋簾巻くや里の夕間暮れ 隆松 1 なつき.

7月15日 (投句13名 選句14名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
岩窪の髭と生ひたる羊歯涼し みのる 6 小袖.隆松.素秀.ぽんこ.よう子.うつぎ.
園丁に目こぼしされし捻花 よう子 4 こすもす.むべ.ぽんこ.澄子.
花合歓やここから里と道祖神 隆松 4 こすもす.あひる.せいじ.わかば.
境内に梅雨傘干して社家の妻 うつぎ 3 なつき.ぽんこ.かえる.
草を食む若き牡鹿や杜涼し せいじ 3 隆松.澄子.わかば.
水滴の光る草食む鹿の子かな わかば 3 なつき.こすもす.うつぎ.
四阿の隅に営む蟻の国 ぽんこ 3 小袖.せいじ.澄子.
空堀に架かる木橋や風涼し せいじ 3 なつき.あひる.よう子.
神の鹿草食む音も幽かなり ぽんこ 3 あひる.かえる.よう子.
朝ぐもり禰宜の末社に切り火打つ なつき 3 こすもす.ぽんこ.かえる.
力石転がつてをる大暑かな うつぎ 3 あひる.せいじ.澄子.
藪萱草わづかひと日の丹色かな むべ 2 澄子.かえる.
力石手厚く置かれ宮涼し 小袖 2 よう子.わかば.
氷菓舐めつつ舌頭に千転す みのる 2 素秀.ぽんこ.
万緑に抽んでて見ゆ高櫓 みのる 2 なつき.せいじ.
武蔵野に清水掬びて苔あをし むべ 2 小袖.せいじ.
稲荷社の狐に侍る鹿の子かな うつぎ 1 なつき.
梅雨晴間宮の石垣苔浄土 よう子 1 わかば.
朝涼や茅葺く里へ抜ける道 隆松 1 むべ.
ひんやりと粉を吹く節や今年竹 むべ 1 素秀.
夏の陽を浴びて青々茶の実かな かえる 1 むべ.
一心に草食む鹿の子人怖じず わかば 1 むべ.
暑き日や浮御堂より水恋ふて 小袖 1 隆松.
力石宮の落葉のすべり台 よう子 1 小袖.
山百合の馨りの募る谷戸の庭 澄子 1 むべ.
宮涼し斎庭に白き力石 わかば 1 うつぎ.
汗ばみて訪なう施設ボランティア こすもす 1 わかば.
鯉涼し池に張り出す能舞台 せいじ 1 こすもす.
水の輪に金魚の滲む雨の池 かえる 1 素秀.
せせらきに老鶯の和す里の道 隆松 1 小袖.
せせらぎに指を浸して涼を得る かえる 1 隆松.
逸翁の偉業知らさる夏館 わかば 1 かえる.
振りむけば俯瞰に町や磴涼し みのる 1 うつぎ.
晴れ女いて四阿に風涼し 澄子 1 素秀.
相並び等しく灼くる力石 せいじ 1 あひる.
石垣の隙間に一輪蛍草 ぽんこ 1 隆松.
放散のごと雨に伏す花擬宝珠 みのる 1 うつぎ.
ひた歩く巡礼街道汗しとど うつぎ 1 よう子.

6月10日 (投句10名 選句10名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ひと跨ぎほどのせせらぎ蛍生ふ 澄子 6 なつき.むべ.たか子.こすもす.あひる.素秀.
音高き水の流れや半夏生 わかば 4 せいじ.たか子.こすもす.かえる.
花蜘蛛に営巣許す額の花 せいじ 4 あひる.素秀.ぽんこ.かえる.
紫陽花に触れむと杖を持ち直し なつき 3 むべ.ぽんこ.かえる.
雨よけは菅笠一つ托鉢僧 こすもす 3 たか子.ぽんこ.かえる.
皐月波船首にしぶくタグボート 素秀 2 むべ.ぽんこ.
緑蔭の席から埋まるテラスかな かえる 2 むべ.澄子.
水音に壊れし水車半夏生 ぽんこ 2 なつき.たか子.
半夏生朽ちし水車を埋めたる たか子 2 せいじ.あひる.
農道が二分けにする麦の秋 こすもす 2 たか子.澄子.
長屋門楼上過ぐる風涼し むべ 2 素秀.澄子.
泥沼に顔を突っ込む夏の鴨 ぽんこ 2 なつき.せいじ.
コンテナの積まれて静か雷の夜 素秀 1 澄子.
水草の千切れただよふ泉川 むべ 1 素秀.
尼寺の隅に零るる花ざくろ なつき 1 せいじ.
尼寺の青葉若葉や影淡し なつき 1 澄子.
一筋の噴水の池青みどろ ぽんこ 1 あひる.
散水の管が動脈薔薇の園 せいじ 1 こすもす.
鉄線花アーチに仕立て濃紫 たか子 1 ぽんこ.
湧水を導く石に苔涼し むべ 1 こすもす.
鯵釣りの仕掛並べる係船柱 素秀 1 せいじ.
青葉寺蛇口より汲むご神水 なつき 1 かえる.
蓮田中浮葉の伸びて花ニ三 わかば 1 こすもす.
百五十年経つ小学校青田風 こすもす 1 なつき.
小流れに女優然とし海芋佇つ むべ 1 素秀.
先端はなべて下向き薔薇の棘 せいじ 1 なつき.
夏木立同じ屋号の旧家かな 澄子 1 あひる.
鳥の恋影が消えゆく古墳山 なつき 1 むべ.

5月13日 (投句16名 選句17名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
湧水にあそぶ日差しを掬ひたり むべ 6 素秀.かえる.わかば.ぽんこ.たか子.澄子.
青嵐巫女の袴も膨らまし もとこ 5 こすもす.隆松.あひる.よう子.たか子.
神域に絵馬のかち合ふ卯月かな ぽんこ 4 もとこ.かえる.かかし.たか子.
御詠歌衆甘茶で喉を潤せり なつき 4 もとこ.隆松.うつぎ.たか子.
竹林の日の斑に遊ぶ子雉かな うつぎ 4 せいじ.あひる.よう子.ぽんこ.
笹散るや天狗がうちわ一振りす もとこ 4 素秀.なつき.かえる.澄子.
くるくると風にえご散る山路かな むべ 3 せいじ.わかば.うつぎ.
泥んこに抜けぬ長靴田植の子 かかし 3 隆松.なつき.かえる.
若葉なすメタセコイアに百の声 隆松 3 むべ.なつき.澄子.
車椅子よせたる頬へバラそよぐ みのる 3 素秀.わかば.うつぎ.
風を受け風をいなして竹の秋 たか子 2 かかし.ぽんこ.
神名備の出自よろしき今年竹 うつぎ 2 かかし.はく子.
行厨の卓に木洩れ日さくらの実 あひる 2 むべ.ぽんこ.
水満ちて蛙鳴き交ふ千枚田 かかし 2 こすもす.むべ.
緑さす信長塀のひび割れに ぽんこ 2 うつぎ.はく子.
右手左手迫り来るよに若葉騒 隆松 2 かかし.たか子.
青嵐神木にある力瘤 うつぎ 2 なつき.澄子.
山頂は髪の逆立つ青嵐 ぽんこ 2 こすもす.わかば.
青嵐や昇龍めきし杉大樹 せいじ 2 こすもす.なつき.
土に生れ還る輪廻や竹落ち葉 たか子 2 もとこ.かかし.
参道や標顔して落ち椿 よう子 2 せいじ.かえる.
獣めく皮を残して今年竹 あひる 2 むべ.よう子.
暮れかぬる森を抜けゆく鹿の群れ 澄子 2 もとこ.むべ.
青嵐伸ばす手逃ぐる善の綱 なつき 1 あひる.
紅い服纏い朝焼け仰ぐひと かえる 1 素秀.
画眉鳥の全身全霊囀れり 澄子 1 もとこ.
をちこちに竹の皮脱ぐ里の山 かかし 1 わかば.
遠来の客をもてなす若葉風 澄子 1 隆松.
青芝に落馬のドンキホーテ像 みのる 1 あひる.
奉納のウイスキー樽ロゴうらら よう子 1 せいじ.
バラ園のベンチに開く塩むすび 素秀 1 はく子.
天翔る天女の像に風薫る みのる 1 うつぎ.
高原へ一直線の若葉道 隆松 1 素秀.
本殿の双鳩阿吽夏立ちぬ たか子 1 よう子.
竹落ち葉その深さへときりも無し たか子 1 よう子.
跡取りの絶へし老農麦の秋 かかし 1 あひる.
蒸し上がり葉の香清しき柏餅 わかば 1 こすもす.
青鷺の放生池に佇める うつぎ 1 せいじ.
エジソンの竹のざわめき青嵐 ぽんこ 1 はく子.
緋ぼうたん娼婦のごとく崩れけり みのる 1 澄子.
蛙手の散り敷く宮居青嵐 せいじ 1 ぽんこ.
十重二十重宮守る大樹青嵐 よう子 1 はく子.
遠柳旧家の並ぶ木造橋 ぽんこ 1 隆松.

4月15日 (投句10名 選句12名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
川下る棹の捌きや谷若葉 かかし 8 隆松.むべ.せいじ.あひる.素秀.たか子.かえる.わかば.
大亀がぬっと出てくる春の水 あひる 5 むべ.せいじ.ぽんこ.かかし.こすもす.
蒼天の山の膨らむ新樹光 ぽんこ 5 隆松.たか子.かかし.かえる.わかば.
葛城の尾根を若葉の駆け上ぐる 素秀 5 ぽんこ.かかし.かえる.わかば.澄子.
囀れる陣を模したる古戦場 ぽんこ 4 むべ.せいじ.あひる.素秀.
花屑の吹き寄せられし火床かな せいじ 3 あひる.素秀.こすもす.
花吹雪畦を行き交ふ耕運機 かかし 3 あひる.わかば.こすもす.
野ざらしの石仏五百春落葉 こすもす 3 素秀.たか子.かかし.
鶯や大文字への別れ道 せいじ 2 素秀.澄子.
をさな子に狙いを定む風船売り かえる 2 隆松.こすもす.
清明の史跡めぐりにそぞろかな たか子 2 ぽんこ.かえる.
白の陣赤の陣ある落ち椿 あひる 2 せいじ.澄子.
飛花落花舞うてやまざる桜濠 わかば 2 むべ.かえる.
花の陰逝きし獣の慰霊の碑 わかば 1 たか子.
母らしき人とお花見留学生 せいじ 1 むべ.
春の水豊かに空へ噴きあぐる たか子 1 澄子.
強東風や銭打ち上がる湊跡 隆松 1 あひる.
水草を分けて大亀泳ぎ来る あひる 1 澄子.
その辺り春の日溜り陣の跡 たか子 1 ぽんこ.
急燈を駆け降りやまず樟落葉 素秀 1 かかし.
千枚田家族総出で畦を塗る かかし 1 わかば.
ままごとのお菜となりぬ野豌豆 かえる 1 隆松.
花の屑踏まれる音の微かかな かえる 1 こすもす.
花満ちて人溢れたる動物園 わかば 1 せいじ.
花の園パンダの檻は空いたまま わかば 1 たか子.
錦絵に若葉かさなる茶臼山 あひる 1 ぽんこ.

3月11日 (投句16名 選句16名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
膝行し豆雛らの私語聞かむ みのる 7 せいじ.むべ.ぽんこ.あひる.うつぎ.よう子.なおこ.
一陣の風に押さるる雛の舟 せいじ 4 小袖.なつき.あひる.豊実.
水みくじ大吉掬う水温し 智恵子 3 なつき.豊実..
飛び石を渡る若さや春の川 ぽんこ 3 わかば.小袖.こすもす.
雛調度失せし官女の手は遊ぶ 小袖 3 豊実..なおこ.
ひろびろと二間通しに雛屏風 みのる 3 せいじ..うつぎ.
豆雛小さな宴広げをり 小袖 3 なつき..なおこ.
雛みゆ座敷童子もありぬべし 澄子 3 素秀.うつぎ.よう子.
御殿雛御簾を上げませ朝日差す うつぎ 3 わかば.小袖.よう子.
東風吹きて熊笹の群れ語り出す かえる 2 素秀.あひる.
園児らの歌唱に和む雛神事 せいじ 2 わかば.なおこ.
面差しは御簾に隠して御殿雛 小袖 2 智恵子.よう子.
真っ黒な太梁の土間雛の家 宏虎 2 なつき.なおこ.
神庭に園児の歌ふ雛祭り ぽんこ 2 智恵子.こすもす.
花馬酔木存問すればさざれ石 ぽんこ 2 素秀.小袖.
祈りつつ御手洗川に雛流す わかば 2 せいじ.こすもす.
石垣に宝石めきて蜥蜴出る 智恵子 2 豊実..
百年の甍の波よ風光る 小袖 2 わかば..
迷ひ子の巫女になつきし雛流し あひる 2 むべ.智恵子.
誰が吸ふや雛の調度に煙草盆 うつぎ 2 あひる.よう子.
節くれの指ととのへし紙雛 むべ 1 ぽんこ.
土雛筆整えて目を描けり なつき 1 澄子.
雛のギャル畳のへりをな踏みそ みのる 1 うつぎ.
香焚きて雛を飾れり骨董屋 なつき 1 うつぎ.
飛び石をすり抜けて水温みけり あひる 1 かえる.
湧水の一隅占めて春金魚 澄子 1 澄子.
流し雛置きし水面にとどまりぬ せいじ 1 ぽんこ.
見上ぐれば観音岩や山笑ふ こすもす 1 なつき.
報道の腕章闊歩雛流し せいじ 1 こすもす.
梅園の丘に一望香は四方に ぽんこ 1 むべ.
そこはかとなき香の中の春満月 素秀 1 むべ.
町興しに一役買ひしひな祭り こすもす 1 智恵子.
平安の装束美し雛送り わかば 1 こすもす.
灯を消せば眸恐ろし雛人形 宏虎 1 むべ.
吊るし雛ピンクに染まるショーウィンドウ なつき 1 せいじ.
朱の毬のごと三椏の咲き初めり むべ 1 智恵子.
雛の夜や波立ちやすき胸の中 宏虎 1 あひる.
雛段行く牛車の姫の乗り心地 よう子 1 素秀.
隠沼に犇めく蝌蚪の黒き帯 智恵子 1 せいじ.
をさな等の水面流るる雛の歌 あひる 1 ぽんこ.
春帽子の植物博士小径ゆく むべ 1 素秀.
中庭の開け放ちたる雛の間 よう子 1 豊実.
春の鹿斑模様の初々し 智恵子 1 わかば.
白障子陰影礼賛雛の間 澄子 1 小袖.
百寿逝く写真を添ふる明治雛 なつき 1 かえる.
ゆくりなく渡る廻廊ひなの家 小袖 1 ぽんこ.

2月25日 (投句16名 選句19名)

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また一人来ては涅槃図見入りけり 小袖 7 かかし.宏虎.豊実.よし子.なおこ.あひる.うつぎ.
風葬を諾ふやうに蓮骸 うつぎ 6 豊実.小袖.素秀.ぽんこ.わかば.なつき.
大伽藍抱き一山風花す わかば 5 小袖.せいじ.あひる.うつぎ.もとこ.
涅槃図の末席に吾も連なりし せいじ 5 よし子.なおこ.あひる.よう子.なつき.
冴返る塔は群青際立たせ 小袖 4 豊実.せいじ.素秀.こすもす.
香煙に風花まじる札所かな せいじ 4 なおこ.ふさこ.なつき.こすもす.
眺望はあと一段や梅の丘 よう子 4 ぽんこ.あひる.隆松.もとこ.
のどけしやウインカー無きトラクター よう子 3 かかし.せいじ.智恵子.
塗り忘れかも涅槃図の象真白 みのる 3 豊実.せいじ.よう子.
前掛けも百なり雪の石地蔵 せいじ 3 小袖.ふさこ.智恵子.
石室を出れば風花音もなく せいじ 3 わかば.なつき.こすもす.
師を頼り杖を頼りや梅探る よう子 3 宏虎.ぽんこ.智恵子.
歯ぎしりの哀しみもあり涅槃絵図 もとこ 2 よう子.うつぎ.
嘆きても鷹は鋭き目や涅槃変 うつぎ 2 あひる.よう子.
饅頭に合格印や梅見茶屋 なつき 2 かかし.よし子.
札所寺あまた草鞋に春の風 ふさこ 2 なつき.智恵子.
涅槃図の迦陵頻伽は唄ふやに みのる 2 うつぎ.もとこ.
春雨や前垂れ透ける地蔵尊 素秀 2 隆松.もとこ.
蠟涙も嘆きにそひて涅槃寺 もとこ 2 小袖.素秀.
対向車の飛沫の洗礼雪解路 こすもす 2 ぽんこ.智恵子.
梅固し人語さびしき山路かな もとこ 2 わかば.こすもす.
水引の掛かる大根や閻魔祭 うつぎ 2 なおこ.こすもす.
一人とて涅槃絵解きす山の寺 よう子 2 ふさこ.わかば.
飛梅や「縁」の柄杓で願ひ水 なつき 2 かかし.よし子.
涅槃絵の赤を語れり絵解き僧 なつき 2 豊実.ふさこ.
鋏手に房総の春摘み取りぬ 智恵子 2 よう子.うつぎ.
生き生きと梅の枝間に宿り木が ぽんこ 1 ふさこ.
涅槃絵図蟷螂までも蟻までも なおこ 1 素秀.
沈丁の香り加へて百度石 素秀 1 かかし.
枝垂るるや瑞枝にあまた梅含む わかば 1 宏虎.
山門で切取って嗅ぐ梅の風 隆松 1 素秀.
リュック置き賽銭捜す梅見客 ふさこ 1 宏虎.
筋塀を背に雨こぼす椿かな ぽんこ 1 小袖.
梅見茶屋梅のししゅうの小座布団 なつき 1 せいじ.
木目肌の荒き枝ぶり濃紅梅 ぽんこ 1 もとこ.
梅三分片花開き立つるあり ふさこ 1 よし子.
ゆくりなく句友と出会ひ梅の園 わかば 1 なおこ.
覗き込むなぞえに一つ蕗の薹 こすもす 1 隆松.
春雲の日矢の後光や観音像 素秀 1 隆松.
梅園やリュックの柄に友と知る せいじ 1 わかば.
梅日和五百羅漢に友見つけ ふさこ 1 隆松.
大鍋に出汁たつぷりの大根焚 なおこ 1 宏虎.
金色の褪せぬ涅槃に昼灯す 小袖 1 ぽんこ.

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