山を詠んだ作品

高嶺雲春の嵐を呼びにけり

虚子塔の比叡をはるかに鳥帰る

山笑ふ大吊り橋の揺れに揺れ

縦走の尾根の道ゆき風光る

一溪を矢印の指す夏木立

登山バス凸凹道に尻振りぬ

右手の嶮左手の嶮や紅葉狩

雲の翳とどまり難し秋の峰

空谷の奈落へ朴の落葉かな

枯山をのぼるは雲の影法師

小動物 野の花 吾妹子 山渓 社寺 生活 力石