社寺を詠んだ作品

梅固し祈願の絵馬の鈴なりに

岩田帯授かるによき梅日和

学問の宮に掬む水温みけり

涅槃雪仏母の山の白変す

立ち仰ぐ嶮磴百段青あらし

羅漢みな誰彼に似て秋を聞く

この杜の神さぶ秋を聞きにけり

羽づくろひ余念なき鳩神迎え

小競り合ひしてをる鳩や神の留守

ひぐらしや奈落となりし札所道

小動物 野の花 吾妹子 山渓 社寺 生活 力石