海を詠んだ作品

島バスのめぐる七浦風光る

汐遠く引きたる砂嘴に春惜む

海苔ひびの方千畳に朝日射す

フェリーの灯はや外海となり涼し

紺碧の海展けたる野菊かな

ケビン出て灘の西日をまともにす

海神の旅立つ門波荒れにけり

海の日の釣瓶落しに水尾真直ぐ

干されたる魚網に縋る秋の蝿

荒磯波騒ぐ北窓塞ぎけり

小動物 野の花 吾妹子 山渓 社寺 生活 力石