2023年2月の日記

2023年2月27日

復活の春

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今朝は温かい日差しが俳部屋の障子に透けています。ようやくコロナ後遺症も忘れるくらいになり、新しいメンバーの活躍に刺激されて随分やる気が湧いてきました。

くどくどと説教を連ねるばかりでうざい。お手本となる立句を示せ!

といわれると、恥ずかしながら現状ではうなだれるしかありません。家に籠もっていては一期一会に出会えるはずもなく、まずは吟行復活です。各グループが計画してくださる吟行プラン、積極的に参加したいと思います。

2023年2月25日

虚構俳句について

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ことば巧みに想像だけで構築した作品を虚構の句といいます。

過去に見た風景を思い出して詠んでいるので虚構ではない…

という主張もあるでしょう。

けれども記憶というのは希薄ですから、どうしても虚構になりがちです。このような「考えて作る」という習慣を繰り返していると吟行で実景に心を遊ばせて詠むということが出来なくなるのです。

直接目に飛び込んでくる表面だけを写すのが写生ではありません。見えないものが見えて心が動かされるまで待つことが大切です。そのためには観念や理屈という色眼鏡を外して謙虚に対峙しなければいけません。

吟行では一カ所で10分以上は頑張るという姿勢を試してみてください。その結果一句も授からなくてもあきらめないで忍耐強く繰り返し訓練することが大事です。そうすることで必ず作風に変化が出てきます。

見慣れた風景の中からでもその都度新しい感動を見つける…

日々の吟行の訓練によって到底不可能だと思っていたことも可能になるのです。

日常生活のなかでも俳句モードにスイッチをいれて少しだけ立ち止まるようにすれば身辺の実景を詠むことは出来ますね。とにかく無になって心を遊ばせることが肝要です。

俳句は日々の生活の記録ですから、その作品は自ずと作者の人格を反映します。自分の作品を整理して振り返ったとき虚構の作品をいくら並べも決して感動はよみがえりません。むしろ空しさを覚えられるはずです。

本物の感動を綴った作品こそが私たちの財産であり宝物になるのではないでしょうか。

2023年2月24日

吟行後日句会の開催日の固定

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3月からの吟行句会システムの開催を毎月第2週に固定します。吟行そのものは厳寒期と猛暑期はお休みですが、句会システムは毎月開催とします。

3月は8日〜11日となりひな祭りや梅見、桃見にちょうどよい時期かと思います。4月は5日〜8日となり、お花見に折れ合いがつくと思います。いい面ばかりではないと思いますが、第2週に設定することでちょうど節句が捉えられるので吟行向きかと考えました。

具体的な提案があれば遠慮なくフィードバックしてください。Slackでも意見交換しています。

2023年2月21日

躓きは上達への踏台

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初学者の句は、表現は稚拙でも素直に捉えたものが多いので添削して採れます。そのうち少しひねってみたいという誘惑に負けて考えて作るようになり没が続きだすと「はじめは良かったのになぜ?」と躓きます。

美辞麗句で着飾った俳句は借衣装と同じ、自分自身をさらけ出して身の丈に合う俳句を詠みましょう。

俳句は知識や語彙を駆使して作るものではなく、感動を絵に描けるように平明なことばで写すもの。

一刻もはやく気づいて俳句と向き合う姿勢を軌道修正しましょう。「俳句は短歌より短いから簡単」だと侮ってはいけません。詩は短ければ短いほど返って難しくかつ奥が深いのです。故に愉しいのですが…

聖書でいう パリサイ人 のように、それ駄目これも駄目…と約束事で縛り修行を重ねたもの同士でしか通用しないような難解で排他的な俳句の世界もあります。でもそれは の目指している道ではありません。

誰にでも解るように平明で、絵として描けるように具体的に、を目標として写生に励む。

これが私達の進むべき道だと信じます。躓くことを恐れてはいけません。それを糧として上達を目指しましょう。

2023年2月20日

雨水

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みのるのスマホには Yahoo!のお天気アプリをインストールしてあって、「今日は何の日」を通知してくれます。今日は「雨水だよ」というお知らせが届いていました。

きょう19日は二十四節気の「雨水(うすい)」です。空から降るものが雪から雨に変わり、積もった雪も溶けて水になるころ、という意味で、農耕の準備を始める目安とされています。

暖かくなってくると、明け方などに「霞(かすみ)」がかかるようになります。霞とは「霧(きり)」や「靄(もや)」と似ていますが、気象用語ではなく、空気中の水滴やチリなどが原因で遠くが白っぽく見えること全般をいうそうです。春の季語でもあり、この時期に空気が霞んでいたら暖かくなるのももうすぐかもしれません。

また、雨水の日は「ひな人形」を飾るとよいと言われています。ひな人形は立春(今年は2月4日)を過ぎたら飾ってよいとされていますが、雨水の日に飾ると良縁に恵まれるという言い伝えがあるとか。桃の節句まであと12日ほど。まだ飾っていなければ、この日に飾ってみるのもいいかもしれませんね。

2023年2月17日

毎日句会と吟行後日句会との棲み分け

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新たに定着を検討している吟行後日句会は、「投句は吟行句に限る」で進める予定です。可能な限り小グループで俳句本来の吟行の楽しを体験してほしいからです。日々の生活で詠んだ作品は今までどおり毎日句会が受け皿になります。

一方定例句会はもともと京阪神地区に限定したローカルなオフライン句会です。今後はベース句会場である西宮プレラを外さない方針で毎月開催します。ご事情に応じて隔月参加でもいいですし、句会のみという参加でも構いません。

句会場を固定すると午前中の吟行候補地の選択がかなり限定されることになりますが、後日句会用の吟行計画がそれを補ってくれると思います。具体的な運営方法について GH-Slackで提案や意見交換をしていますのでご協力ください。

2023年2月16日

スマホのメモアプリで即メモ吟行を実践する

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むべさんが、一日一句のコメントに書いてくれたので皆さんにも紹介しておきます。

みのるは、句会のあるときの吟行には俳句手帳を使いますが、ひとり吟行などのときは句帳とか歳時記など不要な荷物をできるだけ減らして身軽にスマホだけ携帯してメモアプリで書いています。吟行外でも突然ひらめいたりしますよね。そんなときにもすかさずスマホメモです。

アプリは自分が使いやすいものであれば何でもいいのですが、私は句帳専用で Simplenote という無料アプリを使っています。画面キャプチャーを貼っておきますね。

左(上)がアプリを開いたときの一覧画面です。鉛筆アイコンをタップすると右(下)のようなメモが開き、一行目が自動的にタイトルになります。アプリは下記からインストールできます。

Simplenote

Simplenote

Automattic無料posted withアプリーチ

Simplenote のなにが便利かというと、 予めアカウト設定(メールアドレスとパスワード)しておくと、パソコン画面から Simplenote の WEBページを開くだけで自動同期されたメモを見ることが出来ます。パソコンで作品の管理などをされていたらそのままコピペできて便利ですよ。

Google Keep というアプリでも同じことが出来ます。私はどちらも使っていて、覚書メモ用と俳句手帳用とに使い分けています。

メモアプリは便利ですが、セキュリティー面で不安があるのでパスワード類の管理には使わないほうが賢明です。私はパスワード管理には別途専用のアプリを使っています。

2023年2月15日

大涅槃図

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明日、吟行予定の中山寺の大涅槃図を貼っておきます。直接ご覧になった方も多いはずなのでこの写真を見ながら詠めるかと思います。ぜひ、後日句会に参加してください。

絵のことで質問があればコメントに書いてください。解る範囲でお答えします。

もう一枚貼っておきます。青畝師の故郷の葛城山です。

この写真を眺めていると先生の有名な御句が実に雄大かつ深い作品だと実感します。

かつらぎの山懐に寝釈迦かな 青畝

2023年2月14日

中山寺吟行

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お天気のこともあって、2月16日に行かれる方多いので、みのるもその予定です。目安としては阪急宝塚線中山寺駅北側の改札前に9時30分ですが、特に集合は考えていませんのでご都合の良い時間で吟行してください。

お昼は1階エスカレータ乗場横の梵天へ行く予定です。料理はレトルト中心で大したことはないのですが、綺麗で広く奥の方はよく空いていて長居を咎められることもないのでゆっくりおしゃべりできます。

2023年2月9日

2月定例句会はオンラインで実施します.

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2月度定例句会は中止とアナウンスしていましたが、コロナ禍もやや回復してきましたので予定を変更し自由吟行とします。句会は、後日句会システムを使ってオンラインで実施します。

吟行後日句会

コロナ対策として後日句会用のシステムを構築していたのをすっかり失念していました。

みのるは来週の2月16日(木)に中山寺吟行(大根焚、涅槃図公開)を予定をしていますが、自由吟行としますのでお好きな時にお好きな場所を吟行されて句会に参加いただけると嬉しいです。地方メンバーの参加も歓迎します。

このシステムは、今後も「日帰り吟行+後日句会」の企画に役立てたいと願っています。句会場確保の必要がありませんので吟行地の選択幅が広がると思います。

吟行プランは、みのるが起案するのではなく各小グループで計画していただき希望者(有志)がそれに便乗するという運営を考えていますが、また相談いたしましょう。

2023年2月8日

リニューアル

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ここ数年、コンテンツの変更や改変を繰り返したのでリンク関係がかなり綻びていました。 その修正も兼ねてビジュアル的にも若干マイナーチェンジしました。

基本機能は特に変わっていません。おかしなところがありましたらお知らせください。

閉会した毎週句会は過去データー閲覧用として残しています。コロナ自粛中に定例句会の代用として使う予定だった吟行後日句会のシステムも生きていて、運用方針さえ具体化できればいつでも再開できます。

上記どちらも TOPページの下の「オンライン句会」というページからアクセスできます。吟行後日句会のシステムについては、吟行+後日句会のプランであれば有効活用できると思うので、また相談いたしましょう。

オンライン句会

2023年2月4日

正しい俳句鑑賞法

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合評の学びが始まりました。

いきなり記事を書かないで必ず予習しましょう。予習なしだと自分の知識の範囲でしか理解できないので、大抵は直訳だけという中身のない鑑賞に終わります。

鑑賞前に必ず、歳時記で季語の詳細解説を予習しましょう。確信のない言葉も辞書で調べましょう。

例えば夏の雷と春雷は同じ雷でもその性質、特徴は異なります。調べることで、「なるほどそんな意味があったんだ…」「ちょっと思い違いしてたな…」ということに気づかされるはずです。

その違いを納得し、季語の本質を踏まえた上で鑑賞しないと、

あなたの鑑賞だと、季語が動くことになりませんか?

と言われてしまいます。「季語動く」句を詠まないためにも季語の学びは大切なのです。

今回の合評のテキストは、青畝選、紫峡選という関所を通っている作品なので多分季語は動かない(はず)です。

「なぜ季語が動かないのか」という説明ができなければ、正しく鑑賞出来ていない…ということになります。合評は、季語の本質を学び、正しい季語の使い方を習得するための効果的な学びなのです。

正しく句意の考察ができたら、隠された作者の主観も自ずから見えてくるはずです。

2023年2月3日

合評再開しました

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2月から合評を再開しました。今回の教材は、「みのるの四季別作品」です。新しいメンバーも増えたので、みのる俳句を理解頂くのにちょうどよいかなと考えました。

初学期(45〜55歳)に詠んだ青畝選、紫峡選の作品なので比較的わかりやすいものばかりだと思います。どなたでも気軽に参加してください。

合評のページは、TOPページのドロップダウンメニュー [SELECT.Me] のリンクから開くことが出来ます。

俳句研究(合評)

鑑賞記事が投稿されるたびに更新情報に反映されるようにシステム化しました。はじめて参加される方のために、わかりやすいガイドも再編集しましたのでお読みください。

合評の心がけ

2023年2月2日

存問のこころ

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ことば巧みな長文のお見舞いより、ごく短いコメントなのに平明なことばの裏に隠された優しさとか温かさがじんわりと伝わってくるっていうような体験ありますよね。

これって俳句の延長だなぁ…

と、ときどき思うのです。

みのるさん、俳句は存問なんだよ。

青畝先生から何度も聞かされたことばです。

なんでもない日常の一点景を捉えて句に詠むのも「存問のこころ」なんだなと思います。

2023年2月1日

最後の夢

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2000年に WEBサイト・ゴスペル俳句をたちあげてから22年、今年の誕生日で80歳になります。

いろいろと苦節もありましたが、今日まで守られ祝されたのはメンバーの皆さんが祈ってくださり、協力して支えてくださったからです。振り返ってつくづくよく続いたな…というのが本音です。

みこころ次第ですが、わたしの俳句人生の余命も長くてあと5年ほどかと思うのです。後継者が与えられるようにと祈った時期もありました。でも、みのる選のないサイトを運用し続けることは無責任だと思います。

おそかれはやかれサイトは閉じざるを得ないときがやってくるでしょう。でも、 で育まれたご縁、人間関係だけは可能な限り生きつづけてほしいなというのがいまのみのるの祈りです。

そうした中、いまある能勢グループ、大阪グループに加えて、関東東北グループ、さらには全国各地での小グループ活動を通してご縁がつづいていくことが最善の策なのではないかと示されたのです。

焦りとも見えるほどの動向に不安を感じられたあるメンバーから心配とお見舞いのメールが届きました。

残りの俳句人生を賭して小グループ拡大のためのメンバーを育成したい、という強い願望が突き動かしたからなのですが、コロナ快復が遅々とするなかもう若くないのだということも痛感しました。

確かに焦りと無理は禁物ですね。反省します。ごめんなさい。

どこまで成就するかはわかりませんが、メンバーの皆さんの祈りとご協力なくしては頑張ることはできません。逸って沈没してしまったのでは儚い幻におわります。上なる導きを信じて祈りつつ進めていきたいと思います。

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