みのる選:2014年4月度
2014年04月25日 | |
風止めば手持ちぶたさな柳かな | さつき |
秀吉の本陣跡は花の雲 | なつき |
起伏なす麦秋の丘夕陽落つ | 宏虎 |
百選の棚田に生まれ蛙の子 | うつぎ |
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2014年04月24日 | |
春日傘翳すは合図待ち合わせ | はく子 |
潮満ちて陸遠くなる潮干狩 | 宏虎 |
たっぷりと絵筆に緑夏来る | 満天 |
釣り人の振る竿先に風光る | みちほ |
剪定を終えたる窓に日差し燦 | 満天 |
楼門へ長き参道苗木市 | なつき |
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2014年04月23日 | |
咲き満ちて葉の座に重し夕牡丹 | 菜々 |
パノラマの展望台に風光る | こすもす |
自刃の碑ここにあるぞと囀れる | なつき |
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2014年04月22日 | |
畦を行く野辺の送りや桐の花 | 三刀 |
林中に届く日のあり蕗の薹 | みちほ |
雪解けの水の広がる棚田かな | ひさ野 |
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2014年04月21日 | |
坂道を駆けて来る子や春うらら | ひさ野 |
芽柳に数珠つながりの雨の粒 | みちほ |
巣燕を見上げて潜る仁王門 | うつぎ |
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2014年04月20日 | |
うららかや大地を突つく庭の鶏 | みちほ |
小繕ひして雛調度納めけり | 有香 |
花ふぶき又花ふぶき九十九折 | うつぎ |
佇めば書信のごとく一葉落つ | 菜々 |
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2014年04月19日 | |
春昼や妻の鼻歌階下より | 宏虎 |
春空へ翳し序破急太鼓打つ | 三刀 |
館うらら結婚式のリハーサル | 満天 |
2014年04月18日 | |
雪間よりのぞきたる黄は福寿草 | ひさ野 |
流鏑馬の蹴散らしてゆく春落葉 | 満天 |
御詠歌のもるる日永の古刹かな | よし子 |
図書館へ道まつすぐや楠若葉 | 三刀 |
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2014年04月17日 | |
丹精の草花庭の春惜しむ | はく子 |
芽木の杜画架のなかにも芽木の杜 | 菜々 |
蔵の町門川掠めつばめ来る | なつき |
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2014年04月16日 | |
花明りのこりて山の昏れなんと | よし子 |
咲き満つる浜大根の岬かな | 三刀 |
一斉に芽吹く大樹に風通ふ | ひさ野 |
天満署はもぬけや花の通り抜け | 雅流 |
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2014年04月15日 | |
蜂忙しローズマリーに頭突きして | ひかり |
版画絵のごとし干潟の残り潮 | 三刀 |
たんぽぽや園児らは声撒き散らし | 菜々 |
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2014年04月14日 | |
雉の声朝の林の間遠より | ひさ野 |
春の月侍者のごとくに一つ星 | 菜々 |
春濤にテトラポットはぼぼと鳴る | せいじ |
魚板打つ二の腕白し松の芯 | 雅流 |
無人駅灯る明かりの朧かな | みちほ |
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2014年04月13日 | |
自家製のハーブティー飲み春惜しむ | はく子 |
姦しき鳥語に覚むる朝寝かな | さつき |
花吹雪道に賭列す予科練碑 | なつき |
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2014年04月12日 | |
囀れるヒマラヤ杉を仰ぎけり | はく子 |
酒蔵の屋根を覆ひて囀れる | さつき |
花ふぶき表彰式のグランドへ | 雅流 |
2014年04月11日 | |
燕の巣狙ふ鴉を憎みけり | 満天 |
雨晴れて瑞枝輝く芽立ちかな | みちほ |
雪解水ひた走りをる遊歩道 | ひさ野 |
園抜けて落花まみれにバス来たる | さつき |
花屑の余白にぬっと亀の首 | 満天 |
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2014年04月10日 | |
お迎えのママらぺちゃくちゃ園日永 | はく子 |
花筏ペットボトルを虜とす | 満天 |
雨晴れて朝日をはじく木の芽かな | さつき |
花屑を掬ひて水車回りけり | なつき |
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2014年04月09日 | |
青淵へ舫ひ解かれし花見舟 | なつき |
暮れて威を得たる火の粉や花篝 | ともえ |
村なべて同じ苗字や桃の花 | 宏虎 |
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2014年04月08日 | |
西行の碑に佇めば花ふぶき | よし子 |
水禍なお癒えぬ田なれど燕来る | 雅流 |
囀や静まり返る座禅堂 | 宏虎 |
白無垢の嫁入り舟や花堤 | なつき |
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2014年04月07日 | |
湯けむりの地獄をめぐる日永旅 | 菜々 |
弁当の箸がタクトや花筵 | かかし |
ベンチいま座る余地なく落花敷く | あさこ |
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2014年04月06日 | |
犬小屋も雪解やあるじ眠りをり | ひさ野 |
黒土を割りて物の芽二つ三つ | みちほ |
散り散りになりし早瀬の花筏 | 三刀 |
裏山を埋めてミモザ黄なりけり | ぽんこ |
花の雲貫きて立つ五重塔 | なつき |
風が掃く舗道の落花畳かな | うつぎ |
一輌車花の籬に停車しぬ | 菜々 |
鞦韆を漕ひでは山を引き寄せる | 有香 |
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2014年04月05日 | |
池畔亭水かげろふの春障子 | ひかり |
遠目なる著き桜は大伽藍 | うつぎ |
ジョギングの歩をとめ憩ふ花堤 | 雅流 |
振り返りては夜桜の辞しがたし | ともえ |
2014年04月04日 | |
病床の窓明るうす花の影 | 治男 |
長き足もてあましをる花筵 | 宏虎 |
花の冷え鶯張りの廊もまた | なつき |
手びさしに声きくばかり揚雲雀 | 雅流 |
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2014年04月03日 | |
春眠の夢に微笑む亡き子かな | あさこ |
揺れてゐる人無き遊具花の闇 | なつき |
本能寺跡に散り敷く落花かな | せいじ |
瀬にかかり序列崩れし花筏 | 三刀 |
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2014年04月02日 | |
度があはぬとて眼鏡拭く蜃気楼 | 宏虎 |
濃淡の斑に山の芽吹きけり | せいじ |
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2014年04月01日 | |
走り根をベンチとしたる日向ぼこ | さつき |
花の駅機関車トーマス混みにけり | 菜々 |
ご朱印に列なす人や花の寺 | なつき |
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2014年03月31日 | |
鵲の巣と指さされたる高枝かな | さつき |
長汀の潮の香りに春惜しむ | 三刀 |
朝靄に影絵めきたる蜆舟 | 菜々 |
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2014年03月30日 | |
雪吊りの解かれし枝の躍りけり | かかし |
臥龍松身を乗り出せる春の池 | ぽんこ |
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2014年03月29日 | |
手作りの味噌に諾ふ蜆汁 | 菜々 |