毎日句会みのる選・2012年9月

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2012年09月24日(月)

2012年9月16日~22日

2012年09月22日
下校児の運動場となる刈田うつぎ
野地蔵にこの露草を手向けけん満天
砂利道のよく鳴る御苑秋暑しはく子
安産のお礼参りや秋日和雅流
色変へぬ松高々と築地越し菜々
稲穂波騒がせて飛機着陸すさつき
鹿跳ねて角切りの勢子息荒し宏虎
海の風通ひやまずよ萩の寺こすもす
思惟仏辞してよりつく秋思かな満天
拝観の堂に長居す秋の雨きづな
りんどうの濃ゆしと思ふ山気かな英子
敬老会杖にかわいい飾り物つくし
2012年09月21日
山襞を雲駆け上がる野分かなさつき
陣屋跡なる校門の蔦紅葉うつぎ
見得をきるごとく蟷螂吾を睨む雅流
蔓しごきたる手に零余子三つ四つ有香
豊秋のこのあたりまで寺領らしせいじ
な踏みそ路地にはみだす大糸瓜はく子
鼓笛隊打ち鳴らす天高きかなきづな
2012年09月20日
散策の小道蝗が先導す三刀
竹筒に花芒挿さす無人駅よし女
藪中にひと屯なる曼珠沙華わかば
岩襖響かせて落つ行者滝うつぎ
2012年09月19日
草じらみつけて斑鳩道めぐるよし子
城内の道幾曲り虫すだくきづな
秋澄むや一水に沿ふ築地塀菜々
ペタル踏む湖岸の道の風は秋百合
塔見えて斑鳩の道秋時雨よし子
稲架の骨残して谷戸の昏れなんと三刀
観世音頬さす指に秋思ありぽんこ
秋草を分けて確かむ丁目石雅流
ほ句の秋大和茶粥に舌鼓つくし
2012年09月18日
ただ無為に佇みをりし虫の闇有香
と見る間に霧隠れなる主峰かな英子
出格子に少し傾き秋簾うつぎ
寺の簷落つ雨音に秋惜しむはく子
稲刈機鳴り止み亭午かと思ふよし女
夕闇に火の粉を散らし薪能わかば
焼きたての秋刀魚半寿の祝い膳三刀
老い認め難きと思ふ敬老日あさこ
2012年09月17日
薪能白亜の櫓燃ゆるごとわかば
手びねりの茶器もて野点敬老日満天
あひ互ひ草じらみ取り雨宿りなつき
秋の夜や山頭火てふ酒に酔ひよし女
秋うららローカル線は手動ドア菜々
敬老の籤大当たり白寿翁治男
右手左手参道狭め萩盛るぽんこ
宮篝焚きて豊作祝ひけり雅流
2012年09月16日
堆く籾殻を積む杣の小屋三刀
くくと泣く素浄瑠璃や虫時雨うつぎ
六地蔵伏し目に里の秋を聴くぽんこ
流れ星七十路吾にも願いごと雅流

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2012年09月17日(月)

2012年9月9日~15日

2012年09月15日
真っ直ぐな道どこまでも鰯雲うつぎ
天守まで届く太鼓や秋澄めるせいじ
SLを撮らんとすれば葛匂ふよし女
神鹿の吾を映せる瞳かなさつき
弥陀の庭いづくに佇つも萩の風菜々
2012年09月14日
柴折戸を全開したる萩の庭きづな
敬老日小さき手もて肩叩き有香
秋茜群るる芝生の中空にわかば
爽やかやワイン試飲おかはりすなつき
紅白の萩に妹背の句碑びらき菜々
湯気匂ひくる炊きたての栗御飯あさこ
2012年09月13日
左右の田の苅られ拓けし里の道こすもす
萩がくれなるこの寺の句碑数多はく子
萩日和ほとけに開くる花頭窓菜々
水底にやもり踏ん張り池澄めるなつき
萩こぼる風化にやせし石仏うつぎ
と見る間に下界隠るる山の霧宏虎
参道の萩こぼさじと袂抱ききづな
三河湾落つる夕日に雁渡るつくし
エンジンの音高らかに稲を刈る三刀
2012年09月12日
遠近に籾焼く煙峡の里よし子
秋潮につつかれ揺るる舫舟あさこ
蹲踞にさざなみ立てて初あらし菜々
秋気澄む刈込み鋏機嫌よしせいじ
命令す運動会のスピーカー三刀
つくつくし汝も婚礼を寿ぐかよし女
新涼の木洩れ日遊ぶ朝の卓せいじ
2012年09月11日
名調子なれども虫の名は知らず雅流
秋天へ婚儀開始の神鼓鳴るよし女
衝突もせず乱れ飛ぶ赤蜻蛉治男
2012年09月10日
古都の秋竹ひと節を投句箱雅流
爽やかや寝返り出來し児の笑顔有香
抱き起こし出水汚れの稲を刈るともえ
衣被九谷の皿に堆くよし子
風籟に葛の香匂ふ山路かな百合
どの家も青柿太る過疎の村はく子
背高の萩に埋もる庵かなひかり
秋簾巻き上げ続く長話満天
愚痴ならず声にして読む秋灯下うつぎ
2012年09月09日
マジシャンに拍手喝采敬老日なつき
しだれ萩裏参道を通せんぼぽんこ
話し居る二人と見しは案山子かなうつぎ
ちちろ鳴く襖へだてに看取りの夜菜々

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2012年09月10日(月)

2012年9月2日~8日

2012年09月08日
波の綺羅揺らぐ川底秋澄める宏虎
老い二人何するでなし秋灯下菜々
ちちろ鳴く安否問はるる電話口あさこ
喉仏鳴らし水飲む汗の人百合
虫の夜母の寝息の恙なくわかば
落柿舎へ色なき風や嵯峨野みち雅流
しまい湯に肩の沈めば虫浄土さつき
2012年09月07日
辻裏に恋を占ふ秋扇なつき
水引が吾を招きをる庵の門雅流
人気なき去来の墓や昼の虫雅流
2012年09月06日
回転ドアー回り涼風吐きだしぬつくし
生駒嶺に湧きて流るる秋の雲菜々
点滴のリズム音なき秋の声治男
ちょっとそこまでのつもりが月の道よし子
秋の谿矢のごと飛ぶは鳥の翳三刀
2012年09月05日
月天心へさざなみとなる秋の雲菜々
門締めて夕焼閉じ込む遊園地よし子
道曲がるたび楽変はる虫の闇有香
爽やかや受洗記念日祝ぐカードせいじ
樋溢れ簾をなせる大夕立あさこ
2012年09月04日
秋めくや庭に日ぐせの通り雨菜々
焼岳の噴煙かはた秋雲かはく子
まず吾子に供ふ炊きたて今年米あさこ
フラダンス涼し慰問のをみなどちこすもす
栴檀の翳す千手に実のたわわぽんこ
落合へ刃重ねに秋出水菜々
2012年09月03日
股覗きせる松浜の天高しこすもす
村人と一会の露天湯星月夜菜々
餅撒くは浄瑠璃人形八朔会うつぎ
羊群の寝そべる牧の風は秋有香
2012年09月02日
月の出を誘なふごとく雲迅しともえ
目鼻なき石の仏に秋時雨菜々
雨晴れてより頬撫づる風は秋満天
無人駅飛蝗跳び乗る電車かなつくし
ひょうきんな鯊の眼や鉤はずすなつき
領けられし鈴虫どちら鳴き初むうつぎ
飽きてよりよくなって来し鯊の潮なつき
蓑虫の糸一本の宇宙かな宏虎

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2012年09月03日(月)

2012年8月26日~9月1日

2012年09月01日
蜘蛛の囲に透けて遥けし甲山うつぎ
秋あかね飛行機雲の空高く雅流
岩桔梗一輪なれど藍濃ゆしはく子
メダリスト迎へ祝福郷の秋こすもす
峠より見ゆ里やまの稲筵よし子
2012年08月31日
鈴虫の音を枕とす夢路かな菜々
秋夕焼背なにしてつく家路かなつくし
一人居の心おきなき虫の闇うつぎ
秋麗の穂高一朶の雲もなしはく子
海に立つ風力発電風白し有香
過去帳に子の名を記す秋の夜あさこ
天空へ続く木道大花野はく子
2012年08月30日
日焼け顔なれど双子と分かりけりなつき
夜もすがら鈴虫輪唱くりかへし菜々
マッサージ至福の時や夜の秋あさこ
吟行す疎水の道の風は秋満天
旧道といふはあぜ道秋遍路よし子
風の萩池塘の道へなだれけりこすもす
つくつくし下山の僧の一団に雅流
露ふふむ朝とれ野菜無人店宏虎
秋暑し数珠なすタクシー黒ばかりうつぎ
穂高嶺を映して池の澄めりけりはく子
2012年08月29日
バス停の標を虜葛かづらこすもす
老い吾もラジオ体操朝涼しともえ
秋草を数えつつゆく里の道さつき
網の上に全長のらぬ秋刀魚かなわかば
法師蝉途切れがちなる亭午かなうつぎ
秋天を突く槍が嶺の勇姿かなはく子
小祠に揺るる一燭露けしや菜々
2012年08月28日
白壁のタトゥーとなりし守宮かなうつぎ
爽やかやサリーを風になびかせてさつき
日の温み宿すいちじくもぎにけりあさこ
ロールパンめきて捻れし秋の雲こすもす
夕河原吹きぬけて来る風は秋わかば
作業着の背に貼り着く残暑かな三刀
止め石の奥に展けし萩の庭なつき
2012年08月27日
うち仰ぐ一万尺の花畑はく子
明けゆくに雲脱ぐ穂高秋澄めるはく子
黎明や間遠となりし虫の声せいじ
ベランダの空粛々といわし雲ぽんこ
明日刈らむ早稲の一穂を手計りに雅流
西瓜切る正座の子らが侍りけり宏虎
白服のはち切れさうな胸ボタンなつき
厨房に立ちて汗だく妻の留守せいじ
2012年08月26日
山襞の陰濃く秋の澄めりけりさつき
底紅の咲き継ぐ庭や恙なし満天
苦瓜の一つ高きに残りをりあさこ
秋茄子を焼きて一献酌交はすべし百合
雨晴れて瀬音高鳴る下り簗よし子
マンションに隣るお堂や地蔵盆菜々
能勢路いま棚田をわたる早稲の風雅流

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