2025年8月の日記

2025年8月29日

10月9日 須磨浦吟行予告

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句会場:旧グッケンハイム邸(塩屋)

10月9日(木)に須磨浦吟行を実施します。

吟行案内のページに詳細を書きましたので、ぜひご参加ください。

須磨浦吟行句会の案内

タイムテーブルに余裕がありませんので、昼食は、句会場でのお弁当を予定しています。仕出し弁当の予約を受付する予定ですが手作り弁当持参でも構いません。

ドタキャンでも構いませんので早めにお申し込みください。談話室に書いてくださればOKです。

須磨浦吟行句会への問合せ

リハーサル吟行の案内

9月18日(木)に旧グッゲンハイム邸の 無料見学会 がありますので、10月9日と同じタイムテーブルでリハーサル(句会はありません)を予定しています。

同行を希望される方は、お気軽にお声掛けください。

2025年8月27日

藪茗荷

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藪茗荷庭の一隅照らすやに 

植えた記憶のないヤブミョウガが庭隅にひっそりと花を揚げました。

朝ドラで牧野富太郎師を知ったのがきっかけで、二年ほど前から山野草を植え始めました。園芸店などでは販売されていないものはメルカリで抜き苗を買っています。

多分、それらに紛れて付いてきたのでしょう。

2025年8月25日

添削選評

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今日は、久しぶりに添削した作品の選評を書いてみました。

  • 比喩に凭れすぎていないか
  • 絵画のように具体的に写生できているか
  • 他の季語に置き換えても意味の通じる句(季語動く)になっていないか

などをチェックして復習しましょう。

峰雲へ機首たてジャンボ離陸しぬ

原句:離陸機は入道雲を目指すやに

比喩を用いた原句からは、やや時間経過を感じさせるため景が曖昧となり句も弱くなっている。急上昇して離陸していくジェット機の立ち姿を具体的に写生することで強い瞬間写生の句となる。

車窓より見えし故郷豊の秋

原句:車窓より故郷見えし稲の花

車窓が俄に展けて見え始めたのがふるさとの大景であるというなら季語は「豊の秋」であろう。稲の花の季語は農道や畦道からの近景で詠まれるもので、車窓からの遠景では実感が弱いと思う。

庭に得し一握の幸むかご飯

原句:庭隅に手の窪ほど採れむかご飯

中七が字余りになっているので定形に整えた。自然の恵みを得たことに対する感謝の気持も盛り込みたい。

虫の音の囲む籬に駐車しぬ

原句:虫の音に包まれ路上駐車かな

原句は、路上駐車…が主役になっている。虫の音が聞こえるという時点で自然に囲まれた夜の野外駐車であることは解るので、季語が主役となるように写生したい。

新涼や牧のミルクは搾りたて

濃厚な牧のミルクや涼あらた

牧場で提供される絞りたて牛乳が濃厚であることは言わずもがなと思う。搾りたて牛乳の喉ごしの爽やかさに新涼を覚えたと落ちをつけることで動かない季語となる。

亡き夫の日記紐解く夜長かな

原句:夜半の秋夫の日記を閉じ直す

原句の表現だと、夫の日記を隠れて盗み読みしているようにも解される。残された日記を読み返しながら在りし日の夫との想い出に耽る秋の夜長なのである。

盆東風に乗りて法螺の音大師堂

原句:盆東風に乗りし法螺の音大師堂

風に乗って法螺の音が間遠に聞こえるよ…というのが作者の意図ではないだろうか。乗りし…だと法螺の音が主役になり、乗りし…とすることで季語が主役となり余情が生まれる。この一文字の違いが感覚として解るようになりたい。

故郷の同胞寄りて芋煮会

原句:故郷の絆確かむ芋煮会

絆確かむ…の措辞は、説明的で具象性に欠ける。郷関を出た数名の仲間が故郷に集まり一つ鍋を囲んで旧交を温めている様子であろう。同胞は、"はらから" と読んでほしい。

カーテンの隙間つらぬく西日かな

原句:カーテンの隙間つらぬく大西日

大西日は強い西日の意であるが、その実感は展けた野外が舞台になる。スリット状のカーテンの隙間から射すそれにあてるのはやや無理があるので、単に西日とするほうが違和がなく「かな」の切れ字によって余情も生まれる。

虫の音かはた耳鳴りか老い哀し

原句:虫の音か耳鳴りかわからなくなり

部屋内から窓越しに虫の声を聞いているのであろう。その幽さに「耳鳴りかも?」と疑ったのある。虫の音の季語を生かすには秋の夜の儚さを感じさせたいので「老い哀し」としたが他の表現も工夫できるかもと思う。

幾度も見し大文字吾白寿

原句:百年生き送り火を見る大文字

京都五山の送り火は、お盆の精霊を送る伝統行事。今年もまた逆縁の子や先に旅立った多くの霊に思いを馳せて悼んでいるのである。長寿は恵みである反面、多くの哀しみも受け止めねばならないのである。

火で描くドットアートや大文字

原句:空に描くドットアートや大文字

火明かりに稜線や人影なども見えているはずなので、「空に描く」は比喩が過ぎていて共感しづらい。ドットアートのようだ…と感じたのが揚句の命なので、無用な脚色をせず素直に写生したい。

群鳩の翔ちて散らばる秋の空

原句:群鳩の翔つ空の色秋めけり

「花」と詠めば「桜」を連想するのと同様に、俳句で秋の色というと「白」が定則なので誤解を生みやすい。真青な秋晴れの空が広がっているよ…という雰囲気が連想できるように素直に詠みたい。

必ずしも作者の意図通りに添削できているか否かについては自信ありません。少しでも受け入れがたい違和感を感じられるようならうち捨ててください。

2025年8月6日

広島原爆の日

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今日は、広島原爆の日。広島への原爆投下から80年です。今朝も家内と二人でテレビの前で黙祷しました。

黙祷の一分間や蝉時雨  | エッセイを読む

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