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5月28日 (投句11名 選句15名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
茅花みな呆けて海へ靡きけり こすもす 6 たか子.せいじ.あひる.むべ.よう子.なつき.
無住寺の墓石を縫へり夏の蝶 なつき 6 愛正.たか子.はく子.あひる.こすもす.よう子.
大橋を宙に浮かべて夏霞 わかば 5 たか子.せいじ.満天.かかし.よう子.
沢登り岩肌撫づる谷若葉 愛正 5 せいじ.宏虎.わかば.こすもす.なつき.
揚羽越ゆ国を上下に分ける河 素秀 5 愛正.あひる.ぽんこ.むべ.なつき.
弔いの煙ひとすぢ若葉冷 むべ 5 愛正.素秀.こすもす.よう子.なつき.
並々と古茶をピカソのマグカップ なつき 4 はく子.あひる.かかし.むべ.
母の日の似顔絵の口紅赤し なつき 4 素秀.あひる.こすもす.ぽんこ.
滝見茶屋座り直して深呼吸 かかし 3 満天.はく子.わかば.
雨意の風に百花若葉のざわめきぬ はく子 3 満天.宏虎.ぽんこ.
抜け穴の固く錠閉づ若楓 ぽんこ 3 愛正.はく子.かかし.
空青し代田に子等の声跳ぬる 愛正 2 素秀.せいじ.
夏めきてビル街映す川明かり たか子 2 満天.宏虎.
アトリエに緑雨と絵の具匂ひたる むべ 2 素秀.せいじ.
惜しげなく山肌見せし皐月富士 むべ 1 わかば.
ばら苑に隣る陶板美術館 はく子 1 満天.
大南風沖白波の異国船 素秀 1 なつき.
千両箱幾つ出来るや小判草 こすもす 1 たか子.
苑は今木々の青葉に染まるなり わかば 1 宏虎.
畦沿いに水溢れでる堰浚へ 愛正 1 たか子.
実桜の赤に遅速や朝の風 むべ 1 愛正.
籬より笑顔覗くや柿若葉 わかば 1 ぽんこ.
朴の花天に佳き香を放つなり わかば 1 ぽんこ.
アイスカフェ推敲したる句の幾度 たか子 1 わかば.
見あぐ目に突と落ち来る花あふち たか子 1 かかし.
田舎道信号守り遠足児 なつき 1 よう子.
茄子植うる使ひきれるか支柱丈 愛正 1 こすもす.
ひなげしの折りとるまでも無く儚な たか子 1 素秀.
何はとも我が家に戻り新茶汲む たか子 1 宏虎.
苺捥ぐ屋根の雀の首傾ぐ かかし 1 はく子.
かたつむり夜来の雨に軽やかに かかし 1 むべ.
幹よじれ古木なれども藤若葉 ぽんこ 1 かかし.
目に見えて樟の若葉の青さかな 宏虎 1 わかば.
グランドの黄昏染める金糸梅 ぽんこ 1 むべ.

5月21日 (投句12名 選句15名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
葛餅や宇治十帖の和歌の皿 なつき 7 愛正.宏虎.たか子.ぽんこ.あひる.こすもす.むべ.
頬杖の推敲いつか三尺寝 素秀 5 愛正.せいじ.ぽんこ.なつき.かかし.
川下る棹の捌きや新樹光 かかし 4 宏虎.なつき.満天.うつぎ.
月涼し夜より黒き喪服かな むべ 4 素秀.たか子.あひる.うつぎ.
祠へと続く小道や竹の秋 わかば 4 愛正.宏虎.ぽんこ.うつぎ.
神苑の杜を和ます若葉雨 愛正 3 宏虎.わかば.満天.
鳥語降る下闇深き義士の墓 ぽんこ 3 たか子.はく子.なつき.
苔庭に影打ち重ね若楓 わかば 3 せいじ.たか子.むべ.
夏雲と浅間噴煙入り交じる 愛正 3 せいじ.素秀.むべ.
夏木立鍬を休めて鳥語聴く かかし 3 素秀.ぽんこ.わかば.
古茶新茶昔馴染みの輪のほぐれ たか子 2 ぽんこ.はく子.
絶景かな南禅寺の青楓 よう子 2 宏虎.むべ.
葉桜や影踏み遊ぶ紅白帽 愛正 2 素秀.こすもす.
最果の菜の花畑無人駅 宏虎 2 はく子.かかし.
夏の灯にひらくホテルの聖書かな むべ 2 せいじ.なつき.
夏鶯県境越への谷渡り よう子 2 愛正.なつき.
囀りの木霊となりぬ夏木立 よう子 2 わかば.あひる.
若葉風亡夫の郷の無人駅 むべ 2 せいじ.うつぎ.
ウォーキング雨の上がりし柿若葉 こすもす 2 わかば.かかし.
蝶柄の日傘歩けり菖蒲園 なつき 1 たか子.
時ならぬ紅色もあり若楓 たか子 1 こすもす.
若葉風老人会のフラダンス かかし 1 こすもす.
綾目持つ花をあやめと教はりぬ はく子 1 素秀.
戦前の我われがいて昭和の日 宏虎 1 かかし.
若葉風そよと地蔵のよだれ掛け 愛正 1 満天.
目と心癒やす若葉と家の猫 こすもす 1 はく子.
木下闇森なすヒマラヤ杉大樹 はく子 1 満天.
刺さして月命日の薔薇切れり なつき 1 かかし.
句座真なかペットボトルの金魚舞ふ たか子 1 はく子.
歩板より手の届きそうあやめ草 ぽんこ 1 あひる.
時鳥鳴きて山路に豆腐買ふ 素秀 1 あひる.
どこからか飛び来て庭に芥子の花 こすもす 1 むべ.
検査終へ医師の笑顔に新樹光 かかし 1 わかば.
新緑や笑顔抱いて宮参り ぽんこ 1 満天.
私にも色々有りて更衣 宏虎 1 うつぎ.
トンネルの青葉の出口疎水船 よう子 1 愛正.
木漏れ日と鳥語に和む夏料理 たか子 1 こすもす.

5月14日 (投句12名 選句15名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ひらがなのスコアボードやこどもの日 かかし 4 宏虎.こすもす.よう子.むべ.
薫風や野外授業の黄色帽 愛正 4 はく子.こすもす.よう子.むべ.
配達夫来て子燕のへの字口 素秀 4 たか子.せいじ.あひる.なつき.
ご開帳合はす手解かぬ媼かな なつき 4 たか子.ぽんこ.素秀.愛正.
退院の家居のうれし夏初め たか子 4 ぽんこ.わかば.なつき.かかし.
山藤を揺らし入線無人駅 愛正 3 素秀.あひる.むべ.
太陽の軌道正しく夏の海 宏虎 3 たか子.せいじ.よう子.
石段のしり取り遊び柿若葉 よう子 3 はく子.わかば.こすもす.
桜桃や太宰ゆかりの散歩道 むべ 3 はく子.なつき.かかし.
文豪の入水場所とや草茂る むべ 3 せいじ.素秀.宏虎.
堂守の木魚打ち継ぐ花まつり なつき 2 せいじ.愛正.
癒えてゆく日にち薬や花水木 たか子 2 わかば.こすもす.
御田植えの水に伏する氏子かな 素秀 2 愛正.満天.
行厨は風車の丘の花の園 はく子 2 ぽんこ.かかし.
ミルトスの梢切らるるみどりの日 むべ 2 せいじ.あひる.
心字池囲む躑躅の色競ふ わかば 2 はく子.満天.
若楓彩深めつつ日を返す わかば 2 宏虎.はく子.
通し鴨ここと決めたる水の辺に たか子 2 愛正.よう子.
ケア施設一本道の花は葉に 愛正 2 あひる.かかし.
寺門を入りて十歩や花御堂 なつき 2 たか子.あひる.
初鰹焙る藁の火美味そうな 宏虎 2 かかし.むべ.
画学生遠近法の渓若葉 かかし 2 たか子.宏虎.
万緑にお告げの鐘の鳴り渡る むべ 2 素秀.満天.
暮れなずむ道に浮かぶは鉄線花 むべ 1 わかば.
丘膨らむ斑模様の若葉かな 愛正 1 ぽんこ.
漣の代田や山と白い雲 こすもす 1 わかば.
菖蒲挿す軒なき家や子三人 よう子 1 素秀.
高層ビル隙間に射しこむ新樹光 ぽんこ 1 よう子.
新社員動く歩道を駆けてをり かかし 1 なつき.
夏木立ぼっちキャンプの花ざかり たか子 1 こすもす.
ビロードの如き薔薇の名バーグマン はく子 1 満天.
こどもの日料理手伝ふ一年生 かかし 1 なつき.
苑内のあふれんばかり若葉萌ゆ はく子 1 宏虎.
御所の門しかと守りぬ犬ふぐり ぽんこ 1 満天.
母の日や宅配便は弟より よう子 1 むべ.
鶯や鳴きつぐ寺の奥の院 わかば 1 愛正.
夏近し水陽炎の大玻璃戸 よう子 1 ぽんこ.

5月7日 (投句11名 選句15名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
園児らの小鮎放流村起し かかし 6 せいじ.たか子.満天.こすもす.愛正.はく子.
足生えし蝌蚪二筋の土煙 なつき 4 せいじ.ぽんこ.よう子.むべ.
新緑や魚板一打に若き僧 よう子 4 素秀.ぽんこ.満天.かかし.
水底に犇く命蝌蚪の紐 わかば 4 せいじ.ぽんこ.こすもす.かかし.
クローバーの花冠の忘れ物 はく子 3 素秀.愛正.むべ.
黒猫が宮の主や著莪の花 ぽんこ 3 素秀.こすもす.はく子.
水すまし水輪重ねし心字池 よう子 3 たか子.はく子.なつき.
田水張る目の輝やける老夫婦 かかし 3 たか子.宏虎.わかば.
造り滝ながら豪快苑若葉 はく子 3 宏虎.わかば.かかし.
青空へ光返して若楓 わかば 3 せいじ.宏虎.よう子.
囀の途切れぬ森のミュージアム わかば 3 こすもす.はく子.なつき.
一面のしろつめ草を踏み行けり はく子 2 素秀.あひる.
撫で蛇の光る頭や青葉闇 なつき 2 素秀.愛正.
雨上がり耀ふ樟の若葉かな わかば 2 はく子.よう子.
新樹光メタセコイヤの並木道 はく子 2 せいじ.満天.
棚田保全園児も入りて田植笠 かかし 2 満天.なつき.
水口に堪えてをりぬ余り苗 素秀 2 あひる.よう子.
我が影を蟻は引きゆく羽根骸 素秀 2 愛正.なつき.
意外なるところにひそと藤の花 こすもす 2 宏虎.わかば.
新玉葱香りも添へて農家カフェ かかし 2 こすもす.愛正.
手に数ふ向日葵の種乾きたる 素秀 2 わかば.あひる.
紫外線避けて二重の春ショール こすもす 1 なつき.
長閑なる縁にくの字の老婆かな 愛正 1 ぽんこ.
開き直る検査結果や芥子の花 ぽんこ 1 かかし.
縁側で鶏遊ぶや田打どき 愛正 1 むべ.
辻占がラジオ聞きゐる春の昼 なつき 1 よう子.
木喰仏満願の寺初あやめ よう子 1 ぽんこ.
と見る間に一気呵成や田水張る かかし 1 たか子.
遠目にも大きく膨らむ楠若葉 ぽんこ 1 わかば.
若葉風メタセコイヤの整列す はく子 1 満天.
耳立てて主待つ犬青葉風 なつき 1 むべ.
猫の目線追へばヒラヒラ舞ふ蝶々 こすもす 1 宏虎.
牡丹や檀家少なき寺を守る よう子 1 あひる.
橋上のいつしか消えた道おしえ ぽんこ 1 むべ.
隧道を山のものとし蔦茂る 素秀 1 たか子.
藤棚の下に集合ゲームの子 たか子 1 かかし.
見下ろせばパセリの林立夏木立 たか子 1 あひる.

4月30日 (投句12名 選句16名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
理髪師の剃刀頬に目借り時 素秀 7 愛正.わかば.ぽんこ.こすもす.なつき.かかし.うつぎ.
名も知らぬ木々に咲きたる懸り藤 愛正 6 せいじ.素秀.こすもす.かかし.よう子.むべ.
大巾にアップの歩数若葉風 かかし 4 愛正.たか子.はく子.よう子.
城山の雨に佐保姫門を出づ 素秀 4 あひる.たか子.はく子.かかし.
古民家に語り部の来て春の宵 むべ 3 たか子.満天.なつき.
蝶追ひて母の呼ぶ声聞こえざる なつき 3 せいじ.よう子.むべ.
グランドは蒲公英だらけキックオフ こすもす 3 愛正.たか子.なつき.
朧なる世界へ深く麻酔吸う たか子 3 宏虎.はく子.ぽんこ.
男どち野球論戦躑躅燃ゆ よう子 3 宏虎.かかし.むべ.
灌仏の肩はや乾き夏兆す なつき 3 あひる.せいじ.よう子.
病窓に街動き出す音おぼろ たか子 3 愛正.わかば.なつき.
幹と皮捩れ万朶の藤の花 よう子 3 ぽんこ.こすもす.かかし.
神名備の大樹捉へて懸り藤 はく子 3 たか子.なつき.うつぎ.
杜若ひそと咲き初む神の池 なつき 2 こすもす.満天.
濃淡の緑様々山笑う こすもす 2 宏虎.はく子.
青葉影研ぎ師の軽き音立てて なつき 2 わかば.はく子.
鳥影に見上ぐ真青や復活祭 むべ 2 素秀.わかば.
藤の花雫とどめて雨の後 わかば 2 せいじ.こすもす.
四阿にかそけき葉擦れ目借時 かかし 2 わかば.むべ.
小手毬の垣根を揺らしすれ違ふ よう子 2 あひる.せいじ.
せせらぎの羽化したばかり蜻蛉飛ぶ ぽんこ 2 宏虎.むべ.
亀鳴くやナースをオイと呼ぶ輩 たか子 2 素秀.ぽんこ.
うたた寝の膝にリモコン春日和 愛正 1 ぽんこ.
花筵四隅を占むる車いす 愛正 1 よう子.
画材屋の日除け斜めに燕来る むべ 1 素秀.
入りてすぐ出る藤棚の雨宿り よう子 1 あひる.
赤黄白百万本のチューリップ かかし 1 満天.
志賀直哉旧宅今や菜の花忌 宏虎 1 満天.
コウノトリ翔る城下や八重桜 こすもす 1 あひる.
青葉風二歳児乗らぬベビーカー なつき 1 素秀.
緑摘む脚立の上の大あくび 素秀 1 愛正.
春愁と言ふまい吾の経験値 たか子 1 宏虎.
穀雨てふ農道駆ける耕運機 かかし 1 満天.

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