定例句会みのる選・2014年

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2014年12月17日

(加者15名)

六時堂古色深めてしぐれけり菜々
しぐれ傘傾げ行き交ふ詣で道菜々
引導の鐘の余韻に秋思憑く菜々
引導の鐘の余韻に秋惜しむ満天
とりどりの毛糸帽子や水子仏満天
しぐるれば機嫌の悪し摩尼車満天
極月や路地に溢るる見切品宏虎
餓鬼大将いま好々爺日向ぼこ宏虎
お地蔵に洩らす願いの息白しひかり
亀池に亀の見えざる寒さかなひかり
義士の墓訪ひしマスクの一と屯よう子
しぐるるや托鉢僧の閉じ瞼よう子
刀衝き矢衝き義士像凍てにけりよし子
しぐるるや土塀づたひに寺の町よし子
寺の鐘間遠に聞こゆ冬木立わかば
クリスマス母の白寿を祝いけりわかば
星吊るし谷戸の電車もクリスマスうつぎ
雨が打つ義士の墓の上冬木の芽うつぎ
一病の機嫌とりつつ落葉掻く有香
長椅子にマスク老人勢揃ひこすもす
着ぶくれて一人はみだすベンチかな明日香
悴む手おもかる文殊胸に抱きつくし
居眠るも不即不離なる番鴨はく子
岩陰に見えつ隠れつ浮寝鳥ぽんこ
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2014年11月18日

(加者12名)

水底にたゆたふ影は木の葉舟菜々
もみぢ影池面の波に失せにけり
筆洗池へ散りこむ紅葉かな
梢洩る日の斑踏む落葉道
茶室へと誘ふ小径石蕗黄なり満天
秋天へ蘭亭の簷反りに反る
山門を額縁として庭黄葉
フレームの天井過ぎる雲白し
おにぎりをほほばるベンチ冬日燦はく子
お茶室へもみぢ且つ散る石畳
奥池へ鹿垣通りぬけもして
盤座に双手の願い冬帽子よう子
小流れに桜紅葉の色をどる
甑岩割れんばかりに百舌哮る
印刻の残る巨岩や鵙高音よし子
古りし句碑撃ちて刎ねたる木の実かな
安産の祈願の絵馬に小鳥来る
冬ざれやトタン屋根なる能舞台うつぎ
バス降りる人待ち構へゐのこづち
盤座の裂けよとばかり鵙高音
飛び交ひて鵯騒がしき甑岩有香
小春日や岩のパワーを掌に
由緒書読む間も落葉降りやまず
翅広げ微動だにせぬ冬の蝶ぽんこ
風騒ぐ木々の秀つ枝や冬山路
細波に紅葉影消ゆ池鏡
紅葉山撫でゆく雲の影法師わかば
蘭亭の飛簷掠めて黄葉散る
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2014月9月16日

(加者12名)

夫恋ひの歌碑誦しをれば秋の声菜々
星霜の万葉苑に秋を聴く
日を吸ふて色深めゐる実むらさき
甲山ベレー帽めく秋の雲
さはやかや白檀の香の堂に満ちひかり
園児帽なれど目鼻のなき案山子
秋澄むや進むともなき雲の峰
秋草を数へ万葉歌碑巡る満天
苑訪へど人影も無き残暑かな
秋暑し万葉公園韮匂ふ
風遊ぶ音の序破急竹の春宏虎
黄昏の鶏頭いよよ妖気満つ
秋水へ戸毎に渡す石の橋わかば
万葉碑訪ひし山の辺薄紅葉
子規虚子の師弟句碑訪ふ萩の寺よし子
風吹けば葉隠れに見ゆ葛の花
園児らの黄色い声や小鳥来るつくし
慈悲塔のほとりに燃ゆる曼珠沙華ぽんこ
里山に芋の茎買ふ吟行子よう子
ひるがへる五彩のテープ豊の秋はく子
バーべキュー囲む家族に天高し
風あふちやまずよ谿の葛畳
土手の葛手すりへつるを伸ばしけり
高階は総玻璃窓や秋の空
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2014月8月19日

(加者13名)

坂がかる陶器の町や秋暑しひかり
堆き浜の芥は出水跡
風さやか高原の上の美術館
茶畑は山のなぞへや霧走る
残照の空どこまでも土手涼し
全開す広き方丈涼新たぽんこ
稲妻の山も裂けよと閃めきぬ
磊磊に堰かれてしぶく秋出水
身にしむや外人捕虜の欠けし墓
高原の四方は漆黒星月夜わかば
連山の影屏風立つ星月夜
風さやか遡行のオール重くとも
うち仰ぐ樹齢千年蝉しぐれよし子
つつついてみたき誘惑蟻地獄
灯点せば水瓜提灯大笑ひ
秋の蝶樹間隠れに消えにけり宏虎
枯蟷螂落武者然と構へけり
清流にかがめば谿の秋の声せいじ
墓地の四囲広ごる稲の稔りかな
爽かや風に高鳴る堰の音菜々
蓮池の亭はさながら浮見堂
小鳥来るおしゃべりの輪のひろがりて有香
老公の御手植といふ樹下涼し小袖
御手洗の柄杓につたふ水涼しよう子
川蜻蛉上を下へとホバリング満天
秋暑し貨物列車はまだ続く
一陣の風に大袈裟蓮浮葉
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2014月7月15日

(加者14名)

絵手紙は孫たちからの避暑便りよう子
蚊遣焚き昔語りに更けにけり
葉隠れに光る眼は青葉木免
工夫らの迷彩服は汗しとど
凌霄花分けて表札確かむるよし子
翁の句吊るす風鈴良く鳴りぬ
一穢なき空の青さや野分あと
畦をゆく貴婦人は誰白日傘
万緑を二た分けしたる一瀑布宏虎
掬ひ飲む延命水に汗ひきぬ
女子会の意気軒昂やビアホール
道草の物入れとなる麦わら帽有香
親つばめ分け隔てなく餌を与ふ
黴の書をさらして父を偲びけり
とび翔つにあらず羽根干す川鵜かなこすもす
漣に大蓮右往左往かな
あだばえの朝顔宙に迷ひけり
万緑の中より音や電車来る満天
万緑の底ひの瀬波きらきらと
片言の英語通じて汗を拭くひかり
緑陰に絵本ひろげる母子かなぽんこ
うねりあふ風の広葉に蓮開くわかば
一番星かと見紛ひし初蛍小袖
夫嬉々と畠よりトマト孫たちにかず
階なして堰落つ水の音涼しはく子
鯉太る蓮の浄土に住み古りて
四阿の屋根に嵩なす松落葉
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2014月6月17日

(加者10名)

小流れの奏づに添ひて避暑散歩わかば
比翼塚やすかれと訪ふ木下闇
小流れが樹林縫ひゆく涼しさよ
簾越し奥の生活の見えにけりよし子
梅雨じめりして刻告ぐる古時計
妙見山の谷戸を埋めて栗の花
池の蓮風に巻葉を解かんとす満天
美容師の鋏さばきの音涼し
寺池を荘厳したる半夏生
麦秋のまっただ中や新幹線有香
山の駅夜目にも白き栗の花
比翼塚いま盛りなる濃紫陽花ぽんこ
水馬三段跳びを見せにけり
四阿の涼し棋士らは白熱すひかり
着継がれて今洋服の白かすり小袖
寡黙なるボランティア女史汗しとどこすもす
城址に幾星霜や露の歌碑はく子
卓涼しばらの花茶のもも色に
隠沼に響くバリトン牛蛙
樹下涼し童地蔵の面も又
葛畳池塘の径へ迫りけり
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2014月5月20日

(加者16名)

葉桜の影を揉みてはせせらげるよし子
片寄せし石仏群に五月雨るる
豊頬の観音像や樹下涼し
黴の書の秀句百選懐かしむ
バージンロードいま満開の薔薇の坂菜々
しべ深く溺れる虻やバラ香る
ひたひたと寄せ来る砂州の波涼し
ショッキングピンクが主役ばらの苑
誰彼と言葉交してばらめづるきづな
生駒嶺の翠黛しるき遊覧船
天を突く要の楠や園涼し
吹く風に火の粉高舞ふ薪能宏虎
千尋の谿へなだるる若楓
植物園日の斑の踊る径涼しわかば
囀れる森のベンチに憩へとぞ
気に入りの薔薇見つけてはハイポーズこすもす
バラアーチ潜る笑顔の車椅子
被災地の墓に小さき鯉のぼりせいじ
語部の声のくぐもるおぼろかな
列なしてシルバー園丁草むしり満天
チャールストンてふ薔薇風に踊りけり
瀬の風に揺るる四葩の青さかなひかり
裏庭の鳥語姦し竹の秋ぽんこ
年長の押す乳母車風薫る有香
大かやの寺を領りて風五月小袖
接写され迷惑そうや園のバラはく子
ばら園に遊ぶやてふもわたしらも
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2014月4月15日

(加者12名)

水脈幾そ広げて春の鴨の陣わかば
ベジタブルガーデン広し蝶遊ぶ
若芝に保育乳児のあやふい歩
戸を開けて夜遊びの猫呼び入るる有香
食ひ初めの膳に初生りいちごかな
子雀の出入り自由やあひる小屋
青空へ五彩の芽吹き甲山菜々
花の屑神の水面にたゆたひて
山つつじ千古の杜を明るうす
築山の要の松の色変へずひかり
あたたかや焼き立てパンのおすそ分け
老幹の低きに芽吹く瑞枝かなせいじ
白亜なる塔はチャペルや花の山
楠若葉洩る目つぶしの日ざしかなよし子
くつろげるベンチに通ふ落花かな
忘れ物ボール花屑まみれかなよう子
鯉跳ねる水面にふるる柳の芽
真新し千本鳥居風光る満天
春落葉けとばし遊ぶ園児たち
春の鴨仲良く尻を振りにけり宏虎
野菜畑広しあちこち恋の蝶ぽんこ
碧天へふくるる芽吹き兜山はく子
春惜しむ由緒書き読む四阿に
佇めば春風通ふ親子句碑
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2014月3月18日

(加者12名)

鯉はねてやまずよ水の温むかとせいじ
下萌のジャングルジムに風通ふ
風折れの枝が塞く道踏青す
囀りの異口同音にふりそそぐ
魁は山茱萸の黄や芽吹山
下萌ゆるつかまり立ちの出来し子に有香
元気よく「ハイ」と答へて卒園す
春一番スカート押え髪押へ
ガイドする手話の指先風光る
有馬富士見ゆるや梅の瑞枝越し菜々
一杓を水子へ注ぐ遍路かな
荒東風へ仁王双手の力瘤
目鼻なき亥の子地蔵や百千鳥
梅東風の通ふ観音広場かな満天
観音のみ手かざす丘梅真白
うらけしと覗く双子のベビーカー
供華はみな春の草花水子仏
夙川の土手ゆくりなく初音聞くつくし
うららかや貨物列車はまだ続く
出船いま春満月の外海へきづな
うべなへる歌碑の心や春しぐれ
四阿の春陰深き亭午かなわかば
春落葉散らして鳩の翔ちにけりひかり
水輪かと見紛ふ風の蘆の角ぽんこ
囀りて森のしずけさそこなはずよし子
奈落から仰ぐ絶景梅の丘はく子
願掛のわらじ千足身にぞしむ
一渓を埋めつくして梅盛る
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2014月2月18日

(加者14名)

せせらぎの道を辿りて梅探る菜々
百千鳥子安地蔵にぬかづけば
供養待つ人形たちへ涅槃雪
扁額は空海の書や風光る
荒東風に藪騒がしき男坂
一山に札所めぐりや梅日和
老幹の瘤隆々と梅つぼむせいじ
城濠の底見えてゐし下萌ゆる
白梅といへと仄かに咢紅し
空濠の底を縁どる黄水仙
擬宝珠に落しものなる冬帽子ひかり
店々に湯気立て競ふ中華街
観音のそびらの藪に笹子鳴く
獅子も膝折りて嘆くや涅槃絵図
梅林の莟莟を存問すわかば
風音に混じり笹鳴届くなり
うす暗き石窟の中冴返る
陋巷の東風に高舞ふ芥かな有香
手作りの雛それぞれに個性あり
下萌やおもちゃのスコップ並びゐる
弱き足励ましつつや梅探るつくし
マフラーを取りて香煙まとひけり
玉砂利を鳴かせなかせて青き踏むこすもす
幼な子のとぶやうにくる雪間道
灯を消しておやすみなさいお雛さま小袖
探梅の城址に遠く海光る
梅東風にうなだれ登る男坂はく子
詣で道右に左に冬菜畑
春光に輝く九輪仰ぎけり宏虎
道の辺の藪へ消えたる遍路ありぽんこ
春寒し延命根に触れしより満天
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2014月1月21日

(加者16名)

五色幕揺るる本堂淑気満つひかり
日だまりに鯉らもすなる日向ぼこ
薄日差す磨崖不動に淑気満つ
参道の試食ジプシー冬ぬくし
雪の道親子の歩幅揃ひけり小袖
炭出しの頭巾をとれば湯気あがる
種火てふ太きろうそく寒の寺
湖遠くつぶてに見ゆる浮寝鳥
吾を睨む天井の龍淑気あり宏虎
初夢にみし姑の機嫌よし
蝋梅の香やみそぎ橋渡るときわかば
東雲の海苔粗朶に添ふ舟の影
水餅のおちついてゐる甕の中よし子
店あかり映るしぐれの石畳
着膨れて優先座席ゆずり合ふこすもす
すれ違う除雪車三つ目光らせて
ポストまでママチャリ飛ばす冬日和せいじ
新春の京に異国の人あまた
女正月とはと問ふ子に教へけりよう子
寒稽古まず道場の床磨き
虫籠窓続く蔵町寒造菜々
蔵出しの樽高高と寒造
葉牡丹で干支を描きし花壇かな満天
寒晴れや宮水発祥地をめぐる
禊川小石を洗ふ淑気かなつくし
恵方とて険磴に息切れにけりぽんこ
注連縄の稲穂をつつく雀どち百合
蹲踞の辺に実をつけてやぶ柑子きづな
手作りのケーキの届く初句会はく子
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