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先師の句咏めばたのしや青き踏む えいじ
夕暮れて急ぎ掻き寄す春落葉 みきえ
満開と列車のコラボ里桜 花茗荷
仏足石かわいく落花散りばめり なつき
晩鐘の遠く静かに黄水仙 風民
永き日や定時帰りの背に夕日 康子
通り人歩みを止める初音かな わたる
親思ふ松陰歌碑に花吹雪 よし女
ゆるやかに花過ぎの道坂がかる むべ
草花に降るは催花雨庭仕事 勉聖
風に乗りゆるりと参る花筏 たか子
やわらかな芝に斑や春落葉 えいじ
譲り合ふ一列の径花の冷 うつぎ
公園の細き土筆や夕日透く 和繁
のどやかに川底をゆく鳶の影 あひる
行列の一人となりて桜餅 あひる
雁行橋めきし石橋散る桜 こすもす
羽織り物一枚探す花の冷え みきえ
花人や両手に杖の奥の院 愛正
兄嫁の土筆の煮付け祖母の味 せいじ
池の中自由自在のメダカどち こすもす
つつがなき今日に色添へ桜餅 風民
銀輪の立ちこぐ速さたんぽぽに そうけい
沖合の巨大タンカー桜東風 みきお
地虫出づ瘡蓋乾きむず痒し 伸枝
豊漁なりいかなご下ろしまた漁場へ 愛正
いつまでもシーソー離れぬ児の遅日 澄子
たんぽぽにへたりてねだる児の手の黄 そうけい

2026年04月07日

今はもう役目を終へし花の屑 花茗荷
春筍のごろ寝にふわり麻袋 あひる
ゆるやかに裾野一面桃の花 風民
展望の螺旋階段つばめ飛ぶ 康子
天へ伸ぶ珠の蕾や花水木 和繁
霞曳く鈴鹿の峰や見晴るかす えいじ
風光る農民舞楽稚児の舞 わたる
走り根の掴む大地の花大樹 明日香
はらはらと散る花淡し小径かな みきえ
舞姫てふ枝垂桜の淡き紅 むべ
カーブして下る小径やチューリップ あひる
放牧の山羊の頬擦る木の芽かな 千鶴
大橋の旅の彼方は春霞 康子
初燕車道掠むや軒合に きよえ
指先へ歌のにじむや啄木忌 勉聖
宙船はつゆだに見えず春の夜 せいじ
残り香や仄かに浮かぶ朧月 勉聖
胡沙来たる負けず噴煙桜島 伸枝
園の春落葉掻き分く川流る きよえ
花曇り露店撤去の槌の音 なつき
風刻み花ビラの舞ふ桜かな みきお
八重椿おちょこの如く雨を溜め よし女
菜の花や錆を深めし船錨 よし女
雁帰る見え隠れ行くビルの街 愛正
花冷やスタッカートで弾くバッハ もとこ
水遣りて香りの立ちぬ糸水仙 風民
紀州なる千本桜宿場町 たか子
陽炎に取り込まれたり湖畔宿 愛正
落ちて咲く椿の花の強さかな わたる
葉隠れに色謎めかし熊谷草 そうけい
相合傘の透明なりし花の雨 なつき
苗札を添えて種蒔く花壇かな みきお
春暁や朧吸われて月皓し えいじ
花衣纏えば形見の桜咲く ほたる
ひこばえや樹木の肌に可憐な顔 ぽんこ
花盗人松花堂に花散らす ふさこ
角入るや真紅の椿小花壇 みきえ
花絵巻次々ひらく能勢の道 うつぎ
花万朶人の絶へざる宿場町 やよい
春雨にしなりて揺るる雪柳 和繁
診察台より玻璃越しに見る欅若葉 こすもす
上半分葉桜となる並木かな こすもす
子を訪ぬ降車のバス停朧めく そうけい
燕来る軒先三寸借り受けし 伸枝
句会果つ帰路に出くはす初燕 せいじ
春塵や木の階段の黒光り むべ
祇園甲部つなぎ団子の春灯 うつぎ
飛花落花人居る方へ飛んで来る 明日香

2026年04月06日

春休みギター練習おぼつかなき ぽんこ
落ちてなほ美しきまま紅椿 和繁
参勤交代の面影今も町のどか やよい
車も人も目指す幟や桜まつり こすもす
花筏鯉の背鰭に動き初む 康子
渋き茶花藪に同化す熊谷草 そうけい
母の背や小さくなりて夕がすみ 勉聖
あたたかや垣根隔てて立ち話 伸枝
風鈴の誘ふ風音通り過ぐ みきお
散る桜阿形仁王の口の中 伸枝
花人を包みて余る大枝垂れ たか子
飛花落花川へ散るのをためらいて 明日香
み吉野は今を盛りの花の山 みきえ
果樹園に梨の花摘む人の影 むべ
養花天小雨ふる中ぶらりぶら ふさこ
姦しや車窓の媼桜餅 せつ子
春疾風よろめき打ちぬティーショット えいじ
波し吹く波止の桜や咲きたわむ きよえ
流鏑馬の的中囃す花万朶 よし女
雑草に紛れて小さき山椒の芽 千鶴
満開の桜の校庭米寿の会 こすもす
育苗箱籾蒔く背なに光指す 愛正
蜷なべて泥に染まらず白びかり せいじ
たんぽぽの和洋の見分け方学ぶ せいじ
群雀飛び去る夕の青田かな きよえ
城の町雨に打たれて花の濃し 花茗荷
春光や古墳の前の蜂巣箱 うつぎ
落花舞ふ母の背中の小さくなり 康子
春疾風クラブ支えに立ちつくす えいじ
春泥やすくと立ちたる防火林 むべ
記念写真瀑布のごとき花の下 あひる
父母も祖母も晴着や入学式 あひる
合格の御礼参りや花社 みきえ
満開の観音様の桜かな 和繁
野仏や陽炎の中見え隠れ 愛正
三十三観音道や落花浴ぶ なつき
白百合の一輪香るるイースター せつ子
枝垂れ桜神座すかにひとの黙 たか子
門前の茶屋は朽ちたり著峩の花 なつき
花冷えや白粥の湯気吹きに吹き よし女
腕時計はづし居眠り花疲 みきお
花ふぶき潦へと着地して 明日香
朧月消えゆく香りに袖とどむ 勉聖
校舎から声溢れ出て飛花落花 もとこ

2026年04月05日

復活祭の朝少しずつ青空に 和繁
木の根明く水音響くぶなの森 愛正
日本生まれの友へ土産の桜餅 山椒
ハングライダー天地の風に光りそめ ほたる
草花や初蝶ひらりと風匂ふ 勉聖
激つ瀬の岩を褥に落椿 康子
高々と振り上げる鍬春田打 みきお
初燕ついと飛び出すシャッター街 あひる
シーソーに親子振り分け花明り なつき
散る花にラインを消され駐車場 そうけい
先生を送る校門花の雨 みきお
犬ふぐり踏まねば行けぬ社口 わたる
床の間を舞台となして桜かな 風民
競ひ合ふ花園の姫チューリップ きよえ
外つ国の人らと都踊の夜 うつぎ
彩卵見つけし子らの笑顔かな むべ
水底に蜷の数だけ蜷の道 せいじ
町あげて蒲団だんじりバチの音 千鶴
夕暮れの小雨煙るや花こぶし 青海
をさな等のはしゃぎてキャッチ舞ふ桜 あひる
菜の花に埋もれて笑むや野の仏 わたる
晴天下鳥居を隠す花万朶 ぽんこ
堰の音飛花や落花をはやし立て 明日香
蕾の木一本残る花の庭 こすもす
花吹雪炊きたてにぎり助手席に ほたる
本丸跡朽ちしベンチに落椿 なつき
雨粒かはた花びらかきりもなし 康子
花万朶吾子と二人の秘密基地 愛正
幼子の手を引き見上ぐ花見かな もとこ
輝ける屋根の十字架春没日 むべ
桜花喰らいついてる熊ん蜂 明日香
ひとつ立つ杉のお山のさくらかな 青海
そぞろ行く前も後ろも花の雲 澄子
満開の花終日の雨に耐へ みきえ
途切れたるところもあるぞ蜷の道 せいじ
たんぽぼの原を飛び立ち紋黄蝶 うつぎ
陣外る二羽たわぶれる春の鴨 きよえ
徘徊る紀州街道花の昼 やよい
肌寒き雲を渡りて初燕 和繁
花舞へり笛の調べに誘はれ 風民
春宵やふらり立ち寄る縄のれん 澄子
青空や山桜咲く尾根の先 勉聖

2026年04月04日

割烹着届きし午後や春の虹 こすもす
花菜畑古墳を囲む明かりかな そうけい
眼裏になほはらはらと散る桜 たか子
枝先の重き雨受く紫木蓮 風民
掘りたての硬き手応え独活を受く 風民
春の川中洲の中に川ができ 和繁
花見船異国語多々のアナウンス もとこ
茶を点つる都踊りの中島田 うつぎ
杏の花枝の群れどりせめぎあふ そうけい
淡路より花の荷届く遅日かな 伸枝
蒲公英のあち見こち見や大広野 康子
燕来る紙飛行機も宙返り 伸枝
シュプールの交錯めきし蜷の道 せいじ
春雨に朝刊守るバイト生 ふさこ
病窓の眼下たなびく花の雲 むべ
春愁や黒目がちなる京人形 澄子
一台は落花まみれや交差点 あひる
抱っこされ長靴落とし入園児 みきえ
ヨーイヤサー都踊の銀いなせ うつぎ
潦のかたちに埋め花の屑 むべ
日の丸と泳ぐ百匹鯉のぼり 康子
前方を見据へて蜷の動かざり せいじ
庭に椅子出す家のあり花の雲 和繁
音立ててダム湖潤す花の雨 なつき
よちよちと長きスカート入園児 みきえ
色花を巡る野鳥や春の暮 愛正
春宵や一人居の刻惜しみけり 澄子
飛び初むる万朶の花弁春疾風 千鶴
発掘跡子ら探検の青き踏む なつき
菜畑のはずれの杜や鳥ねぐら 愛正
青空に鳥居隠す花万朶 ぽんこ
道々の景色のちから桜道 わたる
境内は枝垂れ桜の傘の中 やよい
更に美しき桜並木や嵐去り こすもす
花絨毯見上ぐ空の涙雨 きよえ
花鉢に不意の羽音や熊ん蜂 あひる
屹立す花の雲より天守閣 花茗荷
迷いなし奈良のみやげは春苺 明日香
落椿風に煽られうつ伏せに よし女
さきがけの桃色牡丹仏前に よし女
花吹雪帽子に花を咲かせをり きよえ
山盛りの薹立ち菜茹で子供待つ ほたる
花々に力をもらい走りつぐ わたる
ヒメイズイ諦めていた鉢より芽 明日香
白壁や桜かかれる天守閣 勉聖
囀りや木々の蕾ふくらみぬ 勉聖

2026年04月03日

往年の花正門にそっと立ち みきえ
初燕一軒一軒問ふやうに うつぎ
青き空ゆさゆさゆるる花吹雪 ふさこ
咲き初むる桜や風ゆく並木道 勉聖
胴吹きも懸命に咲き花万朶 明日香
春雨に濡れ色映える河原石 愛正
行く先は余白のままや蜷の道 せいじ
春深し緑静けく街並樹 そうけい
白詰草ダイヤびかりす雨上がり むべ
花満開次年も見よと老人会 きよえ
補助椅子の児の首傾ぐ春の旅 和繁
徒歩五分マックポテトで花見かな もとこ
来し方は曲がりくねりて蜷の道 せいじ
大の葉のいとし小花やユキノシタ そうけい
春嵐欅大樹をしならせて 風民
封を切る新茶の匂ふ厨かな みきお
待ち合はす花花花の花の駅 やよい
修行僧へと静かなる花吹雪 康子
朝まだき道に星めく落花かな えいじ
青波のうねりのごとし犬ふぐり わたる
花の屑草履に付ける小径かな 風民
花冷や気になる明日の天気予報 こすもす
あたたかや隣家に洩るる窓灯り あひる
蒟蒻植う赤城の山風土撫ぜる 愛正
コンセント差し忘れをり春炬燵 伸枝
釣り人の一日動かず飛花落花 なつき
関守の十字結びや花の雨 澄子
芽吹きけり枯れたと見えし山椒の あひる
のどけしや川面揺らさぬ舟流し 康子
到着の荷物待ちわぶ花の冷え こすもす
春の夜の更けてピンクに光る月 よし女
耳すます山中出会ふ初音かな 千鶴
撒く餌の弧を截る羽音や鳩うらら ほたる
呂に律にまろぶ水音や春の苑 むべ
今日もまた仕事あぶれし葱坊主 伸枝
幼な子のはしゃぐ素麺流しかな みきお
太陽に顔向けすすむ草取女 なつき
大根のゆさゆさ揺るる花白し きよえ
店だつたガラス戸のまま春炬燵 和繁
赤き鳥居花に隠れる白狐かな ぽんこ
大方は重く俯く八重椿 よし女
ふんだんに鶯の声三輪の山 明日香
枯庭や福寿草の芽群れ初む 勉聖
昨夜の雨吸ふて膨るる春の月 えいじ
笹薮にしずかにつのる花の雨 澄子

2026年04月02日

飛花落花能の舞台を通り抜く 愛正
藤棚のベンチに自撮り彼彼女 せいじ
無料開園満開の桜かな 花茗荷
龍神に手向けるごとく落椿 澄子
春光や野に開きそむ花々に よし女
丘の空ひょろひょろ昇る初雲雀 えいじ
風起こる度に踊るや雪柳 伸枝
山桜数多咲く空ま青なり きよえ
指差してコーラ数ふる木の芽風 和繁
照り曇る城趾小径や花の冷え 澄子
花びらや傘に張り付く満月夜 ほたる
春風や石のぬくみ手に残る 勉聖
土手ゆけば蒲公英絮ひかりけり 勉聖
催花雨や雫の綺羅のかぎりなし わたる
異な虫のスラロームして菖蒲の芽 せいじ
人獣の彫らるる土器や花の冷え むべ
絵馬掛けの庇に積もる花吹雪 康子
玉垣よりはみ出す桜薄曇 ぽんこ
桜散る馬頭の祠に添ふ媼 そうけい
花筵大き口開け離乳食 なつき
山襞を埋め尽くしたる花明かり うつぎ
潮待ちの港へ春の雨止まず たか子
雪柳隣の庭へ雪崩れ咲く 伸枝
南北に時きざみつつ咲く桜 みきお
花の昼レトロ喫茶の句会場 むべ
花万朶愛子妃生誕記念の樹 やよい
春雨に花の蕾の色を増す 和繁
花の雨相合傘の通り抜け みきえ
花の雲透かして見ゆる丹塗橋 康子
桜流し想いで創り楽しみて ふさこ
潮満ちて回廊浮かぶ春の海 もとこ
香具師出でで子らを呼び込む花の雨 なつき
ラムネ呑む上下に動く喉仏 みきお
家中の戸袋鳴らし春疾風 あひる
海かすみ二三の船の影絵めく よし女
たんぽぽのゆつくり伸びる背丈かな 明日香
春風邪の夫へロイヤルミルクティー あひる
満開を待たず摘蕾桃の花 みきえ
極小地埋むたんぽぽ地主笑む そうけい
山桜明かりトンネル抜くる度 うつぎ
重たげや手のひら程の八重椿 明日香
春夕日沖行く船も光の中 きよえ
吾の土地と声も高鳴る初雲雀 えいじ
花の雨ちぎり絵のごと石畳 愛正
ひもすがらそぼ降る雨や木の芽時 千鶴

2026年04月01日

押し合ひて狭庭に白と黄水仙花 よし女
春雨に孔雀の鋭声響きけり なつき
蜷の道何か迷つて居るらしい 伸枝
きざはしに多く溜まりし春落葉 ぽんこ
玉雫細枝に連ぬ花の雨 澄子
桜舞ふ長き回廊絵巻めく 康子
ツーリング秀の休憩地花菜畑 そうけい
対岸と視線交わう桜濹 ほたる
芽柳の影ゆらゆらと小舟ゆく 康子
春巡業鬢付け脂が香を放つ 花茗荷
曇天に桜溢るる川辺かな もとこ
漣の立ちては花の屑を乗せ せいじ
飴色の祖父愛用の藤寝椅子 みきお
山腹に花大樹あり遠目にも 明日香
花も葉も胴咲きしたる山桜 むべ
たわわなる八重の椿の重きかな うつぎ
折れ枝を地に打ち捨つる春嵐 むべ
小雨降る親鴉かな杜に消ゆ きよえ
のどけしや子らの渋滞滑り台 えいじ
連理なす枝垂れ桜や鏡池 せいじ
春の鳶風に乗りつつ糞落とす やよい
末黒野昏き帯なす鳥の群 澄子
糊こぼし椿をさらにあでやかに 明日香
ばっちりとマスカラ引いた新社員 山椒
二羽の鳩翔つや万朶の花の中 よし女
春の川鷺の足元揺らめきて 青海
縁石に吹きだまり咲く菫かな あひる
山門に続く参道花の雨 風民
愛宕山石段登る新社員 山椒
彩りの森てふ看板山桜 みきえ
フェンスより半ばのり出す黄水仙 えいじ
腰振つてカメラに笑顔入園児 なつき
屋敷門越え大空へ花辛夷 あひる
笑い声漏れる網戸や大家族 みきお
菜の花や黄明かり眩し休耕田 千鶴
若桜莟ほころび花明り きよえ
春田打つ紅掛花の帰り道 わたる
草花のつぼみふくらむ催花雨 勉聖
花の雨辰巳櫓に掛かりけり たか子
川床に光の筋のうねる春 和繁
蜂とまるごとに下向く犬ふぐり 和繁
映画帰り桜堤を歩きもし こすもす
老桜や樹液吐きても花咲かす 愛正
老いたればのんびりが良し蜷の道 うつぎ
葱坊主出来が良いのか悪いのか 伸枝
薄曇り仄と浮き上ぐ山桜 みきえ
三重塔に色添へ糸桜 風民
古墳群むすぶ古道や花の道 愛正
屋形船観て観られゆく桜濹 ほたる
夕やみを小雨に煙るこぶしかな 青海
枝先や紅の深まる臥竜梅 勉聖

2026年03月31日

うららかや浜空き地発つ飛行船 よし女
静寂が統ぶ春昼のカテドラル せいじ
広前へスローモーション花吹雪 康子
花山椒ふふめるを摘む朝かな むべ
グランドより風のいたずら春の塵 ぽんこ
制服は少しだぶだぶ入学児 山椒
春泥にそろふ箒目寺の庭 康子
春の雨赤土の色際立ちぬ 和繁
首座らぬ嬰そつと抱きゆく花見 なつき
持て余す刻なく独りうららけし よし女
玄関に薔薇のひとひら紛れこみ あひる
黄金の埃舞ひけり麦の秋 みきお
呼出しの声の伸びゆく春巡業 花茗荷
校塔を消点として桜並む せいじ
無人駅日暮れを明かす花辛夷 愛正
夕焼けや鍬置く畑明日の風 勉聖
断捨離と捨てまた拾ふ更衣 あひる
末っ子の末っ子が来る春休み もとこ
農道の等間隔の柳かな こすもす
麦藁帽振って別れる村はずれ みきお
花菜畑束ぬ菜の花隠れ茶屋 きよえ
雨雫滑り落つるや柿若葉 むべ
里山の雨に烟らふ山桜 うつぎ
ひこばえの咲く一輪も桜なり ふさこ
芝の丘今年も来たな初雲雀 えいじ
目覚めれば桜満開雨あがり こすもす
モデルハウスの旗千切れさう春疾風 やよい
雨粒をつけたる梅の花の朝 和繁
万愚説噂の尾鰭広ごりて 伸枝
正直に生きて貧乏四月馬鹿 伸枝
土佐水木小さき花房数多下げ みきえ
セルフレジいまだドキドキ春愁い 明日香
ぶらんこにばあばも腰を乗せてみる 明日香
春暁の目覚めを誘ふ鳥の声 うつぎ
手水鉢生き生き咲ひて落椿 きよえ
花らしきものにあらずや水芭蕉 勉聖
見え隠れビル街抜ける帰雁かな 愛正
男の子摘み女の子編みたるクローバー なつき
春落葉ふみつけられし雨の道 えいじ
縄とびの記録更新山笑ふ わたる
春時雨やめばたちまち春日差す 千鶴
水温む豆腐ゆつくり沈みけり わたる

2026年03月30日

白色多き庭に目立ちし連翹かな こすもす
歩み止め息ととのえる薄暑かな みきお
村興し明かりとなりし花菜畑 そうけい
芽柳の揺れて池畔に吾を招く せいじ
花の下手つなぎ笑まふ新夫婦 みきえ
吊るし雛縁起をつなぐ赤き糸 康子
春天を廻りて降りぬ電気工 えいじ
さざ波のごと紋を消す春の風 花茗荷
鳴き龍を鳴かせてみせる花見客 ふさこ
山椒苗植ゑ所を探す昼下り よし女
萌黄色煌めく若葉柔らかし みきえ
軽トラで親子三代春耕す かかし
春烏カアと鳴いたりクアと鳴く 明日香
二十五度の温度表示や桜五分 こすもす
饒舌も無口となりぬ冷奴 みきお
鶯に和して挨拶ひびく山 康子
灰青を取り戻す空月朧 むべ
花堤水面に光弾けたり 山椒
逝く姉妹花花花の香の中に きよえ
山腹の廃校ここぞと辛夷咲く 愛正
愛想なき孔雀眺めり花の昼 なつき
花曇り盆地見渡す薬師堂 風民
仔狸に出会ふ散歩や春の昼 やよい
見上ればいつもの道に初桜 もとこ
八重椿咲かせて男住まひかな うつぎ
子の登る欅大樹の芽吹きかな えいじ
蜷の道寄り道好きな夫の癖 伸枝
雪柳小米の花に日の揺るる きよえ
水温む回る轆轤の軽さかな わたる
昇進の事はさておき蜷の道 伸枝
畑閉じて戻れば裏戸新玉葱 よし女
催花雨や頬にふと触れ目覚めけり 勉聖
お御堂の聖書棚にも春埃 せいじ
山裾越ゆる帰雁玄天に消ゆ 愛正
高らかな開花宣言沸く拍手 山椒
春の日の乾ける泥の白さかな 和繁
花あかり読めぬ碑言問橋 ほたる
河津桜ひたむきに散るその早さ 千鶴
窓全開春風と共にミシン踏む ぽんこ
静かなる春田に朝日満ち満ちて 和繁
砂場にていろは練習入園児 かかし
床の間や茶花の白き利休梅 勉聖
ガードマン辞儀して迎ふ花の門 うつぎ
青空を待ちて桜を撮りにけり 明日香
花時の並木道より墓所にはいる むべ
目の開かぬ嬰まぶしめり花明り なつき

2026年03月29日

春昼やトロンボーンはくぐもれる もとこ
春寒や踵を返す土手堤 愛正
車窓より手だけばいばい花疲れ なつき
開花日の予想はずれて山笑ふ わたる
野路うららダンス曲聴き歩数足す そうけい
ミニ耕運機操る友や風光る こすもす
シワシワの婆婆の手の甲梅筵 みきお
譲らるる吊り輪に弾む花談義 みきえ
屋形船潜る花の枝江戸情緒 山椒
うぐひすの声と登るや崖の磴 そうけい
小糠雨ふぐりの花の閉じしまま わたる
春風に小旗揺らすやガードマン えいじ
池鏡してさざ波の花の雲 うつぎ
ござ敷いて雛遊びのにぎやかに 明日香
花の雲光を返す隅田川 山椒
紫に畔埋め尽くす踊子草 和繁
花人の池畔に沿ひし帯となり むべ
終点に犯人がをる蜷の道 せいじ
花五輪太鼓で祝す園児たち かかし
御近所の路地を巡拝さくら狩 澄子
麗らかや上着を脱ぎて腕まくり 花茗荷
キャンパスの活気突き抜け龍天に うつぎ
はにかみて新郎新婦花の下 せいじ
花明かり御堂におはす薬師像 風民
目覚ましのビージーエムの初音かな かかし
絵馬掛けの屋根にしだるる紅椿 やよい
苔庭の起伏に沿ひて落椿 康子
桜蕾を見ずにはおれぬ日毎かな ほたる
爆音のバイク連なる山桜 なつき
せせらぎの聞ゆる座敷夏料理 みきお
春暁や陰影生まれ初めし街 あひる
日々膨らむ桜の蕾や保育園 こすもす
茶筅振る少女の髪へ落花かな 風民
雨上がり紅濃く見ゆる臥竜梅 勉聖
地下鉄の風によろける花疲れ むべ
陽当たれば花枝膨らむ雪柳 あひる
霙降るさざ波の果て虹立てり 勉聖
引き寄せし小川に浮かぶ花筏 ふさこ
春うららジョギングの先馴染み顔 ほたる
白き胸反らせて小鴨伸び上がり 和繁
池望む連子窓より春の風 康子
甲山やや脹らみてほほ笑みぬ 伸枝
雲去つて春青空に昼の月 えいじ
暮れてなほ向こう岸辺の花明かり 澄子
飽きもせず野遊ぶ吾子の足早し 愛正
囀や樹下に無言の老夫婦 伸枝
樹木医の手当の桜三分咲 ぽんこ

2026年03月28日

人は皆有りしゴールへ桜咲く ふさこ
うぐひすの磴一歩から声上る そうけい
神妙に開く遺言冬座敷 みきお
生牡蠣の雫一滴溢すまじ 澄子
前撮りの白無垢映ゆる花の下 うつぎ



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