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畝ごとに濃淡しるき冬菜畑 あひる
日溜まりの方へ方へと雀の子 みきお
主を讃へ集へば寝墓寒からず みのる
献灯のまにまに点る梅の花 ぽんこ
水洟や老の杖並ぶ並ぶ ふさこ
つらら濡れふるふるふるへしづく落つ 和繁
煽られて泣き笑ひせり子の絵凧 なつき

2026年01月26日

湯けむりの昇る露天湯雪景色 千鶴
寒明や畦に足跡ひとすじに 博充
昨夜の風小雪景色に変へて去る よし女
探梅や靴泥落とし進む道 みきお
白菜の手作りキムチ有志寄る きよえ
バス停にバスを待つ間の時雨かな やよい
風花に会話はじまる朝餉かな あひる
独り居の父にあかぎれ指太し 康子
夕映えの野に風花のひとしきり せいじ
本堂に手習ひ貼りて冬ぬくし なつき
教会の畑の白菜しかと巻き きよえ
てらてらと光る畦塗りそよぐ風 みきお
風花の丘を越えれば教会堂 あひる
田鳧来て玉虫色の羽きらり 明日香
寒の風緑の木の葉道駆ける よし女
鎮魂の碑あり白息もて祈る みのる
ひとつ星残し寒暁広がりぬ むべ
盆梅のしつらえ迎ふ老舗かな もとこ
冬耕や風に晒して陽に晒す 明日香
洗濯物全て部屋干し冬篭り こすもす
大工らの掛け声響き冬あたたか むべ
昨夜の雪ポスト軋しませ取る朝刊 よう子
雪の日の仄かに香る室の花 うつぎ
等圧線混みあふてゐる寒さかな たか子
寒釣りの不撓不屈や風の岸 えいじ
バス降りて襟立てをれば風花す せいじ
合計の見込み違へし納税期 えいじ
朝練の後押しするは虎落笛 ふさこ
軟式の球の打ち込み春隣 ぽんこ
常夜灯受けて氷柱の光る芯 和繁
鉄橋の果にとどまる寒落暉 澄子
紅梅に一人二人と集ひけり ふさこ
探梅やいつしか眼下に鎮守杜 愛正
梅ふふむ春の香りを身に秘めて 山椒
除雪車の振動伝ふ午前四時 わたる
選挙ビラ躱す会釈と懐手 康子
朝市女の威勢良き声目刺買ふ なつき
雪道のアクセル操作悴む足 和繁
路地裏に拉麺の暖簾寒波かな 勉聖
古風なる面差し求め雛巡り 澄子
雪山を訪ねてくれし郵便夫 藤井
列島を埋め尽くしたり雪景色 山椒
コンビニの駐車場今除雪中 こすもす
冬の田や鴉舞ひ降り雀逃ぐ 愛正
寒の底今日で抜けると朝ラジオ わたる
殉教碑訪ふ霜柱踏みながら みのる
吹く風に耳まで痛き寒の中 ほたる
目を瞑り動かぬポニー冬さなか 藤井
サファイアの産卵やまぬ春隣 勉聖

2026年01月25日

寒雀入れ代はり立ち代はりして蹲に みのる
冬将軍ちらちら景色変化させ よし女
押せば回る睡蓮鉢の厚氷 うつぎ
庭師来る前に山茶花二輪挿す みきえ
臘梅の香り馥郁部屋中に 明日香
今朝の冬西へ東へ飛機光る きよえ
夜喫茶サイフォン沸く音雪深し 勉聖
すずめ群れ小春の枝にふくふくと 勉聖
止みまなく降り続く雪家篭り こすもす
嵐やみ木立に聞こゆ雪の声 わたる
繰返すバックと前進除雪中 こすもす
冬の星俳句雑誌の重さかな 藤井
玻璃越しの氷柱陽さして剣となる ふさこ
冬の朝旅立ちのごと雲流る きよえ
句づくりや言葉をなくす雪の宿 藤井
霰餅不揃いなるもはなやかに 明日香
調子良き鋏に広ぐ摘芽かな みきえ
翔つ鳥のあと追ふ吾も探梅行 康子
暖かや曾孫の返事両手挙げ よし女
人だかりして路地裏に餅つく音 あひる
怪我の手を庇ひて雪の掲示板 和繁
勾玉の出し円墳大枯野 やよい
容赦なく吹く北風にあがらふ街 ぽんこ
寒禽や街を見下ろす尖塔に むべ
さるぼぼを買ふて朝市雪の飛騨 千鶴
襁褓替へのま白き尻や日脚伸ぶ えいじ
目印の赤布たなびく雪の角 和繁
妣が好きなりしピンクのスイートピー せいじ
枇杷の花夕日に匂ふ灯を燈す えいじ
読み返しをれば葉書に風花す せいじ
忙しなく雪払い乗る通勤特急 よう子
初場所を制す戦火より躍り出て 山椒
冴ゆる夜や列車の音のあきらかに むべ
野地蔵の光る氷柱や耳飾り 愛正
水仙の咲き広がりて放置畑 あひる
のったりと風にそよぐや春の雲 山椒
紅梅のひと枝挿して益子焼 もとこ
スクランブル交差点いま風花す みのる
初大師鯛焼き分けて尾つぽ食ぶ なつき
梅見茶屋のお福人形両ゑくぼ なつき
梅ふふむ待ってましたと目白どち 康子
日脚伸ぶ門を掃く手に薄き風 博充
ストーブ前霜焼けこする帰省の娘 愛正

2026年01月24日

白骨の秘湯乳白なる雪夜 千鶴
次は吾と白梅そっと咲き初めし みきえ
鴨泳ぐ極彩の羽根ちらと見ゆ えいじ
石垣の上に白梅空まさを 康子
高らかに誓う新年書道展 山椒
やっとこさすれ違える幅雪の朝 こすもす
三輪山の避雷針ごと冬の尾根 明日香
開運の神社特集春浅し なつき
眼帯の障子灯りに初点前 なつき
日脚伸ぶ夫の寄道墓参り きよえ
峠道棚田をのぼる冬の霧 愛正
雪を着た木々が朝日を浴びてをり 和繁
赤本の高く積み上ぐ大試験 もとこ
厳寒や凍てて街路は綺羅めけり 勉聖
風花の遊び遊ばれ頬ほてり ふさこ
綿雲の綿のほどけて冬日差す 明日香
振り上げる鍬の高々春田打 みきお
国訛り館に溢れ冬湯治 わたる
悴みて目薬頬を濡らすばかり みのる
日脚伸ぶ川原に石の温もりぬ 博充
太き字で卒寿の叔母へ寒見舞 あひる
凩や花壇の土を落としをり きよえ
降る雪に凌ぐすべなき庭の花 愛正
墓はかの白き帽子や深雪晴 わたる
朝焼けの光賜る雪の町 和繁
宮参の傘にふわりと雪の落つ 藤井
受験子や家族総出の代参り みきえ
桜蝦あけぼの色を一身に むべ
青空に立ち上がりたり雪の峰 山椒
陽だまりの鉢に溢るる冬すみれ 康子
寒きびし妣への供へ絶やすまじ せいじ
剪定の始末を了へて風に立つ よし女
妣の友へ形見の紅の半コート あひる
葉牡丹のちぢれに雫留めたり むべ
雪原やくっきり残るキツネ跡 藤井
薄氷の虜のあぶくうろうろす みのる
ポシェットに昨日のことや龍の玉 うつぎ
稜線を包みて冬の霧深し 勉聖
元気よく朝の挨拶チュウリップ みきお
寒風の収まり上がる夕三日月 よし女
山茶花の亡き母の部屋のぞくやに せいじ
着水はでたとこ勝負鴨の池 えいじ
理由ありて十日遅れの小豆粥 こすもす

2026年01月23日

冬灯やフラメンコギターに歌姫舞ふ 勉聖
数独で脳トレしつつ春を待つ みのる
一と日終へまだ余熱ある懐炉かな うつぎ
まず耳のいなくなくなり雪兎 わたる
昨夜の雨凍てて綺羅めく街路かな えいじ
枯葎渡し場跡の碑の現るる むべ
時折の陽射し返すや昨夜の雪 こすもす
子ら帰還続く風雪容赦なし こすもす
門柱に睥睨しをり寒烏 山椒
書初や東坡佩研とぞなぞる せいじ
冬の日や妻の持病の顔の色 藤井
古民家の大梁軋む凍夜かな 澄子
冬木の芽空へ小さきVサイン 康子
白綿のほぐるるやうに梅ふふむ 康子
冬晴れや館どよめく国技館 勉聖
三寒四温雲ひとつ残しけり 博充
大寒や季節のままの空の色 藤井
眠る子の手より離れるゴム風船 みきお
寒ーいとライン一行シカゴより あひる
蹲の柄杓が掬ふ寒椿 澄子
冬将軍凍てつかせたる鶴の像 山椒
シベリアの寒気故郷に降りにけり わたる
南天のひとつひとつに光満つ 明日香
大寒やあたりの山の和らぎて 明日香
紅き実の俳画を吊るし冬座敷 あひる
高階の冬の陽窓に集ふ卓 たか子
交わらぬ大河に三つ鴨の群 なつき
天井に窓の明かりや春隣 せいじ
一と夜さの雨戸を叩く寒の風 よし女
月赤し廃寺覆う冬の霧 愛正
凍土のしまりて硬き今朝の道 むべ
枯山へ天の梯子の届きけり みのる
寒波来る路地裏並ぶ拉麺屋 もとこ
風花の円舞さながら去り行きぬ きよえ
裸木の臂のつき合ふ風の道 えいじ
水仙の蕾膨らむ外厠 ぽんこ
花の下陰へ陰へと花筵 みきお
大寒や子が走り込む塾の門 よし女
筆止まる見舞いの友へ冴ゆる月 ふさこ
冬梅やカメラと杖の里山路 きよえ
雪中に置かれし赤い道具箱 和繁
尾根歩き稜線隠す冬の霧 愛正
横断補助の旗で挨拶寒の朝 和繁

2026年01月22日

荒れゆきて茜色さす暮雪かな わたる
三寒や畦の匂ひの濃くなりぬ 博充
傘開く見返り美人垂れ梅 山椒
厚き雲寒波列島ふるえさせ ふさこ
カーテンを引くや降り継ぐ雪見たさ こすもす
誤字多きメール長文寒見舞 なつき
谷あいの赤南天や雪解川 藤井
人めける犬の寝言や日向ぼこ むべ
雪の野に鴉群れ伏す樹上にも 和繁
夜風研ぐ冬三日月の利鎌めく むべ
日矢射して枯れ山淡くぞめきをり 明日香
糸くずも見ゆる術後や寒灯 なつき
硯背に東坡の銘や筆始め せいじ
薄墨の空より雪の祖に密に こすもす
石階段下りの怖き雪参道 愛正
蔵出しの祖父の硯を書初めに せいじ
起こされてなほ夢うつつ大朝寝 みきお
雪しまく日の曼陀羅を描きけり わたる
押しくらす寒雀や枝の細さかな 勉聖
凍てる日の歯医者のドアの軋みたる たか子
強風にはやされ枯葉立走り ぽんこ
着ぶくれてお出かけ良しと友の杖 きよえ
抱きよせて鉢に霜よけ夜半の庭 あひる
じゃこ天の香立ちのぼる春浅し 藤井
陽光を独り占めして蝋梅花 うつぎ
息載せて屋根で弾けるシャボン玉 みきお
打ち合へる竹百幹の音冴ゆる 澄子
三寒や川面に雲の影ひとつ 博充
風花す玄関に友見送れば やよい
大寒や待ち時間無し美容院 みきえ
綿雲を尾根にとどめて山眠る みのる
大枯木一朶の雲も寄せつけず みのる
枯れ葦のドミノ倒しのごとく揺れ 明日香
静寂なり回廊立ち込む冬の霧 愛正
上下左右風の意のまま雪降れり よし女
雪の原防獣柵を高く上げ 和繁
大寒の夜の差し飲みウヰスキー もとこ
寒星や風の音やまぬ暗き路地 あひる
家並みの窓を鏡に冬落暉 康子
潜る間を吾も息とめて寒鵜待つ えいじ
久女忌や唇に残る瑠璃の酒 勉聖
山々や雲の揺り籠眠りをり きよえ
寒風にいまし銀輪漕ぎ出でな 澄子
朝練の児らへ日矢射す枯木立 康子
店先にハートの風船バレンタイン 山椒
徒長梅伐られて山を明るうす よし女
縄跳びの子らは跳ねつつ家路かな えいじ

2026年01月21日

百合鷗餌食む嘴鋭しく きよえ
萌え出づる大地の息吹梅ふふむ 山椒
盆栽や枝先ふくらむ寒の内 勉聖
荒浪に餌食む数多の百合鷗 きよえ
大寒や老いも若きも懐手 ふさこ
志望校絵馬に祈願の受験生 かかし
雪しんしん妻なき夜の椅子一つ 藤井
吹雪渦不意にあらわる信号機 わたる
水分の峠俄に風花す うつぎ
ほ句せんと北風とたのしも丘の上 えいじ
大寒や注意喚起す文字流る みきえ
大寒に負けじと散歩老人会 かかし
雪予報子は楽しみに早寝かな なつき
大寒や雑炊で締む二人鍋 なつき
大寒や卵酒飲む夕餉前 愛正
風なくも風切る銀輪大寒波 康子
群青を汲む大柄杓冬北斗 むべ
沈むでもはしやぐでもなく日向ぼこ せいじ
冬うらら磨く玻璃戸に雲一つ あひる
持ちよりは蜜柑担当女子会す あひる
匕首の月上げて山並み寒茜 うつぎ
串刺しのごと押しくらす寒雀 みのる
寒さ故の不調告げれば又検査 たか子
庭雀障子に影を散らしけり みのる
初夢や元気を出せと夫現るる よし女
行き倒れあるやもしれぬ吹雪の夜 わたる
新暦逆に巻く反り取れるまで よし女
大空へ差し伸ばす手冬木の芽 山椒
龍口の一滴の水寒念仏 ぽんこ
古木なる寒紅梅の花数輪 愛正
雪をかく前から痛む腰であり 和繁
雪解けの野にひそやかに福寿草 藤井
餅入りの巾着作りおでんかな こすもす
りんごケーキ焼いて問ひたり女正月 やよい
藁ぼつち被りて楚々と冬菜かな えいじ
悴む手落とさぬやうにお賽銭 康子
着ぶくれて双子もこもこやって来ぬ もとこ
四季桜大寒なれど凛と咲く 勉聖
運休の早々決まる大雪予報 こすもす
妣のもの断捨離できず冬北斗 せいじ
大寒の今にも凍る窓硝子 和繁

2026年01月20日

強風に冬の蓑虫大車輪 明日香
路地の奥まで山茶花の花ふぶき あひる
大風に瞬きやまぬ枯木星 むべ
断捨離に一日は足らず冬籠り せいじ
赤と黄のしな垂れかかる毛布干す えいじ
凍てし身に白湯の落ちゆく暖かさ 澄子
風花や見慣れた街も浮き立ちて もとこ
寒梅の数輪見つけし散歩道 愛正
彼方此方の小枝のゆれる寒雀 ぽんこ
ラグビーの着衣をチェンジノーサイド かかし
ステーキより和食と決まる女正月 たか子
ゆずり合ふことも楽しく苺食む あひる
冬紅葉寝たきりの友へよき報せ 藤井
水仙や姉危篤の報せ来る 藤井
貰ひ泣き悲しむ友と蜜柑食ぶ きよえ
北風吹きて街の桟橋浮き沈み むべ
筍のすくすく育つ竹の秋 みきお
巡査きて北に狂へる切符切る えいじ
眼には日矢耳には虎落笛食らふ せいじ
大寒にシベリア乗りて襲ひ来る わたる
霜除に萎れし野菜生き生きと かかし
大寒や一日着たる割烹着 なつき
人影にのたりと動く寒の鯉 明日香
寒波きぬ日溜りに待つバス停や きよえ
消雪水弾き出勤吹雪く前 和繁
谷底の咆哮なるや虎落笛 わたる
寒肥と蚯蚓一緒に埋め戻す みのる
丁寧に教ふる爺や菊根分 よし女
正門で脱帽一礼初稽古 みきえ
北風に髪梳かされて伸ぶ背筋 みきえ
寒見舞三枚つづく一筆箋 康子
老犬がその足を舐め虎落笛 和繁
吹雪く日や卓球教室少人数 こすもす
幸先よし三等ニ枚年賀状 よう子
大寒や残薬数へる風邪薬 愛正
梅一輪訪ひを問わず香り立つ 勉聖
神の苑森閑として雪催ひ 澄子
次々と芽吹く常盤木春落葉 みきお
風花す府県を分かつ峠口 うつぎ
留守電に話しかけ夫日向ぼこ ふさこ
剪定の始末娘が来てはかどりぬ よし女
大寒や今日の無事謝し乾杯す やよい
冬梅や風にさらされ紅ひらく 勉聖
懐手触れねば開かぬ自動ドア みのる
二十四節気知っているやに寒波来る こすもす
大寒の膝は貧乏ゆすりして なつき
冬日向句帳を手にし幾まわり 康子

2026年01月19日

大雪の予報続けど風ぬるし こすもす
静かなる冬の灘にべもなきほどに よし女
天に書く筆の穂のごと冬木の芽 むべ
一鉢の花かんざしや古りし家 あひる
蝋梅のまだこれからといふ蕾 あひる
赤飯に長き列なす厄参り みきえ
大寒やダムに沈みし村の道 わたる
なだれ咲く崖の水仙観る回廊 千鶴
荒れ寺の灯明と見ゆ寒椿 愛正
竹林にひよの鋭声や冬の朝 むべ
ビオトープ小流れ現るる春隣 康子
とび跳ねる野生の仔馬都井岬 みきお
チャリ通や睫毛凍らせ冬曙 勉聖
枯葎揺らし雀らかくれんぼ 康子
松過ぎて久に聞きたる腹の音 なつき
むすび食む瞼の緩む春の昼 みきお
あと二回で閉ずてふ会や寒見舞 こすもす
しののめに捧ぐ祈りや阪神忌 みのる
元旦の計自転車のヘルメット せいじ
軽く腕繋ぎて春の商店街 山椒
枯庭の鵯見る雀軒いつぱい 和繁
冬籠りひと日句帳の整理かな やよい
初芝居見ずばならじと厨事 よう子
冬桜品位漂ふ寺の奥 きよえ
妻の癖先入れ先出し林檎切る わたる
羽根広げ水立つ鴨の白き腹 えいじ
吾子忘れ思わずこくり日向ぼ ふさこ
女子の声混じる野球部日脚伸ぶ もとこ
松過ぎて俳句の虫に戻りけり みのる
独り者同士気ままに女正月 たか子
冬眠や熊の気配の消えにけり 藤井
赤き付箋歳時記ひらく雪の宿 勉聖
朝市の焚火に世間話あり うつぎ
綿雲の天日に干すか布団干す きよえ
易本に良いことさがす小正月 なつき
木屑ある雪間へ雀群れ集ふ 和繁
紅山茶花日当たりで色薄くなり よし女
竹叢を瞬く綺羅の冬日かな えいじ
研ぎ澄ます鉛筆の芯大試験 山椒
廃寺跡朝夕騒がし寒雀 愛正
谷深く二匹の犬や兎狩 藤井
自転車の荷台に芽吹く植木鉢 せいじ

2026年01月18日

椋鳥が降りまた昇る裸木へ 和繁
冬北斗雫落として天心へ えいじ
鉢の梅傾ぎ置かるるまま咲けり なつき
帰路のバス待つ列長き厄詣 みきえ
山沿ひの煌めく小川春動く みきお
海風に乗りて匂ふや水仙花 千鶴
とんどの火調子に乗りて叩かるる みのる
竹林の小枝ゆらゆら寒雀 愛正
紅梅の傘下にひとの集ひけり 澄子
明日祝うカードに春の色散らし たか子
掴み取りの球根太き芽を出しぬ うつぎ
淑気かな筆を休めてなほ深し 勉聖
ともに翔つめじろの番寒紅梅 むべ
雪吊りの張りたる縄の揺るぎなし 澄子
山城へ行く手消えゆく枯葉かな 青海
蝋梅の蕾つやつや光満つ きよえ
若菜摘む朝粥に入れ楽しまん 明日香
枯木立抜けて鳥語の降りにける もとこ
犬の咳止まらぬ朝や冬深む 和繁
雪見風呂聞こへぬように鼻歌す わたる
冬枯れや濃淡ひそむ山水画 藤井
寒垢離や肩に浮きたる赤き筋 勉聖
エプロンの近所同士の御慶かな うつぎ
啓蟄や子の荷造りを手伝ひぬ みきお
載らぬ句や広島の闇寒椿 藤井
実南天狙ふ朝より椋鳥の声 なつき
ゴルフ中合間に交はす御慶かな こすもす
寒梅の蕾ちらほら綻びぬ きよえ
花舗は早春隣とぞ思ひけり みのる
小春行く山並み越しの富士白し 青海
野仏を囲む水仙香気あり 愛正
煮大根皮きんぴらの夕餉かな やよい
山茶花のほぐれて風に震へをり 康子
春花壇種の名札の花盛り 康子
咲く花をゆっくりと訪ふ冬の蜂 よし女
所得てシルバーカーの日向ぼこ よし女
蝋梅の光をかへす黄色かな むべ
雪見風呂寝牛のごとく眠る客 わたる
連なりて石段登る厄詣 みきえ
下掛けの毛布は隅に追ひやられ えいじ
白足袋に母の思い出鼻緒あと ふさこ
日曜の朝のゴルフや風花舞ふ こすもす

2026年01月17日

安否尋ね焦土忘れぬ震災忌 たか子
初旅や神馬の瞳やさしかり もとこ
あたたかや父母の遺影の並びたり あひる
外套のままでどうぞと診察へ 康子
無人駅降りて訪うどんど焼き みきえ
厳寒や客の少ない博物館 わたる
読み返す一句添へある年賀状 康子
常緑樹に混じり紅差す冬椿 愛正
寒木瓜の光の中に一花笑む むべ
オカリナの練習百曲そぞろ寒 よし女
池臨む学問所趾冬うらら むべ
春隣鶴亀石の枯山水 かかし
思ひ出す凍てしあの朝震災忌 千鶴
暖かし線描き遊びの今日の雲 よし女
キラキラのビニールハウス冬晴るる こすもす
宅配は妣への供物寒見舞 せいじ
ぶら下げし鈴鳴らす鳥春を待つ 和繁
日は照るや天空覆ふ冬黄砂 きよえ
雪積もる夜と思ひて雨戸閉づ 藤井
古池や微動だにせず寒の鯉 みきお
寒稽古乱るる息も礼で終へ かかし
照強も優に引退阪神忌 せいじ
阪神忌海は真青に凪てをり うつぎ
寒月夜路地を小走る猫の影 えいじ
塾帰り身に射す道や寒波くる 勉聖
寒鴉たたら踏みせる慌てやう みのる
ため込みし録画観尽くす小正月 なつき
埋み火や甘き匂ひぞ立ちにけり 勉聖
退院の夫の迎へや黄砂降る なつき
今日のコース梅の蕾のまだ固し こすもす
暖かやサンルームなる営業車 えいじ
嘴を左右に振りて鴨泳ぐ 明日香
行き交ひて庭の山茶花愛でられし みきえ
石拾ふ真似すれば逃ぐ寒鴉 みのる
空の巣となりし吾家や阪神忌 あひる
震災忌まだまだ辛き十七日 ふさこ
体育館初手合せの竹刀かな きよえ
駆けて来ていななくキリン春の空 みきお
陣つくらず三々五々鴨すべる 明日香
晩年は涙もろくて石蕗の花 藤井
井戸端の括れる花や水仙花 愛正
残雪に鳥の足跡ひとすじに 和繁

2026年01月16日

金の勾玉出し古墳や冬うらら やよい
遠山に日のあり湾の冬かもめ 千鶴
初夢の話しに尾ひれ美容室 あひる
残雪の段々田圃たまごご飯 こすもす
冬りんご小ぶりなれどもサクサクと よし女
犬友のおしゃべり長し日脚伸ぶ きよえ
ひと木を麓に見つけ探梅行 むべ
校庭に煙一筋とんど焼き みきお
蝋梅の曲がらない枝活けてをり 明日香
初路線運転席にへばり付く みきえ
泣く人の目もと冷えて寒波くる 勉聖
菰巻いて池面に松のおどる影 なつき
勧めらる寒紅の赤おもはゆし なつき
寒雀こぞりて去りし土手の薮 愛正
神宮の参拝終へて冬の虹 もとこ
休憩はいつもの茶屋や初戎 せいじ
鳩一羽休む川辺や冬ぬくし むべ
献湯の有馬の湯女や初戎 うつぎ
気に入らぬことある今日はおでん煮る わたる
着膨れて朝の体操ぎくしゃくと たか子
皆飛んでもれなく戻る都鳥 えいじ
お祓いに皆頭垂るどんど焼き みきえ
山と積む去年のおふだ初戎 せいじ
駅出でて露店たどれば宵戎 あひる
強風に横振りダンス実南天 ぽんこ
冬晴れやひと葉の緑目にとまる 勉聖
勝独楽をもらいし孫のうれし顔 わたる
尾上の松袂の梅のつぼみ紅 きよえ
晩学の身に沁む道の帰り花 藤井
干支の午の字入る交通標語かな こすもす
欄干の嘴脚赤しゆりかもめ えいじ
家中ののど飴集む咳の夜 康子
かがみ込みこの花なあに福寿草 ふさこ
どの株も花揚げてをるビオラかな よし女
ハンドル回しごそりと氷落つる音 和繁
古書店のアナウンス嬢の咳き込んで 藤井
風邪の吾を案じつつ夫テレワーク 康子
佳き竹に松投げ入れて冬座敷 澄子
白無垢のごとし辛夷の春待芽 みのる
冬雲の割れて日の射す過疎の村 みきお
トラックの置き去る煙雪の角 和繁
御手洗に浮くは吉書の灰ならむ みのる
寒肥あり土を起こした花壇あり 愛正



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