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2026年04月20日

霾ぐもりひねもす畑の草引きぬ 千鶴
花冷えに半纏羽織る朝餉かな 愛正
オービーのむかし話や春の宵 たか子
ジャスミンのかほりの中に突つ込みぬ せいじ
深呼吸してデコルテに若葉風 康子
可愛うてムラサキサギゴケに座せず せいじ
教室に新しき風四月かな 山椒
早苗饗や部落の絆まわし酒 みきお
もくもくと木香薔薇の湧くごとし むべ
綿毛飛ばすたんぽぽ頭振りふりす ぽんこ
新入生戸惑ふ列の駐輪場 愛正
ががんぼの止まりて網に絡まらず 風民
張合ひつ寄り添ふ早緑山笑ふ せつ子
迫り出しつ古民家蓋ひ山笑ふ せつ子
椿散り敷く八幡様の杉木立 和繁
デゴイチと記念撮影花水木 むべ
剣道の大会看板風光る こすもす
初孫に端午近づき爺が旗 ふさこ
むすび食ぶなんじやもんじやの花の下 なつき
緑陰のベンチに残る杖ひとつ みきお
芽吹かざる一樹を抱く穀雨かな 伸枝
散り牡丹足を傷めしプリマめく よし女
風止みて時告げる鐘春の暮 風民
娘婿働き者や豆の花 きよえ
花嫁の真白き肌へ若葉シャワー 康子
朝つばめ通学団の黄色帽 なつき
春の星夜間飛行の音遠く わたる
ドライブの帰路の海岸春夕日 そうけい
山吹の分厚き垣に阻まるる 和繁
差入れはイチゴ大福役員会 こすもす
新緑を沈めて映ゆる城の池 やよい
花冷や句碑に遺りし文字の影 勉聖
院長の優しき医院燕の巣 あひる
春眠や赤子笑まふは母の夢 伸枝
我が影を跳び越す影や紋白蝶 きよえ
我が家はをのこばかりや柏餅 もとこ
フェンスより滑り落つやに木香薔薇 みきえ
去年枯れむ否蕾付けカ−ネ−ション そうけい
山吹のかすかに揺るる夕日中 よし女
山吹に小さき子らの見へ隠れ わたる
病みし間に花酢漿草の盛りけり あひる
穀雨降る白きひと影過ぎにけり 勉聖

2026年04月19日

サワサワと麦秋近し印南路 せつ子
ほととぎす寺市抜けて奥の院 なつき
碧雲の風のひとゆれ樟若葉 ぽんこ
飛機雲の真一文字や春の山 むべ
連山の裾模様めく花の雲 せいじ
行く春や老いの足では追い付けぬ 伸枝
涼しげな酸素を鼻に生き返る 董雨
白無垢の裾に舞ひきし花一朶 千鶴
四阿の藤を揺らせる風やさし 花茗荷
初蝶の舞ひに見とるや里の夕 きよえ
藤の花四方八方向き咲けり こすもす
春山を行く足取りや弾みけり 勉聖
おがたまの籬ゆかしき旧家かな 澄子
藤の花散らすまじ虻のホバリング よし女
測量士一歩踏み込む春の草 みきお
お囃子のごと賑やかし揚雲雀 せいじ
彼の国へ友の登らむ花は葉に せつ子
夕暮れのおがたまことに匂ひたつ 澄子
四隅まで黄色で染まる菜花の絵 わたる
風一陣にわかに泳ぐ鯉幟 あひる
搗き立ての湯気も草色蓬餅 みきお
春眠の途中冥府に立ち寄りて 伸枝
垂れ下がる簪の如胡桃花 ほたる
お弁当始まる朝の花は葉に もとこ
軽やかに揺らめく白き花水木 みきえ
扁額に甘露の文字や春深し 風民
朝霞途切れ途切れの赤城山 愛正
藤棚の二つ並みたる旧家かな むべ
蜜蜂の羽音の満ちる木陰かな 和繁
園巡る先へ先へと紋白蝶 やよい
待ちし旅はやも名残りや島おぼろ うつぎ
池鏡して鯉のぼり整列す あひる
野遊びや吾子追いかけて膝笑う 愛正
山吹の黄に日の眩し杣の道 康子
やぼん玉列車の過ぎし風に乗り 康子
ライラック芳しきかな風の午後 和繁
白躑躅うすし花びら風やさし きよえ
崖のごと続く石段著莪の花 風民
初秋の空逆転サヨナラカーブ勝つ 董雨
藤棚の砂場占めをる園児どち こすもす
武具飾る腰に差す太刀三代目 ふさこ
山吹咲く敷石御手洗なけれども よし女
表札なき仮の住まいや燕来る 勉聖
寺市のクレープ買へり新社員 なつき

2026年04月18日

木道に日の斑を落す若葉山 むべ
河川敷佇みをリし雉は雄 こすもす
裸子の顔は真つ赤や泣き相撲 康子
声のして見上ぐる空に揚雲雀 せいじ
電柱の片影出でずメール打つ なつき
八重桜八重垣なして城の趾 澄子
散り牡丹足を傷めしプリマめく よし女
武家屋敷ほのかに染むる桜かな 勉聖
花水木巡り愛でたり薄ぐもり 和繁
駒返る草に力を貰ひけり みきお
早朝に若者ひとり春田打ち みきえ
ランドセル背に春眠のおさげ髪 もとこ
お喋りは楽し花より団子より 伸枝
姿なく登場したる初蛙 わたる
電線に並ぶ群雀春の夕 きよえ
桜蘂積もりて屋敷神の屋根 風民
相席の机一輪著莪の花 澄子
低き雲押し上ぐるかに揚雲雀 あひる
今は亡き母の句帳や鳥雲に たか子
会釈する歳を惑はす春日傘 愛正
花虻の頭を捕らえたる葱坊主 やよい
星潤み大きく見ゆる春の闇 むべ
初端午みんな勝利の泣き相撲 康子
藤の房微動だもせぬ今のいま よし女
春野守る真白きガードレールかな せいじ
置きし如落花一輪ハナミズキ こすもす
山吹は鮮やか風は爽やかに 伸枝
朽ち蓋す空き家に溢る木々緑 そうけい
ビルの窓ゴンドラ春塵落としゆく 千鶴
石ひとつ動かす下に物芽出づ みきお
百円の種袋振る音小さき なつき
初蝶や四つ目垣越え姿見ゆ 勉聖
春の暮つぎつぎ雀小藪かな きよえ
チューリップ午後の陽気に溶けてをり 和繁
生き返る特等席にカ−ネ−ション そうけい
ソーラーパネル滑り落つ花の屑 花茗荷
吾子抱きて空を突きあぐ藤の棚 ふさこ
転落と見せ急降下揚ひばり あひる
口中の広がる芳香桜餅 愛正

2026年04月17日

生駒山二上金剛春景色 明日香
樹木葬案内の寺やほととぎす なつき
緑立つ勇姿美し波止の松 きよえ
茶屋談笑西か東か桜餅 愛正
藤棚の奏でる音符風まかせ ふさこ
若葉してへうたん島は何処へ行く 伸枝
語尾上げて鴬鳴けり札所寺 なつき
鉢の松緑摘む人鉢抱ふ きよえ
一旦停止のフロントガラスに落花かな こすもす
白山のくっきり見ゆる田植え時 花茗荷
太鼓橋ゆるり消え行く春日傘 愛正
太閤の愛でし手水に糸桜 せつ子
段ボールひと箱抱へ巣立ちゆく 澄子
咲き初むる満天星の花星めきて 康子
さざなみに溺れそうなる植田かな みきお
白鷺の飛びゆく霞朝ぼらけ 和繁
山藤や大樹締めあげ咲き誇る むべ
眼福やカメラに収む棚の藤 よし女
車窓より山裾おぼろ富士の山 千鶴
薄雲の漂ふ空に揚雲雀 せいじ
役終へてシャワーのごとし花吹雪 わたる
ポキと折る小さき喜び蕨採り 風民
母の味舌の覚へし木の芽和 もとこ
腰伸ばし空を見上げる田草取 みきお
村はずれ畦に流るる雪解け水 勉聖
筍の第一便の届きけり うつぎ
大麦の右に倣ひて整列す せつ子
遠ざかる後ろ姿や藤の棚 澄子
桜蘂行年読めぬ墓に降る むべ
水芭蕉白き苞揺れ午後の風 勉聖
庭に佇てば今朝も元気やシクラメン こすもす
帯なして長屋を照らす木香薔薇 康子
春あけぼの霧去りし野に雉の立つ 和繁
次々と貰ふ筍また格闘 うつぎ
むざんやな首を刈られし苜蓿 せいじ
若葉風押されて軽きペダルかな 伸枝
玄室を守るやに蒲公英の棉 風民
鷹揚や鷺の巣作り優雅なる 明日香
花藤や崖下の畑耕して よし女
朝掘りの筍づくし夕餉かな やよい

2026年04月16日

水面に口開けし鯉のどかなり ふさこ
鶯や調べ巧みに変へながら 風民
進化せり多種多様なる冷や奴 花茗荷
昨夜雨や朝の草取り捗りぬ こすもす
春惜しむ紀州街道石畳 やよい
春めいて久々に会う友の顔 山椒
遅咲きの花に伍したる花水木 せいじ
亭午より藤の花房大揺れに よし女
明け初むる歴史の杜の初音かな あひる
紅白のつぼみ並ぶや花水木 和繁
春の山川不動へと日の差せり なつき
ビルの間の躑躅に憩ふランチかな 康子
長閑けしやゆるりゆるりと千切れ雲 きよえ
山裾を染めて帯なす竹の秋 せいじ
ビルの間の森せり上がり夏近し 康子
外に出れば庭の一隅著莪明かり こすもす
春の花見つけ自慢のラインナップ たか子
揺るる花空に遊ぶや春の暮 勉聖
小径ゆく緑に体染まりつつ 風民
荷造りを素早く了へて春の雷 澄子
磐岩に残るノミ跡松の芯 澄子
摘みて蒸し叩いて捏ねて蓬餅 伸枝
畦を塗る額も新たな水鏡 愛正
花藤の垂れて賑はふ羽根の音 よし女
履歴書に書く事多き啄木忌 伸枝
裏参道行けば目の醒む青もみじ 千鶴
降りそそぐ目白の声や春の空 青海
藪中に巣のある燕疾風のごと きよえ
花水木恥じらうように波うちて 明日香
渡し場の名残の松や緑立つ 愛正
くつついて三兄妹のしやぼん玉 なつき
春蝉と思えばうれし耳鳴りも 明日香
こごみ沢摘み取る度のまるき音 わたる
春の川釣りし鱒焼く夕餉かな 勉聖
芍薬の活けて張り合ふ九谷焼 もとこ
疾走のフリスビードッグ春の野辺 あひる
花虻の出入り忙しきオルレヤ咲く むべ
天空を一人占めする揚雲雀 みきお
銀杏に芽吹きの緑やはらかし 和繁
次々に小さき手のひら雛あられ みきお
今年また駅舎へすいとつばめかな 青海
蕗味噌や小さき皿の存在感 わたる
囀のクレッシェンドや遊歩道 むべ

2026年04月15日

声掛けに振り向く笑顔あやめ咲く みきえ
風あらば風に踊りて藤の花 よし女
本売りて二束三文啄木忌 伸枝
野ざらしの仏に会わす手に桜 ふさこ
菜種梅雨草木伝ひ光をり きよえ
産土神を訪ひ翻る初燕 よし女
万緑の森に呑まるる下り坂 康子
添木せり首の垂れたるガーベラに せいじ
春雨や茅葺き屋根に雀の巣 和繁
新店舗共に挙るや松の芯 そうけい
春を待つバス停に灯る灯ひとつ 勉聖
公園のベンチに浴びる飛花落花 やよい
岩肌に天指す松のみどりかな 愛正
木の先のとげ柔らかき楤芽摘む 風民
落花ごと掬ふ一杓明王へ なつき
泥靴の少年追ふや春あかね 勉聖
大欅春の嵐の中泳ぐ 風民
落椿掌にひんやりと生身めく 千鶴
吹き溜まる清き堀割花筏 花茗荷
城下町花という花八重桜 こすもす
鶯の谷渡聞く山深し むべ
消防のサイレン響き花は葉に ぽんこ
啄木忌まず詣でるは融通さん 伸枝
ゆるやかにむかし話や春の雨 もとこ
クレ―ン延び眼下見納む花の雲 そうけい
山菫歩板の狭間咲き出づる むべ
特急電車疾風のごとし花の山 あひる
御衣黄をふたりで探す通り抜け うつぎ
花街の黒塀つづる若葉かな 康子
眺れば宇宙に誘う春の雨 ほたる
にわたずみ落花浮かせて小宇宙 たか子
指先に残れる匂ひ蓬摘み みきお
飛花落花奏でる古寺の能舞台 愛正
黄まばゆきゴミのネットに花の屑 せいじ
しとしととぐーんと伸びて花菜畑 きよえ
草刈りの音の風にのる大広野 あひる
切株になめくじ出づる春の雨 和繁
潮引きて海の鳥居へ花大根 なつき
篝火に浮かぶ頸や闇に消ゆ みきお

2026年04月14日

観覧車回れば窓より春の香 愛正
大輪の芍薬一茎小間の床 澄子
追ひかけて別れを惜しむ雛流し みきお
自販機の明かりに浮かぶ花筏 花茗荷
陽光に凛と天指す松の芯 そうけい
蕗味噌の舐めれば浮かぶ渓の風 わたる
終点は遥か彼方や花堤 せいじ
一村の田畑潤す雪解水 みきお
松の芯白石敷きし武士の墓 なつき
高きより急降下する熊ん蜂 明日香
学童は一人てふ郷ネギ坊主 こすもす
桜散る茅葺き屋根の観音堂 和繁
雨滴落つ藤の花房リレーして よし女
春山路地獄の釜の蓋咲けり むべ
花爛漫行きつ戻りつ通り抜け うつぎ
ふんわりと雲の帽子や花の山 やよい
立てる今歩ける今や青き踏む 伸枝
花蜜柑売ると決まりし生家かな なつき
ふるさとの道に佇つ啄木忌 勉聖
芍薬の玉ほどき初む玉日和 澄子
野を行けば背を囃すや揚雲雀 あひる
キャッチボール途切れぬ二人山笑ふ あひる
チューリップ微笑む様にデイの庭 きよえ
捨鉢の頼もし松の若みどり 愛正
釣釜の揺れつつ進む点前かな 風民
どのペアも婦唱夫随や花堤 せいじ
スイートピーしなやかに舞ふ乙女かな きよえ
まんさくのなだれて迎ふ植物園 もとこ
庭覆う三色すみれ皆笑顔 明日香
蒲公英の綴る飛石庵へと むべ
目つぶしの日矢透きとほる若楓 康子
瀬戸内の波平らかに燕来る よし女
砂塵巻くグランドゴルフ春深し 千鶴
葉桜にちゃちゃちゃと集ふ雀どち 和繁
春らしき色はと浮かれ百貨店 たか子
春宵に灯る石路や神楽坂 康子
啄木忌刻む文字に指冷ゆる 勉聖
ス−パ―の立て看板か松の芯 そうけい
文才も借金も無し啄木忌 伸枝
花の波出口を惜しむ通り抜け うつぎ
渓流に傾れて梅花ウツギかな こすもす

2026年04月13日

黄泉と言ふ遠き国有り鳥雲に 伸枝
オリオンの捉えるあばた春の月 みきお
花の名を調べつつ行く春野かな こすもす
なるようになるしかないと花吹雪 わたる
枝空へ登らんとして臥龍梅 風民
青空に虫を誘惑藤の花 ぽんこ
チューリップ捲るをさなの叱られて むべ
イヤリング外せばどっと花疲れ 伸枝
トンネルを抜ければ笑ふ山又山 やよい
初音や会話ふと止む昼に卓 勉聖
雨あとや花あけび匂ふ田舎道 勉聖
黄緑のシューズおろすや花は葉に 千鶴
大鍋の湯玉に遊ぶ小筍 せつ子
若草の田圃道行きランチかな こすもす
色分けて鉢にひしめくチューリップ みきえ
思ひ出の花を探しつ通り抜け うつぎ
垣間見る造幣局の八重桜 せいじ
一水に息吹き返す落椿 康子
客人とひと駅歩き春惜しむ 澄子
木のオブジェ不思議の森は花盛 もとこ
無人駅降りれば響くキジの声 そうけい
セコイヤの若葉明りのシャワー浴ぶ むべ
アルテミス計画老いの春の夢 明日香
と見る間に顔のほころぶ花見客 せいじ
雨水をたっぷり吸ひて草紅葉 きよえ
虻のゆく花の迷路や通り抜け うつぎ
戻り鴫川辺佇み夕日浴ぶ 愛正
会長の語りのリズム目借り時 和繁
チューリップバランバランに解け散り たか子
行く春や尾根渡る風鳥の声 花茗荷
主なくも朽ちし塀越し緑立つ 愛正
災害の鉄路はバスに燕来る よし女
打ち終へし田に青鷺のぬつと立つ 和繁
雪囲解けて日差しの満ちにけり みきお
一村に三寺のありて燕来る よし女
囀りに水琴窟の和音聴く 康子
雨含む薄紅の残花かな きよえ
野遊びの子らと一緒におままごと 明日香
跨線橋見下す家並み春惜しむ 澄子
放課後のシール交換藤の下 なつき
廟に差す太き線香夕永し 風民
筍の土付きのまま量り売り なつき
のどけしや無人の駅前畑に人 そうけい

2026年04月12日

母に似し指のかたちや啄木忌 勉聖
いぬふぐり踏みちくて会ふ古き径 風民
電柱に監視張り紙鴉の巣 えいじ
束解くは絡みとりなす霞草 そうけい
杉の秀や青鷺の巣を守りをり 明日香
慰霊祭上る坂道残る花 みきえ
寄す波に多彩な藻草菜種梅雨 よし女
春日燦ステンドグラス堂の内 みきえ
漣の綺羅へつぎつぎ春落葉 康子
碧眼の座する藤棚薄紫 ぽんこ
春雷は二階の引戸鳴る如し えいじ
うち仰ぐ欅並木の新樹光 澄子
手弱女と言ふ名の桜恥じらひて もとこ
苔むして石仏おはす新樹影 うつぎ
掘りたての若筍今夜酢味噌和え 千鶴
峠道見え隠れする春帽子 みきお
畦塗らば鴉も競ふ黒光り 愛正
春疾風蕎麦屋の幟縮みけり わたる
黒黒と捻じれし幹や柿若葉 あひる
日を受けて浮かぶ白さや花の雲 和繁
ふるさとの風の匂いや稲の花 勉聖
記念写真ランドセル負ひ花の門 やよい
百千鳥五百羅漢の千の耳 伸枝
半開の今が愛で時チューリップ せいじ
花筏組んで崩れてまた組んで 花茗荷
二三枚ドアーに花散る眼鏡店 よし女
切り株の朽ちし野原やいぬふぐり 風民
陽炎や路面電車を浮かせ逝く 澄子
蜜蜂も蒲公英が好き春の昼 和繁
春の川きのうまでいた鴨見えず 明日香
青楓触るるばかりに鏡池 康子
げんげ田の彩鮮やかや里街道 きよえ
剪定の枝垂桜の花盛り きよえ
海おぼろ遷宮古材の鳥居建つ なつき
濡れ縁に絵模様なすや花の雨 愛正
鳴き声に会話のとまる初音かな わたる
花屑を集めて太る浮藻かな せいじ
クレーンの左見右見せし桜東風 伸枝
夕日呑むごとき川面に春惜しむ むべ
歓迎の牧師一家に花万朶 あひる
清掃日落下の椿掃かず置く たか子
花見団子くはへ三代女似し なつき
消壺の大き炭つぐ春炉かな むべ
霞草百余の小花脇役に そうけい

2026年04月11日

山寺や歌碑に散り添ふ桜かな 勉聖
対岸の花の見事さばかり云ふ たか子
微笑まし調子の合はぬ初音かな わたる
電車見る爺と幼なに花ふぶき みきえ
眠気入る静かな揺れの満天星 そうけい
目覚むるやハモる静けき春の虫 きよえ
花社積まれて褪せし酒の樽 よし女
大見得を切るかの如きあやめかな 山椒
なだらかな四囲の山々萌黄色 明日香
花の冷えなれど名水一気飲み よし女
観音布結ぶ指先花の冷え なつき
壇尻の太鼓に揃ふ法被衆 千鶴
村はずれ陽炎の立つ墓地の丘 愛正
大の字を包む杉菜や真青空 ほたる
小夜更けて虫養ひの鰆鮨 澄子
くれなゐに生垣染めて躑躅燃ゆ むべ
山々を隠す春霖日の永し みきお
消壺の大き炭つぐ春炉かな むべ
さくら餅長蛇の列は四曲がり あひる
寄居虫の身の丈に合ふ暮らしぶり 伸枝
路地抜けし奥を照りゆく花吹雪 和繁
落椿我が身の重さ耐えかねて ぽんこ
大川を航く大小の花見舟 せいじ
背を丸め春落葉掻く老庭師 せいじ
雨あがり傘置き忘れ花の道 あひる
木蓮の植樹につぼみ札所寺 なつき
異邦人そぞろ歩くや花の冷え 花茗荷
長閑しやピタリと風止む昼の月 みきお
灰天の落花うつくし道に咲く えいじ
山笑ふついつい吾も笑顔へと こすもす
花束のあわひに白し霞草 勉聖
何処を向いても遠近問わず山笑ふ こすもす
雲の日のさ揺らぎ灯るたんぽかな えいじ
寄居虫のリハウス常にワンルーム 伸枝
山々の沸き立つような花の雲 明日香
夕映えや浅瀬小走る戻り鴫 愛正
立ち上がるいなや遠のく春の雷 そうけい
薫風裡銀輪飛ばす川堤 澄子
ひとしきり鳴き終へ燕身繕ひ 和繁
川底に小魚の群風光る わたる
定期券出し入れ嬉し新入生 もとこ
里道を布団だんじり村は春 うつぎ
春疾風濯ぎ物浴ぶ日差しかな きよえ
園庭の亀へと集ふ子ら薄暑 康子
よちよちの子につば広の夏帽子 康子
募金する枝垂桜の保存とて やよい

2026年04月10日

どの家も水仙の咲く空き家かな 和繁
墓地の垣供養のしずく白丁花 そうけい
街に会ふ人みな優し花の雨 あひる
刈り込みし垣の裾から余花一輪 そうけい
ふるさとの泥の匂ひや啄木忌 勉聖
花人の長蛇の列や団子茶屋 愛正
カーテンの隙間を覗く春の月 えいじ
白木蓮ビルの谷間を灯しけり みきお
春の宵大型旅客船灯り わたる
千本桜のトンネル抜けて電車着く やよい
門前の雨を宿して紅椿 きよえ
春雨を身に受く猫の花を見る 和繁
ユーミンの歌の流るる花見船 うつぎ
散り急ぐ花いさぎよし風の中 花茗荷
甲冑に春の塵置く武家屋敷 むべ
大き傘大き長靴新入生 もとこ
海士畑の高き波音菜種梅雨 よし女
強風に飛ばされさうや新入生 康子
裏山のさみどり揃ひ菜種梅雨 よし女
あがり根にな躓きそ春の園 こすもす
鳩追ひし学生帽の入学子 なつき
照らされて睡れぬ根尾の桜かな えいじ
花筏押すな押すなの船溜まり 伸枝
花人はみな満面の笑み浮かべ せいじ
百八十度の水平線や春の海 こすもす
いかなご舟あと追ふ海鳥低く舞ふ 愛正
樹下涼し弥陀の梵字を刻む石 せいじ
お茶席の外は小雨や花見会 きよえ
花人を包みて余る大枝垂れ たか子
ブレザーのだぶつき気味の入学子 千鶴
落花舞ふ雲残し二機空を切る ふさこ
燻されて涙目となる春炉端 むべ
浮雲を呑むごと百の鯉のぼり 康子
肩半分出し電車待つ春セーター みきえ
雨一日歩道に張り付く花の屑 ぽんこ
立話尽きることなき日永かな 澄子
催花雨や草花の中土いじり 勉聖
花冷えや線路の軋み右左り みきお
八つ切りの身をなほ愛す春愁 ほたる
先輩も後輩も皆葱坊主 伸枝
風光る石仏前に菓子二つ わたる
新樹影一体欠けたる六地蔵 うつぎ
椿落つ苔の上へと落ちてほし 明日香
華やかな花のあわひに霞草 あひる
胞衣塚を囲む満天星花あかり なつき
春雷や鳥を黙らせ窓鳴らす 明日香

2026年04月09日

杖先で草の名教ゆ遍路道 なつき
甚平と甚平が指す将棋かな みきお
若葉して森に張り出すテラス席 せいじ
武将隊にもらふ名刺や四月馬鹿 なつき
草萌えの島々なるや芝の丘 えいじ
山鳩のゆらす枝へと春光 あひる
桜花紅を濃くして散り初むる 明日香
入学式クラスは別や双子ちゃん こすもす
道の駅菜の花畑に人集ふ よし女
許可を得て覗くスケッチ春の園 こすもす
沖合のタンカー揺れるや蜃気楼 愛正
無人家の雑木の庭や余花の雨 そうけい
満天の雲の地図描く花の冷え えいじ
のどけしやつぎつぎ餌来猫の昼 ほたる
ゆらゆらとバス見え隠れ花堤 もとこ
暗唱を子と競ひ合ふ新学期 みきえ
お手振りの陛下の笑みや花盛り 花茗荷
入学式終へてヒールをべた靴に みきえ
空真青菜の花畑は黃を濃くす よし女
花吹雪行き交う人を包むごと むべ
セキレイや子の鳴くたびに尾を振れり 勉聖



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