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2026年02月16日

沈金の屏風を拭きて雛飾る なつき
手向けたる墓前の供花に春時雨 むべ
梅守のここぞここぞと鋏入れ たか子
不成立雪に阻まれ猫戻る こすもす
目隠しを解かれて笑まふ夫婦雛 よし女
釣人や餌を取る鴨が掛かりをり きよえ
春めきて順番待ちの滑り台 わたる
蹲に椿一輪客を待つ 伸枝
一世紀超えて老梅なほ盛ん 千鶴
枝移りやまぬ目白や梅日和 むべ
前歯抜け二月生まれの子の笑ふ もとこ
春の野にクッキーつつく鴉二羽 せいじ
伐る算段してをる梅の咲きほこり あひる
須臾なれど車窓に河津桜見ゆ せいじ
早春に白鷺音も無く降り来 和繁
休耕田覆ふ紫仏の座 みきえ
帰省家のゴミ十袋寒夕焼 そうけい
ぶらさがるだけの雲梯草萌ゆる 伸枝
帰省する親子で拝む春日の出 そうけい
冴返る稲荷祠の灯影かな うつぎ
青空を網目に透かす芽木の枝 康子
白梅や光を集め山の裾 花茗荷
梅咲くや枝ひろごれる庭の隅 勉聖
川沿ひに桜の帯のスパイラル 山椒
曇天を明るうしたり梅真白 やよい
下萌えや枝影ひろき庭の奥 勉聖
春嵐かどを曲れば不意に凪ぎ あひる
毛氈に正座してみる鉢の梅 なつき
春立つや追いかけてくる波と我 青海
片栗の花の群生樹陰林 愛正
草の日にちらちら舞ひて初蝶来 えいじ
完売のパン屋の子らの雪遊び 和繁
やわらかき森の小道や風うらら 青海
公民館にポスター二枚初午さん こすもす
歌ふやうな嬰のおしやべり春の風 みのる
山門を入れば先立ち梅匂ふ 康子
薄氷を潰して遊ぶ登校子 愛正
玉の日や梅の仰げる天守閣 澄子
初蝶や幼駆け寄る草の道 えいじ
宮参り薄紅梅の蕾かな 風民
春曇ドクターヘリか響く空 きよえ
梅ふふむ攻防著るき曲輪跡 澄子
春塵の仁王の目玉瞬かず みのる
梅林の開花うながす川の音 よし女
春の風紙垂を揺らせて過ぎにけり 風民

2026年02月15日

風少し吹いて静かや畔青む えいじ
キラキラと洗車の雫春来る 康子
照る河口波間群れ居る浮寝鳥 きよえ
車庫前の炭は雪だるまの目鼻 こすもす
曇天を輝かせたる梅真白 やよい
春めきてどっと人出る土手の道 わたる
ぜんざいに諾ふバレンタインの日 せいじ
水洟を拭ひしティッシュ堆く せいじ
梅が香や白壁に影くっきりと 風民
よちよちと雛に触れたき女の子 康子
バレンタイン吾にも届きし赤き箱 みきえ
お砂踏み余寒足裏に絡み付き 伸枝
白鷺の水底探る細き脚 みきお
春凪や磯の香吸ふて瀬戸の浦 千鶴
軽々と雪嶺越ゆる春の雲 和繁
蝋梅の匂ひに山路逸れにけり むべ
早咲きの桜吹き込む納骨堂 よし女
胸反らせ春来たりぬと女神像 みのる
里山の切株がまず雪解けす 和繁
鎌倉の海見晴るかし初音鳥 山椒
曇天に明日の予想初桜 もとこ
草焼きの灰淀川を越えて来し あひる
春の日を抱ひて居眠り一人者 みきお
筆塚の穂先濡れ初む春の雨 よし女
満開の梅一本の休耕地 風民
蝋梅を仰ぐひとみの清らなる うつぎ
枯木立全長映す奥の池 むべ
縫いぐるみ眠りたそうな春日差し 山椒
目鼻の炭残し消えたり雪だるま こすもす
囀の追ひつ又追ふこずたふや きよえ
涅槃図の揺らぐは魑魅か魍魎か みのる
蒟蒻の捻れ戻らぬ多喜二の忌 伸枝
盆梅へ霧吹き持ちて杖の老 なつき
春風や単車の影の薄れゆく 勉聖
下萌えや千手をのばす桜の木 えいじ
白寿めざすてふ色紙添へ鉢の梅 なつき
春暁や小枝透けたる星一つ 藤井
春浅し申告場の受付機 わたる
鉢の梅ふと振り向けば匂ひけり 勉聖
白銀を掻ば大きな蕗の薹 ほたる
雪滑る音の鋭さやジャンプ台 あひる
風あまく光やわらか猫柳 ほたる
海霞む引き潮の浜風匂ふ 花茗荷
下萌や昨日の雨のやはらかき 藤井

2026年02月14日

霜の朝春日当たるやさっと溶け 千鶴
二月の灸すがる病の後遺症 そうけい
離してもくつつき合ふて餅焼くる あひる
春兆す革靴拭ふ駐車場 和繁
花見座敷菩提寺より来し早桜 よし女
月一の聖書の会へ四温晴 せいじ
春の鴨波間悠々夕の瀬戸 きよえ
下萌や武蔵野大地目覚め初む 澄子
下萌を縫ひて潤す忘れ水 むべ
草萌えるグラデーションの広野かな えいじ
淡雪の上流向かふ鳥の群 わたる
如月の光に弾む野川かな よし女
山寺の幹虚にして梅真白 うつぎ
焼いてなほ目刺に残る里の海 藤井
午後五時のバレンタインの日の欠伸 伸枝
空地には少しの雪と草の芽と こすもす
春なのに鳥の声なき村はずれ 勉聖
振り向きし美人のごとき鉢の梅 なつき
春北風朽ち葉轟に舞ひにけり えいじ
残雪や頬撫ず風に少し春 こすもす
バレンタイン愛の善哉煮ゆる音 あひる
深雪踏み鳴らしつ下る女坂 むべ
ふらここの少年ひとり唄ひだす もとこ
春風に二輪駆り出し遠出かな みきえ
傘たたみ壺焼き店に潮の香よ 藤井
浦うらら金糸揉むごと漣す みのる
ケーキ焼き施設の夫へバレンタイン やよい
門被りの赤松くぐり盆梅展 なつき
焼き芋の香り満ちくる厨かな みきえ
春遅しめくり難し古き本 わたる
むらさきに霞む島々浦の春 花茗荷
春寒や祠に小さき仏座す 澄子
校庭にボール追う子ら日脚伸ぶ 風民
雑貨屋のドアベル優し暖かし 和繁
青空に雪庇の涙光りをり ほたる
群雀に嬲られてをる松ぼくり みのる
梅の香や鈴の緒揺らす幼なの手 風民
厨にて籠城バレンタインデー 伸枝
孫を待つ卓へ真つ赤な春苺 康子
着る前の肌着ストーブ前に置く せいじ
老夫婦指差しながら梅談義 きよえ
春めくやパステル色のショーウィンドウ 康子
蒼天の包む里山日の出色 そうけい
指握る見つめる先に春苺 ほたる
群去りて湿原に立つ丹頂一羽 勉聖
夕暮れの狭庭にこぼれ梅の花 ふさこ

2026年02月13日

作るたび眼裏に祖母たまご酒 あひる
烈風にしかと咲きけり梅白し えいじ
後ずさる盆梅展の一歩かな たか子
頬緩む仕事終はりの探梅行 康子
春の朝羽ばたく鳥の長し影 きよえ
春雪の庭にひときわ実南天 千鶴
日の畑におしくらまんじゅう草萌ゆる よし女
菅公の無念に応ふ梅真白 もとこ
春光を美脚に纏ふ杉木立 せいじ
賑やかに鉢といふ鉢下萌ゆる うつぎ
春遠し老に身に染む一人去る ふさこ
目が合ひて猫は尾を下ぐ春浅し 和繁
梅が香に一会の人と見合はせり 康子
梅が香に誘はれ出向く西ひがし みきえ
常磐木の秀枝より落つ雪解かな むべ
野鳩鳴くあけぼのの風そよぎけり 藤井
春浅し鼻腔の奥の渇きかな わたる
次々に川面を擦りて鴨翔ちぬ むべ
徒長枝に乗り蒼天へ梅の花 せいじ
仰向けにしてやる岨の落椿 みのる
白黒青三種の大豆や寒の餅 こすもす
試みてキャットウォークや青踏む えいじ
春汐に浮沈してをる岩頭 みのる
霜焼の痒い処が何処なのか 伸枝
下萌や土手広々と草野球 澄子
春の夕影を引きつつ帰り船 花茗荷
桜鯛一匹さげて友見舞ふ 藤井
春の夜やきみの沈黙濡れてをり 勉聖
夕映のそらに道あり鳥帰る 澄子
先ず一輪開きし梅の白さかな こすもす
俯きし片栗の花木の陰に 愛正
月の小石てふチョコもらふバレンタイン なつき
如月の日や木にも草にも我ひとり 勉聖
躙り口塞いで置かる鉢の梅 なつき
山の駅桜並木の根開きかな 和繁
古き傷思ひ出したり浅き春 わたる
戦ひの歴史の山に杣煙 あひる
しあはせは今この時や春炬燵 伸枝
五十五万石の城をねじろに恋の猫の恋 やよい
山影の棚田の光る薄氷 愛正
暖かし児のハイハイの猛スピード よし女
冬薔薇蕾のやがて陶器めく 風民
冬期オリの日本選手や誉れかな きよえ

2026年02月12日

そろりそろり歩む堅雪裏通り 愛正
日溜りのベンチに傾ぐ雪だるま 澄子
枯野へと太き天使の梯子かな あひる
寒雀昨日三十今日二十 わたる
乱世を遠く離れて浮寝鳥 伸枝
春寒し白山からの風の道 花茗荷
買われゆく花簪のつぼみ揺れ あひる
ピンク着て盛りの頃と梅見かな きよえ
祈祷終へ宮たもとほる梅日和 康子
電線に街のボスめく寒鴉 山椒
木の椀に蕎麦供さるる旧正月 和繁
春荒れの川面疾走るや風の綺羅 えいじ
春寒や目深に帽子バスを待つ きよえ
二羽の鴨はなれて水尾の菱形に むべ
下萌えに朽ち葉仰け反る森の径 えいじ
蕗の薹出るはこの辺踏まぬやう うつぎ
はぐれてはまた番う鳥冬の空 山椒
瀞にきて笑窪の渦や春の川 みのる
名もなき碑しじまの朝や雪積もる 勉聖
石橋の底に耀ふ春の水 せいじ
百合鴎いつも横顔だけ見せて 伸枝
木々の影廊下に映す春日かな 千鶴
梅固し人語さびしき神の池 もとこ
昨夜雨に畝黒々と春の畑 みきえ
石橋のアーチを額に浮寝鳥 せいじ
春の池生きたる気配どこへやら 藤井
葦の間に鴨の嘴の黄見え隠れ 風民
老幹の穴に春雪残る夕 よし女
春暁の色照り返す標識板 和繁
春の海波のひかりを追ふ小舟 藤井
二輪降り弾むおしゃべり春の風 みきえ
仏壇に父母の合はせし年の豆 なつき
心地よき潮騒の樂春隣 やよい
林道の日の斑譜面に落椿 みのる
夜の雪静けき時の長き事 ふさこ
幅広の農道真っ直ぐ雪野原 こすもす
春寒にチップを覆ふ花壇かな 康子
声もなく群れの跡追ふ丹頂鶴 勉聖
垂れし枝たぐり香をかぐ梅見茶屋 愛正
雪吊の大きく支ふ曲がり幹 むべ
音のなき雨のやさしき建国日 なつき
ママの傷絆創膏を競う春 ほたる
水面打つ音高らかに番鴨 風民
熊笹の丘鳴らしゆく春北風 澄子
草萌ゆる野猫よく来る一と所 よし女

2026年02月11日

よす波に畳みよす波砂嘴の春 みのる
梅を撮る接写レンズを覗き込み せいじ
牡丹鍋肉酒徳利皆丹波 伸枝
大欠伸するかに開きチューリップ あひる
カラフルなマスクお洒落な受験生 山椒
千の手を空に伸ばせり冬木立 山椒
せんだんの名札からから春嵐 えいじ
お代はりに並ぶ給食建国日 なつき
茂吉歌碑彫られし文字の春の雪 わたる
遠くまで早春の道歩き来て 藤井
なぞえなる茎の新芽や真っ直ぐに ほたる
走り根の罅を褥に芽草かな えいじ
芝庭の起伏のままに雪残る 澄子
春寒の手強く軋む引戸かな よし女
ぼぼぼぼとテトラを鳴かす春の汐 みのる
田に白鳥羽根広げたり旧正月 和繁
着地して即融けにけり牡丹雪 こすもす
旅心誘ふ春の海のたり やよい
達磨さん幼児も並べ雪まつり ふさこ
長話塀越し梅見の客となる 愛正
仰ぐ空へ吾も昇天霏霏の雪 ほたる
湯の底に曼陀羅揺れる春日差し わたる
千本の鳥居匂へる木の芽風 康子
仄白き甍の波や夜の雪 あひる
ポスターの残る立て看春寒き もとこ
堅雪や犬の身軽き朝散歩 愛正
雨上がる雲間明るや春日かな きよえ
春の雨土ゆっくりと目覚め初む 風民
残雪に櫟並木の名残りかな 和繁
流氷のひしめき合ひて接岸す みきお
西芳寺淡雪覆ふ苔の群 かかし
下萌や狛犬傾ぐ奥の院 康子
親子にて連弾ピアノ日脚伸ぶ かかし
紅梅のつつしみ深き紅の色 風民
梅林にぞくぞく集ふカメラマン せいじ
目を閉ぢて佇む人も梅の園 むべ
青鷺のそぞろ差し脚水温む 澄子
水鳥の声姦しき池の朝 むべ
艶めきし草木の匂ひ春の闇 みきお
春寒や迷路のごとき外科病棟 藤井
閻魔堂赤を競ひて寒椿 伸枝
春浅し鳥の声なき村はずれ 勉聖
建国の日やかりん酒の琥珀色 なつき
庭に置くベンチひとつや日脚伸ぶ こすもす
パパと子の並べて明日の白い靴 よし女
馥郁の盆梅置かれ奥座敷 たか子
渇水の畑にめぐみの春時雨 千鶴
無名碑や文字なき面に春の雪 勉聖
なごり雪波の白さに消えにけり 花茗荷
路の端の草あちこちと青みけり きよえ
下萌や野井戸のしるし杭一つ うつぎ

2026年02月10日

春北風に砂の波寄す浜辺かな えいじ
選挙終へ安堵の道に風花す 康子
な滑りそお通夜帰りの雪の道 こすもす
雪霏霏と空破れしか十尺に ほたる
一面の芹田ぽつんと忘れ籠 よし女
盆梅の一花ほころぶうすみどり なつき
落椿樹下の半円赤く染め やよい
霜の朝日に昇り行く霜けむり きよえ
犬よけのゲートを開けて梅林へ せいじ
露地行けば掃き目正しき雪の朝 風民
春立つや最寄り駅まで徒とせん せいじ
豊作を祈り種蒔く苗代田 みきお
烈風の頬射しくるも芝青む えいじ
せせらぎに春光散らす石叩き 澄子
春寒し仰ぐ嶺々白き山 花茗荷
山上の尖りし雪に陽の当たる 和繁
神棚を拝み猟師のぼたん鍋 千鶴
水神の社を囲む枯れ木立 山椒
春浅し自転車籠の葉っぱくず わたる
ちちははの遺影もならべ雛飾り あひる
飛機雲のぐんぐん延びて春立つ日 あひる
星ほしの消へゆく朝の春の雪 わたる
着水の音轟きぬ鴨の池 山椒
緑青を兆せる鋲や春の宮 たか子
残り雪大樹の瘤にひとかけら 康子
ラガー蹴る青空揺らぎ飛ぶボール 愛正
白銀の波をしとねに浮寝鳥 みのる
雪雲の動かぬ山麓県境 愛正
裸参りしずしず進む寒の行 勉聖
北国の久しく待ちし春日和 花茗荷
俯瞰せる苑の遠近斑雪 澄子
ゆつくりと池畔離るる薄氷 むべ
来客を水仙の香が知らせをり ふさこ
骨董市皺伸ばし掛く雛の軸 なつき
蝋梅の艶いや増せる朝日かな むべ
春の汐砂嘴の真砂を躍らしむ みのる
公園に声溢れ出て日脚伸ぶ もとこ
晴れ予報は一週間ぶり雪続き こすもす
庭木の芽ほころび始む春一番 みきお
下萌や前歯ののぞく児の笑顔 よし女
冬期オリの初金胸に乙女笑む きよえ
若菜摘み唇に残る早春賦 勉聖
寒戻る路面鏡面雪積みて 和繁
下萌ゆるものそれぞれに愛しまれ うつぎ

2026年02月09日

唐門を過ぎて一画梅明かり 澄子
果樹園に朝日耀ふ衾雪 むべ
プレハブで免許講習着膨れて みきえ
春日差し歩け歩けと背なの声 きよえ
春の雪止みて雲間は群青に よし女
寒晴れや合掌の家雀群れ ふさこ
由布岳に春を訪ぬる杖の母 あられ
魅了さるメダルラッシュや冬季五輪 やよい
テレビ湧く冬季五輪と選挙選 たか子
春泥に小さき足跡草の香や きよえ
鴨どちの池よりあがる道のあり むべ
枝の雪溶けて咲き満つ梅の花 千鶴
風花や木々の頭の綿帽子 山椒
エントランスに裸婦像と雛並びたり なつき
春寒し廃船つなぐ舫かな 花茗荷
軽トラの走る農道雪催 愛正
旅の途に残す笑顔の雪だるま あひる
下校子を待てずに溶けし雪だるま みのる
星月夜パリパリ歩く堅きゆき ほたる
枝振りに針金見ゆる鉢の梅 なつき
休日の家降り包む牡丹雪 澄子
春風や地下道ぬけて大海へ えいじ
鎌を砥ぐ光る刃先や水温む みきお
朝ラッシュ見守るホームの雪だるま 康子
雪の庭スノーダンプのうっちゃられ 和繁
ひよ鳥が木の根つひばむ雪の中 和繁
下校子ら雪解の道をけんけんぱ みのる
淡雪に落つる烏の羽根一つ 風民
無名碑に触れて冷たし春寒や 勉聖
下萌や句碑立つ里の空青し 勉聖
畑一面朝日まばゆき春の雪 康子
薄氷やまつりごととは数の力 もとこ
真直ぐなる緑の枝に梅盛る せいじ
閉店の茶屋に餌台つぐみ来る 風民
ラグビーのルールも知らず妻叫ぶ 愛正
除雪車の通りし後や雪の層 こすもす
春雪の宮居うす絹広ぐごと よし女
銀盤に渦巻き翔けるスケーター あひる
並びゐて信楽狸と雪だるま うつぎ
下萌る寺へ一歩の石畳 花茗荷
雪だるまはキティちゃん風耳つけて こすもす
雪だるま小さく並ぶ塀の上 山椒
春汀やハートに立てし汐木の碑 えいじ
粉雪の軟着陸す雪の庭 せいじ
銀輪の駆ける山道風光る みきお
奇妙なり今朝の雪池ニコマーク ほたる

2026年02月08日

花鉢にご馳走のごと雪の積み あひる
賑はひて去りゆく群れやヒレンジャク よう子
凍てつきて彫像となる庭の木々 山椒
一本のうねる轍や雪の朝 ほたる
白雲と共に黒雲春淡し 和繁
水温む犬の足跡乱れけり 博充
きょうていの真白と成りて昼寝覚め 董雨
一歩毎気をつけて出す雪の朝 こすもす
支那鉢に盆梅仕立て香りくる もとこ
春雪や投票所までの気の重さ 藤井
手を上げて会堂の子等窓の雪 きよえ
寒明や橋の欄干赤く錆び 博充
即席の都心のアイスリンクかな せいじ
着雪は並木の幹の同じ向き せいじ
小雪舞ふ久に浪速も戸惑ひて ふさこ
春雪の降り積む庭の昼下がり 千鶴
春立つや雪夜の街の救急灯 勉聖
春浅し弱き日返す最上川 わたる
飛び出でて作る小さき雪だるま みきえ
雀惑ふ針の交錯枯木枝 そうけい
投票へ滑る足元雪しまく やよい
初雪に畑すっぽりとベールかな きよえ
舞い上がりまた舞い降りて春の雪 風民
雪だるまトトロとなりて涙かな うつぎ
春立つや豆を碾くたび影ゆれて 勉聖
春寒し浜に伏せりし伝馬船 花茗荷
播磨野やあっといふ間に雪野原 みきえ
雪雲の下に静もる一揆寺 なつき
この家の子の数と見し雪だるま 康子
王冠の如き芽立ちやヒヤシンス えいじ
盆梅の五百年てふ八分咲き かかし
砂飛烟る春の浜辺や潮見坂 えいじ
探梅や靴泥拭ふ草の叢 みきお
久方の浪花の街に春の雪 ぽんこ
畔青む休耕田に浜の風 花茗荷
夜はするり足入れてをり春炬燵 よし女
娘を夫を雪の世界へ送り出し あひる
立てて蹴る揺らぐ青空ラグビー場 愛正
雪のせて見得切る松の立ち姿 風民
春泥や離婚決まりて日暮かな 藤井
雪しまき仁王立ちなる鳥居かな 康子
老妻にもらふ手作り愛のチョコ みのる
新雪や踏み出す一歩力込め こすもす
静けさや雪の帷の降りし村 山椒
寒明けの声すこやかに小鳥たち よし女
雪礫教会前を飛び交ひぬ むべ
投票と雪見で終わる今日ひと日 たか子
五百年の盆梅に黙老夫婦 かかし
大玻璃に序破急を舞ふ春の雪 みのる
最上川茜色さす暮雪かな わたる
南天のみ白の裏庭一人占め 董雨
裏道に残雪白く尖りけり 和繁
朝の雪通り道知る猫の跡 愛正
親の手を離して握る雪の玉 ほたる
雪兎持つ子に歩幅合はす父 むべ
春の雪お気をつけてと朝市女 なつき

2026年02月07日

湧水を渡る八つ橋風光る 康子
寒雀飛び立つ僧のほまち畑 なつき
春天へ鳩を翔たたせて開業す みのる
釘光るガードレールや春浅し 博充
春土の匂ふやわらかき朝の雨 勉聖
淡雪を留め一山暮れにけり 風民
勝手口開ければ春の風入りぬ えいじ
戸惑ひぬマスクの人に会釈され あひる
風花や児のはしゃぐ声路地に溢つ 澄子
春立つや歩幅大きくウォーキング うつぎ
門前に雪降り積もる玉散らし むべ
寄せ仏の大き前垂れ毛糸編む なつき
寒の水谷をくぐりて山深し 藤井
初雪に好みの鉢を覆いけり そうけい
衾雪の村へひと色選挙カー ほたる
白玉の雨滴も並ぶ梅の枝 よし女
春浅し獣足跡てんてんと わたる
水温む岸に足跡残りけり 博充
日曜日一日ごろごろちゃんちゃんこ 愛正
古本屋に炬燵抱えて主ひとり 藤井
探梅や今年は早いねと老爺 せいじ
苔割れて老木の奥に芽吹きかな 勉聖
春寒や天日の雲間見へ隠れ きよえ
青空にポツンと浮かぶ辛夷かな みきお
塀越へて辻に傘なす枝垂梅 康子
千年の鎮守の杜に鳥語降る あひる
梅の芽の数へきれぬや庭の風 花茗荷
初雪や目的もなくコンビニへ そうけい
早春の河は雪間を急ぎゆく 和繁
川風に枯蘆原の囁けり むべ
うるむ目に紅きほっぺや春の風邪 もとこ
止石の縄もついでに垣直す みのる
セールなるあれこれ被り冬帽子 やよい
甘き香を纏ひてのぼる梅の丘 せいじ
袖合わす山の嶺々春淡し 明日香
春灯を木々に巡らせ写真館 和繁
洞窟の碧き凍滝硬き音 わたる
耳過ぐるつぐみの声や梅一輪 青海
懐かしや婆の作りし藁苞納豆 愛正
寒戻る予報通りの寒気かな きよえ
熱々の八宝菜や着膨れて こすもす
春泥を跳ねて帰る子ランドセル みきお
風花やスクランブルへ人の綾 ほたる
千切りの煮物の小鉢朝餉かな こすもす
人形の来し方もまた恵方かな 澄子
北イタリア寿ぎあふる冬五輪 千鶴
冬五輪ホッケー速し目まぐるし みきえ
梅ふふむ四季の違わぬ光かな 花茗荷
花びらに緑を曳くやチューリップ よう子
蟹股の歩めし痕や春の浜 えいじ
飛沫あげ園に遊びし北極熊 ぽんこ
春きざす散歩した道地図にして 明日香
水仙花ペダル止め折る二三本 ふさこ
海風に肩をすぼめて春立てり 青海
冬五輪光の芸術たくみなれ 千鶴

2026年02月06日

春立つや直ぐに決まりし従姉妹会 うつぎ
寮生の並ぶ点呼やちゃんちゃんこ 愛正
朝早く雪間を渡る黒い猫 和繁
名にし負ふ鶯餅の田舎びて あひる
春浅し空晴るるとも淡しかな きよえ
余寒なほ通学の子の半ズボン よし女
春来しと衣ひるがへす天女像 みのる
あかごよく笑ふ一家に春来たる みのる
震災の瓦礫の町に風花す 花茗荷
春立つや魯迅の書を読み返す 勉聖
待春や絵馬にしっかと大学名 たか子
春光に照る一点や丸墓石 風民
節分や法螺吹き渡る門跡寺 もとこ
春浅し蕎麦屋の湯気の誘ひかな わたる



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