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今少しおのれ励ます受験生 ふさこ
春の鴨嘴を畳みて浮きてをり よし女
遠き日を思ひて覚むる春の夢 藤井
白白と散りしく梅に夜の雨 あひる
杉山の荒れゆくままに野梅かな うつぎ
境内に混じる男子の針供養 みきお
犬の耳旗めき揺れて春の風 たか子
歩を止めて小径を塞ぐ梅見客 せいじ
蓋とれば芹の香溢れかやく飯 あひる
翅伏せて観察せよと初蝶来 わたる
税務署が雛の箪笥に目配せす 伸枝
ひと筆の春雲残し雨後の朝 康子
鳶の群れ翔べばかげろふ春の空 勉聖
雛飾る縁に媼の草鞋編む なつき
信号待ちの革ジャンライダー春疾風 こすもす
奉仕終へ家苞ととなる雛の膳 むべ
春光や湯の底描く日の模様 わたる
三椏の深く息吸ふ香気かな むべ
春眠の若人すつと席譲り 康子
冬冬ざれの公園響くチェーンソー 山椒
手を引かれ顔見知りする入学児 みきお
蜜蜂も園のお客や日燦燦 せいじ
遠足の列しんがりはママの列 みのる
水溜りみな清らなる春の雨 風民
薄紅梅小雨に薄き紅しずく きよえ
雨水の候雲間の空の青深む 和繁
かわいいと褒められてゐる鉢の梅 なつき
踏青や双眼鏡の羽光る 青海
客乗せず行きかふリフト春浅し 千鶴
老いてなほ息子気がかり春の風邪 もとこ
枝垂れ梅声の記憶の遠くなる 藤井
山茶花の花屑の修羅に立ち尽くす よし女
せせらぎの流れに乗りて落椿 澄子
ぬくし夕予報通りの恵み雨 きよえ
囀りや梅にこぼるる目白かな 勉聖
梅見茶屋短冊置かれし障子の間 愛正
春光を掬ひ編み込む竹細工 澄子
浅春や淡き人影あぜ道に 青海
天霧ふ春田舞へるや群雀 えいじ

2026年02月26日

先人の罪として飛ぶ杉花粉 伸枝
芽木芽吹くまだ花ならぬ桜かな 勉聖
膝揃え小さき足裏雛の客 みきお
雛壇の下の壇ほど楽しさう 伸枝
草青む我も我もと芽吹く野路 きよえ
下駄箱はギャラリー手製雛並べ やよい
アネモネのふわり揺るぎの描き難し そうけい
病院の一角侍る内裏雛 ぽんこ
朝まだき園樹を被づく春コート えいじ
待ち待ちし山茱萸小さき黄を開く よし女
いぬふぐり足置くところ迷ひけり わたる
ルピナスの根元に次を待つ蕾 あひる
大いなる亀と見紛ふ岩朧 むべ
バット振り春光を切る草野球 愛正
路地裏を三椏の黄の明るうす むべ
バス待つや朝風運ぶ初音かな 勉聖
枝垂梅ドレスアップや紅光る きよえ
園巡る蜂の翅音に怯みつつ せいじ
鍋料理末席女房酒に酔ふ ふさこ
渇水の畑や春霖呑み干せり 千鶴
ロゼットの臍から玉と物芽出づ みのる
寄せ仏と観音同じ毛糸帽 なつき
阿吽像邪念消し去り春寺門 もとこ
春宵や末社の杜の灯り初む あひる
生駒峯に春の所在を聴きもして たか子
林間に梅見の客の脚堵列 せいじ
鳥どちと競いて見舞ふ朝青菜 そうけい
枝垂梅石灯籠を透かし見せ 康子
天霧ふ海鳴く空や春夜明け えいじ
通行止の理由降雪五十センチ こすもす
雪解田の水面に映る夕景色 和繁
青空を突き抜けてゆく花ミモザ よし女
春一番茶屋の幟の文字読めず 康子
畦焼きの了り夕づつ見上げをり うつぎ
牧草地渡る山風春の香 愛正
下萌えて落石注意札傾ぐ みのる
雛飾るレトロ玩具とポスターと なつき
雨音の屋根に優しき春の雨 風民
雪解けて潰され具合見ゆる小屋 和繁
一日の疲れをたたむ春日傘 みきお

2026年02月25日

鳥帰る空や流れ藻乾きをり よし女
黒梅てふ黒紅色の梅妖し せいじ
花の雨農夫の顔に光射す 藤井
梅林の小径迷路のごと巡る みのる
春うらら干潟についばむ千鳥かな 勉聖
老幹の総身に杖や梅真白 みのる
木の根開く命の炎のぞきけり ほたる
春雨に木々も土壌も生き生きと ぽんこ
末黒野の起伏の中の茶店かな あひる
街路樹の裸となりし強剪定 愛正
四国路の三三五五や遍路笠 藤井
畑に慈雨吾は骨休み春炬燵 千鶴
パンケーキこんがりと焼け春隣 山椒
永き日やロスの野菜をピクルスに かかし
白梅やめじろ飛び交ふ花の雨 勉聖
馬頭観音前に紫煙や山笑ふ なつき
あめんぼのごとき艇ゐる春の川 えいじ
春雨の洗ふ砂浜やわらかし 花茗荷
竹林をなぶるやに吹く春一番 むべ
春光の透ける景色やロゼワイン わたる
目高鉢日向に爺はひと眠り よし女
通勤電車未だ春眠の覚めやらず うつぎ
起伏野の果ては火山や春の風 あひる
青木の実川不動への錆びし橋 なつき
春光を纏ひて鷺の動かざる わたる
鳥窺ふ茎丈計り青菜待っ そうけい
春の空仰ぎ高高仁王門 もとこ
牌並べ一人楽しむ春炬燵 こすもす
覚えなき花も出でけり草萌ゆる うつぎ
やはらかき雨の夜に喰ぶ桜餅 澄子
手作りの雛に目鼻はなかりけり やよい
白玉の梅は翅音にたぢろがず せいじ
春霖に地鳴きの和する小径かな むべ
三叉路に散り敷く梅や地蔵尊 山椒
うち仰ぐ丘より濃ゆき梅の香 康子
新パレット彩色筆の暖かき そうけい
てんでんに畝る古木や梅の里 康子
雨雫瓔珞めきて枝垂梅 澄子
春雨やぽつりぽつりと屋根穿つ 伸枝
亀虫がテレビの裏で待つ啓蟄 和繁
春来たる五輪のリンクの二人へと たか子
雨粒の春の濁りや窓硝子 和繁
浜風に松原謳ふ春の瀬戸 きよえ
鞦韆や幼き友の今いづこ かかし
春光を弾き返すや鬼瓦 愛正
掘り返し空気を入れる春の土 みきお
抹茶の香うぐいす餅や妹持ち来 きよえ
春の雨サッカーボール濡れそぼつ 伸枝
マラソンや伴走する子厚着かな ふさこ
売れ残り大いに咲けりシヤシンス えいじ
野遊びや疲れて眠る母の背に みきお

2026年02月24日

車椅子乗らずに押せる街のどか ぽんこ
春メニュー今日もいい日と書き添ふる 和繁
強東風に尖る明石の門波かな みのる
茹で溢つ菜花の笊の置き処 澄子
手を振りて夜行バス乗る受験生 むべ
梅東風や茶屋の幟のひしめきて 康子
春ドレス揺れてピアノの発表会 もとこ
梅林の幟林立裏表 伸枝
スマッシュを決める卒寿や春深し こすもす
ドライブの足延ばしたる日永かな きよえ
草萌えに犬は鼻面深く射し えいじ
ものの芽のほぐるる日射し廃校舎 うつぎ
川鯉の浮いて吸い込む春の風 愛正
梅咲くや我もひと花咲かせたし 伸枝
早春の香り漂う城址道 愛正
北海に詩情のひそむ春の雪 藤井
春浅し寺の桜芽ふふみをり 勉聖
春風の吹き抜けコインランドリー あひる
練習日続かぬラリー余寒あり こすもす
山麓の命一挙に芽吹きけり 花茗荷
四温晴ひねもす畑の手入れかな 千鶴
葉の防風無事に咲初むアネモネ花 そうけい
鉄幹の影も黒ぐろ梅日和 せいじ
初雛つむじ綺麗な児の寝顔 澄子
春嵐花弁揺るがしはがすごと そうけい
すきずきにうぐいす餅の漉と粒 ほたる
ドリーネにくすぶり残る山火かな よし女
猫の日や猫の駅長六代目 やよい
点描で樹間を埋む芽吹きかな みのる
霾や遺影を柔く拭きもして たか子
花菜和ふ少し苦味も旬の味 きよえ
石段に古雛ならぶ奥の院 なつき
大玻璃に春の雲ある席を取り あひる
春一番天空に棕櫚暴れをり 康子
後れ毛の吹かれるままに春の風 風民
春寒し道行く車白ばかり 和繁
漁師笑む漁船の舵や風光る 藤井
春光や小便小僧の膝の裏 わたる
指出しの手袋はめてスマホ打つ みきお
赤子にも雛菓子くばる寺の市 なつき
雪解けて枝から枝へ鳥も恋 ふさこ
徒長枝と見過ごす勿れ梅ふふむ せいじ
仏塔のごと葉牡丹の渦伸びる よし女
解かれて花芽ふふむやヒヤシンス えいじ
遠くより膨らみ寄せる春の波 みきお
春光や湖にたゆたうスワン舟 わたる
献品の古りしオルガン春埃 むべ
梅の香や枝さかしまに目白かな 勉聖

2026年02月23日

臥龍梅卍に影を落としけり みのる
梅が枝にアクロバットす目白かな みのる
梅かほるデイサービスのテラスかな せいじ
梅散るや水玉模様地に描き むべ
もつれ飛ぶ黄鶺鴒や影二つ 勉聖
水子地蔵つぎつぎ回るかざぐるま 康子
ドーナツは春限定の桜色 あひる
春霞日本のアマルフィてふ漁村 やよい
下萌をよけて推したり車椅子 みきお
かわせみのきらり川面へ春日かな 青海
子雀の親の後追ひ藪に入る きよえ
しろがねの漣奔る春疾風 澄子
春暖や干潟に降りし鳶一羽 勉聖
振り出しに戻ってばかり春炬燵 わたる
草芽吹くしなやかに且したたかに 伸枝
足跡の盛り上がりけり残雪に 和繁
春昼の三日月浮かぶ空青し えいじ
ゆつたりの古着脱ぐやに芽吹きたる うつぎ
ヒヤシンス満開青春は遥か 藤井
キャッチボールの小学生ら風光る こすもす
朝戸風ひとことちりん春風鈴 みきえ
心教を唱え眠るや菊枕 みきお
春一番犬の両耳ひるがへし むべ
春の風邪いつも鼻垂れ聞かん坊 もとこ
観梅や群るるめじろは花ゆすり 青海
なごり雪全山緑を輝かす 花茗荷
友逝きて寄り道多々も穏やかに ふさこ
食品の安かりしころ椿散る 藤井
鉄幹に見え隠れして梅見客 せいじ
祖父見舞ふ孫の気遣いあたたかし ぽんこ
春炬燵句帳季語集みな広げ よし女
水温むハンドクリーム終りけり きよえ
梅が香や胎内めぐりより出でて 風民
半袖のグランドゴルファー風光る こすもす
窓開かば早春の風流れ込む 愛正
イタリヤは遠し春眠繰り返し よし女
潮騒や砂紋犇めく春の浜 えいじ
早春の渕の魚影鯉二匹 愛正
青竹の花器に紅梅ほどけをり 風民
香を放つ一枝垂らす梅古木 なつき
キャンディーズの声懐かしや春きたり 伸枝
寒気蹴る胴着の裾のひるがへり 千鶴
早春の瀬音の中の駅舎かな うつぎ
咲初めし黃花もろとも春菜茹で あひる
点滴の手の甲はれて二月尽 董雨
店員は子と同い年春の風 和繁
釣り人の時の止まりし日永かな 澄子
春待たず心臓止まる医師呟く 董雨
お顔無き寺宝の菩薩山笑ふ なつき
夕されば友禅めきし枝垂梅 康子

2026年02月22日

梅の園老ひも若きもにこにこと みきえ
強風に野を駆け抜けるしやぼん玉 康子
白梅の裾麗しき山の城 澄子
園丁のやふに後ろ手春探る たか子
夕東風や揺さぶる木立鳥惑ふ きよえ
蘖の天へと向かふ御神木 康子
花弁も蕊もくれなゐ緋梅咲く むべ
キャンパスの門を潜れば芽木匂ふ みのる
梅園のどの花となく匂ひけり うつぎ
塀沿いを掃かば土の香竹箒 愛正
雑草といえども名のあり春の草 みきお
下萌えやひねもす動く牛の口 伸枝
春筍を探る足裏湿る土 みきお
大剪定大き青空広がれり 風民
白鷺の別れて一羽雪解田に 和繁
バス停の山路に一つ梅白し なつき
古雛昔の知己は吾ひとり もとこ
苧環や名さへ知られず友の庭 こすもす
島富士に雲一朶なき春一番 千鶴
山茱萸の花に籠りて眠りけり わたる
いちはやき春の気配やひな祭り 勉聖
仰け反るや竿遠投の春浜辺 えいじ
雪解水煌めき流る用水路 愛正
初黃蝶狭庭に光ちりばめて やよい
青き踏む老いの徘徊にはあらず 伸枝
白玉の蕾あまたや梅古木 せいじ
日脚伸ぶ遊び帰りの弾む声 よし女
梅なべて園児のごとく名札つけ せいじ
囀や杜の水瓶おおわらは きよえ
日溜りに尽きぬ話や梅日和 澄子
酒粕の匂ふ店先雛飾る なつき
老梅や声のみ聞こゆ目白かな 勉聖
アルバムは充電式や春灯下 むべ
凍滝の落ちて山峪驚けり わたる
春泥に汚れて向かふ展望台 和繁
茹でこぼし朱欒の皮のなほ黄金 風民
いそいそ出す軒下の鉢春日和 ふさこ
春本番疑うなかれ青い空 こすもす
碧空を翔んで来たのかいぬふぐり よし女
車椅子咫尺に寄せて梅愛づる みのる
梅日和おしゃべり弾む老ひ二人 みきえ
大海の舌の舐め寄る春の浜 えいじ
強東風や小脇に抱へ回覧板 うつぎ

2026年02月21日

海よりの風いちめんの花菜畑 よし女
天降るごと崖の上より枝垂梅 せいじ
春眠の猫まつたりと仰向けに あひる
竹林の奥寒鯉の未だ覚めず 風民
一筆箋祝意賜る雛あられ 澄子
梅が香や石段つづく山寺裏 勉聖
軍機飛ぶ春蒼天を穿ちつつ えいじ
咲く梅に散り落つる梅冬五輪 山椒
鼻歌はいつも童謡春セーター たか子
降る紅梅子の頬ほのり母子観音 そうけい
球根の芽立ちて壜に傾けり えいじ
白鳥や潟から北へ首述べて 花茗荷
観梅やリュックの中にワンカップ 伸枝
背を追へば髪ほの白し春の月 勉聖
晴るる空なれど四方の霞籠む きよえ
春泥に埋めておきたき苦きこと わたる
無人市野の花添へて猫柳 うつぎ
芝庭に土の匂ひや土竜塚 愛正
幼な子の背を押し揺らぐ半仙戯 みきお
トランプゲームも頭の体操春炬燵 こすもす
途中下車鶯餅を家苞に みきえ
楤の芽をからりと揚げてほろ苦し むべ
土踏まずくすぐるように畦萌ゆる みのる
凍み渡り踏むかにワルツ踊り初む ほたる
梅ひらく天満宮の手水にも よし女
春の陽を吸うて優先座席かな うつぎ
陽光に残雪の里白く照る 和繁
舞殿のとびら全開雛飾り 康子
家並みの手振り挨拶布団干し そうけい
蝋梅や野に月明り灯しをり 風民
紅白の梅林行くもめでたけれ やよい
おかつぱのほつれを撫ぜて雛飾る もとこ
五十余年変わらぬお顔雛飾る こすもす
鳴き集ふ水鳥どちの湾処かな むべ
桃色の飛行機雲や春の夕 和繁
沈金の馬駆けさうや能登の春 千鶴
靴底に残る記憶や山登り みきお
無縁仏赤い毛糸の頬かむり なつき
梅が香や日につつまれし六地蔵 なつき
ぜんざいに舌鼓打つ梅見かな みきえ
風光る子らへ手を振る若き禰宜 康子
人集ふ一幹の河津桜かな 澄子
上弦の月小舟の如く凍て空に 山椒
賑やかやホームに並ぶ遠足子 せいじ
山茱萸の狭庭に色の灯りけり わたる
春まけや仕立に並ぶ親子連れ 愛正
遠目にはパステル画めく梅の宿 みのる
春朝日西一方に影絵かな きよえ
地に描く梅の影濃し空真青 伸枝

2026年02月20日

白富士や湖より立てる鴨の群 勉聖
春節やにわかに膨らむ羽田線 ほたる
落語家の案内に弾む館ぬくし せいじ
満天星のマッチ棒めく芽立ちかな 康子
盛りあがるビオラの花に春陽射し あひる
梅枝垂る怒濤のごとく塀を越え せいじ
春兆す浅間の冠雪斑なり 愛正
二年目の検査良好凍ゆるむ もとこ
柔らかき嬰の肩先雛飾り わたる
幾千の冬芽に兆す萌葱色 風民
バス停の話途切れぬ新社員 そうけい
泣き顔の笑顔に転じ春兆し 山椒
耕起せる畑のまなかや畔青む えいじ
ほの明かり奥の座敷の雛雁木 わたる
放置さるバケツの底や薄氷 こすもす
目の当たり落つる椿を手に受くや きよえ
薄氷のラップ敷きたる如きかな うつぎ
鷺舞える先に真白き富士の嶺 風民
寒の鯉色を沈めて身じろがず よし女
春の宮補聴器で知る鳥の声 愛正
日を受けて頰染めしごと豊後梅 むべ
五十五万石の城を根城に恋の猫 やよい
霜降りて甘味増したる野菜かな みきえ
春寒や忿怒一際多聞天 伸枝
春寒や擦り寄る猫を掻き抱き 伸枝
梅散策帰りの道の足湯かな きよえ
春寒や鳩の声のみ穏やかな 和繁
開花じらす思いのままてふ盆の梅 なつき
一人茶に湯気立つ鉄瓶と対話 そうけい
舞ひ上がる地吹雪少し青空も 和繁
なひまぜに潮風匂ふ梅の山 みのる
強風の真向き背きに黄水仙 よし女
担任を見送るホーム花の雨 みきお
山動く音響かせて春疾風 花茗荷
梅まつり紅白みどり咲き競ふ 千鶴
チンチンと湯気吹く薬缶春火鉢 みきお
荒れ庭に小さく凛と寒あやめ あひる
雄羊歯いま雪を弾ける雪間かな むべ
遠望の雪山染まる春夕焼 こすもす
一輪の紅溢つ木瓜の花 澄子
紅白の梅に蒼天分かちをり 澄子
冬晴れやづんと寒の沁みにけり 勉聖
藪椿鵯の一矢に落ちにけり みのる
ポップコーン弾けるやうに梅一輪 康子
暖かや犬は抱かれて首振りぬ えいじ
盆梅展シャッター音の鳴り継げり なつき

2026年02月19日

黙々と天に耕す畑かな みきお
雨水や萌ゆる草木に山の霧 勉聖
薄氷や膝を抱へるかっぱ像 なつき
春の夕鴎鳴きあふ船溜まり 花茗荷
春めきし川辺に揺らぐ猫柳 愛正
見舞い箱解けば溢るる鬱金香 ほたる
捨て置きの鉢全開の立金花 あひる
雪割草重ねた努力信じた日 山椒
福寿草蕾数ふを慣らひとす 風民
水温む津和野の鯉は肥満ぎみ 伸枝
雪原に大きなハグや金メダル あひる
くにうみの島に春来て島めぐり もとこ
半眼の猫の寝そべる四温路地 澄子
土含む残雪雀跳びさかる 和繁
冴えかえる吾の靴音高き夜 ほたる
側溝の流れ速めて雪解水 こすもす
結界はピンクのテープ古雛展 なつき
傾きて巣箱掛けある大病院 やよい
雪を載せ街にジープの下り来たる 和繁
白梅の枝を携ひて母墓前 きよえ
山焼きの灰らし駅のホーム迄 よし女
鴉翔ち芽木の一つをこぼしけり よし女
水温む小学唱歌文語体 伸枝
捨て雪の小山に土の匂ひかな こすもす
真新らし帯を解かれて初雛 澄子
愛の日や寿司一折を家苞に せいじ
耳すます昨日の初音今日はなく うつぎ
詩盟みな老いて疎遠や青き踏む みのる
春眠しまぶたを射抜く車窓の陽 康子
洞老樹生ける証の芽吹きかな みのる
知らぬ人挨拶交わす春日和 わたる
仁王門はや梅の香の漂ふや きよえ
老桜や芽吹く気配の朝の風 勉聖
ひよの来て葉っぱ揺らしつ啄めり みきえ
振り出しに戻るゲームや春炬燵 わたる
春節や和服の父子は華人らし せいじ
申告を済ませ安堵や梅日和 千鶴
りゅう君の為に滑るよ冬五輪 山椒
チェロの音の咽び泣くごと春うれひ むべ
木の名札読みつ巡るや梅の園 むべ
パンジーは黄色一色診療所 康子
福寿草屋根越しに陽の留まれり 風民
春揺らぐ水中黒き鯉の群 愛正
起立礼透き通る声風光る みきお
こんなとこ去年のメモや春コート たか子

2026年02月18日

紅梅のしだるる盛り並びをり 千鶴
山裾に数うるほどの初ふぐり わたる
残る鴨同心円の水脈のなか えいじ
春コート置かれただ今離席中 むべ
目薬を二つさし終え春愁 あひる
野に遊ぶおしゃべり弾む下校の子 きよえ
春一番いかづちを背にランドセル 花茗荷
幼な着るカーデ手作りピンクなり みきえ
啓蟄に琥珀の樹液あふれをり 康子
暁や残雪痩せてなほ堅し 和繁
アドリブや虎落笛めく夜のジャズ 勉聖
草萌の発掘続く城址かな なつき
潮干狩巨船の波に尻濡らす みきお
桃活けて家の明るくなりにけり 澄子
旅宿の長き廊下や冴え返る わたる
余寒あり博物館のロビーチェア せいじ
春浅し手水舎に水落ちる音 風民
水温む鷺の差し足忍び足 伸枝
松林抜けてまた遇ふ春の雲 風民
竹林の春の声聴く裏参道 愛正
観覧車見えれば春の淡路島 もとこ
歳時記を置いて居眠り春炬燵 みきお
抜きん出しクルスの光る古都うらら あひる
大楠に預けし両手暖かし よし女
双胴船春潮ひきて帰港せり やよい
旅空やひとり遅れて丹頂立つ 勉聖
屋根一面草萌えジブリめく水車 康子
うららかや会堂賑ふ音楽会 きよえ
ハンドクリームは二本目今年の春寒し こすもす
スマホにて申告済ませ二月尽 伸枝
薄化粧せしごと芽吹く大欅 みのる
白鳥の黒く群れ飛ぶ夕みぞれ 和繁
横たわる春の浜辺の汐木かな えいじ
今朝湾のコバルトブルー百合鴎 よし女
今日の晴れぐんと減リたり雪の嵩 こすもす
春装の小紋路地入る神楽坂 むべ
春風に空缶走りだしにけり みのる
一斉に植へ込み出づる寒雀 みきえ
春節や華語の飛び交ふミュージアム せいじ
銀の風児ら走り寄る猫柳 愛正
尾を曳いて春日ついばむ孔雀かな なつき

2026年02月17日

晩酌は胡麻の香りと春菊と 伸枝
温室は春らんまんや別世界 花茗荷
土ぬくむ春菜畑に鍬入るる 勉聖
伸びやかな鳶の笛降る春うらら やよい
住職の袈裟ひるがへる春驟雨 みきお
盆梅の大木と見ゆ風情かな たか子
住職の薄き白衣やどんど祭 なつき
屏風絵の加賀藩鷹狩公開す 花茗荷
春光をいっぱいに受け海辺カフェ もとこ
氷上に男泣きして金メダル せいじ
下萌を突く山鳥の朱うねる 和繁
余寒なほボルシチ煮ゆる夕厨 むべ
春昼や広ぐ青空淡し雲 きよえ
踏切の次々落つる椿かな きよえ
鎮魂と思ふ一碑や梅白し みのる
お茶の間に夫の涙す冬五輪 あひる
梅の山あまたの古墳宿したる みのる
水弾く菜花のつぼみ押しあひて あひる
春めきし芝生の中の青きもの 愛正
裏山で生家見下ろす春茜 そうけい
古民家の庭や紅梅ふふむころ ほたる
雑木林紅さす枝に春を知る 愛正
飛べるかなちょっと無理かなうす氷 伸枝
横面へ余寒の風や野辺の道 せいじ
本題にいつ入るのか春炬燵 わたる
山門に対なし侍る枝垂梅 むべ
冴え返る夜警の鐘の遠く過ぐ 風民
窓開けてラジオ体操春の風 康子
またしても紙で手を切り冴え返る わたる
あちこちに雪の小山や泥だらけ こすもす
俎板を晒す木陰や若葉風 みきお
一木の梅に紅白交じり咲く 千鶴
制服の襟は真つ白入園児 康子
裏山の鳥寝る果樹や枯木星 そうけい
帽子脱げばいまし春風通りゆく えいじ
春浅し干上がるダムの水位標 勉聖
今年又庭明るうし梅の花 こすもす
大広間居並ぶ雛に膝行す よし女



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