投句控 :500句/1頁

前のページ次のページ

2026年01月15日

山霧や眠る街ごと包みをり 勉聖
カクテルに灯を写しけり女正月 うつぎ
さきがけて庭の寒梅花開く 千鶴
刃物売る鋭目は訥弁初戎 せいじ
日が射してニットウエアの除雪かな 和繁
雪の木立ただ鳥居のみ朱く立つ 和繁
冬うらら日向に休む営業車 康子
暖かや曾孫の返事両手挙げ よし女
ふり向けばソドムも斯くや寒夕焼 みのる
遠廻り雪の階皆避けて こすもす
車椅子夫指図して日向ぼこ ふさこ
点火前祝詞朗々どんど焼き みきえ
蝋梅を生けて一割サービスデー こすもす
三輪山のなだらかな尾根春を待つ 明日香
摩崖仏の裏まで歩む梅探り 愛正
こちら岸あちら岸へと鴨の陣 明日香
寒の中風静かなり鳥語聞く きよえ
翻る葉叢に滲みる冬日かな えいじ
をちこちに敬神の旗初戎 せいじ
鏡割着物姿の異邦人 かかし
半焼の家屋の始末年を越す よし女
国宝の太刀の刃冴ゆる展示室 わたる
路地抜けて冬日眩き神田川 澄子
自分史の句集を和紙の筆始 かかし
箒草豆狸に似たる枯れ姿 みのる
松の内過ぎ其々の面輪なる たか子
竹爆ぜて活入れられし善男女 みきえ
薔薇を選る幾たびも鉢持ち上げて あひる
皮のまま食めばぷちりと林檎の音 あひる
手術受く人ら黙礼小正月 なつき
女正月女性車両の賑わへり なつき
ほ句せんと妻縫初のウエア着る えいじ
子ら跳ねてぐんぐん上がる父の凧 康子
冬帽子耳当て付きを衝動買い きよえ
亀首を天へ伸ばして日向ぼこ 澄子
隣家より盆梅の香の馥郁と むべ
雪吊を掠め野鳥の蒼天へ むべ
浮寝鳥この川があり山があり 愛正
歪なる破瑠の向かふに雪しまく もとこ
窓まどの明るきものは凍み豆腐 わたる
どんど焼強風の中ほむろ立つ ぽんこ
詠み終へてなほ尽きぬもの淑気かな 勉聖

2026年01月14日

杣道に現れては失せる冬木影 みのる
老妻とデート散歩や日脚伸ぶ みのる
境内も路地も屋台の初えびす あひる
新春のメリケン波止場たもとほる せいじ
旧道の登城の細道梅探る 愛正
春兆す日の斑の千本鳥居かな 康子
練習生乗せて異国へ春の海 みきえ
中島に微動だにせぬ鷺一羽 むべ
幼な子の握りしめたる竜の玉 みきお
土竜塚さらに嵩上ぐ霜柱 愛正
変顔のテレビ電話や建国日 なつき
ご機嫌よう唱和す春の出船かな みきえ
蒼天に幟聳ゆる初恵比寿 あひる
冬の波離島に行けぬ定期船 わたる
友を待つ夜の長さや生姜酒 勉聖
初針の穴すぐ通り繕いぬ よし女
着ぶくれて笑みの挨拶譲る路 きよえ
天空や綿雲敷きて冬の晴 きよえ
ジョギングの足を緩めて御慶かな よし女
憐憫の情持つまいぞ熊の冬 たか子
松過ぎて花めく御籤そこここに 康子
ビル風に狂ふて舞へる木の葉かな えいじ
村人の靴濡らし守る大どんど なつき
群鳩の波をのみ込む冬落暉 えいじ
薄暗き凍み豆腐下ぐ窓の外 わたる
初釜の炭に年輪煮ゆる音 ふさこ
すれ違ふ春着の娘から鈴の音 澄子
歳重ね楽しくなりぬ老の春 もとこ
マスクして目のほほえみや朝の径 藤井
金ピカの露店居並ぶ初戎 せいじ
突風に立ち上がりくる冬の波 みきお
闘牛や勢いつける玉子酒 藤井
大福箕これ以上なきゑびす顔 うつぎ
そこここに小さき群れなる鴨の陣 明日香
強風に鴟尾まで上るどんどの灰 ぽんこ
甲羅干す池塘の亀に冬日燦 むべ
舗装路の縞新しく恵方道 うつぎ
寒見舞二通投函雨の午後 こすもす
川端のすがれ切ったる枯れ薄 明日香
雪の朝路面の荒れの踏み応へ 和繁
朝餉前除雪し息子起こす妻 和繁
玉の日を纏ふ古木の淑気かな 澄子
大氷柱見上げてゐたり傘寿かな 勉聖
悴みし手にペン持つも一句出ず 千鶴

2026年01月13日

鴨の陣五六羽ずつのかたまりに 明日香
印刷の紙の門松剝がしけり 千鶴
遣水の綺羅を運ぶや冬日燦 むべ
沿道はほうきの如し枯木立 ぽんこ
餅焼くや卓袱台囲む日々過る かかし
風運ぶ寒九の雨や恵みとか きよえ
卒寿も居る卓球教室初練習 こすもす
冬麗ら路地から路地へ散歩せり 澄子
凍蝶のよろよろ歩く鉢の上 みきお
一雫地蔵の耳に氷柱かな 愛正
碧空や新年会の満ち足りぬ たか子
屋根のなきホーム物見す寒鴉 康子
白鳥や空に命の声響く わたる
白那智に溢る手水や冬日燦 康子
冴え冴えと廃線駅のガラス窓 わたる
竜宮門入れば門松迎へたり なつき
鴨の数今日は昨日の半分に 明日香
実生伸ぶ本丸跡の紅椿 なつき
風邪の妻夫の厨房覗きをり かかし
頬撫でる草野の風や春近し えいじ
福笹をかざし電動車椅子 やよい
聖樹の灯頬にこぼれて夜わらふ 勉聖
震災の遺構にのたり春の海 せいじ
損なひし賀状切手に早変はり みきえ
窓軋み振り向くほどの寒の風 よし女
雪の朝砂糖菓子めく芝の丘 えいじ
滑るまじ団栗畳杣の路 澄子
手相見て咳ひとつ出る霜夜かな 勉聖
目潰しの落暉が射抜く大枯木 みのる
釣り舟の舟底並ぶ冬河原 みきお
つや増すや赤珊瑚めく藪柑子 むべ
二十五センチは予報の半分雪の朝 こすもす
冬日背に足長のわが影法師 みのる
蝋梅の鈴めく蕾日毎増ゆ よし女
校庭に光る氷柱や古蛇口 愛正
電線の低しカーカー寒鴉 きよえ
夕暮れの街鳴りやまぬ虎落笛 あひる
雪の無きひとすじを踏み進む道 和繁
寒禽の羽根広げつつ強ばりぬ 和繁
飛び石の亀ぽつねんと冬の川 もとこ
左義長や札焼き残し鎮まれり ふさこ
歩き喰ひ楽し初春の南京町 せいじ

2026年01月12日

陽の射して既に溶けたり今朝の雪 こすもす
クレーンの伸びる青空椋の群 みきお
冬の虫今朝も元気に我吟行 きよえ
初空へ海援隊のモニュメント せいじ
ふらここの立ち漕ぎ見せて得意顔 なつき
読み初めは老ひの生き様指南本 たか子
土手淵の赤土持ち上ぐ霜柱 愛正
受験子はえんぴつ形の祈願絵馬 康子
風止みて振袖ゆたり成人日 みきえ
霜の道しるき蛇行の轍あり みのる
マスク取り二十歳になりし隣の子 ふさこ
句座果てて帰路の鉄橋冬茜 もとこ
七草のフリーズドライ一人の餉 よし女
白壁にしるき怒髪の枯木影 康子
ほの暗き山路のしるべ実万両 むべ
羽根擦つて寒鵜飛びゆく川の央 えいじ
門灯の球の取り替へ松の内 ぽんこ
曇天や疎に密にと舞う風花 こすもす
道の駅冬菜を束ぬ藁のしべ 千鶴
冬萌や枯草の中はや芽吹き みきお
天守へとめがけて吹雪く寒九の日 明日香
鴨の陣沼狸の水脈に揺らぎけり えいじ
鯨めく雲どっしりと冬の凪 やよい
昏れなずむ遠山並や日脚伸ぶ みのる
矢の如く駈ける廻廊初戎 山椒
庭に咲く小さき花の寒桜 藤井
冬日燦関守石の影著るき 澄子
遅ればせながらと御慶十二日 みきえ
七草を買ふて七草確かめる よう子
山野辺にひそと色づく実千両 藤井
側溝を睨みかけ行く冬の鷺 きよえ
震災の跡を浸して水温む あひる
早春の海ひらけたる埠頭かな せいじ
日常に戻りつつある小正月 明日香
溶けだして泥のスカート雪だるま なつき
裏山の岩間に光る立氷かな 愛正
寒暁や岬の灯台瞬きぬ よし女
白鳥や寄り添ひ立てば沼青し 勉聖
庭園に花咲くやうに晴着の娘 澄子
書初展競馬のごとき馬の文字 かかし
雪深し夕餉の煙り立つ厨 勉聖
寒泉にをどる赤き実掬ひたり むべ
地吹雪の見えるものなし潔し わたる
福笹や福は無くとも恙無く かかし
人波の我も一人や宵戎 うつぎ
窓塞ぐほどに着雪する吹雪 和繁
吹雪止むやがて聞こえてくるサイレン 和繁
青梗菜翡翠に透くる中華皿 あひる

2026年01月11日

新種の欄百寿を祝う新種咲く 董雨
寝てる夢見て寝てをりし炬燵かな あひる
北風のショット遠くへ飛ぶ木の葉 よし女
からからと竹打ち合ふて空つ風 あひる
スノトレの足跡続く寒修行 こすもす
大枯木泰然として風に耐ふ みのる
理髪師のバリカン捌き吹雪の日 和繁
初戎神殿ヘッドスライディン 山椒
四本の天衝くマスト波止小春 せいじ
初烏風を測りて高く飛び 藤井
枯色の庭に点ずる寒椿 むべ
銀粉を闇に溢して寒昴 むべ
口々のおめでとうなる初句会 明日香
小雪舞ふ都大路や女子駅伝 千鶴
鶺鴒や足もと深く水青し 勉聖
春まぢか綿菓子めきし雲を見よ えいじ
初冨士の空に染まらぬ白さかな 青海
恙無く善哉振る舞ひ初稽古 澄子
旧友の見舞いうれしや松の内 ぽんこ
門松や裏に固定の固結び 愛正
雅てふ細き茶杓や初点前 なつき
一穢なき空とりどりに凧揚がる 康子
消防車出動したるどんどの火 なつき
弾初は孫と連弾肩寄せて もとこ
書初や墨の匂ひに背筋のぶ 愛正
寒四郎厨の窓に居座るや きよえ
初句会コロンのかほりに華やげる たか子
手刀の刃のあと付けて鏡割り わたる
七草や産直市で一握り 藤井
寒風にブルッと背筋おそはるる きよえ
一月や玉砂利踏みて宮参り 勉聖
急な雪みつしり曇る窓硝子 和繁
一人ゆく風の音のみ枯野道 みきお
当てにされず妻割りおりぬ鏡開き えいじ
熟し実を加へ落つるや冬の鳥 青海
童謡を流し灯油の初売り車 やよい
寒四郎雑穀混ぜる炊飯器 よし女
和の国の伝えしこと多々年はじめ ふさこ
春疾風参道駈ける福男 山椒
破蓮や夜の静寂に沈みをり 澄子
風花や明日の朝の案じられ こすもす
真空のパック剥がして鏡割り みきえ
寒の水苦い薬を一気飲み みのる
薄雲をしろがねに透く冬日燦 康子
瞼閉じ寒九の水を呑みにけり みきお
新春の埠頭に凛と日本丸 せいじ

2026年01月10日

手かざしで川面見やるや寒の釣り えいじ
池の綺羅もろともに鳰浮かびくる 康子
手翳して闊歩する街冬日燦 あひる
破蓮や黄昏のビル墓標めく 澄子
添付用のメールスタンプ買い始め こすもす
老ひなのか日溜りの中悴む指 きよえ
絢爛や八重の山茶花十重二十重 せいじ
寒鳥や餌場に影の寄り添へり 藤井
冬田道広し鳶の輪幾重にも やよい
枝絡む日に魂震ふ冬芽かな みのる
風花や市の売り子の小銭箱 わたる
森の径ふさぐ群鳩日向ぼこ 康子
生徒らの馬の字駆ける吉書揚 かかし
朝の霜消えて現る苔光る 和繁
滑り転け三番福に初戎 せいじ
日脚伸ぶデイの帰りの日の眩し きよえ
寄り来たるベンチの吾へ寒雀 あひる
日向ぼこ老犬の息たしかめり むべ
初時雨窓のガラスに斜線描く よし女
初鴉かぁと一声吾もアァと よし女
福寿草居間に飾ってはなやかに 明日香
幼子の言ひ合ひ耳に初笑 もとこ
川土手や風の形の寒芒 みきお
過ぎ去りしひととせ想ひ初湯かな たか子
別れ際貰ひし大根横抱きに 千鶴
十日えびす話題の尽きぬ同窓会 千鶴
初便りカンバックすと一佳信 みのる
大粒のダイヤモンドや天狼星 むべ
一国めく鴨の離れぬ潮だまり なつき
寒蜆すくふ小舟に朝の風 藤井
カーテンに揺るる木の葉や冬日向 みきえ
梅が枝や御籤狭しと仏前花 勉聖
雪晴や湯気立ちのぼる朝餉村 わたる
河原の木伐られて雪に寝かさるる 和繁
鐘氷る夕闇に音残りをり 博充
竹爆ぜて焔逆巻くどんど焼 かかし
年始め仏間八畳勢揃い 愛正
寒の夜や聖書ひらきて灯ひとつ 勉聖
なすがまま俎板に載る海鼠かな みきお
寒鴉歩けば逃げ出す群雀 愛正
寄席囃子三味の音かろし初笑ひ 澄子
川端の傘はとりどり寒の釣り えいじ
女正月カフェーの帰りハミングす ふさこ
枯芝を父の追ひたるフリスビー なつき
はやされて鼻が飛び出る福笑い 明日香

2026年01月09日

神馬舎の玻璃へ降りたる焚火灰 なつき
七種の籠持つ老婆靄の中 愛正
七草粥一人暮らしに母来る ふさこ
マスクして耳を澄ませり朝の市 藤井
冬の夜や星の瞬き白々と 博充
香煙の包む冬芽や常香炉 康子
冬草や枯れてなお立つ風の中 勉聖
変色の一枚残る障子かな こすもす
杉の秀をねぐらにしたき寒烏 明日香
山茶花の翳れば深紅照ればあお よし女
探梅は寂しと云ふて夫逝きし たか子
雪の朝子ら渡る列整へり 和繁
宮焚火消防団の法被着て みのる
白磁なるマリア冬日を纏ひけり みのる
集合は阪急電車御慶述ぶ もとこ
冬の日を撚りて浮雲流れけり えいじ
日の枝に寒禽団子の付き離れ わたる
山寺の眼下展けし初御空 よし女
南天やそこかしこに実零れおつ ふさこ
生駒嶺の鉄塔光る初御空 せいじ
きらぽつときらぽつ落ちる氷柱水 わたる
寄せ植えやきらりと光る福寿草 みきお
葉牡丹の湛へし水の七色に むべ
元日や一句のために座を正す 勉聖
冬薔薇アーチくぐるは盲導犬 千鶴
椿の絵挿して寒中見舞来る えいじ
大木より次々零る初雀 みきお
人混みに赤き襟巻き夫を追ふ あひる
霜の夜や書を閉づる音澄みわたる 博充
慰霊碑の裏山茶花の散り染める なつき
冬茜松林染む瀬戸の夕 きよえ
鴨あまた陣もて対峙三角江 せいじ
春寒のホールに響く駅ピアノ あひる
母張りし障子見直す今日命日 こすもす
故郷の神戸や遠し震災忌 きよえ
インフルエンザ予防の鳥舎孔雀留守 やよい
お年玉両手で触り吾子破顔 愛正
霜枯れの鉢植に詫ぶ留守の沙汰 みきえ
朱に染まる雪山望む出勤路 和繁
寒鯉や澄める水底動かざる 藤井
田にのぼる三筋の煙り春まぢか 明日香
絶景のカレンダー売る駅の春 康子

2026年01月08日

七日粥土鍋の蓋の薄みどり むべ
山海の馳走兼ねたる初句会 千鶴
舞ひ上がる雪の渦巻く寒の夜 和繁
着膨れや募金の人も保護犬も 山椒
寄席はねて上野破蓮池巡り 澄子
年女駆け抜け続け八+四 ふさこ
初鳩の羽美しや耀きぬ きよえ
汲み置きし若水舐める猫の舌 みきお
雪と実を支へて傾ぐ柿古木 和繁
こんなにもなぞえに赤や実南天 こすもす
音あがるしずるる雪や返照林 わたる
カピバラの肩まで浸かる柚子湯かな 山椒
ひひんてふ皆で跳ねたる初写真 なつき
大椀で暖取る夕餉七日粥 愛正
あつあつの珈琲に吹く白き息 康子
翁らの談笑はずみ福寿草 あひる
何の葉かひとくさだけの七日粥 せいじ
一と所群雲裂けて寒の月 よし女
天空に三筋の噴煙冬浅間 愛正
人日ややおら普段に戻りけり わたる
虫食ひの葉より綺羅射す冬日向 康子
霜の夜や遠き貨車音掠れをり 博充
正月や賑はふ城の動物園 やよい
退職日秩父颪に背を押され むべ
青空に冠雪の山輝けり こすもす
神座すただすの森の淑気かな もとこ
白菜を包む去年の新聞紙 せいじ
七草や青い鳥来て福めけぬ 藤井
霊石の枯蔦のうへ注連飾る なつき
蘿蔔や菜入りサラダのトッピング きよえ
神官の豊作祈る弓始 みきお
冬晴れや手のひらほどの詩集かな 勉聖
元朝の菩提寺の屋根一と葉舞ふ よし女
仁丹が地に跳ねしごと雪時雨 みのる
池移し鯉や吐きたる泡ひとつ 勉聖
蒼穹に観音すくと松飾 ぽんこ
冬の夜や柱時計の音響く 博充
柚子の香や今年も徒歩の続くよう 董雨
夜明けまえ窓辺に匂ふシクラメン えいじ
北の海ひかりを載せて福寿草 藤井
松の内出雲揺さぶり地震の神 澄子
御橋廊下少し斜度あり冬日差す たか子
カイツブリいともたやすく潜りけり 明日香
大榾が寝返り打ちし福火かな みのる
シクラメン持つ指太し花舗あるじ えいじ
ジャズ聴いてくつろぐ夜半の玉子酒 あひる

2026年01月07日

雪国と言ふにあらねど尺の雪 藤井
春の布ならべ明るき手芸店 あひる
初電車のワンマンカーや故郷へ こすもす
門入りて目の合ふ嬰の初笑い わたる
梅が枝に結ぶ御籤の花ざかり やよい
初笑ひ百面相の赤子かな きよえ
古井戸の蓋に寒禽集ひけり むべ
ひとひらの山茶花胸に陶狸 なつき
水の地球若水くみたる年男 愛正
天と地に包まれ詣る淑気かな みきお
七草の粥添へらるる今朝の膳 みきえ
七草粥願ひは言はず湯気白し 勉聖
初詣肩すくめ待つ長蛇列 やよい
天守より見渡せば街淑気満つ たか子
冬晴やレトロ喫茶で妻を待つ 和繁
着膨れの老の万座やバスの中 えいじ
海荒れて雲垂れこめて鰤起こし 藤井
妣が買ひ置きし香聞く冬籠 せいじ
明けの空少し背伸びし飾り取る 和繁
足裏に暖めしっぶ張り眠りつく 董雨
皆揃い今年の春も背比べ ふさこ
老犬の背なに降り注ぐ冬日かな 康子
四囲の山厳しさが取れ春まぢか 明日香
三日はや畑の菜を引く翁かな よし女
人日や抱く赤子のすやすやと きよえ
降り積もる雪や朝のほかになし 勉聖
初茜また気ままなる老い始む もとこ
小寒や園児連なる汽車ごつこ なつき
腹の底重なり落つる餅ニ合 えいじ
ロッカーに御慶溢るるオフィスかな 康子
七草もフリーズドライ時代かな ぽんこ
新築の増えて眩しき街小春 あひる
母逝きしこと細細と寒見舞 せいじ
綿あめに似し雲あそぶ冬の晴 みのる
冬の暮厨に立てば戸の軋む 博充
はしゃぎたりラインビデオの初電話 わたる
冬青空写し入江の鏡めく よし女
宵の年庭の空き箱天仰ぐ 愛正
ひとすじの煙たな引く春近し 明日香
隆盛の城山吟ず初稽古 千鶴
大岩に枯れ蔦ゆるぶ力尽き ぽんこ
百歳の祝い花来る七ぬかかな 董雨
元日を輝かしたり富士の峰 山椒
犬友ら集ひ御慶や犬たちも みのる
風癖の向き揃ひたる大枯野 むべ
はらからの去りて一人の日向ぼこ みきお
人文字を描く高空出初め式 山椒

2026年01月06日

初夢や昭和の茶の間父母も居て もとこ
白き腹出してアピール鴨の恋 えいじ
大鍋の湯気競ひ合ふ屋台かな 康子
ガザリアや大空の寒さ咲き満る 董雨
山茶花のピンク絨毯風のわざ よし女
遠目には雪山もあり山陰路 こすもす
寒椿莟も数多紅光る きよえ
振袖の生け花初め新成人 山椒
珍しく宿題終へて始業式 和繁
植え替へし小菊黄金の色盛ん よし女
手を合わす指先白し初明かり みきお
買初の焼き立てパンの芳しや きよえ
鍬始祠詣での老夫婦 かかし
伊予灘を愛でて一両初電車 澄子
堰に来て楽奏で出す春の水 せいじ
連峰に溶け込む裏山初霞 愛正
雲流れ現る赤城淑気満つ 愛正
終ひ告ぐ挨拶多き年賀かな わたる
帰途の旅四時間程や初電車 こすもす
蝋梅や淑気に宿る花の香 勉聖
四阿に寒禽の声降り継げり なつき
たなびきて十重二十重なる初霞 むべ
あたたかや双手包みに握手され みのる
カーテンの端から零る初茜 みきお
寒の入圧力釜が笛を吹く 千鶴
門松を鳥居へ括る梅結び 康子
読初めの明るき朝や聖書繰る あひる
人日や鉢一つずつ確かむる 明日香
着膨れて判断力の鈍りたり うつぎ
珈琲を濃いめに淹れて初仕事 わたる
雨去つて日矢に黄金や冬の芝 えいじ
城山の天守を隠し時雨雲 澄子
寒に入る製餡工場太き湯気 和繁
実り過ぐ千両の枝地に届く 董雨
書初の墨の香りや山と海 かかし
大地まで落日届く枯木立 むべ
寄せ花に水仙の香の際立てり あひる
同窓会氏神様へ初詣 ふさこ
金みくじ持ち帰りたり年女 なつき
冬の暮川沿ひ町に灯ともる 博充
大神神社玉砂利の音淑気満つ 明日香
初春や七度巡る年女 やよい
ご近所と御慶すごみの収集日 せいじ
隊列を組んで競り待つ大マグロ 山椒
悴みし手からこぼれし小銭かな みのる
初売りやゲーム二時間待つ親子 勉聖
初鏡少し笑うて見たりもし たか子

2026年01月05日

橋のした体寄せ合ふ冬の鯉 ぽんこ
勝負つかぬトランプゲームもう四日 こすもす
裏山のお色直しか初霞 愛正
初売りや中身見せたる福袋 なつき
初春を重ね重ねし米寿なり ふさこ
節料理カレーの具となる四日かな やよい
白湯飲んでけふを始むや初仕事 えいじ
年賀状遊びて跳ねる墨書馬 えいじ
女性住職僧衣はピンクお元日 よし女
温め酒妻と越えゆく八十坂 勉聖
網のうへ膨るる餅を見つむる子 むべ
海辺ゆく一両電車に時雨けり 澄子
待ち人数ゼロや地銀の初仕事 せいじ
埋火やメラメラ燃える闘志あり みきお
出羽富士の海から眺む淑気かな わたる
医者帰り冴ゆる夜更けの赤き星 藤井
休暇果つ仕事始めの五日かな 千鶴
刈り上げの男の子三日の辞儀深し なつき
存問の心に仰ぐ初御空 みのる
亡き夫のセーターを着て赤き杖 よし女
初詣黒き列なすスーツ族 康子
八十路なる師の号令や初稽古 あひる
風除けに炭俵積む軒の下 みきお
小雪舞ふ道を譲つてくれるバス 和繁
妣の居ぬ不思議に気付く四日かな あひる
治療終へ帰る一人の寒に月 藤井
嘴に揃ひの雫鴨の陣 康子
晴着の子帰路はおんぶや初詣 こすもす
須臾の間の遍く枯葉翔び立ちぬ うつぎ
夜半の雨霙に変はる音立てり むべ
龍に似し陽を掴む雲初御空 山椒
五日かな総動員のなべ終ふ もとこ
厨妻濡れ手のままで屠蘇の座に みのる
冬の暮畦に鍬音響きけり 博充
回転灯早くも騒がし松七日 愛正
松飾り縮み上がりてすべも無く たか子
初電話挨拶だけと長話 きよえ
年始めごみ収集のごみの嵩 和繁
初日の出重ねし齢や傘寿かな 勉聖
読み初めは今年の大河の歴史本 わたる



前のページ次のページ