みのる選:2026年3月度

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2026年3月29日

3月23日~3月28日投句分

2026年3月21日(参加者 19名)
狼煙めく苫屋の烟のどけしやきりん
路地親しとうふとうふの声長閑えいじ
早瀬なる飛沫に濡れて猫柳むべ
大正の硝子に歪む苑のどか康子
間遠よりとどく夕梵里長閑博充
蛸壷のピラミッドなす浜のどかよし女
江の島はここぞと鳶の輪の長閑むべ
落合ひてより飛沫く瀬や猫柳澄子
のどけしや沖のタンカー模糊としてわかば
長閑なる午後の窓辺にバラライカあきこ
点滴に和らぐ痛み窓長閑董雨
ネクタイの締め方忘れ老い長閑孤古老獪
のどけしや鯉の跳ねたる水の音康子
路地長閑小半刻なる立話澄子
名水を掬ぶ畔に猫柳勉聖
潮遠く引きてま白き砂州のどかよし女
のどけしや猫の横切る渡船場むべ
波の音間遠となりて浜長閑花茗荷

2026年3月29日

3月16日~3月21日投句分

2026年3月14日(参加者 16名)
模糊として巨船の影や沖霞わかば
初蝶や吾子の歩みのまえうしろ澄子
開運宮詣でのわれに初蝶来なつき
初蝶の紬の裾にとまりけりあきこ
春霞沖の巨船の航遅々とえいじ
病み抜けて久の吟行初蝶来康子
初蝶を供に散歩す川堤康子
海の道延びるたる先に島霞むむべ
捨てられし花大根に初蝶来むべ
海峡の沖より汽笛春霞わかば
おぼつかぬ羽根の動きや初蝶来こすもす
上へ下へ音符のごとく初蝶来あきこ
霞む沖へと出港す漁船かなよし女
初蝶の日の庭石にとどまりぬ博充
初てふの舞へば手の止む庭仕事松原白士

2026年3月15日

3月8日~3月14日

2026年3月7日(参加者 16名)
落書きは残したままで卒業すわたる
見えぬまで手を振りあひて卒業子澄子
老ひ犬の鼻先に咲くいぬふぐりむべ
卒業すわが故郷は地震の町花茗荷
卒業の机に深き傷ひとつ博充
ひと駅を乗らず歩きぬ卒業子むべ
着古した白衣に謝して卒業す康子
日溜まりはここぞと咲けるいぬふぐりむべ
高らかに校歌斉唱卒業子あきこ
草原に瑠璃の点描いぬふぐりえいじ
喜びのあつまりと見ゆ犬ふぐりわかば
コサージュをととのへ合ひて卒業子むべ
卒業子部活監督胴上げすよし女
堂に満つパイプオルガン卒業式むべ
疎に密に畔彩りていぬふぐりこすもす
いつまでも円陣解かぬ卒業子澄子
墓前へと卒業証書手向けけり康子

2026年3月7日

2月22日~2月28日

2026年2月28日(参加者 16名)
春光の手水を掬ふ柄杓かな澄子
春光に翳せば珠玉シーグラスなつき
護摩供へと薄氷踏みて修行僧なつき
薄氷を踏みて詣でし大比叡きりん
春光の湾処に群るる稚魚の影わかば
薄氷の虜となりし海難碑よし女
春光を散らし群鳩翔ちにけり澄子
大路いま一本道に風光る澄子
春光の水脈や航く船返す波よし女
春光の沖に水脈引く巨船かなわかば
風紋のままに池面の薄氷わかば
尾根ゆけば春光四方に広がりぬむべ
薄氷の軋むと見れば罅走るあきこ
一条の春光とどく山家かなよし女
薄氷に綺羅の生まるる朝の池むべ
春光に伏目の阿弥陀如来かなあきこ

2026年3月1日

2月16日~2月21日投句分

2026年2月21日(参加者 14名)
臘梅の花疎となりて空真青董雨
梅林の高きに一服茶屋まんじゅうよし女
せせらぎの楽目覚めし芽木の宿澄子
点描の如くに森の木々芽吹くこすもす
投げ入れの梅伸びやかに祈祷殿康子
鎌倉を望む古城址芽木香るむべ
広縁にお薄賜る梅の寺澄子
梅東風にあひ打ちあへる祈願絵馬澄子
鳶の笛一と際高く芽木の山よし女