みのる選:2024年2月度

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    2024年02月28日

    2 朝日さす窓を開ければ囀れる語后池
    14 一葉の流るる如き文字涼し水琴窟
    19 寝てる間に終はる散髪春うらら
    以下没
    1 春嵐治ればまた好天来(報告)
    3 草生えて春めいた庭猫も来る(報告)
    4 雛人形飾って孫に動画見せ(??)
    5 満を持し数多華やぐ蕗の薹(理屈)
    6 ながらへば今風に咲く侘助や(??)
    7 梅が香やかほり嗅ぐごと池の鯉(無理)
    8 梅が香やかほり漂ひ鯉の舞ふ(報告)
    9 黄水仙温か揺れて日和よし(季重なり/水仙、温か)
    10 か弱きはスノードロップ首垂れて(報告)
    11 朝陽差す雪の丘キラキラ輝き(報告)
    12 孫二人受験に挑む幸あれと(主観)
    13 春夕べ立ち読みしたる旅行本(報告)
    15 微粒子に人あらがいて鼻の中(??)
    16 日も飛機も鴉も西へ春の夕(??)
    17 ジェット音谺す夜空冴返る(報告)
    18 天までとコバルトブルーの春梯子(??)
    20 一掴みの紅刺す雲や春兆し(季語動く)
    21 出来立ての重箱持する鶯餅(季語動く)
    22 強風に綺羅めき舞ふや春の雪(季語動く)

    2024年02月27日

    入選句なし
    1 石灯籠鳥が次々春告げに(無理)
    2 チューリップ去年の場所に葉を出せり(報告)
    3 膨らみし梅が蕾の鳥さそふ(季語動く)
    4 枝垂れるや名残の雪に紅散華(??)
    5 梅の蕊陽光もとめ迸る(無理)
    6 ホカホカのご飯と食べる花菜漬(報告)
    7 春うららやっと五千歩万歩計(季語動く)
    8 蓑虫や家の造りはプレハブよ(??)
    9 梅の蕾やふくらみて鳥さそふ(季語動く)
    10 大風へ子ら跳ねまわり二月尽(季語動く)
    11 雲もなく河津桜も散り始め(報告)
    12 ビル風に抗い進むも二月尽く(??)
    13 指冷えて桃色二月白い息(??)
    14 強風が春押し返す旅暦(??)
    15 電柱の雀かしまし春日かな(季語動く)
    16 土匂ふ犬の散歩も長くなり(無季)
    17 咲き満ちて強風に揺る薮椿(報告)
    18 老夫婦祝うは菓子のお雛様(報告)
    19 水溜まりの雲と走る吾朝の東風(無理)
    20 春疾風風に背押され遊戯ごと(??)

    2024年02月26日

    3 春めくや子らの列なす滑り台博充
    8 声高くボール蹴る子ら園うらら勉聖
    17 稜線の墨絵となりし朧かなのりお
    以下没
    1 春埃隣家の工事で家揺れる(報告)
    2 春の川町を挙って土手掃除(報告)
    4 かぎろいの燃ゆり来る赤バスを待つ(??)
    5 春めくや息吹の草木萌へいづる(説明)
    6 金ぴかの釦の眩し一年生(類想)
    7 啓蟄や懸垂十回やっと出来(季語動く)
    9 赤提灯灯り知れぬ日永かな(??)
    10 蒼天の日を貫ける風春寒し(??)
    11 雨戸くれば庭の葉にある春朝日(季語動く)
    12 吹きすさぶ風に微塵と梅散れり(季語動く)
    13 アカシアのコサージュつけて鏡前(無季)
    14 路線から桜の漢字マーカー線(無季)
    15 春満月火の用心の鐘澄めり(??)
    16 帽子打つ音はつきりと春の雪(無理)
    18 雨あがりの目地に群がる草芽かな(報告)
    19 春疾風走る自転車戻されし(報告)

    2024年02月25日

    4 庭の春レンテンローズ咲きそめて妙重
    14 渡舟場の岸に匂へる梅古木水琴窟
    16 下萌に泥のサッカーボールかなれいこ
    以下没
    1 街路樹の蕾不揃い早春よ(報告)
    2 とうなんてん半数咲けり雪に耐え(報告)
    3 春を待ち主に立ち帰れと声ぞする(??)
    5 満開に隠れしあまた梅ふふむ(??)
    6 老いてなおチェロしなやか春フェステ(季語動く)
    7 小鳥きて無人隣家の羽音かな(報告)
    8 ママチャリの錆に降りくる春の塵(報告)
    9 草や花息吹きあふるや春動く(季重なり/俳句では花は桜のこと)
    10 窓越しの雨に打たれし桜花(報告)
    11 梅花や蕾膨らみ鳥誘ふ(報告)
    12 白木蓮の花芽に筋の入りにけり(報告)
    13 のつそりと端寄る鯉や水温む(??)
    15 焼きあがる壷焼きの身を串で取る(報告)
    17 ゆっくりと降り解け急ぐ春の雪(??)

    2024年02月24日

    1 庭石をつつむ四温の陽射しかな長操
    3 散歩かね啓蟄の野へ吟行す丹三
    以下没
    2 春動き息吹あふるる草木萌ゆ(理屈)
    4 撒いた種無事でいるのかみぞれ降る(理屈)
    5 感性もそれぞれ味あり春の句よ(理屈)
    6 鶯のまだ啼かぬかな青空よ(心象)
    7 彩の野花が守る地蔵かな(野花は秋の季語)
    8 昼下がりカフェの窓辺が霜となる(??)
    9 三味の音に集う仲間や春うらら(季語動く)
    10 山鳩の気怠く鳴くや春の風(季語動く)
    11 木の根明く同心円に広ごりて(??)
    12 紅白紅白紅白と梅の道(報告)
    13 山の雲春雪解かしつつ空へ(??)
    14 キリストの姿の踏み絵足をおく(説明)
    15 帰り来て庭にほのかな梅あかり(報告)
    16 凍て返る木々白く染む郷の家(??)
    17 十万のキャンドルと雪灯回廊(??)
    18 残雪の堅き探りて進む尾根(??)
    19 電車にて化粧す乙女春うらら(報告)
    20 地に光る星屑のやう犬ふぐり(類想)

    2024年02月23日

    18 まんさくや明るき雨の雑木山れいこ
    19 早春や杣の鉈降る杉林れいこ
    以下没
    1 冷たい雨元気な患者通院す(??)
    2 一斉に草が生え出る春の庭(報告)
    3 天皇が被災地思う誕生日(??)
    4 葉隠れに馬酔木咲く庭陽のかをり(報告)
    5 満開と見えし紅梅ある蕾(報告)
    6 枝垂れ梅雪に負けじと枝たもつ(報告)
    7 薔薇落ちて露に花びら散りゆきぬ(季重なり/薔薇、露)
    8 埋めたる目印は棒大根掘る(??)
    9 曇天に明き一隅福寿草(??)
    10 早朝の障子越しに人の声(報告)
    11 顔の皺奥に苦労の春彼岸(??)
    12 四十年隔てて二月手を握る(??)
    13 旧友と語る梅林鳥も啼く(報告)
    14 短か世を駆け抜け生きし一葉忌(説明)
    15 面影に少女の名残り一葉忌(??)
    16 冴返る玄関ノブは手にひやり(報告)
    17 春の雨軒先で蹴る球遊び(季語動く)

    2024年02月22日

    12 川石に饅頭のごと残る雪のりお
    15 老い母の舟こぎそめし炬燵かなれいこ
    以下没
    1 寒戻り冷き雨の降る夜明け(報告)
    2 めくる朝雪の報せに猫丸く(報告)
    3 春動き息吹あふるる草や花(理屈)
    4 浅春の風の鋭く通りけり(??)
    5 庭のにら駒返る今株分けす(??)
    6 庭の木の枝を整理す芽吹く前(報告)
    7 竜飛崎波打つ飛沫や冬カモメ(報告)
    8 雪しづり瞬にまたまた雪しづり(報告)
    9 吹き荒ぶ百米十秒の春一番(比喩無理)
    10 もう一度木を植えた人開く春(??)
    11 ひね大根ただで良いよと直売所(報告)水
    13 葡萄柚光を弾く粒(報告)
    14 冴え返る半袖震るる羽田線(報告)
    16 春雨の止み間に子らの球蹴る音(破調)
    17 威勢よく春雨を切る車の音(破調)

    2024年02月21日

    入選句なし
    1 春霞寒いくらいがちょうど良い(主観)
    2 旅立ちのカバン整え落ち椿(??)
    3 春めくや大犬ふぐり青く咲く(説明)
    4 春耕の前にもぐらが土を掘る(報告)
    5 雛飾り家族の絆願ひます(主観)
    6 凍道を登り行く先金色堂(季語動く)
    7 庭草や一雨ごとに駒返る(??)
    8 小雨降る行きつ戻りつぬくくなれ(??)
    9 喉鳴らし人を憂いて猫が添う(無季)
    10 春の陽や猫寝むりたる鬼瓦(季語動く)
    11 星空は世界地図なり山眠る(無理)
    12 春寒や花弁に揺るる雨しづく(何の花弁?)
    13 内裏雛どこから見ても笑み返す(報告)
    14 一葉の短冊の文字冬の月(??)
    15 寺神社雛人形が並ばれる(??)
    16 手入れ良き幾十年の吾子の雛(報告)
    17 冬時雨玄関の傘滲み雫(??)
    18 春光へ開け放ちたる愚陀仏庵(報告)
    19 グランドの芝穴広し浅き春(??)
    20 いびつなる大きな苺青い空(報告)
    21 散り敷いて山茶花のなほ咲きみだれ(報告)

    2024年02月20日

    入選句なし
    1 光射す厨にかほる浅蜊汁(何の光?)
    2 外套を脱げずにつらい電車内(心象)
    3 街路樹の枝先丸し春きざす(??)
    4 起きしなにシクラメンをば窓際へ(報告)
    5 ざーざーとシルクのごとく若葉雨(比喩矛盾)
    6 笑み映す洗面鏡や水温む(季語動く)
    7 梅の花わづかな蕾ほころびぬ(報告)
    8 梅匂う堀の向こうの河川敷(報告)
    9 降りそそぐ飴色春陽廃家の窓(??)
    10 鳥居前梅桃桜ほのかなり(??)
    11 土笑う三日雨降り温き春(??)
    12 春動き生気あふるる草や花(??)
    13 一葉館小さき文机春浅し(季語動く)
    14 グツグツとほうれん草が茹で上がる(報告)
    15 春待てず異国語溢れる新幹線(??)
    16 早咲きの桜の色に目休まる(季語動く)
    17 人力車駆ける浅草福詣で(報告)
    18 春の雨グランド青む土堤青む(二つを言わない)
    19 蒼天に追ひかけつこや鴨の声(??)
    20 春の日や中なほ暗し円古墳(??)

    2024年02月19日

    入選句なし
    1 伝え聞く梅満開にほくそ笑む(報告)
    2 停め置きの春日の車中夏ごとき(無理)
    3 雪溜まり枝出て開花とうなんてん(報告)
    4 雪予報付け方知らぬチェーン載す(報告)
    5 梅の花胸も膨らむ蕾かな(??)
    6 鴨と鯉競演のごと春の池(報告)
    7 何時いつも庭の初めの黄水仙(報告)
    8 庭草や下駄裏返し駒返る(??)
    9 鳥救うトウネズミモチここにあり(??)
    10 襟開けて深呼吸した春の雨(季語動く)
    11 雪虫の空へふわりと溶けてちり(報告)
    12 一杯のコーヒーで始まる春スキー(季語動く)
    13 春浅し雨の雫に肩すくめ(季語動く)
    14 早春の列車に乗れば心わく(心象)
    15 パン焼けてポンと飛び出で春近し(季語動く)
    16 川土手を転がる子等や四温晴れ(季語動く)
    17 冴返る梢の白や白樺(??)
    18 囀りを追ひつ追われつゆく寺苑(無理)
    19 寒猿ら身を寄せ合って凌ぐ風(報告)
    20 撒く餌に飛びつくかもめ春の虹(季語動く)

    2024年02月18日

    9 撫で仏撫でて一礼受験生水琴窟
    10 霜晴の朝庭一面ま白にのりお
    以下没
    1 道暑し服は手に持ち帽子脱ぐ(報告)
    2 露地植えのパンジー花びら生き生きと(説明)
    3 春来り少なき蕾ほころびぬ(何の蕾?)
    4 砂煙あげて羽ばたく寒雀(報告)
    5 半額の牛乳買うや老いの春(??)
    6 始まりはいつも黄色の雪中花(??)
    7 庭園は色寄せ合って春を待つ(理屈)
    8 枝折れの吉原大門枯れ柳(報告)
    11 紅梅や日は遠山を照らしをり(季語動く)
    12 雪の原無音の先の川瀬かな(??)
    13 春待ちて旅行気分を抑えかね(心象)
    14 薄コート春運びくる風受けて(理屈)
    15 シャキシャキと水菜を添える肉サラダ(報告)
    16 薄藍のビルの連なり昼霞(報告)
    17 囀の空に聞き居る日曜日(報告)
    18 まだ固く紫帯びた蕗のとう(報告)
    19 バット振るシニアの靴や春の泥(季語動く)
    20 紅の木の芽のいよよ動き初む(何の木の芽?)

    2024年02月17日

    入選句なし
    1 春一番飛ばずに道を歩く鳩(??)
    2 春嵐工事シートが夜騒ぐ(??)
    3 梅蕾むふくらむほどの暖かかさ(理屈)
    4 ストーブの炎と焔あまた華(??)
    5 炊き込んだ白魚飯にネギ卵(報告)
    6 春動きほころぶ蕾数へけり(理屈)
    7 新しきページに一句春うらら(??)
    8 よちよちと着膨れ吾子の手が笑う(??)
    9 匂い来るつひに隣家の梅開花(報告)
    10 春よ来い庭にしゃがみて口ずさむ(報告)
    11 クロッカスぴょこりと咲いて春兆す(報告)
    12 襟立てぬうなじに残る寒さかな(理屈)
    13 春空を駆けめぐる子等凍み渡り(??)
    14 うららかや足環をつけたコウノトリ(季語動く)

    2024年02月16日

    入選句なし
    1 暖かし種を早めに撒いてみる(理屈)
    2 温暖化外套脱いだ今日の昼(理屈)
    3 内裏雛微笑み返すおちょぼ口(報告)
    4 白梅の微笑む蕾数えたる(報告)
    5 春の花スイートピーは嫋やかに(説明)
    6 春荒桶のころがる闇夜の音(類想)
    7 夜の道スマホかざして初桜(報告)
    8 卒業の清清しきも目がにじむ(報告)
    9 梅花藻の花清流に揺られけり(説明)
    10 飛び跳ねてカゲロウ食う岩魚かな(説明)
    11 春浅し轍の水を跳ね返し(??)
    12 蘇る父の箴言白き梅(??)
    13 春めいて足どり軽やか川辺りを(報告)
    14 春近し花びら舞いてふと目覚む(無理)
    15 春疾風飛ぶ鳥不意に横流れ(何の鳥?)
    16 凍て返る顔を突き刺す夜の風(報告)

    2024年02月15日

    14 露地狭しつまだち渡る春の泥寝子
    19 春空に球児らの声響きけり
    以下没
    1 捕鯨後の肉はご馳走祖父のあて(??)
    2 冴ゆる朝捕鯨は誇りイヌイット(??)
    3 鳥帰る大鷭の群れ川になし(報告)
    4 春きざすとう南天の蕾出る(??)
    5 春寒や静かに眠る池の鯉(報告)
    6 春あさし見目うるわしき散策犬(季語動く
    7 ふわふわと手触りシルク猫柳(説明)
    8 雪かきやついぞ一人となりにけり(??)
    9 白鷺の餌を漁る剣の嘴(報告)
    10 偶さかのかぎろひ窓は春はやし(??)
    11 紅梅やくねる黒枝に匂い立つ(??)
    12 ウォーキング日脚伸ぶれば身も軽く(主観)
    13 冬終わる陽気感ずる四つ辻よ(報告)
    15 どこからも微笑み返す内裏雛(報告)
    16 鈍色の空に競ろふ寒鴉(季語動く)
    17 春の雪解け黒々と畑の土(報告)
    18 如月の夕べに灯す出湯かな(季語動く)
    20 軽やかに踊る足元春めきて(??)
    21 春の夜やゆっくすすむ飛行機灯(季語動く)

    2024年02月14日

    3 街灯の照らす夜道の冴返るあらい
    22 引眉のごと寒月の細りけりのりお
    以下没
    1 「花は咲く」合唱の調べなみだ落つ(無季)
    2 三寒や襟掻き合わせ四温恋う(理屈)
    4 限定に惹かれしバレンタインの日(??)
    5 孫からのバレンタインはキャラメルよ(報告)
    6 丈二尺小さき梅が白く咲く(説明)
    7 春動き心膨らむ蕾あり(??)
    8 支援ヘリ軽き帰還の余寒なほ(報告)
    9 そっぽ向き妻置くバレンタインチョコ(??)
    10 梅が香や一枝迎ふあがり口(??)
    11 ころと落つ梅の蕾の実にも似て(報告)
    12 蕗の薹控えめ暖にも膨らみて(??)
    13 安吾忌にファンが列する読経を聞く(報告)
    14 春が来た季節の図鑑開くやうに(理屈)
    15 山笑う新聞ぐらい読みなさい(??)
    16 陽光に河津の桜菜花回廊(??)
    17 子犬来て菜の花山にジャンピング(報告)
    18 冬終わる兆し見えたり庭の花(報告)
    19 梅二月さえずり止まぬ枝の上(季重なり/梅、囀り)
    20 手を合わせ熱湯に入るる蜆汁(観念)
    21 四温晴れいち枚脱げばジンズ穴(??)
    23 ショコラ箱すでに空なるバレンタイン(報告)

    2024年02月13日

    1 生けをきし厨の甘藷芽吹きけりあらい
    9 橋なかば運河の面に風光るひで
    以下没
    2 菜の花が無季の食卓春にせり(季語動く)
    3 冷蔵のチョコが届いたバレンタイン(報告)
    4 バイト代申告の時春寒し(季語動く)
    5 白梅や薫りにつられ足のばす(季語動く)
    6 退社時にチョコを手渡す本命に(無季)
    7 空向きて五つの笑くぼ零れ梅(季語動く)
    8 易々と零れる梅や一枝挿す(??)風民
    10 湯気立てる飯にひとつぶ福の豆(季重なり/湯気たて、福豆)
    11 小春日や旧友からのチョコ甘し(報告)
    12 冬終わるそぶり見せるも凍てる夜(主観)
    13 連獅子の鬣の舞枝垂れ梅(季語動く)
    14 斑日をこぼれ飛び来る目白かな(季語動く)
    15 ひと通りめじろ見てゆく椿かな(??)
    16 数多さく梅の蕾も人は来ぬ(報告)
    17 青空に一枝一枝の梅の花(報告)
    18 ビーグルの耳裏返る春の風(季語動く)
    19 梅の枝伸びる迷路に標花(??)
    20 ロマネスコのプログラミング晴れた空(??)

    2024年02月12日

    入選句なし
    1 枯芝に豆の数多に散らばれリ(??)
    2 求愛の猫鳴く庭の日脚伸ぶ(季重なり/恋猫、日脚伸ぶ)
    3 庭の木の剪定木にはまだ登る(??)
    4 日の当たる空地蒲公英すでに実を(報告)
    5 春寒や足音響くジョギング路(季語動く)
    6 坪庭の隅の微風に坪すみれ(??)
    7 紅梅や庭膨らみて熱帯びて(??)
    8 仮面付け菓子や花投げ謝肉祭(報告)
    9 鳥を指す鳥見の子らも目白めく(??)
    10 四十雀鳥見る人に首傾げ(季語動く)
    11 トースター買い換え嬉し春光る(??)
    12 土いじりミントとバジル苗木植う(報告)
    13 春待ちて芝生に猫の目細め(??)
    14 星冴ゆる宇宙の調べに思い馳せ(??)
    15 祭礼にはためく幟春の風(季語動く)
    16 背を丸め居眠りしをり岸の鴨(報告)
    17 天麩羅の熱きサクサク嬉し顔(??)
    18 制服の丈引きのばし新学期(報告)
    19 春色や順番待ちの滑り台(季語動く)
    20 きさらぎやワイングラスの注ぐ音(季語動く)
    21 スキップの口ずさむ子や風ひかる(季語動く)
    22 ひび割れに添ひて短く草萌ゆる(??)
    23 雪解けてロゼッタ犇めく庭の隅(何のロゼッタ?)

    2024年02月11日

    入選句なし
    1 枯芝に肩組み歌う姉妹かな(季語動く)
    2 ベンチにて考える人めく春思(類想)
    3 藤の蔓棚をゆがめる力あり(理屈)
    4 バレンタイン店には並ぶチョコレート(報告)
    5 春霞富士山隠れ咲き薫る(??)
    6 友禅を晒ふ小春の女川(季語動く)
    7 別れ雪いよいよ細く余震また(季語動く)
    8 ヨレヨレの姿で飛んだ冬の蝶(報告)
    9 伯母とゆくおでんで一杯春の夜(季重なり/おでん、春)
    10 お囃子の響く社や春の野辺(季語動く)
    11 残雪や顔削れたる古地蔵(季語動く)
    12 寒雀隠れ居し間に春めきぬ(季重なり/寒雀、春)
    13 鳩が鳴く烏が応ず春きざす(??)
    14 春の日や観音さまはお忙し(??)
    15 春うらら縁で写真の四世代(季語動く)
    16 背を向けし手摺りに並ぶ寒雀(報告)
    17 凍て返る改札いでし両の耳(報告)
    18 春めくや屋形の船に群かもめ(季語動く)
    19 囀りや土器いち枚選びをり(??)

    2024年02月10日

    1 二三粒口に放るや福の豆ひで
    7 意固地なる豌豆の筋むきにけりあらい
    9 パンジーの鉢花舗の外に犇めきて令美
    15 鳥影の飛び交ふ梅苑たもとほり水琴窟
    23 大いなる布団のごとき深雪かなれいこ
    24 気晴らしにひと駅歩く日永かな寝子
    26 しずり雪落雪注意札傾ぐのりお
    以下没
    2 寒雀ぶんと音たて雲隠れ(??)
    3 福豆をお茶請けにする立春よ(??)
    4 季節来る庭に小さきクローバー(報告)
    5 春霞富士山包み美しく(報告)
    6 ぱりしゃりのレタスくたくた煮て甘し(報告)
    8 朝光や春スカーフで街歩く(報告)
    10 手袋をなくして道を戻りけり(報告)
    11 ポケットに童のように両手入れ(無季)
    12 梅の苑綿雲の中巡りけり(??)
    13 仕上げにはラディッシュ赤くちりばめし(??)
    14 たどり着け電車に揺れるチョコレート(??)
    16 しなやかに雪を落として松の枝(報告)
    17 花虻か羽音微かに目を見張る(??)
    18 玄関に日の丸靡く建国日(報告)
    19 干し竿に龍のうねりの雪の紐(比喩無理)
    20 水禽の春光弾く水輪かな(季重なり/水禽は冬の季語)
    21 人と影加賀友禅を晒す陽や(無季)
    22 照ゆきし雪庇の氷柱滴りぬ(報告)
    25 春近し車列なす洗車場(報告)

    2024年02月09日

    入選句なし
    1 冬桜合わさる色のくもり空(??)
    2 退散は一目散や寒雀(理屈)
    3 牡丹雪土の上より積り初む(あたりまえ)
    4 まっさらな雪踏みしめてコンビニへ(報告)
    5 風花や地に着くまでの独り占め(??)
    6 雪解径大中小の地はだ見ゆ(報告)
    7 雪溶けて珈琲談義友と逢う(季語動く)
    8 冬越えて友と連れ立つ俳句道(季語動く)
    9 鎌倉で暗殺された実朝忌(説明)
    10 山影の雪見湯秘か猿と鹿(??)
    11 鍵盤の指先躍る春調べ(季語動く)
    12 日も暮れて残り雪踏み道急ぐ(報告)
    13 冬ざれて更けゆく夜の祈りかな(??)
    14 凍鶴のごとく電柱しんと立つ(無理)
    15 手袋を忘れてぬくき夜道かな(無理)
    16 公園の子らと野鳥に香る梅(季語動く)
    17 春霞よく見た富士を隠したる(??)
    18 篁の騒めきいたる余寒かな(??)
    19 ホ句拾ひゆく境内に余寒なほ(季語動く)
    20 浅春や晴天の日に理髪をす(??)
    21 春雪の光のしずく地を穿つ(類想)
    22 雪の靄電柱だけが道標(??)
    23 パソコンのウだけの連打春炬燵(無理)

    2024年02月08日

    9 店頭に菜の花パックうずたかくあらい
    14 水鳥の日を啄める河川敷風民
    17 春霞ぼんぼりのごと朝日出づ語后池
    22 救急車間遠に響く凍夜かな寝子
    以下没
    1 羽音たて白き鳥ゆく冬の川(??)
    2 嘴をふりて寒の鵜水散らす(季語動く)
    3 雪降らむ小鳥は枝を揺らし去る(??)
    4 春きざす庭には草の芽が出でて(報告)
    5 夫婦坂熟れし歩幅終い雪(??)
    6 大丈夫医師の箴言風花や(??)
    7 残り雪よけて歩けば道うねり(??)
    8 肩すぼめ足早に冬去るを待つ(??)
    10 素手のまま歩く夜道や春立ちぬ(報告)
    11 七輪で魚あぶりし誕生日(無季)
    12 水受けてパンジー達の起きる朝(??)
    13 受験後に答え合わせを教師とす(報告)
    15 春兆す水面静かな蓴菜池(季語動く)
    16 残雪の融けて雫と消えにけり(報告)
    18 思うまま海苔をくちゃくちゃ海苔茶漬け(無理)
    19 海苔の香や爆弾にぎりほおばる子(季語動く)
    20 落つるなり溶けゆく今日の牡丹雪(??)
    21 玄関の日射し翳りて冴返る(報告)

    2024年02月07日

    入選句なし
    1 フレームのなかは南国鼻歌す(類想)
    2 春泥や現場事務所へ道遠し(類想)
    3 傾けど雪に耐えいる千両よ(報告)
    4 しんしんと冷える朝なり雪固し(報告)
    5 なごり雪一片犬に染み入りて(??)
    6 茶屋街のはおりの肩の雪の果て(??)
    7 福豆をぽりぽり噛んで歳感ず(報告)
    8 恵方巻きお醤油少しいただくわ(??)
    9 雪止めど散歩の犬は足辛し(??)
    10 北風や窓からうらめし陽射しかな(??)
    11 残雪のとけた道踏む転ぶまい(理屈)
    12 予備校の自転車置き場犬ふぐり(報告)
    13 雪掻かかれ供花活けたる地蔵尊(報告)
    14 見て飽かず空より昏き牡丹雪(??)
    15 門灯に痩せて佇む雪達磨(報告)
    16 軒氷柱落つるしずくの奏かな(類想)
    17 高層ビル角に積まれし春の雪(報告)
    18 アカゲラや大きな穴の蔵の鞘(報告)
    19 真夜中に求愛叫ぶ猫の恋(報告)

    2024年02月06日

    入選句なし
    1 枝絡み解けば空へと梅跳ねし(無理)
    2 雨の日の靄に椿の花ふふむ(季語動く)
    3 白く見ゆ曇ガラスの外は雪(報告)
    4 降り始め雪独特の静けさよ(理屈)
    5 夜半の空ライトグレーへ雪明り(報告)
    6 鼻すすり雪かく妻の笑顔かな(報告)
    7 朝散歩顔を横切る風がしむ(無季)
    8 警報に押されて大雪しんしんと(理屈)
    9 予報見て雪舞う玄関空仰ぐ(??)
    10 七輪で魚菜炙りしボランティア(??)
    11 雪道でころばぬように息を吸う(??)
    12 雪掻きは出遅れ無念ありがたや(??)
    13 蓴菜池水面静かぞ浅き春(??)
    14 夕の川突然鳴くは鷦鷯(報告)
    15 かりそめに春雪置ける松の枝(無理)
    16 サドルみな白き綿乗る雪の朝(報告)
    17 日が照が朝の寒さは浅き春(??)
    18 羽ばたきに弾く小枝や雪しづる(何のはばたき?)
    19 冬の雷閃光一拍轟けり(季語動く)
    20 春雪の融けて梅ケ枝水しとど(季重なり/春雪、梅)
    21 空き家の牙剥くやうな軒氷柱(無理)
    22 赤芽柳脱いで銀色輝けり(報告)

    2024年02月05日

    9 玻璃窓の外の牡丹雪見て飽かず玲美
    16 住職の笑みに始まる節分会
    21 音もなく路地に降り積む春の雪寝子
    以下没
    1 生まれしは大温室の夢見鳥(??)
    2 縺れあう梅の向こうに浮かぶ鳥(??)
    3 炒り豆を散らぬよう撒く福は内(??)
    4 日の当たる空地たんぽぽ三株咲く(報告)
    5 梅花や鏡のやうな蓴菜池(??)
    6 浅春や岩にのぼりし池の亀(季語動く)
    7 豆撒きも終わってみればみぞれ降る(??)
    8 雪予報窓から伺いうらめしく(心象)
    10 霙の日一仕事終えお茶一服(報告)
    11 なごり雪ここにいたよと教えられ(??)
    12 受験生最後の山に登りゆき(理屈)
    13 鳥の尾の重たげなるも雪催(??)
    14 行く路の夜目に飛び込む白梅花(類想)
    15 掌に掬うと消える春の雪(季語動く)
    17 山門の壺に活けたる梅満開(報告)
    18 橇遊び初めての孫泣き笑ひ(報告)
    19 碧空を飛ぶ寒鴉ひと羽振り(??)
    20 牡丹雪重しと撓る雪柳(季重なり/雪、雪柳)
    22 雪起こし空に穴開くごときかな(無理)

    2024年02月04日

    入選句なし
    1 芽キャベツを摘み取る音や春近し(季語動く)
    2 フレームに真白き女神オブジェかな(報告)
    3 節分やニュースに負けず撒いてみる(??)
    4 節分の豆八十個満腹す(報告)
    5 春浅し小さき蕾英気たむ(??)
    6 春浅し顔を横切る風凍むる(季重なり)
    7 ダップー犬隠れし眼あたたけし(無理)
    8 初句会果つやビル間に透ける青(??)
    9 節分の吟行終えておうちカフェ(季語動く)
    10 春のバス街目まぐるしい窓席(季語動く)
    11 方角を確認がぶり恵方巻(理屈)
    12 玄関を開けて芳し水仙花(報告)
    13 節分や孫には弱い鬼となり(観念句)
    14 箸先にほろと崩れて煮大根(報告)
    15 浮寝鳥包まる松の水鏡(??)
    16 四温晴れ恵比寿像背に記念写真(季語動く
    17 境内にとよむ太鼓や節分会(報告)
    18 新興の洒落た家並み春立ちぬ(季語動く)
    19 銀盤の水面辷り来春の鴨(季語動く)

    2024年02月03日

    1 実万両小暗き庭の一隅にひで
    17 山門を潜るや否や梅匂ふ寝子
    入選句なし
    2 夕暮れの玻璃窓染める息白し(??)
    3 春寒やコロナの十波盛りなり(報告)
    4 蒲公英を避けて耕す菜園よ(季重なり/蒲公英、耕し)
    5 一月の月一月よ地の震へ(??)
    6 節分後歳の数だけ豆拾う(報告)
    7 浅春やふと見上げれば遠き天(季語動く)
    8 観梅や香りに釣られ足延びる(報告)
    9 くたびれて午後のコーヒー春を待つ(季語動く)
    10 節分の枡に豆入れ福を待つ(理屈)
    11 雲一つ無き空向けて鬼は外(無理)
    12 街角の白梅夜目に咲きにけり(報告)
    13 古き良き大き声なる鬼は外(??)
    14 小さき屋に小さき声や福は内(??)
    15 日輪を隠さんとせし細雪(無理)
    16 暗き中頑張れ珠洲の寒造(心象)
    18 蒼天のブイ字雁行鴻声よ(類想)
    19 大きな顔のようなパンジー誕生日(??)
    20 立春の茶房賑わふ一日かな(報告)

    2024年02月02日

    入選句なし
    1 フレームの吐息に揺るる花麒麟(吐息??)
    2 作業場の重機踏みしむ春の泥(季語動く)
    3 藤棚の忌み枝切るか蕾あり(報告)
    4 早咲きの桜賑やか鳥の声(報告)
    5 暖かや笑み絶やさずに立ち話(報告)
    6 無人駅ゴミ袋の缶春を待つ(??)
    7 種籾の封切春の事始め(無理)
    8 白マフラー巻いて秘めたる春の事(??)
    9 春兆す日射しの中の朝散歩(報告)
    10 浅春や窓の外では草しづか(草静か??)
    11 赤と白枝に咲いてる冬桜(報告)
    12 天抱き薄幕揺らすオーロラと(説明)
    13 春陽さす鳥忙しく家づくり(理屈)
    14 辛子過ぎおでんつついて涙かな(報告)
    15 買物の足も早まるひと雫(??)
    16 鳥食みて一日に失せし実南天(報告)
    17 翼広げ踊る白鳥見る白鳥(??)
    18 除雪車のキャタピラの跡チョコの型(無理)

    2024年02月01日

    17 橙の実と実ぶつかるほど生りぬ水琴窟
    19 飛機の灯の凍てて消えゆく夜空かな
    20 ホ句拾ひゆくたんぽぽの野道かな玲美
    22 雨だれの穿ちし雪の穴深しれいこ
    以下没
    1 愛犬とボール遊びや日脚伸ぶ(季語の動く/練直し句禁ず)
    2 家族連れさつとフレーム通り過ぐ(報告)
    3 桜の木目立たぬ蕾あちこちに(??)
    4 倒木やひこばえ出でて空目指す(無理)
    5 梅花や臭い嗅ぐごと池の鯉(無理)
    6 士が嫌ふ花毎落つる椿かな(理屈)
    7 種籾を取り出す父の春の事(??)
    8 待ちわびし宅配便や春の事(??)
    9 白梅や犬の足跡咲くゆきも(??)
    10 待つ春や心あづけし杜欅(??)
    11 花かごに黄色集めし春の声(??)
    12 蓋あけてきんぴらごぼう付け足す日(??)
    13 山茶花があちこち顔出す垣根かな(報告)
    14 凍てついて飲むにも飲めぬ犬舐める(??)
    15 畑談義にぎやかにする二月かな(季語動く)
    16 大枯木千の祈りの手を持てり(無理)
    18 声残しビルを存問寒鴉(無理)
    21 御当主自ら繕う垣長し(報告)
    23 水底をゆるりと寄り来寒の鯉(報告)

    2024年01月31日

    入選句なし
    1 呼びきかぬ犬追いかけて日脚伸ぶ(季語動く)
    2 梅一花ささやくように枝の端(無理)
    3 干し竿の小さき氷柱光受く(何の光?)
    4 強霜や車の窓にお湯を掛く(報告)
    5 一月や半寿のわが日三十一日(??)
    6 富士山を遠くに隠す春霞(季語動く)
    7 春霞遠くの富士を隠したる(季語動く)
    8 雪よけの隙から覗く牡丹かな(報告)
    9 蜜柑箱友から届く嬉しさよ(報告/注:箱は季語にあらず)
    10 上向いてハンカチ干せば鷹の空(??)
    11 明日なればふたつほころぶ福寿草(??)
    12 白米を三角むすび海苔つける(俳句ににあらず)
    13 春立ちてジムでダンスを踊る君(??)
    14 ジジ猫のおなかがピンク春日和(??)
    15 穴釣や足下のしじまに想ひ馳せ(無理)
    16 新聞を読む手の影や冬日向(無理)
    17 越後平野どんと動かぬ凍雲よ(報告)
    18 ひよ番小枝に憩ふ四温晴(報告)
    19 半纏に母のしつけの糸を解く(報告)
    20 岩ごとき野梅の添いし白き花(??)
    21 竹林の風か寒鯉影揺るる(??)
    22 目と鼻の社巡れば梅万朶(報告)