みのる選:2024年1月度

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    2024年01月30日

    4 庭石をベンチとしたる日向ぼこ博充
    11 玻璃の日に鉢花春をまちにけり語后池
    15 お茶いれてお庭で母と日向ぼこ玲美
    22 万朶なる白梅の香に癒やるる寝子
    以下没
    1 手の止まぬ鏡開きの揚げあられ(季語動く)
    2 風止んで梅の香ほのと漂へり(季語動く)
    3 吞気なり日向ぼっこの庭の石(無理)
    5 ヴァイオリン冬の陽背に受け弾く父ぞ(季語動く)
    6 能登の海心も物も凍りつき(心象)
    7 飾り終へ笑支度の小正月(??)
    8 凍月夜寝所に漏れる薄明かり(報告)
    9 プラスチック孫が見ている鏡餅(報告)
    10 春近し菜園の土掘り始む(報告)
    12 桜舞う友に別れをまた会おう(??)
    13 束の間に低く広ごる冬夕焼(季語動く)
    14 包みたる絵本にリボン春隣(??)
    16 ミモザかなドライフラワー猫が嗅ぐ(無季)
    17 春を待つ日向ベンチの翁かな(報告)
    18 褐色のマルメロの汁時満ちて(報告)
    19 吸入器咥えて怒るまあるい目(季語動く)
    20 ストーブの近くまるまるかじけ猫(季重なり/ストーブ、かじけ猫)
    21 ベビーカー囲み首振る水仙花(無理)
    23 春光を纏ひて行きしベビーカー(季語動く)

    2024年01月29日

    17 蹲に鳥語姦し春隣寝子
    以下没
    1 新海苔の太巻き美味し香り食ぶ(説明)
    2 雪景色訪社の時刻まで五分(季語動く)
    3 冬の川渡りきた鳥泳ぎおり(??)
    4 冬木立ひっそり枝に蕾持ち(報告)
    5 木々につく蕾膨らみ春兆す(報告)
    6 人知れずトウネズミモチたわわなり(??)
    7 受験日の朝の赤飯懐かしき(??)
    8 いつの間に遠くに霞む富士の山(報告)
    9 すっすっと和服の裾の冬茶会(季語動く)
    10 風花がくるくる舞いて閑けさよ(報告)
    11 足音を聞く楽しさや枯木山(??)
    12 寒鯉の動いて水の動き出す(理屈)
    13 寒ばれや空の蒼さの奥の青(??)
    14 木枯に紙垂の震へる御神木(季語動く)
    15 朝日射し透ける車の霜の花(報告)
    16 巫女達のバイト忙し餅の花(??)
    18 枝巡る番の鳥や春隣(何の鳥?)
    19 宅配の時間のチャイム冬ドレス(??)
    20 青かびが生えた餅削ぎ水浸す(報告)
    21 寒暁やヘッドライトの掌は堅し(??)
    22 白壁の落暉の反射春近し(季語動く)
    23 寒紅梅蕊ひろがり鳥を呼ぶ(無理)

    2024年01月28日

    16 背に受くる陽のほんわかと深雪晴のりお
    以下没
    1 山茶花に埋められてゐる道路溝(報告)
    2 冬たんぽぽ真青の空を見ひらきし(無理)
    3 春近し夕日が富士に重なって(??)
    4 大寒やタイヤチェーンは使わずに(??)
    5 セーターを脱いでは着ての余寒なほ(説明)
    6 梅花やパクパクしてる池の鯉(季語動く)
    7 蝋梅や蕾膨らむ夜明け前(報告)
    8 落ち葉焚く湯気柔らかに紅はるか(??)
    9 密やかに雪ひとひら舞い降りて(報告)
    10 轟々と凩吹いて土ならす(無理)
    11 日脚伸ぶ仕事帰りの空の色(季語動く)
    12 夕食に豚肉入りの味噌の汁(報告)
    13 寒晴や富士を遥かに村の坂(季語動く)
    14 命名紙書ける一日や日脚伸ぶ(季語動く)
    15 落つる日の薄こがね色春近し(季語動く)
    17 初場所や弾け飛ぶ汗荒き息(季語動く)
    18 久方の笑顔寄せ合ふ新年会(報告)
    19 日だまりのコニファーのなか寒雀(報告)
    20 極寒のなゐに黛墨ゆがみけり(季語動く)
    21 冬晴や寺苑の塔の揺るぎなし(季語動く)
    22 咲き初めし白たぐひなき椿かな(??)
    23 鯛焼きの腹を開ければ餡の湯気(報告)

    2024年01月27日

    入選句なし
    1 路地裏の松葉に咲けり雪の華(無理)
    2 キュウピーに妻は冠せし冬帽子(季語動く)
    3 風寒し被った上着耳守る(報告)
    4 はやり風邪第十波かも薬買う(報告)
    5 春寒や日射しの当たる庭の石(季語動く)
    6 厳寒の兵士行進今もなほ(無理)
    7 服を着て引かるる犬もいと寒し(報告)
    8 交差点老女押すは北風か(報告)
    9 垣根越え小枝に咲いた冬の梅(報告)
    10 風やみて夕の一鳴き寒鴉(季語動く)
    11 寒風に負けぬ合の手鳶の声(??)
    12 新しき地蔵の頭巾冬日和(季語動く)
    13 銀嶺に飛び込みゲレンデ直滑降(報告)
    14 咲き初めし臘梅香る狭庭かな(報告)
    15 病室の消灯告げゆ余寒かな(??)
    16 凩に大きく電線撓みをり(季語動く)
    17 吹く風に大きな耳の兎かな(??)
    18 遠隔のカメラの映す雪のかさ(報告)
    19 ゆっくりと厚着老犬冬帽子(??)

    2024年01月26日

    1 山茶花の屑の駈けだす風の道ひで
    11 春隣鳥語こぼるる森の径寝子
    13 改札に受験子応援するポスター
    16 お茶入れて日脚伸びしと妻がいふのりお
    以下没
    2 冬の庭土竜が上げる土目立つ(季語動く)
    3 春はすぐ手のひび割れが良くなって(報告)
    4 寺の町風を力に寒雀(??)
    5 頬白や結露で曇る朝の窓(季重なり/頬白、結露)
    6 余寒なほ寄り添ひ生くる余震村(??)
    7 老いの身の寒さを聴くもボランティア(??)
    8 冬の朝ポケットから出ぬ両手かな(報告)
    9 カゼじゃない鼻がむずむず花粉かな(俳句にあらず)
    10 これ以上着れぬ着膨れ吟行子(報告)
    12 東雲に番の鵯の声しきり(季語動く)
    14 手に届きそうな大きな寒の月(季語動く)
    15 足音についてくる影寒の月(季語動く)

    2024年01月25日

    入選句なし
    1 野良猫の雪を冠りて円くなり(報告)
    2 フリージアもらって嬉しテーブルに(季語動く)
    3 寒雷やパニクる犬の背なを撫で(季語動く)
    4 我と同じ病の訃報冬越せず(季語動く)
    5 鳩のよう首振る鳥よ冬の川(??)
    6 寒風に友の耳たぶ赤くなる(報告)
    7 寒波来て人影まばらの散歩道(報告)
    8 冬の暮気温下がるを背に感じ(報告)
    9 梅花や寒さに耐へた池の鯉(季重なり/梅、寒さ)
    10 冬帝やしろがねの日を弾きをり(何が日を弾くの?)
    11 おもはざる探梅となる宮参り(季語動く)
    12 寒の雨したたる枝の華やけり(季語動く)
    13 寒月や耳を離れぬ母の声(??)
    14 大寒や犬も家路を急ぎけり(報告)

    2024年01月24日

    16 と見る間に帷下るごと雪催のりお
    20 一雫朝日に光るつららかなれいこ
    以下没
    1 机狭し重ね置かれし新日記(季語動く)
    2 冬籠はやり病の第十波(報告)
    3 頭上から年賀の声が植木屋よ(報告)
    4 雪景色近くに見える鳥海山(報告)
    5 花が落つなぜか哀しき花椿(心象)
    6 予報士の指す地図白く寒波来て(無理)
    7 病室の窓に当たるは北風か(報告)
    8 赤キャベツザワークラウト彩まぶし(??)
    9 援軍がのど伝いゆく卵酒(??)
    10 庭手入れして万両の庭となる(季語動く)
    11 大寒やドカジャン着たり今季初(報告)
    12 空の青寒紅梅の深くして(無理)
    13 寒鯉の緋色全く動かざり(報告)
    14 ストックの香り来る部屋春近し(報告)
    15 外灯でばえるフェンスの寒椿(報告)
    17 超高層ビルの突き上ぐ冬満月(季語動く)
    18 はらはらとどんとの灰や夕の庭(報告)
    19 寒禽の声に手繰りし雨戸かな(??)
    21 霜焼けのピアス耳朶踊る靴(??)

    2024年01月23日

    入選句なし
    1 ピラー手ににんじん滑るごとく剝く(報告)
    2 みかん剥き白い筋なし老爺でも(報告)
    3 この年でジャイブ踊れた初稽古(季語動く)
    4 耳当てしスマホ片手に出勤す(季語動く)
    5 冬枯れの池に写りし天眩し(無理)
    6 雪模様生まれし吾子に帽子編む(報告)
    7 耳澄まし要塞守る母うさぎ(??)
    8 雪道に赤い実落ちて閑寂よ(??)
    9 リス来たり枯木くぐりて実もなしか(??)
    10 山路に踏める濃き影春隣る(季語動く)
    11 潤ひて背筋を伸ばす冬木の芽(??)
    12 掌の窪によき塩梅に寒卵(季語動く)
    13 頬白や庭の木渡るいと楽し(季語動く)
    14 さざ波に一水返す猫柳(??)
    15 豪雪に道譲り合ふ車の灯(報告)
    16 雪晴れて見上ぐ深夜の御空かな(報告)
    17 方言の親しきことば龍の玉(??)
    18 奥深く秘めたる闘志龍の玉(無理)

    2024年01月22日

    入選句なし
    1 吾も犬も連鎖反応して嚔(無理)
    2 山茶花の花びらを掃く毎朝よ(報告)
    3 鬼の面貰えど孫の来ぬ節分(報告)
    4 寒晴れや尻振る鳩が二歩先に(季語動く)
    5 雪庭に放つ仔犬の尿黄し(報告)
    6 頬白や庭の木渡り虫を食む(報告)
    7 冬の陽と名も知らぬ鳥来て目覚め(??)
    8 早咲きの紅梅の宴目に温し(??)
    9 額拭き滝まで来ても水が涸るる(??)
    10 着ぶくれて揺れに任せる終電車(季語動く)
    11 雪が降る美しくても困りごと(??)
    12 低気圧苦しみながら春疾風(??)
    13 ぱあの葉にぐうばかりの手花八手(理屈)
    14 磴登る善男善女息白し(報告)
    15 猫団子冬の日向に動かざり(??)
    16 紅色をすでに宿して冬木の芽(報告)
    17 歌姫の声の響きや春近し(??)
    18 垣根より顔覗かせり冬薔薇(季語動く)
    19 茹で汁粉お椀の中の餅がない(報告)
    20 人波を闊歩する翁冬帽子(季語動く)
    21 ビル街の日向に集ふ寒雀(季語動く)
    22 雪晴れや屋根のあちこちナゼの音(??)
    23 寒の雨いとわず集うダンス人(??)

    2024年01月21日

    入選句なし
    1 蒲団引く吾を眇し室の犬(??)
    2 冬の夜ステージのショー歌う君(季語動く)
    3 澄んだ声漢の唄を聴く小春(季語動く)
    4 どんど焼き法被の人が火を守る(報告)
    5 この寒さ軟膏を手にひび防ぐ(報告)
    6 木々につく蕾に見ゆる春の色(無理)
    7 午前午後止むときなきや雪の庭(報告)
    8 ささくれた「いろは」積み木の炬燵部屋(??)
    9 木々を見て春の色見ゆ蕾かな(無理)
    10 ひび割れて薬も塗れぬ母の手よ(報告)
    11 襟巻きを押さえて急ぐ夕の刻(報告)
    12 遠目にも目立つ出窓や室の蘭(季語動く)
    13 住み古れど知らぬ路地あり蝋梅香(季語動く)
    14 丁字路を来る人迎ふ寒紅梅(季語動く)
    15 段畑の眼下に遥か冬霞(報告)
    16 騒がしやねずみもちの実鳥の宴(季語動く)
    17 冷雨やみ急転の青空春隣(報告)
    18 もくもくと闇夜を歩く雪灯り(無理)
    19 夜半の雪裂けし杉肌紅はしり(無理)

    2024年01月20日

    入選句なし
    1 嚔せば犬は愛想の尾をふれり(季語動く)
    2 霜柱石灯籠の足沈む(??)
    3 春隣ミニ菜園の土替える(季語動く)
    4 冬の駅ポケットの手で日を数え(??)
    5 陽を浴びて寒椿ひとつ足止める(季語動く)
    6 冬枯れの池に写りし青き空(季語動く)
    7 落日を借景として寒雀(無理)
    8 待ったなし場内静か初相撲(俳句にあらず)
    9 古カフェに若き行列冬帽子(??)
    10 フレームに所狭しと室の蘭(季重なり/フレーム、室)
    11 流れ着く鴨に続きて二羽三羽(??)
    12 大寒や微睡む列車椅子の上(??)
    13 天仰ぎ即家へ入る寒の朝(季語動く)
    14 新年の宴ほの醒めし帰り道(季語動く)
    15 老木を囲む水仙乱れ咲く(報告)
    16 吟行の悴む手足長湯かな(報告)

    2024年01月19日

    6 朝窓のまぶしい日差し春兆す博充
    以下没
    1 風邪ひきのだちより不参メールかな(無理)
    2 我が庭の年のはじめよ土均す(報告)
    3 流行風邪ワクチン予約開始日よ(俳句にあらず)
    4 寒すずめ枝のつぼみに似てふくら(無理)
    5 各々の場所をゆづらず寒雀(曖昧)
    7 よく見てと咲き乱れるや花椿(季語動く)
    8 襟巻きを押さえて急ぐ夕の刻(報告)
    9 ひび割れて薬も塗れぬ母の手よ(報告)
    10 答案を書き埋め尽くし嬉し泣き(無季)
    11 さまざまに助けてくれし風邪の神(??)
    12 大関が横綱目指す初相撲(俳句にあらず)
    13 出窓いま百花繚乱室の花(無理)
    14 銀輪を将棋倒して空っ風(類想)
    15 夫ゆく雪の水上友乗せて(??)
    16 息白く深々浸かる雪見風呂(季重なり/白息、雪)
    17 水面を全力疾走鳰着水(鴨でも同じ)
    18 梅ふふむ古りしアパート学生寮(無理)
    19 しんしんと音呑み込んで夜半の雪(無理)

    2024年01月18日

    入選句なし
    1 掃除機の迫りくる音冬ごもり(??)
    2 冬の川水面は黒い鳥ばかり(??)
    3 年賀の娘きれいですねとお世辞初(報告)
    4 寒月の下のしじまに家眠る(季語動く)
    5 陽が伸びて春はすぐそこ猫も伸び(報告)
    6 現場立つ耳当て装備警備員(報告)
    7 換え直しブーツの踵後半戦(??)
    8 寒き朝あの日想いし糸歌う(??)
    9 湯豆腐のポン酢が過ぎておちょぼ口(報告)
    10 切干しの味つけ変わる歳となり(主観)
    11 枯葉敷く古き家並み神楽岡(報告)
    12 冬灯す花街の路地たもとほり(季語動く)
    13 綿入に残せる母のしつけ糸(報告)
    14 飛び立てる羽音逞し鶸の群れ(報告)
    15 池袋枯れ木賑わう線路沿い(報告)
    16 室咲きや作業着のまま昼御飯(??)
    17 木枯に背ナを押されて出勤す(類想)
    18 客人を待つ鶯の餅ふたつ(季語動く)
    19 枝陰の零るる落つ日冬木立(報告)
    20 吹き止みて密かに街へ冬茜(??)
    21 太陽の光日脚伸び伸びる空(??)
    22 ふぐ食べてこのいつ年も福来る(??)
    23 賑やかに水木垂れて落花餅(??)
    24 すき焼きの弁当の蓋開かずかな(報告)

    2024年01月17日

    1 ブロッコリー森のごとくに茹で上がるひで
    15 大鍋のおでんを囲む三世代れいこ
    18 暮れのこる群青の空冴る月語后池
    以下没
    2 腰引いてお札投げ込むどんど焼(報告)
    3 庭先の冬の鳥みなふっくらと(季語動く)
    4 パンくずを食べた雀の日なたぼこ(報告)
    5 路地裏で肩をすくめて咳ひとつ(報告)
    6 墓参り甥へと遅いお年玉(季重なり/墓参、お年玉)
    7 四阿の軒深々と寒すずめ(季語動く)
    8 これやこの宇宙を映す氷面鏡(??)
    9 枯野の地売地物件の表示立つ(報告)
    10 蒼空に急降下する鷲の冬(季語動く)
    11 アナ雪を手話コーラスで通じ合い(??)
    12 春服や写真撮ってとポーズの子(報告)
    13 老木と同化してをる寒烏(無理)
    14 凩の狼藉や路地一大事(具体的に)
    16 春になったらと幾度も聴きし聞けぬ声(??)
    17 細波の仄かに光る冬夕日(季語動く)

    2024年01月16日

    入選句なし
    1 寒の水起きぬけ呑みて芯に落つ(??)
    2 鏡餅割れずに食べたお汁粉よ(??)
    3 冬晴よ亀が寝ている放水路(報告)
    4 郊外のビルにノスリのホバリング(??)
    5 凍る朝背筋伸ばして陽を仰ぐ(報告)
    6 寒波来て旅への誘い聞かぬふり(理屈)
    7 亀壺の蒼し空見ゆ氷面鏡(??)
    8 落・壊・破・崩れし棚田冬雀(??)
    9 晴れてても気温上がらぬ冬深し(理屈)
    10 餅巾着風邪の子笑う冬の鍋(季重なり/餅、風邪、冬)
    11 鳥居前紅梅垂れて花かんざし(類想多し)
    12 北風や雲蹴散らして青空に(無理)
    13 空風や架線呻らせ吹き抜ける(無理)
    14 凩に一条太き道ありぬ(報告)
    15 懐手解いて黙祷被災地へ(季語動く)
    16 パック開け割れて出てくる鏡割(報告)
    17 風やみてシリウスの青冴返る(報告)
    18 ひとつがい動かぬままに寒鴉(報告)
    19 風花やかの世のたより母月忌(??)
    20 二十年経ても硬きや寒九水(??)

    2024年01月15日

    4 粉雪の乱舞に夜道に迷いけり妙重
    8 どんど火のにほひ纏ひて家路まで寝子
    14 竹爆ぜてあとしざりせるどんどかな
    16 矢のごとく朝日いつきに蔵開れいこ
    以下没
    1 泥つきの大根二本妻帰還(??)
    2 初雪を隣の家の屋根で知る(報告)
    3 どんど焼き氏子総代お祓いを(報告)
    5 氷柱越し訳知り顔の地蔵尊(??)
    6 朝の路地振袖冴える二人連れ(報告)
    7 高鳴りの冬の雷夜空照(季語動く)
    9 雪もよひ頭痛肩凝りうべなひて(季語動く)
    10 森林の葉擦ざわめく冴ゆる風(季語動く)
    11 ベランダに寒九の風の容赦なし(季語動く)
    12 瞬かぬ街の灯遠き寒九かな(季語動く)
    13 木枯に押されて渡る歩道橋(報告)
    15 正月や玄関の花華やかに(報告)
    17 妣編みの帽子で集うどんど焼き(報告)

    2024年01月14日

    ※ 入選句なし(考えて詠まぬこと)
    1 寒の水一気呵成に呑みし朝(無理)
    2 七草のあるものだけで粥ができ(報告)
    3 心地良い靴で踏む音朝の霜(??)
    4 夕闇に松の絵剥がす松納め(??)
    5 濡れ縁の餌場にソロリ寒雀(季語動く)
    6 西かぜに吹雪く暗がり鈍の空(??)
    7 朝日まづさして駿河の密柑山(報告)
    8 子犬かと紛ふや枯葉駆け来たり(無理)
    9 標なき川面の落ち葉沈まりぬ(??)
    10 電飾樹風と親しく冬並木(無理)
    11 炬燵猫蜜柑ぷしゅりと嫌な顔(報告)
    12 霜柱踏んで音聞く童かな(類想多し)
    13 寂然と滝水涸る散歩道(無理)
    14 瑠璃の日に擡げつ開くシクラメン(??)
    15 水桶の小正月待つ榊の香(無理)
    16 冬ざれし迷子の犬のビラ古りて(無理)
    17 コッツンと温もり残る寒卵(??)
    18 藁ぼっち覗く一輪寒牡丹(報告)
    19 相願ふ再会の文字年賀状(報告)

    2024年01月13日

    入選句なし
    1 寒釣の先ずは人出を観にゆけり(??)
    2 着ぶくれの幼児駆け出す花畑(季重なり/着膨れ、花畑)
    3 万両の赤い実はまだ生き残り(??)
    4 ストーブの反射板見てにらめっこ(無理)
    5 レポートの仕上げは疎ら蝉氷(??)
    6 梅月夜影の気配に振り返り(季語動く)
    7 冬の海彼の地の岸まで巡りたし(心象)
    8 まろうどの宴眩しや冬館(季語動く)
    9 渋滞のすこしやわらぎ冬の虹(季語動く)
    10 寒風や産毛振はす鳩二匹(報告)
    11 厨より香るは榊小正月(説明)
    12 妻の駈る自転車かごにシクラメン(季語動く)
    13 赤き実の冬曙にまだ見えず(??)
    14 音立てて風に追ひ来る枯葉かな(??)
    15 ゆっくりと庭に降り落ち牡丹雪(報告)
    16 ハイボール夜寒き呑み酔いどれて(??)
    17 店先の苺をねだる子の涙(報告)
    18 小寒や見慣れぬ名前亡き便(季語動く)

    2024年01月12日

    入選句なし
    1 繕いの水輪広がる逸れ鴨(??)
    2 コスチュームきつくなったよ初稽古(季語動く)
    3 草銜え浮かぶオオバン冬の川(報告)
    4 縮ぢこみし背筋まっすぐ寒桜(??)
    5 今年こそ色濃く咲かむ寒桜(理屈)
    6 いささ竹ふくら雀を呼び込みて(無理)
    7 雪晴にビニールハウスの破れ接ぎ(報告)
    8 冬布団喉を鳴らすの虎の猫(季語動く)
    9 日溜りをふくら雀が譲りをり(??)
    10 寒雀瞳つぶらに実をつつく(季語動く)
    11 鼻風邪の声に爪立つ膝の猫(??)
    12 ムササビはギョロ目と爪で森を飛ぶ(報告)
    13 寒暁を先づほどきたる鳥の声(??)
    14 パック入り小餅出てくる鏡割(報告)
    15 天頂へ斑無く広ぐ冬茜(??)
    16 冬温しテラスに独りティータイム(季語動く)
    17 寒禽の鋭声や子らの声隠れ(??)
    18 遠くより次々集ひ浮寝鳥(無理)
    19 上向いて顔に風受け新しき春(??)
    20 目を閉じてウグイスの声追いかける(??)
    21 結い上げし晴れ着の吾子の細き頸(報告)

    2024年01月11日

    9 旅の絵図なぞりつつ見る炬燵かな妙重
    17 垂雪刎ねて身じろぎやまぬ竹れいこ
    18 葡萄棚からこぼれ落つ冬日かな風民
    以下没
    1 日を受けて千手拡げし冬枯木(冬枯木?)
    2 白い顔庭に降り立つ冬の鳥(??)
    3 山茶花の花びら土に色を添え(無理)
    4 四阿に見え隠れしや寒すずめ(報告)
    5 残照をふくら雀に譲りをり(??)
    6 繭玉はエアコンの風軽く受け(報告)
    7 タオル干し冷し朝の一仕事(??)
    8 黒潮で身がプリプリ千葉伊勢海老(破調)
    10 書を開き湯呑み湯気立つ昼下がり(報告)
    11 風花や解体家屋の煤け塀(季語動く)
    12 冬の街白い服選ぶ点つなぎ(??)
    13 冬の月滑らぬように露天まで(季語動く)
    14 松籟や春着乗せゆく人力車(松籟が離れすぎ)
    15 袂振り庭でままごと春着の子(報告)
    16 晴着の娘苑の華やぐ成人日(報告)
    19 道なき道闇夜を歩く雪灯り(無理)

    2024年01月10日

    入選句なし
    1 白蓮の蕾きらめく冬日和(あり得ない景)
    2 悴むと指で実感今朝の風(心象)
    3 冬木立枝の先にはもう蕾(報告)
    4 寒晴の紺きわだたす白い雲(季語動く)
    5 「あの音」に裸足の庭は寒雀(??)
    6 警告音飛び出す庭の寒雀(??)
    7 枕元温もる猫のおなかかな(無理)
    8 朝散歩冷たい風を突き進む(報告)
    9 冬座敷籠城気取りの本開く(??)
    10 冬の星数へて歳と比ぶれば(??)
    11 湯畑でもうもう白く集い合い(??)
    12 眼をこらしがく描き入れる福寿草(??)
    13 転がって糸を操る暴れ凧(??)
    14 春嵐暴騰続く今日の株(??)
    15 片手袋ポツンと待てり道の上(報告)
    16 ラジオから「逃げて」の叫び冬の海(??)
    17 パーゴラのたかきに一輪冬薔薇(季語動く)
    18 朝日浴び紅をさす芽や梅の枝(季語動く)
    19 小走りの着ぶくれ主の引く小犬(報告)
    20 冬雲に滲む夕日のほの明かり(季語動く)
    21 夜の森梟威嚇ギャーと鳴く(報告)

    2024年01月09日

    7 猫二匹相寄り添ひて日向ぼこ玲美
    10 息づいているやに熾やどんど果つ風民
    11 人垣の伸び縮みせる大どんど風民
    13 昏れきつてなほ仄と見ゆ冬木立長操
    18 おちよぼ口見せてほころぶ冬芽かな寝子
    以下没
    1 初稽古みぎにひだりに飛ぶショット(季語動く)
    2 平凡な道で良かったいわし雲(??)
    3 成人式今日は賑わう駅前よ(報告)
    4 着ぶくれて袖が擦れてる音しゃっしゃ(??)
    5 成人の日の受付の白い襟(報告)しげ木
    6 干し柿の甘さほどよく味わって(報告)
    8 曳き猿が笑いの渦に宙を舞い(無季)
    9 冬の朝オルガンにのせ胴間声(??)
    12 ガサガサと庭で採餌す寒雀(報告)
    14 年始め眼科検診くぐり抜け(季語動く)
    15 黄百合花勉強部屋の女神なり(無理)
    16 早梅や紅い小珠の勢揃い(報告)
    17 走り行く不点修理や初仕事(??)
    19 初仕事ないのごとくの大発会(??)

    2024年01月08日

    18 賀状書くだけの付きあひ三十年れいこ
    以下没
    1 いかのぼりひつぱつてゐる白き糸(類想多し)
    2 オオバンの群現れた冬の川(報告)
    3 飲み込みが不安今年は餅食べず(報告)
    4 雪晴に目を閉じ薄く開けてみる(報告)
    5 窓際に観葉移す寒の入(報告)
    6 嶽望む古木に満つる冬芽かな(??)
    7 黒々と畑を守りて枯桜(??)
    8 母産んだ子が迎える成人式(破調)
    9 一二と奥ゆかしきや早梅花(報告)
    10 松飾外しエンジン始動かな(報告)
    11 ドラマ観て蜜柑の筋取り風邪の君(??)
    12 福袋お茶と珈琲幸を呼ぶ(??)
    13 温顔の友と愛でる茶冬うらら(季語動く)
    14 ならひ吹き入相急ぐ靴の音(??)
    15 冬日射し白き観音森に浮く(季語動く)
    16 一人住むマンションのドア凍てつけり(報告)
    17 冬紅葉読みさしの書の栞とす(季語動く)
    19 振袖のつまづく袂初仕事(報告)

    2024年01月07日

    6 冬木立樹間に透けて空青し長操
    11 瞼閉じ若菜のかほり粥すする妙重
    以下没
    1 真つ青な空を堂々凧(類想多し)
    2 冬茜学童たちが帰る時(報告)
    3 風吹けど落ちる葉はなし冬木立(理屈)
    4 彼の句集読んで供養草城忌(破調)
    5 終日や我が影と踏む落ち葉径(報告)
    7 薄日さす鉢に纏わる冬の蝶(季語動く)
    8 赤と黄の園路華やぐ実千両(記号国)
    9 松原のこも巻き照りし冬日かな(季重なり/菰巻、冬日)
    10 新年会椅子席選ぶ者増えて(報告)
    12 赤いミシン買い替え米寿春まとう(??)
    13 もふもふの冬毛撫でると喉鳴らす(報告)
    14 踊り初め太極拳で颯爽と(無理)
    15 太陽が必ず昇るこの春も(理屈)
    16 椿から鳥跳び降りて舞い上がる(季語動く)
    17 幾つかは人の顔なる冬木の芽(無理)
    18 珈琲を買ひてベンチへ苑四温(季語動く)
    19 新暦めくり楽しむ世界旅(??)
    20 被災地の崩れし家屋虎落笛(見て来たの?)
    21 仏の座思い出せずに食す粥(??)

    2024年01月06日

    入選句なし
    1 赤マフラー黒の革ジャン吾米寿(季重なり/マフラー、ジャンパー)
    2 着ぶくれて街を闊歩す美脚の娘(俗)
    3 絵が動くラインメールの年賀状(報告)
    4 着衣始晴れ着の孫の動画来る(報告)
    5 空っ風窓の敷居に砂が寄る(報告)
    6 何もかも包んで雪の夜が明ける(??)
    7 空中の翼ひろげる寒鴉(??)
    8 鶴首に背を正して水仙花(報告)
    9 暖冬にとっとことっと忍猫(季語動く)
    10 境内の大杉凛と初詣(季語動く)
    11 楼門に掲げる画龍淑気なり(季語動く)
    12 重ね着も避難所なか薄くなり(??)
    13 葛湯飲み子供時代のこと語る(??)
    14 コスモスの芯の強さを垣間見る(??)
    15 冬日なか季寄の御仁佇みて(季語動く)
    16 日向ぼこ犬も乗りたる車椅子(曖昧)
    17 猿の尻ひかる猿山冬うらら(無理)
    18 青空に臘梅ひとつ鈴のごと(報告)
    19 お正月作り忘れた京の蕪(報告)
    20 初便伯母の文字の固きかな(季語動く)

    2024年01月05日

    入選句なし
    1 寒の鵜の先ず天仰ぎ潜りけり(無理)
    2 鉢寄せて賀客の車置く場所を(報告)
    3 煙顧慮去年の破魔矢焚く場なし(??)
    4 寺社からの年始に廻る小学生(??)
    5 キティラ差し窓辺に眩しく眠る猫(無季)
    6 冬の灯に句帖開きて友想ふ(??)
    7 年守りテレビで祈る世の安寧(季語動く)
    8 初競の魚の赤身に黒い目(??)
    9 音止みて煙草の匂ひ剪定師(報告)
    10 冬の夜光燃え立つ東京タワー(季語動く)
    11 袴着し犬も並んで初参り(報告)
    12 筋雲を赤く光らせ初日出づ(季語動く)
    13 初詣楼門高く龍の絵馬(季語動く)

    2024年01月04日

    入選句なし
    1 翔ぶ鳥に日矢を放てる寒の雲(季語動く)
    2 この正月孫の背丈が我を越し(報告)
    3 初景色交叉点には我一人(季語動く)
    4 玄関のセンサーライトに実万両(??)
    5 凧上げず遊ぶ子供はゲームする(報告)
    6 枯蔓や初湯の窓に揺らぎけり(季重なり/枯蔓、初湯)
    7 沈黙も会話の一つ淑気かな(理屈)
    8 果樹園に枝切る音のある四日(季語動く)
    9 御降りの止みて草木を輝かす(季語動く)
    10 ガーベラを活けて今年が始まるわ(季語動く)
    11 餅焼けて頬張りつつもお酒もね(??)
    12 北風に抗ひ向かふ事務始め(季重なり/北風、事務始め)
    13 三が日終わりて街に風流れ(報告)
    14 夕日差し金の上枝や枯木立(無理)
    15 三が日十大ニュース早や二つ(報告)
    16 紅梅と白梅の社温詣で(??)
    17 初売りのブルーのコート目が覚める(季重なり/初売、コート)
    18 持ち寄りて机上いつぱい節料理(報告)
    19 年長者より床の間に初写真(??)
    20 山茶花のあはひに鳥の見え隠れ(報告)
    21 まっすぐの畦の果てには雪烟(??)

    2024年01月03日

    5 草よけの砂利に根をはる薺かなしげ木
    6 蝋梅の香の通ひくる厨窓寝子
    8 三日はや烟立ちたる山の畑風民
    15 身重なる嫁にひざ掛けそつとあて
    以下没
    1 遡上せる水鳥ひろぐ水脈の跡(もう一歩突っ込んで)
    2 コテージでお屠蘇を祝う爺と婆(報告)
    3 おろしたて稽古始のコスチューム(報告)
    4 手で触れると痛み走る寒の水(報告)
    7 御降りの雫に集ふ光かな(??)
    9 枯蔓の湯気立つ窓の揺らぎかな(??)
    10 抜き抜かれ沿道沸かす駅伝児(報告)
    11 駅伝児応援の声追い風に(類想多し)
    12 みくじ棒振る音止まぬ初詣(報告)
    13 見事なる庭で育てた年賀芋(??)
    14 うとうとと瞼閉じれば去年今年(無理)
    16 お降りのサイレン続く羽田かな(??)
    17 小吉のみくじ高きに結いしかない(??)

    2024年01月02日

    7 新年の真さらの句帳開きけり長操
    以下没
    1 冬晴の空に曙杉仰ぐ(季語動く)
    2 おみくじもスマホ決済初詣(季語動く)
    3 大人でも爺の子供よお年玉(理屈)
    4 飛び石を飛び雪にする今朝の雪(??)
    5 年明けて天変地異が始まった(無理)
    6 爺の手や孫に返しぬ龍の玉(報告)
    8 元日や一本道の真中ゆく(季語動く)
    9 三代の遊ぶ声ある二日かな(報告)
    10 初春を無残に砕き地震一打(理屈)
    11 溜め込みし新聞読んで二日暮る(報告)
    12 頭へと値札貼られる福達磨(報告)
    13 一歳の孫につぎつぎお年玉(報告)
    14 吾娘の来る年に一度の初春かな(報告)
    15 ヘルニアの痛み眠れぬ寝正月(季語動く)
    16 燃えあがる輪島のなゐや大旦(報告)
    17 炎上の全救出機はや二日(無理)

    2024年01月01日

    8 昇龍のごとき白雲初御空寝子
    以下没
    1 冬日さす甕にまつ赤な金魚留む(季語動く)
    2 高架線窓に一瞬初富士が(報告)
    3 配布する札飛ばぬよう柚乗せる(季語動く)
    4 風花が枝を器用にくぐり抜け(器用に…は無理)
    5 房総で見たい伝説雪女(理屈)
    6 大晦日車影も絶ゆる大路かな(報告)
    7 元旦も掃除洗濯布団干し(俗)
    9 注連縄の新た香し我家かな(報告)
    10 初詣おみくじひくも皆笑顔(報告)
    11 参道に鈴の音響く破魔矢かな(??)
    12 障子透く揺るる影絵や濯ぎもの(報告)
    13 年納め鐘撞く音やまた一つ(報告)
    14 繋がりてひらく笑顔の福寿草(類想多し:福寿草、笑顔)

    2023年12月31日

    入選句なし
    1 年の瀬に雪やこんこの歌の路地(季語動く)
    2 掃いた庭雨が洗った大晦日(季語動く)
    3 除夜詣時報聞くまで列で待つ(報告)
    4 ちぎれ来る潮花をワイパーゆるく拭く(破調)
    5 霧雨の静けき朝の大三十日(季語動く)
    6 あれそれと声際立てて年用意(報告)
    7 路線バス無客ゆくりと除夜の路(季語動く)
    8 お化け大根節に仕上げし妻の腕(報告)
    9 大晦日一年洗ひ流す雨(理屈)
    10 寝落ちして年越しすぎた時計観る(報告)
    11 黒豆を炊きておわりの大晦日(報告)
    12 家々の声と匂いや大晦日(曖昧)
    13 年用意玄関を掃き終わりとす(報告)