みのる選:2023年12月度

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    2023年12月30日

    14 夕日影ながく伸びたる枯木立
    ※ 以下没(実景、実感を詠むこと!
    1 冬銀河孤独を抱き冴え渡る(無理)
    2 星空に寒柝二音突き抜けり(無理)
    3 大晦日終夜はなしのアナウンス(??)
    4 欄干になかば乗り出し真鴨撮る(季語動く)
    5 幼子も一家総出の除夜詣(報告)
    6 大晦日社務所で氏子酒盛りを(報告)
    7 年の瀬の大浴場でつらら見る(季重なり/年の瀬、氷柱)
    8 凍てついたフロントガラスを爪で掻く(??)
    9 まだ進化途中のつもりかたつむり(理屈)
    10 部屋まで聞こえる夜回り鐘の音(破調)
    11 懐手解いて合掌大鳥居(報告)
    12 冬靄やゆるむゲレンデ滑走す(報告)
    13 歳の市吾の財布の紐固し(心象)
    15 ダウン着子等無言で啜るカップ麺(??)
    16 年の暮れ患者のいない待合室(理屈)

    2023年12月29日

    18 明日ね子ら手袋のハイタッチれいこ
    ※ 以下没
    1 鯉群れて水輪重なる小春かな(季語動く)
    2 カレンダー渡さず送る年の暮れ(??)
    3 年越しそば今年は家で食べられる(俳句にあらず)
    4 冬木の芽並木はもとのリゾート地(??)
    5 寒波来て縮む背伸ばす猫の声(??)
    6 冬凪の東京湾の晴れ予報(??)
    7 蒼空に切り立つ崖の雪もなし(報告)
    8 冬茜自転車駆って帰る子ら(季語動く)
    9 日の暮れの灯り一つの飾売(??)
    10 あと三日夜を徹して煤払(報告)
    11 だらだらと過ごすことだけ年の暮(報告)
    12 注連縄に日向のにほひありにけり(??)
    13 燥ぐ子のオーバー腰に引き摺られ(季語動く)
    14 雪吊りや池の真中で天を差し(報告)
    15 オリオンや黙す男の狩姿(??)
    16 木立皆彫刻の如凍てる街(??)
    17 来る年を待てぬ訃報やシクラメン(??)

    2023年12月28日

    入選句なし
    1 金襴の袖の煌めく池小春(??)
    2 枯草に見えた万年青が青い葉を(報告)
    3 風邪下火町に買い出し行ってみた(報告)
    4 風吹けば子らの天下や冬の園(理屈)
    5 葉牡丹を花キャベツと呼ぶ友想う(俳句にあらず)
    6 初句会詠みて読み知る年詰まる(季重なり/初句会、年詰まる)
    7 数へ日や仕事納めて大掃除(報告)
    8 実南天葉の先までも赤くして(報告)
    9 足元に竜の玉秘し屋敷神(季語動く)
    10 新雪を踏むゴム長の音させて(報告)
    11 川沿いの木々の水滴朝霧氷(報告)
    12 日に透けて黄を重ねゆく蝋梅花(報告)
    13 家族増え包丁弾む年用意(報告)
    14 雪吊りを支ふる竹の青さかな(説明)
    15 事始め末広がりや注連飾り(季重なり/事始め、注連飾り)
    16 電飾の衣侘しい年の暮れ(??)
    17 忠敬の旅立つ春や八幡宮(??)
    18 下町に雪洞灯し年用意(報告)
    19 父母眠る広き屋敷に寒の鯉(季語動く)

    2023年12月27日

    入選句なし
    1 空青く点群なせる浮寝鳥  (??)
    2 除夜詣酒の振舞今年あり  (??)
    3 五年ぶり落葉掻き出す石灯籠  (俳句にあらず)
    4 試みにコーヒーの香の濃い葛湯  (??)
    5 受験子の煌々深夜光る窓  (報告)
    6 煤払い箒ずらりと不動尊  (説明)
    7 朝の日に寒紅並ぶ停留所  (季語動く)
    8 年流れ掛け替えを待つカレンダー  (報告)
    9 寒い夜の薄情なもの見て暮れの空  (??)
    10 西空に真鯛の鱗冬夕焼  (??)
    11 大人よりどいてどいてと年の暮  (??)
    12 冬日浴び佇み眠る鷺一羽  (季語動く)
    13 晴天の伊達の薄着やからつ風  (理屈)
    14 湯を注ぎとけた柚子味噌カオリ嗅ぐ  (報告)
    15 マフラーを巻かるる母や車椅子  (報告)
    16 起き抜けの五臓巡りし南瓜汁  (無理)

    2023年12月26日

    13 空を突くメタセコイアの枯木かな
    17 剪定枝噛んで脱げたる軍手かな寝子
    ※ 以下没
    1 うしろより風におぼゆる花柊(??)
    2 ひいらぎに黄ばんだ葉あり水涸れる(季語動く)
    3 クリスマス値引きのケーキ二個残る(俳句にあらず)
    4 鍋の湯気広がる柚子の香りかな(季語動く)
    5 雪だるま作る子を呼ぶ声高く(報告)
    6 木枯しや深夜の下水道工事(季語動く)
    7 連山の未来を醸す小春かな(??)
    8 山眠り梟の声しみとおる(無理)
    9 並べたり葉牡丹の鉢年詰まる(報告)
    10 歳の瀬の繁華に聞こゆ良い年を(報告)
    11 冬日入り上り来る月ほの白く(報告)
    12 早朝のバケツの水薄氷張る(報告)
    14 ベビー服選ぶカップル冬ぬくし(季語動く)
    15 龍の絵馬眼光強し年用意(季語動く)
    16 冬うらら眩ひほどに眼の眩む(季語動く)

    2023年12月25日

    入選句なし
    1 フレームの電照灯る風の丘(季語動く)
    2 門の前八手の花を葉が受ける(報告)
    3 枯草の脇で元気な笹を刈る(報告)
    4 冬空や微笑むように浮かぶ月(季語動く)
    5 ドーム型溢れるばかり紅椿(報告)
    6 五日目のインフルエンザとお茶を飲む(??)
    7 笹藪が北風防ぐ通学路(説明)
    8 しんしんと病院棟に月冴えり(報告)
    9 教会の十字架を観るクリスマス(報告)
    10 ワイン過ぎ紅い笑顔のクリスマス(??)
    11 帰り道聖夜の星を仰ぎ見て(報告)
    12 遊園地揺るるうさぎの冬帽子(??)
    13 病院の朝を待つ列年の暮(報告)
    14 お礼肥済ませ畑も年納め(無理)
    15 水鳥や陸に草食む夕散歩(??)
    16 大枝の天に影成す冬の月(季語動く)
    17 かんじきや踏めばアートのごとく跡(無理)
    18 廃屋にひときわ長けて枇杷の花(季語動く)
    19 白菜の大きな穴にみどりむし(報告)

    2023年12月24日

    12 冬麗や夕陽に映ゆる富士の影水琴窟
    16 家々の窓の聖樹や路地親し
    19 息白く駆け出す犬や追ふわれも寝子
    ※ 以下没
    1 ホームにて発車ベル鳴る冬夕焼(季語動く)
    2 白木焼く河原に浮かぶ寒昴(??)
    3 古木柚子高さを競う棘と香(??)
    4 寒波来ぬ襟元締めて買い物に(報告)
    5 クリスマス準備楽しや教会の(報告)
    6 波寄せる吹雪の崖に親不知(季語動く)
    7 冬草刈細い玉竜見えてくる(報告)
    8 クリスマスポニーテールで踊る婆(季語動く)
    9 裏庭は雪ひといろに紅き実や(??)
    10 山眠る最愛の妻早逝す(心象)
    11 数日後一人迎える年の宿(??)
    13 ささやかにショートケーキのクリスマス(報告)
    14 落日にメタセコイアの大聖樹(??)
    15 サンタ帽家族総出のケーキ店(報告)
    17 おせちよりケーキ先よと腕まくり(報告)
    18 アイスバーン粉雪すさぶ虎落笛(季重なり/粉雪、虎落笛)

    2023年12月23日

    入選句なし
    1 夕暮れの花屋に灯るシクラメン(無理)
    2 残雪の残れる山々みどりかな(??)
    3 川底の柔らかき日や水草生う(??)
    4 若葉の上やつでの枯葉落ちてこず(??)
    5 庭掃除落葉と砂利と花びらと(??)
    6 幹ごとに雪が張り付く風上に(??)
    7 濡れ縁の餌場にぎわう外の雪(??)
    8 タワー建つ紅葉移れど然りとては(??)
    9 山茶花や開きしんなり香の小径(季語動く)
    10 遙かなる平野の先の雪の雲(??)
    11 雪庭やパンくずつつく雀をり(季語動く)
    12 友の声聞きてぬくもる冬の夜(??)
    13 雑踏の駅に迷いで年の瀬よ(報告)
    14 東雲に蝋梅一枝香りけり(季語動く)
    15 朋友の遺児の鳴き声冬の夜(??)
    16 ぷかぷかと湯船浮かぶ柚子と香り(破調)
    17 冬の薔薇友の櫃に手向けけり(季語動く)
    18 松風を聞いて飲む酒冬北斗(??)
    19 鴇色の空川面に濃きや霜の朝(??)
    20 足裏の畳の冷えや奥座敷(報告)

    2023年12月22日

    15 スケボの子追ひかけてゆく落葉かな語后池
    17 懐手ときて大樹を抱擁す寝子
    19 グラタンの具材は冬至かぼちやかなれいこ
    1 電線にならび観ておる寒雀(類想多し)
    2 山茶花の盛りは今よピンク濃く(説明)
    3 高齢者お使い兼ねて煤逃げし(報告)
    4 叡電にコトコト揺られ紅葉寺(報告)
    5 ビルの谷風駆け巡る年の暮れ(季語動く)
    6 水かきを滑らせ降りる大白鳥(報告)
    7 かたまりがパサリと落ちる枝の雪(報告)
    8 白椿胸に挿したり語るとき(季語動く)
    9 氷柱の真洞の奥に父の声(??)
    10 移るかぜ然りとてはかな紅葉山(??)
    11 茶畑のうねりに沿うて木枯らしよ(無理)
    12 日の入りに足止め触れるお茶の花(報告)
    13 列の中子供咳き込む手を口に(報告)
    14 湯の花に浸りて聖夜目を閉じる(季語動く)
    16 居酒屋の出面に掛かる良い年を(??)
    18 雪風の花咲くごとき梢かな(無理)

    2023年12月21日

    4 円窓に万華のごとき紅葉影水琴窟
    12 庭の亀身じろぎをりし冬日向語后池
    14 偕老の二人と見たり冬帽子
    15 粉雪が風に高舞ふ峠道まゆ
    17 漣をゆりがごとして浮寝鳥寝子
    19 枯れてなほ真直ぐにたつ芒ありれいこ
    ※ 以下没
    1 火炎めく鏡に映えるシクラメン(無理)
    2 年用意塗った壁だけくっきりと(季語動く)
    3 クリスマスイブのパーティーメール来る(報告)
    5 冬空を登るゴンドラ星巡り(??)
    6 千代紙で聖樹を作るガラス窓(??)
    7 綿雪の夜明け前から降り続く(報告)
    8 陽鐘と鳥らの聖歌ハーモニー(無理)
    9 鮭還る生まれた川へ紅光と(理屈)
    10 枯葉舞う日々の想いと友垣と(??)
    11 炊き出しの雑炊食べに集まる人(報告)
    13 裸木の息吐くごとし流れ雲(無理)
    16 ビル街の落ち葉車で運ばれり(報告)
    18 急カーブ群乱れなき寒雀(??)

    2023年12月20日

    1 霜降りのベール被りて山眠るひで
    5 朝庭の葉ごと葉ごとに薄く霜しげ木
    ※ 以下没
    2 ただ一輪玄関わきの冬薔薇(報告)
    3 田舎駅暗い駅前星が冴え(報告)
    4 ポーチわきに赤い結界実南天(??)
    6 碧天に残る紅葉やあかあかと(報告)
    7 艶やかにひこ生えの葉も紅葉す(報告)
    8 浮き沈み壕に集いし鴨遊ぶ(報告)
    9 蒼空に枯れ木そびえる道標(??)
    10 廃屋のゆかしき様よ冬の草(無理)
    11 馬走る鼓動歓声意気白し(??)
    12 冬麗や枯葉踏み踏み山をいく(季重なり/冬麗、枯葉)
    13 白息や吐いては消ゆる富士の嶺(??)
    14 ぶるぶると体震わせくしゃみ出る(報告)
    15 街路樹の銀杏や金のマント着て(無季)
    16 献杯の陽気な声や年の暮(??)
    17 吹き抜けに響くピアノや冬ぬくし(季語動く)
    18 数へ日ややる事メモの増え続け(報告)
    19 やわらかき穂絮臥しゆく朝日かな(??)
    20 目覚の布団出る間の至福かな(??)

    2023年12月19日

    15 部屋掃除終へし窓辺で日向ぼこ
    20 火のかけら零すごとくに紅葉散る寝子
    ※ 以下没
    1 庭に出て白くふきでる大嚔(報告)
    2 悴みてポケットの飴電飾樹(??)
    3 見下ろせば枯木を飾る街イルミ(報告)
    4 冬ざれのマコモの原に楊立つ(??)
    5 散り果てて裸ん坊の冬並木(説明)
    6 店の窓輝き放つクリスマス(報告)
    7 壁氷を砕き光へ漕ぎいでつ(??)
    8 赤色をえらぶ十枚年賀状(??)
    9 冬草をもぐもぐ山羊は柵の中(報告)
    10 昼のうち爺が集まる年忘れ(??)
    11 木枯よ遠い子供の声届き(季語動く)
    12 短日の去ってはまた来る富士の雲(??)
    13 かさかさと落葉鳴る山黄昏か(??)
    14 傷んだ一畳畳替えず放置(??)
    16 年用意まずは玄関ピカピカに(報告)
    17 冬雲の白き夕日や木々包み(??)
    18 高窓の雪七竈今朝の床(??)
    19 白菜や美味しいところ青き虫(報告)

    2023年12月18日

    入選句なし、想像ではなく実感を詠むこと
    1 朝戸開け隣家あるじの大嚔(報告)
    2 年籠古札燃やす火の揺らぎ(報告)
    3 菜園に綿毛降るごと今朝の霜(比喩無理)
    4 クリスマスサンタの服で踊り出し(??)
    5 つくばいをつつき出勤初氷(報告)
    6 繭糸めく薄雲浮かぶ冬温し(季語動く)
    7 ああ皆で笑っていられる雪合戦(報告)
    8 主なきも雨に艶めく実南天(??)
    9 裸婦像の指の先まで公孫樹降る(無理)
    10 うとうととスマホするりと冬日向(報告)
    11 雲も葉も蹴散らし来る空つ風(無理)
    12 落葉踏むかさかさ音の面白し(報告)
    13 祈らんと座する影伸び冬の朝(季語動く)
    14 土手沿い並ぶ冬木立の枝群(報告)
    15 青空へ竿はみ出して布団干し(??)
    16 息白し内緒話の母子かな(無理)

    2023年12月17日

    13 蔦枯るる高きフェンスをのぼりきり 栞
    ※ 以下没
    1 夕映へに提灯ともす枇杷の花(無理)
    2 吹き溜まり知らぬ落葉が赤く染め(報告)
    3 風邪はやり薬局の外薬待つ(俳句にあらず)
    4 まっすぐに宇宙線のごと霙降る(無理)
    5 日の当たる霧氷のこずえ峠越え(報告)
    6 旅土産沖縄そばとクリスマス(??)
    7 イブの夜野球の練習輝けり(季語動く)
    8 寒声や聖歌にのせる祈りかな(季語動く)
    9 差入れと紙袋嬉し冬の朝(季語動く)
    10 はためくや一枚残る紅葉あり(報告)
    11 鈴なりの実を携えて楓黄葉(無理)
    12 重ね着しすぎた祖父着太り姿(報告)
    14 着膨れしよちよち歩く子犬かな(報告)
    15 淡路まで千年越えて冬の海(??)

    2023年12月16日

    1 散紅葉切り絵模様に石畳ひで
    12 公園の鳩と並びて日向ぼこ語后池
    15 日を弾くスワンボートや池小春
    ※ 以下没
    2 花言葉薔薇百本に騙される(理屈)
    3 我が庭の紅葉上から散り始め(報告)
    4 冬木立欅並木の下走る(??)
    5 通勤の浦を一台冬の時化(季語動く)
    6 駅弁をひろげ目をやる冬の畑(季語動く)
    7 冬ぬくし富士灰色に迫りくる(報告)
    8 ゆく年に花巻蕎麦と母と悦(??)
    9 幾冬も迎え踏み行く二本足(??)
    10 短日や高速縫つて伊丹まで(理屈)
    11 吹き込む空風書類を吹き飛ばす(報告)
    13 落葉なか地蔵の如く立つ気根(季語動く)
    14 曇天に見えぬ飛機の音冬ざるる(??)
    16 裸木の露はとなりし洞と瘤(説明)

    2023年12月15日

    7 石庭の箒目に敷く散紅葉水琴窟
    18 遊ぶ子にとどまらずして黄落す寝子
    ※ 以下没
    1 シクラメン綺麗な赤と妻のいふ(報告)
    2 紅葉にならず橙葉が染まり(説明)
    3 師走でも緑竹林元気あり(??)
    4 山茶花の地に紅を差す花弁かな(報告)
    5 猪鍋やうん臭くないとお客様(??)
    6 猪鍋やうん臭くないとお客人(??)
    8 嵐去りテトラポッドに氷柱照る(??)
    9 旅の路椿の白に清められ(季語動く)
    10 三号館走り込みたる蔦の紅(??)
    11 修道の径は果てずと鐘冴ゆる(??)
    12 窓を開け久遠の星観る冬の空(??)
    13 揺ら揺らと簪のごと木の葉の枝(無理)
    14 指つまむみかん一房口入れる(報告)
    15 白樺の抜きん出てゐる枯木立(報告)
    16 通勤のバックにひらり紅葉かな(報告)
    17 親友の供養帰りの冬の月(季語動く)
    19 冬夕焼妹背負ふ兄の頬(報告)

    2023年12月14日

    5 間遠より聞こえる笛は焼芋屋水琴窟
    7 雪催い見下ろす谷をモノクロにしげ木
    17 紅葉散る池に映りし神殿へ
    21 冬ざるる山と積まるる古タイヤ負乗
    ※ 以下没
    1 乱雲を翔けぬけたるや椋鳥の群れ(報告)
    2 母植えし蜜柑の香り両の手に(報告)
    3 新盆のギターケースが椅子の上(??)
    4 街灯に煌めく銀杏冬の道(季語動く)
    6 向山煙微かに冬便り(??)
    8 翁ふたりレース予想の日向ぼこ(報告)
    9 ふと見れば足もと冬の赤とんぼ(無理)
    10 ゆりかごでなくすこしまえ母と雪(??)
    11 天竜の河畔はサバナ空つ風(無理)
    12 鉛筆も閑かな霜夜句帖かな(??)
    13 宅配の宛名貼る手の冷たさよ(報告)
    14 家族への歳暮受け取る留守番よ(報告)
    15 世界見る炬燵の上のパソコンで(理屈)
    16 そっと咲きそっと散りゆく野辺の花(心象)
    18 散紅葉朱に染まりたる石の橋(報告)
    19 電話来た元同僚と年忘れ(報告)
    20 柊の花の匂へる露地親し(季語動く)
    22 穏やかに朝日届けり枯れ尾花(報告)

    2023年12月13日

    15 行厨は木の葉時雨のベンチかな
    20 落日に黄落やまぬ大公孫樹寝子
    ※ 以下没
    1 群れなして空に大書の寒雀(比喩無理)
    2 山茶花の花びら一枚地に赤く(季語動く)
    3 クリスマスパーティーまでにワクチンを(??)
    4 カラフルな児童園地に空っ風(報告)
    5 溝一凛路地裏照らす石蕗の花(無理)
    6 陽の照らす紅葉オレンジ赤黄色(報告)
    7 参道に沿いて積もれり散り紅葉(報告)
    8 ありのまま見せし桜樹の冬木立(何の樹でも同じ)
    9 花梨の名教えて弾む帰り道(季語動く)
    10 富士白み枯枝揺らす鳥の舞(報告)
    11 老梅の静寂の妙茶の湯にて(??)
    12 クリスマスツリー煌めくカフェの午後(報告)
    13 大菩薩嶺より高く木守柿(??)
    14 山門を紅く染めたる落椿(報告)
    16 短日や烏の宿か大欅(季語動く)
    17 見上げると夜空大きいオリオン座(報告)
    18 降る星へ命あずけて露天風呂(??)
    19 冬日入る茶釜より湯気たっぷりと(??)

    2023年12月12日

    1 神楽鈴めく葉隠れの枇杷の花えいじ
    4 鴨曳きて残る水面の波紋かな語后池
    8 鴨川の四囲の峰々秋深し水琴窟
    11 晨朝の司祭の祈り息白し妙重
    13 蒔絵めくライトアップの庭紅葉陽温
    19 落葉嵩深しと思ふ土踏まず
    17 寒空にメタセコイアの仁王立つ語后池
    22 菊刈りし根元に早も芽生え現る寝子
    ※ 以下没
    2 散歩中窓から覗く寒稽古(報告)
    3 小春日よ今日は落葉を穴に埋め(季重なり/小春、落葉)
    5 振り向きて無花果の葉よからからと(??)
    6 雨止むや赤芽の黄葉ひとつ舞ふ(報告)
    7 松明のはぜ飛ぶ火の粉大文字(報告)
    9 冬の雨山の工場の吐く煙(季語動く)
    10 晴れて飛ぶ枯葉がひとつ又ひとつ(報告)
    12 一日を終える夜着で焙じ茶を(無季)
    14 炬燵にておはじき広げ祖母の前(報告)
    15 秋晴れや紙風船がふんわりと(季語動く)
    16 物忘れぼやきで終える菜種梅雨(??)
    18 街へ出るダメージシューズ歳用意(やや理屈)
    20 護美箱の鮮やかなりし散紅葉(無理)
    21 海岸に打ち上げられた鰯群(報告)

    2023年12月11日

    13 スキップで落葉踏みゆく登校子しげ木
    25 小雨降る小暗き庭に石蕗の花れいこ
    ※ 以下没
    1 ふちどりのまあるくみえる冬三日月(季動く)
    2 雪曇り火焚きに起きる母強し(??)
    3 楼門に龍の絵掲ぐ年用意(報告)
    4 石庭の赤き滴や散り紅葉(無理)
    5 バスルーム煤払いせず黴払う(理屈)
    6 冬萌を誰摘み取った今日は無し(??)
    7 青空へステンドグラス照紅葉(??)
    8 寒晴やハモニカの音の乾きおり(??)
    9 短日や言い終へぬ間に電車来る(理屈)
    10 骨密度冬の小径で脚に問う(??)
    11 ハンカチで暖冬の汗押し拭う(季重なり/ハンカチは夏、暖冬)
    12 寒菊のひしめいているプランター(季語動く)
    14 先尖の銀杏残る空見上げ(無季)
    15 連山に帽子が一つ冬の雲(無理)
    16 ゆるやかに開きゆく日々冬薔薇(季語動く)
    17 雑草のよめな息吹きてたおやかに(季語動く)
    18 満ち潮の風に馴れ染む海紅豆(??)
    19 震度7寒濤おほふわれの町(季語動く)
    20 ありのまま見せし樹形の冬木かな(報告)
    21 初体験鯨刺身の味を知る(報告)
    22 車追ふ落葉夜道に光りけり(報告)
    23 人波の靴に舞い上ぐ落葉かな(報告)
    24 柚子湯して一日の疲れほぐしをり(報告)

    2023年12月10日

    2 裸木として潔き大欅小牧
    4 露天湯の空に煌めく冬の星水琴窟
    5 庭掃除一息つきて日向ぼこ丹三
    13 大公孫樹褥のごとく黄落す寝子
    14 ふかふかの落葉踏みゆく野草園
    共通アドバイス:素直な表現を!
    ※ 以下没
    1 オレンジのメタセコイアに冬日燦(??)
    3 車押す人が集まる雪だまり(報告)
    6 ダンサーはサンタの帽子クリスマス(報告)
    7 褒められしスキーの手話を繰り返す(??)
    8 夜明け前冬の沖縄旅立つ子(報告)
    9 麦秋の熊本県に入りけり(報告)
    10 啓蟄や人に会いたい語りたい(心象)
    11 親子熊食べ物求め街に出る(報告)
    12 小流れに映る黄葉の揺らめけり(報告
    15 晴天の銀杏落葉や降る光(説明)
    16 西ビルを燃えたたせたる冬朝日(??)

    2023年12月09日

    2 苔庭に万華を描く散紅葉水琴窟
    15 落日に輝きゐたる木守柿寝子
    ※ 以下没
    1 岩を断つ鎌のごときや冬の月(無理)
    3 約束の紅葉饅頭手のひらに(??)
    4 眼前のひとつ静かに冬仕事(??)
    5 うろうろと窓拭き回る年用意(報告)
    6 パーカーのマフポケットに懐手(??)
    7 有明の月に金星年用意(??)
    8 われ先に向かう脱衣所柚子湯の香(報告)
    9 クローバーの四葉探して幾年ぞ(報告)
    10 見上げれば見下しくだす冬木かな(無理)
    11 忍耐の花言葉なり貴船菊(説明)
    12 丸まりて寄り添ふ穂先枯すすき(報告)
    13 落葉して埋め尽くさるる屋敷林(無理)
    14 屋根下の蜂の巣放水で落とす(報告)
    16 餌袋にもぐる跛の寒雀(季語動く)
    17 夜鳴きそば聖夜の祈り冷えぬまま(??)
    18 たぬきいで暮れなずむれば六つの花(??)
    19 竹箒しなる手応え冬日和(季語動く)
    20 山間の日向のかたち蜜柑畑(??)

    2023年12月08日

    入選句なし
    1 鉛雲風と競りあう椋鳥の群れ(季語動く)
    2 枝透かし我が家の庭も冬木立(報告)
    3 早起きし煮凝り食べた今朝自炊(??)
    4 溢れ出で明るく照らす冬日かな(??)
    5 爛漫の島山茶花に立ち尽くす(季語動く)
    6 枝ごとに枯葉一枚風が吹く(??)
    7 冬木の芽なかには先の丸い木も(説明)
    8 無駄削ぎて震いおののく冬木かな(理屈)
    9 白帽子園児の如き冬芽たち(何の冬芽かを具体的に)
    10 母植えし南天の実の戸口かな(季語動く)
    11 神殿の玻璃窓映る黄葉かな(報告)
    12 雪吊りや苑の真中に綱光り(報告)
    13 会社辞めボーナスない自由業(理屈)
    14 パワーナップコーヒーの香と冬の雨(季語動く)

    2023年12月07日

    14 紅葉の洩れ日斑をなす石畳
    16 マイカーの後ろつきくる枯葉かな風民
    ※ 以下没
    1 夕映えにくれない燃ゆる鶏頭花(季語動く)
    2 隙間風換気のできる安心も(理屈)
    3 吹き曝し庭の手すりに霜降りる(報告)
    4 見上げればまるい洞あり鳥の柿(??)
    5 それぞれの冬木に落とす夕日かな(??)
    6 詫助の蕾が五つ丈二尺(報告)
    7 宵の垣白の山茶花浮かび立つ(報告)
    8 鳥発ちて島山茶花の流れ落つ(??)
    9 初湯殿あとがつかへてゐたりけり(理屈)
    10 焼鳥の缶詰買って酒をのむ無季/缶詰の焼鳥は季語にあらず)
    11 ビルの山銀杏黄葉を下に見る(??)
    12 蒼天の白き鴎ら残り鷺(??)
    13 今年も四季を走りて櫻紅葉(??)
    15 静かなる小径に転ぶ落葉の音(報告)

    2023年12月06日

    入選句なし
    1 一刷の風に傾れて木の葉散る(??/言葉に凭れすぎ、平明に)
    2 並木道毎日いちょう落葉掃き(報告)
    3 孫二人動画で話す息白し(無理)
    4 枯れ葉踏む観光道路の火山ガス(??)
    5 早番の道木枯に向かう朝(報告)
    6 くれゆきて仄かに残る冬木立(季語動く)
    7 陽光の雲雨掃き澄む冬の朝(??)
    8 奥能登の波濤砕けし冬木立(??)
    9 小松菜を真水で洗いここからと(??)
    10 竹藪の鳴る筍を剝きており(??)
    11 坪庭を白く灯してひめつばき(報告)
    12 山茶花の我が領分に散りてをり(理屈)
    13 葬儀の日破れた障子張り替える(??)
    14 一枚のカレンダー揺る師走かな(??)
    15 雨晴れて手指の潤ふ冬の朝(季語動く)
    16 蒼天の研ぎし爪痕木守柿(??)
    17 冬囲ハサミの音の響きけり(報告)
    18 産毛つけぱかりと開く花冬芽(季語の説明)

    2023年12月05日

    12 竹林の小径を綴る石蕗の花
    ※ 以下没
    1 錦木の紅一点に誘われり(季語動く)
    2 踊りさりまた踊りくる綿虫や(説明)
    3 空へたつ冬たんぽぽのわたぼうし(報告)
    4 晴れた朝下弦の月が真上で冴え(報告)
    5 自炊中切干は煮て味噌汁にも(報告)
    6 冬銀河KAGRAが覗く百億年(説明)
    7 朝活もまばらに泳ぐ十二月(??)
    8 夜勤へと凍星の下ドア開ける(季語動く)
    9 帰還して鮭のパエリア綻ぶ子(報告)
    10 電飾の自縄自縛も冬木立つ(無理)
    11 紅葉のひさしを抜けて苑に入る(報告)
    13 幸せと孤独シュワッとソーダ水(理屈)
    14 茸狩り図鑑を持って山入る(報告)
    15 吊し柿筵に皮も並びをり(??)
    16 目貼りして篭城のごと母独り(無理)

    2023年12月04日

    入選句なし
    1 木の葉いま錐揉み落つる鏡池(季語動く)
    2 ビニールの破れぬ障子張ってみる(報告)
    3 母が掃く落葉のための穴二つ(??)
    4 赤い枝で作る箸置きもらう暮(??)
    5 冬至湯の種のぬめりをいじる子ら(??)
    6 生け替えて家人照らす冬の花(??)
    7 街路樹の黄紅葉はらりバスの道(報告)
    8 冬木立映し川面をながれおり(??)
    9 ネギ醤油納豆入れて箸で混ぜる(報告)
    10 枝先に残る紅葉や風に揺る(報告)
    11 御手先の足元照らす石蕗の花(報告)
    12 雪館訪うは餌こう小鳥達(無理)
    13 命日の冬の白百合花粉手に(季語動く)

    2023年12月03日

    入選句なし
    1 枝垂れてメタセコイアの冬紅葉(報告)
    2 壁暦あと一枚の十二月(理屈)
    3 掘った藷熟成五週焼いてみる(??)
    4 悴む手朝一番のごみ出しよ(??)
    5 白菜を使いきる路脳作業(??)
    6 畳替え椅子の跡あるテレビ前(報告)
    7 じんわりと片頬火照り冬日向(報告)
    8 大空へ冬芽を抱き反る木末(報告)
    9 晴れた日に秋耕するトラクター(季語動く)
    10 朝日待つ晒し尽くした冬木立(理屈)
    11 冬霧や朝日に向かふ熱気球(季語動く)
    12 凩にいづくともなく塵の舞ふ(報告)
    13 冬の月黄葉の道やわらかき(報告)
    14 侘助や李朝青磁の静かなる(季語動く)
    15 悴む掌餌を啄む傷の鳩(??)

    2023年12月02日

    入選句なし
    1 綿虫のふわりとよぎる空ま青(報告)
    2 肉よりも風呂吹きが好きこの頃は(??)
    3 孫の声電話長引き湯冷めする(報告)
    4 散歩道菊名人の笑顔あり(報告)
    5 鉢植えのパイ包みのごと雪積もる(無理)
    6 てっぺんまで黄色き銀杏青き空(無季)
    7 新調のブーツで駆ける石畳(季語動く)
    8 伊勢海老に塩ひとつまみ白ワイン(??)
    9 高速に続く車灯や冬の暮れ(季語動く)
    10 磯荒れの音に悴む千枚田(無理)
    11 小春日や南京はぜの実の白き(報告)
    12 土の上土色守宮足で踏む(??)
    13 届きけり柚子六十個おおわらわ(報告)

    2023年12月01日

    12 千代紙を撒きしごとくに散紅葉語后池
    ※ 以下没
    1 綾なして雲間に流る月の暈(??)
    2 熱覚悟ワクチン欲しい流行風邪(??)
    3 公孫樹の葉毎朝拾う暇ができ無季
    4 百合の花白色越しに母の顔(季語動く)
    5 擦る指フロントガラスに霜の華(報告)
    6 駆ける朝赤い実照らす蒼空と無季
    7 秋灯す花街島原石畳(季語動く)
    8 軒つらら光の雫こぼしけり(類想)
    9 鈍色の空にハーケン冬木の芽(??)
    10 小木のいろとりどりに吸い込まれ無季
    11 さわさわと籬濡らせり能登時雨(??)
    13 卵割り小粒卵黄飯の上無季
    14 もてなして新そばの翁蒼き空(??)
    15 刈株の上を揺らぐ冬の月(無理)

    2023年11月30日

    入選句なし
    1 フレームの黄花色めく電照灯(??)
    2 晴れた日に坂から見えた富士の雪(報告)
    3 山茶花が一枚散った今朝の庭(報告)
    4 まなじりを決してすがし受験生(説明)
    5 合否見て大きくばつをせし友よ(無季)
    6 坂道の上に雪積む奥社の朱(??)
    7 ガラスビル銀杏黄葉堀に見ゆ(??)
    8 いよいよ来北北西の空つ風(??)
    9 くずれけれ一夜の雨の山茶花よ(??)
    10 風鳴らし行く櫨の実の水辺かな(??)
    11 冬薔薇植木師のふと立ち止まり(季語動く)
    12 枯れ葉からそらに恋した風ふわり(??)
    13 オリオンと無限に光る蒼のよる(??)
    14 爪先で玉ねぎの茶色皮剥く(報告)
    15 大花火終えたる土手を歩けけり(報告)
    16 沈む日の大きく揺れて落ち葉掃(??)
    17 妣好きな浮雲一つ冬の空(季語動く)