みのる選:2023年11月度

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    2023年11月29日

    入選句なし:実感して詠むこと!
    1 碧天へ白く群れ立つ百合鴎(報告)
    2 椅子しまい炬燵で見てるユーチューブ(既出句の練り直し不可)
    3 動画きた孫三人の七五三(報告)
    4 白霧の教会包む聖夜かな(季重なり/霧、聖夜)
    5 柿の箱故郷満杯届きけり(無理)
    6 航跡の鈍色にして冬の空(理屈)
    7 木枯が駅へフォローの通勤路(??)
    8 沙罹の木をバサリ剪定時雨の間(??)
    9 酔芙蓉ほめ風をほめ老い見せず(??)
    10 秋空に浮雲流れうかれくる(無理)
    11 綿虫の浮遊裡に妻土弄り(??)
    12 通るひと皆挨拶の日向ぼこ(報告)
    13 草餅を歯で食いちぎり黒あんこ(??)
    14 秋空に大工の仕事響きけり(季語動く)
    15 湯船にて遠くに聞こゆ除夜の鐘(報告)
    16 街灯のもとに小さき返り花(何の帰り花?)
    17 白山の裾野動かす大白鳥(無理)

    2023年11月28日

    5 夕映えに燃え立つ庭の冬紅葉長操
    6 しだれ梅雫のごとくごぼれをり小牧
    ※ 以下没
    1 日を浴びて雪崩れのごとく落葉降る(比喩無理)
    2 色づいた梢が先に散る公孫樹(説明)
    3 年寄はサーモンよりも塩鮭を(??)
    4 縁側の前掃く人に木の実ポトッ(??)
    7 千両が好き万両はもっと好き(主観、11/16に既出)
    8 あかあかと玻璃戸の端を冬朝日(報告)
    9 秋風に道を転がる空バケツ(類想)
    10 谷底の村を紅葉包みたり(報告)
    11 枝を切る大声聞ゆ小春空(季語動く)
    12 日明かりで書の字も読める日向ぼこ(??)
    13 手の拳ぬくもりきたる冬の朝(??)

    2023年11月27日

    入選句なし
    1 フレームの不夜城なるや伊良湖崎(報告)
    2 晴れた日は落葉を拾う濡れぬうち(理屈)
    3 椅子寒し炬燵で見てるユーチューブ(季重なり/寒し、炬燵)
    4 海に湧く雲山並みへ雪起し(??)
    5 冬桜凛々しき枝へふわり咲く(季語動く)
    6 溜池の堤に近く浮寝鳥(報告)
    7 山間の日向こぞりて蜜柑園(無理)
    8 静謐を纏ひて白し冬薔薇(無理)
    9 そっと咲きそっと散りゆく野辺の花(理屈)
    10 一期一会ときめき拾う春の風(季語動く)
    11 クルーズ船赤々として冬落暉(季語動く)
    12 ほんのりと裸電球冬の月(??)
    13 好物の鮭の切り身も高価品(理屈)

    2023年11月26日

    入選句なし
    1 橋なかば高まる波に北止まず(報告)
    2 ぐにゃぐにゃのガードレールに白く霜(報告)
    3 西風の雲が連れくる雪女(??)
    4 つるし柿影をひろげて部屋美し(??)
    5 草笛を若き音色と耳すます(??)
    6 黒星の千秋楽の力士たち無季
    7 幾筋も小雨滴る大朱欒(報告)
    8 群れ立つや日を追い傾ぐ石蕗の花(??)
    9 冬薔薇開きて紅の現はるる(季語動く)

    2023年11月25日

    入選句なし
    1 滲み出た秋刀魚油が燃え上がる(報告)
    2 冬の日に白く羽根虫漂へり(報告)
    3 憎しみを掻き消す様な大花火(??)
    4 螺旋描く霜融かす指ドアミラー(報告)
    5 楢の木に残る下葉に初時雨(季語動く)
    6 吊るし柿障子撮らへし微動かな(??)
    7 久しぶり背広着た上襟巻も(??)
    8 寒卵薄皮強く割り損ね(報告)
    9 桜落葉道をいろどり穏やかに(季語動く)
    10 山の端に月真白なる冬の夕(報告)
    11 手を触れば満天星紅葉熱からむ(??)
    12 カラフルや配色の妙落葉かな(理屈)
    13 四キロも漬けし大根妣レシピ(説明)
    14 良寛の掛け軸廻る年の暮れ(季語動く)

    2023年11月24日

    6 雪吊のライトアップに舞台めく風民
    ※ 以下没
    1 風ともに日に映えながら落葉降る(??)
    2 公孫樹の葉てっぺんだけは黄に染まり(報告)
    3 山茶花の一輪赤く庭の隅(報告)
    4 石門のいよいよ黒く夕時雨(??)
    5 木枯があおる玄関ドア掴む(??)
    7 上を向くかどかどの瘤冬芽かな(報告)
    8 袖まくり上着を肩に行く小春(報告)
    9 木炭や旅の途中の木賃宿(報告)
    10 日向ぼこはやものがちのベンチかな(理屈)
    11 息弾む朝のジョギング冬帽子(季語動く)

    2023年11月23日

    入選句なし・わかる俳句を!
    1 大空に星団なせる金鈴子(類想)
    2 幼子に手を洗わせるはやり風邪(報告)
    3 雑炊を見た目で食べぬ我が孫よ(??)
    4 高原に再開準備の店冬芽(??)
    5 忙しく秋を終いて木々そびゆ(??)
    6 夜半に聞く幽かな響き木の葉雨(無理)
    7 冬麗や二条流るる千切れ雲(季語動く)
    8 吾老師故人の湘子玉子酒(??)
    9 百均で甘栗買って口入れる(報告)
    10 冬の月どこにおわすか考と妣(??)
    11 大根を洗う手しばし懐手(??)

    2023年11月22日

    入選句なし・わかる俳句を!
    1 露天湯に水輪広ごる月時雨(季語動く)
    2 煮込み過ぎ箸で崩れる朝のおでん(??)
    3 庭に立つ母に落葉よ竹ぼうき(??)
    4 捨て難き一書を友に秋の夜(??)
    5 橡の実や朽ちたベンチを転がりぬ(報告)
    6 天国の友も見下ろす大花火(??)
    7 海に湧く雲から鬼が冬の雷(??)
    8 木枯が人ごとに吹くビルのかど(??)
    9 冬の日を浴びる烏よ青のなか(??)
    10 茶を供す銀杏黄葉の神木に(季語動く)
    11 銀杏散る掃き清めたる参道へ(報告)
    12 初雪の堀水となり松江城(報告)
    13 参道の守人めくや松の冬(??)
    14 湯たんぽの温もりに足そっとおく(報告)
    15 枯葉鳴る風に寄せ引く波如く(無理)
    16 赤茶けしたわわの実如冬紅葉(無理)

    2023年11月21日

    1 なぞへなる冬たんぽぽに空真青えいじ
    ※ 「なぞへ」は斜面のこと
    ※ 以下没
    12 焼藷は家のオーブン甘くでき(報告)丹三
    3 葉を拾い見上げる紅葉空は青(報告)丹三
    4 ダリ展へ小春日の道五十キロ(季語動く)しげ木
    5 足早の落葉踏む音の家路かな(報告)語后池
    6 大欅枝現れし冬便り(理屈)語后池
    7 耳朶の美し日のさるすべり(??)広夢
    8 一遍の一歩を灯すコスモスや(??)小牧
    9 青北風を介護の部屋へ通しけり(無理)小牧
    10 焼き芋がケースの中で湯気をだす(??)汗馬
    11 最果ての沈む冬日の七ツ島(??)長操
    12 悴むや眼下に煌めく千枚田(季語動く)長操

    2023年11月20日

    12 浮雲は空の飛び石冬晴るる小牧
    ※ 以下没
    1 蓮掘の伊吹おろしに乱る髪(報告)えいじ
    2 水面から見上げる紅葉船揺れる(報告)丹三
    3 手袋を外しスマホのキーを打ち(報告)丹三
    4 消雪の水玉おどる試運転(報告)しげ木
    5 くるくると枯葉回すやつむじ風(報告)語后池
    6 御代柿の風落ち葉となりにけり(??)長操
    7 物音の少なき家の夜の秋(??)広夢
    8 から風や微風の唸る古我家(??)語后池
    9 波砕け波生まれくる冬岬(季語動く)睦花
    10 灯台を抱き寄せ凌ぐ神渡し(季語動く)睦花
    11 襟巻きをネクタイ結び温まる(報告)汗馬
    13 村中の地熱集めて彼岸花(無理)小牧

    2023年11月19日

    1 夕映えの窓辺にポインセチア燃ゆえいじ
    2 夜勤終へ帰る家路に冬昴しげ木
    ※ 以下没
    3 冬の雷地に落ちきれず雲の中(理屈)
    4 春雷の不意の一撃決断す(??)
    5 外套はタンスの中の主役なり(理屈)
    6 冬帽子耳まで覆う暖かさ(季重なり/冬帽、暖か)
    7 冬空や飛行機巡る星の旅(??)
    8 大すすき活ける大正モダンバー(季語動く)
    9 寒空の肩寄せふたり人の字に(季語動く)
    10 墓地杉のひかりの筋に蜜柑かな(??)
    11 毛玉取る母の隣や日向ぼこ(報告)
    12 日向ぼこ格子模様の夫の影(??)
    13 真贋のことはさておき冬の風(??)
    14 日を溜めて日を溜めて山梔子の色(無理)
    15 冬はじめ骨董店に長居せり(季語動く)
    16 午の刻寂しく一頭トンボ飛ぶ(比喩無理)
    17 菜の花の香に誘われて散歩道(季語動く)
    18 夕日いま銀杏黄葉を照らすのみ(報告)

    2023年11月18日

    入選句なし
    1 鳥はねて枯葉微塵にひかり落つ(??)
    2 ワイパーの拭き跡凍るウオッシャー(報告)
    3 膝掛もヒーター付きが欲しくなり(理屈)
    4 セーターを二枚重ねて着る朝よ(報告)
    5 新米に諭吉忍ばせ里帰り(??)
    6 花街や人影は無し秋の暮れ(??)
    7 寒椿足摺岬情死かな(??)
    8 雲に立つ白鷺一羽水鏡(無理)
    9 教会の塔めき銀杏黄葉かな(無理)
    10 足音におのが驚く時雨かな(??)
    11 銀嶺や庭にたわわな林檎の実(??)
    12 暮れなずむ落葉踏む音の散策路(??)
    13 冬日出物干す影の内障子(??)
    14 風に舞う足下に絡むイチョウの葉無季

    2023年11月17日

    入選句なし・わかる俳句を!
    1 蓮根掘り終えて颪に正対す(??)
    2 雨落葉歩道貼絵となりにけり(類想)
    3 着ぶくれよ部屋でフードをかぶるまで(??)
    4 朝早し毛布を掛けてテレビ見る(報告)
    5 宵のくちコートで巡る竹オブジェ(??)
    6 胡蝶蘭に花芽の出窓冬立つ日(??)
    7 不夜城の手がかじかむや千枚田(??)
    8 荒海に拡げ不夜城千枚田(??)
    9 葉の先に珠に成りたる初時雨(季語動く)
    10 寒林や飛行雲追ひジェット音(季語動く)
    11 目つぶれば山茶花の白なほ白し(季語動く)
    12 木枯しの本郷に用ありにけり(??)
    13 夜の道手袋はめて犬散歩(報告)
    14 新盆のギターケースが椅子の上(??)
    15 すがれたる庭にむらがる石蕗の花(??)
    16 掌にぽったり透きし熟柿(説明)
    17 柚子の香を髪に残してしまい風を(??)

    2023年11月16日

    12 観音の参道石蕗の花明かり風民
    ※ 以下没
    1 鯉泳ぐ濁りふくらむ秋日和(無理)
    2 つづら折り落ち葉集める二人連れ(報告)
    3 千両が好き万両はもっと好き(主観)
    4 エアコンとスクラム組んで夏を越す(??)
    5 甘藷掘りひと月置いて食べて見る(報告)
    6 花八手坊主頭のようになり(報告)
    7 野良猫の天を指す尾にある冬日(無理)
    8 海鳴りの響き変はりぬ冬構(報告)
    9 松たちの鎧つけたる冬構(無理)
    10 ぱらぱらと森に流るる落ち葉の音(報告)
    11 からからと落葉の転ぐ帰り道(報告)
    13 葛飾や舳先に坐る破魔矢の子(報告)
    14 恥ずかしい股引を履く歳になる(報告)

    2023年11月15日

    入選句なし・わかる俳句を!
    1 やけに白き女性徒の顔冬の鳥(??)
    2 寝転んで飛鳥の空に添水鳴る(??)
    3 濡れ縁から見上げる紅葉白い雲(??)
    4 山茶花を上から眺め丸く切る(??)
    5 石組の池のほとりに石蕗の花(報告)
    6 墓石に「笑顔」の文字や今朝の冬(季語動く)
    7 ハミングの様な春風木の芽萌ゆ(季重なり/春風、木の芽萌ゆ)
    8 紅葉のトンネル秋をお膳立てし(季重なり/紅葉、秋)
    9 影長く土手往く人の日入る冬(??)
    10 冬日没る畔のきらめき千枚田(季語動く)
    11 干し柿の皺の深みによだれ出す(??)
    12 晩秋の卒塔婆の朽ちて墓仕舞(季語動く)
    13 芒野に売地看板友の家(??)

    2023年11月14日

    6 新しき切り株に射す冬日かな風民
    ※ 以下没
    1 黄金の風にそばえし荻の原(比喩無理)
    2 島原や格子戸の路地秋灯し(季語動く)
    3 どの家も西側囲う冬搆(??)
    4 花八手今年も多くまた白く(報告)
    5 千両よ真っ直ぐ空へ背を伸ばし(報告)
    7 光差す空見続けて石蕗の花(比喩無理)
    8 ぶら下がり上がりきるべし尺取り虫(説明)
    9 タービンの羽根空回す鄙の秋(??)
    10 秋澄むや風車十機の白き羽根(報告)
    11 冬帽を脱ぐや蒼茫たるたる夜空(季語動く)
    12 葉落つ小枝空に伸びたり手の如く(報告)
    13 冬の朝ビルの彼方に白き富士(報告)
    14 今年またあかぎれの指同じ場所(報告)

    2023年11月13日

    1 薄雲の月に翳りてきららめくえいじ
    ※ 以下没
    2 霜月の夕陽染めにし草も木も(季語動く)
    3 暖房の欲しい季節が突然に(報告)
    4 切り株の溜まり水面に彩映し(??)
    5 落ち葉掃き赤い花びら共に掃く(??)
    6 帰り花車輌の熱のパーキング(??)
    7 家という枷を背負いて蝸牛(理屈)
    8 花の夜の星を占う古書店舗(??)
    9 氷上を舞うスケーター風を切る(説明)
    10 黒茶紺行き交う人の冬の色(無理)
    11 野生馬の一頭逸れ露寒し(季語動く)
    12 野生馬の喰みては喰みて秋渇く(??)
    13 包丁で慎重にむく柿の皮(季語動く/何の皮でも同じ)

    2023年11月12日

    9 飫肥杉の鉾鬩ぎあふ天高し睦花
    12 ぴいぷうと裏山に北風唄ひだす語后池
    14 捥ぎし柿陽の温もりを宿しけり風民
    ※ 以下没
    1 火の国の峙つ城や冬晴る(季語動く)
    2 鐘一打余韻に開く白芙蓉(比喩無理)
    3 荒ら家の元気な色群れ庭蜜柑(比喩無理)
    4 黒竹の垣に花だけ出す八手(報告)
    5 紅葉映す川面に波が鳥潜る(報告)
    6 冬の陽を見たく庭木の枝を切る(理屈)
    7 行き会いの空は曼荼羅六地蔵(??)
    8 飫肥杉の天突き抜けて秋澄めり(比喩無理)
    10 高瀬川紅葉一葉流れけり(報告)
    11 すすき活け花街のバーランプの灯(??)
    13 北吹く夜妻の出したる毛布かな(報告)
    15 一山の黄葉に歩を進めをり(報告)
    16 散るまで大輪咲かす花でいる(??)
    17 話し込む部活仲間と肉を待つ無季

    2023年11月11日

    2 雪起しセル画重ねに雲照らすしげ木
    3 人混みに響く手締めや酉の市語后池
    ※ 以下没
    1 掃除婦のベンチ払うて舞う落葉(報告)
    4 動画くる孫の仮装は蟷螂よ(無季)
    5 渋滞の車黄色い落葉乗る(報告)
    6 参道を熊手担いでお焼き食べ(報告)
    7 薄紅は母恋の色返り花(報告)
    8 苅田原県境超ゆるローカル線(説明)
    9 ローカル線前に後ろに苅田かな(報告)
    10 日蓮の万灯通る交差点(報告)

    2023年11月10日

    1 照り映えて燃ゆる池畔の夕紅葉えいじ
    ※ 以下没
    2 菊祭り菊人形は時の人(季重なり/菊祭り、菊人形)
    3 久しぶり寒さの中でコーヒーを(報告)
    4 庭の隅いつもの場所に野菊咲く(報告)
    5 鱈汁の昼餉を済ませ県越える(??)
    6 木枯の駅前広場に塵の巻く(報告)
    7 アイドリング羊歯フロストの額硝子(??)
    8 石蕗の花地蔵の背の向く辺り(報告)
    9 掌に青き重さよ新松子(??)
    10 月と雲仄かなあはひ朱を帯びて(??)
    11 冬枯れの草木は土を包みけり(無理)
    12 花柊八十歳の学士号(??)
    13 老いの身にしとりと冬の雨の降る(報告)
    14 山積みの捨て水鉄砲雨に濡れ(??)

    2023年11月09日

    2 お地蔵の背中をのぼる蝸牛小牧
    ※ 以下没
    1 黄変の葉叢くぐれり秋の蝶(黄変の葉叢が抽象的)
    3 出勤のマフラーの奥に眉キリリ(??)
    4 補講あと落ち葉踏む音二番線(??)
    5 烏賊干しの縄晒されし浜の小屋(報告)
    6 冬立や北寄りの風戦ぐ襟(説明)
    7 銀行の花壇は冬も満開よ(報告)
    8 渋滞の車に落ちる葉は黄色(無季)
    9 回想を行きつ戻りつ夜長かな(??)
    10 海見ゆるホテルの窓や秋袷(季語動く)
    11 敗荷の風に漂う寺の昼(報告)
    12 屋根瓦秋陽浴びて白くなる(季語動く)

    2023年11月08日

    入選句なし
    1 鯉跳ねて水の光れり秋の池(季語動く)
    2 道光る冬の通勤日の出頃(報告)
    3 布団干す家の多さよ今日快晴(報告)
    4 葦枯れの野鳥センターの大ガラス(??)
    5 霜の径ちゃりお踏む音やフォルテシモ(無理)
    6 食用菊買ってくれろと嗄れ声(報告)
    7 また一人また一人逝く月のぼり(報告)
    8 蔓の揺れ露の落ちたる秋静寂(報告)
    9 立冬の匂ひもなくて朝ぼらけ(??)
    10 立冬や襟元立てて終バス待つ(報告)
    11 コスモスや山は真白き雲を生む(報告)
    12 手で広げ靴下履いた色違い無季

    2023年11月07日

    7 行く雲を映して水の澄めりけり小牧
    ※ 以下没
    1 ママーンの呼び声白く冬の丘(??)
    2 木枯は空にも吹くか雲速し(理屈)
    3 置き配を取りに門まで風寒し(報告)
    4 手で洗車を済ませたばかり初時雨(季語動く)
    5 虫食い葉削がれ霜枯れ落霜紅(説明)
    6 西風に流るる雲や冬隣(報告)
    8 欅散る忘れられてる昼の月(比喩無理)
    9 水霜やだれも渡らぬ丸木橋(報告)
    10 秋暑し石段見あぐ下社かな(季語動く)
    11 新米の研ぎ汁捨てず瓶の中(報告)
    12 能舞台しまひは無音冬に入る(??)

    2023年11月06日

    入選句なし
    1 楠落葉音たて一葉落ちにけり(無理)
    2 ハミングのような春風木の芽萌ゆ(季重なり/春風、木の芽萌ゆ)
    3 向日葵の謀反太陽に背を向ける(理屈)
    4 流行風邪ワクチン打った寒の入り(季重なり/風邪、寒の入り)
    5 公園の落葉で止まるそり滑り(報告)
    6 朝焼けの紅鱗雲宙拡げ(報告)
    7 闇なのに柊かをり道しるべ(??)
    8 渡り鳥鈎になり竿に又鈎に(説明)
    9 初蝶や新芽ばかりを食ひ荒らし(無理)
    10 軒先へ母の背伸びや干し大根(報告)
    11 烏賊漁か漁火二つ冬近し(季重なり/烏賊漁、冬近し)
    12 恐山風車を回す北の風(季語動く)
    13 忽然と蒸す風と雨秋曇り(??)
    14 能管の射貫く一声九月尽(季語動く)

    2023年11月05日

    1 風ちらす雑木紅葉を浴びにけりえいじ
    10 畑しまふ煙たなびく里の秋風民
    ※ 以下没
    2 荷台から手をポケットにそぞろ寒(??)
    3 雨戸開け冬の朝日を顔に浴び(季語動く)
    4 冬晴れよ銀杏の梢色づいて(報告)
    5 秋灯すステンドグラス花模様(季語動く)
    6 桜咲く新島襄と八重の家(報告)
    7 本番を終えてひと息爽やかに(季語動く)
    8 終演の花束抱いて爽やかに(季語動く)
    9 夜半目覚む名月手のひら撫でてやる(??)
    11 葉の消えし撓わに見ゆる実る柿(報告)
    12 前屈み電柱先の秋カラス(報告)

    2023年11月04日

    入選句なし
    1 大空を鈴なし震るる楝の実(類句多し)
    2 ハロウィンの菓子孫にやり秋終る(報告)
    3 穴深く落葉を埋める庭の隅(報告)
    4 限界の集落蛍乱舞する(??)
    5 軒先の干し柿往なす夕日かな(無理)
    6 黄落をチヨコレイトとおお跨ぎ(??)
    7 秋芽とは翠の感じする景色(無理)
    8 落鮎や色の褪せたる父の魚籠(季語動く)
    9 落鮎や故郷の川の匂ひして(説明)
    10 畝立ててその鍬先に小鳥来る(無理)
    11 大すすき活けし町家のバーの卓(報告)
    12 妻の出す深ゆく秋の更衣かな(??)
    13 窓辺から樋錆びついたトタン屋根無季

    2023年11月03日

    入選句なし
    1 秋海を臨む朝日の二タ分けす(??)
    2 助手席でおでん両手につく家路(季語動く)
    3 シャッターの街で屋台の太鼓焼(季語動く)
    4 落葉拾い屈んだままで朝日浴び(報告)
    5 流行風邪まごが絵入りの見舞い文(報告)
    6 秋雨に声をからしてボール蹴る(季語動く)
    7 庭の木々寸暇を競ひ黄落す(比喩無理)
    8 朝顔やいまだに開くといち月(理屈)
    9 千住宿若者闊歩秋麗(季語動く)
    10 稜線に朱色の秋や十七時(??)
    11 秋の宵富士稜線に茜帯(季語動く)
    12 蝿選ぶ食べ物よりも汗馬だけ(??)
    13 長き夜やラグビー選手の粋な髭(??)
    14 肩車の小さき手追う赤蜻蛉(無理)
    15 踏みゆけば山路やはらか山胡桃(報告)
    16 まさお空ハング足もと山粧ふ(??)

    2023年11月02日

    入選句なし
    1 かぎろいの紅なずむ秋の空(季語動く)
    2 千両の実はほんのりと色づいて(報告)
    3 小春日よ階段下は風もなし(??)
    4 朝刊を捲る音聞く文化の日(季語動く)
    5 辞書たどる片仮名言葉文化の日(季語動く)
    6 危うきや皮まですくう熟柿(報告)
    7 陰干の裾駆け回る秋座敷(??)
    8 螇蚸逃ぐ矢となり迫る猫の先(報告)
    9 頭手にランドセル馳く霰急や(報告)
    10 枯れ葉にも生きた証しの矜持ある(理屈)
    11 冬へ向かい椿艶やかなる花芽(報告)
    12 秋暑し塩こびりつく塩地蔵(??)
    13 風呂タイルこしごし削る汗たまる(報告)
    15 秋雨に霊山拝む旅の人(季語動く)
    16 崩れたるかぼちやは檻にハロウィーン(??)

    2023年11月01日

    入選句なし
    1 金秋に紙の飛機行く真青空(類句多し)
    2 高原のペンションのあと冬木立(季語動く)
    3 落ち葉霏霏朝な夕なの熊手かな(想古し)
    4 太りゆく月の名美し夜な夜なよ(理屈)
    5 動画くるゾンビの顔が冷たそう(??)
    6 晴れた日はミニ熊手持ち落葉掃く(報告)
    7 舞い終えてみごとな着地銀杏の葉(報告)
    8 美しき女性も老いて文化の日(??)
    9 影揺れて水底に鯉冬隣る(季語動く)
    10 玉すだれ八輪九輪わっと咲き(説明)
    11 武道館に怒気の掛け声十三夜(季語動く)
    12 最果ての大間に鮪幸の海(説明)

    2023年10月31日

    入選句なし
    1 かぎろいの空に真白き月の円(報告)
    2 秋終わるハロウィンらしい仮装の子(報告)
    3 空晴れて部屋はやや寒時期らしく(??)
    4 トラクタの風防閉めるそぞろ寒(報告)
    5 急カーブのぼる全山の紅葉(報告)
    6 勝鬨の橋や汽水に夕時雨(季語動く)
    7 時雨るるやカフェの硝子に顔歪む(報告)
    8 新米に何もいらない塩むすび(理屈)
    9 目覚や新米の香に誘われて(??)
    10 赤ん坊に握る力や秋祭り(季語動く)
    11 静寂な園のひいらぎ地をしろき(報告)
    12 牛鬼の口髭まばら文化の日(季語動く)
    13 秋の水静かに滑り出づ和船(季語動く)
    14 百日紅溢れる茶亭池の庭(報告)
    15 水引に水引ほどの雨の粒(無理)