みのる選:2023年10月度
2023年10月30日
※ 入選句なし | |
1 稲妻の遠き闇夜を横走る | (報告) |
2 秋晴れや家並の隙間富士の山 | (報告) |
3 いつの間に柿を収穫この空き家 | (報告) |
4 夕鐘の止みて白風のこりけり | (季語動く) |
5 自動ドア色なき風の出入りする | (季語動く) |
6 星の飛ぶカミオカンデの山を行く | (??) |
7 末枯れの沙羅のこずえに雀二羽 | (報告) |
8 鐘一打ピリピリしまる夏木立 | (??) |
9 放尿をしつつ見上げるスポーツ日 | (??) |
10 文化の日明治天皇産湯の日 | (??) |
11 秋簾や緑さやけき池の庭 | (季語動く) |
12 名にし負う女官の墓や秋の草 | (季語動く) |
13 自主練のスタジオの窓十三夜 | (季語動く) |
14 稲妻は借景となりし十三夜 | (季重なり/稲妻、十三夜) |
15 足元に空の色あり花サフラン | (説明) |
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2023年10月29日
12 一条の日に照り映える山紅葉 | 語后池 |
※ 以下没 | |
1 照紅葉ひとりの空を埋めにけり | (理屈) |
2 柿採りは高枝ばさみシート敷き | (説明) |
3 開けた窓小鳥の声が今聞こえ | (報告) |
4 煉瓦敷くプロムナードの美術展 | (無季) |
5 藤の実の中庭に出る非常口 | (??) |
6 燭灯す大正カフェの秋深し | (季語動く) |
7 秋気満つ大杉参道大聖寺 | (報告) |
8 月見餅出町ふたばの人の列 | (報告) |
9 満ち満ちて月柔らかに十三夜 | (報告) |
10 半数は曲がったままの秋の茄子 | (説明) |
11 新しい職場に慣れず四苦八苦 | (無季) |
13 目凝らせば松のそこここ新松子 | (報告) |
14 廃屋のひとかたまりの紫苑かな | (季語動く) |
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2023年10月28日
9 秋澄めり山頂カフェから望む街 | 水琴窟 |
※ 以下没 | |
1 短夜へ祭り太鼓を打ち鳴らす | (季重なり/短夜、祭) |
2 不揃いの藷の相和す籠のなか | (比喩無理) |
3 午後の陽が背中温めまだ長月 | (??) |
4 街路樹に我が町初の紅葉よ | (報告) |
5 冬隣はさの木が立ち並ぶ道 | (??) |
6 逆光の銀杏黄葉の影まだら | (報告) |
7 黄昏の山芒野や豊鬚髯 | (??) |
8 まさお空屋敷賑わす泡立草 | (報告) |
10 放蕩の父に似ている枯れ野菊 | (主観) |
11 島原の遊女の社木犀花 | (季語動く) |
12 ほの明き庭静まりて十三夜 | (報告) |
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2023年10月27日
※ 入選句なし | |
1 もじもじと鞄の隅に赤い羽根 | (??) |
2 木犀が散って車の屋根掃除 | (報告) |
3 草刈らぬお宅に伸びた薄の穂 | (??) |
4 国道の最高地点きょうも霧 | (報告) |
5 道なかばダム湖に映る初紅葉 | (報告) |
6 向日葵に紛れ黄色のジャケットか | (??) |
7 サフランを植えたる父も母もなし | (報告) |
8 庭紅葉端色づけば喪の匂い | (??) |
9 団栗や歩む歩幅に散りばめて | (??) |
10 一人ゐのゆがむ川面にかけし月 | (??) |
11 濃紺菊夕暮れ遠き色に咲き | (??) |
12 一輪の白きピースや秋の昼 | (??) |
13 遠くより下校児の声ねこじゃらし | (季語動く) |
14 韓ドラの三度目も泣ける夜長かな | (報告) |
15 カザルスをブルートゥースで聴く夜長 | (??) |
16 蒼空やいつでも秋晴飛機の上 | (??) |
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2023年10月26日
1 桴高くさしあげ祭太鼓打つ | えいじ |
※ 以下没 | |
2 夕明り稲田を分ける街路灯 | (報告) |
3 竹竿を青空に向け柿をもぐ | (報告) |
4 新しい職場に慣れず四苦八苦 | (無季) |
5 傷心の身を癒すかな郷の風 | (無季) |
6 白線を蹴立てて走りし運動会 | (報告) |
7 木犀の匂う小径や深呼吸 | (類句多し) |
8 爽やかにスカイツリーの立ち姿 | (無理) |
9 真っ直ぐに秋の空指す月桂樹 | (季語動く) |
10 騒がしく空き家の柿を烏食う | (報告) |
11 零磁場の温もり肩に雁渡る | (季語動く) |
12 引越しのトラック発ちて雁渡る | (季語動く) |
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2023年10月25日
※ 入選句なし | |
1 さにつらう紅葉色めく鏡池 | (ことばに凭れすぎ) |
2 日記買う新しき日々すぐそこに | (理屈) |
3 咲くを待つ日々のときめきつぼみかな | (無季/何の蕾?) |
4 秋寒や旅の支度のあれこれと | (季語動く) |
5 縮こまり床で読書の夜寒かな | (報告) |
6 敬老の日子が覚えてた父母の家 | (??) |
7 伸びた枝切り時は秋月桂樹 | (説明) |
8 フォグランプを点けて濃霧のつづら折り | (報告) |
9 婚家から玄米でくる今年米 | (報告) |
10 家に待つ人を忘れて大花野 | (??) |
11 身に入むや一人暮らしの母振る手 | (報告) |
12 身に入むやアルバム褪せし故郷の家 | (??) |
13 貴船菊暮れて雪洞掲ぐごと | (比喩無理) |
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2023年10月24日
1 静謐な黒部湖抱へ山粧ふ | えいじ |
6 信濃美し夕日に金のむら薄 | 風民 |
9 新米のおにぎりですとお裾分け | 小牧 |
※ 以下没 | |
2 にらの種飛んだと思う風の日よ | (季語動く) |
3 虫卵静かに庭の隅に居り | (??) |
4 再開の散歩の道に草の種 | (??) |
5 パンくずを置く濡れ縁に小鳥二羽 | (報告) |
7 豊の秋村の家みな富士に向く | (季語動く) |
8 いみじくも復路みじかしもみじ径 | (主観) |
10 新緑のゴールネットを揺らしきり | (季語動く) |
11 柿たわわしなる曲線定規かな | (??) |
12 カラオケへ楽器担いで秋の宵 | (季語動く) |
13 カラオケの芸大生の夜長かな | (季語動く) |
14 木枯らしや母の靴音待つ夜半 | (??) |
15 重い靴転勤辞令冬の夜 | (季語動く) |
16 正倉院曝涼奈良の朝静か | (報告) |
17 曝涼や鹿の斑点めく木洩れ陽 | (季語動く) |
18 干布団パラパラ落ちる屁こき虫 | (季重なり/布団干、屁こき虫) |
19 仰向けに手足ゆすぶる屁こき虫 | (説明) |
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2023年10月23日
※ 入選句なし(わかる俳句を詠みましょう!) | |
1 飛機挽ける一に乗りたる昼の月 | (??) |
2 柿熟す隣の空き家からの枝 | (報告) |
3 半分は地面で黄色金木犀 | (説明) |
4 軒先にたわわに垂れる熟し柿 | (報告) |
5 てなし豆今朝採れたてが昼の菜 | (報告) |
6 椿の実を砕き雀に石の上 | (??) |
7 脚萎えを励ましくるる蝶の舞い | (主観) |
8 新しき楽譜広げて春の風 | (報告) |
9 台本の無き人生や露の道 | (理屈) |
10 四つ辻に黄色のライン金木犀 | (??) |
11 金木犀一呼吸してチャイム押す | (季語動く) |
12 赤い羽根さけて通れり茶店前 | (報告) |
13 戦ぐ葦光る細波秋の川 | (??) |
14 ブロワーの孕みた袋枯れ落ち葉 | (??) |
15 蟷螂の十二頭身髭ニ本 | (??) |
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2023年10月22日
※ 入選句なし | |
1 蟷螂や父は半身の後退り | (??) |
2 新品のまわしが擦れる秋相撲 | (季語動く/夏相撲でも同じ) |
3 秋バザー優待券を貰う歳 | (季語動く/夏バザーでも同じ) |
4 前栽に秋の菊菜の新芽摘む | (報告) |
5 鋸を手に見上げる紅葉ハナミズキ | (報告) |
6 柿日和飛行機雲の近く見ゆ | (季語動く) |
7 まる見えのスカイツリーや秋の空 | (季語動く) |
8 上弦や薄青空に真半分 | (??) |
9 風止みて上から目線泡立ち草 | (??) |
10 黄落や石段登る古き街 | (報告) |
11 堤防の白線たたく秋驟雨 | (??) |
12 満員の江ノ電揺する秋驟雨 | (季語動く) |
13 好きな道好きに歩いて秋の風 | (主観) |
14 神苑や森に包まれ秋の空 | (季語動く) |
15 しぐるるや十九人のひさし顔 | (??) |
16 小朝顔ぱらぱら蒼き荒れし庭 | (??) |
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2023年10月21日
6 姫御列絵巻さながら秋祭 | 水琴窟 |
※ 以下没 | |
1 秋の野やまむきそむきのリフティング | (昨日投句済) |
2 草の上大かまきりがひとり居る | (報告) |
3 藷掘りの幼き記憶今日も掘る | (報告) |
4 ゆったりとうねる峠の草紅葉 | (季語動く) |
5 新藁の屋外アート潟の端 | (報告) |
7 百合香るはげしい波が押し寄せる | (??) |
8 憂いあり散歩帰りの蝶の昼 | (??) |
9 空高くさかな泳ぐや鱗雲 | (理屈) |
10 お昼寝や木犀香る保育園 | (季重なり/昼寝、木犀) |
11 秋寒や暮色に消える長き影 | (??) |
12 電線に候鳥しばし旧街道 | (報告) |
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2023年10月20日
※ 入選句なし | |
1 秋そぞろ栞くわえた本が呼ぶ | (??) |
2 秋の野にまむきそむきのリフティング | (季語動く) |
3 菜畦の青い匂ひや秋の蝶 | (??) |
4 大空に舞う葉の如き秋の蝶 | (季語動く) |
5 朝顔の芯の白さを見て帰る | (報告) |
6 四方から金木犀が薫る辻 | (報告) |
7 甘藷掘る小さなものも捨てがたく | (理屈) |
8 声はずむ工期の迫る秋の晴 | (季語動く) |
9 櫓田の株先につく実らぬ穂 | (報告) |
10 秋の日や緑に染まる九条池 | (季語動く) |
11 咲き疲れコスモス枯れし吾に似し | (主観) |
12 抜け路地の木犀の香を犬と往く | (報告) |
13 秋風や落葉の踊る散歩道 | (季重なり/秋風、落葉) |
14 寄合を歩いて帰る秋夜かな | (季語動く) |
15 掛け布団ぬくもり仄か秋深し | (報告) |
16 柳葉向日葵パットあかるく登坂 | (??) |
17 お礼肥施すあとの秋時雨 | (季語動く) |
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2023年10月19日
13 信州の友来土産に新走り 睦花 | |
※ 以下没 | |
1 金風を紙飛行機の急落下 (季語動く) | |
2 秋蝶の高風に舞ふ葉の如き (季語動く) | |
3 秋蝶の柩となりし水溜り (無理) | |
4 三角巾がバザーキビキビ文化祭 (報告) | |
5 十株の稲を刈り取りひと束に (報告) | |
6 行く秋や石庭独りただ涙 (??) | |
7 いつのまに庭いっぱいの甘藷蔓 (報告) | |
8 思い出の母と飛ばした鳳仙花 (季語動く) | |
9 秋気澄み手の届くやう麓街 (??) | |
10 酒匂ふ新酒の匂ひ風匂ふ (??) | |
11 徹夜して目覚めてみれば秋の空 (季語動く) | |
12 目を凝らし芋虫見たり身震いす (報告) | |
14 新しき猪口になみなみ新走り (報告) | |
15 近づけばまた別の方ちちろ鳴く (報告) | |
16 ふんわりと月晩年の夜に咲けり (??) | |
17 早や一年今やふるさと赤蜻蛉 (季語動く) | |
18 穭田をまっすぐ走る送電線 (報告) | |
19 栗拾い敷き詰められし皮と毬 (報告) | |
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2023年10月18日
※ 入選句なし | |
1 金秋の空をのたりと観覧車 | (??) |
2 金木犀居間に向かって薫る日よ | (報告) |
3 秋高し下校時間を見守る日 | (??) |
4 入りし日を仄かに返す三日の月 | (理屈) |
5 三日月やビルの谷間に笑みの如 | (無理) |
6 見送りて闇に香の満つ金木犀 | (報告) |
7 ひとひらを開きてひとひ冬薔薇 | (報告) |
8 水澄て四万十川に小魚群 | (報告) |
9 禅林や人影消えし秋の暮れ | (季語動く) |
10 白鷺の一羽遊べり秋の水 | (季語動く) |
11 朝ぼらけ秋明菊の白一輪 | (報告) |
12 冬隣北越雪譜の資料館 | (??) |
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2023年10月17日
※ 入選句なし | |
1 鍵穴から見えるすっかり秋の味 | (??) |
2 山登りしようと誘う藤袴 | (季重なり/登山、藤袴) |
3 濃紺の空に雲浮く秋の夜 | (報告) |
4 おでん屋に来たり一杯古き友 | (報告) |
5 秋晴や神馬像蹄蹴り上ぐる | (季語動く) |
6 道に伸びた金木犀を嗅いでみる | (報告) |
7 寄り道は金木犀の多い道 | (季語動く) |
8 一本が窓から覗く秋桜 | (報告) |
9 末枯の藪蘭の叢そことここ | (説明) |
10 禅林に我独り居り秋時雨 | (季語動く) |
11 花街の紅柄格子秋灯し | (季語動く) |
12 八冠のさらなる極み天高し | (理屈) |
13 長き夜俳句始める天赦日 | (季語動く) |
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2023年10月16日
※ 入選句なし | |
1 秋深しフォーク行き交うフォンデュ鍋 | (季語動く) |
2 ゐのこずちひっつき虫も犬の背な | (報告) |
3 墓参り帰りは母と磯部餅 | (報告) |
4 枝切る秋薫る枝葉は捨てす置く | (??) |
5 待避所でお先にどうぞ紅葉狩る | (??) |
6 藁塚の日なたにまわり凭れいる | (??) |
7 向日葵の種降れ焦土となりし地に | (主観) |
8 形良きどんぐり落つるままにあり | (??) |
9 八巻は心意気よと秋祭り | (季語動く) |
10 阿波踊り五臓涙す大太鼓 | (??) |
11 八千草や小蝶の群れの舞い来る | (報告) |
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2023年10月15日
※ 入選句なし | |
1 ジョギングにさやかなる風木犀香 | (季語動く) |
2 木犀の香り今日窓開け放つ | (報告) |
3 秋冷よ物干す時間長くなり | (理屈) |
4 コンバインの軌跡の残る大刈田 | (報告) |
5 早退の車輌にひとりそぞろ寒 | (??) |
6 金木犀散りて一花の可憐なる | (主観) |
7 秋燈にそぼ降る雨や光りをり | (報告) |
8 山頂の庵枯れ葉の降りしきり | (報告) |
9 柳散る島原大門灯をともし | (報告) |
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2023年10月14日
※ 入選句なし | |
1 秋晴や指差す妻の車押す | (報告) |
2 朝涼し名もなき人の靴の音 | (??) |
3 敬老の日貰うお菓子は紅白よ | (報告) |
4 濡れ縁に薄を飾る団子添え | (報告) |
5 肌寒や影がまづ入る待合所 | (??) |
6 出でて入るスノーシェードの谷紅葉 | (??) |
7 冬支度おもての花壇を植え替える | (報告) |
8 落ち枝を集めキャンプや子らの秋 | (季重なり/キャンプ、秋) |
9 秋寒やポケットの空ナフタリン | (報告) |
10 渋柿と甘柿見分く生御霊 | (報告) |
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2023年10月13日
※ 入選句なし | |
1 猫まろむいつもの椅子に草の花 | (季語動く) |
2 遊ぶ子ら半袖ばかり秋の夕 | (報告) |
3 やはらかに蕊を包みて貴船菊 | (説明) |
4 ドローンがパッチワークの刈田撮る | (報告) |
5 坂バカのスポークに照る初紅葉 | (??) |
6 ようやくに金木犀の蕾見え | (報告) |
7 庭に椅子父にバリカン秋の陽よ | (季語動く) |
8 主を待つ框の犬に月あかり | (??) |
9 自傷という静かなるもの夜のメロン | (??) |
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2023年10月12日
1 団欒の灯の洩るや暮の秋 | えいじ |
5 蒼天へひびく喚声運動会 | しげ木 |
12 防虫剤秋ジャケットのポケットに | れいこ |
※ 以下没 | |
2 眼帯をかければ秋を見失う | (理屈) |
3 楼閣の開け放つ窓秋の苑 | (季語動く) |
4 生垣の葉先燃え初め秋来けり | (説明) |
6 大楓さけて線路は向こう岸 | (??) |
7 板壁に齧られし穴菱紅葉 | (??) |
8 勲章の神経痛や菊の宴 | (??) |
9 薄明けの三日月映える姉妹星 | (??) |
10 ぽつり見ゆ実りの如き薄紅葉 | (報告) |
11 コロナ禍に消え鎮魂の大花火 | (??) |
13 曼珠沙華見ぬまに過ぎし河川敷 | (報告) |
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2023年10月11日
※ 入選句なし | |
1 落日に照り映えゆれる秋簾 (季語動く)えいじ | |
2 小雨やみ黄昏に立つ秋の虹 (季語動く)語后池 | |
3 大門をくぐり格子戸秋ともし (??)水琴窟 | |
4 露けしや久坂玄瑞ここに散る (主観)水琴窟 | |
5 どうだんの根方どくだみの紅葉 (報告)しげ木 | |
6 公園の木立の紅葉ビルの下 (報告)しげ木 | |
7 吾亦紅昔の風の吹く日かな (??)広夢 | |
8 羽のよな葉に露草の飛ぶ如く (??)語后池 | |
9 月明かり夜道の人の独り言 (報告)修晶美 | |
10 曇天を舞って切り裂く秋燕 (説明)修晶美 | |
11 十六夜の主待ち犬の框かな (??)長操 | |
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2023年10月10日
5 紅葉のコキアが綴るアプローチ | しげ木 |
9 短冊の歌を愛でつつ萩めぐる | 水琴窟 |
※ 以下没 | |
1 日の映る黄花コスモス残り雨 | (報告) |
2 藤前の海面かがやく今日の月 | (報告) |
3 甘柿を摘みて一日を老いゆけり | (主観) |
4 原点となれジュニア美術展覧会 | (理屈) |
6 通草つる雫を抱きて揺るるかな | (報告) |
7 秋伸びす薄く濃き色槙の庭 | (報告) |
8 夕刻の迫る石庭秋時雨 | (季語動く) |
10 重き戸を引けば爽爽秋の風 | (報告) |
11 落ち胡桃みみず這い出る雨後の道 | (報告) |
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2023年10月09日
3 夕映えてグラデーションや秋の雲 | しげ木 |
4 澄む水にさざ波立てて鯉躍如 | 水琴窟 |
※ 以下没 | |
1 仰け反つて青空のなか体育の日 | (報告) |
2 旧道の端にたわわの柿の枝 | (報告) |
5 新秋や色染め始む如意ケ嶽 | (報告) |
6 ちちろ鳴く闇や坩堝の火を落とす | (??) |
7 寄り添いの銀杏の実未だ葉に隠れ | (報告) |
8 無情にも叢雲流れ月陰り | (主観) |
9 雨返し帰省準備の秋燕 | (比喩無理) |
10 雨降りに一家飛び交う秋燕 | (報告) |
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2023年10月08日
1 向日葵の迷路を抜けて子ら笑顔 | 小牧 |
2 天高く立つ神木の大公孫樹 | えいじ |
3 薄黄葉して仁王立つ大欅 | 語后池 |
11 くつきりと紅葉を映す禅の床 | 水琴窟 |
※ 以下没 | |
4 神輿担ぎ神の重さに肩が腫れ | (理屈) |
5 布袋草咲いた紫朝に枯れ | (報告) |
6 鉄道の通らぬ村の鵙の贄 | (季語動く) |
7 月の雲仄かに縁は紅綿毛 | (説明) |
8 あいにくの叢雲流れ月陰り | (報告) |
9 ひたき来る渡りなかばの三四日 | (説明) |
10 砂山の浜ぐみ探すランドセル | (報告) |
12 秋迫る石庭彼方比叡山 | (季語無理) |
13 曇天にゆるるコスモス抗はず | (??) |
14 いつ開くハクモクレンの花芽かな | (心象) |
15 草紅葉観察小屋の小さき窓 | (報告)ふくふ |
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2023年10月07日
1 秋晴のイベント広場万国旗 | えいじ |
※ 以下没 | |
2 秋時雨全山濡らす正伝寺 | (季語動く) |
3 波模様秋色映す水の庭 | (??) |
4 石段の目の前の花金木犀 | (報告) |
5 放課後の防風林に茸とり | (報告) |
6 柿の実や熟れる日を待つ晴天日 | (報告) |
7 転院はベリーショートよ小春空 | (??) |
8 昨日今日足音はやし初冠雪 | (??) |
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2023年10月06日
※ 入選句なし | |
1 夕映えに子猫じゃれつく秋簾 | (季語動く) |
2 誰が詠むや萩に吊る和歌風に揺れ | (報告) |
3 秋の夜や島原大門ほの灯り | (季語動く) |
4 朝顔の地を這う蔓に紺の花 | (報告) |
5 河の名の変わる棚田の刈田原 | (??) |
6 リズミカル髪刈る音の空高し | (??) |
7 お参りを忘れし白き彼岸花 | (??) |
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2023年10月05日
※ 入選句なし | |
1 猫まろむ背に珊珊と今日の月 | (??) |
2 産土ににをゐやさしき新走り | (比喩無理) |
3 秋澄めりさざ波の中光る鯉 | (報告) |
4 山庵や木の間に遥か京の秋 | (季語動く) |
5 大西風の電波灯台砂の浜 | (??) |
6 窓埋める屋根のあいだに鱗雲 | (??) |
7 一筋の明かり見えたり曇りそら | (無季) |
8 ゆうぐれに誘はるるごと重ね着を | (報告) |
9 色変へぬ松の四方や彩りて | (彩るのは何?) |
10 鉢土に突如のきのこ妻笑う | (報告) |
11 長き夜のゴルトベルクの調べかな | (主観) |
12 コスモスや会いたき人がふと浮かぶ | (??) |
13 七辻の標識なしや秋の風 | (季語動く) |
14 新涼やペダル漕ぐ頬あさひ滿 | (報告) |
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2023年10月04日
※ 入選句なし | |
1 掌に伏して秋の蚊動かざる | (??) |
2 鰯雲の天井見上げ飛ぶ烏 | (??) |
3 かしづきて神に振る舞ふ新酒かな | (報告) |
4 軽トラがあげる埃のなか野菊 | (季語動く) |
5 台風に木の葉の群れが道走る | (季重なり/台風、木の葉) |
6 鶏頭や森の深さの面構 | (??) |
7 つくつくし時間に終れ今日も暮れ | (??) |
8 大伽藍つくばいに一つ浮き紅葉 | (報告) |
9 秋の水青鷺降りる船の先 | (報告) |
10 秋雨や枯れ紫陽花の一雫 | (季重なり/秋雨、紫陽花) |
11 秋の灯や傘の雨粒光りをる | (季語動く) |
12 霧雨に潤む街灯帰宅人 | (??) |
13 速攻の離せぬ視線秋五輪 | (??) |
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2023年10月03日
※ 入選句なし | |
1 秋風や河岸に転げる猫車 (??) | |
2 長袖の散歩も増えて鰯雲 (理屈) | |
3 名月や薄きベールに顔隠し (無理) | |
4 刈田原砂丘の先にのぞむ島 (??) | |
5 新藁で作る屋根かべ秘密基地 (報告) | |
6 王朝の女官の悲恋萩の花 (??) | |
7 山の茶屋見下ろせば古都秋の色 (季語動く) | |
8 軟風に酔い覚ましたり居待月 (季語動く) | |
9 一粒の小さき零余子に託す味 (??) | |
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2023年10月02日
9 秋空に稜線しるき大比叡 | 水琴窟 |
※ 以下没 | |
1 欄干に濡羽烏の秋夕焼 | (季語動く) |
2 空白みコロコロ響く虫の声 | (報告) |
3 鴉の子親を急かせて羽をふり | (説明) |
4 電柱の支線で熟れる烏瓜 | (報告) |
5 帚木の紅葉の枝自己相似 | (比喩無理) |
6 鳥の声遠く響くや秋の朝 | (報告) |
7 爽やかや目覚めの風と差す朝日 | (??) |
8 虫の庭さ行た行のカタカナ音 | (比喩無理) |
10 枯れ葉舞う山の庵や旅の果て | (??) |
11 それぞれに愛を奏でる千の虫 | (理屈) |
12 カンナ燃ゆ黒人霊歌丘の上 | (??) |
13 夕暮れの雲怖ろしき色と形 | (無季) |
14 帰りにはなかりけり露草の露 | (報告) |
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2023年10月01日
2 CDを纏ひヒッピーめく案山子 | しげ木 |
5 大銀杏並ぶ都路黄落期 | 水琴窟 |
※ 以下没 | |
1 太刀魚のぶつた切られて卓の上 | (報告) |
3 秋茄子が転がる廊の新聞紙 | (??) |
4 大和美し鬼灯それぞれに夕日 | (季語動く) |
6 石庭や包む秋麗東山 | (??) |
7 雲かかり瞳の如し月潤む | (比喩無理) |
8 望月の電球色に灯る窓 | (??) |
9 梨届き愛でるひととき安らぎぬ | (季語動く) |
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2023年09月30日
4 天辺へ束投げて藁塚(にほ)積みにけり | しげ木 |
6 匂ひくる隣家の夕餉秋の暮 | 語后池 |
※ 以下没 | |
1 漆黒を打ち貫く色や今日の月 | (比喩無理) |
2 終章のどんでん返し蚯蚓鳴く | (??) |
3 骸かと螳螂の背に触れてみる | (報告) |
5 十五夜の雲靡かせて昇りけり | (比喩無理) |
7 夕焼の紅葉照らす東山 | (季重なり/夕焼、紅葉) |
8 陽を受けて静かに光る青紅葉 | (何紅葉でも同じ) |
9 いにしえの秋風吹けり正伝寺 | (??) |
10 短冊に込める祈りや萩祭 | (季語動く) |
11 苦瓜の苦みがいいと隣人 | (報告) |
12 ずっしりと白く滴る傷の梨 | (??) |