みのる選：2023年5月度

2023年05月30日

※ 入選句なし
1 幸運の予感茶柱立っている	（無季）
2 コスモスのみんな主役の舞踏会	（？？）
3 露天の湯手足のばせば被く虹	（無理）
4 夕暮れに叩く木魚の音涼し	（報告）
5 句集読むみどりの雨の降る日には	（季語動く）
6 蝸牛年重ねなお読めぬ字が	（季語動く）
7 ソロの夜や寝袋のやや傾きて	（無理）
8 清流に白きリボンの薔薇の束	（？？）
9 紫陽花や藍色の酒酔う如し	（無理）
10 雨もらい石のあお苔なお蒼く	（説明）

2023年05月29日

※ 入選句なし（考えて作らないこと！）
11 春蝉や白き塔なる時計台	（季語動く）
2 緑陰や空よりスパンコールめく	（無理）
3 向日葵に紛れ黄色のジャケットが	（報告）
4 満月を飲み込んでいる広い海	（類想）
5 今朝咲いたバラは揃って深い赤	（報告）
6 草茂る庭木の根本刈り難く	（理屈）
7 南風吹きて昭和硝子の小さく鳴る	（季語動く）

2023年05月28日

5 豌豆のすぢとる母の卒寿の手	睦花
※ 以下没
1 日傘の娘大木ありと老いに告げ	（報告、季語動く）
2 春蝉やピン旗ゆれる松の風	（？？）
3 いつか僕も星屑となる天の川	（理屈）
4 笹舟の旅だ荒波を越す絆	（？？）
6 柿若葉黄色の葉あり今まだら	（説明）
7 ヤモリ出ず夏草を刈る我の前	（報告）
8 紫陽花や雲垂れ込めて沈む空	（季語動く）

2023年05月27日

3 揺るる穂に休む棚田の赤蜻蛉	小牧
※ 以下没
1 田植えして水澱みなく納まれり	（理屈）
2 夏の朝老婆背にするドアラの絵	（季語動く）
4 清流に辿り着きたい濁り水	（理屈）
5 竹藪の若竹青し向こう岸	（報告）
6 葉桜の陰の釣り人静かなり	（季語動く）
7 薄絹を解きて広げり花菖蒲	（無理）
8 緑陰や青き実の影紛れたる	（？？）
9 水張りて空を映せる田んぼかな	（報告）
10 桑の実の紫滲む右の指	（報告）

2023年05月26日

7 あひたがひハグする風の秋桜	小牧
※ 以下没
1 夏蝶を追う子に追いつく丘の上	（季語動く）
2 満々の枇杷の実つたう雨雫	（報告）
3 満月に会いたいと咲く月見草	（無理）
4 風薫るゴルフ場から木立経て	（報告）
5 若竹が水際までも迫りおり	（？？）
6 明易し文庫積みたる枕元	（季語動く）
8 ガラガラの車窓は緑燃え立ちぬ	（何の緑？）

2023年05月25日

1 野辺うららお地蔵さまの慈悲の顔	小牧
8 真白な雪の中からふきのとう	立秋
9 連山の翠黛しるき代田かな	睦花
※ 以下没
2 葉桜がザワザワ揺れる胸騒ぎ	（報告）
3 緑蔭で身振り手振りの笑い顔	（季語動く）
4 青嵐すかさずダンとドア閉まる	（報告）
5 夏めくや庭木元気に枝のばし	（報告）
6 庭の木が脱ぎ捨てた跡夏落ち葉	（理屈）
7 サルビアの花が崩れて萎む赤	（説明）
10 故郷の植田の水の白夕陽	（白夕日？）

2023年05月24日

7 薫風のビル街野外フェスの楽	睦花
※ 以下没
1 鼻先に真紅の玉の蛇苺	（報告）
2 草刈りの人は木陰で猿子眠	（報告）
3 蒲公英の綿毛ふわりと乳母車	（？？）
4 飽食の子らも素直に麦飯を	（理屈）
5 まくなぎの漢字が読めずネット辞書	（俳句に非ず）
6 夏は朝五時に明るくまた静か	（報告）
8 ワクチンや悪寒発熱五月晴れ	（？？）
9 五月晴れ滑って掴むほうけ蕨	（報告）
10 塾帰り頭垂れたる紫陽花や	（報告）

2023年05月23日

※ 入選句なし（わかる俳句を！）
1 一瞬の拳打つ吾子の夏来る	（？？）
2 草刈りて休む古老の紫煙かな	（？？）
3 秋深し空き家を歩く風の私語	（？？）
4 カラカラと落ち葉走って冬支度	（季重なり/落葉、冬支度）
5 ふたたびの学びの夏よ句集読む	（？？）
6 蜘蛛の巣が頭に掛かる夏の庭	（季重なり/蜘蛛の巣、夏）
7 枇杷の実や団塊のごと実りけり	（比喩無理）

2023年05月22日

3 新緑の森に癒やされ朝散歩	小牧
9 ハングライダー涼風の丘蹴り発ちぬ	れいこ
※ 以下没
1 草刈機熱れのなかを唸り来る	（報告）
2 草掠め空へ翔け上ぐ夏つばめ	（報告）
4 コスモスの笑顔と歩く青い空	（？？）
5 この夏は黄砂インフル爺籠る	（報告）
6 新築の家夏向けか高い屋根	（理屈）
7 葉も枝も捥がんと猛り青嵐	（説明）
8 夏燕水平線を上下する	（無理）
10 パラグライダー夏の海をも隠しけり	（無理）

2023年05月21日

2 代田いま昏れなんとして夕日落つ	えいじ
5 生垣を溢れ燃え立つ紅躑躅	水琴窟
※ 以下没
1 水やりの妻は目深に夏帽子	（水やり、夏帽子、どちらも季語）
3 風薫る若葉の中を歩いてる	（風薫る、若葉、どちらも季語）
4 波乗りの富士を背負ひて滑り来る	（？？
6 老い忘れ薄暑のうちに苗作り	（理屈）
7 梅雨上がり近い羽音にふり返る	（何の羽音？）
8 八朔を剥くや光の粒弾け	（比喩無理）
9 五月晴れハングライダー赤一機	（報告）

2023年05月20日

※ 入選句なし
1 剪定の妻さしあげし大ばさみ	（？？）
2 手旗振る誘導員の光る汗	（報告）
3 枝ゆすり鍬形虫を採れる木よ	（報告）
4 コロナ避け夏に延ばした墓まいり	（墓参は秋、季重なり）
5 恋せる日紫陽花紺に色着けり	（心象）
6 夕焼けと一緒に歩くわらべ歌	（類想）
7 甘藍を一葉子犬の馳走かな	（季語動く）
8 ジェット機を囀りて呼ぶ四十雀	（？？）
9 迎車の炊きたてにぎり目にあおば	（？？）
10 ふるさとの若葉尽くしがご馳走よ	（？？）

2023年05月19日

4 満月が落ちてきさうな代田かな	小牧
10 ジョギングす浜辺の茅花流しかな	睦花
※ 以下没
1 トンネルを出でてやにわに西日受く	（類想）
2 誕生日妻に捧ぐや夜の薔薇	（夜の薔薇？）
3 迎車の炊きたてにぎり目にあおば	（？？）
5 ついに得た土地にひまわり撒いてみる	（？？）
6 カミキリムシ子供欲しがり空き缶に	（報告）
7 新緑や何げなき木々眩しけり	（なにげなき木々？）
8 娘の如や雨毎色づく手毬花	（比喩無理）
9 夏休み親の背に乗る狐猿	（季語無理）

2023年05月18日

3 朗吟し歩く人あり五月晴	語后池
※ 以下没（感動を捉えていない句は報告）
1 カーテンの風も吸い込み扇風機	（報告）えいじ
2 あさぼらけ網戸とりつき猫鳴けり	（報告）えいじ
4 カブト虫欲しくて枝を棒で打つ	（報告）丹三
5 鯉かかり釣り上げられぬ夏休み	（報告）丹三
6 携帯の右角縁を蟻渡る	（報告）睦花

2023年05月17日

※ 入選句なし
1 木漏れ日や妻の真白き夏帽子	（報告）
2 夕暮れて仙人掌の花ひとつ咲く	（報告）
3 母の日の夜花届き妻笑顔	（報告）
4 暑い日々肩の関節動き楽	（報告）
5 はなみずき紅白春を締めくくり	（理屈）
6 噴き上げて噴水の鶴水を浴む	（？？）
7 手水舎や夏蝶の来ぬ造花かな	（季語動く）

2023年05月16日

※ 入選句なし
1 番傘の連なるごとく山法師	（比喩無理）
2 あかつきの影絵となりぬ親鴉	（報告）
3 夏めくやコーラがうまい退院日	（報告）
4 崖の上カブト虫いる秘密の木	（報告）
5 ベランダに衣花咲く梅雨晴間	（比喩俗）
6 紫陽花や色日陰より付き始む	（報告）
7 潮干狩り両手に貝で寒さ失せ	（報告）
8 夏草や子規球場の球拾い	（？？）
9 ヨロヨロとまっすぐ伸びる田植跡	（報告）

2023年05月15日

※ 入選句なし
1 雨降るや茶碗ひとつに豆御飯	（？？）
2 雨降りの波紋ひしめき田水張る	（報告）
3 新築の屋根だけ出来た梅雨前に	（報告）
4 走り梅雨家族の留守に偏食す	（？？）
5 舗装から生える草にもさつき雨	（？？）
6 春夕焼け親子の心ひとつなり	（？？）
7 雨降れど撥ねる雫は夏近し	（？？）
8 渋面の童や十薬に靴の跡	（？？）
9 山羊の群れ鈴響かせり秋の暮れ	（季語動く）

2023年05月14日

※ 入選句なし
1 笠連ね雨の滴る山法師	（？？）
2 梅雨上がり二階の横を羽音行く	（？？）
3 五月雨を集めて流す溝を掘る	（報告）
4 母の日の息子のギフト花の束	（報告）
5 海散歩一人の卯月曇りかな	（季語動く）
6 あかつきの樹頭に啼くや親鴉	（季語動く）
7 十薬や縁石の隙生え出でる	（報告）
8 雨間の墓の草取り五月雲	（？？）
9 コーランの澄みて響くや秋の空	（季語動く）
10 桑の実のちぎりついばむ雀たち	（報告）

2023年05月13日

※ 入選句なし（いづれも感動見えず）
1 屋根上の起床ラッパや親鴉	（比喩俗）
2 うりずんや夕日一閃海の濃き	（夕日一閃？）
3 足を停め唐椀供養の鐘の音	（？？）
4 夏の雲グラデュエーション灰から白	（説明）
5 退院を迎えるバラとつつじ蝶	（？？）
6 初夏の夜呟き数えちどりあし	（？？）
7 薄暑光求めて開く季寄せかな	（？？）
8 懐かしき顔に出会えり紅躑躅	（季語動く）
9 噴水の水音誘う周り道	（報告）
10 忘じと薄紅の薔薇子命日	（季語動く）

2023年05月12日

1 つばくらめ夕日の空を滑空す	えいじ
8 通り雨過ぎて煌めく松の芯	のりお
※ 以下没
2 黄色地の黒きまだらの美しバナナ	（？？）
3 父あらば父と浴びたし菖蒲の湯	（心象）
4 雷や居眠る我の頭に呻る	（報告）
5 滑り台夏の日暑く滑れぬ子	（理屈）
6 空暗む雷あれど雨降らず	（報告）
7 水馬のさらさら描く波紋かな	（報告）
9 吊されし鈴なり粽あおきかな	（報告）
10 神祝う法被姿や宵祭	（報告）

2023年05月11日

※ 入選句なし
1 サイダーにアイス浮かしてはしゃぐ母	（報告）
2 夏めくや庭で枝より蔓がのび	（報告）
3 起きられぬ病室の窓雲は夏	（季語動く）
4 ベランダの目高の鉢に十八夜	（？？）
5 雷や居眠る我の息止まる	（比喩無理）
6 酔い渡るしましま光る初夏の夜	（？？）
7 新緑や小窓開けたる鳥の声	（報告）
8 夏の空マスク付けずに高笑い	（季重なり）
9 波のごと吹かれ吹かれて春の蝶	（比喩無理）

2023年05月10日

5 青麦の穂波隠れに汽車走る	リエ
※ 以下没
1 囀やキャッチボールの若夫婦	（季語動く）
2 風もなくひとつばたごの花落花	（報告）
3 駅近の空地ひまわり皆で播く	（報告）
4 草茂るわが庭猫の隠れ場所	（報告）
6 花御堂お姿どこか恥ずかしげ	（無理）
7 蝶の宴菜の陰ひなた巡り舞う	（報告）
8 薮奥に光り放てる真竹の子	（報告）
9 鶯や静けき里に澄みし声	（報告）
10 松の蕊空へ真っ直ぐ伸びにける	（説明）
11 すげ解いて結びなおせぬ笹粽	（理屈）
12 夏燕そこにはいつも妣がいた	（報告）
13 リラ冷えや白さ際立つ時計台	（季語動く）

2023年05月09日

※ 残念ながら入選句なし
1 かたばみの花に似合いの小庭かな	（無理）
2 紫陽花や一輪先に色づきて	（報告）
3 草茂る石垣の隙噴き出でて	（報告）
4 蝶ひとつ又ふたつみつ畑を舞う	（報告）
5 夜半の道灯りの如く白き薔薇	（季語動く）
6 リラ咲いて夢見心地の乙女かな	（無理）

2023年05月08日

1 吾子の手に余る大きなバナナかな	えいじ
2 葉に残る雨滴ころりと五月晴	語后池
4 病室の窓を慰む若桜	さざえ
※ 以下没
3 傘立ての滴溢るる青嵐	（季語動く）
5 風いとい傘を傾げし五月雨	（季語動く）
6 たはむれに初蝶追ふや山の中	（報告）

2023年05月07日

3 半袖の二の腕白き立夏かな	睦花
4 雨の日も休むことなく親燕	水琴窟
5 金色に目潰しの日や若葉晴	語后池
※ 以下没
1 鯉のぼり片目見開き箱の中	（理屈）
2 蛤や古代文字めく爪の痕	（？？）
6 夏めくや緑艶やかに光る雨	（報告）
7 豆飯や塩加減よき母の味	（説明）
8 アスパラガスさくつと切れば山の香	（報告）
9 やわらかき甘き一服祖父新茶	（報告）
10 春鳥や羽の曳き跡残しけり	（報告）
11 接待の締めは女将の蜆汁	（報告）
12 つやつやの日焼けしそうな柿若葉	（無理）

2023年05月06日

※ 残念ながら入選句なし
1 トランプの合わぬと泣くやこどもの日	（季語動く）
2 あかつきやまつわりながら春の鳥	（季語動く）
3 蚊遣り焚く茅葺きの家遺品展	（報告）
4 風薫る木立の庭に猫一匹	（報告）
5 揺れるよう母に駆ける子草茂る	（？？）
6 日に風に瞬く若葉小枝の先	（報告）
7 運休の船押し揺する南風強し	（報告）
8 リビングの小さき骨箱春の果	（季語動く）

2023年05月05日

1 大楠の緑陰駈けて鬼ごっこ	えいじ
2 涼風に傾く壁のカレンダー	えいじ
6 空高く青竹風をいなしけり	水琴窟
※ 以下没
3 四辻路の先を誘わる花蜜柑	（？？）
4 外暑しロビーのテレビ誰も見ず	（報告）
5 日盛りや親はテントで子らを見る	（報告）
7 木の臼を郵便受けに夏の庵	（季語動く）
8 隠り沼の見え隠れする緋鯉かな	（報告）

2023年05月04日

1 田水張り終えてさざ波ひろがりぬ	えいじ
5 さざ波に似し新緑の葉擦れかな	語后池
10 山笑ふつかまり立ちのできし児に	のりお
※ 以下没
2 ティー挿せばティーグランドの落花かな	（無理）
3 タンポポの種飛ぶ爺の足当たり	（報告）
4 ぶたな咲く空地黄色に彩って	（報告）
6 参道の一重も八重も花は葉に	（報告）
7 鳶飛べり縦横無尽夏の浜	（季語動く）
8 絹鞘の筋取る厨黙の時	（報告）
9 鯉菓子の両手にあふれ子供の日	（報告）
11 春日傘デビューの日差しやわらかし	（報告）
12 翻る燕のごときワルツ舞う	（"燕のごと"は季語にならず）

2023年05月03日

9 春の雲母の笑顔のごと浮かぶ	れいこ
※ 以下没
1 アカシアの花房垂るる産業路	（報告）
2 靴底の泥や新緑峰走る	（報告）
3 新緑やヤツデは緑また黄色	（説明）
4 南風止んで飛行機小鳥現れる	（？？）
5 山あいにぷかりと浮けり夏の海	（？？）
6 全山に鴬の声賢治の碑	（？？）
7 バーディーのガッツポーズや山笑う	（無理）
8 草むらの暗きに熟れた蛇苺	（報告）

2023年05月02日

7 読経聞く木魚ぽくぽく目借時	のりお
※ 以下没
1 ビル街に太きけがきや夏つばめ	（？？）
2 ダンサーの衣装いつでも夏衣	（理屈）
3 草茂るわが庭猫の昼寝場所	（季重なり、草茂る/昼寝）
4 雨の中優雅に咲きし花菖蒲	（報告）
5 ビニールの筍泳ぐ帰路弾む	（？？）
6 提灯に神田祭の太き文字	（報告）
8 ビルのなか万緑の河走りけり	（無理）

2023年05月01日

1 昏れかぬる夕日のなかを田水張る	えいじ
※ 以下没
2 メーデーや褪せし腕章抽斗に	（報告）
3 夏めくやワイシャツ越しの日の強さ	（報告）
4 救急車揃って休む薄暑かな	（報告）
5 夏の浜空舞う鳶に見せぬ飯	（？？）
6 春の夜遠き過去から来し写真	（？？）
7 閑かなリオフィスの灯消え茶摘み頃	（？？）
8 沿道を矢筈豌豆染めにけり	（報告）

2023年04月30日

1 自転車にポンチョなびかせ春堤	えいじ
※ 以下没（季語を勉強しましょう）
2 砂礫浜昼顔の低く咲く	（説明）
3 小手毬の千々に降り散り春は行く	（季重なり、小手毬/春行く）
4 蜜豆や江の電通る店の窓	（季語動く）
5 風薫るブタナの黄色あちこちに	（季重なり、薫風/ぶたな）
6 塀越しに見えるツツジは赤紫	（報告）
7 真ん丸や夕日真似たか鴉の巣	（想無理）
8 まだ青き桑の実一つ手のひらに	（報告）
9 一本のすくもに一羽子雀等	（報告）