みのる選:2023年3月度
2023年03月30日
1 乾杯のグラスにはらり桜散る | 睦花 |
2 向島芸者の運ぶ花団子 | れいこ |
3 零れ桜水上バスの総立ちて | (??) |
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2023年03月29日
※ 残念ながら入選句なし | |
1 公園のひとり昼餉や花吹雪 | (報告) |
2 散り花のシートの如し昼餉時 | (無理) |
3 遠山も我家の庭も春の雪 | (報告) |
4 木枯らしに揺れるブランコ人は無し | (木枯らし、ブランコ、季重なり) |
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2023年03月28日
1 春日和散歩まだかとせがむ犬 | あさむ |
2 春立ちて広場に子らの声弾む | 文華 |
※ 以下没 | |
3 スタンドのチラシ丸文字春麗ら | (無理) |
4 黄水仙墓誌の戒名増へにけり | (季語動く) |
5 催花雨や青む窓辺の隅の席 | (??) |
6 花冷えや仕付け取らぬま着るぞなき | (??) |
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2023年03月27日
※ 残念ながら入選句なし | |
1 朝霧の川で仔鴨も餌探し | (霧は秋、仔鴨は夏、季重なり) |
2 葯の黄や際立つ白き落椿 | (季語の説明) |
3 人気なき花万朶なり夜の雨 | (報告) |
4 芝桜岩のうへにもこぼれをり | (報告) |
5 菜種梅雨ひとつ大きい靴を買う | (??) |
6 懐の吾子の位牌や花見酒 | (??) |
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2023年03月26日
2 縁側の干し柿とりておもてなし | あさむ |
3 透明の傘に見上ぐる花万朶 | 睦花 |
4 真直ぐに落花畳の道続く | 睦花 |
5 鷺苔を翔たさんと風通ひくる | れいこ |
※ 以下没 | |
1 裏庭に落ち葉のベッド猫昼寝 | (落葉は冬、昼寝は夏、季重なり) |
6 春の朝ボール蹴る母飛び受く子 | (季語動く) |
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2023年03月25日
1 一筋の命となりて雁帰る | リエ |
4 ひたひたと春潮満つる大鳥居 | 文華 |
6 老幹の威風堂々花万朶 | おひつじ |
7 草履裏みれば花屑まみれかな | 睦花 |
8 うららかや信号の無き七辻路 | れいこ |
9 道真直ぐのびたる果ての朧かな | れいこ |
※ 以下没 | |
2 休日やスケッチブック春の色 | (スケッチブックの色は季語にならない) |
3 同色のバッタ飛び交う草むしり | (飛蝗は秋、草むしりは夏、季重なり) |
5 老木を守りし地蔵春の雨 | (季語動く) |
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2023年03月24日
※ 入選句なし | |
1 佐保姫の包み込みたる雨のあと | (理屈) |
2 珈琲の味わい深く春テラス | (春テラス→季語無理) |
3 一面の若芝埋めるゆりかもめ | (若芝、百合鴎、季重なり) |
4 一本の帯締で結う花衣 | (説明) |
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2023年03月23日
1 辞す道に故郷の山春霞 | 睦花 |
3 春愁や鏡みるたび白髪増え | リエ |
4 自転車を降りて一息花堤 | れいこ |
※ 以下没 | |
2 母に手を振りし車窓や春の雨 | (季語動く) |
5 金髪の背中のシャッター花衣 | (??) |
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2023年03月22日
※ 入選句なし | |
1 山桜詠みし歌碑立つ郷の春 | (季語動く) |
2 城壁や宙に飛びそな菫草 | (無理) |
3 立ち尽くすキンモクセイの香りかな | (報告) |
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2023年03月21日
1 愛犬の腰に花屑土堤さんぽ | あさむ |
2 花屑を吐きだしてをる池の鯉 | あさむ |
3 お彼岸のぼた餅供ふ母の背な | 睦花 |
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2023年03月20日
2 菜の花の朝日にまぶし遊歩道 | あさむ |
※ 以下没 | |
1 初燕故郷の空のありあまる | (理屈)睦花 |
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2023年03月19日
2023年03月18日
※ 入選句なし | |
1 初蝶の影の上下す土留め壁 | (報告) |
2 風車まわるそよ風あたたかく | (風車、暖か、季重なり) |
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2023年03月17日
1 隊列のごとくに並ぶ葱坊主 | 文華 |
3 せせらぎに沿ふ畦道に土筆摘む | 睦花 |
※ 以下没 | |
2 優し気に河津桜は花開き | (報告) |
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2023年03月16日
2 三椏の群落谷を埋めけり | 睦花 |
※ 以下没 | |
1 外出に覚悟入らずな春の朝 | (??) |
3 地を這いて猫の目草の見飽かずや | (説明) |
4 卯の花や橋の向こうの花嵐 | (卯の花、花嵐、季重なり) |
5 卯の花や岸の小波光増す | (季語動く) |
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2023年03月15日
2023年03月14日
2023年03月13日
1 駅ピアノ蕾桜に届かんや | (季語動く) |
2 白酒に女雛も頬が赤く見ゆ | (理屈) |
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2023年03月12日
2023年03月11日
1 稜線の延びて丹沢山笑ふ | 睦花 |
※ 以下没 | |
2 春の朝二日見ぬ間に土手青む | (春、土手青む、どちらも季語) |
3 袋より青く伸びたる葱坊主 | (何の袋?青く伸びたるは説明) |
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2023年03月10日
1 浮雲のちぎれきしごと初蝶来 | おひつじ |
※ 以下没 | |
2 歳老いて腰曲げウォークいぬふぐり | (無理) |
3 マウス持つ皺手をキラリ春の陽や | (季語動く) |
4 春の大社神の使いの八咫烏 | (理屈) |
5 戸を閉めてなほ香り立つ沈丁花 | (報告) |
6 岩壁の以外に細き春の滝 | (季語動く) |
7 啓蟄や枯れ木も芽吹き蘇る | (理屈) |
8 春の雨ジャガイモの芽の薄緑 | (報告) |
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2023年03月09日
1 はいポーズひな壇を背にお下げ髪 | リエ |
3 藤棚の碁盤模様の春日影 | 睦花 |
※ 以下没 | |
2 きらん草這いつくばりて一里塚 | (報告) |
4 露地の奥ふいに丁子の香と出逢ふ | (報告) |
5 ふる里に従姉妹がひとり桃の花 | (無理) |
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2023年03月08日
※ 残念ながら入選句なし | |
1 後出しの負けるジャンケン室うらら | (季語動く) |
2 朝の陽の枝先選び咲ける梅 | (理屈) |
3 無人駅水平線や海朧 | (??) |
4 はらはらと花弁散らせて梅果つる | (報告) |
5 終点のなぞえパープル諸喝采 | (??) |
6 糸桜ぽつりぽつりと花開き | (報告) |
7 暖かな朝鼻歌でシャツを干す | (季語動く) |
8 雁帰りただ一筋に連なりぬ | (説明) |
9 古草や大きくうねる河川土手 | (季語動く) |
10 四温てふ一気に蕾膨らみぬ | (説明) |
11 草の戸に及びもつかぬ雛あり | (報告) |
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2023年03月07日
1 白梅の朝日に照りて庭明かし | そうけい |
2 自ずから顔のほころぶ梅日和 | リエ |
3 遠目にはパステルカラー梅の里 | 睦花 |
4 しだれ梅鵯の出入りに揺れやまず | 紫陽花 |
※ 以下没(心象は不可) | |
※ 絵に描けるように写生すること | |
5 冬の鳩着きつ離れつ廻りおり | (季語動く) |
6 春風に心ほぐして草引きぬ | (草引きは夏) |
7 おぼろげな夕日水面を走りける | (比喩無理) |
8 寝ているのか起きているのか春うらら | (抽象的) |
9 梅ひかりつつ散りゆかむ土手の道 | (季語動く) |
10 若者の日永に踊る影法師 | (季語動く) |
11 日矢射して春禽の色輝けり | (春禽はどこにいる?) |
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2023年03月06日
6 菜花畑豆画伯らが画架たつる | 智恵子 |
※ 以下没 | |
1 風吹きて紅のシーソーしだれ梅 | (無理) |
2 半島が海を二分す春の嶺 | (季語動く) |
3 散る弁に合掌で受く古木梅 | (??) |
4 これは梅梅よと叫ぶ弁の慈雨 | (??) |
5 啓蟄や軽装で行くダム湖畔 | (報告) |
7 街灯のうえにふんわり朧月 | (報告) |
8 啓蟄の路上の蚯蚓狙う鳥 | (報告) |
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2023年03月05日
9 しだれ梅雫のごとくこぼれけり | 紫陽花 |
※ 以下没 | |
1 火が走る火花落ち来る二月堂 | (説明) |
2 光浴び今咲きにけりクロッカス | (報告) |
3 ブラヴォーの耳に余韻や春の星 | (無理) |
4 生花に園丁垣の菜花刈る | (報告) |
5 進級や写真貼り替ふ女子の部屋 | (??) |
6 カウンターに職人にぎる海胆や鯛 | (報告) |
7 紅梅に僅かに遅れ白き咲く | (報告) |
8 県外の車に埋まる梅の里 | (季語動く) |
10 夜目著き暗渠にかかる梅の花 | (暗渠?) |
11 初の雷ライト当たりし手術台 | (??) |
12 オペ後の一人雛寿司春曇り | (報告) |
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2023年03月04日
1 風吹いて春空揺らす行潦 | 睦花 |
2 日向ぼこ集ふ人みな聞き上手 | 千鶴 |
3 壺焼や砂浜に足投げ出して | 智恵子 |
4 梅の香の日溜まりにほ句推敲す | 澄子 |
※ 以下没 | |
5 湧水に手を差し入れし春の庭 | (季語動く) |
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2023年03月03日
※ 残念ながら入選句なし | |
※ 考えて句を詠まぬこと! | |
1 三月の潮音刻を決め鳴りぬ | (??) |
2 春の夜の匂いに佇てば星いとし | (心象) |
3 合格の二文字踊らんラインかな | (理屈、ラインは無理) |
4 早緑の土手に菜花の黄色かな | (理屈) |
5 春の雲ふうわりふわり何もせず | (理屈) |
6 翻る燕のごとき背中踊る | (??) |
7 アスファルト割れ目割れ目に芽吹きあり | (報告) |
8 剣山に生ける天蓋かすみ草 | (報告) |
9 鶯餅食べて口の端青黄粉 | (説明) |
10 野梅咲く亡夫走りしコースかな | (季語動く) |
11 夕朧総電線のたるみけり | (誤字、季語動く) |
12 剪定のはや大胆になりにけり | (説明) |
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2023年03月02日
6 目の合ひし卒業の子のVサイン | 更紗 |
17 春寒し頸城三山まだ白く | れいこ |
※ 以下没 | |
1 新聞が来て春暁を整うる | (??) |
2 歌に聞く丹後宮津の春夕べ | (??) |
3 春霞西窓の富士墨一色 | (報告) |
4 制服の参拝の子に春夕焼 | (季語動く) |
5 春の日に鷺広ぐ羽根眩しけり | (季語動く) |
7 履き慣れぬヒールひと日へ春の星 | (??) |
8 ミシン修理終えて我が家へ春の昼 | (季語動く) |
9 寒桜花びら風に流れけり | (報告) |
10 添え木した古木見守る犬ふぐり | (想無理) |
11 さ緑の花芽開きて蕗の薹 | (説明) |
12 春ショールショーウィンドウに巻き直す | (類想) |
13 道端に濃いすみれ摘む女の子 | (報告) |
14 一切を寄せ付けず吹く北春風 | (想無理) |
15 張られたる母の習字や春障子 | (季語動く) |
16 春夕焼け根本染めいしブナ五本 | (報告) |
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2023年03月01日
5 子ら追ひて仔犬つまずく春堤 | むべ |
7 菜を洗ふ水温むかと思ひけり | かのこ |
10 あえかなる社殿の明り山霞 | 千鶴 |
11 川風にさゆらぐ菜花摘みにけり | あひる |
※ 以下没(曖昧な写生多し) | |
1 灯を消せば男女の雛は闇の中 | (俗) |
2 雛祭りお菓子備えて気嫌とる | (誰の機嫌?) |
3 シャボン玉消えてしまって不思議な子 | (??) |
4 老い雛や大垂髪の鬢黒し | (老い雛?) |
6 古雛のかんばせ拝す薄化粧 | (報告) |
8 鷺の羽繕ふ池の温みかな | (報告) |
9 春夕焼鳥居に清き影模様 | (何の影?) |
12 忙しなく密から密へ目白どち | (何の密?) |
13 袖まくり外へ行きたや春セーター | (主観) |
14 春昼のお散歩カート子等あふる | (報告) |
15 迷ひなく布裁つ鋏春麗ら | (季語動く) |
16 春泥をぐんぐん征きし犬の脚 | (報告) |
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2023年02月28日
3 玉垣のひとつひとつに落椿 | 睦花 |
6 菜園に隣る竹林笹鳴ける | おひつじ |
7 畑隅を明るうしたる菜花かな | そうけい |
11 野に遊ぶコロナマスクを抛り投げ | リエ |
※ 以下没 | |
1 雛祭りぜんざい馳走鑑賞す | (報告) |
2 正座して美しき雛段見蕩れけり | (報告) |
4 枝垂梅凶の神籤の結びしまま | (報告) |
5 耳すます耕す手を止め初音かな | (季重なり) |
8 マスクなしの卒業式や晴々と | (季重なり) |
9 白鷺の毛繕ふ影水温む | (報告) |
10 枝揺らし忙しく動く目白どち | (ほうこく) |
12 サイレンに連られ遠吠え春の月 | (季語動く) |
13 二つ三つ咲いて香のなき沈丁花 | (報告) |
14 蓬摘み指先青き残り香よ | (報告) |