みのる選:2023年2月度
2023年02月27日
※ 入選句なし(わかる句を!) | |
1 料峭の星光りつつ消えにけり | (季語動く) |
2 料峭や素手で荒いし先祖の墓 | (誤字) |
3 自己指圧して大の字の日向ぼこ | (報告) |
4 海空にずんと近づき青き踏む | (??) |
5 観音の足元の従者エリカ咲く | (季語動く) |
6 種を蒔く老いた背中に春日差す | (種まきも季語) |
7 楊貴妃の艶やかさかな桃花林 | (主観) |
8 尾長鴨水潜る程しつ黒に | (説明) |
9 満天の星くず統ぶる朧月 | (朧月なの満天の星は無理) |
10 滴るやおむすびほどの大苺 | (報告) |
11 雛出して雛のひと世のはじまりぬ | (理屈) |
12 此処にまた鳥の狼藉落椿 | (報告) |
13 車窓いま霧氷の林青き沼 | (材料多すぎ) |
14 下萌のかたまりを避け大股で | (説明) |
|
2023年02月26日
8 春の日を弾きて眩し青菜畑 | あひる |
9 おはようと目覚めし雛を存問す | ぽんこ |
15 石畳目地のあちこち黄蒲公英 | むべ |
17 玉垣の足元を染む落椿 | れいこ |
18 一面の野焼き烟らす郷の雨 | 千鶴 |
※ 以下没 | |
1 朝桜ひときわ彩る暖かさ | (暖かも季語) |
2 しだれ梅紅増えるごと頭垂れ | (理屈) |
3 二月商戦ハンサム男子店の番 | (俗) |
4 如月や拾った鋏のよく切れる | (??) |
5 春の朝竿の日向や増えにけり | (や、かな、切れ字は一句に一つのこと) |
6 荒れ庭に初クロッカス咲きにけり | (報告) |
7 春風や鼻腔にツンと精油香 | (報告) |
10 花曇りぬくもり放つ佇まい | (何の佇まい?) |
11 レシピ見て沢庵漬けし夫と嫁 | (報告) |
12 ビロードの苔を褥に落椿 | (類想多し) |
13 行きどまる廊下の奥に黄水仙 | (報告) |
14 車窓いま霧氷の林青き沼 | (報告) |
16 茎立ちの土手いちめんのノダイコン | (報告) |
|
2023年02月25日
5 我庭の狼藉昨夜の春嵐 | 睦花 |
7 見晴台ここよここよと囀る | むべ |
9 日溜まりの此処に行厨犬ふぐり | 澄子 |
10 スキップを踏みて歩かむ春風裡 | れいこ |
12 新調の長靴なれど春の泥 | 千鶴 |
※ 以下没 | |
1 幼き子焼蛤に飛び跳ねて | (報告) |
2 ふらここの帽子と言葉飛びかって | (??) |
3 春浅し寄せて寄せてくる波貝殻も | (季語動く) |
4 廃校なる校歌合唱春浅し | (季語動く) |
6 雨の午後眼鏡曇らすマスクかな | (報告) |
8 玻璃窓の隅に見つけし芽吹きかな | (何の芽吹き?) |
11 春の霜大地ゆるがす朝日かな | (比喩無理) |
13 部屋ぬくし出遅れそつと置く芥 | (理屈) |
14 時はあり傘取りに行く春時雨 | (理屈) |
15 庭桜昼餉に愛でる独り占め | (理屈) |
16 寒戻り客も疎らな午後のカフェ | (理屈) |
|
2023年02月24日
13 麗らかやほ句拾ひつつ畦散歩 | 澄子 |
15 終ひ湯の窓をあければ春の月 | れいこ |
※ 以下没 | |
1 砂浜に干して四日目海苔のもと | (報告) |
2 封切れば蒸せる磯の香新若布 | (報告) |
3 渋滞や春三日月の入りにけり | (??) |
4 しだれ梅残雪あれど春は来ぬ | (梅、雪、春、季重なり) |
5 お立ち台子孫繁栄華やけり | (??) |
6 家路急くペダルに絡む春塵や | (季語無理) |
7 一本足鷺の凝視や草青む | (季語動く) |
8 十五年ぶりの再会桃花挿す | (??) |
9 いかなごの不漁のうわさ播磨灘 | (報告) |
10 北国に粉雪の舞う我が五十路 | (??) |
11 下萌のドッグランに大はしゃぎ | (報告) |
12 紫陽花のはや早緑に芽吹きおり | (説明) |
14 曲がりても空に向かいて芹新芽 | (報告) |
|
2023年02月23日
7 薄氷の溶けて消えたるあぶくかな | 紫陽花 |
11 春耕の土の匂ひに包まるる | 千鶴 |
※ 以下没 | |
1 伸びるまでそっとしておく春の草 | (理屈) |
2 ゴルフ場ダフリて下に草萌ゆる | (報告) |
3 回送の声も長閑な昼下がり | (想無理) |
4 祝卒業喉枯れる子のミュージカル | (??) |
5 バス停へぽつぽつぽつとイヌフグリ | (報告) |
6 震え居る路肩に並ぶ花菫 | (報告) |
8 春の鴨水脈の交差や池鏡 | (季語動く) |
9 清楚なる白梅背びろ鎖樋 | (??) |
10 薄氷が割れて奏でるセレナーデ | (??) |
12 牛糞をふたたび撒きし雨水かな | (季語無理) |
13 富士望む梅の木平八分咲き | (報告) |
14 尖刃の春三日月や十八時 | (報告) |
15 坪庭のつらつら椿飽かずみゆ | (報告) |
|
2023年02月22日
13 よちよちと運ぶあんよや犬ふぐり | 千鶴 |
19 薄氷の溶けて流離ふ水たまり | 紫陽花 |
※ 以下没 | |
1 春立つ夜卒寿の姉と語り合う | (報告、季語動く) |
2 シャリシャリと音美しき水菜鍋 | (報告) |
3 鉢に水ヒヤシンス根が美しく | (報告) |
4 一人身の若やぐ友の春帽子 | (季語動く) |
5 テラス席茶器残されて日脚伸ぶ | (季語動く) |
6 揺れる髪広げた傘は夕陽色 | (季語なし) |
7 夕景の雨の梅園鴉鳴く | (報告) |
8 日照雨降る風のぬけがら竹の秋 | (??) |
9 梅東風や街へ流るる畑の雲 | (季語動く) |
10 寒三日月鈍き光の避雷針 | (季語動く) |
11 洗車終へ春塵愛車に容赦なし | (報告) |
12 降下して椿にすがる小鳥かな | (報告) |
14 手土産に一輪添へし木瓜の花 | (??) |
15 紅白梅夫婦の如し寄りて咲く | (報告) |
16 朝の富士ふらここの風指定席 | (??) |
17 炎上のビルのごとくの春朝日 | (季語動く) |
18 豆雛の木箱に残る亡母の文字 | (報告) |
|
2023年02月21日
※ 入選句なし(考えて作った句多し) | |
※ 写生句限定を厳守のこと! | |
1 手に取れどそのまま戻す桜貝 | (報告) |
2 良縁の願いかけたる雨水かな | (理屈) |
3 福の豆鬼は私の化身かな | (無理) |
4 葱畑の見張りの猫か大欠伸 | (報告) |
5 料峭や無言の酒で温もりぬ | (報告) |
6 見入る梅間なく降り立つ雀どち | (報告) |
7 紅の口ちよんと描かれて紙雛 | (説明) |
8 風光る上り電車の滑り込む | (季語動く) |
9 つんつんとチューリッヒの芽顔を出す | (報告) |
10 ふる里や苔生す灯籠蕗の薹 | (季語動く) |
11 木漏れ日に石灯籠と蕗の薹 | (季語動く) |
12 両袖の地味ないでたち沈丁花 | (??) |
13 蕗の薹今年も苦味丁度佳し | (報告) |
14 春祭りあるらしならし太鼓鳴る | (報告) |
15 冬銀河スリーナインの終電車 | (写生句?) |
16 朝東風に凛と向きあう鴎列 | (季語動く) |
17 河津桜葉芽のほころび鮮やかや | (説明) |
18 永き日や千客万来小鳥どち | (理屈) |
|
2023年02月20日
1 蕗の薹散歩の山に見つけけり | 宏虎 |
9 春寒し弾く人のなき駅ピアノ | あひる |
13 写角から溢れむばかり花ミモザ | 睦花 |
14 啓蟄のチャペル出張書店出づ | むべ |
19 引潮の砂嘴に見つけし桜貝 | 澄子 |
※ 以下没(無理な比喩。措辞多し!) | |
2 手料理に揚げて美味しや蕗の薹 | (説明) |
3 熱き恋のら猫の声春のどか | (恋猫、のどか、季重なり) |
4 ありあまる笑顔を作る母子草 | (比喩無理) |
5 翻る軽きコートや春一番 | (コート、春一、季重なり) |
6 すみれ花揺さぶる春の嵐かな | (すみれ、春嵐、季重なり) |
7 春泥の足跡しるきスニーカー | (??) |
8 囀れる鳥の姦し枝渡り | (声と姿の同時詠みは駄目) |
10 写メ撮ってせっせと子らに梅便り | (写メは無理) |
11 春の野に群れて啄む雀の騒 | (雀の騒、無理) |
12 参道の掃き目逃れて草萌る | (逃れて、無理) |
15 暮れがたき江戸の面影残す坂 | (季語動く) |
16 雨晴れて光る早緑柳揺る | (報告) |
17 ワイファイの風光る宿パスワード | (??) |
18 同意書のふるえる署名春の闇 | (季語動く) |
20 冬風や葦のマフラー沼囲む | (比喩無理) |
|
2023年02月19日
3 老犬も駈けだしてゆく春野原 | むべ |
4 春立ちて広場に子らの声弾む | 文華 |
6 おらが山見おろす郷の麦あおむ | あひる |
9 蒼天を指す徒長枝や梅の丘 | ぽんこ |
17 逆さ富士映して水の温みけり | 澄子 |
※ 以下没 | |
1 久に訪ふ卒寿すんなり菱餅を | (??) |
2 眠る子のゆるびし夢や蕗の薹 | (??) |
5 大根の畑に一本太き白 | (報告) |
7 春風に絵馬打つ余韻水子地蔵 | (??) |
8 病む身なら己に甘し春眠し | (理屈) |
10 魚乗せ川下目指す薄氷ぞ | (無理) |
11 三枚の鱵に透けし刃先かな | (説明) |
12 雛あられピンクばかりを食べる子ら | (報告) |
13 夕東風やかの世の母にポストまで | (??) |
14 芭蕉の句東風口ずさみ三百余 | (??) |
15 棚田へと続く細道雉子走る | (報告) |
16 鯉過りとろりと動く春の水 | (??) |
|
2023年02月18日
1 赤き実の虜となりし薄氷 | 紫陽花 |
3 外つ国へ送る荷に足す雛あられ | 宏虎 |
6 山裾を薄くれなひに染むは梅 | リエ |
9 一本の杭が直立池涸るる | ぽんこ |
※ 以下没 | |
2 正座して狙いは一つ雛あられ | (理屈) |
4 寒鴉跳びてよけたる糞白し | (??) |
5 紅白の梅の幔幕筑波山 | (比喩無理) |
7 鼻先の光も愛し雛人形 | (??) |
8 一切れが弐阡円なり大根焚 | (報告) |
10 冴えがえる畑すっかり白き色 | (報告) |
11 春風や小鳥のさえずり軽やかに | (春風/小鳥/囀、季重なり) |
12 棘の間に小さな薔薇の新芽かな | (説明) |
13 紅のまだ柔らかき薔薇芽かな | (説明) |
14 梅咲くや白さ際立つ松の陰 | (報告) |
15 藻草生う覗く小流れ日の斑 | (推敲不足) |
16 ビルに映る太陽の空凍返る | (無理) |
17 春寒やビルの窓拭く命綱 | (類想) |
18 縄文のかわらけひとつ春の土 | (季語動く) |
19 春寒し躯体折り曲げ犬の小屋 | (報告) |
|
2023年02月17日
1 金柑を煮る厨には老い母も | 睦花 |
9 あたたかや水子地蔵に供華溢れ | ぽんこ |
11 寒戻り尖る明石の門波かな | 千鶴 |
※ 以下没(奇をてらわず素直に) | |
2 決め兼ねる鏡の中の春帽子 | (報告) |
3 春炬燵書き手の如く物拡げ | (報告) |
4 春眠や寝癖と髭で医者通ひ | (??) |
5 先取りを競ふが如く芽吹く枝 | (報告) |
6 春告げる河津桜のピンク色 | (報告) |
7 紅に芽ぐむ牡丹の枯枝かな | (報告) |
8 香の強く臘梅一枝凛として | (報告) |
10 石磴にずいと蚯蚓いでにけり | (無季) |
12 揺れる枝四温に釣られし紅一輪 | (何の一輪?) |
13 恋猫のまことに狭き露地ぬけて | (恋猫に限らず) |
14 早咲きのはなに人みなあゆみ停め | (報告) |
15 春の日のせめて枕の干し所 | (??) |
16 冴えかえる脚埋め尽くす湿布薬 | (報告) |
|
2023年02月16日
1 薄雪の解けて顔出す竜の玉 | 睦花 |
3 吟行の家苞古都の草の餅 | 宏虎 |
5 夜明空なほ凛として月冴ゆる | おひつじ |
※ 以下没(感動が曖昧な句は報告) | |
2 張り替えて一間が広し春障子 | (障子貼るは秋) |
4 ひなたぼこ春の陽ざしのやわらかき | (日向ぼこは冬) |
6 荒東風や稜線の雲吹きはらふ | (想無理) |
7 春眠の覚めて味噌汁冷めてをり | (報告) |
8 入滅の寝釈迦迎える摩耶夫人 | (迎えるが無理) |
9 手水舎の薄氷割られ水透けり | (報告) |
10 紅椿落ちたるあとにもうひとつ | (報告) |
11 夜鳴蕎麦ラッパの音にときめきて | (心象) |
12 三匹が尾を振り立てて猫の恋 | (報告) |
13 白菜の芯にぽこぽこ新芽かな | (報告) |
14 青空に泳ぐごとくの鰊干 | (想無理) |
15 もんじゃ屋の狭き間口や春灯し | (季語動く) |
|
2023年02月15日
12 大空をキャンバスとして枯木立 | リエ |
※ 以下没 | |
1 比良晴れてえい挿す湖の片濁り | (類想) |
2 早春の風匂いなく野辺走る | (??) |
3 子の車への春雪と退院す | (報告) |
4 街灯下帰路の程よき春の雨 | (説明) |
5 レジに任すダウンロードの日永かな | (??) |
6 寒戻り目覚めし頬に寄す冷気 | (報告) |
7 芽を孕み膨らむ枝先春を待つ | (説明) |
8 焼芋の蜜あふるるや石のうへ | (報告) |
9 山にのみ降りし新雪踏みふみて | (報告) |
10 つま先に懐炉巻きたし裏参道 | (裏参道が曖昧) |
11 山裾の梅の幔幕紅白に | (無理) |
13 日脚伸ぶ野菜も干され竿の先 | (季語動く) |
14 毎日の食を潤す大根漬け | (報告) |
15 薄切りの鮑に肝や島食堂 | (説明) |
16 残雪や生木に彫りし跡の消え | (??) |
17 残雪や住む人の無き一軒家 | (報告) |
|
2023年02月14日
5 大路へと出づるやいなや雪の富士 | むべ |
8 ポップコーン跳ぬるごとくに春霰 | あひる |
13 指拒むごと鍵盤の冴え返る | かのこ |
15 春禽の光を散らす樹間かな | 澄子 |
※ 以下没 | |
1 ときめきは老爺にもありバレンタイン | (理屈) |
2 菓舗に列バレンタインの日なりけり | (報告) |
3 妻子孫バレンタインのチョコ三つ | (説明) |
4 来し孫にバレンタインの相手問ふ | (報告) |
6 コロナ恐いテッシュ片手に春の風邪 | (無理) |
7 波板の溝に春霰ころげ込む | (報告) |
9 春寒や案内届くゴッホ展 | (季語動く) |
10 涅槃絵の前で聞き入る講談を | (報告) |
11 眼に見えてこころの見えぬマスクかな | (理屈) |
12 炬燵より窓を眺むる余寒かな | (季重なり) |
14 芹摘み女赤きその手に真白き根 | (報告) |
16 がら空きの電車にまどろむ夜半の春 | (夜半の春無理) |
17 義理チョコに混じる本名愛の日よ | (??) |
18 店頭に桃の花枝溢る頃 | (頃が曖昧) |
|
2023年02月13日
1 病む吾に妻の手料理蜆汁 | 吉明 |
※ 以下没(素直な写生を!) | |
2 幸有ると生きる幸せ下萌ゆる | (心象) |
3 下萌えす神社へ続く人絶えず | (報告) |
4 髪型の決まらぬ朝も春の雨 | (季語動く) |
5 心電のホルダーはずし青き踏む | (??) |
6 下萌の一雨ごとに土ゆるむ | (報告) |
7 総値上げため息で買うバレンタイン | (理屈) |
8 バレンタインマスク越しにチョコ眺め | (報告) |
9 競り合ひて鍋に開きし浅利かな | (無理) |
10 春時雨畑に転がる草ロール | (季語動く) |
11 街灯の光かすみて夕の雨 | (類想) |
12 傘つぼめ水たまり跳ぶ春の雨 | (季語動く) |
13 春近し日矢存分に小石原 | (季語動く) |
14 友の顔殆ど知らぬ卒業子 | (??) |
15 ものの芽や都会にもある獣道 | (理屈) |
|
2023年02月12日
7 園児らのお尻並べてすみれ植ふ | ぽんこ |
13 茶畑を吹きわたりたる雪解風 | 更紗 |
※ 以下没 | |
1 春の夕ただ陽だまりのままに居て | (無理) |
2 猫の恋夢破れて朝寝むし | (理屈) |
3 無人店買う不揃いのほうれん草 | (報告) |
4 灯りつく帰宅の庭の香うめぞ咲く | (季語動く) |
5 木守柿庭の際だつ雅印とし | (無理) |
6 炊事する夫の背中や暮遅し | (??) |
8 節分祭屋台の灯りに誘われし | (報告) |
9 撮るよりも拾うが勝ちや節分祭 | (撮る?) |
10 鉢植ゑのチューリップずらり華やぎて | (季語動く) |
11 乳母車にプードル乗ってうららけし | (報告) |
12 一輪車広場に笑ふ子らの春 | (季語動く) |
14 陽炎や出奔の猫戻り来し | (季語動く) |
15 踏み跡のつきし靴にも春の泥 | (??) |
16 初蝶や翅をたたんで雪の上 | (季重なり) |
17 風船を貰ひし子の笑顔かな | (報告) |
|
2023年02月11日
※ 残念ながら入選句なし | |
1 春の夕親は陽だまり子は何処 | (報告) |
2 村に残る明治の校舎燕来る | (類想) |
3 鳥帰る水際に芹の二三寸 | (季重なり) |
4 雪掻きや腰低くして掬ひたる | (報告) |
5 野地像の前掛け新た春の色 | (季語曖昧) |
6 千手観音お顔優しき春の雲 | (季語動く) |
7 雪の夜の路地にひびきし灯油売り | (報告) |
8 雪晴れや猫も避けゆく潦 | (??) |
9 寒月の崩れし町をただ照らす | (??) |
10 春の雪跡形もなし晴れの朝 | (報告) |
11 貝殻の小山できたるあさり汁 | (報告) |
12 出漁の蹴散らす波や冴え返る | (季語動く) |
13 晴れ渡る丸生垣や春霰 | (??) |
14 沫雪や墓守つけし靴の跡 | (報告) |
|
2023年02月10日
2 訪看の車の屋根に春の雪 | むべ |
5 遊びつつ舞ひ降りて来る小雪かな | かのこ |
※ 以下没 | |
1 点滴の一滴毎に春の雪 | (無理) |
3 読書の灯蝋梅の香馥郁と | (??) |
4 春浅き登校路に舞う粉雪かな | (季重なり) |
6 桃色の雲映りゐて水草生ふ | (無理) |
7 光りつつ波が育てる葦の角 | (理屈) |
8 保母一声園児の笑顔風光る | (説明) |
9 枝垂れ梅つぼみ今にも開かんと | (季語動く)) |
10 青空を舞台としたる千の梅 | (無理) |
11 敷石の窪みに溜まる霰かな | (報告) |
12 岩垣に赤き宝石いちご狩り | (比喩無理) |
13 めちゃくちゃに額攻めくる春霰 | (報告) |
14 想わざる雪のはな咲く朝かな | (報告) |
15 雪載せて佳き庭となる椿かな | (説明) |
16 月影がツリーをかすめ冴返る | (??) |
|
2023年02月09日
7 窓繰れば風が存問花すみれ | ぽんこ |
14 手術日の明日となりたる余寒かな | れいこ |
※ 以下没 | |
1 子を抱きて父はブランコ撓ませて | (報告) |
2 白梅が福をいや増す寺詣で | (理屈) |
3 何と無く今日から春の色の雲 | (心象) |
4 春光や無心の笑みの学童に | (季語動く) |
5 冬タイヤ北国の旅冴え返る | (季語重複) |
6 黒塀超え風と遊ぶや竹の秋 | (報告) |
8 硬くとも赤み深まる木の芽かな | (報告) |
9 明けを待つ夜半で床打つ受験生 | (報告) |
10 子は照れる家で聴かせる卒業歌 | (報告) |
11 春光に弾む会話や車椅子 | (季語動く) |
12 春の色着てお出かけや車椅子 | (季語動く) |
13 すれ違う黒づくめ人冴え返る | (類想) |
15 出目金の長き尾ひれや水温む | (季語動く) |
|
2023年02月08日
4 老どちで混む四阿や苑うらら | ぽんこ |
※ 以下没(心象句は投稿不可) | |
1 伊予柑の実まで届けと爪立てり | (何柑でも同じ) |
2 春遅し塀から覗く猫の耳 | (季語動く) |
3 春遅し少し慈愛の志 | (心象) |
5 春霞山の稜線隠しおり | (説明) |
6 閉店の老舗に残るかたき雪 | (報告) |
7 奇遇なる友抱えるは梅の枝 | (報告) |
8 吹き溜り木戸で分ければ春の草 | (報告) |
9 一発に鴨の羽ばたき慌し | (何の一発?) |
10 猫柳河原に銀の星めきて | (比喩無理) |
11 札が飛ぶ真剣勝負の歌留多かな | (説明) |
12 この日だけ多く偽る年の豆 | (??) |
13 撒いた豆弾みて戻る福は内 | (報告) |
14 錦鯉微動だにせぬ余寒かな | (錦鯉は夏) |
15 折れし針見つからぬまま針納め | (理屈) |
16 春いちご抱え離さぬ子の目 | (季語動く) |
17 網の目の梢あはひに余寒あり | (想無理) |
|
2023年02月07日
4 初富士へ新たな抱負誓ひけり | リエ |
6 孫が来るバレンタインの日なりけり | 吉明 |
8 誘ひあひ競ひあふやに梅開く | 千鶴 |
※ 以下没 | |
1 梅林は山を覆ひてだんご茶屋 | (報告) |
2 また元に戻るお経や春浅し | (季語動く) |
3 飲食店修理長引く寒戻る | (??) |
5 氷滝の一筋道や孤独の登山道 | (理屈) |
7 水面を飛び上がる脚かいつむり | (??) |
9 枯れ庭に水仙一叢青々と | (報告) |
10 みはるかす沖のタンカー春霞 | (類想) |
11 古草を分けてむらがるほとけ草 | (報告) |
12 窓の外ビルにはんぶん朧月 | (報告) |
13 探梅行靴紐きりっと直したる | (報告) |
14 水仙の茎倒しゆく今朝の風 | (報告) |
|
2023年02月06日
1 膝癒えし友励まして梅探る | むべ |
5 風通ふ縁の日射しに春子干す | ぽんこ |
7 蒼天の淡しと思ふ雪の富士 | かのこ |
17 茶畑に白銀の富士風光る | 更紗 |
19 馬頭琴朧月夜へ奏でけり | 澄子 |
※ 以下没 | |
2 薄氷の割れてひびくセレナーデ | (破調) |
3 初句会北より戻りてはや三とせ | (季語動く) |
4 妻からのバレンタインの箱重し | (報告) |
6 カイト凧競いて走るより高く | (報告) |
8 走り根を引っ張り登る春の山 | (季語動く) |
9 娘への荷の底に敷き詰む実南天 | (破調) |
10 境内のしづかなりたる二月かな | (理屈) |
11 笹鳴きに見上ぐ梢の鳥の贄 | (季重なり) |
12 まっすぐにひょろりと伸びし若草よ | (説明) |
13 古草に凛と一本ノダイコン | (報告) |
14 日向ぼこ忘れバットを欲しげな児 | (季語動く) |
15 腹までも出して人待つ大根畑 | (理屈) |
16 蒲公英の刈り残されて野辺の風 | (報告) |
18 春灯に揺らぎし弦の響きかな | (何の弦?) |
20 水音の聞こへるなぞへ蕗の薹 | (季語動く) |
21 巡り来る季節の香り蕗の薹 | (理屈) |
|
2023年02月05日
4 抜道す商店街はあたたかし | ぽんこ |
6 取り入れしシャツの温もり春隣 | かのこ |
7 竹林を眺めの茶屋や草の餅 | あひる |
8 敷藁の田に煌めくは霜の花 | 智恵子 |
9 斯くしるき春満月や観て飽かず | 千鶴 |
※ 以下没 | |
1 浅き春眠らぬ街やラスベガス | (理屈) |
2 春浅し空碧くしてくっきりと | (報告) |
3 凍えしも陽のひと伸びし冴え返る | (説明) |
5 囀の樹下のベンチに彼この女 | (想古し) |
10 簪の銀の震へて春近し | (??) |
11 玉石に落つる雨音朝寝かな | (季語動く) |
12 戦ぐものひかり纏ひて春の午後 | (曖昧) |
|
2023年02月04日
※ 残念ながら入選句なし | |
1 長流寺一足早い梅見かな | (報告) |
2 春立や用なき道を歩きけり | (季語動く) |
3 元宵や春灯あまた輝きぬ | (報告) |
4 もくれんの産毛総立つ冬芽かな | (報告) |
5 治癒せしや目覚む二月の光なか | (報告) |
6 雀一羽小枝の寒きニ月かな | (説明) |
7 広前にたゆたひ初めし焚火の香 | (報告) |
8 バク転の親子の競い春来る | (報告) |
9 立春の空ゆうゆうとヘリコプター | (報告) |
10 蒼天へ裸木の芽のぐんと伸び | (報告) |
11 海峡の生簀に群れる関の河豚 | (報告) |
12 寒の明けゆったりと在る飛行船 | (季語動く) |
13 暁の鵯の一声寒の明け | (季語動く) |
14 水ぎわのかたき蕾の蕗のとう | (報告) |
15 菜の花の色鮮やかな辛子和え | (説明) |
|
2023年02月03日
5 白滝をくれなゐに染む夕陽かな | リエ |
6 きざはしにな躓きそ梅探る | ぽんこ |
※ 以下没 | |
1 豆撒きや代わる代わるに鬼の面 | (報告) |
2 波音の身から離れず春立ちぬ | (??) |
3 上天気立春の空凛とせり | (報告) |
4 爪立てし伊予柑溢れる香りかな | (報告) |
7 禰宜の妻鈴ふる小さき節分会 | (小さきが曖昧) |
8 川縁に宝石めきて氷柱揺る | (無理) |
9 三年ぶり豆撒く神事生田さん | (報告) |
10 美容院出で走るや夕雪気 | (??) |
11 ドア裏のチェックメモ変ふ節替わり | (季語動く) |
12 気がつけば人の輪出来て春火鉢 | (説明) |
13 辻辻に祝詞響きて厄落とし | (報告) |
14 節分の豆手にあふる誕生日 | (報告) |
15 裏表あぶり本見る雪焚き火 | (季語動く) |
16 下萌ゆる河原の土の柔らかく | (報告) |
|
2023年02月02日
4 銀嶺の稜線しるき冬の晴 | かのこ |
7 雨意兆す雲にざわつく芒原 | おひつじ |
9 末広の水脈を重ねて番鴨 | ぽんこ |
14 凍土が噛んで離さぬ鍬をひく | 千鶴 |
19 堰落つる瀬に力なし余寒尚 | わかば |
※ 以下没 | |
1 確かなる春の鼓動を波の音 | (??) |
2 転勤を小学校や島の春 | (??) |
3 椋鳥の来て水浴びす冬小春 | (報告) |
5 おでん鍋一人一個の茹で卵 | (報告) |
6 ひっそりと咲きし一輪セツブンソウ | (説明) |
8 どこからか水平飛行鴨着地 | (無理) |
10 寒苺一粒づつの産毛かな | (季語動く) |
11 背比べばあばも孫も年女 | (説明) |
12 寒椿咲き初む刻の息づかひ | (??) |
13 寒灯の海原遙か昇降機 | (??) |
15 廃坑に誰が作りしか雪だるま | (理屈) |
16 ビーズ乗せ松ぼつくりのツリーめく | (報告) |
17 房咲や庭の水仙活けみれば | (報告) |
18 残雪や車窓に望む峰連ね | (類想) |
|
2023年02月01日
1 一尾なる鯛焼き妻と半分こ | 吉明 |
6 先つぽに紅ぬりしごと梅蕾む | かのこ |
7 野地蔵ら目深に赤き毛糸帽 | ぽんこ |
9 樫大樹吾を一喝すしづり雪 | 千鶴 |
13 待春の茶葉ゆつたりと開きけり | 更紗 |
15 嶺々遠く屏風立せる星月夜 | れいこ |
16 雪の富士遥かに望み夫の墓 | むべ |
20 藍暖簾透けてさす日の春めきぬ | 澄子 |
※ 以下没 | |
2 綿虫を掬ひしはずの手を開く | (報告) |
3 枝止まる羽音残して鷹の跳つ | (報告) |
4 熾んなる炭火にこげてあぶり餅 | (報告) |
5 風吹けど乱れぬ梅の姿かな | (説明) |
8 万両の実をつけチョコを送りけり | (季語動く) |
10 ガステーブルすべてで湯沸かす冬の朝 | (報告) |
11 昼の陽にも倒れたままの凍てる花 | (報告) |
12 杣小屋に薪割る音の木霊なす | (無理) |
14 ほころびの凍てても青し犬ふぐり | (理屈) |
17 きさらぎや朝刊落つる音に覚め | (季語動く) |
18 一頻り鴨の一群れ川に散る | (報告) |
19 ひと月を佳く保ちけり蝋梅花 | (報告) |
|
2023年01月31日
6 見そなはす千手観音花菜畑 | ぽんこ |
9 庭下駄の歯が雪噛んで動かれず | 智恵子 |
※ 以下没(心象句は投句禁止です) | |
1 退院し先ず浮かびたる鯛焼き屋 | (心象) |
2 退院し鯛焼きの餡先ず想ふ | (心象) |
3 蕪村忌ひそかに高き志 | (心象) |
4 凍て蝶ゃ生死の境むさぼりつ | (理屈) |
5 門前の風に騒めく菜の花黄 | (報告) |
7 ゆくりなく炭に焔やあぶり餅 | (報告) |
8 甘夏にもっと甘くと寒肥す | (報告) |
10 うたた寝の撫肩すべるショールかな | (理屈) |
11 庭下駄の鼻緒の緩び睦月果つ | (季語動く) |
12 日脚伸ぶ風の吹きくる浜辺まで | (報告) |