互選の結果

2024年6月15日

投句17名 選句19名

作品 作者 点数  この句を選んだ人
万緑を分かちて激つ瀬の白し  あひる 6 康子.たか子.千鶴.むべ.もとこ.よう子.
目に涼し宇治の早瀬よ水音また  みのる 5 小袖.康子.かえる.わかば.うつぎ.
川風が攫ひし宙の糸とんぼ  みのる 5 はく子.えいじ.むべ.よう子.うつぎ.
青海波なして咲き満つ濃紫陽花  みのる 4 せいじ.あひる.小袖.もとこ.
微塵子籠め蓮の雫の小宇宙  うつぎ 4 せいじ.えいいち.千鶴.もとこ.
畳なはる山の緑の色違へ  わかば 4 康子.かえる.千鶴.澄子.
虫食ひの茄子一つ熟るほまち畑  なつき 4 せいじ.えいじ.小袖.よう子.
苔しげる小さき地蔵の祈りの手  もとこ 4 ぽんこ.千鶴.えいいち.うつぎ.
万緑や千年を守る宇治上社  はく子 3 なつき.わかば.澄子.
日照雨きて際立ちませる青山河  澄子 2 小袖.よう子.
紫陽花の谷の底より朱の御門  あひる 2 もとこ.澄子.
水底に影の縺るるあめんぼう  むべ 2 はく子.あひる.
天辺より山食んでゆく氷宇治  あひる 2 ぽんこ.澄子.
大前を埋め尽くしたる蓮の甕  せいじ 2 ぽんこ.たか子.
宇治川を背なに涼しげ式部像  うつぎ 2 こすもす.千鶴.
大岩に揺るる日の斑や樹下涼し  康子 2 あひる.わかば.
注文は迷はず宇治のかき氷  うつぎ 2 はく子.なつき.
押しくらのごと鬩ぎあふ未草  みのる 2 かえる.わかば.
夏柳風に誘はれ地を摩る  かえる 2 康子.むべ.
蓮巻葉大き浮葉を突き上ぐる  うつぎ 2 あひる.よう子.
清水汲み石佛供ふ欠け茶碗  もとこ 2 えいじ.なつき.
山峡の谷戸に展ごる植田かな  澄子 2 せいじ.わかば.
新茶汲む茶舗立ち並ぶ宇治の辻  千鶴 2 ぽんこ.なつき.
老鶯や遠谺して宇治の山  たか子 2 こすもす.むべ.
霊石の幣をちぎりて蔦茂る  なつき 1 えいじ.
宇治川の激つ瀬音の涼しかり  はく子 1 こすもす.
犇めきて亀ら飛び込む夏の川  えいじ 1 かえる.
行厨は瀬音涼しき川岸に  はく子 1 えいいち.
緑陰を占めて一団瞑想中  こすもす 1 えいいち.
鶯や勇気付けられ磴上る  わかば 1 うつぎ.
神木の大欅の辺岩清水  わかば 1 たか子.
老鶯の美声振りまく古刹かな  ぽんこ 1 はく子.
宇治川の激流の空夏燕  こすもす 1 あひる.
山門をくぐればどっと濃紫陽花  千鶴 1 せいじ.
解禁の出番待ちたる鵜舟かな  千鶴 1 はく子.
日をはねて水かげろふや作り滝  むべ 1 たか子.
木下闇神木欅三百齢  はく子 1 たか子.
五月雨や大水を裂く木除杭  せいじ 1 もとこ.
吟行の締め宇治金時のかき氷  はく子 1 えいいち.
三世代おなじ面差し水合戦  かえる 1 えいじ.
あぢさゐに埋もれ明王苦笑ひ  もとこ 1 うつぎ.
亭涼し竹籠に活く山野草  康子 1 こすもす.
沖つ波潤みて瀬戸に梅雨兆す  澄子 1 かえる.
紫陽花の苑をたゆたふ人の群  あひる 1 澄子.
もてなしの和菓子に添へる四葩かな  みのる 1 なつき.
宇治川の激つ白波夏河原  たか子 1 ぽんこ.
寺薄暑ようおまいりと碑の迎ふ  もとこ 1 こすもす.
ゆっくりと征く雲映し植田かな  澄子 1 康子.
梢洩る日矢に煌めく泉かな  康子 1 むべ.
池透けて見ゆ萍の細根かな  むべ 1 小袖.
以上.
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