2018年度のみのる選

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2018年12月1日:WEB句会

俳句作者
倒木に塞かるる岨の落葉道せいじ
墳丘へ空真空なる落葉径ぽんこ
足裏に確かな温み落葉踏むうつぎ
一穢なく落葉掃かれし石だたみあさこ
朴落葉大いなるもの拾ひけりたか子
交差点落葉も吾も急ぎ足なおこ
大文字山に展けて古都小春せいじ
燦々と木洩れ日の射す落葉道智恵子
ゆくりなく師の句碑に会ふ宮小春うつぎ
とりどりの色落葉踏み磴登る満天
大和路の甍の波へ柿落葉もとこ
孫たちと至福の時や庭小春かつみ
紺碧の瀞へ散りこむ色落葉うつぎ
踏み入りて嵩に驚く落葉道こすもす
銀杏散る六百年を永らへてあさこ
嵩高く落葉が覆ふ皇子塚明日香
斑鳩の笑ひ仏や野路小春はく子
降りしきる銀杏落葉に翁句碑菜々
神木の洞に落葉の吹きだまる小袖
猫どちら屋根に集合寺小春たか子
小春日や紙飛行機の大回旋さつき
眼帯の夫と手つなぐ道小春なつき
湖小春外輪船より周航歌菜々
落葉踏む音にリズムの生まれけりわかば
馬の背をゆく人影や山小春わかば
銀翼の機影がよぎる空小春よし子
校長の日課や門の落葉掃くやよい
廃屋を覆ひつくせる落葉かな宏虎
朝掃きて夕べまた掃く落葉かな三刀
高札場仰ぐ箕面の辻小春よう子
清流の流れにのりし落葉かなよう子
嫁姑話しの弾む縁小春菜々
墓守と野良猫談義苑小春たか子
神の杜嵩の落葉に鎮もれるはく子
嬰児を抱けば笑へり小六月よし女
ランナーを追ひ超す風の落葉かなよし女
(11月WEB句会:参加者 26名)
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2018年11月1日:WEB句会

俳句作者
山粧ふ大磐座を冠に菜々
目の高さ幼と合はせ月眺むこすもす
自転車を降りて歩かむ今日の月満天
終い湯を落として仰ぐ後の月うつぎ
ロープウエイまさに至福や渓紅葉やよい
月光の太き道ゆく巡視船なつき
ままごとのまだ続きをる月の庭小袖
虫食ひもナチュラルアート草紅葉なおこ
夫につき不即不離なる月の道もとこ
紅葉山伽藍の甍見え隠れよし子
連山の稜線濃ゆく月揚ぐるかつみ
紅葉まだ千鳥掛けなる峠道あさこ
艶光る廊へ且つ散る紅葉かな更紗
美しき起伏を見せて山粧ふぽんこ
紅葉且つ散る石窟の羨道によし女
呆け封じ参りついでや紅葉狩はく子
香煙のお庭に満つる紅葉寺三刀
片枝となりしは風禍もみづれるうつぎ
寺までの大練塀や蔦紅葉たか子
嵐峡の瀞を染めんと山紅葉せいじ
名月のあまねく照らす大路かな宏虎
月光に濡れて艶めく庭のもの満天
激つ瀬に逸る川舟紅葉渓せいじ
天空の鉄橋仰ぐ渓紅葉かつみ
展けたるダム湖の四囲に山紅葉わかば
江の電の触れもす軒端紅葉かな智恵子
月今宵夫を迎へにそこらまで菜々
寺辞して京たもとほる十三夜菜々
(10月度WEB句会:参加者 25名)
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2018年10月1日:WEB句会

俳句作者
墨を擦る硯の海へ秋の水やよい
秋水の豪雨の濁りかと思ふ明日香
水澄みて真砂のをどる小川かなはく子
飛石に靴跡かさね水の秋なつき
さざなみの広ごりて湖澄めりけりこすもす
秋水を二タ分けにして鯉の鰭満天
澄む水に藻草ゆらめく疎水かなやよい
幾橋を渡りふる里水の秋菜々
木道の足裏にやさし水の秋菜々
底砂を吹き上げて水澄めりけりよし女
魚の影一直線に水の秋三刀
秋水を神に供へて窯閉づるよし女
浮御堂鏡映しに湖澄めるせいじ
堰落ちて白き泡揉む秋の川なつき
(9月度WEB句会:参加者22名)
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2018年9月1日:WEB句会

俳句作者
穂芒を左右に靡かせドライブすあさこ
血止草城壁覆ひ尽くすごと明日香
農小屋の声はラジオや葛の花うつぎ
バス停のベンチへ伸びる葛の蔓こすもす
大花野パラグライダー飛びたちぬさつき
ここもまた古戦場なり芒原更紗
ドリーネの底ひを埋む芒かな三刀
羊群に似たる岩間の草紅葉せいじ
八千草の乱れ咲きなる扇状地たか子
コスモスの花野を分けて一両車智恵子
ねこじゃらし思ひ思ひにスウィングすなおこ
鉄道草高架の脇の廃線路なつき
暦日の妹背の句碑へ萩の雨菜々
桜蓼なんと可愛と屈み見るはく子
極楽や風に吹かれて花野道宏虎
摩滅して読めぬ石標草の花ぽんこ
野点席裳裾を揺らす萩の風満天
芒原ラジコン飛行機着陸すやよい
崖を打つ波の飛沫や葛の花よし女
捨畑の畝覆ひたる千草かなよう子
湿原の水路に沿ひし花野径わかば
(8月度WEB句会:参加者23名)
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2018年8月1日:WEB句会

俳句作者
一水に沿ひて涼しき神の庭菜々
松林縫ひくる浜の風涼しわかば
穏やかな一湾突と鰡の飛ぶぽんこ
吉と出し御籤に暑さ忘れけりさつき
海の藍たたへて灼くる白砂浜わかば
空蝉やわらべ地蔵の肩の上に智恵子
打水の祇園小路に灯のともる宏虎
一弦琴ロビーに飾る避暑ホテルなおこ
梅干しをふふみて励む句会かなこすもす
かきまぜて青春の音ソーダ水うつぎ
節電と言うてはをれぬ暑さかなうつぎ
酷暑日や思考停止の続きをり三刀
押し車鰻を食べに脚軽しあさこ
門ごとに水の鉢おく路地涼したか子
海坂に険競ひをる雲の峰せいじ
落蝉のまだ生きたしと宙を掻く明日香
砂灼けて脚に噛みつく浜辺かなせいじ
(7月度WEB句会:参加者23名)
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