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梅雨晴や駅前バザーのたむろして たか子
青鷺の細き喉首虫捕へ 千鶴
蜘蛛の囲にとらわる木の家六十年 もとこ
朝の日に点滅せわし揚雲雀 えいじ
山裾に紫陽花連ね野辺の路 山椒
補植して仕上げる植田爺と婆 みきお
繋がれて草喰む山羊や梅雨近し こすもす
客人に慌てて出せる扇風機 せいじ
柏葉紫陽花の向きあちこちや娘のマンション こすもす
短夜の近くを走る救急車 満天
風薫るゴールテープをいま切りぬ えいじ
大夕立バス滝の中泳ぐ如 山椒
くるくると風の通ひ路竹落葉 むべ
里芋の小さき葉顎を振るごとし そうけい
菖蒲見かビワイチの人停まりけり 隆松
池ほとり入らば声止む牛蛙 愛正
腰伸ばし空を見上げる草刈女 みきお
菖蒲園畔にバイクのブーツ跡 隆松
千手観音差し出すお手に夏日射し ぽんこ
人あふる新緑の奈良空海展 明日香
カラフルな傘に受けらる燕の巣 みきえ

2024年06月07日

香水の仄かに残る夕べかな 澄子
青鷺の釣人の傍見張りをり きよえ
もろこしの穂とひげの列色浅き そうけい
夏の日に髪艶めける就活生 康子
グランドの声大空に雲の峰 康子
溜池の飛び込む波紋牛蛙 愛正
花菖蒲神慮を運ぶ池の風 そうけい
野に白く縦横無尽捕虫網 えいじ
くわくわと跳べと囁く親鴉 えいじ
伸び競ふ蔓青々と薄暑かな 澄子
父の日や遺影の父に手を合わす みきお
街薄暑宴会場は坂の上 せいじ
風鈴や雨の気配を捉へ鳴る かえる
白菖蒲凛として日を跳ね返す 満天
泰山木の花廃校の門の脇 こすもす
墨の香の残る文机夏座敷 かえる
ごめんねと謝り落とす蜂巣かな みきえ
庭園の青葉若葉にビル埋もる むべ
はしゃぐ声プール開きの幼稚園 みきお
通院と用で薄暑を一万歩 たか子
草を引く手籠に水とほ句手帳 よし女
親鴉巣から離れて一芝居 なつき
額の花江ノ電に触れ飛沫散る 智恵子
塩飴を皆で分け合う木陰かな たかを
獣道登れば出合ふ笹百合や きよえ
大夕立天の水甕底抜けり 山椒
三本の茶団子分けて新茶汲む せいじ
学び舎のフェンス囲ひに花さつき 満天
背負って撒く元肥の重み田植えどき 千鶴
じめじめと鈍き太陽梅雨となり 智恵子
展望台眼下の青嶺迫りくる 明日香
エアコン工事見守るあまた蚊に刺され あひる
万緑のトンネル抜けて嵐山 明日香
見つからぬラップの切れ目明易し 千鶴
新じゃがの笑窪をはじく爪の先 よし女
紫陽花や色の魔術師七変化 山椒
早朝の紫冴える額の花 ぽんこ
見上げども大樹の中の烏の巣 なつき
若棋士の衿元歪む夏羽織 あひる
苔庭に小人の傘か梅雨茸 むべ
夏大根泥を落としてお裾分け みきえ
皐月雨牛静かなる放牧場 愛正
初宮の大と書かれし嬰薄暑 もとこ

2024年06月06日

池せまし巻葉犇く未草 きよえ
三才児のソフトクリーム父片手 董雨
青梅の虹色纏ふ桶の中 むべ
時鳥目覚め良きかな里の朝 智恵子
梅雨晴間黄金の毛振る散歩犬 そうけい
水漬きて常磐露草咲く川辺 むべ
阿吽の獅子開けたる口に夏落葉 ぽんこ
古池に響く声あり牛蛙 愛正
熊の出づ深山に待ちし螢かな 澄子
甚平の藍に映えたる白髪かな あひる
種籾を浸けたる水の濁りかな 千鶴
ことごとく踏み荒されし梅雨菌 みきお
新緑の錦城を背にOB会 せいじ
裏山に早くおいでと時鳥 智恵子
スズメ蛾もつまんで移動庭せわし 明日香
若葉風打ち合ふ絵馬の音高し 康子
残照に淡き綿毛の枇杷色む えいじ
渓深く瀧音頼りの山路かな 愛正
大夕立屋根に軍鼓の乱れ打ち 山椒
グランドゴルフ老鶯の声エールめく こすもす
寡黙なる釣り人並ぶ夏の川 もとこ
スマホより聴く故郷のはたた神 みきお
闇深し葭戸のうちの灯の静か 澄子
夏木立アーチ吹きぬく風緑 きよえ
髪切りし少女のうなじ若葉風 満天
地平線にパッチワークの若葉森 そうけい
蚊遣火の灰の渦巻き保つまま かえる
囀りや朝の彫刻並木道 山椒
麦秋や金波銀波のさざめける 明日香
青芝に待つ運転の再開を せいじ
野菜持て来る人白きシャツに泥 みきえ
検診終え紫陽花の道ゆっくりと 満天
手荷物の雨傘失せし走り梅雨 なつき
潮の香の粘りほぐして髪洗ふ えいじ
着信はおしゃべり絵文字電波の日 よし女
六月の風はのたりと頬撫ぜる かえる
寺守の除草剤撒く夏の朝 なつき
夫と植うくじ引き五等のこの四葩 よし女
家々の灯り揺らめく代田水 みきえ
噴水のエンドレスなる放物線 たか子
夏菊のつぼみに兆す虹の色 あひる
まくなぎを避けて通れぬ寺の門 康子

2024年06月05日

はらはらと庭白くして利休梅 風民
赤白帽前にならへの夏野かな もとこ
荒梅雨に庭の小花のへたり伏す そうけい
緑蔭に卓を移せる亭午かな 澄子
庭陰に唯我瞑想蟇蛙 山椒
生けられてどくだみ草の気品かな あひる
夕方には息吹返し七変化 こすもす
夏草に分け入りて誦す一碑かな 千鶴
流暢な寺のガイドや青葉風 康子
横切りしフラフラの影夏の蝶 こすもす
遠雷や速歩の馬の放牧場 愛正
検査終へ展望カフェや夏の空 康子
突風に撓む噴水顔に触れ みきお
豌豆むく電線鴉に見下され よし女
日矢差して菖蒲の色の濃き薄き たか子
海光に頬染むように枇杷熟れる えいじ
山鳩に先導さるる若葉道 むべ
雷や天の大鐘砕けたり 山椒
濡れそぼる四葩に宿る涙かな かえる
細草の揺れに共振糸蜻蛉 愛正
押し合ふて睡蓮の葉の騒ぎをり きよえ
種蒔きて稔り楽しむ芒種かな みきえ
片蔭を譲らぬ婆のシルバーカー かえる
毬小さき白紫陽花や尼の墓 なつき
夏落葉踏みしめ探す皇子の歌碑 明日香
青芝に置かれしままの庭道具 むべ
五月晴リュック跳ねてる明日香風 明日香
な滑りそ溢れ出したる代田水 せいじ
植へ込みの陰に青紫蘇そっと立つ みきえ
園児らのお散歩コース薔薇アーチ 満天
大空へ見る前に跳べ鴉の子 えいじ
緑さす簾透かせし茶室かな 澄子
六月の今日も混み合ふクリニック よし女
針先のような菖蒲の二番花 なつき
路地裏の戸口に二段ゼラニューム せいじ
玉のごと糸に通せり柿の花 風民
ソフトクリーム手に手に記念写真撮る あひる
茎太し二階の窓突く花葵 そうけい
石垣に猫のくつろぐ木下闇 ぽんこ
要検診通知ありけり梅雨の雷 みきお
刈りたての草の軽きや晴つづき 千鶴
園の径素早ひ陰や夏燕 きよえ
明早し時計より早し鳥の声 満天

2024年06月04日

ソフトクリームかざしては食む青き空 あひる
御手洗の一滴づつや苔の花 ぽんこ
梅雨晴や親子ともどもスポーツ刈 みきお
揚羽蝶ゆつたりと翅開閉す むべ
朝市女試食の琵琶の種飛ばす なつき
八つ橋の朽ちたる池に白菖蒲 もとこ
夏暖簾行き交ふ人の透けて見ゆ 澄子
摩天楼ビルに連なる雲の峰 康子
雨後の日に青み帯びたる白紫陽花 なつき
車窓下広がる入り江春の旅 山椒
父の日や御相伴なり花丸す みきえ
鉄線花そろひて風に弾みをり 風民
あめんぼの大池自大里の池 きよえ
また上へきゅうりの蔓を導きぬ かえる
主なき庭に枇杷の実熟しまま 満天
菅笠の早乙女並び田植歌 山椒
草刈りて波切不動の扉を開く よし女
黒雲と稲妻に泣く仔犬かな 智恵子
庭一番水を欲する紫陽花は 明日香
皐月雨ぬかる畦間の野菜採り 愛正
緑さす山重なりて空狭む 千鶴
ふるさとの西瓜や野菜詰めて来る 康子
蝦蟇の声誰に泣いてる二度三度 きよえ
鉄の扉をひたと閉ざせる夏館 澄子
洛北の路地にふわりと蛍の灯 あひる
散歩犬吾に擦り寄る夕涼 えいいち
ああしんどきざはし続く登山道 せいじ
しゃぼん玉をさなを躱し蒼穹へ むべ
遠雷や買物帰路の黒き雲 そうけい
夜烏の声しばし聞く寝間薄暑 せいじ
ワイパーの心音めきて走り梅雨 えいじ
風を受く大口並ぶ花葵 そうけい
川覆ふ葉桜に風ふんわりと 風民
山深し足を止めたる滝の音 愛正
解体工事終えし重機や西日落つ こすもす
目標の歩数達成玉の汗 こすもす
農小屋の出入り自由の燕の巣 みきお
ウィンドウに雨のつぶやき梅雨近し えいじ
若葉寒郷土食炊くハブ茶粥 よし女
雨足は霰とともに跳ね回る 智恵子
新しき傘に浮き立つ走り梅雨 かえる
病院の明日の検査梅雨晴間 えいいち
菊などの挿し木持ち寄りあれこれと 明日香
抱かれて踏ん張る小さき素足かな みきえ
日矢差して菖蒲の色の濃き薄き たか子

2024年06月03日

渓風や耳に飛び入る初河鹿 隆松
木苺の一つを口に畑の帰路 よし女
解体夫のタオル黒ずむ油照 かえる
雨あがる雲の濃き影青嶺かな 明日香
下校子の声途切れたり青田風 愛正
冷し中華作る一人のランチかな こすもす
ぶきつちよに高舞ふ蝶の屋根を越え あひる
螢火の手に渡されて息凝らす もとこ
網戸越しあちみこちみのうちの猫 こすもす
青葉風城下を展ぐ足湯かな 澄子
ヌートリアは出禁表示の植田かな えいじ
夏の蝶追う子見守る夫かな たかを
ペンキ屋の親子で挨拶梅雨の入り そうけい
大空を眺めてゐるや鴉の子 えいじ
山路行くエールと聞きしほととぎす せいじ
一休み夫と四阿若葉風 きよえ
路上いま川となりたる大雷雨 むべ
斑らなる木漏れ日の蔭夏木立 千鶴
釣り上がる鮎の飛沫や光満つ 明日香
雷鳴に歩み止めたる仁王立 えいいち
滝けむり滑り下りて滝壺へ 智恵子
腰落とし覗く蛍袋かな 愛正
新米を掬ふ両手や笑顔満つ みきお
植田なか白雲流れ一面に 満天
しな垂れてせせらぎ浚ふ額の花 かえる
大瑠璃に夏の白雲留まれり たかを
電線に大き口開け燕の子 風民
枝先に蜜柑花つけ蘇生する 董雨
温泉郷見下ろす滝の青さかな 智恵子
山鳩の不意に飛び立つ葎かな せいじ
廃墟なる割れ目われめに姫女苑 ぽんこ
薔薇の庭水路に水の輪を連ね 山椒
新緑描く色を決めかね五秒間 たか子
郭公の同じ声聞く在所かな 風民
みどりごの赤き足裏に団扇風 康子
白鷺の低空を翔ぶ池鏡 康子
緑陰のベンチに笑顔紙芝居 よし女
薫風や青き大空上り行く きよえ
閑けさや瀬音に和する朝河鹿 隆松
まったいら島影浮かぶ春の浦 山椒
夜濯ぎの更紗文様魔法めく 澄子
大空の闇を切り取る揚花火 みきお
葉隠れにおつとり憩ふ烏の子 あひる
豪雨明けレタスに見事泥の跳ね そうけい
四阿にひとり坐してや青葉風 満天
いかづちの一閃夜陰裂きにけり むべ
紫陽花の小径抜けゆく茶室かな なつき
三角花壇白くふちどる踊子草 なつき

2024年06月02日

乾杯てふ紅薔薇二輪杯重ぬ なつき
驟雨来る予報信ぜず傘持たず 明日香
竹竿の水面に並ぶ海苔筏 山椒
初対面ならぶ笑顔と夏帽子 あひる
露天湯に見下ろす千の植田かな よし女
じゃがいもの花や右手の道の駅 こすもす
青空に沸くよに白し夏の雲 きよえ
悪さでもしたかの様や蜥蜴消ゆ 明日香
若人と歩をな競ひそ登山道 せいじ
天心をめざす螺旋や揚雲雀 えいじ
驟雨中汗も混ぢへてジョガー行く みきえ
失せ物を思ひ出したる昼寝覚め たか子
緑陰にスマホと話す比国の娘 えいじ
歌声はギターの二人夕焼くる こすもす
側溝の水輪あまたに緑雨かな きよえ
梅雨近し町内女子の溝掃除 董雨
書道紙の肘に張り付く薄暑かな 愛正
海風の薫る駅舎や賑はひて 千鶴
ペチュニアや眠れぬ友へ送信す そうけい
街路樹の目に青青と夏来たる 満天
ご神木より沸き出づる雲の峰 康子
梅雨の入り浅瀬の石に水の音 たかを
墓拝む無沙汰責められ老鶯に もとこ
蛍袋揺られ水滴揺り零す 愛正
夏燕里の青空切り裂けり 風民
括り女のちよんと糸切る音涼し なつき
気まぐれの晴れたり降ったり梅雨近し 満天
献血の出来ぬ年齢蝉時雨 みきお
珠散らす一陣の風青葉雨 むべ
砂利溢し曲がるトラック夏峠 かえる
東京に空襲ありし昭和の日 山椒
新緑の木々の隙間に摩天楼 ぽんこ
城郭の白が貫く万緑裡 あひる
鎖場を越えて広がる夏の海 風民
黒雲の山より湧きて走り梅雨 むべ
黒揚羽撮らむと少女忍び足 よし女
かなへびの吾を避けくれし夏山路 せいじ
大西瓜抱えて向かふ孫の家 康子
産直市丸太のごとき夏大根 みきえ
青葦の大きく揺れて風去りぬ みきお
冷え冷えのパイナップルを食ぶ夕べ かえる

2024年06月01日

夏の朝バター買うためコンビニへ こすもす
卯の花や祠に供ふ哺乳瓶 風民
紫陽花はほろ酔ひ加減色付けり 山椒
銀輪のバットマンめく夏合羽 あひる
亀の子に幼な小躍り母招く みきえ
子燕やコンビニの角駅の隅 明日香
球場の歓声聞こゆ木下闇 千鶴
車窓に見る失せた軌道の草茂く 愛正
ひらひらと水田に白き鷺の群れ 山椒
雨上がり茄子の花とて蝶のごと 満天
行列なるサボテン売り場梅雨晴れ間 千鶴
夕若葉風の静かや里の道 きよえ
雨蛙鳴く玄関や傘を手に みきお
暁に森の端忙し子鳥どち そうけい
小雀きてなにかおくれと首振りぬ えいじ
万緑の森の奥よりギターの音 ぽんこ
小暗きに朱を灯したり花石榴 風民
薬の日とりあへず取るサプリメント よし女
ガザニアの溢れる花壇初蝶来 みきお
瑠璃蜥蜴見詰める我に見得を切り 明日香
囲はれて大事に育つ額の花 きよえ
城櫓睡蓮池に逆さまに みきえ
どくだみの星ごとロックガーデンに 康子
おちょぼ口突き出し吹く子しゃぼん玉 康子
玉苗の切っ先天を競ひたり 澄子
あじさい寺脇参道をベビーカー なつき
道標の朽ちたる古道草茂る 愛正
独り居を慰め来たか火取虫 たか子
塀を越え人間観察立葵 そうけい
新緑の溢れ落ちさう甲山 あひる
到来の大きいことよ莢豌豆 よし女
追う幼女蝶は突然舞い上がり たかを
万霊塔礎石を出づるるりとけげ なつき
若楓蔵の屋号をもて隠す かえる
屋根瓦照らす夕日や蚊食鳥 むべ
交差せる線路のなぞへ草茂る せいじ
五月晴家並染めて日の沈む 満天
紋白蝶スローワルツの二頭舞ふ むべ
まくなぎの口に飛び込む山路かな せいじ
アトリエは青葉眺る硝子窓 もとこ
御印の糞して小雀とび立ちぬ えいじ
夕立の気配に急ける後ろ影 かえる
日の温み孕み枇杷の実色づきぬ 澄子

2024年05月31日

曇天に灯火さして枇杷熟るる えいじ
紫陽花の己のが重みに地に伏せり ぽんこ
青薄の隠す矢印店は其処 こすもす
紫陽花の毬しっとりと葉の着物 きよえ
真つ直ぐに雨の降るかな五月尽 えいいち
くちなはや揺れる草叢ジグザグに みきお
森統ぶる雨晴れたねと小鳥来る 康子
学舎に双璧をなす楠若葉 かえる
燕の子スーと飛び行く親も行く きよえ
電気屋に貰ふおまけの新玉ねぎ あひる
鴨去るや太公望のお出ましに 明日香
少年の日のざわめきやプール跡 山椒
夏草の薙倒されて嵐去る むべ
大岩に立ち夏空の中にゐる 風民
思案顔土用鰻のチラシ前 みきえ
大空に鳶の背光る夏日燦 むべ
八坂塔窓に収むる夏館 もとこ
会釈する人に手を振る夏帽子 みきえ
大鳥居森へと続く遍路道 山椒
筋塀に白き波立つ茅花の穂 康子
鈴なりの音なすように枇杷色む えいじ
紫陽花や色とりどりに雨にぬれ 満天
屋上の天使も梅雨入り公会堂 たか子
夏社鴉が襲ふと注意書き 明日香
葡萄農家袋掛け急く雨上がり 千鶴
足湯へと茅花流しの径辿る よし女
葉も花も実も香に踊る鉢トマト そうけい
水稲の育苗シート張りにけり 千鶴
水かけて玉の雫の吊忍 澄子
爺は吹く草笛の腕衰へず かえる
熊鈴の音色さまざま登山道 せいじ
同窓会の前哨戦や麦酒汲む こすもす
吊り橋を渡れば総身滝飛沫 愛正
野良猫の眼ひかりぬ木下闇 澄子
手植しか出来棚田や五月晴 みきお
立葵どんどん登る蕾かな 満天
雨に咲く七変化めく傘の花 えいいち
ははのルーツ知る新緑の納骨堂 よし女
鴉との戦いを経し枇杷貰ふ あひる
新緑や粗ごみ詰めしポリ袋 せいじ
枯山水波紋際立つ散る松葉 愛正

2024年05月30日

黄金なる入り陽に透ける竹の秋ある 智恵子
金の風あそぶ平野や麦の秋 もとこ
老母小さくなりしに気付く更衣 あひる
歓声はついでに出したしらすピザ あひる
病む脚やじつと見上げる青葉闇 たかを
雨蛙止むや広ごる夜の静寂 みきえ
銃眼より青葉若葉の城址かな なつき
触れて見むいま機嫌良きでで虫に よし女
夏木立より目つぶしの日矢射しぬ 風民
素のままの紫であり小紫陽花 隆松
魔岩仏鼻筋くっきり青嵐 智恵子
小暗きに膝を崩せる夏座敷 かえる
夏野菜レシピ置きたる無人店 康子
鳴きやんでまつさかさまや揚雲雀 えいじ
新緑や乙女ふたりがごみ収集 せいじ
主亡きアトリエに舞ふ揚羽蝶 かえる
曇天に膨るるように枇杷色む えいじ
闇雲に引き抜く夫の草むしり みきえ
蟻数多彷徨う如し巣も数多 たかを
丸き背を更に丸めて草むしる きよえ
猫の屈むベッドの下や夏の朝 こすもす
採りたてが売りの市場でトマト買ふ 千鶴
川沿ひを色とりどりに立葵 満天
地に触れて紫陽花の毬藍深し なつき
緑さす木洩れ日風に揺らめけり ぽんこ
初生りや胡瓜一本お供えす 明日香
箒目に着地様々散松葉 愛正
吊り橋を渡れば総身滝飛沫 愛正
老鶯や古道の空を明るくす 風民
信号待ち葵の花も並びをり 康子
葉桜や転校生も慣れる頃 みきお
明けやすし門灯消して二度寝する 董雨
電線も映し込みたる植田かな よし女
梅雨間近足裏が嫌う湿りかな たか子
冷奴木綿が好み夕の卓 きよえ
香水に眩むレディース売り場かな せいじ
木漏れ日に光り一筋蜘蛛の糸 みきお
地蔵尊の屋根まで届く立葵 満天

2024年05月29日

紫陽花の毬青空に染まるかに きよえ
青葉光フロントガラスに照りかへす むべ
商店街抜けて路地裏ジャスミン香 智恵子
よべの雨紫陽花の毬容赦せず 明日香
万緑におぼれんばかり県庁舎 よし女
口移し貰ふ草の実雀の子 みきお
ここからのなぞへは急や竹の秋 よし女
貝籠に半身投げだす蟹の爪 えいじ
川に沿ひ一里を歩く京薄暑 澄子
龍馬像の見下ろす浜や青あらし 千鶴
山も田も消えて車窓に灯の涼し あひる
新馬鈴薯の皮つきのまま食卓へ 明日香
梅雨雲の迫る都会の底を這ふ 山椒
笹竹のスイングたのし糸蜻蛉 えいじ
青嵐闇に遠吠え寂しけり 智恵子
行き交いしガーデンへの道青ススキ こすもす
くちなしの白に開けるゼミの窓 風民
神苑は若葉のアーチ綿帽子 康子
お隣と高さ競ふか蟻の塔 かえる
顔四つ尻二つ出し燕の巣 風民
塾帰り二輪の子らに風涼し みきえ
青芭蕉夜嵐明けてフリンジに むべ
庭隅の小祠の供花薄暑光 愛正
若竹や孫と競り合ふ背くらべ みきえ
仏壇の朝採り苺色増せり なつき
髪洗ふ土の匂ひや日の匂ひ なつき
蝶は往く立ち入り禁止ぞなんのその かえる
山風や畦に打ちよす麦の波 愛正
ふわふわと涼しき花穂けむりの木 あひる
潺に卯の花腐し迸る 澄子
崖つ淵より顔出せり立葵 康子
菖蒲園休む四阿赤がわら たか子
看護師の採血うまし窓若葉 せいじ
補陀落のお山に参り余花に逢ふ もとこ
廃線の錆びたる線路夏蓬 みきお
窓若葉して採血を和ましむ せいじ
雑木林空を騒がす青嵐 ぽんこ
雨上がり色鮮やかな紫陽花に 満天
校庭の子等去り静か夏木立 きよえ
背比べとうもろこしは伸び盛り 山椒

2024年05月28日

手を繋ぐ園児の列や新樹光 みきお
火取虫来て童らの大騒ぎ もとこ
紫陽花や窓打つ雨に項垂るる なつき
大雨に四葩生き生き色冴えて こすもす
驟雨来る鎮守の森の鎮まれり 明日香
捨て瓦ひとつ夏花の叢のなか かえる
花蜜柑匂ひ迫りて闇深し 澄子
新玉ねぎ結わえられたる二つかな 風民
青芒掻き分け帰る生家かな みきお
ひもすがら夏の大雨テロップ音 満天
もやい舟春泥乗せて誰を待つ 智恵子
鈴が岳熊鈴響く夏登山 愛正
足音に口ぱくぱくの子のめだか かかし
団子屋のあるじ貸し出す団扇かな 康子
色変化木漏れ日受ける滝しぶき 愛正
躓いて貝の散らばる潮干潟 えいじ
青嵐大雨配下列島過 きよえ
ほたる来い蛍袋はがらんどう あひる
額あぢさゐ同じ色した花器に挿し かえる
大水車ごとごと回る植田かな 千鶴
夏霧に霞む四万十沈下橋 千鶴
夏嵐窓打つ雨に怯えたり 智恵子
一輪の蛍袋や風の崖 あひる
新緑描く色決めかねし五秒間 たか子
白紫陽花活けて友待つ雨の午後 なつき
苔の花ミニチュアの塔林立す むべ
青嵐帰省の妹の帽奪ふ きよえ
橘の花のあはひに青き海 澄子
ベールごと花嫁ハグす春日蔭 よし女
バラ園の隅に手入れ具隠れをり 康子
帆船のぷかり埠頭に春の風 山椒
蘇る蕾に雨や花蜜柑 董雨
クラシックより軽音や五月闇 せいじ
金継ぎの夫婦の湯呑み新茶の香 かかし
雨蛙手の甲に乗せペタリ感 明日香
用足してくるりと回す白日傘 えいじ
夏山の雨煙りして走り梅雨 董雨
青蘆の千切れむばかり小夜嵐 むべ
紫陽花のほんのり頬を染めてをり 山椒
両隣手を貸す治療やカーネーション そうけい
生のためばさりと切る鉢カーネーション そうけい
ピザなりと食べて籠らん五月闇 せいじ
夏の夜や雨音はげし裏の川 満天
夏茱萸や海を見下ろし一人住む よし女



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