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絶食の検査結果や聖五月 ぽんこ
休暇果つ日記にひとつ五月晴れ 智恵子
緑蔭に画架立ててゐる少女かな ひのと
五月晴れ元気飛び出る老いた脳 たかを
母の日やスマホケースのお揃ひに なつき
セーラー服の朝の挨拶風薫る 満天
初夏の園除草機忙し響きをり きよえ
鉾杉の妹背並びす樹下涼し みのる
山毛欅林にひかる一筋山清水 凡士
三年ぶり蔵開け放ち山車組めり なつき
蒲茂る水無き池の主かな きよえ
海風を背に撮る動画鯉のぼり こすもす
陽落つるや桐の花まで急ぎ足 ふさこ
薫風や伊島のかなた水平線 千鶴

2022年05月05日

代田には逆さの山と青空と こすもす
退院の決まる清和や朝ぼらけ 隆松
虫食ひの鯉のぼり吊る資料館 なつき
借景に天守を置いて鯉幟 凡士
軒並みにソフトクリーム麓茶屋 あひる
万緑へ土管トンネル出でにけり なつき
残雪の山々映る田んぼかな こすもす
こどもの日山羊盛大に声返す 千鶴
夏日射しホースの水も湯に変わり 明日香
早乙女に懐かしきなり赤襷 ふさこ
自粛解け笑顔笑顔の行楽地 智恵子
晴天とて静まりかへる子供の日 満天
真夜中のリビングルーム薔薇匂ふ せいじ
豆飯や余生生き抜く元気得し 宏虎
バスで行く浪花の川よ鯉のぼり あられ
五月晴れ大阪探し戎橋 あられ
子供の日突と自転車漕ぎだす子 素秀
柏葉も食みて慌てる初節句 かえる
老い母の皺くちや笑顔豆ごはん みのる
こどもの日手押し車の玩具かな きよえ
黄金週孫加はりし皿洗い あひる
新樹下テントの数多園賑ふ きよえ
子供の日約束刻む自転車を 宏虎
子どもらの一挙に去りて夏に入る せいじ
手作りの餡はみだして柏餅 むべ
丁寧語使ふ孫来し子供の日 もとこ
村芝居隣村から子を借りて みきお
山宿のせせらぎの音夏料理 みきお
継ぐ子なくこれが最後と武具飾る 凡士
菖蒲持て歩くや声の掛かりくる みきえ
太鼓屋に鼓打つ音こどもの日 ひのと
マネキンのカラフルファッション夏来る 満天
子供凧賑はふ砂丘こどもの日 智恵子
菖蒲湯に浸かりて手足伸ばしけり みきえ
亡き母の瑠璃の菓子鉢柏餅 豊実
明易の船送り出す小声かな うつぎ
星よりも街の灯遠き代田かな ひのと
連日の紛れ幸い黒揚羽 ぽんこ
豆飯の豆はベランダ無農薬 みのる
綺羅放つ伊吹の尾根に夏日の出 隆松
夏蝶を追ふ子に見たる我が童心 素秀

2022年05月04日

真っすぐに菖蒲立ちたる強き意思 ぽんこ
水撒きて描けし虹と戯むなり ふさこ
鯉のぼり飛行機雲を吐き出して あられ
粒餡も漉餡も好き柏餅 満天
目張りすし齧りつく子や夏初め 凡士
大ジヨッキ飲み干すビール口に泡 みきお
隠沼に日矢くちなはを照らしたる 素秀
三回忌終へし仏間へ鮓はこぶ ひのと
廃屋の庭咲き誇る躑躅あり あられ
登頂や古希祝ひなる登山靴 あひる
幼子に追ひ越されたる春登山 あひる
陽光に濡れて艶やか蔦若葉 豊実
子燕の押しくらをして嘴ひらく みのる
畑のもの両手に抱きて立夏の子 千鶴
枝下す亡夫の鋸の手になじみ むべ
騒音の日本橋潜り翡翠二羽 智恵子
新聞紙で折りしは昔紙兜 はく子
母の日と言ひて餅持て孫来たり みきえ
空き家に来て鶯の声初に聞く 董雨
一ミリの草みつけ引く媼かな なつき
庭隅に一家なしたる梅雨茸 うつぎ
踝に子猫噛みつく修二の忌 素秀
子供の日老舗の餅を買ひにけり みきえ
切り株に座り聞き入る百千鳥 みきお
駆け抜ける青葉若葉のドッグラン かえる
授業中の窓に張りつく雨蛙 凡士
青空に此処は平和よ麦の秋 もとこ
街の湯の菖蒲の束の大きかリ 宏虎
山涼し眼下に鳶の滑空す せいじ
下校子らピーピー豆を鳴らしもし みのる
花散りて厩舎へ老馬引かれゆく ひのと
岸壁や海へ雪崩るる黄水仙 澄子
艶やかや触れてもみたし柿若葉 満天
夏空や航雲みすじ交差して 明日香
連休の長き車列やかき氷 千鶴
蝶ハンター少年の虫かご三羽 きよえ
園涼し隠沼の鯉人に馴れ きよえ
海鵜翔ち小さくなりし烏帽子岩 智恵子
鎮守様山車通る道回覧板 宏虎
朝掘りの筍待ち侘び湯を沸かす かえる
宙返り楽しむ如くつばくらめ こすもす
大文字山に孫らと春惜しむ せいじ
兄妹の手型足型こどもの日 なつき

2022年05月03日

教練の短艇漕いで初夏の海 凡士
保存指定あまた宮居の楠若葉 やよい
黄水仙次々開く池の隅 みきお
木屑舞ふ里の工房春暮れぬ ひのと
初取りの苺五つぶ供えおり 明日香
嫗どちスマホ見せあう花筵 こすもす
釣ることも忘れ見入るや飛魚翔くる 凡士
話しつつ草枯らし蒔く子等の墓地 董雨
満開の薔薇を崩して驟雨去る 澄子
仏壇に子らのお手紙こどもの日 なつき
改憲論余所見の窓は五月空 素秀
試合後のランチタイムや若葉風 こすもす
岩礁の貝殻オブジェ初夏の磯 きよえ
葉桜の長堤に汝と二人きり せいじ
水底の世界は透けてあめんぼう うつぎ
古茶煎りて独り寛ぐ宵の厨 智恵子
腐葉土に筍探すなぞえかな 智恵子
佐賀平野どこに立ちても春夕焼け もとこ
日焼けせし辞書や憲法記念の日 豊実
さつき燃ゆ墓苑に空き地また一つ なつき
ブーム去りタピオカジュース飲む薄暑 みきえ
ジャスミンや破れし籬つづりをり あひる
五月晴れ浜風頬に手弁当 きよえ
連休の暇持てあます街薄暑 宏虎
五月晴れ手ごたえ確とボール打つ はく子
洗濯機の音重さうに更衣 むべ
石庭を臨むランチや粽添ふ みきえ
鯉のぼり意気軒昂と竿しぼる みのる
安寧を祈る憲法記念の日 せいじ
行く春や母によく似たこけし買ふ ひのと
若葉風総身に受けペタル踏む 満天
夜蛙の声広ごりて讃歌なる 素秀
たんぽぽを嗅いで仔犬の綿まみれ かえる
藁牡丹崩れ香ありて満を持す 宏虎
町中にしぶき飛ばして造り滝 ふさこ
登校の列を乱す子葱坊主 満天
立泳ぎせる渓空の鯉のぼり みのる
入港の汽笛に目覚む聖五月 千鶴
大壷に薔薇カラフルや古希祝ふ あひる
あと戻り出来ぬまいまい枝の先 みきお

2022年05月02日

海亀の産卵の浜波涼し 千鶴
更衣夫も自分でやりました 明日香
初夏の波止家族団欒釣り日和 きよえ
葉桜のトンネルとなる堤かな せいじ
健やかに九十路の翁柏餅 澄子
もういっこ苺をねだる子どもかな かえる
とうとう見つけてしまった蛞蝓 明日香
故郷へ束の間憩ふ立夏かな ふさこ
制服もぴったりあひし聖五月 満天
ゴールデンウイーク中日普通に登校と こすもす
若葉風ウーバーイーツに抜かれもし むべ
地下足袋のままの濡れ縁三尺寝 みきお
雨の薔薇みな重さうに垂れてをり あひる
よす波に船虫散りて岩動く 智恵子
着る物に迷ふ気温や若葉寒 満天
御廟所の木漏れ日返するりとかげ なつき
囀りをこぼす千手や楠大樹 やよい
塗り替へて真白き燈台夏来る 凡士
後ずさり出来ぬまいまい枝の先 みきお
朝寝してゴミ出し車手渡しに 董雨
甘茶かけ雨にリュックを濡らしつつ なつき
葉桜の大緑陰を行く園児 せいじ
草色に染む白靴の小さき事 素秀
風吹けば草が応へし夏野かな ひのと
夏帽子被り干すなり濯ぎ物 みきえ
春風にグランドゴルフ初体験 はく子
飛行機の着陸姿勢卯波来る 宏虎
晴れの初夏飛機雲二本鳥語飛び きよえ
四阿に池の水音春惜しむ うつぎ
しずしずと蛇泳ぎ来る心字池 うつぎ
子に与ふ豆菓子とパックの苺 素秀
朝まだき定家葛の花の道 豊実
木霊生る苔むす森や夏来たる 千鶴
幸運の天気宜敷く伊豆の旅 宏虎
郭公の声澄み渡る牧の朝 智恵子
藤棚に集ひ輪投げす老人会 みのる
燕飛び紙飛行機と交差せる 凡士
春昼の遅々と進まぬ新書かな もとこ
葱坊主ドミノのごとく打倒れ あひる
春の雷何処に落つや肝冷やす みきえ
振り向いてさよならと挙ぐ春日傘 みのる
命日の網戸より僧這入りけり ひのと
特に予定の無くても平気五月晴 こすもす

2022年05月01日

老幹に苔太らせて緑雨かな あひる
無人なる万緑の湯へ泳ぎだす ひのと
幾艘の白き航跡夏近し 千鶴
草刈りを終えた麦酒の旨きこと かえる
降る雨に大口開けて鯉幟 うつぎ
今年の五月十三日は金曜日 こすもす
接待の客の出迎え春灯 豊実
行き過ぎてよりジャスミンの匂ひけり せいじ
一人居の隣家閉ざせり若葉寒 なつき
夕日落つ刹那の代田明かりかな みのる
軒奥へ蝶のさなぎを移しやり 明日香
新緑のアーチの先の異人館 きよえ
荒るる畑に紫並ぶ杜若 董雨
砲撃の止まぬ市街地夏の月 みきお
潮騒のテラスに憩ふ初夏の夕 智恵子
桐咲くやいまも墨打つ老大工 凡士
緑陰に祈る白亜のマリア像 せいじ
手土産に鯉のぼり立つケーキかな なつき
信号待ち頭上につばめ宙返り やよい
エアメール投函の朝燕来る 凡士
ネモフィラの丘稜線の夕焼かな 素秀
青青と幾つ実るか柿若葉 董雨
曇り空そつと頬寄す柿若葉 たかを
水底のあめんぼの影沓を履く うつぎ
武具飾る譲り受けし子三歳に ふさこ
芽吹山不揃い過ぎる新緑かな 宏虎
六甲山若葉の風の吹きおろし きよえ
夕涼の湯かご提げれば鈴の音 ひのと
パンジーの風を掬いて大風車 はく子
巣を作るのに十分な若葉影 明日香
柿若葉塀よりのぞきつややかに 満天
黄薔薇みな重さうに垂れ朝の雨 あひる
行く春の風乱暴にシャツ揺らす 素秀
メーデーで開校記念日で曇天 こすもす
夕茜染めてひろごる代田かな みのる
咲き満ちて眠り誘ふよ八重桜 もとこ
含みたる麦藁ストロー日の香り むべ
野面積みなる城壁に花菫 澄子
春の昼訃報のメールありにけり みきお
摘果日を知らさる八十八夜かな みきえ
ベランダより見ゆるかぎりの春惜しむ 満天
髪切りて歩く街なか風薫る みきえ
草のびて八十八夜の雨後の畑 千鶴
どくだみの干されて陣取る曲り縁 智恵子
若葉風水車の回るうどん店 宏虎

2022年04月30日

藤色に花大根は陽の匂ひ 素秀
お出掛けの無き連休の庭キャンプ 智恵子
迅瀬の飛沫にひかる芹葎 智恵子
玻璃窓の涙となりぬリラの雨 みのる
新聞にくつついて来し子なめくぢ せいじ
囀や空を分けゆく飛行機雲 凡士
ポピ-咲く小さき雨傘干す垣根 みづき
さへづりや板の穴より秘仏観ゆ なつき
夏来る山の膨れて迫り来る 明日香
春惜しむため息ばかり過ぎし日々 ふさこ
そら豆を添へて行厨母ごのみ あひる
新しき土を鋤き込み花人参 素秀
大人にはひとり時間や春の昼 もとこ
菊若葉咲く色記し札たてり ふさこ
つつじ萌ゆ花博名残の水亭に はく子
様々な思ひ馳せしめ暮の春 きよえ
痩身を隠しきれざるうすごろも やよい
抽斗にテレホンカード昭和の日 うつぎ
若芝の起伏楽しみゴルフかな こすもす
まほろばの一望千里花の雲 澄子
リラ匂ふよと雨の窓あけにけり みのる
路地抜くや躑躅満開大通り みきえ
新道より観る旧道の懸り藤 うつぎ
せせらぎの聞こゆる川の若葉風 きよえ
霊山の何処まで続く木下闇 宏虎
船去りてなほも手を振る遅日かな ひのと
白南風やシーサー据うる赤瓦 凡士
犬の散歩同士の会想春の宵 宏虎
神苑の水面影置く花菖蒲 みづき
花しべのなべて天向く山躑躅 むべ
二世帯の二階をおよぐ鯉のぼり なつき
常盤木と雑木くっきり夏の山 明日香
雑草を抜かんとすれば大毛虫 せいじ
ジャスミンの角曲がるたび匂ひけり 満天
夏空へ乳歯一本放り上ぐ ひのと
募金箱ランチタイムの若葉風 こすもす
どくだみの最後っ屁かな手の匂ふ かえる
グアテマラの珈琲点てて春の雨 豊実
ががんぼの叩く障子や脚長し みきお
水すまし流され戻る雲の影 みきお
縁石へしぶき上げたり立浪草 あひる
缶コーヒー飲み干す目線つばめ飛ぶ たか子
母の待つ島への帰省二年ぶり 千鶴
山襞の緑綾なす五月晴 千鶴

2022年04月29日

矢車草麦の波間に顔上げて たかを
花時計やや疲れ見せ春深む みのる
春雨や傘さし洗車する人ぞ みきえ
ペダルこぐ迷ひし道に鯉のぼり あひる
山盛りにそら豆を煮る母の日や あひる
朝寝して宅急便の不在票 みのる
首すぢに白粉のこる桜の夜 ひのと
春驟雨シャワーのごとく厨窓 明日香
万緑の峰また峰を一望に 千鶴
昭和の日若き遺影の母笑みし なつき
時代劇好みし刀自や昭和の日 はく子
思ひ出の古きアルバム春の雨 満天
若葉雨雨音あふれ地の充ちて きよえ
菜種梅雨退院の身を重ね着し たか子
懐かしの歌三昧や昭和の日 こすもす
貸土地の看板埋める豆の花 あられ
須磨沖に浮かぶ帆船風光る みきえ
小綬鶏の聞こゆる森に続く道 豊実
花なくば寂しと母の四月果つ せいじ
モーレツもストも死語なる昭和の日 凡士
昭和の日昭和生まれぞエールかな きよえ
髪切りて白髪はねたる昭和の日 なつき
衣脱ぐたけのこ白く肌柔く かえる
尺取りや五体投地の枝の先 みきお
風呂敷を解けば筍まろび出づ ひのと
ひと揺らぎ飛び立つ綿毛慌て虻 たかを
新緑に脊山青あお蕪村像 宏虎
雲うつす洗面器にはめだかの仔 素秀
菜種梅雨からくり踊る時計塔 智恵子
しゃぼん玉影もろともにはじけけり はく子
ネモフィラや雨打ちのめす春の果て もとこ
ほどほどの蛙の声よ子守唄 素秀
少年の尖る心や青林檎 みきお
吹き降りに植えたばかりのペチュニアが 明日香
夏近し俎板の音リズミカル せいじ
コンクリートとガラスの街を鯉幟 凡士
スマホよりエフエムラジオ昭和の日 こすもす
折り紙の鯉のぼり夢託し折る ふさこ
雨けぶる東京タワー昭和の日 むべ
老幹の一本棚の藤淡し 智恵子
不格好を隠す苦労や更衣 宏虎
黄蝶のいづくより来て見送りぬ 満天

2022年04月28日

清和なる山てっぺん街望む みきお
駅なかに茶摘み娘の新茶売り 凡士
他所行きの母のよこがほ春日傘 ひのと
ベランダの手作り五匹鯉のぼり 満天
緑さすガラス映せる理髪店 宏虎
小手毬の花やナイチンゲール像 凡士
春愁や配達員の声響く たかを
普請終え青葉若葉の地蔵堂 なつき
大甕を満たさん春の雨夜来 素秀
甘き香を追ひ見つけたり藤の花 かえる
アイアンのカタカタ鳴るや花水木 豊実
純白の八重の芍薬濡れそぼつ 千鶴
山躑躅控えめに山彩れり もとこ
花嫁を撮る新緑の回廊に せいじ
朝採りの筍尽くし夕餉かな みきえ
はしゃぐ子ら谷戸の矢倉の鯉のぼり 智恵子
孫はいま思春なるや葱坊主 あひる
背の稚の微笑む木陰聖五月 みきお
磨り硝子透けてさ揺らぐ庭若葉 せいじ
人伝てに廃業知りぬ花の宿 ひのと
筍飯箸運びよき留学生 むべ
朝寝して頭に受ける猫パンチ こすもす
直植への石楠花やっと芽吹きけり みきえ
二度手間か西瓜の苗がみあたらず 明日香
派手になり人目良く見せ更衣 宏虎
ひこばえが囲む鎮守のモチ古木 なつき
磯蟹のポチャリ飛び込む潮溜り 智恵子
春深し気温上がりて雨後の昼 満天
石楠花や四つ目籬の築山に みのる
鮒の竿のべて池塘の春惜しむ みのる
晴れの園蝶の連れ来て飛び巡る きよえ
春光に水面眩しき沈下橋 素秀
目印の欅の大樹の芽吹くなり 澄子
葱坊主支ゆる葱の深緑 あひる
乳母車手をのばす子の風車 きよえ
白薔薇や風雨に雪の片のごと 明日香
ただいまと子供の声の四月かな たかを
も一つの花筏葉に花咲かせ ふさこ
桜蕊だらけの磴やな滑りそ こすもす
木香薔薇垣根を埋めて咲きにけり 董雨

2022年04月27日

泣きどころ何故か笑へる村芝居 なつき
鳥帰る島に汽笛の余韻あり ひのと
初夏の風港訪ぬや一万歩 みきえ
カーテンの揺れに飛びつく仔猫かな 宏虎
茶畑や萌黄が陣を広げたる かえる
鉄叩く音を聞きたる花林檎 素秀
手作り品のちいさなお店桜餅 こすもす
古民家の梁は燕の団地なる 智恵子
奈落より鶯の声通天橋 せいじ
半年も咲かせた鉢へ春の土 明日香
草餅の搗きたて人気湯気と香に 満天
東風強し曇天広ぐ雲絶へず きよえ
郭公や空の奥行きはかりけり むべ
傷跡のむず痒くなる夏ちかし もとこ
尻もちの跡起ちなほる苜蓿 みのる
雨上がり囀りに覚む朝ぼらけ みきえ
くす落ち葉掃くもはらはら落ちにけり 千鶴
音たてて叩けば木の芽手に弾み あひる
昼からは樋鳴らす雨夏きざす せいじ
巣立鳥羽色も未だ定まらず 豊実
九十路母の目線に花うつぎ あひる
結婚の元横綱や春爛漫 こすもす
北窓を開く間遠に海鳴りす 澄子
遠足の黄色帽子はひよこ組 なつき
糶る声のさらに昂ぶる桜鯛 凡士
蹲の窪みに座する濃山吹 素秀
菜種梅雨気圧が本土覆い込む 宏虎
愛犬の鼻動めけり薔薇の坂 みきお
雨の前花の植え替え暮れかねて 明日香
竹林をカラカラ奏で春の風 千鶴
手際よき剪定の音風光る 満天
若葉風連れて江ノ電切り通し 智恵子
歳時記の糸とじ直す日永かな やよい
薔薇真紅曇天の庭香の満ちて きよえ
遺愛なる春蘭なほも生きつづけ みのる
煮びたしの母の味たる芹摘みし ふさこ
海鳥の標とならむ春の水尾 ひのと
能登の塩八十八夜の潮を汲む 凡士

2022年04月26日

祖父連れてまず一回り植木市 みきお
句を二つほど家づつに井月忌 素秀
苧環の花や今年も裏庭に こすもす
朧月水琴窟の音静か 宏虎
春の里此の道が好き風が好き 宏虎
衣擦れは吐息に似たり春障子 ひのと
時報鐘流るる湖畔春惜しむ 凡士
細竹の筒よりつるり水羊羹 あひる
狭間より見下ろす町や燕飛ぶ なつき
春塵や止まる遺品の置時計 なつき
夏めきて老舗抹茶の泡やさし あひる
印南野の風に靡くや青き麦 みきえ
ルリタテハ蛹ふたつも見つけてたり 明日香
一陣の風新緑の谷を駆く せいじ
俯けば土なき裂け目に蟻の塚 かえる
庭つつじ濡れそぼちつつ赫々と 千鶴
いきいきと風にはずみし大手毬 むべ
海惨憺船のみ込みし春嵐 ふさこ
豆の飯いぶりがっこを添えて食ぶ あられ
はじめだけ効果ありけり種案山子 みきお
花は葉に見守り隊へ挨拶す 満天
春愁や玻璃窓を落つ涙雨 みのる
風薫る大方丈の広き縁 せいじ
指先に柔らきかな豆の花 豊実
青麦の禾つんつんと寄せつけず 明日香
何か待つ形にまるく雲雀の巣 素秀
出前桶積まれしままに春暮るる ひのと
節くれ手春耕の鍬振り上げて 千鶴
春寒し街つぎつぎと崩壊す 満天
雪柳ダンスのごとく揺れ止まづ みきえ
春時雨ひびく乙女の叫び声 あられ
梅日和活断層の真上てふ 澄子
水郷に回る風車やチューリップ 智恵子
六地蔵合掌の子の夏帽子 智恵子
雪やなぎ花こぼしつつ迎へけり きよえ
あれそれと会話にならぬ日永かな もとこ
一頻り山鳩啼いて谷若葉 凡士
若葉風葉を懐くかや並木道 きよえ
苗植える予報的中の穀雨 こすもす
春雨のドレミファソラソトタン屋根 みのる

2022年04月25日

校庭の残花に雨の用捨なく きよえ
雨晴れて遊具隠すや若葉風 満天
藤棚に激しき羽音肥えた虻 たかを
京街道途切れし路地に花かんざし あひる
花開き頭でっかち葱坊主 智恵子
グランドの東西南北若葉山 こすもす
川またぎ家族も増えて鯉のぼり もとこ
天降るごと囀る大樹仰ぎけり みのる
下見来てつばめ夫婦の姦しき 素秀
何処やらに雲雀聞こえる真青空 素秀
潮干狩夢中になりて尻濡らす 宏虎
そつと置くレコードの針春の雨 凡士
麦秋の大地蹴散らす戦車かな 凡士
大欅芽吹きて苑の空統ぶる みのる
若人の尖る靴先入社式 みきお
八重の汐水脈幾筋も瀬戸の春 澄子
蜜吸ひて躑躅散らかす通学路 かえる
若葉風受けてグランドゴルフかな こすもす
風涼し北斗星なす石の庭 せいじ
手の窪にこんぺいとうや春深し なつき
街路樹や小雨降りつつ緑増す きよえ
遠慮せず長生きせよと亀の鳴く 宏虎
藤棚の下に御座すや地蔵尊 満天
鳥語降る三つ葉躑躅の高尾山 智恵子
鈴生りの合格絵馬や青葉映ゆ なつき
何気なく鉢を上げれば大百足 明日香
春浅き北の海難無事祈る みきえ
石庭の島嶼を渡る風涼し せいじ
夕立や土の匂ひの湧き上がる みきお
ランナーの靴の朱色や風光る むべ
泣きながら姉は二階へ春の暮 ひのと
ひとつまみ物種蒔くや自家菜園 豊実
花屑と共に入りたる喫茶かな ひのと
読経する僧侶の袈裟の夏めきて 千鶴
頭にたるる咲ききりし藤たゆたふと ふさこ
追ひついて二つとなりし春日傘 あひる
知床の海難事故や春愁ふ みきえ
目の前を突如春鹿飛び出でり 千鶴

2022年04月24日

道をしへ吟行子らを導きぬ みのる
手鞠花ここより急な坂となる あひる
音も無く降る雨窓に春惜しむ 満天
ヤッホーを綺麗に返す山若葉 やよい
捕虫網振りて掠める杜若 なつき
万緑や通天抜けて方丈へ せいじ
囀りのこぼれんばかりなる大樹 宏虎
楠大樹囲む根方のしゃが畳 和子
家々の庭の緑のさし加減 明日香
中洲いま竹の秋なる四国三郎 和子
春灯の瞬きやまぬ峡の里 澄子
柿若葉小雨に色を変へゐたる 素秀
牡丹二輪残る蕾はあと三個 こすもす
新聞の切り抜き増えし春炬燵 満天
洗車場の水に生まるる春の虹 かえる
妻病んで春の厨房独り占め たかを
行く春や瀬戸の小島の時計店 凡士
天敵にカラスアゲハや葉に隠れ きよえ
校長が褒めてゆきたるチューリップ ひのと
刈りたての蕗を煮しめに酒五勺 千鶴



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