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囀りや梢の空を隠したり 風民
名を言ひてナンジャモンジャの花潜る あひる

2026年04月29日

丸刈りの集合写真昭和の日 伸枝
溝板を取れば足元春蚊出づ 愛正
新緑や一葉ふた葉に息ひかる 勉聖
若葉打つ雫こぼるる葉の重み 勉聖
すべり台先ずは登れて春うらら よし女
一葉づつ拭ふポトスの春ぼこり あひる
お弁当四個作る娘昭和の日 こすもす
深緑失せぬよう炊く蕨飯 風民
地下足袋のままの縁側三尺寝 みきお
藤房の先を抱へし媼かな なつき
童謡のハミングの出て昭和の日 わたる
どんよりと大空暗し暮春かな きよえ
花の昼抱きし嬰をすぐ返す よし女
薫風や杜の記念樹鶸色に そうけい
楚々と咲くかたばみの根の太さかな あひる
藤蔓やヘラクレイスの力瘤 山椒
接骨木の花や伐採まぬがれて 和繁
枕木に出入り忙しき青蜥蜴 澄子
雨ごとに畑の玉ねぎ太りゆく 千鶴
二種類のカタバミ競ふプランター せいじ
課題曲遅々と進まず四月尽 もとこ
大橋を渡る車列に夏日燦 みきえ
道具屋の寝釈迦見おろし遅桜 澄子
昭和の日叩きて映るテレビかな 伸枝
人住まぬ家に遺愛の薔薇の門 むべ
両手荷物裏口出でば花つつじ そうけい
海望む展望台に初音かな 山椒
やはらかき日差し善きかな柿若葉 和繁
風呂上がり逃げる裸子蒙古班 みきお
鯉のぼり川面を泳ぐ影泳ぐ 花茗荷
耕運機の赤鮮やかや山笑う こすもす
神楽殿あけて茶席や青葉風 なつき
白子汲む辻堂の香の届きけり ほたる
万緑の中や幾重も丹の鳥居 やよい
そよそよと躑躅咲く路遊歩道 きよえ
こでまりや古址の石垣垂れ覆う 愛正
親世代すべて鬼籍に昭和の日 せいじ
妖精のランタンめきて宝鐸草 むべ
塩梅はどうかと味見昭和の日 わたる
春塵に青筋浮かす仁王像 康子
干し物にまぎれて泳ぐ鯉のぼり 康子
生かされて日の出を拝む昭和の日 ほたる
片陰へ寄りて媼の老い談義 うつぎ
桜東風鍵掛けたかと戻る歩に たか子

2026年04月28日

若葉して手に柔らかき針葉樹 せいじ
往く人を眺め人待つ若葉陰 みきえ
夕映のビルにほぐるる春の虹 康子
竹林を統ぶるやに鳴く四十雀 むべ
子の声の尽きぬ公園日の永し みきお
日照雨して背に日輪の大き虹 ほたる
薫風や濡れ土匂ふ山遠し 勉聖
大輪の紅き芍薬薬草園 愛正
小手毬の風のなぞえの乱舞かな あひる
敷石の隙間を落花埋めけり むべ
白木蓮霊岩の肩すべり落つ なつき
驚きの朗報受けて花吹雪 わたる
岨道に三葉躑躅の防護柵 せいじ
ハミングのもれ来るバラの待合室 あひる
五万石藤房揺れて頬打てり なつき
木下闇磨崖碑の文字読み取れず やよい
医大いま躑躅浄土となりてをり よし女
鯉のぼり口を揃へて神田川 康子
半仙戯立ち漕ぎすれば明日が見え 伸枝
滴りで喉を潤す山登り みきお
体育館風ここちよし網戸越し こすもす
たんぽぽの蕊の居並ぶ風浄土 ぽんこ
緑立つ凛凛し姿や門の松 きよえ
花満開ニュース流れる北の城 わたる
ものの芽の小道あの猫見なくなり たか子
苔の花古址の石積深緑 愛正
春愁や傘の雫と振り払い 伸枝
薫風を入れて図書館の静けさよ 花茗荷
潮干狩り幟はためく須磨の浜 みきえ
五月雨や葉先の露こぼれ落つ 勉聖
電子辞書の発する鳥語暮の春 千鶴
藤の花川面に触れんと房を垂れ よし女
過疎村に威風堂々の鯉幟 うつぎ
躑躅坂茶庭の域とし館に入る そうけい
すらり立つ健さんの墓碑若葉風 山椒
昭和の日深夜ラヂオはテレサテン もとこ
バスの運転応ふ若き女士四月 そうけい
萎むともなほ誇らしく牡丹かな きよえ
ご城下を縦横無尽夏燕 うつぎ
陽の中を巡る揚羽とその影と 山椒

2026年04月27日

草原は今たんぽぽの絮浄土 あひる
若葉して比叡のお山膨らみぬ もとこ
お下がりの靴下の穴子どもの日 なつき
大鉢の藤房ゆるり地に添ひそ きよえ
片栗の十四度に咲く気温なり たか子
八橋を綴る紫紺のアヤメかな せいじ
湯の樋の堰き止めたるや花筏 わたる
新緑を染め分け殊に杉美林 うつぎ
雨乞の太鼓響けり蒼き空 みきお
春惜しむいつか一人となる二人 花茗荷
葉桜や毎年同じ湯治宿 わたる
定休日の多き月曜花は葉に こすもす
紅白の抽象画めく躑躅坂 そうけい
湿りたるなぞへに岩や白糸草 むべ
見守り隊カフェに集ひし春の昼 康子
急激に伸びて竹皮脱ぎきれず むべ
大輪の葦簀の影の牡丹かな きよえ
里山の小さきてっぺん春かすみ 青海
畑の路標境界叢の矢車草 そうけい
鬼平の詮議免れ躑躅燃ゆ 伸枝
棘もちてあざみの花や色淡し 勉聖
昼どきや泥田を渡り風かをる 勉聖
山藤や蔓の向こうに昼の月 風民
かいま見ゆる谷間新緑の山路 愛正
園を統ぶ名札にそれと知るアヤメ せいじ
春宵や畳桟敷の小座布団 うつぎ
夕焼を背に畑打つ人の影 みきお
幼葉の睡蓮池に勢ぞろい あひる
大空の点となりしやひばり鳴く 青海
滑り台急奇声の子等につつじ燃ゆ やよい
風に乗り空に産卵石鹸玉 伸枝
ひよ鳥の首よく回り花を食ぶ 和繁
虻の来て共に地に伏す草の花 よし女
山吹や歌碑歌ひだす天満宮 よし女
苑統ぶる一葉田子の白盛ん 澄子
夏鴨の高き柵より猫を見る 和繁
老いし梅木盛んに落とす小梅かな 千鶴
指先の残り香強し花山椒 愛正
二個買つておまけ嬉しき子どもの日 なつき
囲まるるひようたん池や蝌蚪の群 康子
屈みいる足元埋めて桜蕊 澄子

2026年04月26日

瀬戸の夕沖の泊燈朧かな きよえ
帰るなりスマホ片手に桜餅 みきお
山門を潜れ若葉十重二十重 伸枝
甘き香の漂ふ小径花山査子 むべ
隠沼のいまし賑はふ蝌蚪の国 康子
庭椿紅白二樹に足らひけり よし女
ミステリーの結末先に昭和の日 なつき
光浴び光弾けり白躑躅 山椒
まろき絮日輪めくや鼓草 あひる
つばくらめ覗き出てゆく礼拝堂 和繁
大碑の傘となりたる楠若葉 やよい
若葉なす堤にバスの潜りゆく もとこ
鯉のぼり水面に映し鯉の池 あひる
冷やし蕎麦出石白磁の皿重ね うつぎ
カタクリを踏まずに行けぬ山の神 わたる
若葉かな光さし満つ山の端 勉聖
回覧板まわせば頭上囀りぬ こすもす
てふてふの乱舞と見紛ふ花豌豆 こすもす
草陰にひそと咲きたるあまどころ 愛正
街薄暑靴擦れに席ゆずられて なつき
黄山吹の満開や白並べたし よし女
湧くがごと次々咲ぬ躑躅かな みきお
二叉の小径いづれも新樹光 むべ
初燕寺門かすめ飛びゆけり 勉聖
目借時いつも通りと美容師に みきえ
封じ手の盤面ほのと花あかり せいじ
薬湯に草刈り疲れ癒しけり 千鶴
空を切るノックのバット新樹光 せいじ
と見る間に陣ごと動く蝌蚪の国 康子
白浜の素足に触れて夏近し 花茗荷
春爛漫笑い渦巻く泣相撲 山椒
緑立つ松を侍らせ辰鼓楼 うつぎ
夕風に紅満天星の花鳴りぬ 風民
ぜんまいの白きベールの灯る沢 わたる
雉子の声止まぬ夕べの風と雲 和繁
巣立鳥見守る親の声荒し きよえ
滝行の声の広ごる谷若葉 伸枝
良き棒を男子拾へり揚雲雀 風民
山深き沼辺の櫻春惜しむ 愛正

2026年04月25日

雲雀鳴き樹々ふるはす山こだま 勉聖
窓開けて紅白みだる山茶花かな 董雨
スーパーの裏みちまわる花つつじ そうけい
すずらんの一叢すみに尼の寺 なつき
あらまあと声掛けらるる春の夕 みきえ
空洞の幹を隠して藤垂るる せいじ
向かひ合ふ蝶や黄色い花の上 和繁
頂きが間近になりて躑躅濃し 花茗荷
椿山花咲ききって波の音 よし女
連子窓迎ふ春日の移りゆく 風民
命がけ一歩もひかぬ水喧嘩 みきお
広芝に十重二十重なる若葉光 むべ
庭の芝足元狂はすチリアヤメ 愛正
うねりたる昇竜めく幹藤大樹 むべ
捗らぬ家移り案ず四月尽 澄子
一斉に光輝く若葉かな ぽんこ
群れ咲きて何を語らん熊谷草 うつぎ
少子化は何処吹く風と蝌蚪の紐 伸枝
暖かし帰り待つ部屋灯の灯る きよえ
双蝶の付きつ離れつ畑を舞ふ やよい
病院の窓に満開大躑躅 そうけい
空真青紫雲英畠は花の茣蓙 伸枝
風光る目映ゆし朝日浴ぶ大地 きよえ
晩春の荒れ放題の生家かな もとこ
吟行子忘れいし名や花蘇芳 こすもす
庭球の跳ねるコートや青葉風 山椒
パン焼ける匂いの庭に初蝶来 わたる
草刈り機吾も隣も全開す 千鶴
吉報を待ちしところに初蝶来 わたる
初つばめ門前町にひるがえり あひる
スーパーの大瓶満天星の花満開 こすもす
呼鈴に応答のなく若葉風 あひる
三歳の孫叱りたき昭和の日 康子
豚カツに柔き一枚春キャベツ たか子
空洞の幹から生れし藤の棚 せいじ
百年後の名所へと桜苗植える なつき
気がつけば歩道の割れ目野路すみれ みきお
鎖場の岩場かすむる岩燕 愛正
雨晴れて今日を逃さず草を引く うつぎ
昭和の日孫と遊べば膝笑ひ 康子
廃屋の半ば崩れて躑躅燃ゆ 澄子
昇る日にぐいと突き出す松の芯 和繁
反対の車窓に広ぐ蓮華畑 みきえ
声高に塔の落慶告ぐ雲雀 よし女
燕来て田の水面をかすめゆく 勉聖

2026年04月24日

朧月レースフラワー白々と むべ
芽吹く樹や雲雀の声の満ちにけり 勉聖
文化財の庭にあやめの不意に咲く 和繁
農道の穀雨に光る農耕機 愛正
疎に密に三葉躑躅の山路かな 澄子
雪柳雨に洗はれ光りをり きよえ
若葉風牧場でミルク一息に 山椒
裏庭のひかりの白や水芭蕉 ほたる
巣燕に開く雨傘逆吊りに よし女
雲雀鳴き麦のうねに消えにけり 勉聖
牛乳のパックに凛と白躑躅 山椒
和菓子屋のちらし吟味す柏餅 みきえ
かたつむり動かない日も動く日も 伸枝
小刻みに庭師確かめ緑摘む 愛正
矢のごとく鵯の交差や椿山 よし女
先にゆく友を見送る残花かな わたる
鳥雲に川の名ここで変わりたる 風民
手作りの声援多し鯉のぼり ふさこ
青空や日を浴ぶ杜に囀りて きよえ
思ひつきり骨休めせり菜種梅雨 せいじ
山坂の両袖蕗の葉水水し そうけい
鯉のぼり大き眼でうねりけり あひる
頂きの眼下に展く躑躅かな 花茗荷
草引けば袋一杯三十分 こすもす
幾千の艶めく若葉大蘇轍 康子
白鷺の影もろともに集ふ島 康子
今に飛ぶプロペラめきし花楓 やよい
微風やメタセコイヤの若葉より あひる
一万歩試せば馴染む白シューズ 千鶴
ハミングの無意識に出てわらび山 わたる
鉄塔の基礎埋め尽くす蕗若葉 そうけい
近在に余花を尋ねて老いふたり せいじ
デザートは揺れるババロア春の昼 もとこ
砂遊びに夢中の児らや藤の下 こすもす
雨晴れて雫のなかの草を引く うつぎ
武器を売る日本憲法記念の日 伸枝
納骨の山腹に寺遅桜 うつぎ
ソネットをいくつか書き留め春惜しむ 澄子
妖しきや緑に垂るる花胡桃 ほたる
竹藪に見え隠れして濃山吹 風民
電線に羽根乱れをる春の鳶 和繁
木下闇不意に現わる黒き猫 みきお
叱られて一心不乱草むしり みきお
教会に水仕の音や春ゆふべ むべ

2026年04月23日

恋誘ふ鶯谷を渡りゆく やよい
うたた寝のご主人春の直売所 山椒
掃きしあと一花輝く落椿 よし女
木香薔薇隣に壊された空き家 山椒
野遊びや犬が主かドッグラン 愛正
夏近し白のブラウス透けて見え 花茗荷
雨風に残花散り敷くベンチかな きよえ
鯉幟餓鬼大将は女の子 伸枝
道々の桃白賑ぎや花水木 わたる
菜種梅雨眠りの中も窓たたく きよえ
図書館を出れば明るき春しぐれ たか子
風の音笹散る音の山路かな むべ
半仙戯行ったり来たり過去未来 伸枝
杣道を譲り譲られ著莪の花 澄子
飛来せる砂流すやに若葉雨 みきえ
伽羅蕗のとろとろ煮上ぐ雨ひと日 もとこ
暮れなづむ空や雲雀高く鳶低し 勉聖
初蛙つつましく鳴き谷戸暮るる むべ
裏庭に楽しみ多し花くわりん 風民
万緑の磴を下れば鏡池 康子
立浪草路にはみ出す吾家かな あひる
山唸るほどの疾風花散れり 千鶴
ケーブルカー窓全開に青葉風 なつき
遠ざかる夜間飛行やライラック わたる
葉を添へて伝ふ雫や岩清水 康子
花水木通りに白き整骨院 風民
雉鳴きて静寂に帰す深山かな 澄子
ウォーキング藤棚見上げ一休み こすもす
藤房の大きく揺れて香を放つ みきお
ひた濡れし陶のたぬきや菜種梅雨 あひる
山火事を鎮め給へり若葉雨 みきえ
樋走る音軽やかや春の雨 せいじ
洋館の暖炉両側武具飾る なつき
鬼瓦と出会ひ弾けるしゃぼん玉 愛正
身の幅に満天星つつじの落花かな よし女
うっすらと赤みを帯びる芽吹く山 みきお
生垣の埃を洗ふ春の雨 せいじ
葉桜に囀り止まぬ雀かな 和繁
菜花咲く川近づけば不意に鴨 和繁
風蹴りて蹴りて昇るや揚雲雀 勉聖

2026年04月22日

行く春や消防団の鳴らす鐘 和繁
濃淡にドームをなせる青楓 康子
山裾の色分け著き竹の秋 あひる
山椒の香に酔ひ芽摘む深き山 愛正
鶯の鳴き続けるや指呼の間に そうけい
吹かれても絡む事無き藤の花 伸枝
桐紋をいだける御堂著莪の花 風民
花冷えや両手でくるむマグカップ せいじ
葉桜のレース模様の影落とし やよい
絡みつき瓔珞めきし山の藤 澄子
霾天に白き日輪ありにけり むべ
氷菓子人間ドック終へて食ぶ なつき
大き石並ぶマルチや春の畝 みきえ
一村の田畑賑あふ穀雨かな みきお
男の子声変わりして卒業す みきお
藤房のちょっぴり揺れて嘘隠す 伸枝
一国を惑わす風や黄砂降る わたる
地を縫ふて雉子の駆けゆく速さかな 和繁
貝寄風や坂の神戸に住みし頃 たか子
新玉ねぎのまるごとスープ春の朝 なつき
お茶席は無礼講なり桜餅 あひる
鯉幟旗めく空や幼稚園 山椒
鯉のぼり工事現場を見下ろせり 康子
鶯の声畑人と聞く日あし そうけい
風受けて風貫けり鯉のぼり 山椒
西風の空濁らせて黄砂来る むべ
波立つや麦の穂遠き雲雀声 勉聖
花冷えや箸の触れ合ふ朝餉かな 勉聖
先見へぬこの国に降る黄砂かな わたる
花菖蒲それぞれ源氏名付けられて よし女
猫の子の吾子と戯れうまごやし ふさこ
目立つところへ移動や鉢の君影草 こすもす
緑立つ庭に正しき掃き目跡 風民
ゆくりなく出逢ふシロバナタンポポに せいじ
夕飯はタケノコづくし腕ふるう こすもす
朝からの降りみ降らずみ花菖蒲 よし女
春眠や母はいつでも眠り姫 もとこ
どの道も海に至りぬ新樹光 澄子
霾ぐもりくしゃみと涙家居かな きよえ
水温む紅白鯉の縦横に 千鶴
剪定の研ぎたる鋏愛でつつや きよえ
色違ひ数も多少の躑躅かな みきえ
城跡の濠にせり出る若緑 愛正

2026年04月21日

竹落葉ふわり踏み締め狭き磴 そうけい
病後とて掃かねば憂しき落椿 よし女
懸命にもごもご毛虫横断中 こすもす
黄砂降るニュースに夫と家ごもり なつき
胡瓜苗そうまくんてふ苗買へり なつき
梨の花ひとひら風の中に消ゆ 勉聖
夏鴨も朝の散歩や河川敷 和繁
佐保姫や社に響く宮太鼓 山椒
倒されて口中苦き春の泥 山椒
日の透けてランプのごとき谷こごみ わたる
行く春や難波の小屋の名残惜し もとこ
春眠や五百羅漢も寝転がり 伸枝
霾やテニスボールの飛び交いて ぽんこ
山吹の益々肥へて道狭し わたる
能舞台より本堂へ飛花落花 愛正
どっと来てどっと去りたり花見客 みきお
酢漿の根っこに吊られ団子虫 澄子
野田藤の房重さうにそよぐ昼 むべ
万緑のすつぽり包むクレーン車 康子
花の雨ビニール傘の花絵柄 愛正
筍やあれこれ試す保存法 こすもす
一斉に咲きし路傍の紫蘭かな せいじ
藤棚の幹の蛇身の強面や きよえ
一服にほど良き石や濃山吹 よし女
登山口雲雀の声のしきりなる 花茗荷
石ひとつ動かし水を盗みけり みきお
若葉風ベンチに届くギターの音 康子
鶯の末社の杜の谷渡り あひる
伐採の木の山積みや雉子の声 和繁
五月なり髪長くして風まかせ ふさこ
鳴き交はす空の深さや鳥の恋 むべ
威勢よく朝戸を叩く春嵐 せいじ
新緑のタブの天蓋鳥居染む そうけい
羽立ててヨットの如く蟻ゆけり 澄子
春惜しむ孔雀は羽を閉じもせず 伸枝
里山は牛の長啼きうららけし 千鶴
水鏡天守横切るあめんぼう やよい
大空に見失ひたる揚雲雀 あひる
ぬきんづく高木の林檎花盛り きよえ
ソイラテや深き香りの春の昼 勉聖

2026年04月20日

霾ぐもりひねもす畑の草引きぬ 千鶴
花冷えに半纏羽織る朝餉かな 愛正
オービーのむかし話や春の宵 たか子
ジャスミンのかほりの中に突つ込みぬ せいじ
深呼吸してデコルテに若葉風 康子
可愛うてムラサキサギゴケに座せず せいじ
教室に新しき風四月かな 山椒
早苗饗や部落の絆まわし酒 みきお
もくもくと木香薔薇の湧くごとし むべ
綿毛飛ばすたんぽぽ頭振りふりす ぽんこ
新入生戸惑ふ列の駐輪場 愛正
ががんぼの止まりて網に絡まらず 風民
張合ひつ寄り添ふ早緑山笑ふ せつ子
迫り出しつ古民家蓋ひ山笑ふ せつ子
椿散り敷く八幡様の杉木立 和繁
デゴイチと記念撮影花水木 むべ
剣道の大会看板風光る こすもす
初孫に端午近づき爺が旗 ふさこ
むすび食ぶなんじやもんじやの花の下 なつき
緑陰のベンチに残る杖ひとつ みきお
芽吹かざる一樹を抱く穀雨かな 伸枝
散り牡丹足を傷めしプリマめく よし女
風止みて時告げる鐘春の暮 風民
娘婿働き者や豆の花 きよえ
花嫁の真白き肌へ若葉シャワー 康子
朝つばめ通学団の黄色帽 なつき
春の星夜間飛行の音遠く わたる
ドライブの帰路の海岸春夕日 そうけい
山吹の分厚き垣に阻まるる 和繁
差入れはイチゴ大福役員会 こすもす
新緑を沈めて映ゆる城の池 やよい
花冷や句碑に遺りし文字の影 勉聖
院長の優しき医院燕の巣 あひる
春眠や赤子笑まふは母の夢 伸枝
我が影を跳び越す影や紋白蝶 きよえ
我が家はをのこばかりや柏餅 もとこ
フェンスより滑り落つやに木香薔薇 みきえ
去年枯れむ否蕾付けカ−ネ−ション そうけい
山吹のかすかに揺るる夕日中 よし女
山吹に小さき子らの見へ隠れ わたる
病みし間に花酢漿草の盛りけり あひる
穀雨降る白きひと影過ぎにけり 勉聖

2026年04月19日

サワサワと麦秋近し印南路 せつ子
ほととぎす寺市抜けて奥の院 なつき
碧雲の風のひとゆれ樟若葉 ぽんこ
飛機雲の真一文字や春の山 むべ
連山の裾模様めく花の雲 せいじ
行く春や老いの足では追い付けぬ 伸枝
涼しげな酸素を鼻に生き返る 董雨
白無垢の裾に舞ひきし花一朶 千鶴
四阿の藤を揺らせる風やさし 花茗荷
初蝶の舞ひに見とるや里の夕 きよえ
藤の花四方八方向き咲けり こすもす
春山を行く足取りや弾みけり 勉聖
おがたまの籬ゆかしき旧家かな 澄子
藤の花散らすまじ虻のホバリング よし女
測量士一歩踏み込む春の草 みきお
お囃子のごと賑やかし揚雲雀 せいじ
彼の国へ友の登らむ花は葉に せつ子
夕暮れのおがたまことに匂ひたつ 澄子
四隅まで黄色で染まる菜花の絵 わたる
風一陣にわかに泳ぐ鯉幟 あひる
搗き立ての湯気も草色蓬餅 みきお
春眠の途中冥府に立ち寄りて 伸枝
垂れ下がる簪の如胡桃花 ほたる
お弁当始まる朝の花は葉に もとこ
軽やかに揺らめく白き花水木 みきえ
扁額に甘露の文字や春深し 風民
朝霞途切れ途切れの赤城山 愛正
藤棚の二つ並みたる旧家かな むべ
蜜蜂の羽音の満ちる木陰かな 和繁
園巡る先へ先へと紋白蝶 やよい
待ちし旅はやも名残りや島おぼろ うつぎ
池鏡して鯉のぼり整列す あひる
野遊びや吾子追いかけて膝笑う 愛正
山吹の黄に日の眩し杣の道 康子
やぼん玉列車の過ぎし風に乗り 康子
ライラック芳しきかな風の午後 和繁
白躑躅うすし花びら風やさし きよえ
崖のごと続く石段著莪の花 風民
初秋の空逆転サヨナラカーブ勝つ 董雨
藤棚の砂場占めをる園児どち こすもす
武具飾る腰に差す太刀三代目 ふさこ
山吹咲く敷石御手洗なけれども よし女
表札なき仮の住まいや燕来る 勉聖
寺市のクレープ買へり新社員 なつき

2026年04月18日

木道に日の斑を落す若葉山 むべ
河川敷佇みをリし雉は雄 こすもす
裸子の顔は真つ赤や泣き相撲 康子
声のして見上ぐる空に揚雲雀 せいじ
電柱の片影出でずメール打つ なつき
八重桜八重垣なして城の趾 澄子
散り牡丹足を傷めしプリマめく よし女
武家屋敷ほのかに染むる桜かな 勉聖
花水木巡り愛でたり薄ぐもり 和繁
駒返る草に力を貰ひけり みきお
早朝に若者ひとり春田打ち みきえ
ランドセル背に春眠のおさげ髪 もとこ
お喋りは楽し花より団子より 伸枝
姿なく登場したる初蛙 わたる
電線に並ぶ群雀春の夕 きよえ
桜蘂積もりて屋敷神の屋根 風民
相席の机一輪著莪の花 澄子
低き雲押し上ぐるかに揚雲雀 あひる
今は亡き母の句帳や鳥雲に たか子
会釈する歳を惑はす春日傘 愛正
花虻の頭を捕らえたる葱坊主 やよい
星潤み大きく見ゆる春の闇 むべ
初端午みんな勝利の泣き相撲 康子
藤の房微動だもせぬ今のいま よし女



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