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2019年02月14日
芽吹きたる古寺の老木要石 愛正
バレンタイン夫のもらふチョコもらふ もとこ
百年の堵列の墓に青き踏む ぽんこ
梅びより天神さまへ連れ立ちて 菜々
老いてなおバレンタインのチョコレート 三刀
切干大根煮つつ心は故郷へ 菜々
春浅し毛染めの客のちらほらと 満天
春寒し屋根のアンテナ横倒し 満天
朝市女身を切る風に鰤さばく なつき
曇り空固き蕾の水仙花 こすもす
早春の空へ瓦のコンベヤー せいじ
隣国の無理難題や梅寒し はく子
寒戻りやる気消え失せそのままに たかを
春の旅かささぎ橋を通りつつ 明日香
囀りや風とコラボのフェスティバル 愛正
新妻と青首大根買うた町 たかを
寒風に急かさる子らや交差点 よう子
如月や胸いつぱいに夜気の沁み 素秀
盆梅を格あぐ極み苔の在す 宏虎
門付けの遍路に米の一握り 素秀
春兆す屋根修復の槌の音 せいじ
楠葉より京街道へ春の旅 明日香
晴れ晴れとリハビリの道笹子鳴く 智恵子
縦横へ伸ぶ列バレンタインの日 なつき
伏し目なる丘のマリアの春思かな ぽんこ
天満宮山なす絵馬や梅まつり 智恵子
記憶たどる折紙手裏剣春寒し こすもす
雪催黒雲覆ふ甲山 宏虎
2019年02月13日
うららけし砂抜き並ぶ防波堤 愛正
土置きを終へし竹林風光る せいじ
古新聞解きて蕗味噌婆の顔 智恵子
病院の受付飾る桃の花 三刀
石畳からむ走り根紅つばき 智恵子
貝寄風をいなし突堤揺るぎなし たか子
水音消え三尊石の冴え返る なつき
青空が納めの舞台枯尾花 せいじ
卓球に笑顔の老どちうららけし はく子
花舗先の小鉢並びて春浅し 満天
昼暗き産土の磴冴返る 菜々
紙漉きの窓辺に立つは三代目 さつき
雪囲いとれてのびのび庭の木々 こすもす
寒明けといえど頬刺す風痛し 宏虎
教室の窓に映りし春の雪 たかを
降り立ちし人の僅や駅余寒 こすもす
振り向きて踵を返す恋の猫 よう子
鳥の跡まだら模様の霜だたみ 愛正
山からの水車吐き出す音余寒 宏虎
ナチュラルか判らぬ花の展示会 明日香
強風の樹間に見ゆる凧合戦 ぽんこ
バスを待つ見知らぬ人と日向ぼこ さつき
窓に猫ピンクの首輪外は春 たかを
スケボーの手摺飛び越す青春も ぽんこ
まだ暗き朝に遍路の早発ちす 素秀
春光やくじらジャンプの大しぶき やよい
焼き牡蠣の弾ける音に身をそらす 董雨
春立ちて走る一水神の森 菜々
日脚伸ぶコンクリ運ぶ一輪車 なつき
帰る道すがら土筆を摘む子達 素秀
紅椿落ちてなお色鮮やかに 満天
蜆汁うす紫に椀の中 たか子
2019年02月12日
孫連れて爺饒舌な盆梅展 なつき
彩窓の外真つ平らなる雪野 せいじ
鶯の今日は来ぬかと庭に待つ 素秀
白壁の続く明日香や春日和 明日香
菜の花に観音の裾埋もれけり ぽんこ
鳶の舞早春の天ほしいまま 三刀
枝垂梅バスに触れもす里の道 さつき
茎立ちの又早まりぬ昨夜の雨 たか子
菩提寺のなぞへを埋めし水仙花 さつき
河川敷テニス・バスケと春謳歌 はく子
春節や龍に噛まれし中華街 智恵子
春耕の終えるや畝に朝日射す 満天
ひとしきり舞うて華やぐ春の雪 菜々
風花と巡るヴォーリズメモリアル せいじ
星欠ける音か蜆の擦れる音 れいこ
鈴の音の次第に遠く遍路道 素秀
北風も赤城の山もむかしから たかを
風呂上がる夫にあわせて栄螺焼く よう子
山影の扇広げて冬日差し たかを
湧き出でし水氷れりぬ氷点下 宏虎
貸畑の一隅占めて豆の花 はく子
庭石の天端の野鳥別れ霜 愛正
歌碑揮毫墨痕やさし春の寺 明日香
みくじ結ぶ枝の一輪梅の花 ぽんこ
時々は席立ちチェックおでん鍋 こすもす
春寒や帽子目深に登校子 満天
手水舎の杓に掬ふや落椿 愛正
孕み猫チラッとみてより横切れり こすもす
春寒や安宅の関の風強し 宏虎
雪もやひ夫のつくりし足湯入る 智恵子
巫女舞に葉擦れ激しき針供養 なつき
2019年02月11日
お昼にね大根抱え妻戻る たかを
うすらいや生き物めいて流れおる れいこ
茅葺き門に道しるべてふ盆の梅 なつき
建国の日や穏やかに日の出ずる 素秀
軽音楽メドレー軽し春の宵 たか子
真つ白き遍路姿の朝一歩 素秀
春きざす村の役終え夢は何 明日香
啓蟄や総代離れ肩軽し 明日香
白き鳩舞いて飛び去る冬田かな たかを
冬芽ふく木肌のあらき古木かな ぽんこ
霞むるや山襞失せて薄彩絵 愛正
夕煙り芽吹く林の合宿所 愛正
雨滴きらきら建国記念の日の松葉 菜々
丈低く野にたんぽぽのほつほつと はく子
呉線の朝から混みし牡蠣まつり 智恵子
優先座席に着膨れ拡ぐ競輪紙 やよい
偕老の曇りガラスや春の雪 よう子
豆の花藁の添え手の間より はく子
開店前並ぶ女性やバレンタイン 満天
黒猫の闇にうごめく浮かれ猫 宏虎
咲き満てる盆紅梅に床狭し なつき
春愁のショートメールや友が癌 せいじ
昼前にもう溶けてをり今朝の雪 こすもす
茎立ぬジャングルジムの四隅かな たか子
国旗見て再認識や建国日 こすもす
風呂吹きを吹ぃて建国記念の日 三刀
前方の薄き三日月春寒し 満天
にわたずみ空に流れる春の雲 ぽんこ
寒卵割ればとびだす黄身ふたつ やよい
孫娘婚の決まりぬ梅真白 宏虎
浜風に焼き牡蠣誘ふ二番線 智恵子
おだやかに暮れて建国記念の日 菜々
ワイパーにこびりつきたる春の雪 せいじ
2019年02月10日
干し物の終るを待たず氷りけり よう子
トタン葺き微かに見ゆる別れ霜 愛正
村あげて奉納神事春来る 明日香
雨やんでひかり艶見せ猫柳 宏虎
三寒に籠り勤しむ針仕事 やよい
雨降らず二月の川の痩せ細る 三刀
南座の色鮮やかに冴返る 満天
亡き母へ父がチョコ買ふバレンタインデー なつき
帯締めもまた取り取りや春袷 せいじ
三曲の会あでやかに春袷 せいじ
釣果なし男答へて春の磯 たか子
トロッコ車子らの頭を春の風 愛正
女三代バレンタインデー買物す こすもす
猫柳駐在さんは何時も留守 宏虎
つかの間のノートの白さ春隣 れいこ
春寒しサイレン高鳴る献血車 ぽんこ
にわたずみ枯葉漂ふ難破船 ぽんこ
待ち合わす人に影あり日脚伸ぶ 素秀
梅ひらくこの家に嫁して半世紀 菜々
奥宮に余寒の風の音ばかり はく子
東海道見下ろす寺や梅盛る なつき
鴨川の日差しきらきら春浅し 満天
玉子ふたつ蛇池跡碑に供へられ はく子
うすら日に父の遺愛の梅にほふ 菜々
高空に鳴き声跳ねて雲雀かな 素秀
横丁の足跡もなき残り雪 智恵子
春苺狩りて房総ドライブす 智恵子
2019年02月09日
春袷着て子どもらも箏奏づ せいじ
吊り橋をはさみて梅の香を競ふ 宏虎
淡雪を髪に受けつつ楽しみて 明日香
カラフルにルアー展示し駅二月 たか子
挨拶の二言三言春寒し 満天
師の句碑へほぐして見ゆ余寒顔 なつき
打たせ湯の飛沫に遊ぶ春一番 素秀
露天湯や花の芽数ふ指ふやけ 素秀
自分へのご褒美バレンタインかな やよい
猫柳よその子すぐに大きくなり はく子
月越えてなほ瑞瑞し臘梅花 せいじ
雪解川本性あらは水暴る 宏虎
凍結路タイヤいきなり左見右見 智恵子
椿咲く岬の沖の潮黒し よう子
風光る鯉の背見ゆる川辺沿い 愛正
踏青の十歩先ゆく大鴉 なつき
路面電車線路の継ぎ目冴返る ぽんこ
銃身をかまえて森や冴え返る れいこ
白鳥の飛翔に合わすストレッチ 愛正
稜線のかすかに滲む遠霞 ぽんこ
巻向のホーム無人や春しぐれ 明日香
春寒し空も川面も鈍色に 菜々
けあらしの湖に漂ひし雪の朝 智恵子
ただ独り太公望や沖霞 たか子
看護師の夜勤のライト春浅し 満天
発表会終えて安堵や雛飾る こすもす
雪催歩けや歩け糖尿病 たかを
師の生家の神社過ぎれば春の海 こすもす
春寒し道行く人の急ぎ足 三刀
園あたたか象のお鼻のすべり台 菜々
猫柳ほどけ川風光りけり はく子
春風や外を見ている受付嬢 たかを
2019年02月08日
春めくや花壇の土のふつくらと 菜々
大の字に男寝そべる浜四温 せいじ
句帳手に陸墓逍遥青き踏む ぽんこ
まんさくの葉に同化して踊り出し 明日香
口の端ウグイス餅の粉少し こすもす
フリージア渡す銀座の島娘 智恵子
外出の着る物迷ふ春浅し 満天
人途絶え強烈寒波風の道 たかを
鷺一羽首まげ消ゆる冬霞 愛正
ふくよかな寝釈迦の蹠光りけり れいこ
春潮を見下ろす湯殿沖の船 たか子
駈くる児を目で追ふ母や春近し よう子
睦月まで残りし餅のひび深し 素秀
小瓶よりそつとつまみし納め針 なつき
発電の羽根早春の気を廻す たか子
春隣雀が誘う部屋の猫 たかを
紅つばき尼前の句碑に寄り添ふて 菜々
浅春やひと日の気温定まらぬ 満天
鯛焼屋人の道開け二列なり 董雨
春浅し眠らぬ街のニューヨーク 宏虎
シクラメン百の炎を上げ続く はく子
さざ波の風に移ろふ湖は春 せいじ
小鮎揚げ骨ごと食べし大人かな もとこ
消えずいた貝母の葉っぱすくすくと 明日香
針塚の穴の深さよ針納め なつき
ほっこりす寒梅見ゆる北の窓 愛正
強風に負けるもんかと赤椿 ぽんこ
天に咲き落ちて地に咲く白椿 三刀
ほっこりと出来し堆肥や春そこに うつぎ
旅の宿氷柱落つ音に目覚めけり 智恵子
公魚や釣りあげられて成仏す 宏虎
政宗の前立てめきし春三日月 こすもす
観潮の船流されるかに廻りをり 素秀
2019年02月07日
青饅の九谷に色を加へけり もとこ
春寒し熱き紅茶の欲しき午後 宏虎
薔薇の芽に一番乗りやてんと虫 せいじ
黒椀に沈む蜆や汁澄めり れいこ
春浅しジャグリングの腕磨く ぽんこ
池泉園松の影より凍りけり 愛正
幟立つ冬田の真中道の駅 よう子
野仏や黄水仙の香撒き散らす 宏虎
静寂の森に樹氷の花明かり 智恵子
肉厚のほうれん草が夫の手に 明日香
ものの芽の雨粒ひかりほぐれんと ぽんこ
四年越しのシクラメン尚笑うごと こすもす
風邪かなと三回はかる体温計 明日香
春雨に高層ビル群模糊として はく子
旅衣少し春めく色羽織る たか子
春しぐれ野ア参りの道縷縷と 菜々
廃校となりし母校に朧かな 素秀
新聞を手にし息吐く霜の朝 三刀
一枚岩渡し大橋春の水 たか子
露天湯の灯りも朧月夜かな 素秀
荒畑の隅なる墓碑や冬鴉 愛正
早春の湖面を滑るごとく航く せいじ
午前中は留守番託す春炬燵 こすもす
枝の雪散らし跳びゆく野リスかな 智恵子
下萌や更地となりし風呂屋址 はく子
蔵開き一升瓶の手酌かな なつき
楼門の古釘小さき注連飾る なつき
冴返る観音千体整然と 菜々
蜆汁音立て啜る朝餉かな 満天
恙なきひと日終えるや蜆汁 満天
2019年02月06日
黒潮を撫できし風は春たしか たか子
売土地の幟色あせ春寒し 満天
雪解川ゴールあるかにたばしれり 宏虎
水温むいま出航のクルーザー せいじ
春雨や畑気になる夫の鍬 明日香
南へと訪へばひとしほ春の感 たか子
福豆を食べつつ駅へ帰りけり なつき
春浅し散歩の我を徘徊と 三刀
手を伸ばし歳時記辞書と春炬燵 満天
農道をアスファルトにと春埃 明日香
石仁王惚けたかほに風ひかる もとこ
春浅き梢は風に震えをり 菜々
幾光年経たる光や星冴ゆる はく子
朝靄の中より現れて蜆舟 菜々
地に座り音に選り分け蜆売る はく子
河川敷水切りの親子猫柳 こすもす
山頂の霞に消ゆる眉山かな 素秀
こうのとり歩く川辺や水温む こすもす
春寒の地下駐車場ほの暗し よう子
高笑い冬のグランドティータイム たかを
竹林や透きて真紅の寒椿 愛正
旧正や音のルツボの南京町 宏虎
出かけゆく障子に猫の影法師 智恵子
梟の羽ばたき揺らす露天の湯 智恵子
紫の色爪かざす大火鉢 なつき
ちゅるちゅるとすするうどんのうららかな 素秀
石仏に冬日退き逍遥す ぽんこ
鉛雲鳥降り来たる余寒かな たかを
田んぼ道あちこち光る氷面鏡 愛正
春立ちて汀を波のひた走る せいじ
2019年02月05日
児には大きテニスラケットのどけしや やよい
年の豆残りを熱き珈琲と 満天
寒晴れの陰影強し山の襞 愛正
五時なれどあかるさ満ちて二月来る もとこ
初場所の土壇場決まる技力 宏虎
立春の光り遍し山河かな 三刀
被写体となりて固まる春の猫 せいじ
春の潮地球の丸み水平線 たか子
朝東風や整形医へとママチャリを こすもす
嬉々として夫は畑へあたたけし 明日香
鬼ごっこ鬼をやめない仔猫かな たかを
白梅のはや数え切れぬほど咲きて 明日香
たる酒に金箔浮かべ蔵開き なつき
朝焼けの湖に水鳥の白き息 智恵子
やわらかく乾くタオルや春日射し こすもす
推敲を重ぬ四阿春浅し やよい
淀早春岸辺の草も整はず 菜々
年の豆二十階より十粒ほど はく子
鞦韆に揺られて還暦の早し 素秀
春近し靴音高く娘出勤 よう子
斯く凛と陋屋に咲く赤椿 ぽんこ
駅前に笹鉾立ちて植木市 董雨
社員時は土曜休まず春寒し 宏虎
畑に人一気にふえて初雲雀 さつき
蔵開き熱きあら汁ふるまはれ なつき
紅椿ひとつ落ちては静かなる 素秀
北風の鴉翼止め深呼吸 たかを
単線の通過待ちなる駅余寒 たか子
日脚伸ぶ閉園間際の駐車場 愛正
朝晩の気温差激し春浅し 満天
ふる里の馳走はあつあつ根深汁 菜々
春立ちて達磨めきたる夕日落つ せいじ
閉ざされし雨戸に闇の余寒かな 智恵子
2019年02月04日
朝散歩撒かれし豆のふくらみて こすもす
久々の雨に太りし冬芽かな せいじ
日溜まりの灯台に埋む野水仙 智恵子
村の小川に蜆取りしは何時のこと はく子
遊覧船あがるしぶきに春兆す ぽんこ
梅が香や大絵馬古ぶ英霊社 なつき
言べんが揺らいでしまう春夜更け たかを
立春や親子で畑の野菜採る 三刀
トラックの野仏かすめ川普請 なつき
菜の花や第十堰の土手に満つ 素秀
子の飽きて父が夢中の凧上げる さつき
昨夜の雨牛乳箱に薄氷 明日香
せせらぎを聴きて実の付く猫柳 宏虎
立春や派手なペアルックウオーキング 満天
恵方巻齧れば春はすぐそこに 菜々
庭隅の土起こしたり霜柱 愛正
雪が舞ふガイドの知るや獣道 愛正
立春の朝日を窓に厨事 満天
赤色灯消へぬ交番冴変える よう子
春風に老婆飛ばさる帽子飛ぶ たかを
春近し式場巡るふたりかな もとこ
カッポ酒交はす焚き火に赤ら顔 さつき
池の鯉大きくなって寒明ける 明日香
屑篭を枕の元へ春の風邪 たか子
春立ちぬ前夜の雨を断ち切りて せいじ
謂れある仁王の踏ん張り石蕗の花 ぽんこ
玻璃越しに見合う二匹や猫の恋 素秀
氷壁の水音ひそめ滝眠る 智恵子
絵画教室課題のゆずの香のこもる やよい
辞書引いて鳥の名判る春立つ日 こすもす
節分や学生巫女の初初し 宏虎
木の枝に絡め捕られし凧の糸 やよい
雪降れど梅源郷よ慶雲館 隆松
春立つや花の株分けせかさるる 菜々
隠れ里絵踏の島の入り江かな たか子
2019年02月03日
子を股にボーゲン試すスキーヤー せいじ
海苔巻きの丸かぶりして寒明ける こすもす
豆撒櫓の一角占めてカメラマン 菜々
山裾を銀鼠色にたな霞 たか子
年の豆お裾分けすや大袋 満天
叔母老いて猫を抱きしめ咳二つ たかを
山茶花や公園道の細くなり よう子
根上がりの岩に噛みつく寒の明け ぽんこ
拝殿ヘ続く人々節分祭 三刀
ブームとや梅盆栽に人だかり さつき
お湿りをすつぽりかぶる水仙花 せいじ
水仙の消えゆく船を沖に見し 素秀
恋猫に裏木戸開けて灯り消す 智恵子
托鉢を覗けば寒紅差しゐたり うつぎ
座禅堂無念無想や寺余寒 宏虎
しょぼつく目炬燵熱いと猫不満 たかを
春立つやのっぽの影と漫歩せり やよい
手話の子らホームの春日中に笑む 智恵子
木瓜の鉢夫は早々玄関へ 明日香
枯野宿揺らぎて上る夕煙 愛正
早暁に鐘一打撞く余寒かな 宏虎
受付はちようど百番節分会 なつき
豆撒きの女優に見とれ拾はれず 菜々
とれたてのホタルイカ目も気にならず こすもす
鬼の面添へて店頭年の豆 満天
外がまえ赤一輪の寒椿 愛正
春隣半分づつす恵方巻 やよい
立春の鳥居の幣の白さかな ぽんこ
節分会火の気は火鉢一つきり なつき
年取らぬ遺影の夫へ年の豆 はく子
力石にも小ぶりなる注連飾 そうけい
尉鶲存問のごと梅の木に 明日香
都府楼の光を弾きまんさく黄 さつき
成田山の福豆裾分け頂きぬ はく子
節分や追われる鬼の帰る家 素秀
男爵は巨石好みや邸早春 たか子
2019年02月02日
足とらる枯蔦長し獣道 愛正
待ち兼ねて菜の花買うて辛子和え たか子
天透かし冬の青空奥深し たかを
山ひだの一本一本残る雪 こすもす
爪ほどの草も根を張り春隣 菜々
公園の声の弾むや春隣 満天
トコブシや岩場の波に見え隠れ 智恵子
ソプラノの声どこからか春立ちぬ さつき
春灯のランチに惜しむ別れかな ぽんこ
梅の香の万葉歌碑を包みけり さつき
春告草少年野球に檄飛べり やよい
梅三分高きに小鳥鳴き交はす やよい
もうひとつ用事済ませる日脚伸び 明日香
鬼やらひ座敷で待てる鬼の黙 素秀
風吹て遠き警笛冴る冬 愛正
三輪車らしき轍も路地四温 菜々
節分を説く鬼瓦めきし人 せいじ
靴底にガムを踏みつけ春隣 宏虎
節分や鬼来た見たと児がさわぎ なつき
マネキンの着替へ始まる春隣 満天
始発来る雪野の果てに前照灯 隆松
立春や郷土ある人羨まし 宏虎
補助輪の自転車追いて息白し なつき
冬暖か棺の妻に礼言はる はく子
お囃子も要らず追儺の鬼踊る 素秀
合うかしら手に取るスカーフ春の色 明日香
浜っ子を真似て海苔掻く九十九里 智恵子
なぜ隠す素敵な白髪ニット帽 たかを
座禅草フード被りてカメラマン 隆松
太き茎もたれ合ひしてヒヤシンス たか子
日の当たる林に匂う水仙花 三刀
豆を撒く小袋のまま控へ目に せいじ
黒光りのマルチシートや冬菜畑 こすもす
2019年02月01日
浜とんど竿にぶら下げ餅焼けり なつき
どんど灰地を駆け海へ一直線 なつき
旅行して土産新し目刺し買ふ 宏虎
待春の傘をはみだすランドセル せいじ
全身で雨を受け取る水仙花 せいじ
山未だ寝息の最中二月来る 三刀
風花や托鉢僧の素足かな よう子
公民館に禁煙の文字春隣 こすもす
枯野原見下ろす秘湯未だ遠し 愛正
読んでいる本に乗りくる炬燵猫 たかを
鳥去りぬ餌場の光る厚氷 愛正
寒蜆米とぐ如き洗ひけり 満天
節分会集ふ村人鬼ごっこ 智恵子
叔父たちが肩寄せあった掘り炬燵 たかを
オリオンや底冷えつのる通夜帰り はく子
冬木立力溢るる枝の先 宏虎
荒縄の井の字六段大根干す こすもす
裸木の手折れば骨の折れる音 素秀
梅の香や慶雲館へ辿る道 隆松
そこここに春の便りは来るけれど 明日香
明星のビルの影より寒夕焼け ぽんこ
盆梅見脳は何処へワープせり 隆松
マーマレードふつふつ煮あげ春を待つ 菜々
もやもやと春遠からじ四囲の山 明日香
店先に大小パック詰め寒蜆 満天
宵の雨目覚めて明る雪景色 智恵子
阿波木偶を迎え笑顔の冬尽きる 素秀
又一人召され煌めく冬の星 はく子
雨後の庭春の足音そこここに 菜々
2019年01月31日
牡蠣吸はば舌の二枚に思えたる 素秀
負けゲームに大泣きの子や冬ごもり こすもす
一月尽釣人居らぬ池青し なつき
音もなく庭の芝生へ寒の雨 菜々
日に焦がれ空へ空へと伸ぶ冬芽 たか子
垣朽つる落葉踏みしむ車椅子 愛正
枝先に光る氷雨の雫かな 三刀
初詣願掛け撫づる力石 そうけい
枯木立葉っぱのごとく雀どち ぽんこ
ベランダの空気おいしき冬籠り こすもす
欅枯る埋もるしるべの一里塚 愛正
寒雨中申告書出す長蛇の列 満天
四温晴れ少し遠出にサイクリング 菜々
生垣の蕾ふくらむ寒の郁子 智恵子
施設での再会笑顔冬ぬくし 満天
先客の猫に噛まれしコタツかな たかを
寒永しふとよみがへる置炬燵 せいじ
悴みて難解数独解けぬまま はく子
サーカスのさらわれそうな冬の楽 もとこ
寒永し近づく灯油売の楽 せいじ
大漁旗風集むかに浜とんど なつき
節分の白妙に巫女笑窪かな 宏虎
見上ぐれば彼方を去りし雪女郎 素秀
曇天の一筋の慈雨春近し ぽんこ
寒雀軒に寄り添ふ鉛空 智恵子
ゆるび無き砂紋に梅の影揺るる よう子
厳寒に農夫の笑みや日焼け顔 たかを
寒昴雲寄せ付けずひかりけり 宏虎
剪定を終へて日当たる山家かな さつき
鉢ごとに日々覗き見る名草の芽 さつき
大根引き土もろともに持ってけと たか子
2019年01月30日
ねんごろにひび薬塗る十指かな たか子
売れ筋は親王飾り雛祭り さつき
鈍色の空へ一声寒鴉 せいじ
酸素チューブ引きずる叔父の冬籠 素秀
冬空に赤テント揺れサーカス来 もとこ
別々に下車する二人冬の薔薇 こすもす
春を待つ桃山遺構の縁に座し 菜々
朝まだきジャージー牛の息白し さつき
猫の恋声の威嚇と敏捷さ 宏虎
冠雪の稜線に立つ大風車 素秀
冬ぬくし朝から混みし古本屋 菜々



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