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2022年01月26日

ホ句愉し一歩一歩の去年今年 せつ子
古地図から変はらぬ字名花八手 凡士
プランターに黄色溢れる冬菫 ぽんこ
天辺に日の出迎ふる枯木立 豊実
整列し朝日燦々畝の雪 みきえ
師の句碑を訪ねがてらに梅探る はく子
裸木にあまねく朱き落暉かな むべ
風花や淡き恋過ぎ吾が姿 宏虎
街路樹の葉の色変はり春近し 満天
飼主も犬も着膨れ散歩道 みきお
子の恋は行方知らずや春の雪 なつき
北風吹くやみちのくの山尖らせて ひのと
北へゆく貨車は短し雪の原 ひのと
格子戸の間に積り初む古都の雪 智恵子
せせらぎの調べ軽やか四温晴 ぽんこ
生駒嶺に最後の一閃冬夕焼 たか子
冬の瀬戸引き波連れて波止の船 きよえ
露地売りの桶の水仙凛と香す せつ子
古時計なほ刻きざむ冬館 凡士
熟されし金柑食ひて飛び立たん ふさこ
臘梅の薄き蕾やほつほつと 満天
好きなもの暮れなずむ夕日冬暁 明日香
老人であること楽し冬うらら 宏虎
春兆し目ざめ誘わる今朝の雨 そうけい
寒晴や白光りせる木々の枝 せいじ
茎紅くほうれん草の色香かな 素秀
寒すみれ草に紛れて耐えてをり よう子
ガレージの脇は泥んこ雪の山 こすもす
土手歩く黒猫見つむ鴨の群 なつき
ヘルパーさん来るお隣や梅蕾む こすもす
明るさは水仙しげるなぞえより あひる
鬼柚子の葉のがつちりと枯れてをり あひる
寒くても庭に出ている時間増え 明日香
陸続と首擡げをるシクラメン せいじ
日の出でて金嶺となる雪の嶺 隆松
荒波の海にふわふわ波の花 智恵子
やはらかく頬撫づ風や四温かな みきえ
着ぶくれて釣り人餌蒔く鳥や背に きよえ
ワクチンの予約完了日脚伸ぶ 千鶴
世迷言水仙だけがうなづきぬ もとこ
畏まる小さき足うら雛の客 みきお
橙色の雪野果てから朝日影 隆松
水仙と風車をゆらり岬風 素秀

2022年01月25日

春待つや休会メール届く朝 きよえ
湯ざめして仏間に小さき灯をともす ひのと
寒の雨いま夕闇に落ちはじめ あひる
バスツアー渓に歓迎雪ほたる 智恵子
襟巻の母の思ひ出巻いてをり あひる
薮の中ひっそり一輪寒椿 みきお
隅っこに座布団重ね冬座敷 こすもす
雪女郎イエスを知らず釈迦知らず 宏虎
鉄橋の孤なる鳥影寒夕焼 よう子
冬夕日仏舎利塔の真向かひに はく子
不機嫌を見破られたるマスクかな ひのと
街闊歩子のお古なるジャケツ着て せいじ
寒紅の酔客を見る薄笑ひ 素秀
林道の木漏れ日散らす寒雀 そうけい
春よ来い折れるな心祈る日々 きよえ
静かなる冬の山路を黙々と 千鶴
正月の名残消えゆく厨かな 明日香
寒風に寄り添ふて耐ふ猿団子 みきえ
林道を抜ければ池の春光 そうけい
畝起こし整ひ広ぐ寒の畑 みきえ
寒夕焼隔て無く世を染めにけり 宏虎
鴨群るる土手や中洲の日の溜まり なつき
日向ぼこ雪中四友揃ふ庭 うつぎ
しゃぶしゃぶの鰤二振りの煮え加減 たか子
しづリ雪枝から枝へリス駆ける 智恵子
ペダルこぐ髪逆立ちて悴む手 ぽんこ
白菜の藁の鉢巻畑を占め みきお
人の群れ混じりて鳩も初天神 凡士
寒の湯屋常の三倍温もれり 千鶴
夜明け前いよいよ暗く月冴ゆる むべ
大き袋咥え飛びたつ寒鴉 やよい
がうがうと鱈場荒ぶる能登の沖 凡士
粕汁の配給受くる完走者 豊実
その話もう五回目と温酒 もとこ
機首上げて突っ込めば雲春隣り たか子
鉢植ゑの窓際並べ春を待つ 満天
バリバリに凍つた車動くかな 明日香
寒晴や白くまぶしき庭の木々 せいじ
日脚伸ぶ広きパパの背おんぶの子 なつき
座卓にはリニューアル帯冬座敷 こすもす
落椿一輪残し庭灯す 満天
原稿に散らすひとひら室の花 素秀

2022年01月24日

待春や白き尻毛のぼっち鹿 千鶴
寒椿踏む能舞台添えし紅 智恵子
底冷えの朝市の幌きしみたり 宏虎
指先に御岳の嶺寒日和 なつき
逢えたねと芽に語りかけ冬終わる たか子
凍蝶の翅寄せ合うて楠のうろ 素秀
大根を刻むいつしか無になりて あひる
北風やきりっと被る野球帽 たかを
鳶を追ふ声に闘志や寒鴉 ひのと
北風に整えし髪逆立てり みきえ
捨てきれぬ熊の置物冬麗 ふさこ
冬籠繰り返し読む文庫本 みきお
外は雨居間は底冷え日曜日 豊実
まな板の大根の山千六本 あひる
テニス試合じっと見ている寒鴉 ぽんこ
長押には先祖の写真冬座敷 明日香
寒晴や高層ビルより仏舎利塔 満天
中天の万音消すや雪催 そうけい
古書店のドア閉ざされし寒の昼 智恵子
冬野菜彩ひしめきてオブジェかな もとこ
トロ箱の疵繕うて春を待つ ひのと
夫と聞く医師の面談寒日和 なつき
添えるものなき枯枝の空に張り 素秀
能舞台ぴたりと閉ざし春隣 宏虎
時雨止むサドルの雨滴拭きくれし せいじ
鶺鴒の水際弾み春を待つ 満天
梅ふぐる路地にかすかや匂へる香 きよえ
父と子に丁度良き風凧揚がる はく子
看板はまだ頑なに関東煮 凡士
病みあがりシーツぱっと干す厄払 そうけい
柴犬の親子じゃれ合ふ雪催 千鶴
育ち初む昨日しづくの軒氷柱 凡士
寒紅をさして逢ふ人最早なし うつぎ
枯園にお多福南天輝きぬ みきお
自家製の野菜で暮らす冬籠 明日香
ラジオ体操に手足伸ばしぬコタツ出て こすもす
着膨れてスマホ見る人眠る人 みきえ
見送りの牧師夫人の声ぬくし せいじ
盆梅の白咲き満ちて百余年 むべ
路次の奥旧友出会ふ四温かな きよえ

2022年01月23日

寒鯉の深く沈みて動かざる 宏虎
針仕事さくさく進む寒の雨 やよい
三寒やテレビ桟敷の千秋楽 素秀
はふはふと息を吹きけりほうとう鍋 あひる
初場所や昇進報告まず母へ せつ子
寒紅を差して写真の列に入る うつぎ
帰宅子の飛び入る眼鏡六花 そうけい
若草の山焼き広ぎ古都照りぬ みきえ
築山の松を要に寒椿 ぽんこ
短日をutubeで聴く読書かな たか子
猫柄の終は肩へと膝毛布 そうけい
人気なき宮居に梅のふふみをり せいじ
皮剝けばしわの蜜柑の瑞々し あひる
薄氷の水へと戻るたなごころ ひのと
寒紅梅八重に雫の光りかな むべ
初弘法手作りマスク孫に買ふ なつき
畑土の渇き潤す寒の雨 千鶴
外に出ればサドルに寒の雨の玉 せいじ
国道へと過ぎる農道冬の草 こすもす
凍て空に三大星座瞬けり 智恵子
冴ゆる夜のスマホが鳴らすエリアメール 凡士
漂ひぬ真珠筏に冬落暉 もとこ
初場所の勝ち越し決まる千秋楽 満天
中天に小道具のごと寒満月 みきえ
エプロンをきりりと締めて寒厨 満天
土堤走る人影映る冬の川 みきお
宮裏は貸畑冬菜青々と はく子
風花や眼鏡に残る雪模様 せつ子
息白く負けた力士が通りけり ひのと
寒の堂心柱守る四仏かな よう子
草も樹も眠ったまんま寒の雨 きよえ
行き来あり右岸左岸に鴨の群 たかを
四温晴もう少し外に取り遅れ 明日香
運転しつ寒紅引くやミラー越し 千鶴
冬の田や着地一列群すずめ たかを
寒蜆夜中音立て砂を吐く 宏虎
雪原を駆くるSL釧網線 凡士
冬晴やヘリコプターの音間近 明日香
蓋取れば泡の鎮まる蟹雑炊 豊実
ダイヤモンド富士待つ円居焚火なす 智恵子
寒紅や鏡は暗き奥座敷 素秀
好物や快気祝いの牡蠣届く きよえ
教会の壁に絡みて枯れ葛 こすもす
霜焼の指の麻痺してお砂踏 なつき
寒行の唱へる心経滝しぶき みきお

2022年01月22日

臘梅の直線生かし活けられて 明日香
籾殻を鋤込む畑春隣り みきお
名物の媼ゐぬ市雪しまく 凡士
寒雀公園の木々賑はへり 満天
冬温し稚児の膝当てミシン掛け みきえ
水神の幟軋ます空つ風 なつき
真青なる空広がりて春近し 千鶴
夕日浴び萎む切干かごの中 素秀
炬燵部屋静まるままに鴉鳴く たかを
手作りのマスクにプレス折り目つけ みきえ
真白なるしぶきの真中鯨の尾 あひる
玄関で袖から落ちる落葉かな 豊実
大名剥き小さくなりて蕪ま白 たか子
新聞取りのみの外出冬ざるる こすもす
白百合の無垢の白さの美しさ 宏虎
陽沈みて咲き切らず落つ藪椿 ふさこ
滑りゆくライト躍れる氷上を あひる
トンガへと早く届けと寒の水 満天
山深く入る足跡の凍てつきぬ ひのと
山颪カラカラ唄ふ凍み豆腐 智恵子
枝折れの生肌白し雪氷林 隆松
ヘリ離陸人命救助寒の空 きよえ
広縁は日向ぼこなり止められぬ 宏虎
笑初おませな吾子の独り言 なつき
境内の凍りし手水割り削ぎて 千鶴
酸っぱさも塩っぱさも滋味ひね沢庵 素秀
寒満月たかだか仰ぎみなひとり もとこ
冬野菜あれこれ持って帰れと父 はく子
食卓に作り過ぎたる冬野菜 明日香
コロナ禍を祓ふ豆撒き黙々と みきお
紅殻の褪せし格子や藪柑子 凡士
一月の山けしむらさきに烟りけり むべ
蔓防に人影少な冬木立 智恵子
幹の破れ物ともせずに梅ふふむ せいじ
野仏の供花新しく里小春 ひのと
中天やどんより垂るる冬の雲 きよえ
風花や無心に漁る池の鷺 ぽんこ
梅ふふむ青空さへも引き連れて せいじ
おでん屋のじゃが芋割り箸に崩れ よう子

2022年01月21日

ちゃんちゃんこ企業戦士の面は無く たか子
いらっしゃませに餅花揺れむばかりなり こすもす
ホワイトアウト去り痛きほど寒の月 凡士
吐く息の歯医者の匂い息白し 豊実
寒風に揺るるおでんの赤提灯 みきえ
大河ドラマ今年こそはと初録画 こすもす
大琵琶湖に魞挿すことは根拠あり 宏虎
寒灸に堅き身体をほぐしけり 満天
風に乗り小雪パラパラ湯気に消ゆ きよえ
膝痛を気にせず座る掘り炬燵 みきえ
尾根伝い風に傾く樹氷たち 智恵子
実南天二羽競ひ合ひ丸裸 ふさこ
実南天辿れば小さき母の家 ひのと
冷やかしが嵌る骨董初弘法 凡士
ある宮の磴の上なる梅ふふむ せいじ
島々を結ぶ航路や春の潮 みきお
春あさし根気が大事物作り 宏虎
枯すすき夕陽に光る穂綿かな あひる
小さき手や笑顔のピース冬ぬくし きよえ
犬連れて走るがごとく凧持つて なつき
冬晴に鳥の挨拶糞ひとつ たかを
歌留多読む声恋歌に上ずれり 素秀
風花に故郷の町浮かびくる 満天
編み込みを自慢の吾子や蝋梅花 素秀
赤城おろしさらされ育つ法蓮草 ぽんこ
賑やかに部落総出の池普請 みきお
暖房の部屋に滝行みる寒さ やよい
スヌーピーの切手貼らるる寒見舞 なつき
大寒や玻璃に結露の万華鏡 智恵子
貼りたての障子仄かに朝を告ぐ 千鶴
寒きびし料理番組打ち切らる 明日香
照り返すダウンジャケット夕陽落つ あひる
灯消し冬満月は瑠璃の中 もとこ
大寒の手足しびらす薬湯や むべ
磴のぼりきつたるところ梅ふふむ せいじ
大寒の魚網に掬ふ夕日かな ひのと
少年の淡い口ひげ春隣 千鶴

2022年01月20日

風花の街灯に散り先斗町 もとこ
初弁天守る江の島鳶の笛 智恵子
靴下の小指抜け殻足凍つる なつき
歩かねば歩行できなや日脚伸ぶ 宏虎
ポストへと潜る雫や春隣り こすもす
大寒や腿太き子の半ズボン みきお
西の空焼けて夕日や冬うらら きよえ
寒鯉の動かざる背に朝日差す 満天
よちよちと姉追いかける小春の日 智恵子
時々は日射しもみえる今日大寒 こすもす
大寒や朝明け眩し結露越し ふさこ
山の端に雲の棚引く四温の日 せいじ
丸火鉢するめ焼く手の忙しなし よう子
畳まれて亡父の蒲団の小さきこと ひのと
単線の始発電車に霧氷林 うつぎ
魚屋の呼び込む口上寒を付け ぽんこ
倒木の丈さまざまに雪被る たか子
あかぎれの割れて関節太き指 素秀
寒晴るる漁港見下ろす八幡宮 千鶴
競い合ひ薄氷を踏む登校児 みきお
モニターの我が胃袋に四温光 せいじ
喪帰りの寒満月と靴の音 うつぎ
紅き実を宿して白き冬薔薇 あひる
冬野菜マルチングされ生き生きと 明日香
スケートや手本のパパのこはごはと あひる
臘梅を直線裁ちに活けてみる 明日香
大寒の朝のマラソン遠き日に ぽんこ
雪降るやしづかにほどく仕付糸 ひのと
白線で電車待つ間の日向ぼこ 豊実
卒寿とてぼつぼつ歩む去年今年 宏虎
着ぶくれて出会ひし友の着ぶくれて きよえ
追悼の鬼平を観る霜夜かな 凡士
大寒の月煌々と輝けり みきえ
初場所や付き人走る負け相撲 素秀
大寒の月明かりの道夫帰宅 みきえ
湯治場の長き廊下や雪明り 凡士
大寒ののど飴口にまろばせて やよい
大寒の滝行気合ひ無の境地 千鶴
寒椿落ちてなほ庭鮮やかに 満天
皸や吾が手も母の手になりぬ むべ

2022年01月19日

マスクして頭を下げる登校子 満天
歌会始佳子のひめみこ美しき せいじ
弁当は御節の残り皆に詰め 智恵子
静謐に墓所を囲みし雪景色 たか子
氷瀑を伝ひし水は神の道 素秀
梅探る家の近くの天神社 せいじ
明るさについ窓開けて空っ風 明日香
散歩道土手下りて踏む霜柱 なつき
源流の鬱蒼として冬満月 むべ
懐手して漁師らの沖見癖 ひのと
寒空にチラシ配られ尋ね犬 明日香
初泳ぎ手を振る幼ガラス越し みきえ
時雨るか空フタ分けの明と暗 たか子
梅探るうわさ頼りに藪を抜け 千鶴
空急変肩に霙の夫帰宅 よう子
花園のやうなカーテン北塞ぐ なつき
微動だにせず枯れ立ちの薮じらみ あひる
寒風に研ぎ澄まされて月孤高 はく子
心待ち水と触れ合ふ初プール きよえ
寒風や痛み突き抜く帯疱疹 そうけい
ペンギンのごとスケートの父子かな あひる
嫁御手にマリトッツォとやら女正月 もとこ
石段に折れる我が影日脚伸ぶ みきお
風花や高層ビルの社長室 豊実
魅了する早咲き菜花希望のせ きよえ
雪垂り次次あらはに杉葉色 隆松
灰色の彩無き景に青木の実 ぽんこ
ホッとする大雪予報の外れかな こすもす
宮の裏清き笛の音初神楽 智恵子
水の面をたたら走りに鴨翔ちぬ せつ子
冬温し手つなぎ散歩老二人 みきえ
電卓のリズム整ひ帳始 ひのと
青虫の凍死してをり庭の畑 やよい
蒸しあがる豚まんの湯気街寒し 凡士
寒風の小走り隣家へ回覧板 満天
荒波や山は尖りて寒にある 宏虎
マスクにもとんどの匂ひ移り来て 宏虎
ウォーキングは完全装備雪催 こすもす
白魚の上る川岸四つ手網 みきお
大寒や力士の髷の乱れをり 千鶴
青空の透けて傷無し初氷 素秀
懐手解いてくぐるや注連柱 凡士

2022年01月18日

積む程に震るふ木立や雪けむり 隆松
早梅の紅く匂ふや忌明け朝 素秀
池の端風駈け廻る木瓜の花 ぽんこ
うつすらとお餅に黴や油断した 明日香
息白し池一周の長電話 豊実
腰道具技能一筋春の郷 たかを
風花を呼んでをるなり虫籠窓 うつぎ
鏡餅割る音響けり武道場 みきお
雪山を風一目散に転がり来 素秀
五百羅漢それぞれ孤独凍て尽きぬ 宏虎
戯む吾子風花追ひて口紡ぐ ふさこ
冬の朝止まぬサイレン自動車道 みきえ
蝋梅の黄の明るさや心沁む もとこ
忘れまじと火文字の祈り阪神忌 せつ子
鬼の的へ宮司的中弓始 はく子
瞼の下ほくろが一つ雪女郎 宏虎
健さんのやうな孤高の大枯木 凡士
冴渡るミニマムーンや冬の月 みきえ
日の差すに泥あらはなり除雪山 隆松
忘の字の闇に灯るや阪神忌 あひる
風花の神馬の睫毛くすぐりぬ うつぎ
二階窓亀虫誘ふ冬陽かな よう子
女正月湯船に浮かぶ絆創膏 なつき
寒菊の黄のあふれし川沿ひに 満天
パン焼き機で作る寒餅三合分 こすもす
花筒の氷をそっと墓地の裏 たか子
デイケアのバス待つ母の着膨れて せいじ
寒紅梅苔むす幹の男振り むべ
湯もみ女の高窓に舞ふ細雪 智恵子
孫所望大きな雪だるまの写真 こすもす
湯けむりの奥の嶺々みる初露天 せつ子
をさなごのみやげ話や雪うさぎ あひる
片端は淀の葦原冬の虹 凡士
生き延びし汝も逝きにけり阪神忌 せいじ
真つ白な沖より雪の船もどる ひのと
どんどんの火囲む円居の幼き日 智恵子
歌会の語尾のびやかに始めけり 千鶴
朝礼の天突き体操息白し みきお
コロナ禍のニュースたまらず寒満月 明日香
冬ざれや災禍疫禍の水の星 やよい
鬼の的宮司的中弓始 はく子
切干しや天日に六日晒したる 千鶴
初場所の小兵の技に期待する 満天
舞台終へ冬満月を真正面 ひのと
霜やけの十指が疼く厨事 なつき

2022年01月17日

霜柱踏む足裏になつかしき なつき
蜜柑剥く小さき口開け待つふたり もとこ
冬の灯のひとつを選りて帰りけり むべ
雪止むや枝の裂け目の生生し 隆松
防災無線の黙祷合図震災忌 こすもす
鉢の梅米粒ほどの冬芽かな はく子
雪折れの枝痛々し肌の色 みきえ
ニ三粒てのひらに跳ね霰散る あひる
春泥の尖る轍や山の道 みきお
冴ゆる夜のビシッと家のどこぞ鳴り 凡士
初電話入れ代わる人みな土佐弁 よう子
耳遠き人へ手振りや初句会 ひのと
おでん屋に病気自慢の老二人 素秀
日溜りに腹這ふ犬や冬すみれ うつぎ
窓叩く風に目覚めし阪神忌 満天
ベスト編む出来栄えなんとちゃんちゃんこ 智恵子
体育館の入口に待つ焼芋屋 なつき
しずり雪避けつつ歩む墓の径 たか子
凍蝶の羽動かして草に消ゆ 宏虎
初場所やまだ紅顔の力士居て きよえ
宮の森かかる雲の間月冴ゆる きよえ
ストーブを夫消し忘る言わずおく 明日香
天色をとどめて青し氷面鏡 隆松
生木裂く雪の重みは重量級 みきえ
二十七年経ちし寒暁震災忌 千鶴
胃カメラを飲むと決めたり寒の暮 せいじ
風花や海岸通りの松林 豊実
直立の黙祷一分震災忌 こすもす
せせらぎを辿り仄か探梅行 智恵子
卵酒ラジオ深夜の文芸館 みづき
ただならぬ揺れに覚むあの凍つる朝 千鶴
通勤のレールの軋む花の冷え みきお
石ひとつ“生”の字におく震災忌 凡士
語り部の若き女性や阪神忌 満天
祥月(しょうつき)の墓参叶へて冬ぬくし たか子
震災を知らぬ瞳や冬の虹 ひのと
冬夕焼け水鳥切り絵のシルエット せつ子
唐突の冬満月や曲り角 あひる
少年の正座凜凜しく寒稽古 宏虎
寒風にテニスボールのよろけけり ぽんこ
阪神忌あの朝今もよみがえる 明日香
雪女双手に連山抱へこみ 素秀
干し物を掻き分け仰ぐ冬の月 せいじ
日溜まりで失敗自慢老の春 たかを

2022年01月16日

焼き芋屋追火で止まる墓地の前 そうけい
川凍るひとひらの葉を封じ込め ひのと
歩道脇水仙の芽のまだ固し こすもす
農百年豊作祈り鍬はじめ みきお
野地蔵の雪を払ひて村下る 智恵子
冬天の夕日は山に移りけり みづき
底冷えや後回しなる庭掃 董雨
寒晴や唇荒れて開けしまま もとこ
ペチカ燃ゆ港に古し洋食屋 凡士
水鳥の両足揃へ着水す こすもす
納骨へ出かけに配る紙カイロ なつき
インスタ映えメタセコイヤの冬並木 千鶴
根付かせて変はらぬよしみ福寿草 みづき
鉢外の根伸ぶシャッキと温室の花 きよえ
北風の止みて店舗の人出かな そうけい
小走れば枝から飛びて枯木星 あひる
大寒や老骨音あぐストレッチ 宏虎
七七日終へ深眠る霜の夜 なつき
ひたすらに無音の墓地の残り雪 たか子
冬深夜恐怖走りし津波報 ふさこ
寒がらす森を睥睨古戦場 ぽんこ
伐倒の地鳴りの余韻冬の空 豊実
凍雲の穴に生るや朝日足 隆松
直会の紙コップ燃えとんど果つ よう子
箸弾く指に手応え寒卵 みきお
大黒の視線恐ろし福詣 素秀
寒灯下書込みありしヴィオロン譜 むべ
はんてんや背中に馴染み三年目 素秀
おさらばと床打つ足袋や男舞 ひのと
冬晴れや財布忘れてニ往復 みきえ
湯畑に吊るされたぎる寒卵 千鶴
凍雲の切れて青空幾筋も せいじ
風花や長方形の空高し 宏虎
雪道を夫の靴跡なぞりつつ たか子
小さき手の小さき柏手寒の空 凡士
飛機雲や指さす親子冬ぬくし きよえ
冬日さす屋根のパラボラアンテナに せいじ
雪積もる段々畑のなぞえなる 智恵子
畝白菜つむり結われてみな傾ぎ あひる
臘梅の古葉のすべてを散り尽くす 満天
寒雀群れて着地し群れて飛ぶ 満天
冬の昼孤を描く鷺の輝けり みきえ

2022年01月15日

春近しマイナス思考今日限り 明日香
白菜漬いまだ及ばぬ母の味 むべ
凍雲のい行き憚る生駒山 せいじ
刃に触るや抜き立て大根弾けけり うつぎ
注連飾り外し玄関普段着に みきえ
左義長の炎くすぶる昼下がり ぽんこ
白き蔵ありしはここや枯野なる あひる
悴む手互選記帳に躍る文字 智恵子
女正月三人寄ればよく笑ふ やよい
裸木の小鳥あらわに揺れる枝 豊実
片方の汚れ手袋落とし物 ぽんこ
削除依頼により無効処理しました ふさこ
首傾ぐ飛び立つ前の寒鴉 みきお
歳時記と句帳手元に炬燵入る 素秀
ビル群を透かせセコイヤ大枯木 はく子
口笛に飛び来る鳥や雪しづる 智恵子
ベランダに月美しき小正月 こすもす
置き薬の効能を見る寒灯下 素秀
女正月叡王食べしケーキ食ぶ なつき
凍て窓の謎の二文字ときめきて ふさこ
小豆に餅柔らかく溶け美味になる 宏虎
尼寺の寒の厨に灯の点り みづき
畑のもの寒九の雨にピンと立つ 千鶴
北風や揺らぐ日射しに鷹の舞 たかを
鯛めしで祝ふ我が家の小正月 みきえ
歯の抜けて喜ぶ吾子や小正月 こすもす
小豆粥塩加減良くお変りす 宏虎
池に伏す枯れ木の小枝生かさるる きよえ
鴨の陣わが城なりやスイースイ きよえ



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