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2020年07月12日
七色の洗濯ばさみ梅雨晴間 ひのと
ナナフシの擬態 見破る樟落葉 みきお
幼な日の夜店の指輪ガラス玉 みづき
ベストスコア今日の差し入れは葛餅 こすもす
自販機を横に駆け抜け俄雨 たかを
青田中大樹が覆う古き家 たかを
初蝉に耳を澄ませば次々と 菜々
敦盛の首塚に鳴く蝉時雨 宏虎
ワイシャツとお揃ひマスク知事の夏 明日香
梅雨籠リテレビの画面時代劇 三刀
端居して耳をすませば風の声 せいじ
唐黍や黄金の粒の千を秘め はく子
髪洗ひ今日の疲れも流しけり 満天
お隣の風鈴鳴りて乙な音 宏虎
久に会う句友の笑顔梅雨晴間 ぽんこ
夏柳一方向に風の色 ぽんこ
賑やかになりし食卓蝉しぐれ せいじ
立葵色の階段上りつめ みきお
老木の貫禄ませる苔の花 素秀
訃を聴きし今日の端居の長かりし たか子
流木は何の墓標ぞ水鶏の巣 ひのと
ピカピカにキッチン磨き梅雨に処す 菜々
かたまりとなりてはだかるめまとひや 明日香
袋かけの無花果たわわ塀越せり やよい
公園に一人蟬採るマスクの子 なつき
青時雨バス待つ傘に滝の雨 智恵子
ボランティアのマスク配りやアイスティー こすもす
黒南風や河口に群れる百合鴎 智恵子
向日葵の占むる中洲の迷路めく 素秀
梅雨晴れ間祈祷の太鼓鳴り継げり なつき
朝方の厨の悲鳴パンの黴 豊実
出水禍に消ゆ思ひ出の湯宿かな うつぎ
笹の葉に盛り付けられし鱧料理 みづき
梅雨晴れ間やうやう予定決まりけり もとこ
一番に箸を使ふや冷や奴 満天
2020年07月11日
住宅地抜けて青田へ水清し たかを
梅雨晴れやアガパンサスの競い立つ もとこ
ボランティア出水の泥浴ぶ高校生 智恵子
一揆寺むくげ一木に紅と白 なつき
無機質の蚊のなき暮らし高層階 みきお
本流へ小流れ滾つ滝となり 明日香
風吹くや雲と溶け合ふ夏の霧 明日香
メイクして気分転換梅雨曇り こすもす
フイヨルド数多滝なす静寂かな 宏虎
坪庭に足投げ出してビールかな ひのと
山車を曳く人手の絶へて宝物殿 かかし
庭プール子らより先に犬ダイブ 智恵子
夫の忌に頂く好物水ようかん はく子
荒梅雨にたじろぎもせず集いけり たか子
雷光を織りなし白き雨の糸 素秀
ちんまりとなぞえに二つ梅雨茸 こすもす
湧き上がる豊年エビの植田かな みきお
ひとしきり簾を濡らし雨上がる せいじ
須磨の浜松原続き風涼し 宏虎
虫籠の中は窮屈ぎんやんま 豊実
梅雨しげし降り込む雨は南窓 せいじ
枝落とし大樹共生夏神社 たかを
一揆寺小さき青柿落ち尽くす なつき
袋かき氷厨に砕く音 素秀
ふるさとは瓦礫となりぬ水中花 ひのと
古時計音の籠りし梅雨じめり ぽんこ
ジーパンの破れもおしゃれサングラス 満天
たっぷりと雨をふふみて芝青し 菜々
日もすがらエアコンかけし梅雨籠り 満天
空蝉や渾身の跡背ナの切れ たか子
農薬に日本めだかの危惧種入 かかし
藁布団に鎮座している西瓜かな やよい
庭トマト今夜のシチューにもぎたてを 菜々
梅雨晴間引き売りの笛遠くより 三刀
2020年07月10日
老い二人くぐもる声や梅雨曇 みきお
水草の小さき揺れに目高かな たか子
句心も句才も凡や梅雨深し はく子
Withコロナ日常となり夕端居 こすもす
競ふごと戸毎に咲かす百合の花 満天
高階の瑠璃に白雲梅雨晴れ間 もとこ
板長の修行十年鱧の骨 かかし
顔をよりも大きな欠伸子猫かな みきお
参進の前を譲らぬ道おしへ 素秀
老鶯のひびく山上人気なく 明日香
下闇の参道行くや背に雫 明日香
稜線を越えて雲海里隠す 智恵子
夏萩に肩触れのぼる戦人塚 なつき
香水の一滴垂らし変身す 宏虎
梅雨寒しコロナに豪雨崖崩れ 三刀
打ち水にじゃれ来る犬と逃げる猫 智恵子
受付のアクリル板や梅雨寒し 豊実
藤井棋士金の一手で扇子かな かかし
青葉雨相合い傘に詣でけり なつき
極楽やこの世に還る昼寝覚め 宏虎
月ひとつ揺らして真夜のプールかな ひのと
ビンゴゲーム青葉風入れ盛り上がる こすもす
雨上がりベランダ一歩に初蝉を 満天
一陣の風に雨滴や夕立来る せいじ
一匙に小豆ふた粒かき氷 素秀
能筆の墨書添へたるお中元 せいじ
コインランドリー待つ間の句集梅雨しとど やよい
蟇蛙庭番となす目の光 ぽんこ
葉裏なる空蝉背より雨しずく やよい
はまなすや見えゐて遠き水平線 ひのと
2020年07月09日
たゆたふや砂紋波間に夏椿 もとこ
夏野菜並べ客待つ道の駅 こすもす
白鷺の親は天見て子は親を たかを
雨あがる途端に蝉と鳥の声 たか子
分けつの盛んなりけり田水沸く みきお
梅雨出水予兆のごとく鴉騒ぐ ぽんこ
荒梅雨に列島揺るがす地震もあり 満天
地をえぐり屋根を叩きて夕立くる 宏虎
生駒青巒向かうは大和まほらま はく子
初蝉や今し噂をしてをれば せいじ
岩清水富士の裾野や新豆腐 宏虎
緑蔭や手櫛で髪に風入るる なつき
畑の隅三方すだれ休憩所 やよい
里山をひとあらひして夕立去る 菜々
ちぬ釣の灯り近づく迎へ船 素秀
夏座敷何も置かざる風の道 たか子
梅雨晴れ間開店の店尋ねけり 董雨
つつがなく一日終わる夕端居 みきお
赤シートで隠す赤文字梅雨曇 豊実
荒磯に波打ち上ぐる大夕焼 ひのと
総会を終えて換気や青葉風 こすもす
雨止むや川の轟音明易し 明日香
夕立去って白雲浮かぶにはたづみ 菜々
長雨や軒の風蘭香の夕べ 智恵子
コロナ禍に急く買い物や汗しとど 智恵子
夏草や荒地に残る仕切塀 たかを
緑蔭に羽根ひろげたる孔雀かな なつき
針ほどの鎌で威嚇す子蟷螂 素秀
厨よりほら初蝉と妻の声 せいじ
夏芝居はねて灯の入る裏小路 ひのと
買物へ夏帽深くマスクして 満天
深庇さらに奥まで暴れ梅雨 明日香
夕暮の青田を過る風涼し 三刀
2020年07月08日
睡蓮の花や廻りを明るうす 宏虎
探しゐし風蘭松の枝に匂ふ うつぎ
糠床に茄子漬けありとほっこりす 宏虎
断水と電あり里の梅雨出水 せいじ
風涼し温泉の湯の溢る音 たかを
夏の空揺らぐ疎水の満々と やよい
陸奥の旅はアカシヤ咲きみちて はく子
梅雨寒や雨戸半分とぢしまま 菜々
夏風邪の甘きピンクの薬かな なつき
八の字に下駄滑らせて夜涼かな ひのと
七夕の明るき短冊掛けかへる 満天
目覚めれば空真っ青の梅雨晴れ間 こすもす
十四度と云ふ水温に咲く花藻 たか子
這ひ這ひをこつちこつちと夏座敷 なつき
ナイターは中止や予備の番組を こすもす
紫陽花も供花に加えて墓参り 三刀
アラートのメール幾度も暴れ梅雨 明日香
雨止めよ号令夜半のはたた神 素秀
大花野リフトで渡る散歩かな 智恵子
無頼猫不意にあらはる夏木立 みきお
心太茶屋の緑の透けてをり たか子
雨音の次第に細き蚊帳の裡 ひのと
梅雨しげし二人遣ひの車椅子 せいじ
青蛙古刹にあまた跳ね遊ぶ 智恵子
瘡蓋のポロリと剥がれ梅雨あがる みきお
雨上がり茜に映える植田かな たかを
窓を打つ高き雨音明易し 満天
垂るる梅雨雲を山なみ支えたる 素秀
梅雨しとど畑の野菜は生き生きと 菜々
石垣の紫陽花の毬覗く如 ぽんこ
初蝉や洗い物干す雨上がり 豊実
2020年07月07日
梅雨出水心痛みし画面なる たか子
星飾る七夕竹のてつぺんに ひのと
想い出す昔夜店のカ−バイト 宏虎
この道を行けば故郷青薄 こすもす
汗みどろ合羽着て押す車椅子 せいじ
梅雨深し戸口に空の車椅子 せいじ
灯の消えし赤提灯や梅雨の月 豊実
なぞえ埋むほたる袋や旧街道 智恵子
朝稽古土俵ぶつかる玉の汗 宏虎
明易や雨戸とよもす暴風雨 やよい
等間隔にひまわり移植中学生 こすもす
水論の昔はありし放水路 たか子
ひと声で終わる初蝉昼下がり やよい
傘の柄と七夕笹を抱く児かな なつき
水害のニュース次々梅雨寒し 満天
雨催むらさき冴ゆる花結梗 ぽんこ
あじさゐの毱それぞれの雫かな 素秀
我が街の感染者数虫送り 明日香
梅雨寒し夫との会話ちぐはぐに 菜々
梅雨しとどアガパンサスは皆お辞儀 満天
桐箱に桐の匂ひや蔵涼し ひのと
葉畳に睡蓮鎮座二つ三つ はく子
土こぼし藷が藷ひく藷畑 みきお
退散の文字の多けり短冊竹 素秀
七夕や単身赴任終はりしと なつき
梅雨氾濫取り残されし友思ふ 智恵子
又夫のコーヒーブレーク梅雨寒し 菜々
梅雨籠りラジオ体操だけの日々 明日香
年一度逢瀬は無きや梅雨滂沱 もとこ
朝刊の豪雨の記事に手を合す 三刀
くちなわの首真っ直ぐに沼渡る みきお
2020年07月06日
トマトピューレことこと煮上げ梅雨籠もる 菜々
湧水の砂の動きや地球生く 宏虎
機窓下の虹一線や神の橋 智恵子
夏落葉潦埋め山雨かな もとこ
揺れ検出とノートパソコン蚊を打てば やよい
硝煙の匂ひ微かや遠花火 智恵子
雨音の時々激し梅の雨 こすもす
園庭に七夕飾り飛ばされて なつき
蝸牛ブロック塀が好物で 明日香
緑陰の風に解かるる恋みくじ ひのと
暴れ梅雨亜熱帯化の懸念とや たか子
黴匂ふ雑魚寝の山小屋九合目 はく子
古民家を改築したる夏館 せいじ
短冊と笹のふれあふ星今宵 みきお
山裾の一角占める半夏生 こすもす
荒梅雨に市街のくすみ洗いけり ぽんこ
山々が抱く一村青田風 ぽんこ
斜交ひに座して二人の夏座敷 せいじ
魚の吐くあぶく涼しき生簀かな ひのと
整然と植田やいまだ鴨入れず やよい
竹叢を丸く組伏せ梅雨滂沱 うつぎ
雨しとど紫陽花はまり重さうに 菜々
裾まくりつま先立てり梅雨しとど なつき
閑けさにあじさゐ雨の石畳 素秀
ぬばたまの闇を切りとる大花火 みきお
梅雨しとど検診帰り地蔵尊へ 満天
梅雨しづくピッと飛ばして葉が遊ぶ 明日香
船は皆丸のつく名や夏の海 宏虎
行き違ふライト眩しき五月闇 素秀
せせらぎや雀飛び出す夾竹桃 豊実
窓越しに雨脚眺め梅雨籠リ 三刀
雨の中ミニヒマワリは川沿ひに 満天
2020年07月05日
夜行バス眠れぬ窓の明易し ぽんこ
三味の音の川風涼し屋形船 素秀
大鳥居潜れば傍に黒蜻蛉 豊実
束の間の晴れ間に夏の野菜採り 明日香
お三時に唐黍二つ丸かじり せいじ
つつがなくビールで今日の終はり告ぐ もとこ
雲流れ姿現す梅雨の月 こすもす
梅雨空に散歩に誘う鵜の叫び たかを
街明かり揺らめくネオン梅雨の風 智恵子
廃線の錆浮く早さ夏の草 みきお
雨しずく落ちる竿先夕立あと みきお
藩侯も愛でし老松緑さす やよい
何も手に付かぬひと日の大昼寝 菜々
茅葺の青田の中の一軒家 うつぎ
ソーダ水泡鎮まるを期に本音かな たか子
夕食はトマト尽くしでありにけり 三刀
夏空へ青富士模する滑り台 なつき
握手せり勝者敗者の汗しとど 宏虎
今日もまた空は薄ずみ梅雨名残 菜々
旅終へて車窓に上る花火かな ひのと
気まぐれに振り回されし梅雨の空 満天
オンライン会議は踊る小暑かな せいじ
梅雨深し土鳩鳴き継ぐ曲輪跡 なつき
滴りて前掛け濡らす地蔵尊 たか子
夕立に追はれて跳ねしランドセル ひのと
五月雨や草葉に珠の連なれる 素秀
当たり棒入ってゐたりアイスクリン はく子
出目金の優雅に泳ぎ藻を潜る 宏虎
梅雨晴間往復多し宅急便 満天
口にして梅酒か梅酢確かめる 明日香
朝焼けに染む水鏡千枚田 智恵子
花ひとつフェンスはみ出す南瓜かな やよい
木陰から木陰グランドゴルフかな たかを
ほうたるや会議終へたる帰り道 こすもす
2020年07月04日
献血を呼び掛くる声梅雨晴間 せいじ
旅の宿の安否は如何に梅雨出水 やよい
家居してチャンバラ映画ラムネ干す かかし
山水に西瓜冷やして峡の宿 菜々
たそがれを父と待ちをる端居かな ひのと
梅雨出水 水が水押す放水路 みきお
蝸牛摘まんで移動させにけり こすもす
三密避けドライブスルーの梅雨最中 満天
玄関に淡き影置く百日紅 宏虎
別れても友等等しく梅雨の雨 たかを
えのこ草まずは更地へ生えにけり みきお
道迷ふいつもの夢や明け易し たか子
浜風に落ち行く蔦の花弁かな 豊実
甘き香の宅配便やメロン来る こすもす
羅や声音も変る女将かな 宏虎
荒梅雨や屋根落つ雨は滝のごと 智恵子
梅雨晴間市バスをやめて徒歩にせん せいじ
橋桁を叩き渦巻く梅雨出水 三刀
荒梅雨や眠れぬ夜の深呼吸 もとこ
アマビエの鬼瓦置く夏祓ひ なつき
波の間に亀の手剥がす夏の磯 智恵子
山一つ我が物にしてほととぎす たか子
田草取り太ももまでの長靴で 明日香
互ひの蚊追ひておしゃべり続けたり なつき
蹲のうきくさ雨にさんざめく 素秀
あぢさゐに包まれゐたり辻地蔵 うつぎ
クーラーに窓全開のヨガ教室 満天
祖母許に桑の実食べしはいつのこと 菜々
バス停へ一分ずぶ濡れ男梅雨 やよい
夏タオル丸めて猫のゐるごとく たかを
梅雨寒やテレビ相手の独り言 はく子
川風の西日の綺羅やちりめん波 ぽんこ
しろがねの水脈鬩ぎ合ひ鰹船 ひのと
良き風に風鈴の音の夕餉かな かかし
老鶯や雨の丹波の杉襖 素秀
2020年07月03日
半夏雨注射に泣かぬ姉妹かな なつき
夕凪の海坂越えて帰る船 素秀
高鳴るは水音ばかり万緑裡 はく子
髪洗ふ背中寂しき漁師かな ひのと
雨戸うつ雨音つよき夜涼かな やよい
就農の子等より有機夏野菜 やよい
咲き切って花弁広げる蓮の花 ぽんこ
通じあふ糟糠の妻冷素麺 宏虎
言の葉の生まるるやうに虹立てり ひのと
すれすれに舟傾かせ箱眼鏡 こすもす
青苔に化粧直しの楠老樹 素秀
梅雨寒やコロナ根絶程遠く ぽんこ
そこら辺夫とドライブ梅雨晴れ間 菜々
肩担ぎ金魚売りとて懐かしき 宏虎
雨音きくひと日寂しと梅雨の月 智恵子
梅雨寒や烏の留まる木の雫 豊実
中腹にほわほわ浮かぶ梅雨の雲 明日香
雨しとど疎水を急ぐ夏落葉 せいじ
のうぜんの鈍く重たき落下音 せいじ
蜘蛛の囲のシャンデリアめく雨後の夕 智恵子
集う老棺のはなし路地涼し たかを
糠漬けとキューちゃん漬けに採る胡瓜 明日香
地に触れて雨に打たるる手鞠花 三刀
青田波すずめ十羽の電線に かかし
お迎えの母とハミング植田道 菜々
凌霄花雨に散り敷き鮮やかに 満天
体育館への石段の脇夏椿 こすもす
焼茄子のガッテン料理バターと醤油 満天
7月来曜日感覚無きままに もとこ
虫干やモノクロ写真の笑ひ顔 みきお
絵心をそそる艶肌夏野菜 たか子
界隈を洗い終わりて白雨去る たか子
とお汽笛梅雨の晴れ間の風ぬくし たかを
塀のぼるでで虫つつく札所寺 なつき
京老舗鱧の料理の時価とあり かかし
大百足脚を揃えて止まりけり みきお
2020年07月02日
草刈り機園芸種避けなぞへかな 明日香
大西日やけどしそうなドアノブに 満天
白き指闇に流れる盆踊り みきお
人影のごと経つ雑木砦山 なつき
友人とようやく馴染む梅雨の入り たかを
小雨得てなんとつややか庭の茄子 菜々
赤シャツや案山子の護る夏の畑 たかを
茅の輪にはまだ青き香や七月来 こすもす
魚臭き釣り銭もらふ土用かな ひのと
現世や願い大きく雲の峰 宏虎
手術中待機や外は青嵐 やよい
夕端居見ざる聞かざる話さざる 宏虎
半夏生手入れ忘るる苑の隅 たか子
翡翠や水を離るる竿の先 ひのと
波に足さらわれ神子の夏越かな 素秀
形代をのみて大浜波高し 素秀
遠回り山路に垂れる蔓手毬 みきお
コロナ禍につぎつぎ中止夏まつり 智恵子
梅雨晴れ間除菌ティッシュと電車乗る 明日香
のうぜんの蔓隙間なき蟻の列 せいじ
刈り草の匂ふ河原に糸蜻蛉 ぽんこ
砦山登りてにお砦山上りて匂ふ花榊 なつき
建替の瓦礫を覆ふ大西日 満天
対岸に二つ聞こゆや牛蛙 豊実
アスファルト道に零れし凌霄花 せいじ
茄子トマトキュウリも庭に得てうまし 菜々
水分補給は常温にして端居かな こすもす
梅雨晴間下枝払いいと涼し 三刀
池の面這ひゐる松の緑かな やよい
山寺のひらかれし庭沙羅双樹 もとこ
彩雲の現れしひととき梅雨の夕 智恵子
2020年07月01日
のうぜん花電柱登り富士仰ぐ 智恵子
雨に濡れ妻と茅の輪をくぐりけり 豊実
西日さす玻璃戸艶めく高窓に 智恵子
梅雨雲の去りて西空あかね色 みきお
痛む背に胸をさすりし半夏雨 なつき
驟雨きて庭園駆ける猫車 やよい
雑草の中に溶け込む夏の蝶 ぽんこ
病葉の舟に負けじと歩を速め せいじ
蓮寂びて果托剥き出すあはれかな たか子
岩清水長寿看板順序待つ 宏虎
句座涼しアガパンサスを高く活け 菜々
デザートに葛餅のつくランチかな こすもす
半夏生くるくる小さきエコバッグ なつき
その泥に何か蠢めく蓮の池 たか子
放課後の学び舎包む大夕焼 満天
風通る座敷で昼寝乙なりぬ 宏虎
出水後川の濁りに山匂ふ 素秀
ビルの窓大夕焼けに燃え盛る はく子
湯の街のジェラート似合ふ石畳 もとこ
句会終えたちまち汗の主婦の顔 菜々
マスクして茅の輪を潜る夏越祭 三刀
卓涼しセクシーポーズ決める猫 たかを
遠く日の煙硝匂ふ運動会 みきお
産土神の重き鈴の緒梅雨深し うつぎ
ランプの灯消されてにほふ河鹿宿 ひのと
縁側を足袋すべりゆく冷奴 ひのと
日曜日の高校静か夏越祭 こすもす
青芝や濡れ縁に座す奥御殿 やよい
梅雨雲の開いて夕日沈みゆく 素秀
アガパンサス机上真中に館涼し 満天
雨上がり藤棚清き帰り花 三刀
姿よき松に宿りし凌霄花 せいじ
2020年06月30日
庭這つて雄花ばかりの南瓜かな なつき
天気予報外れて嬉し額の花 豊実
カルストの起伏のみ込み草茂る 智恵子
朱の橋に立てばはちすの花浄土 たか子
短夜やこの愚痴誰に語ろうか たかを
紙飛行機枝に着陸夏木立 智恵子
沙羅散れり読経流るる朝の寺 もとこ
潮の香の古里に来て明易し うつぎ
側溝の音さへ涼し植物園 菜々
梅雨しとど洪水警報テロップ音 満天
甘酒の試作レシピに忠実に こすもす
蓮池より順路始まる演習林 菜々
島中に花蜜柑の香満ちにけり 宏虎
海風にさらはれやすき夏帽子 ひのと
梅雨雫バケツを置くや楽奏づ 明日香
小流れに半夏生咲くひとところ はく子
空蝉の留むる松や岬果て 素秀
凌霄花色の重さに傾ぎけり みきお
雀の子飯粒咥え身のこなし ぽんこ
青嵐駅の自転車総倒れ やよい
みるだけでこそばゆきかな猫じやらし せいじ
5つ6つ掌にあり茗荷の子 三刀
梅雨滂沱畑へ行けぬ夫散髪 明日香
手花火の残り香さらふ夜風かな ひのと
カレンダーの余白ばかりや六月尽 満天
合掌の形(なり)して蓮の蕾かな たか子
紫陽花の大毬雨に額づきぬ せいじ
北の旅白夜とデイナー楽しめり 宏虎
荒梅雨や新図書館に長居せり やよい
雨音の強し包まる夏布団 なつき
石垣の狭む古道や苔の花 うつぎ
コロナ禍やマスク片手に散歩せり みきお
雨樋の溢れる音や男梅雨 素秀
潜るにも間隔保ち茅の輪かな こすもす
2020年06月29日
海坂のいまし開くや六月尽 素秀
はや豆が植えられ畑休み無し 明日香
華麗なる木々の中より夏の蝶 満天
真っ赤なダリアバンクシーの風船 智恵子
静かなるグランドゴルフ梅雨晴間 満天
稲荷待つ石のきざはし青時雨 もとこ
星形のブルーベリーの蔕涼し せいじ
油浮く池に白蓮神々し たか子
四万十の投網の中に踊る雑魚 宏虎
水すまし己が影連れ三段跳び ぽんこ
跳ね橋の跳ねて夏空打ちにけり ひのと
検温を受けて見学梅雨湿り やよい
紫陽花の毬揺れ少女らの去りし なつき
金魚の子いつの間にやら数が減り 明日香
日の盛り人影陰に消えにけり みきお
炎天下庭で野菜とひと時を たかを
泣く嬰の一匙もらふかき氷 なつき
庭走る鼬鼠の口に青蛙 素秀
歯科医院出て目を奪う白木槿 三刀
太鼓橋くぐり抜け行く夏つばめ こすもす
桜木の幹艶めけり夏深し みきお
油照ガイドは始終無愛想 やよい
犇めきて風鈴揺るるお堀かな こすもす
大夕焼けビルの窓々燃ゆるかに はく子
門川の水に触れもし凌霄花 せいじ
梅雨籠り季寄せに夢中明易し 智恵子
破れ家の錆匂ひ立つ驟雨かな ひのと
知らず来て蓮の花ある嬉しさよ たか子
子燕の今にも溢れ落ちさうな 宏虎
曇天に一際白し半夏生 豊実
2020年06月28日
雨蛙葉裏へくるり逃げ給ふ 宏虎
短夜の灯を消しひと日思ひけり みづき
牛蛙鳴くや池の辺小暗闇 たか子
初取りのミニトマトの名アイコとは 明日香
沙羅の花雨の激しく気になりぬ 宏虎
蝌蚪の腹網に掬われ光りけり 豊実
明易や雨音聞きつストレッチ なつき
今年また出番レトロな扇風機 菜々
雨蛙苔うごく如西芳寺 智恵子
駄菓子屋の店先涼しアガパンサス 素秀
梅雨晴れ間あれもこれもと切り戻し 明日香
昨夜雨に青梅点々落ちをりぬ こすもす
地ビールのホールにステンレスタンク 素秀
くちなしの今し開花や香の強き たか子
育てたくてまずは二株布袋草 こすもす
老い母の誕生日祝ぎ鰻食ふ せいじ
青楓せせらぎの音呂に律に ぽんこ
讃美歌の漏れ来るチャペル夏簾 せいじ
大杯へ雨粛々と泰山木 はく子
突風に青田一枚めくりけり みきお
ハンカチを貸して戻らぬ湯灌かな ひのと
新緑の山沈めたる気水池 やよい
カブトエビ植田に子等の声弾む たかを
翡翠見ゆ川沿ひ行けば砦址 なつき
寝返りを打つ嬰児や明易し みきお
トッピングの好みそれぞれ冷奴 満天
山寺を包む大樹や新樹風 智恵子



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