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2021年04月16日

単線を気動車で征く竹の秋 たか子
青麦の穂の出揃ひて剣山めき 明日香
クラスターに人陰もなき町おぼろ やよい
鉢物を並べ変へたり庭日永 満天
車輪梅蜂の羽音やけふ咲けり むべ
野鳩ひょこひょこと啄む春耕田 素秀
野に遊び妹背めきたる土筆摘む みのる
春眠や手からスマホのこぼれ落ち 豊実
紅殻の格子横切るつばくらめ 素秀
春昼や急に鳴りだす古時計 みきお
山肌を萌黄に染むる春日射し あひる
包丁の食ひ込 む刃先春キャベツ みきお
花水木笑顔いっぱい空へ向け 明日香
ぐう出して蕨の伸びる日向土手 隆松
夏座敷テーブルクロスもとりかえて 菜々
まだ雪も残る山肌黄水仙 こすもす
甌穴をあちこち見せて春の潮 たか子
春の夜の虹に灯ともる架橋かな みのる
花葎茶屋に動かぬ水ぐるま なつき
もうゐない坊主頭や葱坊主 凡士
仔猫抱く胸に爪たて張り付きし 宏虎
桜前線三日違いの津軽かな 凡士
鈴蘭の花軸でかき葉突き抜けて せいじ
チューリップ一望色を揃えけり 宏虎
対岸に佇ち覗き見る躑躅園 智恵子
迷ひたる深山の途中余花に逢ふ もとこ
大合唱鎮守の杜の百千鳥 智恵子
ゲレンデに乱れ咲きをり黄水仙 こすもす
単線の大きカーブや麦青む なつき
加齢なる病ヘルペス春愁ひ はく子
菜園の人の動きや日の永し 満天
春霖に本の校正はかどりぬ せいじ
川底に菜の花生ひて天井川 あひる

2021年04月15日

白き鐘春雨に鳴るあまどころ むべ
屑となり今年の花の舞台終ふ たか子
花冷えや猫座布団を占有す こすもす
鶯や転調しもて三度鳴く せいじ
中州より翔び立つ鳶の大翼 あひる
春の園孫のお古ですまし顔 たかを
鶯の来たる朝にはアールグレイ もとこ
わが庭を選りて来たるか初音聞く せいじ
加減せぬ爪立て搔きぬ仔猫かな 宏虎
踝を波の洗ふや潮干狩 素秀
目刺焼く強く匂ひし隣家より 満天
鷺の巣の生存競ふ池の密 豊実
風光るアシカのショウの水しぶき 宏虎
引潮の長汀に春惜しみけり みのる
山あいに子狸コロリ転げ落つ 智恵子
禾堅く衝くや蒼天麦青む 隆松
車椅子衝くもリハビリ風光る やよい
宮跡を鳴きながら揚ぐ雲雀かな 明日香
犬ふぐリ立入禁止の立て札に 満天
峡の寺庇に宿る岩燕 凡士
城若葉大黒松の抽んづる なつき
なんじゃもんじゃ筑波の山に金溢す 智恵子
飛行船のやうな浮雲春闌ける 凡士
宮跡に佇てば古代の春の夢 明日香
風いなす藤房細し三分咲き なつき
斜張橋さざ波立てる春風に ぽんこ
折紙で過ごす一日や春の雨 こすもす
春暁のうれしい便り曾孫生る はく子
玉垣に触れんばかりや花馬酔木 菜々
膨張色避けて手に取る春セーター 素秀
大木の芽吹き連なる賀茂川辺 あひる
雨を呼ぶ雲に芽柳落ちつかず みのる

2021年04月14日

酸っぱさがいいと葉も食う桜餅 隆松
揚雲雀声のみ残し虚空へと 明日香
藤房の揺れる海から届く風 素秀
すかんぽの穂先シンクロ風の土堤 あひる
ドクターは研修生や四月なり たか子
高階の視線はいつも春の雲 みきお
アラートや濡らす春雨鷲の門 素秀
若冲の静かに群れし蝶の昼 もとこ
先赤く蝋燭めけり松の花 なつき
直売のたけのこ三つ五百円 せいじ
午後五時もネオンの点かぬ遅日かな 凡士
永き日の買物帰り廻り道 満天
桜蕊払いて座せば加茂の風 あひる
うららけし悪口雑言飛び交いて たかを
若鮎の放流バケツ覗く子ら 智恵子
春愁を何処かに忘れ吾が心 宏虎
看板に手書きのトトロ巣箱掛く なつき
父よりも背の高き子の卒業式 みきお
寿老神の袂を揺らす若葉風 ぽんこ
逆光の道に迫り出すもみじ若葉 そうけい
むかで獅子舞うて五箇山春を告ぐ 凡士
せせらぎの聞こゆ高枝鳥の恋 豊実
チューリップ祭収束願うアートかな こすもす
つぎつぎと草葎より雀の子 せいじ
桜餅慣例となる句会かな 宏虎
庭の犬どこの仔猫か腕に抱き 智恵子
豆の花介護ホームの垣根なす みのる
希臘語の花名忘るる四月かな むべ
四囲の山しんと鶯聞いてをり 明日香
リラの雨ピアノの楽はノクターン みのる
チューリップ祭フラワーアートのアマビエ こすもす
山吹の風の万朶や主の声 そうけい
菜園の隅の明るき黄水仙 満天
聖火つなぐ万博公園囀れる はく子

2021年04月13日

立ち尽くす桜蘂降る中の人 隆松
稜線の見え隠れする春の朝 みきお
春風についつい遠出サイクリング 菜々
音立てて桜蘂降る待ち惚け 豊実
春深しグリコ事件の謎を読み もとこ
結界を緩め満天星躑躅かな 素秀
いつまでも妻に抱かれる仔猫かな たかを
敷石の目地ともなりて桜しべ せいじ
うららかや鐘打つ音に幸覚ゆ 宏虎
青き踏む足裏にもどる幼き日 あひる
玄関脇触れんばかりや濃山吹 こすもす
風光る湾に展べたる釣筏 凡士
老人と婦女子ばかりや春の園 せいじ
フリージアの玄関一歩に疲れ忘れ 満天
体操はいつもこの向き帰る雁 たか子
少女らの写真撮り合ひ野に遊ぶ なつき
毬ころげゆく蒲公英のなぞへかな みのる
石室の底を埋めし羊歯若葉 なつき
田一枚埋めつくしをり蓮華草 こすもす
ぜんまいののの字のの字にほぐれけり みのる
尖る葉もまろき葉もあり青き踏む あひる
涅槃図を神妙に聞く吟行子 明日香
行く春や不遇の皇子を偲びつつ 明日香
里山の棚田縁取る芝桜 智恵子
姉逝きて娘一人に春の行く はく子
偉丈夫の脚立に松の緑摘む 素秀
春笋の柔らか箸のすすみけり 満天
画材屋の客長居せし春時雨 むべ
待合室無言無機質四月尽 たか子
父よりも背の高き子の卒業式 みきお
ものの芽の水面の緑百色ぞ そうけい
電線に睦ぶ番や初つばめ やよい
笹落葉蜥蜴の極く這いまわる たかを
植え替えし花壇へ春の雨待たる 菜々
囀や神社の杜は鳥の恋 宏虎
工場の垣たんぽぽ残し草引く漢 そうけい
巣燕に三つ口あり駐在所 凡士
テニス試合今度こそはと花は葉に ぽんこ
早朝の団地に唸る草刈機 智恵子

2021年04月12日

曇天の地上華やぐ芝桜 満天
妻機嫌ピーピー豆を吹き鳴らし みのる
そよ風に薔薇垣匂ふ散歩道 菜々
送りしは初筍と都会の子 やよい
春の野に無知こそ楽し猫走る たかを
室生寺の長き階段春暮るる 明日香
あどけなき葉の重なりし若楓 ぽんこ
石灯籠両袖飾るさつきかな ぽんこ
ジャケットに袖を緑のオーガスタ 凡士
揚雲雀飛蚊症かと疑ひぬ せいじ
土匂ふただ今芝生養生中 たか子
昼時の気温上昇しらす丼 豊実
暖かや氏神さんまでウオーキング 菜々
山葵田や清冽な水喜べり 宏虎
花の中仁王は憤怒緩めるや はく子
石積みの隙間に紅し芝桜 素秀
もの忘れ笑ひ飛ばすや花は葉に あひる
春燈下鏡前にある翠髪 隆松
ほおざしの木箱に届く海ほのか 智恵子
野に遊びつつ偕老の朝散歩 みのる
風船の空へキリンの首伸びる 凡士
竹林のをちこち竹の子のつむり せいじ
花過ぎに教会来る中学生 むべ
春キャベツむけば青虫ころげ落つ 智恵子
聖火キス百九歳の決めポーズ あられ
春寒に育苗の手間掛かるとや たか子
遠足の声も膨らむ一両目 宏虎
初めてのおつかい軽き春レタス あひる
正調の鶯鳴くや吉野山 もとこ
おひとりさま生きづらき世や月朧 むべ
櫻蘂降りし水面に空の青 隆松
遮断機のしばし閉ざして蝶の道 素秀
好プレーに老いも歓声春の空 こすもす
花大樹幹くろぐろと浮かびをり 明日香
ジャスミンの何時もの角に立ち止まり 満天
雌猫の見上げる先に燕の巣 たかを
海苔粗朶をそびらにスピード上ぐ渡船 なつき
うららかや渡船に多き二人連れ なつき
桜蕊も踏んで芝生のゴルフかな こすもす

2021年04月11日

父の忌の食卓に薔薇挿しにけり あひる
連日の貰ふたけのこもて余す やよい
アリ二匹踏ん張つて引く獲物かな みきお
旅先の造り酒屋の燕の巣 豊実
蒲公英や眠る幼の指先に むべ
菜の花やすっぽり隠るかくれんぼ 宏虎
記念樹はまだ幼木や杉菜生ふ せいじ
茎立ちて見事なやんちゃ捨て畑 たか子
葱坊主背丈性格同じなり 宏虎
遙拝所へ裏参道の著莪明り なつき
朝光ゲの眩しき桃の花ざかり 素秀
電子機器何か不機嫌春闌くる はく子
春の雨根分けに増ゆる鉢並べ なつき
み吉野の花過ぎ去りし山静か もとこ
今年また茹で筍を瓶詰めに 明日香
玄関を一回りして初燕 明日香
末つ子の甘えん坊が入学日 みのる
黄の土手に贅極めたる花吹雪 智恵子
恐竜の欠片かと掘る日永かな 凡士
小流れのしぶきに艶や一花草 隆松
草の芽のじわり広がる河川敷 みきお
足延ばす散歩の先よ菫草 隆松
重なり合ふ神籤に覗くさつきかな ぽんこ
奥能登の海嫋やかに雪割草 凡士
入学児母ふりかへり見つ列に みのる
咲き満ちて石垣を緋に桜草 ぽんこ
ちりちりと万朶をくるむ花蘇枋 せいじ
葉桜に静けさ戻る公園に 満天
花筏川の淀みにひと休み 智恵子
ままならぬ友のお見舞い花の冷え こすもす
転がりて王蟲の如き春筍 素秀
閉ざされし校門の隅鼓草 満天
裏庭はカラスノエンドウ花ざかり あひる
春帽子ちょっと思案のウォーキング こすもす

2021年04月10日

春筍湯掻けば又も届けくれ やよい
玉垣へ触れんばかりや花馬酔木 菜々
供花の椿音立て落つる一人の夜 はく子
つちふるや春夏冬中の板傾ぎ なつき
春の空引っ張って行く飛行雲 たか子
街路樹の風にうす紅花水木 満天
母が吹き子が追ひかけてしやぼん玉 せいじ
壺焼きの傾き海をこぼしけり 素秀
花片の風に震えるチューリップ 豊実
山に住み海知らぬまま目刺し焼く みきお
図書館へ木の芽通りをとはなりぬ こすもす
チェンソー響く山林春日燦 智恵子
発音のレッスン春日のオンライン そうけい
観潮船鳴門の渦を想い出す 宏虎
凭れゐる恋するごとくフリージア ぽんこ
三角の空き地タンポポ園となる あひる
たこ焼の出張販売花吹雪 こすもす
“冷”を押す自販機のお茶花は葉に 凡士
囀りのまなかに昼寝宮大工 凡士
初蝶や勝利に湧きしタイガース 宏虎
葉を摘みしとき山椒の花揺れて せいじ
多摩川に渡しの跡や朝霞 むべ
一片の伸びる花びら延胡索 隆松
木蓮のいさぎよく散り今は葉に 満天
暖かき土踏みしめて畑打ちぬ みきお
本堂に登る顔へと花の雨 隆松
春田畦自転車押して郵便夫 素秀
樹影いま深海めきぬ蝌蚪の国 みのる
暖かやブルーベリーも色づいて 菜々
菜の花や人と猫棲む河川敷 もとこ
手大きく振れば次々シャボン玉 あひる
杜甫李白白居易の碑に囀れる みのる
歩道橋錆隠すごと蔦若葉 智恵子
黄砂降る抜け道急な窯場道 なつき

2021年04月09日

一方通行の路地逆走の春落葉 なつき
囀りの樹下に佇む白杖子 みのる
ついばむは白き小花や雀の子 あひる
模様替え俳誌身近に春灯下 たか子
花見団子二本歯抜けのかぶりつく なつき
行く春や浮き立つている四囲の山 明日香
ちゅうりっぷ蝶を迎へておちょぼ口 はく子
春陰の隙抜く日差し光る苔 隆松
目借りどき信号待ちの大欠伸 素秀
常濡れの睨む不動の春日向 ぽんこ
クラス替え泣く子笑ふ子リラの花 むべ
さまよへば杜の大樹に百千鳥 もとこ
羽音つよく草の中より雀の子 あひる
川沿ひの低く飛び交ふ初燕 満天
さざ波の駆けて乱され花筏 智恵子
一瞬の水輪は泥を引く燕 素秀
ふるさとは百花繚乱深呼吸 あられ
花冷えや旨いうどん屋町外れ 宏虎
春風の窓全開に体操す 満天
そそがれし黄金の雫甘茶汲む 智恵子
踏切を貨車長々と過ぐ遅日 凡士
いくそたび来し須磨なれや花は葉に みのる
努力てふ言葉の重み復活祭 明日香
ジャスミンの風に咽びつ試歩の道 やよい
山村の一家総出の入学式 みきお
今朝の池水面色なし豆の花 そうけい
蒲公英だらけのグランドサッカーゴール二基 こすもす
図書館を出でて明るき遅日かな たか子
入学式声高父兄に諭す子等 そうけい
登校の子らに触れもし八重桜 せいじ
里墓地の天蓋となる桜かな 隆松
句会へのフロントガラス春時雨 こすもす
初蝶や羽休ませて草に消ゆ 宏虎
稜線に残る鴇色春夕べ みきお
幼子の紺のブレザー八重桜 豊実
校門に仁王立ちして桜大樹 せいじ
花冷や小面にある泣き笑ひ 凡士

2021年04月08日

コロナ禍に消えし予定や花は葉に みのる
かたばみの群れや顔上ぐ東南東 むべ
燕来たとガレージにシート広げけり 満天
見初めたり雨後の猩々袴かな 隆松
一村の源泉統べる花あしび 素秀
付き添いの父母の誇らか入学式 ぽんこ
藤の房風をとらへる程ならず たか子
ナンクロが解けて投函春夕べ たか子
花まつり子らにビンゴのお楽しみ はく子
ばか高き春筍にのけぞりぬ あひる
腰入れて八十路の父の大くさめ なつき
猪口に置く木香薔薇の花の房 せいじ
美容院雑誌もなくて目借り時 明日香
壱岐で食べ雲丹の高値に納得す 宏虎
喚鐘に僧居並びて花の寺 はく子
咲き染むる紫の棚藤の房 智恵子
花疲れ帰路の背中に眠る吾子 智恵子
珈琲を淹れ囀りのなかに入る 凡士
朝日差し霞生まるる谷の晴 隆松
駆けだすや老犬老女風光る たかを
太閤の座りし石も名草の芽 もとこ
回転寿司浅蜊赤だし注文す 宏虎
味醂蔵ならぶ小路やつばめ来る なつき
花吹雪浴びつつグランドゴルフかな こすもす
蟻たちに仔猫見えずや大宇宙 たかを
縄電車児ら一列に葱坊主 凡士
ゆくりなき人事異動や花は葉に みのる
制服の少し大き目新入生 満天
青空の入学式にマスクなし 豊実
冴返るコロナ感染すぐ傍に やよい
丹色もて葉先ふちどる若楓 せいじ
石積は水軍の城春岬 素秀
麻袋かぶり朝寝か春筍 あひる
春風にペダル軽やか老夫婦 菜々
祥月命日あの日も今日も春爛漫 こすもす
テニスサーブ身をそらせれば春の虹 ぽんこ

2021年04月07日

コロナ禍を儚むエール花吹雪 智恵子
春愁や通天閣に灯る赤 たか子
沈丁花風に香りのありしこと みづき
燕来る古巣探せど空き地なる 智恵子
至福なる背ナに春浴び庭仕事 明日香
玄関前今日も片付け飛花落下 たかを
晴明の空の愛おし何処までも たか子
村はずれ蛙合戦耳に付く 宏虎
せせらきに触るるや里の墓地桜 隆松
請求書よく届く日や春の暮 明日香
カルガモの引越しのやう新学期 凡士
テニスコート花屑まみれボレー打つ ぽんこ
淀日永ぽんぽん船は楽鳴らし 菜々
竜天に龍の子太郎の冒険譚 凡士
幔幕を張りプリムラの展示会 せいじ
花筏鯉上り来て乱しけり 満天
大口をあくよな谷間やま笑ふ 隆松
駒返る草を跳び越ゆ野原かな みきお
蛤のパッと開くや祝膳 宏虎
腰屈め菜の花畑羽音聴く たかを
句座のどか翁おうなの集ひては 菜々
売切れて栄螺はつかぬカレーかな こすもす
春遅し光りと影の鬩ぎあひ みきお
たけのこ煮て送らむ嫁はタイの人 あひる
暮の春肘まで蒼く染め藍師 素秀
鐘撞て虚空に消ゆる花の寺 もとこ
八つ橋に座しスケッチす春うらら せいじ
散り初めし花へと小犬抱き上ぐる なつき
囀りと朝陽やさしき磨りガラス あひる
絡み合う互いのつるに豆の花 そうけい
風に寄り風に離るる花筏 満天
花吹雪かつて軍馬のかけし谷 みのる
チューリップ赤白黄の揃い咲き 豊実
松の蘂天の住まひを指さしぬ むべ
杭の先微動だにせぬ雀の子 こすもす
雨意兆す白木蓮の落ち着かず みのる
奥座敷紙燭に揺るる春の闇 素秀
ランドセル鼻高々の一年生 ぽんこ
大いなる空に広ごる八重桜 みづき

2021年04月06日

松の秀へ高舞ふ須磨の落花かな みのる
新じゃがの「インカの目覚め」てふ旨さ たか子
印結ぶ遍路を真似て指立てし 素秀
故郷へついにコロナ来犬ふぐり みきお
春筍や仔猫のやうに籠の中 あひる
おめでたうにて始まりし復活祭 せいじ
同い年と知るより会話長閑なる たか子
手を合わすお堂ウグイス本調子 こすもす
作業員一服する土手蒲公英 こすもす
のどけしや縄文土器の大眼鏡 凡士
曇天の閉ざす校門花水木 満天
釈迦の縁詠歌延々仏生会 宏虎
雨受けて形崩さぬ花水木 満天
紅葉の芽杉の切り株選びをり 明日香
軽トラに店開きして春たけのこ あひる
職引きて夫は甘党新茶汲む なつき
鳥の声追へば庭先豆の花 そうけい
清明にせせらき高し谷の晴 隆松
一本の桜ふぶきに父母眠る もとこ
葉脈の夕日にあらは庭若葉 せいじ
合格の野太き声や変声期 みきお
雲丹を盛る軍艦巻の匙加減 豊実
入学児祝ふ夕餉の手巻き鮨 智恵子
紺リボンかたち決まらぬ入学式 むべ
桜舞ふ広場は子らの鬼ごっこ ぽんこ
大空を悠々泳ぎ凧着地 宏虎
弘法の鉄の笠錆ぶ滝しぶき なつき
割らずおく孫に貰ひし染卵 みのる
葉桜の大坂風のとほる道 素秀
午後五時の谷中だんだん鐘朧 凡士
四世代同じ学校入学す はく子
石上東天紅の春の鬨 明日香
夢ひとつ生まれ屋根越ゆしゃぼん玉 智恵子

2021年04月05日

詠むことのあと何日か花は葉に たか子
コーヒーのがぶ飲み効かず目借時 智恵子
尾根伝ふ芽吹きの彩の高みへと 明日香
押すことも馴れて日永の車椅子 やよい
七曲り不意に桜の現るる 素秀
クッキーを分かち合ひたる復活祭 せいじ
伊根の春鷗ひきつれ遊覧船 凡士
散りて直ぐ褐変したり白木蓮 こすもす
残り鴨ペットボトルと漂へり なつき
山門で切り抜いて撮る花の道 隆松
山門に雨宿りして初音聞く なつき
柿衞は句集の多く竹の秋 宏虎
強風に菜花揺れてる笑むごとし たかを
振り返り振り返りして花の道 うつぎ
花片を盆にあしらふ祝膳 豊実
花吹雪ひとの首みな空へ空へ たか子
老夫婦ラジオ体操花のもと もとこ
須磨句碑に詣でて吾の虚子忌とす みのる
音楽の流れでるやうさくら散る あひる
雨晴れてみどり葉つけて残る花 満天
家と田を往きつ戻りつ夕燕 素秀
花御堂設へ子ら待つ不動堂 はく子
騒つきしこころ静まる春の雨 せいじ
豆画伯個性ゆたかに染卵 みのる
山肌の深き林の大桜 明日香
若芝に野鳩ら集ふ雨後の朝 むべ
強風に落花舞い散る土手の道 ぽんこ
衝突を回避あはやの吾とツバメ あひる
島と島渡る大橋風光る 智恵子
家鳴りして目覚むる夜更け冴返る 凡士
硝子戸越し日毎膨らむ木の芽かな こすもす
手を繋ぎ母もコサージュ入学式 満天
古刹ある岬の裾を花霞 隆松
菜の花の鬼貫精気認めけり 宏虎
海棠の雨滴はなみだ俯ける うつぎ

2021年04月04日

桃の花溢れる瓶や展示会 こすもす
御室来てやうやう終はる花のたび もとこ
掘り出し物さがす落花の陶器市 なつき
鴉の三尾口許寄せる花の空 たかを
切り株の所々に名木の芽 明日香
新梢の柵を突きぬけ復活祭 むべ
のつたりと釣船たたく春の汐 凡士
綿雲のベレー帽載せ山笑ふ みのる
島立ちの日や桟橋に大漁旗 凡士
仔牛鳴く牛舎に淡し春灯 素秀
まん防の高層都市や黄砂降る 豊実
忘れ霜踏みしめ歩く万歩計 みきお
挨拶の笑顔とお辞儀新社員 満天
薔薇アーチ虻中空にランデブー みのる
陽光を弾く流れや土筆土手 隆松
髪切って襟足すがし春の雨 やよい
八重ざくら交番前のサザエ像 智恵子
春満月軒を掠めて上りけり みきお
日もすがら満開揺らす花の雨 満天
表札の有るごと来たる初燕 たか子
憂いなく千年桜咲き誇る 明日香
境内の句碑を目がけて桜散る 宏虎
花吹雪追ふ子の髪の花飾り 智恵子
道に沿ふチャペルのベンチシクラメン せいじ
初蝶や羽化せし処翅濡るる 宏虎
振り分けの春荀二つドアノブに 素秀
改定といふ名の値上げ四月来る せいじ
急磴を来し人つつむ花万朶 なつき
名の由来納得の島山桜 こすもす
浜入るに逃げ足はやし春の鴨 隆松
カメラマン待たせて菜花意義正す たかを
復活祭受付台の彩たまご あひる
春雨や降りみ降らずみ生めきし たか子
法要や読経途切るる花吹雪 そうけい
老犬の弱りし一歩花の屑 ぽんこ
竹の子の穂先鋭く転がりぬ あひる

2021年04月03日

退院の支度早々(はやばや)春うらら みきお
虻一尾止まりて揺れる菜花かな たかを
蛤をまさぐる足の裏笑ふ 智恵子
包丁の入るや尾を撥ね桜鯛 やよい
ロードミラーにピンクの瞬間芝桜 こすもす
屋根覆ふモツコウバラの気儘ぶり あひる
花下に笑む老母少女の顔となり みのる
水口にひしめく蝌蚪のはしゃぎをり 素秀
見下ろせば海見上ぐれば花の寺 凡士
主なく苔むす園に金盞花 隆松
春の宮巳の神杉へ生たまご 明日香
潮満ちてしばしたゆたゆ花筏 みきお
幼年の記憶薄れて海朧ろ たか子
裏返り天道虫の伝う網 たかを
鐘一打参る墓石に花吹雪 智恵子
朱唇褪せ春を惜しめる観世音 素秀
屋台カフェ出でて欅の芽吹き下 うつぎ
石舞台上にひよどりの動かざり 明日香
池の面の夕日を隠す花筏 そうけい
南禅寺甍にかかる朝桜 ぽんこ
春の夜の校舎の窓の残る灯に 満天
帰るさのマイカー花屑まみれかな みのる
花屑の渦を残して塵芥車 せいじ
春まつり土俵の準備着々と こすもす
見上ぐれば比叡に添ふや朧月 もとこ



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