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2021年01月14日

煮凝りの鯛の目玉を戴きぬ 宏虎
蝋梅の開花一輪空の青 豊実
ワイパーが動かないほど霜の朝 明日香
玉の日に透く蝋梅の濃き香り 智恵子
鴨鍋や比良の嶺風吹かれきて 凡士
喪中家に墨の匂ひの寒見舞 素秀
寒凪や無防備にふと外出す たか子
幹に鍬枝に手拭ひ梅の花 潤道
風花のいつのまにやら吹雪きへと こすもす
人日や昭和の御世も語りぐさ みのる
可惜夜の明けて霜踏む家路哉 音吉
腰下ろし伸ばす手に触る仏の座 智恵子
餅花やコロナ禍に鎖すアーケード みのる
黄泉の国かくある景か枯れ尾花 潤道
夕暮の歩道迫り出す冬木の芽 せいじ
長老の片肌脱ぎや弓始 なつき
白鷺の五羽それぞれに冬の川 もとこ
雪雲の裾よりこぼる日射しかな やよい
壁に貼る番付表や小正月 こすもす
ふんまえる自粛生活山眠る ぽんこ
植替えしビオラの鉢に雪降り積む あひる
牛の尾の左右に揺れて草萌ゆる 音吉
三人居てただストーブの音ばかり あひる
追憶碑ぽつんと残し川普請 なつき
坪庭の余白を埋め草萌ゆる せいじ
寒晴の動くものなし公園に 満天
陽だまりの冬芽ふっくら天を突く やよい
冬日浴ぶ猫吹抜けの一等地 素秀
臘梅の日差しとどめて香を放つ 満天
酒米がとどき呉春の寒仕込み 凡士
玄関を叩き屋根へと石叩 三刀
雪融けて球根伸びる植木鉢 明日香
託されし老犬と吾春を待つ むべ
気品ある俯き勝ちの野水仙 宏虎

2021年01月13日

なんとなく日差しやはらか春隣 明日香
冬日受け白の耀ふ鷺一羽 やよい
集めればボールひとつの雪残り 明日香
底冷えのいびつなへこみお砂踏み なつき
水鳥を浮かべて眠る印旛沼 音吉
界隈に一つの色や冬菫 たか子
幼らの吉書コロナに負けるなと みのる
梅の花なんの破寺満開ぞ 潤道
おでん屋は稲荷の社前雪催ふ 凡士
寒晴や公園の木々艶めける 満天
故郷の菜花に出合う売り場かな あひる
風花や掴めさうなり掴み得ず 宏虎
さへずりの声掛け合ふや冬の鳥 むべ
ステイホームこそコロナ禍の恵方道 みのる
雪解けの畑に大根引く漢 三刀
数の子はちびりちびりと食すべし せいじ
五箇山の“結い”でつなげる雪下ろし 凡士
竹馬に親の背越ゆる笑顔かな 素秀
初場所や小兵力士技多彩 宏虎
寄生木の高孤に露冬木立 智恵子
どんど燃ゆ躍る炎の影法師 智恵子
凧揚げやパパの厳しき声の飛ぶ あひる
マスク出づ眉太く描く初鏡 なつき
雪の原樹下に逃れる奈良の鹿 音吉
左義長の焦げあと残る郷の宮 こすもす
那智黒に小雪舞い散る宮詣 ぽんこ
店頭の春待つピンクシクラメン 満天
冠雪に遠山尾根をあらわにす 素秀
夜半の冬闘病長き夫想ふ やよい
初詣兼ねて出かける散歩かな こすもす
直列に立ち尽くす鴨池凍る せいじ
連凧や一糸乱れず揃い踏み もとこ
ぽろぽろと蕾落として梅を切る 潤道

2021年01月12日

出初なる放水国生み島へ向け みのる
七連凧きらりと光る淀の風 あひる
水掻きの閉じ込められし初氷 豊実
初吟詠鏡の湾に広がリぬ 三刀
雪景色添えて友よりメール来る こすもす
肉厚の葉に白雪のふんわりと せいじ
戸を繰れば一変するや雪あかり 満天
追ひかけて孫の爪切る七日かな 潤道
しんしんと鹿の眉間を雪ぞ降る あられ
風に耐ふ冬たんぽぽの穂絮かな なつき
日の光いっぱい吸ひぬ福寿草 宏虎
あちこちと治療のはしご去年今年 やよい
成人の日に寿ぎと期待寄す たか子
鴨七羽同時着水インパルス 音吉
山道具部屋に亡夫の腁薬 むべ
玄関の曇り硝子に雪明り せいじ
黎明に一柱立ちし大どんど みのる
川氷る風の意のまま模様描き 明日香
松過ぎの体重増える餅太り 三刀
風を受けしなる羽音や初烏 みきお
白息の止まりて射手の矢を放つ なつき
雨上がり畦に氷の光る道 智恵子
メール来る初雪に友はしゃぎつつ こすもす
庭石に斑に積もる今朝の雪 明日香
ボール立て仁王立ちするラガーかな たか子
双六の半ば再従兄弟の名前聞く 素秀
鰤起し伊根の舟屋を震はする 凡士
連凧の忙しく向きを変えにけり あひる
初詣戎様にとお札買ふ 宏虎
自然のまま干柿となり鳥の餌に ぽんこ
河渡る寒灯の貨車煌めけり もとこ
雨粒がいつしか雪に音も無く ぽんこ
雨音の止み六花舞ふ夕の黙 智恵子
中庭のベンチに二人雪だるま あられ
大垂氷木琴のごと弾きけり 凡士
寒風に横一列のインコかな 音吉
脂浮く鰤のあら煮の甘きかな 素秀
初雪やふはりと包む庭の木々 満天
冬の雨鳩遊びゐる潦 やよい
三寸の紐に暴るる虎落笛 潤道
雪原に光り一筋朝あかね みきお

2021年01月11日

乙女の矢ふはりと落ちし弓始 なつき
老松の手当のごとく菰巻きす なつき
応援の声さらひけり空っ風 たか子
去年今年身辺整理続きけり もとこ
日が恋し人が恋しと落葉焚き 潤道
糟糠の妻もほろりと屠蘇の酔い 宏虎
裸木の野路に顕や鳥の贄 智恵子
二羽の鴨鴛鴦ほどの間にあらず 音吉
冬銀河ウルトラマンの星探す 凡士
隠れたる竜の髯の実探り当つ むべ
疎らなる自転車置き場冬日和 みきお
晴れ上がる空の奥より虎落笛 せいじ
初暦一字記して始まりぬ 素秀
大徳の早や晩酌と日短 潤道
初氷のこる蹲夕茜 智恵子
鏡開手慣れぬ夫の善哉炊き ぽんこ
粒ごとに光り溜めけり実南天 みきお
川凪ぐや漁場知りたる離れ鴨 音吉
点眼のタイマー忙し日短し やよい
成人式毀滅の刃の装いに 満天
弾初めのエレクトーンやハミングも こすもす
欄干に川見て鳴けり冬の鷺 素秀
白サギの所在なさげに薄氷 たかを
手焙やぜんざいを待つ五番札 豊実
縫い初めや針山母の編みしもの こすもす
年明けて活き活き窓辺のシクラメン 菜々
それぞれの母校に集ふ成人式 満天
冬日差し黒猫ばかり出会うかな たかを
百歳は近くて遠し福寿草 宏虎
庭の葱も加えて今宵はすき焼きに 菜々
蝋梅のふふみて鈴の鳴るごとし あひる
日当たりの綻ぶ冬芽見てゐたり 明日香
氷張る手水鉢の上雪片が 明日香
蝋梅のつぼみをのせて写メ送信 あひる
氷張る素焼の植木鉢の底 せいじ
ガッツポーズラガーの胸の先に空 たか子
眠る山117と灯りけり みのる
灯籠みな絆と記す阪神忌 みのる
雪を抱く立木の見せる裏表 三刀
奥能登の二重に構ふ風囲 凡士

2021年01月10日

正月は百回したと母笑ふ 潤道
枝ぶりに花も見てよと梅の花 音吉
的中に姿勢揺るがぬ弓始 なつき
屋根よりの雪崩るる音に耳をやる 三刀
冬耕の夕日に走るトラクター 素秀
舞鶴の母に届けよ鶴の声 音吉
つるつるの朝陽映して初氷 たか子
アルバム繰る老いの茶の間へ冬日濃し 菜々
弓始め零度の杜に集ひけり なつき
凍て道のへっぴり腰やな滑りそ こすもす
泥煙して身じろぐや寒の鯉 満天
書初へ母いそいそとデイケアー せいじ
勝利する地元力士の初場所に 満天
ポタポタと滴止まらぬ軒氷柱 こすもす
川堰に種の違ふ鴨集まりて 明日香
氷瀑や巌に白き水の音 素秀
香り立つ成人式の晴れ着の娘 やよい
神御座す天の真青に淑気満つ むべ
軸見らず梅を見らずに客帰る 潤道
吹き荒ぶ厄除祈願初氷 豊実
寒禽や外人墓標苔むす字 ぽんこ
松十日そろそろ行かむスーパーへ 菜々
今年もて最後と記す賀状多々 みのる
ラガーらの滾る熱量花園に 凡士
大混雑情けの嬉し初湯かな たかを
黒豆のあと少しだけ鎮座せり もとこ
ボール投げ女児とママとの冬日かな たかを
しみじみと寒の蜆をすする朝 凡士
コロナ禍や二部制といふ成人式 やよい
朝ぼらけ風紋のまま凍る川 明日香
御鏡やお餅に代へてりんご積む せいじ
幸せの写真満載せし賀状 みのる
腰に来し一病なだむ去年今年 宏虎
雪の朝出窓に猫の姿なし 智恵子
清掃日ほうき片手に御慶述ぶ たか子
石磴の長きを見上げ初参り 智恵子
屠蘇祝ふ妻に感謝の照れ臭し 宏虎

2021年01月09日

里山の裾は日だまり大根干す 菜々
悪びれず推定無罪冬の海 音吉
荒れ庭に時々雀たまに狐狸 邑
初空に漁師の町の大漁旗 凡士
やれやれと外出戻りを湯豆腐に 菜々
目覚めれば向かいの屋根の雪明り やよい
年またぎ汁まで無きやおでん鍋 もとこ
受験生不寝の灯りや寒波来る むべ
寒梅の日向に開き初む蕾 素秀
正月は何処へも行かず来客も 宏虎
公園の芝たちまちの雪化粧 素秀
七草を持つ泥の手や母戻る 智恵子
骨酒に榾火に酔ひて山の宿 凡士
稜線の見え隠れする雪時雨 みきお
リーモトの初糶始まる港町 みきお
時はるか初湯に妣の細き背な たか子
初活けや立華の香り六角堂 音吉
初凪を踏んまへて反る大架橋 みのる
玄関に積もる雪掃く竹箒 三刀
健康と財を願いし初戎 宏虎
鷹匠の野に美しき佇まい 智恵子
紅白の丑の落雁初茶の湯 なつき
北風や真っ直ぐ続く通学路 たかを
列島はコロナの好きな寒波来る ぽんこ
どっしりと富山の城は雪化粧 やよい
紫の霜焼けの手や茶を点つる なつき
羅漢顔ああだこうだと燗熱く 潤道
複数のカーブミラーに寒夕焼 せいじ
冬籠り爪先立ちで筋トレを 明日香
御院家の法衣膨らむどんど焼き 潤道
雪景色空振りになる予報かな 明日香
カレーライスへソース代はりの寒卵 満天
新しき年バリカンで刈り上げし せいじ
群れで来て一羽に一枝初雀 うつぎ
舳先いま初凪の浦二タ分に みのる
列島はコロナが好きな寒波来る ぽんこ
初雪や信号待ちのワイパーに 豊実
寒晴や川面の流れきらきらと 満天
飛び立ちて二声三声寒鴉 たかを

2021年01月08日

出不精が習い性なる寒波かな 明日香
GoToや冷凍みかんは三個入 邑
束ね出し束で届きしねんがじょう 宏虎
ゲレンデに流るユーミンリフレーン 智恵子
師の寿ぎ句記して日記始めとす みのる
六日まだ届かぬ賀状に案じをり はく子
はこべらを庭より足して薺粥 むべ
悴みて干し物手間に焦りけり 満天
月冴ゆる書類の重き鞄かな 更紗
雪しぐれ沖のタンカー見え隠れ 智恵子
風花や自粛の街に踊りける もとこ
冬ぬくし友に曳かれて脚曳いて たかを
朝まだき先ず確かめる屋根の雪 こすもす
しずり雪枝撥ね鳥の跳ぶことも 音吉
日だまりに鳩のふくらむ寒さかな 凡士
寒波来て手足揃はぬ体操に 満天
初詣人の背中を見るばかり 潤道
荒北風にもぎとられゆく葉の尽きず せいじ
陽にからみ日向啄む初雀 宏虎
雪を抱くブロッコリーに群れる鳥 三刀
初雪や一瞬積もる浪速の街 ぽんこ
あり合せなる三つ葉もて七日粥 せいじ
一桶は神水仕込み味噌造る なつき
初御籤吉や凶やと晴着の子 凡士
ゴミの日を待つてましたと初鴉 みのる
心身に刺さるひと言雪催 やよい
真新し杉桶に搗く令和味噌 なつき
肩ならべ老い励ましつ七日粥 小袖
一年を託すに軽き破魔矢受く たか子
今も耳に七草囃す妣の声 やよい
枯草のまだ残りをる二の鳥居 素秀
幼子のやうに泣く母雪催 更紗
手水舎の水いただいて花八手 素秀
冬牡丹観音様のお慈悲かな 音吉
上段の自転車降ろす着膨れて 豊実
初詣一重瞼の巫女の舞ひ 潤道
籠らずにおれぬ寒さや今日もまた 明日香
動物の足跡数多雪野原 こすもす

2021年01月07日

風の恋切なく揺るる遊蝶花 音吉
侘助のかすかに揺るる風の色 ぽんこ
紅つばき落ちて苔のベルベット 智恵子
初句会花びら餅も配られて はく子
福笹に笑顔を吊るす娘かな 素秀
薄味の妻の手加減七日粥 豊実
七草やコロナ、コロナで明け暮れる 三刀
重ね着や右の手袋見当たらぬ 邑
着膨れて我が他人めく影なじる なつき
御慶のぶ心地に須磨の句碑めぐる みのる
七草やパックの絵柄囃しける もとこ
空白も思ひ出詰まる古日記 みきお
七種の名を言いながら青き食む たか子
御老人こけて仲間と初笑い たかを
大雪予報迎え撃つ気の買物へ こすもす
仕事始め移動図書館パンダ号 やよい
淋しき日白鳥の目と吾の目と 潤道
蝋梅の大豆ほどにも膨らみぬ せいじ
水涸れて地層の貝の息づかひ むべ
箒目の残れる社小鳥来る みきお
初詣目を閉じ祈る人の癖 宏虎
着水の鴨の羽音や水脈長し やよい
七草を声にし刻む朝のキッチン 満天
母がりの目覚めは七草たたく音 菜々
干網に回り道する浜千鳥 素秀
七種粥塩控え目にお変わりを 満天
初景色吾の住む町俯瞰して 宏虎
金槌で叩いても無理鏡割 明日香
くちびるに木の匙やさし若菜粥 更紗
初御空真さをに鳶の笛澄めり 凡士
人日や爪切る音も軽やかに 更紗
朝練の磴かけ登る白き息 智恵子
寒に入る小雨と共に音も無く たか子
短日の遊ぶ子呼ぶよ母の声 潤道
七草のなくて吾妻大根粥 音吉
時々は確認雪の降りっぷり こすもす
白マフラーギブスのごとく登校す なつき
初磨や墨たつぷりを麻紙におく 凡士
泰然と淡路島あり初凪す みのる
福寿草小笹に隠れ子沢山 うつぎ
電線をすり抜け凧の高々と せいじ
白粥にあお味散らして七日粥 明日香
初打やたちまち暗く降りそぼつ ぽんこ

2021年01月06日

それぞれに願いの絵馬や淑気満つ 宏虎
凧糸の弧の美しき初御空 せいじ
獅子舞に付かず離れず中華街 智恵子
賀状受け友の息災喜こべり 宏虎
金柑を庭に残して代替り 素秀
墨を濃く達筆賀状俳句添へ はく子
寿老神慈愛まなざし四温かな ぽんこ
福寿草丶(ちゅ)と土塊をつけてをり みのる
青空に良く似合ひたり奴凧 こすもす
好きな札近場に置きて歌留多取る 智恵子
五日まだ残るマスクの福袋 なつき
礼者顔してひそと来る雀かな たか子
葉牡丹や温泉街の遊歩道 豊実
凧糸の静かに唸る初御空 せいじ
幼時より一病息災枇杷の花 邑
電線の編隊組んで掛り凧 うつぎ
日燦々夫いそいそと初田打ち 明日香
裸木へ散りては戻る群雀 満天
冬紅葉逆さに池の静まりて やよい
甲高き声の打ち合ふ初稽古 素秀
飯を食ふ窓を隠すや花八手 潤道
メタセコイア枯れて天地の柱とす むべ
天気図の列島増へるや雪だるま 満天
年玉を孫より貰い仏壇に ぽんこ
落ちがつく周りに遅れ初笑ひ 凡士
庭に来る雀に混じり笹なきも 明日香
凍蝶や旅も終はりて塵の中 もとこ
仕事始め主婦は掃除に買い物に たか子
見る程に大小様々松飾り こすもす
雑音のラジオかまゐる夕時雨 潤道
偕老の去年今年なき暮らしかな みのる
寒に入る起毛肌着の出番かな 三刀
寒の入隣家解体始まれり なつき
初茜雄山の社染ゆけり 凡士

2021年01月05日

飲まずとも老の酩酊新年会 たかを
曇天や高速道路渋滞し 更紗
尻残し潜る水中鴨の群 みきお
過疎の村またひとしきり霰打つ 潤道
灯明の透けて蝋梅奥座敷 素秀
冬日影遍く照らす忠魂碑 ぽんこ
初御空見慣れた山河晴れやかに 明日香
福豆を手にして眠る二歳かな みきお
淑気満つ千本鳥居通り抜け 凡士
水落つる羊歯から羊歯へ水落つる 潤道
引く糸を切らんと凧の抗ひぬ みのる
書初の筆確かめて介護車へ せいじ
朝まだきしづる雪音旅の宿 智恵子
久に登る磴に足釣る初詣 やよい
寒潮やおのころ島を遥かにし たか子
竹林の幹青白く凍てにけり せいじ
電線に掛りし凧の唸りをり うつぎ
リハビリが記し一番初暦 満天
手を突いて雪の階段神詣 豊実
花殻を丁寧に摘む五日かな 更紗
干支の丑いろいろ有りて年賀状 宏虎
寒禽の声透き通る神の森 やよい
里山の竹林影に冬椿 素秀
狭庭来て蹲ゐあさる初雀 宏虎
狛犬の阿の口ふさぐマスクかな 凡士
初仕事靴音響く晴の朝 満天
初晴や銀輪の群れ試合へと もとこ
食べ過ぎに食べる癖つく五日かな なつき
菊の供花風化激しき無縁仏 ぽんこ
イベントの企画たっぷり初打会 こすもす
一賀状もて薄き縁つなぎけり みのる
年賀状野菜作りにはまったと 三刀
美容師の妹来て春の始まるや 音吉
点数より親睦優先初打会 こすもす
昼時のめし屋手に手に破魔矢持ち たか子
小寒の湖にさざ波の煌めけり 智恵子
梅早し歩き初む子に抜かれゆく むべ
陽と花を活けて賀正の飾り窓 音吉
学生の孫はバイトの三が日 はく子
朝日受く初鳩並ぶ高架橋 なつき

2021年01月04日

山くだる青年三日の風となれ 邑
初詣キャッチボールも始球式 あられ
お正月コロナマスクで頭下げ 満天
瑞雲の心地よき今朝初景色 宏虎
冬帽は赤きハートの別れかな 潤道
凍て空に夜間飛行の窓明かり 智恵子
波の来て夜に流さるる浮寝鳥 素秀
先頭で開かずの踏切待つ四日 なつき
華やかなお召に襷歌留多取る 凡士
御慶述ぶごみ袋手に集積所 やよい
単線に入れば始まる雪景色 こすもす
父と子のキャッチボールの三日かな はく子
リハビリの成果確かや去年今年 やよい
雑煮椀妻の味なり家の味 宏虎
冬の潮跨ぐ架橋の海あかり たか子
初競りを見守る漁師真顔なる 智恵子
晴渡る四日大きな鳶の舞 三刀
追羽子やかーんと小気味よき音色 せいじ
三が日と或る病院煌々と 凡士
草を出て草に入りたる雪解水 潤道
冬の鵯ワイパー止まり身繕ひ 明日香
初烏やしろの杉を独り占め 明日香
ゲーム機を箱に収める三日かな 豊実
漬物と茶漬けの旨し四日かな うつぎ
師の遺訓つらぬかむとす去年今年 みのる
読初の詩篇の背文字美しき むべ
野鴉も景の一つや冬木立 せいじ
元日もラジオ体操欠かさざる みのる
独り居の小さきテレビを見る四日 なつき
小さき旅終へて我が家の雑煮かな たか子
其々の居場所にもどる四日かな もとこ
倒れ込む白息の先襷継ぐ 豊実
餅焼ひて中々減らぬ今年かな 満天
夜咄の佳境決まって怪異談 素秀
遠拝みしてコロナ禍の初詣 菜々
日帰りの年賀のはしご終へにけり こすもす
すれ違ふかすかな鈴の音破魔矢かな ぽんこ

2021年01月03日

残んの世楽しく生きん老の春 はく子
淀の風はらみぐんぐん凧揚る 菜々
積雪や朝刊配るバイク音 かかし
御手洗は消毒液や初詣り たか子
初髪の祇園白川巽橋 凡士
もみ殻を狼藉したる雀かな ぽんこ
投扇の遊びを飾る老舗かな みのる
暴れおるビニール紐の寒さかな 潤道
新春の公園静かにキャッチボール 満天
コロナ禍やマスクのままの御慶かな こすもす
弓始め烏帽子の射手の目や清し 凡士
籠居の父と詣でる三日かな なつき
連凧を虜としたる大ポプラ みのる
米俵奉納の宮淑気満つ たか子
年賀客初の招かぬコロナかな 宏虎
磴登るママへエールや初詣 やよい
新年にコロナ後の案出しあって 明日香
永らへて共に白髪の祝箸 宏虎
初みくじ小吉なれど善きお告げ やよい
日章旗風の声聞く初詣 ぽんこ
初御空押し上ぐ秩父連山や むべ
上州は此処ではあらぬ空つ風 潤道
初買ひは普段の惣菜ばかりなり 満天
もなか手に娘婿来し三日夜 素秀
双六や小さき賽の暴走す なつき
餅送る年始に来れぬ妹へ 明日香
数へ日やコロナは止まず日の暮れる みきお
タルトタタンおせちのあとのティータイム せいじ
まっさらな空に光と吾子の凧 豊実
正月を返上の医師窓明り かかし
三日はや背戸の奥からカレーの香 邑
ハムスター小さき温もり雪時雨 みきお
折々の詩読みはじむ夜更かな 素秀
三日はやパン派と雑煮派に分かれ せいじ
初景色沖に孤高の島の影 三刀
年明けのネットはみ出すゴミの山 智恵子
喰積のやうやう様になりにけり もとこ
青竹の梯子に躍る出初式 智恵子
そそくさと御慶を交し立ち話 こすもす

2021年01月02日

ミニ花壇に葉牡丹密やハート型 こすもす
猫出入り冬の窓辺のドアーマン たかを
笛に舞ふ巫女あどけなき初神楽 智恵子
瀬戸内の海と言へども冬怒涛 たか子
福笑ひ似てると囃す志村けん 凡士
リクエストのピザ生地こねる二日かな なつき
羽子の音のみ空へと吸ひ込まれゆく せいじ
年賀状の余白に多し願ふ健 満天
寒椿吾に恨みのある如く 音吉
初詣菊の御紋の由緒かな たか子
羽子の音の高き金属音なして せいじ
節料理なかなか減らぬ老いふたり 明日香
庭に来て辺り睥睨冬の百舌 三刀
神在はす田にも畑にも雪解水 潤道
新年の抱負も問はぬ時代哉 音吉
天地のはじめの神慮読み始め みのる
観音の後光輝き淑気満つ ぽんこ
退院を待ち侘ぶ部屋の初明かり やよい
駅伝や記録塗り替え継ぐ襷 あられ
年惜しむ別れを告げる七十代 みきお
正月の空の青さや町静か 満天
白息を吐いて叔父貴の土佐なまり 素秀
懸命に空掃く竹林炬燵より 明日香
歌留多会孫の成長凄まじき 智恵子
スマホには幼恥じらふ御慶かな もとこ
孫二人合唱のごと御慶述ぶ みのる
元旦やキャッチボールの音と風 豊実
パソコンに二礼二拍手初句会 かかし
晴れ渡る空に淑気の満ちをりぬ こすもす
交番に日の差し込んで鏡餅 凡士
朱くなる顔はオヤジもお年酒 潤道
淑気満つ健康願ひ万歩計 かかし



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