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2019年06月18日
至福なりと若葉の庭を眺めをり こすもす
地を這ひて黄蝶の如く都草 智恵子
梔子の花に間を置き夏椿 三刀
車椅子並びて笑顔菖蒲苑 満天
梅雨の月薄雲まとひては脱ぎて はく子
公園へ誘ふ道の濃紫陽花 満天
くちなしの一輪白し今朝の庭 愛正
半夏生こもる臭気や湿地帯 智恵子
苑を訪う人の優さしさ猫昼寝 明日香
満水の池にたゆたふ未草 せいじ
大滝に添ふごと松の古木かな さつき
麦秋や 母校気になる地区予選 愛正
身構えし守宮の喉の息遣い 宏虎
一直線疲労困憊猫眠る たかを
蜻蛉ペア田んぼの上をと見こう見 明日香
身を反らし寝返り間近梅雨晴れ間 なつき
トマト手入れ土寄す農夫中腰で ぽんこ
夕虹も西の遠山沈みゆく 素秀
畑中に垣間見るナス黒光り たかを
禅苑の松の根方に梅雨きのこ 菜々
せせらぎに一つ点りし蛍かな せいじ
格子戸の古民家被う青葉若葉 そうけい
己が影と舗道で戯る夏の蝶 そうけい
陽の匂ひ草の匂ひの茅の輪かな 宏虎
留石を越えて茶庭へ糸とんぼ 菜々
投句箱戸口に置かれ滝見茶屋 さつき
一望の青田遠山畳なはる やよい
日焼け子の首にあご紐跡白し なつき
夕立やコンクリに穴穿つほど 素秀
コンビニ帰りの影鮮明や月涼し こすもす
風の道両袖に揺るる姫女苑 ぽんこ
2019年06月17日
夕食はピーマン料理三つ摘む 董雨
産毛立つ頭の見えて燕の巣 さつき
千枚田今年限りの青田波 かかし
池の面に雲居の空や未草 せいじ
豆ご飯卓袱台囲む幼き日 かかし
夏草の茂るカルデラ放牧牛 愛正
浮雲の行く手さへぎる未草 せいじ
視線合う何処の猫やら網戸越し こすもす
万緑の東山指呼京そぞろ はく子
湿りたる畳間傾ぐ滝見茶屋 さつき
リフォームの工事音重し梅雨さなか 愛正
梅雨休み瞬く星と望の月 智恵子
古着屋の店の看板羽抜鳥 ぽんこ
高速の分離帯へと夾竹桃 満天
夏楽しあちこち巡る選句かな たかを
曇天に朱を高々と夾竹桃 満天
睡蓮や池の島めく一所 よし女
スーツケース道席巻す京薄暑 はく子
梅雨の月泣いてるように潤んでる 明日香
日傘さし過ぐるイケメン石鹸の香 智恵子
木下闇両手に余る竹の太 そうけい
キリシタン墓地になみおと松葉菊 なつき
満潮の湾は銀色風薫る よし女
睡蓮を留める池の布石かな 素秀
噴水の見へるベンチに行厨かな ぽんこ
黒南風に白波走る内の海 素秀
集落の小さき教会海紅豆 なつき
いつの間に帰りて猫の昼寝かな たかを
続く畑に表札のごと立葵 そうけい
蜘蛛の囲の立派な仕上げ図面なし 宏虎
巣作りの燕交互に泥銜え 三刀
戸を繰ればれば狭庭正座の雨蛙 宏虎
菖蒲園乾燥気味の土壌なり 明日香
風鈴や子猫の鼓動指先に こすもす
2019年06月16日
割烹の品書新た夏暖簾 かかし
父の日や子より一言遠電話 三刀
万緑の川面を弾く観光船 ぽんこ
梅雨雲を晴らし今より婚儀らし たか子
循環バス道々うねる麦の秋 愛正
梅雨合間引き抜く草の小気味よさ たかを
絞りや暈し和服のごとき花菖蒲 明日香
百足虫落つ蠢く脚の迫りけり 素秀
白百合の開く数多の門すがし 満天
白川郷藁葺き屋根の苔の花 智恵子
アポなしの実家ホタルブクロ咲く こすもす
五月闇古刹の由緒読みとれず 宏虎
梅雨寒や知り合い探す芳名帖 よう子
鶏小屋一際高きジキタリス こすもす
噴水の水の動きや睡魔呼ぶ たか子
朱の鉄橋駆けるD51風薫る 智恵子
街路樹の万緑となり歩をゆるめ 満天
病癒え朝十分の草引けり なつき
梅雨盛ん風呂桶被る露天の湯 たかを
梔子の花の縁取る台場跡 せいじ
鍵要らぬ島の暮らしや紫蘇の花 宏虎
父の日を一番風呂で早寝せり なつき
水路もう溢れんばかり五月雨るる 素秀
蛍狩りの故郷の川いま暗渠 かかし
大小の毬こんもりと濃紫陽花 せいじ
農道や田植ゑて帰る離合待ち 愛正
2019年06月15日
早苗月水嵩高き農水路 愛正
同窓会参加喜ぶ如紫陽花 こすもす
父の日を夫の日とせりプレゼント たか子
夏の海凪る祈りの龍馬像 なつき
花舗並ぶ紫陽花鉢の青選ぶ 素秀
牧場の小高き丘や皐月富士 愛正
大和川水の膨らむ青嵐 ぽんこ
雷雨止み騒ぎ出したる鳥の声 よし女
長州の眼鏡橋すそ濃紫陽花 よし女
干し物をきりきり巻きに夏嵐 満天
黒雲の忽ち湧きて大夕立 せいじ
山法師いま会館の目印に せいじ
台杉の暮れ残る秀や大夕焼 明日香
首すわる食ひ初めの嬰露涼し なつき
かたつぶり角出し宇宙交戦す 宏虎
新緑の吊り橋光る雨上がり 智恵子
込み合いて睡蓮の葉のフリルめき 明日香
自転車のあちこち倒す青嵐 満天
なめくぢり跡の文字めくブロック塀 素秀
心太力まずに生く余生かな 宏虎
大男ひたすら手編み梅雨の顔 たかを
青簾匂い仄かや奥座敷 智恵子
切れ味の殊に良き日や胡瓜もみ こすもす
六月にひときわ大き白き蝶 たかを
黒南風や冷気を含み街統ぶる たか子
雨を得て生き生きしたる七変花 三刀
黒南風や逆波立てて浚渫船 菜々
2019年06月14日
円山川の漣光る青葉風 こすもす
炎天に子を追う親や三周目 たかを
白シャツにネームも入りて学生服 満天
新緑や過疎の村にも大渋滞 やよい
木漏れ日の青蔦の海風渡る ぽんこ
大橋の主塔を隠し夏霞 素秀
凌霄花絡む商家の道しるべ 智恵子
潮先や青鷺歩む粛々と よし女
父の日や自分で出来る自分のこと 宏虎
よき風を通して撓ふ軒簾 せいじ
新玉葱どさと届きし句会場 よう子
赤信号無視して過ぎる夏燕 三刀
カメラマン皆しゃがんでる菖蒲園 明日香
奥宮へ鋭声耳刺す青葉闇 なつき
蒼天に伸びる木道水芭蕉 智恵子
五月闇夫見失ふ通夜帰り 菜々
梅雨晴れや堤のなぞへ黄花揺れ こすもす
山道を抜けて明るし麦の秋 愛正
磯草に多勢が遊ぶ雀の子 よし女
鳥摘まむ伸び放題の枇杷大樹 たかを
八つ橋の陰から出でず蝌蚪の群れ たか子
新緑やナビの導く奈良街道 素秀
畦道に余り苗積む植田かな たか子
竹林の崖の石仏風涼し そうけい
走り根に止どむ石仏崖涼し そうけい
献立の酢の物増えし夏めける 満天
枇杷熟るるがたごと道を村のバス なつき
十薬や気づかぬうちに根を張りて 宏虎
父の日や妻とのツアークーポン来 せいじ
ペア ルック若き二人の田植かな 愛正
武家屋敷庭に緋を点す花柘榴 やよい
早苗待つ代田静かにさざ波て 明日香
2019年06月13日
亀虫の枝豆の苗おそいけり 董雨
畳む波堀の満水風光る ぽんこ
満員の講演会後月涼し こすもす
この植田手植えと分かる歪かな たか子
カーテンの洩る日に目覚む梅雨晴れ間 そうけい
梅雨晴れや薩摩隼人の巡査来し よう子
初生りの茄子小粒なれど味噌汁に 董雨
無農薬蛞蝓だらけ野菜畑 明日香
不意に止む草刈機音振り返る よし女
さつき古樹樹齢は二百五十年 素秀
海眺めデイナー白夜を楽しめり 宏虎
長き髭艶ある姿油虫 宏虎
梅雨晴間つぎつぎカットの美容室 満天
町中に残る里山夏うぐいす 菜々
烏賊の目を添え葉に隠し活け造り 智恵子
カルデラの群るる牧牛夏の草 愛正
ひと通り鳥語終はりや明け易し もとこ
緑蔭や天風生まる孟宗竹 そうけい
どくだみの花の白さや夕散歩 こすもす
雑草の緑もまぶし菖蒲池 なつき
水打つてふはり風立つ菖蒲茶屋 なつき
麦刈りて畦の草花輝けり たかを
山法師平に咲きて静かなり はく子
実をなしていよよ朱の色花ざくろ たか子
蜘蛛の囲に絡みし綿毛そっと解く 智恵子
いま見しは聖顔なれや昼寝覚 せいじ
読み止しの本胸元や昼寝覚 せいじ
白日のベンチの翁三尺寝 ぽんこ
一夜さに花壇へ侵入芝青む 菜々
青蛙水面を掃う枝葉かな 愛正
往き還り手ぶらの蟻の多きかな たかを
夜の蚊を連れて家出の猫帰る 素秀
腰下ろす畦干し草の匂い立つ 三刀
町薄暑餃子の客は外で待つ 満天
2019年06月12日
台湾の夜市は甘き鳳梨の香 素秀
バイク止めるだけの片陰信号待つ やよい
下校児の声甲高し昼寝覚 せいじ
黒南風や算を乱して鳥立ちぬ せいじ
雨の打つガラス窓越し青葉山 こすもす
朝毎にむらさき増ゆる夏桔梗 満天
夏帽子新米パパの背負子かな もとこ
コンサート撥ね青蔦の珈琲店 よう子
梅漬ける無病息災願ひつつ 菜々
寝ていたり溺れそうなる早苗かな 明日香
紫陽花の祠を埋むや辻地蔵 智恵子
街灯を映し水面の浮葉かな 素秀
雨蛙土色のまま吾を待つ たかを
夏霧の慰霊プレート沢巡り 愛正
峠茶屋足休ませて心太 宏虎
毎食に烏賊出る隠岐の家族旅 宏虎
夜の雷悩みを秘むる子のメール なつき
鴨の子をやさしく包む緩き川 たかを
重たげに紫陽花の毬お辞儀せり ぽんこ
鐘一打余韻に浸る大夕焼 智恵子
田に入り足取られつつ苗起こす 明日香
人気無き駅のホームや苔の花 こすもす
糸とんぼ飛び立つ杭へ又戻り たか子
大雷雨寝しなの子らの寝返りす なつき
空と雲縦横に切りみずすまし たか子
御手洗の岩の常濡れ苔の花 ぽんこ
山深し訪る人なき菖蒲池 愛正
泥んこに成りて園児の田植えかな 三刀
曇天にぱっと開きし夏桔梗 満天
山法師もう咲くころ山路行く はく子
2019年06月11日
明け易き目覚め朧や浅き夢 智恵子
早起きをして濃き色のトマトもぐ よし女
ジャンプして脚長きこと雨蛙 たか子
夏の風邪のど破るほど咳き込めり なつき
隠れ里海へとなびく茅花かな なつき
日の当たる紫陽花の声いと悲し 三刀
ごきぶりはエステ無用の艶のあり 宏虎
墨絵めく山河無音や梅雨霞 智恵子
ペチュニアの紅白対に咲き盛る そうけい
医通いもドライブ気分青葉道 菜々
猫笑う破れ障子に風涼し たかを
黒南風や大樹に拠りて鳥騒ぐ せいじ
雨やみて緑濃き山近づけぬ はく子
夏落葉走り根隠しな転びそ ぽんこ
ビンゴゲームで締める集いや夏料理 こすもす
紫陽花の花房大なり道狭し 愛正
体操の最中に傍ゆく親子鴨 そうけい
梧桐の高き梢の葉擦れかな 素秀
はたたがみ耳にしてより寝むられず よし女
梅雨寒や手近に羽織るもの置きて 満天
苔の花表情暗き磨崖仏 宏虎
梅雨晴れ間グランドゴルフ力込めて たかを
梅雨冷えのレントゲン室小さき闇 たか子
旅に買ふお気に入りの古布夏帽子 やよい
心なき人に手折らるダリアかな ぽんこ
玄関を閉めんとすれば夏蝶来 せいじ
睡蓮をとどめる石の幾何模様 素秀
梅雨寒しMRIに息止めて 菜々
手刀の先で踊るや蜘蛛の芸 愛正
初生りの茄子の夕餉共白髪 よう子
土付きのらっきょ洗ふや涙目に 満天
幾重にも青嶺迫るる展望台 明日香
窓を打つ大粒の雨夏料理 こすもす
畳なはる万緑を抜け奥明日香 明日香
2019年06月10日
庭灯籠隠さんばかり躑躅燃ゆ 菜々
フルーツの里は眩しき袋掛 さつき
風抜けて小道に望む夏の海 智恵子
参道の幹の太さよ青時雨 なつき
用足して夢の続きを短き夜 たかを
列なして同じ戸口に蟻帰る たかを
ペチュニアを好む虫いてピンセット 明日香
道おしえゴルフ場のOB杭 愛正
丹精の庭の紫陽花腰折れて 明日香
むにゃむにゃと声だし猫の鯵を食ふ 素秀
時の日や狂わぬ電波時計とや たか子
草の上下左右に縺れ蝶 三刀
紅つつじ交番の庭明るめて 菜々
夏草の川辺に屯鹿ファミリー こすもす
立ち上がる蚊遣火すぐに毀れけり せいじ
万緑の鳥の美声に風の笛 ぽんこ
バリウムを喉の奥へと五月闇 更紗
一斉に古都保存会草刈れり さつき
高原のランチタイムや薫る風 こすもす
葉を傘に艶のむらさき茄子育つ 満天
立葵能勢に明治の木の校舎 宏虎
夕焼を映し茜の潮だまり 素秀
転寝の傍にいつしか蚊遣香 せいじ
鈍(にび)色と青空不気味南風吹く たか子
涼しかり五島ブルーの波の音 なつき
梅雨晴間折り畳み傘繕ひぬ よう子
遺影にはお洒落なりけり夏帽子 宏虎
半夏生子ら一日の泥遊び 愛正
もやい舟朽ちて河口の蒲陰に 智恵子
紫陽花の色とりどりに迷ふ蝶 満天
傘の柄をぎゆつと握りて梅雨寒し 更紗
2019年06月09日
試合果つ日焼け子さらに日焼けして 更紗
葉隠れのお化けきゅうりとなりにけり やよい
菖蒲田やあるじの慣れぬ手信号 愛正
篠笛の音色の似合ふ花菖蒲 さつき
草引いて野点の床几置きにけり さつき
夏萩の振り子のごとく風捉ふ ぽんこ
水脈消えて影となりゆく青葉島 なつき
干竿に吊られ十薬風に鳴る 智恵子
川床涼したらいうどんを囲む人 素秀
夏大根ぴりり辛みを朝の膳 満天
梅雨一日子等の似顔絵描いてみた たかを
丹精のトマトの一つ子に持たす 三刀
学園祭息子の女装ちと悲し 智恵子
図書館へ抜ける参道濃紫陽花 こすもす
重たげに柏葉紫陽花雨を待つ 満天
落つる水に割り込む子鴨鯉の池 そうけい
お菓子屋の軒へと消えしつばくらめ せいじ
無住寺や踏み跡見えぬ夏落葉 愛正
ポケツトの百円握り夜店の灯 素秀
どくだみや雨降ればなほ匂ひたり 更紗
もうそろそろメロン冷え頃息子待つ 菜々
島夕焼デッキに友と無言なる なつき
いとけなき実を付けはじむ花胡瓜 ぽんこ
車窓直ぐ目配せをして去る燕 せいじ
クリーン作戦てふ溝さらへ村総出 こすもす
空に溶け白鷺城の風薫る 宏虎
梅雨晴れ間傘さしスキップ下校の子 そうけい
我が庭木入りたり出たり鴉の子 よし女
学食の大盛りカレー夏に入る よう子
色付くを待つ首長し庭トマト よし女
無人駅飛び交う燕にぎやかや 明日香
下校の児走り去りゆく梅雨の入り たかを
庭の日に片頬染めて梅熟るる 菜々
放送で終わりましたと水当番 明日香
網戸より心の和む風豊か 宏虎
2019年06月08日
休みなく時の記念日電子時へ 宏虎
公園の奥処は古墳青葉闇 菜々
巣立ちたる子鴉庭の木に遊ぶ 三刀
風涼し路地の小花の笑むごとし たかを
燕来る我が家の軒を嫌がらず せいじ
見て飽かず噴水まあるく途切れなく こすもす
店仕舞い灯りの消へし薔薇館 ぽんこ
緩急の稽古しをるか走り梅雨 せいじ
日々太る庭のトマトに夫機嫌 菜々
梔子のほのかに白し磨崖仏 愛正
どの星が君や六月また悲し やよい
父の日や上出来にんにく子に持たす よし女
白あじさい島の聖母に咲き供ふ なつき
堀切の小舟一艘花菖蒲 愛正
万緑の昨夜雨になお膨らみて 満天
高架下ゆくりなし目に十薬が ぽんこ
大窓の雲に覆われ梅雨兆す はく子
乾坤の一声聞かし不如帰 素秀
なみなみと波うつごとき代田かな 明日香
作り方伝へて飾る蛍籠 よし女
代掻きの泥深々と水に舞ふ 明日香
公園の木下闇へと廻り道 満天
子燕の巣立ちて淋し小糠雨 智恵子
雑草を抜く逃げ惑う虫たちよ たかを
あめんぼう流れに乗りて流されず 宏虎
万緑を割いて疾走高速道 素秀
大鳥居一歩は神気の青葉風 そうけい
キリシタン島へ乗り継ぐ南風 なつき
機窓いま赤き雲海滑るごと 智恵子
早苗田の心もとなき細さかな はく子
海亀や背中に乗せてくれまいか もとこ
柏葉紫陽花招くが如く揺れをりぬ こすもす
2019年06月07日
六月や部屋すっきりと模様替え 宏虎
昼餉には初生り胡瓜丸かぢり 菜々
夏霧か遠嶺棚引く白雲か はく子
朝採りや胡瓜は友とベンチで食ふ そうけい
憐れ地に落ちて動かぬ燕の子 せいじ
盲導犬少女誘ふ薔薇の丘 智恵子
夏ぐみに幼き日々のふるさとを 満天
口だけを見せて犇めく燕の子 せいじ
教会の壁に凭るる立葵 ぽんこ
夫の船待ちゐる漁港大南風 やよい
大嵐庭の紫陽花皆お辞儀 明日香
鈍色の海に梅雨入りを諾へり よし女
書の上の穏和なる風青簾 愛正
梅雨晴間庭草引かな傘干さな 菜々
トロッコ車小村を蓋う栗の花 愛正
畑を染め風をいなしてグラジオラス よし女
茄子胡瓜手にして漢厨立ち 三刀
雨傘を杖にし屯紫陽花寺 さつき
人足の荼毘に付す島繁りたり なつき
ビル壁に地蔵組み込みご来迎 ぽんこ
あぢさゐの雨を待てずにしがみつく 素秀
昨日の子鴨今日は四方に早泳ぎ そうけい
朝捕れの烏賊の幟に満車なす 智恵子
黒南風やブラウス白を選びけり こすもす
薄日してことりと果つる揚羽蝶 もとこ
雨激し窓辺の猫ぞ梅雨の入り たかを
かちかちの真空パック新茶入る 素秀
海霧や三角の伴天連処刑島 なつき
杉木立根元彩なす七変化 さつき
夏ぐみの垂るる紅きを白き壺に 満天
日直当番と張り切り登校夏帽子 こすもす
余生には楽しみ多しかたつぶり 宏虎
無住寺の山に七色濃紫陽花 やよい
パソコンのコンセント抜くはたた神 明日香
2019年06月06日
洞窟の白きマリアや卯波立つ なつき
アマリリス背中合はせに朱を咲かす 満天
夏草を刈りて現る売地札 たかを
睡蓮を囲み壁画の大睡蓮 素秀
時鳥なくや久女の句の浮ぶ 三刀
保育士のかなり遠まき水鉄砲 たか子
蟻の道さけて前屈靴の先 たか子
御朱印帳巫女の手涼し書く令和 そうけい
樹幹に揺れる白花風涼し たかを
慎重期す老いの運転梅雨曇り ぽんこ
肩車子の両手にはサクランボ 智恵子
絶え間なく夏の夜空に飛機光る せいじ
同窓会人生違ふ七変化 宏虎
鹿威し竹亭渡る風涼し 智恵子
口ずさむ「百万本のばら」薔薇苑に はく子
老鶯聞くスーパー帰りのまわり道 こすもす
自転車の轍を隠し芝青む 菜々
何するで無く真夏日のひと日かな やよい
麦秋やがん検診の受診券 明日香
木下闇抜ければ畑の防獣柵 愛正
かけつこの孫に並走夏燕 素秀
紫陽花のなだれ咲きたる法の山 さつき
役持つて苦労がわかる明早し 明日香
味噌汁の濃すぎし朝餉夏の風邪 なつき
美容室の客を呼ぶごとアマリリス 満天
うぐひすや都心の杜に声響く そうけい
蟻の列要領良きも中にあり 宏虎
梅雨兆す鈍色の空ひろがりて 菜々
幾度も伐れど屈せず花南天 よし女
飛機あまた夕焼け空に交差して せいじ
吹く風に正す姿勢やグラジオラス よし女
海亀のゆらりゆらりと現はれり もとこ
紫陽花の毬に触れつつゆく順路 さつき
馬鈴薯の花同じ高さの畝一本 こすもす
くちなしの香に佇む闇夜かな 愛正
2019年06月05日
コンクリの割れ目犇めく姫女苑 素秀
孫のつぎ呉るるビールに祖父機嫌 はく子
懸命に小鴨つきゆく親の尻 やよい
凱旋す大き筍突きあげて たかを
山の宿川風誘ふ青簾 愛正
鶯や造園業者の広庭に さつき
恙なき半世紀交はすビール酌む 満天
朝採りの胡瓜の美味ししゃきしゃきと 董雨
バッグ一つ増える通学プールの日 こすもす
七変化茶屋に列なす古刹かな 智恵子
剣の葉まもりにつけて杜若 たか子
まいまいや傘さしかける吾を見る 智恵子
夏風邪に配る土産の置きしまま なつき
木下闇傾ぐ一門供養搭 さつき
夏雨やタンクトップの肌白き もとこ
吾が里の茶粥吹き食ぶ梅雨の入り よし女
鳩の目に天道虫の住む如し たかを
ふうわりと空気を盛りて豆ごはん たか子
亡き師には句集見せたし走馬灯 宏虎
岩肌の慰霊プレート木下闇 愛正
蛍火の水面滑るや高瀬舟 素秀
蛍袋の咲き乱れをる喫茶店 こすもす
長引かす夫の夏風邪もらひたり なつき
今日の事さらりと忘れ缶ビール 満天
縄文の遺跡を囲み花あふち 三刀
町の灯を眼下にしばし避暑散歩 せいじ
ででむし急かず慌てずマイペース 宏虎
梅酒作る氷砂糖の売り切れて よし女
奉書のぶるごとくに泰山木開く はく子
透明な羽もつ蜻蛉身じろがず ぽんこ
口あけて奥にも一羽燕の子 せいじ
ビルの窓塞ぎ青蔦育ちゆく やよい
今年竹天突き破る勢いや 明日香
2019年06月04日
夫も賛成カレー煮る梅雨の入り よし女
一等籤引くや大きな渋団扇 やよい
外堀の面影薄し青芒 愛正
江の電や今し花道四葩咲く 智恵子
燕子花水面に沈く色清か 智恵子
池の子鴨泳げば四囲の騒ぎ立つ そうけい
旅終はる駅の階段燕の子 やよい
姫沙羅の散って掃くまた散って掃く よし女
車買ふ自動ブレーキ風涼し 明日香
佇みて飽くなき眺め花菖蒲 宏虎
小流れや子等親鴨に寄り添いつ たかを
枇杷甘し別腹なれば止められず せいじ
緑陰や電車に手振る杖の人 こすもす
麦の秋走る電車のカラフルに はく子
飛魚や軍艦島を帰る船 なつき
真夏日や夕餉は急遽冷麺に せいじ
好物の豆飯声かけ仏へと はく子
Tシャツも海の色かな6月来 もとこ
飛び石を渡りて仰ぐ作り滝 さつき
たまねぎ干す不揃ひなれど庭に得て 菜々
棹させば蛍まつはる高瀬舟 素秀
花菖蒲撮す片脚柵の内 たか子
信号待ちの橋のたもとや草いきれ こすもす
天空へ星きらめけり額の花 宏虎
川岸の木の下風や枝蛙 愛正
晩生も一気呵成に袋掛 さつき
鯵割けば猫のそわそわ落着かず 素秀
傘の柄の引きよす茱萸のいと甘し そうけい
優雅にも白き八重なるアマリリス 満天
竹藪を出れば出迎え夏の蝶 たかを
七変化戸毎に好きな色咲かす 満天
江戸系はきりりと粋な花菖蒲 たか子
紫陽花や急に豪華な庭となり 明日香
万緑の底キリシタン隠れ里 なつき
瀬の音ゃ光川面に蛍飛ぶ 三刀
2019年06月03日
夏空を貸切にして鳶の舞う 素秀



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