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2023年02月07日

先駆けて校門脇の梅一輪 やよい
早春賦口ずさみゆく小径あり 澄子
寒もどり散歩は行かぬと犬そら寝 かえる
春寒し通ひ続けし治療治療 満天
二ン月や帽子目深にオープンカー なつき
みかん食ぶ芋づる式にとれし筋 せいじ
体操の足元に来る余寒かな たか子
コロナ癒えきらぬ身にまた春の風邪 みのる
駐車場の一角山積みの捨て雪 こすもす
春の卓ローズヒップのティー薫る せいじ
繰り出せる糸の限りの凧 素秀
アルプスを集めて早し雪解川 宏虎
春雨や西空彼方晴模様 きよえ
春立つや米寿の唄の声の張り 千鶴
飛び石の靴跡かすか別れ霜 素秀
梅東風や海遙かなる港町 豊実
梅東風や更地に数多小さき家 澄子
暗ければ踏み石を見る春時雨 董雨
雛市のなか雛抱いて通りけり ひのと
もぞもぞとまんさくのごと起き出して 明日香
春光に煌めき回る観覧車 智恵子
焼原に数個の奇岩浅間山 愛正
京都へとバスの予約や春浅し こすもす
春時雨傘をバットに下校の子 きよえ
見せ廻る術後の写真友の春 たかを
春寒や嘘とわかりし話聞く みのる
空耳か鳴くほととぎす汀子の忌 よし子
春時雨軒下えらびボストまで 董雨
節分会豆は撒かれず安心す 明日香
二ン月や横目で過ぐるチョコ売場 なつき
紅き実のこぼれて鵯の羽音かな あひる
踏石のまあるく濡れて春しぐれ よし子
春寒の展望台にみな小声 あひる
冴え返る音甲高き杭打ち機 愛正
眼裏に君との梅見染めつけし ふさこ
春の雨軒下の鉢屋外へ みきえ
春寒や電線まるまる雀どち 満天
遠浅へおぶされ渡る潮干狩り 智恵子
花鋏取り落としたる余寒かな ひのと
引率の旗ひらめける春の坂 もとこ
早春の雲の切手や国若し 宏虎
朧夜や飛機音寄りて遠ざかり みきえ

2023年02月06日

口寄せる鴉や蛇口春の水 たかを
寒明けて背筋伸ばして散歩せな 満天
目瞑りて馬頭琴聴く春の宵 澄子
池塘なる聖母は春を待ち給ふ みのる
春鹿の出でて思はずこんにちわ 千鶴
貝母の芽はこべの間に見つけたり 明日香
早々に客引き揚げて朧月 澄子
雲梯に反る子の髪や風光る よう子
つま先の小突きに揺らぐ薄氷 隆松
春立つや金の鱗の神の鯉 なつき
雪霧に模糊となりけり藁の屋根 隆松
宿木に淡き花付け春の色 智恵子
解体の跡に息吹や春の土 たか子
小流れを輪舞音なき浮氷 素秀
ハモニカを溢るる息のあたたかし ひのと
水溜り田に春を待つ稚魚の影 智恵子
百千鳥次々去りて波止の夕 きよえ
蝌蚪の紐流れに任せ伸び縮む みきお
白さぎの側溝覗く春の昼 きよえ
寝返りを繰返す猫春炬燵 こすもす
芽吹き見んと記念樹の枝探りけり うつぎ
春寒し不審なメールつぎつぎと 満天
春泥の靴跡飯場にて終る ひのと
なめくじの卵発見真珠めく 明日香
玻璃窓の植木に優し春陽射し みきえ
頬なでる風早春の山歩き 千鶴
恙なく立春の句座囲ひけり たか子
たんぽぽの絮まんまるの小宇宙 はく子
いくつもの水輪の陣地鴨潜る もとこ
幾度も坂曲がりゆく梅の郷 あひる
白梅のつぼみ並びて咲く日待ち みきえ
バレンタインにハ-トのかまぼこ夫辛党 和子
亡き母と行きし梅園咲くとゆう 董雨
広前に善男善女節分会 せいじ
出航のカモメ引き連れ春の潮 小袖
浅き春枯れし青菜に朝日差す 愛正
ビル高く復興の街うららけし 小袖
囚われの瀞に身を寄す落椿 素秀
霜枯れてお辞儀をしたるスベリヒユ 董雨
霞敷く京都タワーは見えざりき せいじ
春の夢見ているらしき寝息かな あひる
荒縄の撓みはためく若布かな 愛正
春宵のロビーに響く駅ピアノ みのる
初雪へしるす童の一歩かな かえる
雪残る山を見上げて春田打つ みきお
隣家から蝋梅香る地鎮祭 豊実
涅槃寺作法書きたる箸袋 なつき
散歩帰り袂に眠る蕗の薹 ふさこ
側溝の流れの速し雪解水 こすもす

2023年02月05日

電池変へ振り子軽やか春障子 董雨
里山の垂氷の音の速さかな 智恵子
懸想文解きては畳み繰り返す 和子
春来たる毛染め多しや美容室 満天
門前の豆掃く朝や春到来 かえる
寒明けの木々の賑はひ小鳥来る 満天
春禽の落とす実を浴ぶ裏参道 せいじ
恵方へと回す神牛春立てり なつき
重ね着の緑おばさん旗を振り みきお
立春の蕾おおひに綻びぬ 澄子
村里や寒肥におふ日暮れ時 愛正
遠霞今出た船も沖に消ゆ きよえ
反戦をあつく語りて息白し みのる
大吉の御籤を懐く受験生 智恵子
日脚伸ぶ水槽の水入れ替へる みきお
ヘリの音に祝詞の聞けず節分会 せいじ
立春や祈りて翁鍬を持つ かかし
御仏の踝撫ぜし春の風 澄子
立春や古代は指呼にキトラ墳 明日香
梅東風をとらへし鳶の両翼や むべ
息呑むほど春満月の極致かな 千鶴
春の雲伴走させてジョギングす みのる
揺るる枝密に並びて寒雀 こすもす
友来る梅の一枝挿して待つ ふさこ
如月や日々暮れるのが遅くなり 宏虎
濯ぎ物干す背温し朝の庭 みきえ
雑木の芽吹いたと夫の朝散歩 たか子
佐保姫の粧ひを倣ふ眉の山 素秀
身のこなし軽くなりゐし今日立春 うつぎ
梅が香や撫で牛の鼻光りたり なつき
よその犬足に絡まる梅二月 豊実
けんけんで跳びし薄氷通学路 かかし
恋猫の脱走試みたる夜 素秀
春眠やもぐり込む子のやはらかし もとこ
茎と葉を切り分く若布卒寿の手 愛正
京土産老舗のすぐき締めご飯 みきえ
比叡より京へ広がる冬霞 あひる
ふらここに隣りし友が恋敵 ひのと
祥月命日仏花に添える猫柳 こすもす
百年の生涯走り黄水仙 董雨
漬物を手皿で受くる春炬燵 ひのと
石舞台差し込む光春を浴ぶ 明日香
港内は出船入船春の波止 きよえ
夕朧ふはりと月の山の端に はく子
如月や鐘の余音もうらめきて 宏虎
銀輪の光りて島の春来たる 和子

2023年02月04日

裏山の藪の中より寒苺 あひる
赤青黃子ら右往左往の鬼おどり 愛正
子を映す床屋の鏡春立てり ひのと
立春なりあの寒さには辟易す 宏虎
校門に一礼をする卒業子 みきお
綿雲へ春はまだかと存問す 明日香
手伝ひのご褒美ひとつ春苺 ひのと
鵯鳥の清めし庭に実を落とす 董雨
法螺貝の寺内に響く節替り 愛正
参考書睨みて車中春近し もとこ
梅一輪ほころび始めスマホ撮り かえる
雪坂の通勤怖さ語りけり 董雨
雪野原一羽佇むこうのとり こすもす
春来たるもろ手あげるや一輪車 満天
年の豆まだ音させて味はへり 満天
恵方巻のこりし品に少し福 ふさこ
船影や霞の海の播磨灘 きよえ
総会の準備完了春立つ日 こすもす
節分会鬼は来なくてタレント来 明日香
狩衣の宮司と二礼節替り 豊実
倍数を十にして掌に年の豆 みのる
朗々と然れど昏く春の河 澄子
棺の中思い浮かべて春うらら たかを
春水を連れ来し白き外国船 素秀
それよりも元気が大事春の老 たかを
千年の憤怒の像へ春疾風 澄子
豆撒きの終はりてひそと夜の庭 みきえ
禰宜夫妻助け合ひたる節分会 あひる
立春の雲一片の寄るべなし 宏虎
設えの盆梅美しき老舗かな たか子
寒明けの浜のボランティア磯洗ひ きよえ
乱帙を砦に春を待ちにけり みのる
伯山へ満座の拍手春立ちぬ 千鶴
立春やハート絵文字のメール来て なつき
老い巫女が鈴振り巡る節分会 せいじ
ゆるキャラも巫女の姿や節分会 せいじ
蠟梅の香りのつつむ遺作展 よし子
着ぐるみの鬼は園長節分会 智恵子
鏡割り厨のぜんざい匂ひくる 智恵子
雪積もる青空のぞく二階窓 なつき
二ン月やふいに淋しい雨の音 よし子
春月にひとり行く道青白し むべ
星空の潤み光るや春隣 素秀
咳ひとつ視線集まる待合室 みきお
存問の先師の句碑に梅早し はく子

2023年02月03日

火鉢置く廊下と上がり框かな こすもす
鬼は外園長ゆっくり逃げてゆく たか子
戸を開けて騒がしき声春の鳥 董雨
タッチいる自動ドアーや懐手 みのる
伊勢参り起点の地とや牛祭り たか子
なんとなくみ空も風も春めきて 千鶴
コンポストよくかきまぜて春隣 むべ
門前の厄除けうどんあたたかし あひる
ゆるゆると坂下りゆく梅二月 素秀
参道をやにはに襲ふしづり雪 せいじ
鼻先に下がる氷柱や磨崖仏 愛正
春立てり朝日の光黄金色 きよえ
残りゐる冬菜に頼る夕餉かな よう子
悴んだ耳赤く染む子ら駆ける かえる
恵方巻のケーキ頂く節分に 満天
亡き妻を語り尽くして春兆す たかを
灰掻けばころり焼き芋顔出しぬ 智恵子
コート着て母を待ちゐる保健室 ひのと
節分や好きな具包む恵方巻き なつき
枯れ蔓にからす瓜の実ぶら下げる はく子
山茶花の散りた花屑盛り上がる 宏虎
バス待つ間並んだ人と春談義 きよえ
寒晴の肺軋むほど深呼吸 ひのと
ブロッコリー入れてサラダの仕上がりぬ 明日香
雪残る都大路の片側に せいじ
観梅や上枝に二輪紅咲きぬ ふさこ
蝋梅の黄色を鳥の語るかに 豊実
葛城の雪のひとすじケーブルカー 明日香
はりはりと歯触りかろき板若布 澄子
山茶花の窓より覗く青々と 宏虎
寒肥を撒きて土踏む花壇かな 愛正
出稼ぎの支度する父二月尽 みきお
頬ふくらませ食ぶ節分の恵方巻 なつき
節分や腕まくり上げ恵方巻き みきえ
廊下にも一つ置かれし火鉢かな こすもす
招福のワサビ効かせた恵方巻、 董雨
句の道に定年はなし青き踏む みのる
手袋の右手ベンチに主を待つ 智恵子
節分の山ともられし恵方巻 満天
メモ見つつ具材を籠に節替り みきえ
擬宝珠に尖りてはだれ雪清し 素秀
竹林の土やはらかく春を待つ あひる
髪切るや春立つ気分感じたく 千鶴
人酔ひも今は昔の節分会 澄子
呼び込みに異国語もあり春近し もとこ
まんさくや鳥鳴き交わす丘の上 みきお

2023年02月02日

途中まで道ずれの人冬満月 よし子
幼き児マスク着けるの声愁ひ ふさこ
中腹より上はまばらに雪残る 千鶴
カタカタと二拍子の風寒明くる たか子
初午やビルの上にも幡紅く もとこ
うす紅の凜と立ちたる冬薔薇 満天
寒風の湾の遙かや石仏 豊実
下萌と押しくらしてる土踏まず みのる
対岸の水無瀬は今し通り雪 せいじ
街路樹のもれくる日差し春近し 満天
コロナ癒え味覚復活恵方巻 みのる
卵酒とろりとできて静かな夜 あひる
電線にふくら雀のすまし顔 たかを
傘すぼめ雪の暖簾をくぐりけり ひのと
子の逝きて十三回忌白椿 董雨
蝋梅の館に汀子回顧展 よう子
冬うららテラスに母の髪を切る 智恵子
店先にブーケとなりしチューリップ あひる
豆餅を添へて金柑の実の荷造りす 董雨
うららかやゆるき流れの雲白し たかを
遠山の雲うすうすと二月来ぬ 素秀
木洩れ日に万両秘そと朱をこぼす 宏虎
満天星のかたき冬芽に日の差して むべ
冬苺摘む夕暮れのランドセル ひのと
落葉焼く雲へ光の太陽が 宏虎
晴天に良き予感かな受験の日 かえる
遅れるも水脈を離れず夫婦鴨 素秀
雪虫を人差し指にふつと飛び 明日香
柊挿す指に一巻き絆創膏 愛正
紅梅の赤子の拳咲き始む きよえ
股座に猫の居座る寒の朝 澄子
影崩れ揺らぐ紫寒牡丹 澄子
等圧線狭まりあいて大吹雪 千鶴
池広し自由自在に残る鴨 きよえ
追儺鬼マイクに割れる笑ひ声 なつき
北面の歩道だけなほ残る雪 せいじ
寒きびし外の多肉へ新聞紙 明日香
香煙に混ずる風花山の寺 愛正
啓蟄や土ざわめきしプランター 智恵子
神木の嘴のきず跡寒の明 よし子
床を打ち地固めの舞い節分会 たか子
健脚の前行く人や雪の道 こすもす
面取りて泣く児をあやす追儺鬼 なつき

2023年02月01日

カアカアと言無きカラス春詠ふ たかを
物干場陽射しに縮む和布かな 愛正
襟巻きに頬を埋め読む単語帳 かえる
大寺のしづり見上げて僧どよみ もとこ
踏青やスキップの孫先立てて みのる
闇に投げ手応えの無き年の豆 宏虎
暁に傾ぎ始むる霜の花 素秀
抉られし幹逞しき梅古木 みきお
寒灯下古書棚に本ゆるびなく なつき
元祖てふ暖簾の文字に春陽かな あひる
朝経に芯まで冷える仏間かな 智恵子
粉雪や閉じたる傘にかくれんぼ ふさこ
あぶり餅食ぶ待春の詣で道 せいじ
春隣学舎よりの歌声に 満天
焦らずに夕食準備日脚伸ぶ こすもす
歴史負ふ枯れ椋大樹七百齢 はく子
曇日の囀りあって鳥の飛ぶ きよえ
佐保姫の息吹きかけし蕾かな 澄子
板張りの渡り廊下に雪兎 豊実
下萌や微かに弾む足の裏 みきお
簡単にこと告げる医師寒明くる たか子
梅が枝の疎に密に咲きはじめをり 明日香
ホウレン草ニンジン加へ白和へに きよえ
豆まきの主役は遠くなりにけり 宏虎
盆梅の受付鎮座書道展 智恵子
悴む手香煙すくひ身を撫ずる 愛正
北風に胴細らせて犬散歩 むべ
節分草しかと目覚めし誕生日 うつぎ
冬灯し院内迷ふ長廊下 たか子
竹樋の氷柱に止まる水の声 素秀
学窓へ振り返す手や春隣 みきえ
霜焼を見せ合ひ借家暮らしかな ひのと
木遣り唄漏れくる露地や寒緩む 澄子
縫ふ父の手元へはこぶ寒燈 ひのと
老妻の杖となりもし青き踏む みのる
飛沫上げ寒の杉原川晒し みきえ
山門の裏に積まれし残り雪 あひる
子らの息激しく忙し耐寒走 千鶴
まだら雪踏みて靴形付けてみる 千鶴
膝の猫降りては登り日脚伸ぶ こすもす
跪きみくじ結ひたる受験の子 なつき
雪雲の水無瀬渓谷覆ひきる せいじ

2023年01月31日

雪の朝猫の訪問あったやう こすもす
遠富士や雪吊り僅かに傾ぎおり 澄子
盆梅に惹かれ暖簾を潜りけり 澄子
しづり雪茶店の客のどよめきぬ あひる
日記付け閉じし卓上水仙花 宏虎
冬田道強風と押す猫車 明日香
チョコレート選ぶことなく一月尽 もとこ
ため池のルアーの釣り果冬うらら 千鶴
冬萌えやほがらほがらと稚児の聲 ふさこ
店頭のカラフル除雪用具かな こすもす
寒晴の公園花壇まぶしけり 満天
凍ゆるむぬかるみの道登校子 みきお
漁師らの団居の背へ風花す ひのと
解体の跡に拡がる寒日和 たか子
宝箱持ち歩く子や日脚伸ぶ なつき
冬凪の湾を鉄路のなぞりゆく 素秀
日の上り枝から幹へ雪解雫 みきお
焼き鳥の提灯誘ふガード下 智恵子
商談が釣りの話へ日脚伸ぶ ひのと
憂色の事なども有り一月尽 たか子
軒下の鉢物へも雪一掬ひ うつぎ
日脚伸ぶ四方山話尽きもせず きよえ
啓蟄や父の格言思ひ出し なつき
あぶり餅待てる茶店の雪しづく あひる
汲み置きの盥に指や水温む かえる
冬うらら句から飛び出す友の日々 明日香
ぬかるみの轍は深し蕗の薹 智恵子
蜜柑食べながら話は聞いており 宏虎
雪しづる音に驚く詣で人 せいじ
朝日受け少し色さす臘梅に 満天
北風や市会議員のビラ配り 豊実
待ち合ひの隣りから受く春の声 みきえ
手を合はす迷彩服の猟師かな よう子
大かぶらシチュウと酢漬け半分こ きよえ
またひとり戦友逝けり吹雪の夜 せいじ
悴みて茶湯に暖とる峠茶屋 愛正
香煙を身にかけ和む厄払ひ 愛正
不具合のスマホ和ます寒の夜 みきえ
仏めく石を諸手に冬の川 素秀

2023年01月30日

注文したと子の電話あり恵方巻 こすもす
水口に残りし雨の薄氷 素秀
真つ新な教科書にほふ春隣 ひのと
水仙の葉の間に数多白蕾 きよえ
風邪の手の影絵遊びに付き合ひぬ ひのと
プレー中の玻璃越しに見えしずり雪 こすもす
谷戸晴や曙光を弾く霜の花 隆松
初雪や螺髪に無垢の髪飾り 智恵子
霜焼けの黄色い菜つ葉食卓へ 明日香
声冴ゆる自転車下校生辞儀す きよえ
炬燵より国会中継のめり込む 満天
啓蟄や菰焼く苑に煙立つ 智恵子
堂寒し青筋立つる憤怒像 もとこ
酒蔵に弾みし声や杜氏来る あひる
中天に寒月の冴え極めけり 千鶴
二人連れおしゃべり楽し探梅行 はく子
群れなして動きは鈍し寒の鯉 愛正
リヤカーを揺すりてはらふどんどの火 なつき
うたかたの如く消えゆる霙かな かえる
駅前の市旗はぼろぼろ北おろし たか子
冬天も海も蒼すぎ人黙す 澄子
色ほめし見知らぬ人や寒紅梅 むべ
探梅や一輪競ひ見つけたり ふさこ
菜園の虫食い冬菜我も食ぶ 明日香
軒下に動かぬふくら雀かな みきお
干支凧の後を濁さず大どんど なつき
寒風やぐるぐる巻きに濯ぎ物 満天
湯飲み手に玻璃窓越しの日向ぼこ 豊実
凍雲の帳じぐざぐ降りてくる たか子
湧き水のほとばしる郷寒造り あひる
川底の石にも似たり寒の鯉 愛正
柔らかき光りで育つ春子かな みきお
街の歴史背負ふ枯れ椋七百齢 はく子
磴の袂を占めて冬菫 澄子
のれんから漏れる灯と声寒牡丹 素秀
紀州の子土産は蜜柑箱二つ よう子
突然の雨にショールの頬かむり あられ

2023年01月29日

吟行の締めは角打ち寒造 素秀
暖房の入りてモビール動き初む あひる
子等の去り今年で終わり雛納め みきお
雪被りても生き生きすビオラかな みきえ
つり革を握る手ゆるむ花疲れ みきお
朝霜に光る相輪神々し 智恵子
水筒を忘れしベンチ雪だるま かかし
雪道の轍伝へど底擦りぬ うつぎ
寒椿落ちてなほ色鮮やかに 満天
すべり台上手く滑れて春を待つ はく子
護摩堂へ渡る木橋や池凍る なつき
妙法に降る雪綴る妙の文字 もとこ
縮れたる冬菜のひだに土匂ふ たか子
早梅の写メの誘ひや外にも出よ よう子
寒の水汲みてコーヒー二人卓 かかし
おでん鍋新しい種楽しみに 明日香
雪うさぎふいに飛び出すリフト下 智恵子
年越しの蘭や花芽を出しにけり みきえ
長靴を履き換えグランドゴルフかな こすもす
寒晴や光を放つイヤリング 満天
水鳥のひょいひょい歩く波の上 きよえ
寒すずめ跳てば驚く大群だ 宏虎
居座りて列島真上雪催い ふさこ
出来立ての霜へ丸ばつ書いてみる 明日香
真言を唱へる明けの息白し うつぎ
バスケットの子らの歓声春隣 千鶴
枯山や鴉の鋭声下に聞く せいじ
胡麻塩になる土くれや雪時雨 せいじ
粕汁を温め客を待ち侘びる かえる
蒲団干す船去りし沖まなかひに ひのと
寒牡丹ひとつひとつに藁の家 澄子
春よ来よ砂場ぶらんこ子らを待つ はく子
保護林に苔現れぬ落葉掻 豊実
大釜に湯気酒米の蒸し上がる あひる
反り屋根を照らす寒月樹冠より 愛正
葦の間に鴨遊ばせて日が暮るる 宏虎
氷嚢を替へて風邪の子また睡る ひのと
一層の凍土を均し骨が原 澄子
山茶花や散華のごとく散り敷けり なつき
ビルを切る光輝を放つ寒の月 愛正
寒木瓜のかたまりて咲くいのちかな むべ
釣人の着ぶくれてをり波止の夕 きよえ
流木のくすぶり潮を噴く焚火 素秀

2023年01月28日

シリウスを指す手袋に分つ指 素秀
庭隅にひそと一輪雪中花 みきえ
移築門当時の傷や凍て返る 明日香
寒波急離れ住む子の誕生日 なつき
水仙の風のまにまに揃ひ踏み せいじ
堅雪を踏んで喧嘩の帰り道 ひのと
神戸土産フルーツジャムが寒見舞 こすもす
冬麗の空に高鳴る鳶の笛 せいじ
鈍色に街の霧らひてみぞれけり はく子
苗札を埋めてしまひ庭の雪 うつぎ
寒暁の空へ始発の発車ベル 豊実
厳寒に芽立ち生る木やもの言はず 千鶴
歓声の響く園児ら雪つぶて かかし
雪掻きの音響きたり夜明け前 かえる
そこまでと出掛けし帰途に霙降る たか子
小雪舞ひフード押さへつ漕ぐペダル みきえ
飛び立つはふくら雀と覚えたり よう子
血管のように枝伸ぶ冬樹かな たか子
さざ波に見え隠れする蘆の角 みきお
暁の中洲を走る群千鳥 素秀
寒鴉低空飛行何事ぞ きよえ
福耳のはみ出す帽子入学児 みきお
親子並ぶ今年は兎雪だるま ふさこ
雲ひとつ寄せ付けもせず寒の月 満天
セキレイのつつつと進む冬田かな 千鶴
小湊の船間の岩に捕る海鼠 智恵子
祖母の味吾の味となり大根汁 あひる
寒の鳥声透き通る神社より 満天
島の子に習ふ近道小春空 ひのと
陽だまりに椅子置く寒の弾き語り なつき
コンビニ前休憩タイムの除雪車 こすもす
まつすぐに冬芽蒼天指しにけり むべ
薄墨に滲みて東山眠る もとこ
寒禽の尖塔交はす刹那かな 澄子
立ち往生雪は車を通すまじ 智恵子
浄瑠璃を好みし母や近松忌 宏虎
風冴ゆる頬っぺの紅く下校の子 きよえ
水洟をすする話のつなぎとし 宏虎
砂浜や廃船照らす寒の月 愛正
斑雪残す河原の流れかな わかば
焼き網の上ではじくる霰餅 愛正
雪しまく昭和の景色畦の道 かかし
外来の亀の多さや池普請 澄子
大寒の青空にあるゆるびかな わかば
微かなるしぶき飛ばして大根切る あひる

2023年01月27日

小走りに銭湯までの懐手 澄子
もう誰もいない公園雪だるま よし子
まだ明る冬三日月の浮遊かな きよえ
侘助の白葉隠れにひそと咲く 満天
霙降る街は乳色靄ごめに はく子
紙飛行機不時着したる雪間かな うつぎ
無人売場百円入れて山眠る よし子
氷瀑の時を止めたる無音界 素秀
幹捻れ苔むす枝の梅二輪 明日香
解約の判子を拭ひ冬終る ひのと
雪の量見て変更す帰り道 こすもす



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