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2020年02月15日
浅春の空つつぬけに銀杏並木 満天
朝東風にハンガー鳴らす古着市 素秀
冬雲の隠しきれずに青き空 たかを
春一番追われる雲や波尖る 宏虎
磯遊び赤ちゃん海星潮溜り 智恵子
頬緩む夫の予期せぬバレンタイン もとこ
船影の見へ隠れして沖霞 やよい
近隣の旅ポスター駅の春 明日香
縄張りや屋根から落ちし猫の恋 宏虎
春浅し亡夫の枕辺孫騒ぐ たかを
冬の霧電車も速度落としけり こすもす
傷心の夜道に梅の匂ひけり せいじ
春の波小さき入り江忘れ潮 たか子
潮騒をBGMに宿小春 たか子
どの席もマスク姿や終電車 こすもす
大瀞にしばしとどまる落椿 素秀
宝塚観る乙女らのマスクかな なつき
風光リ島遠ざかる貨物船 三刀
春光や森林に湧く鳥の声 そうけい
雨上がり公園の木木芽吹きそむ 満天
幹太きあじさいの芽や五年忌に そうけい
伊勢参り母と鮑の踊り食ひ 智恵子
春兆す庭のあちこち立金花 せいじ
光秀の苔の首塚春の夢 ぽんこ
下萌えの山二人乗り橇すべる なつき
二月盡厚底靴の初下し 愛正
麦青むさはさはさはとそよぐほど 明日香
湧水を背に群生の座禅草 愛正
2020年02月14日
いかめしき仁王様も春の塵 宏虎
牡丹の芽菰の囲ひの揺り籠に かかし
雪解川渦巻きの侭海へ出づ 宏虎
春キャベツ品定めする媼かな こすもす
冴え返る湖畔の立像星明かり 愛正
洋酒入りバレンタインの自分チョコ なつき
日溜りの大地に背伸び名草の芽 かかし
白梅が咲けば紅梅遅れじと 菜々
散歩道上着片手に春日射し たかを
神の庭浄め尽くして雨水かな たか子
止まぬ雨ぱつと明るき春日欲し 明日香
宵闇の裏木戸に声春の猫 三刀
雑踏の行きかふ人は皆マスク ぽんこ
二月盡サイクリングの通知かな 愛正
道端に群なす紫紺仏の座 智恵子
春の畑猫の手伝う土おこし たかを
リボンチョコ元気に感謝バレンタイン 満天
春寒や抜歯の後の疼く夜 やよい
バレンタイン客のをみなにチョコレート 満天
春潮や航跡広ぐ内の海 素秀
佐保姫来街の花屋は印象派 もとこ
雨やまぬ満作の花垂れをり 明日香
山葵沢湧き水透かし上機嫌 智恵子
バレンタインデー嫌いな癖は咳払ひ なつき
近道は野路を行く道風光る せいじ
五人なるバイブルクラス春灯 せいじ
不揃いの生チョコ甘しバレンタイン 素秀
暁の東風山際たわむ小鳥だち そうけい
梅ひらくこの家に嫁して六十年 菜々
大鳥居深々と礼緑立つ たか子
鳥も嫌ふこぼれ落ちたる金鈴子 ぽんこ
東風日和鈴の音渡る宮祈願 そうけい
手作りチョコレシピも添へてバレンタイン こすもす
2020年02月13日
本を手に微睡むホットカーペット せいじ
公園のママチャリ集ふ春ショール 満天
春浅し一日おきに雨となる 三刀
ゲレンデの斑模様や空青し こすもす
草青む軒下支える尺柱 たかを
土手下の畑の仕切りや東風の薮 そうけい
風光る合格祈願の父娘かな こすもす
歩を少し延ばす散歩や四温晴 やよい
入学の予行に背筋伸ばす吾子 素秀
ささら波ところ決まらぬ落ち椿 愛正
沼べりの縮緬綾や薄氷 愛正
ベランダの満艦飾や四温晴 満天
道祖神過ぎて峠の梅見茶屋 素秀
歩行天に賑わふ銀座長閑なり 智恵子
春一番白波立てて迫り来る 宏虎
梅咲いて枝移り繁し雀どち 菜々
校訓は質実剛健梅真白 菜々
生若布茹でて魔術や緑色 宏虎
春暖や日暮れまでずっと庭仕事 明日香
隠れんぼじゃれ付く犬や山笑ふ 智恵子
山ぬくし傾ぐままの案山子かな たかを
昼食を待つ間しばしの春の夢 せいじ
泣く子だき困りかほして父の春 もとこ
四温晴庭に鍬音さくさくと やよい
東風解くや鴨待つ沼の薄氷 そうけい
遠く来て名も無き山の朝霞 たか子
2020年02月12日
映画館出で早春の空蒼し やよい
白杖の足を止めたる夜の梅 素秀
青ぬたや貝好き夫の誕生日 もとこ
さまざまな足跡だらけ雪の宮 こすもす
子の側にソファ寝床の風邪の母 なつき
あちこちの更地を囲む犬ふぐり 満天
コロナウィルスのニュースに終始春寒し 菜々
春色を満載にして花舗あふる たか子
総会を終へたる帰路の四温光 せいじ
産土に梅咲くころや詣でなむ はく子
春寒し感染増へるニュースかな 満天
春灯下旅行気分の地図めくる なつき
銀鼠触り楽しむ猫柳 宏虎
春愁や夫との意見折り合はず 菜々
何時の世も旬を食めよと蕗の薹 宏虎
砂浜を駆ける白帯春めきて 智恵子
ハンガーに干すなと習ふセーターは せいじ
敷石の窪みにひかる薄氷 愛正
梅園に熱海芸者の花を添へ 智恵子
雑踏のマスクのしたはノーメイク ぽんこ
眠リをる大樹を揺らす春一番 三刀
天満宮にはためく幟雪解風 こすもす
春浅しとろとろ流る用水路 愛正
音もなく降り続く雨春の宵 明日香
一羽ずつ鴨の残りてみをつくし 素秀
2020年02月11日
いずこより狭庭の野鳥春めかす 愛正
森の端に動く影なし春あけぼの そうけい
錫杖の音すれ違ふ遍路道 素秀
のどけしや鈴音聞こゆる極楽寺 素秀
絵馬掛ける父娘にエール梅一輪 こすもす
地下鉄の下に地下鉄余寒かな 宏虎
園丁の手際目を引く松手入れ ぽんこ
建国日日本列島晴渡る 満天
鉄路越しチェンソーの音春浅し 三刀
山茶花の蕊の分かれて散り散りに せいじ
春風や旗を目指して玉走る たかを
春浅し湯気立つ側溝風呂の水 愛正
春日燦奉納相撲泥だらけ 明日香
山茶花や掃きたる後に零れけり せいじ
見慣れたる稜線霞む春の雨 三刀
咲き初めて白梅ほのとうすみどり 菜々
白魚の踊り縮むるパスタかな もとこ
急登をのぼる一団建国祭 なつき
橋畔に期せずしてたんぽぽ黄 ぽんこ
冴え返る寺の廊下の黒光り 宏虎
杉の秀を透かして春日燦燦と 明日香
啓蟄や畝の土の崩れ落つ 智恵子
受験子に気を揉み祈る一日(ひとひ)過ぐ たか子
春の夜明け未曽有の影に飛び起きぬ そうけい
あたたかき日差しを背なに草を引く 菜々
朱の欄干白き泡立つ雪解川 こすもす
春寒し点滅長し救急車 満天
飛梅や水掛け牛の艶めけり なつき
春めきて窓開け空の淡き色 智恵子
2020年02月10日
盆梅の白引きたてる鉢の色 満天
寒明の結露の窓をなぞる指 素秀
芝焼や煙がくれに火の走る そうけい
紅白の盆梅香ほる書道展 智恵子
訃報得て山の温泉冴え返る たかを
落椿また垂直に落椿 うつぎ
と見る間に朝日翳りて冴返る せいじ
坂道をスキップする児春日影 ぽんこ
もてなしは湯たんぽ浦の飲食店 やよい
修行明けの僧に風さす雪解月 そうけい
枯れすすき揺れてやまずや雀発つ たかを
リュウグウノツカイの計測冬帽子 こすもす
一人居に春眠二度寝ほしいまま はく子
針おさめ鼻緒の赤き巫女の草履 やよい
菜の花のひと碗に卓華やぎし たか子
初雲雀点になるまで見送りぬ 明日香
住み古りて軋む戸口に目突柴 愛正
深海魚漂着の浜風花す こすもす
お手植えの梅の枝曲がる東風強し なつき
傘地蔵笑みて眺めし雪景色 智恵子
猫柳白く貫禄放ちけり 宏虎
春寒の待合混みし無言なり 満天
がい骨の標本に注連骨董市 なつき
春寒し日がな一日家に籠る 三刀
足指で数ふスリッパ追儺豆 愛正
零れてもなほ匂ひ立つ蝋梅花 せいじ
真夜の月まんさくの花輝かせ 明日香
畳の目歪む玻璃戸の暖かさ ぽんこ
朧夜の峠に暈ける街灯り 素秀
振り返りきびす返して猫の恋 たか子
延命を拒みし夫婦冴え返る 宏虎
2020年02月09日
夕空にクレーンとどまり春寒し 満天
始まれリ妻の小言や春寒し 宏虎
日向から日陰に入れば冴返る せいじ
紅梅も白梅も今五六輪 三刀
小部落柊挿さぬ家もなし 愛正
松籟や遍路の背押す霊山寺 素秀
春大根次々夫が畑より 明日香
梅東風や触れて高鳴るハート絵馬 やよい
射し込みし冬日の延長部屋の猫 こすもす
春一番とは言え弱き今年振り たか子
春寒や無言の会釈足早に 満天
うららかや綿雲ぷかりぷかりかな はく子
梅林を見下ろす白は静かなり 宏虎
峠茶屋今し霧氷の中鎮座 智恵子
途の端のいつしか積もる春落葉 ぽんこ
早春の門をかたどる臥龍松 ぽんこ
かたまって芽が伸びている貝母ゆり 明日香
春めきて作る自慢のチョココルネ せいじ
警察署屋根の寒禽急降下 たかを
能面を彫る女の手もと灯の冴ゆる そうけい
雪道に置き捨てられしチエンかな 智恵子
庭の芝焼さざ波のごと火の進む そうけい
山道の匍う風あらがふ冬すみれ 愛正
言霊も効能となり春の灸 素秀
浮寝鳥日射しに胸をふくらませ なつき
春寒し黄色うすれし花時計 なつき
春めきて窓辺のランチ長話し たか子
庭のネギも足して今宵はすき焼きに 菜々
咲き初めて父の遺愛の梅真白 菜々
境内に頭をによきによきと蕗の薹 やよい
築山に蕾幾種や春の花 こすもす
2020年02月08日
過ぎし日の一年早し蕗の薹 宏虎
若芝に抱えられたる力石 素秀
添付写真は庭の手作り雪だるま こすもす
春寒し石置くのみの無縁墓 菜々
蔵町の甘き匂ひや寒仕込み 智恵子
うつし合ふ母子の風邪をもらひけり なつき
疎らなる生垣抜くる追儺声 愛正
今日の事すべて忘れる春の月 満天
一佛の供花の水仙冴返る そうけい
水仙花道行く人に顔を向け せいじ
春山や朝日に襞のほころびぬ 素秀
冴ゆる夜の流れる川面きらきらと 満天
冬空に虹かとばかり飛行雲 たかを
父母の墓へ庭に剪りてはキンセンカ 菜々
蝋梅の触れば二輪零れけり せいじ
開け放つ座敷の引戸梅の花 ぽんこ
千両の実いち早く食ぶ狭の庭 董雨
歴日の狛犬の罅梅かざす はく子
浦風の吹き抜く宮や針供養 やよい
三月場所のチケットはもう売り切れと こすもす
対酌す囲炉裏挟みて潤目焼き 愛正
濡れ縁にぴたりと閉ざす白障子 ぽんこ
梅林へ道行く親子楽しさう 宏虎
春着の子根付に金の紐を選り なつき
見学の児の挨拶や館ぬくし たか子
参詣に朝の玄関冴返る そうけい
芽柳の川沿いに揺る城下町 智恵子
野の端に瑠璃を散りばめ犬ふぐり 三刀
大梁の何百年や春の土間 たか子
インタビュー受けゐる和服針供養 やよい
天高く冬陽飛び散る鷹の舞 たかを
奈良公園手持ちぶさたの春の鹿 明日香
2020年02月07日
厳寒に娘顔出す深夜かな たかを
寒あやめ活けて励まし呉るる友 うつぎ
縁側に摘草祖母と並べたる 素秀
勤行の小さき燈明冴返る うつぎ
満開の狭庭の梅を愛でてをり 明日香
尾を上下地平を睨む春の百舌鳥 三刀
春寒や向かい建替へ解体機 満天
春を待つ底張り替ふる登山靴 愛正
日溜りに蕩けさうなる蝋梅花 せいじ
寒肥す疎らになりしつつじ垣 なつき
水仙花顔を突き出し自己顕示 せいじ
閼伽桶に薄氷はる朝かな 明日香
錆び錆びのスコップで雪掻きにけり こすもす
道具蔵水車のあまた春ぼこり たか子
藪柑子小笹の中に見え隠れ 愛正
蔵の中学童見学春ともし ぽんこ
冬晴れや寒暖計は零度未満 こすもす
海浜の霊園の供花冴返る そうけい
朝の読経香煙しむる寒戻り そうけい
子が来ると夕餉に好物きのめあえ 菜々
紅梅のしだるる先に子規の句碑 宏虎
青き踏み草の匂ひを運びたる 素秀
万蕾の古木白梅苔よろふ はく子
春寒し駅前並ぶタクシーに 満天
道祖神陽の燦燦と野地すみれ 智恵子
風邪の児が小さくばいばい振り返す なつき
満開の盆梅白し香の高し やよい
狭庭には他家の猫ゐる日向ぼこ たかを
遺影とは笑みて若顔春時雨 宏虎
ふるさとを訪ふがならひや木の芽時 菜々
自転車を止め塀越のしだれ梅 やよい
卓を借りカフェの句会春を詠む たか子
吊るされし玉ねぎ騒ぐ北颪 智恵子
2020年02月06日
門柱の白き盆梅歩を止める 満天
目の当たりむくり土あぐ蕗の薹 宏虎
吉田山碑に群る寒雀 みづき
縁石の合間を縫ひて冬すみれ 愛正
春寒し肩をすぼめて足早に 満天
梅東風の吹き抜けてゆく能舞台 菜々
初めての令和二年の雪景色 こすもす
青空や遠き山々吹雪き舞う たかを
雪だるまオラフと呼びて遊ぶ子ら 智恵子
小流れのせせらぎの音春浅し みづき
島の墓供華水仙の花ばかり うつぎ
ボロ市に買ひし時計に消費税 なつき
強東風や見る間に雲の走り去る せいじ
広き土間湯気を立てたる大かまど ぽんこ
降る雪の動画メールを送りけり こすもす
部屋の猫たちまち戻る氷点下 たかを
遠嶺から届く暁光鴨の湖 隆松
剪定の庭師黙していなせなる たか子
摩崖仏雪解水にてびしゃ濡れに 宏虎
恋猫を頭上に赦す羅漢かな 素秀
広前の砂紋際立ち冴返る はく子
雪雲の去り筒抜けに青き空 せいじ
初蝶の渡る山湖に雲の影 素秀
春寒し朝より灯油買ひ足しに 菜々
おいでやす潜るのれん風花や 智恵子
計らずも梅見ともなる会所跡 たか子
春待つや息する梢の登山道 愛正
熱すぎる白湯にむせたり寒戻り なつき
2020年02月05日
沈む葉の嵩の高さや池小春 たか子
すぐそこに春が来ており風甘し 宏虎
車椅子押して通院春の風 せいじ
車椅子の母口遊む早春賦 せいじ
湖風に菜の花早も満開に 三刀
伏線の多き小説春立つ日 こすもす
春立てり窯焼きピザのチーズ伸び なつき
うららけし小川を追ひて歩きみる 智恵子
白梅の空の青さに凛と咲く 満天
片言にひらがな読む子春立てり なつき
強風に木々のざわめき冴返る ぽんこ
春寒し動くもなき公園に 満天
春来る野辺の地蔵に供花あふれ 菜々
余寒あり慰めるその言葉呑み もとこ
グランドゴルフ久々に来し冬将軍 こすもす
山鳩のつがひ鳴きゆく春の空 素秀
一夜干し炭火の透る潤目かな 愛正
春来るキッチンの窓日のあふれ 菜々
芽柳の清風抜ける宮の橋 そうけい
小夜更けて白き眉月冴返る はく子
開け放つ会所の広間東風抜ける たか子
冴返る土間の三和土の太柱 ぽんこ
雪解水満ちてダム湖の色蒼し 素秀
幹朽ちて老木なれど梅白し 宏虎
縁側にウトウト傍に毛糸玉 智恵子
茶屋の幟芽柳なびく余り風 そうけい
柔らかな春の色なる四囲の山 明日香
春日差し庭を見るのが楽しみに 明日香
雪降るを寝床で知るやチェーン音 愛正
2020年02月04日
向い風に花弁を揺らす白椿 三刀
立春や本日五千歩超えにけり こすもす
あっぱれな空の青さや春立ぬ やよい
鬼やらひ保母にすがれる年少児 なつき
体調のゆっくり戻る春隣 やよい
うぐいすの声朗々と五百羅漢 宏虎
立春のグランドゴルフ大賑はひ 満天
目に涙追儺の鬼にそつぽ向き なつき
電線の碍子きらめく春の空 せいじ
石垣のひかりの皺に水仙花 ぽんこ
この辺り踏んではならじ名草の芽 うつぎ
ロゼットのほうれん草や根元赤 明日香
春立つや宮の湧き水音奏で 菜々
昇龍てふ古木天のぼり梅散らす もとこ
月光や鬼門の角に追儺豆 そうけい
春立つや段飛ばしして歩道橋 せいじ
夕日影ベビーカーの子春帽子 そうけい
風花や滲む露店の価格札 愛正
ナイトスキー頂きに見る街明かり 智恵子
春来る出不精の夫映画観に 菜々
一片の雲なき日和春立てり はく子
一湾の霞に浮かぶ常夜灯 素秀
駐車する車に跳ねる春日燦 明日香
金箔の仏壇なじむ春炬燵 宏虎
春立つや騒がしくなる庭の木々 満天
里山に思わず摘みし蕨かな 智恵子
小社に彩を極める寒椿 ぽんこ
渡し舟霞の海を運びたる 素秀
メガネ拭く湯気立つ茶屋の大やかん 愛正
寒波予報暦は春を迎えても こすもす
立春の公園に鳩さかりけり たか子
2020年02月03日
妹泣けば兄強張りて豆撒けり なつき
節分会空飛ぶ豆は掌に 智恵子
マスク棚入手未定の走り書き かかし
柊挿す客も少なき門口に たか子
一泊の旅の予約や春来たる こすもす
恵方巻いろとりどりに迷ひけり 満天
春日射す畝のあはいの潦 明日香
節分の豆年の数かぞへつつ 満天
稲株の掘り起こされて弾みをり 明日香
催事場占めチョコレート売場かな やよい
太巻を巻きをり風邪に籠りゐて やよい
消えかけの飛行雲あり春の朝 せいじ
玉砂利を鳴らし遍路はスニーカー 素秀
目を細め猫笑むごとし春日射し たかを
軽トラが二月の畑へ老夫婦 たかを
成り金の王手飛車攻め寒明くる 宏虎
鬼やらひ戸を繰り打てば月光入 そうけい
柊の小枝に鰯吊るしけり 智恵子
豆撒へ先導の法螺たからかに 菜々
立膝の菩薩のお顔春ぼこり ぽんこ
風花やたてがみ白き放牧馬 愛正
と見る間に飛行雲消ゆ春の空 せいじ
受験生電波時計をチェックせん かかし
改めて表裏確認するマスク こすもす
鬼笑ふ声に子ら泣く鬼やらひ なつき
草萌や野球少年ホームイン ぽんこ
瀬の音を近くに開く梅の花 三刀
玉石の古道を濡らす雪解水 素秀
豆撒きへみ仏の空はれわたる 菜々
藪柑子小笹の中に見え隠れ 愛正
節分や寡黙なふたり西南西 もとこ
毎年よ一番咲きはこの紅梅 はく子
子等を待つ節分の菓子取り揃へ 董雨
里山の田道ジグザグ追儺寺 そうけい
南京町金竜踊る旧正月 宏虎
2020年02月02日
春近しリボンおしゃれにチョコ並ぶ 満天
街角の赤いポストの雪帽子 智恵子
管公の国見の丘とや梅早し 菜々
春寒しコーヒーに溶くチョコレート なつき
梅東風の日に集いけり祝膳 たか子
ランナーの気迫満つ風ものの芽に そうけい
水光る広き浅瀬に鴨の群れ たかを
砂利船の喫水越ゆる春の水 素秀
線路沿い小道に列なす焼鳥屋 智恵子
魞挿して金波銀波の比良颪 宏虎
お下がりでぜんざい作り報恩講 こすもす
探梅行けふは河内の一宮 菜々
通夜帰り美しき夜景や冬終る 明日香
おんぶして帰る坂道日脚伸ぶ なつき
山ふところ老樹の梅に蕾つく 愛正
白鷺の動き出したる春近し 満天
待春や彫字くつきり力石 ぽんこ
のどけしや湾にしづもる屋形舟 素秀
盆梅の古木傾きて香を放つ もとこ
杖を手に探梅の道下りけり 三刀
夜の金曜デートの多し梅ふふむ 宏虎
ラッシュアワー二重マスクの予備校生 かかし
今日こそはラストチャンスや寒の餅 こすもす
一汁の色にと摘みし菊菜かな やよい
お守りを枕の下に春を待つ かかし
青空のどこまで続く冬田かな たかを
風花や湯煙に消ゆる蒼き空 愛正
跨線橋下に広がる春隣 明日香
日をいつぱい浴びてふかふか布団かな はく子
はやり病四囲の垣外も掃き清め そうけい
2020年02月01日
毛繕ひ岩風呂浸かる冬の猿 智恵子
参道に梅の香満ちる招魂社 素秀
懐かしき友来たる如霰降る こすもす
産土に青年凛々しお弓式 はく子
川沿ひの日射しとらへて梅蕾む 満天
節分の豆早々といただきぬ 満天
魂入れの読経に震ふ枝垂梅 素秀
潮風や無縁仏に蝋梅香 そうけい
春そこに我が誕日をつつがなく 菜々
葉牡丹の渦縮こめる風吹ぬ もとこ
甘味食べマスクの顔に戻りけり なつき
待春や東を拝む遥拝所 ぽんこ
息を飲む車窓を照らす冬夕焼 明日香
槌音に豆まきやぐら建ち上がる 菜々
日と風が作る千切り大根かな 三刀
春の雪金閣積もるしんしんと 宏虎
里散歩わらび四・五本突ん出をり 智恵子
指なぞる赤城峰々春兆す たかを
雪しずる手足取らるる里の道 愛正
冬桜余白を埋むる碧き空 愛正
レディースセットの遅めのランチ冬うらら こすもす
下校児の横断歩道春着哉 たかを
潔く止む天気雨春兆す せいじ
黄梅や黄昏似あふこぬか雨 宏虎
汽笛なる墓地裏の丘踏青す そうけい
蝋梅を嗅ぎて掃除の褒美とす せいじ
咳きこみて大方失せし風邪薬 なつき
2020年01月31日
今日も又何事もなし蜆汁 たか子
少しづつ身体の不調寒蜆 たか子
富士裾野毘沙門の立つダルマ市 智恵子
冬萌や小鳥の声も艶めきて ぽんこ
重りなし手応えのなきさより釣り 宏虎
雪景色夢に出てきて目覚めけり 三刀
薮の日を散らして移る笹子かな そうけい
街中は一気に増へるマスクかな 満天
歯が二本嬰かぶりつく蜜柑かな なつき
日の力蓄え雪根開きけり 素秀
老い母のあかぎれ深し薬塗る せいじ
ペタペタと春の泥足猫の笑み たかを
待春のひと日ウインドウショッピング 菜々
囀てシャッターくぐる鳥の影 素秀
対向車悉く皆雪まみれ こすもす
年忌終へ庭に一輪冬の薔薇 もとこ
腕枕右腕痺れ冬籠り たかを
物干しの日ざし眩しや春兆す せいじ
鯛焼きの頭は長子世の常か 愛正
外出の降りみ降らずみ寒の朝 満天
静寂を裂きてリス跳ね雪しづる 智恵子
前走る札幌ナンバー冬ざるる こすもす
春を待つイタリア料理に集ひては 菜々
笹鳴きの薮径で知る地蔵尊 そうけい
家計簿の合わぬは常や一月尽 はく子
冬夕焼ビルのあひあひつらぬいて 明日香
探梅や万歩計見て疲れ出づ 宏虎
風花の吹き込む天窓湯揉み歌 愛正
2020年01月30日
苗二三花壇に植ゑ足し春を待つ 菜々
マネキンの明るき色に春近し 満天
寒紅の母の唇動かざる 素秀
温め酒素知らぬ体の猫つつく たかを
叱られて泣く子にココア冬の夜 なつき
夜遅く寒の靴音響きけり 満天
焼き餅にきな粉とあんこ待つお皿 智恵子



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