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2019年08月23日
宮相撲ふんどし厭ふ子のをりて かかし
鉦叩きベランダに鳴くこぞ今年 智恵子
突然に黒き雲湧き稲妻す 宏虎
雨上がり夕暮れの風秋めきて 満天
処暑の雨お泊まりの子を見送れり なつき
生きるとは旅と一緒や天の川 宏虎
草の実の溢れ落ちたる膝の上 素秀
虫の声一度上げたる湯船かな かかし
秋の雨走る背中に一滴 そうけい
頭垂る向日葵支え括る紐 たかを
蜥蜴出て猫突撃や飛蝗跳ぶ たかを
列島の残暑大雨明け暮れす 満天
処暑の夜のテレビ流し見生あくび なつき
同じ夏同じ病棟同じ部屋 せいじ
夕の鐘明日またねと墓参かな 智恵子
味知るやカラスのつつく熟れ西瓜 愛正
顔見合ふ微かに聞こゆ虫の声 愛正
観音へ坂幾曲り秋しぐれ 菜々
野分あと山羊の草喰む島日和 もとこ
秋日差すダニエルとある表札に せいじ
講演や話にリズム秋扇 ぽんこ
植木鉢に一本育つオクラかな こすもす
乾杯は故郷の新酒同窓会 菜々
植木鉢秋雨含みくろぐろと 明日香
涼しさは未だ少し先処暑の朝 三刀
よだれ掛けは友の手作り地蔵盆 こすもす
苦瓜のグリーンカーテン役所にも はく子
四葩枯れアンティーク色路地に映え 明日香
処暑の気は如何にとそこら夕散歩 たか子
公館のシニア奏づる秋の晴 そうけい
心エコー胸を這へるや菊日和 素秀
2019年08月22日
病室を訪へば昼寝の真つ最中 せいじ
ため息をついて遊ぶ子土用凪 なつき
朝礼の元気な声やもう二学期 満天
本めくる微かな響き秋の声 愛正
何作ろう二本貰いし新甘藷 こすもす
秋暑し努力頑張るまだ禁句 たか子
柿実る齢不詳の男棲み たかを
凭れあいて咲くとりどりの鶏頭花 こすもす
痛む膝全力漕ぎで風涼し たかを
医者知らず薬局無縁の生身魂 宏虎
すれ違ふ皆会釈して墓参かな もとこ
徒長枝のぐんぐん伸びる残暑かな 明日香
宮入に子供神輿の声高し 素秀
皺深き配車係の日焼顔 せいじ
鳳仙花弾け小さき風の跡 智恵子
露天湯に並ぶ老爺の日焼け顔 素秀
耳鳴りにあらず鳴き継ぐ虫の声 三刀
砂あふる子の靴下を夜濯ぎす なつき
糠漬に良き大きさや秋なすび 菜々
校舎皆クーラー室外機工事済む 満天
鴨のゐて亀ゐて鯉ゐて池の秋 はく子
放牧場草波立ちて秋の声 愛正
一目散に駈けく蓮池投餌の児 やよい
ビル狭間古都に路地あり地蔵盆 宏虎
このだるさ冷房病になつたかも 明日香
大雨に蟻塚埋まり屯する ぽんこ
走り蕎麦海老天頼む母の笑み 智恵子
爽やかや夙川堤行くかぎり 菜々
2019年08月21日
藪枯らし焼きもの狸囲みけり みづき
胸少し膨らみ初むや浴衣着す やよい
秋祭りまずはご寄付の御礼から たか子
回復の兆しか母の顔さやか せいじ
山染めて日はまだ高し雲の上 たかを
婆のゐて子の声絶えず地蔵盆 宏虎
堰落ちて落ちて潺潺秋の川 菜々
処暑の風窓開け換気の燻煙剤 愛正
盆の月満ちて賤家の屋根の上 素秀
星月夜寄り添ふ影や歩道橋 智恵子
老女座す広き畑に西瓜数多 そうけい
二株の同時に咲し布袋葵 こすもす
かぶりつく西瓜兄弟けんか負け なつき
児の視野をはしるごきぶり仕留めたり なつき
村の子の神妙な顔地蔵盆 宏虎
病院のロビーざわつく大驟雨 やよい
池騒ぐ鯉に追われるざり蟹かな そうけい
地蔵盆川沿ひ提灯風をうけ 満天
阿波尾鶏雛のまろびて秋日燦 素秀
同窓会果ててつく帰路星月夜 こすもす
洛北の七堂伽藍秋に入る みづき
かなかなや里山の景一変す かかし
余白てふ書道の配置涼新た かかし
蓮の実の今にも飛ぶぞ地獄池 ぽんこ
つぎつぎと揺れて蒲の穂ぶつからず 菜々
フリーウェイ燃ゆるカンナの分離帯 智恵子
高階の右に左に遠花火 はく子
蟻走るダンゴ虫走る夏果てる たかを
川床のちゃぶ台代わり日焼岩 愛正
病室にか細き母の声澄める せいじ
ショーケースとびとび空いて秋野菜 明日香
爽やかや川沿ひ駈ける赤白帽子 満天
もう限度いつまで続く残暑かな 明日香
桃剥くやみんな帰ってしまふ朝 もとこ
湯上がりに夕の風や法師蝉 三刀
高速のなぞへになびく夾竹桃 ぽんこ
2019年08月20日
新涼や少し派手めの旅衣 みづき
子らの靴筵に揃へ地蔵盆 なつき
処暑の風読経に舞ふ花一片 愛正
一面の心落ち着く蕎麦の花 宏虎
雨上がり蒸し風呂となる街猛暑 満天
熱戦やテレビにくぎ付け秋暑し こすもす
施餓鬼寺山門に雨音強し なつき
茅の穂の四五本招く道の傍 三刀
新涼や縄目きりりと四ツ目垣 菜々
嵯峨野路の竹の葉擦れや涼新た かかし
大けやき小さな祠秋の風 ぽんこ
かちわりを握りしめたる九回裏 更紗
隆隆の松の並木や天高し 菜々
卵とく箸の涼しき朝餉かな 更紗
掃く人に声かけ参る宮涼し やよい
這ひ出してみみず萎ぶる殘暑かな 愛正
地蔵堂ちょうちん真さら盆支度 たか子
新涼やCT検査結果良し やよい
蹲に秋の風鈴共鳴す かかし
猫跳ねる何が有りしか鳳仙花 智恵子
残暑見舞いレンジでチンの惣菜来 明日香
走る犬放牧牛を追ふ秋野 素秀
炎天に転げ行く濃き影ひとつ たかを
秋暑し猫の足裏を皆見せて 宏虎
廃港に竿の並ぶや鯊日和 素秀
日の暮れを待ちきれぬ児の庭花火 みづき
ゲリラ雨去りて溽暑や摩天楼 智恵子
夏負けや球児の元気もらいたし 明日香
誕生日祝す電話や蝉時雨 こすもす
枕辺のラジオを消せば虫の声 うつぎ
翅休め我が家縁先秋の蝶 たかを
色さやかアニメ電車の秋思とも 満天
2019年08月19日
風の音に薄掛け寄する今朝の秋 そうけい
地蔵盆子なき家へも駄菓子来る 明日香
風船かずら三つの種はハート型 満天
盆直後下り特急客疎ら こすもす
黄昏に法師蝉鳴き哀愁帯ぶ 宏虎
宮の朝宮司掃きゐる夏落葉 やよい
戸を繰れば快の風道今朝の秋 そうけい
明日の事知らずとも蟻駆け巡る たかを
夕菅の地平線へと風の道 智恵子
病室の窓を震はす秋の雷 せいじ
稲穂揺る風景続く山陰路 こすもす
高齢の輪禍姦しひぐらしや かかし
梅肉のあれば尚良し湯引き鱧 菜々
おがら焚く一番星のある空に みづき
屁屎葛倒れしままに咲き誇る ぽんこ
ワイパーも効かぬ大雨いなびかり せいじ
盆明けのバス停の列大欠伸 かかし
猫じゃらし鎧戸下りて人絶えて たかを
施餓鬼会の読経の背の揺らぐ影 素秀
吊床に溺るるごとく腕掻けり なつき
廃校の木造校舎秋簾 うつぎ
祇園小路三味の音聞こゆ残暑かな 宏虎
機嫌良き父はこりこり鱧の皮 菜々
文机の忘れし絵日記処暑の風 愛正
新蕎麦や磨き抜かれし自在鍵 やよい
台風過孫ら来るてふ準備せり なつき
新涼の風を肺腑に満たしけり はく子
星月夜歩幅を合はす散歩道 みづき
蒔いた種はじき飛ばすか秋の雷 明日香
盆波や流れ着いたる異国の瓶 素秀
今朝の秋五臓六腑のゆるびけり たか子
朝焼けや濃墨薄るる里の森 愛正
竜舌蘭瀬戸内望む無人駅 智恵子
無花果の取れとれ大を両の手に 満天
夜の闇待ち格闘す蜂の巣に 三刀
2019年08月18日
大阪城残念石に虫の声 かかし
三輪山をしたがへつつと月昇る 明日香
夏期講習ただひたすらにペンの音 更紗
草いきれ自転車錆びて軒の下 愛正
夕蝉や今日の一日誰も来ず みづき
ショーケース太りし鯵を酢の物に ぽんこ
飴ふふみ草取りしたる母の家 なつき
台風のあと引く雲の残暑かな 愛正
ひとつまみほどの塩ふり涼新た 更紗
余生とは欲しき物なしカンナ燃ゆ 宏虎
新涼や今朝はあったかレモンティー はく子
露天の湯補聴器なしや秋の蝉 たかを
食卓の一輪映える八重芙蓉 董雨
秋の夕ドント居付くや赤城山 たかを
湯呑み置く糸底の音秋の声 たか子
黄昏の蜩の森独り占め 智恵子
湯上がりに新涼近く感じをり みづき
パズル解く対抗心の夜長かな 宏虎
ゆるキャラの猪も踊りぬデッカンショ うつぎ
爽やかや敗者勝者へ笑顔見せ 満天
炎昼の庭に穴掘る土蜂かな 三刀
猛暑なか籠りて熱戦釘付けに 満天
盂蘭盆のみんな揃ひし子の絵かな なつき
おりん鳴る音も涼しきお堂カフェ 素秀
つづら折れ登る木段山あざみ 智恵子
録音を消去せぬかと秋思憑く せいじ
エアコンを切るに切られぬ熱帯夜 せいじ
螻蛄鳴いてギターの弦の張れる音 素秀
琵琶湖畔産卵場所の糸とんぼ かかし
2019年08月17日
鰻桶竹筒受くる岩清水 愛正
切りし枝枕代はりの三尺寝 かかし
朝顔の蔓のぼりつめての行き先は はく子
人人人や五重の塔に月明かり こすもす
銀翼の影迫りくる大夕焼 素秀
羽の裾ぼろぼろにして秋の蝶 明日香
洗い髪一人庭出で髪を切る 智恵子
秋暑し寄り来る鯉の口重なり 満天
蹲に一尾残るる目高かな 素秀
谷筋を列なし登る紅き蟻 たかを
週末の残暑厳しき京都駅 みづき
秋思憑く受話器を取れば主治医から せいじ
白南風に群れなす海猫の鳴き渡る 智恵子
はしやぐ子が飲み込まれたるハンモック なつき
空の碧水に映して底澄める 宏虎
奥嵯峨に夏の終わりを惜しみけり みづき
丹精の馬鈴薯今宵はコロッケに 菜々
能登島の町並み灼ける黒瓦 愛正
遠花火故郷離れ幾年ぞ かかし
久々のショートカットや愚母涼し せいじ
水やりのつい雑になり秋暑し 明日香
苦瓜の垣根目にしむランチかな ぽんこ
麦茶干すグラスに薄き紅のあと なつき
往年の歌声聞きつメロン食ぶ 菜々
秋暑しシニアの列や図書館前 そうけい
明日咲く朝顔数へ寝る子かな こすもす
今朝の秋変貌大に蓮の花托 そうけい
平穏な暮らしを望む花芙蓉 宏虎
秋の蝉とぎれとぎれに鳴きつづく 満天
夜更けまで風に乗り来る盆太鼓 三刀
菊一輪老女突き出す鼻の穴 たかを
2019年08月16日
鳳仙花活火山なり住む地球 宏虎
合流の黒き流れや秋出水 素秀
猛暑つれ大型台風縦断す 満天
水色の細かな光切子鉢 みづき
台風に溢れそうなる用水路 満天
更けてなほ首振り続く扇風機 菜々
鯉の背に藻を絡ませんこの残暑 かかし
秘境宿帰宅土産の兜虫 愛正
雨台風過ぎて山山みづみづし 菜々
崖滴る峠の茶屋の地蔵尊 愛正
河口の橋満身風に魂送り そうけい
激突の虫や放れば飛び立ちし たかを
耳遠き父の早寝や盆の月 なつき
尾を伸ばし腹這う猫や秋立ちぬ たかを
背番号無くもメガホン汗しとど かかし
体脂肪減らす薬や生身魂 なつき
秋出水流木留める沈下橋 素秀
渓流の対岸灯す草紅葉 智恵子
護摩木もち火床へ急ぐ野分あと 明日香
魂送り波間に消ゆる航海灯 そうけい
観相窓開きし夜や月明り こすもす
嵐去り星瞬きて望の月 智恵子
暮れなずむ空に白々盆の月 はく子
台風の去り裏山は法師蝉 三刀
秋日傘池に映して友来たる みづき
帰省子の跡を濁さず立ちにけり せいじ
鼻歌で一駅歩く星月夜 宏虎
蒸し暑し台風一過とはならず せいじ
街涼し電動自転車を漕ぎて 更紗
送火の邪魔をしたるる暴風かな ぽんこ
古都の夜浴衣の孫とツーショット こすもす
2019年08月15日
秋立つや水切り石の川半ば 素秀
パイプ椅子一列ならぶ敗戦忌 更紗
故郷の天気気になる避暑の旅 こすもす
思ひ出の布集め刺す秋立つ日 みづき
小夜更けて雲に流るる盆の望 はく子
計画を頓挫させたり野分かな 明日香
帰省子との別れの宴チョコフォンデュ せいじ
夏草に隠るる遺構野石積み 愛正
竿先の傾ぐ深さや秋の潮 素秀
敗戦忌心高ぶる草いきれ 宏虎
つり革をゆつたり握り朝涼し 更紗
仏壇の飾りを戻し盆果てる 宏虎
草先に触れんばかりの夏燕 三刀
台風来ひねもすニュース見てをりぬ 明日香
酒宴果て列する歩み満ちた月 たかを
山蕗はまさにトトロの傘なりき 智恵子
七並べと宿題交互夏休み こすもす
我が帰る町襲ふやも颱風来 せいじ
上陸の遅き台風落ち着けず 満天
台風来支離滅裂に庭木揺れ 菜々
黙祷にオルゴール鳴る終戦日 なつき
盆休み孫待つ爺と碁盤かな 智恵子
渇筆の万葉仮名の文字涼し かかし
電気耿耿「終戦の日」の茶の間 菜々
釘付けの台風進路けふひと日 やよい
山沿ひを暗雲覆ふ颱風裡 かかし
岬角をかこむ青松朝焼けす 愛正
分かれ道朽ちたる導藪枯らし みづき
街路樹の風に黙せり敗戦日 なつき
テロップ音に台風情報振り回され 満天
2019年08月14日
帰省子の自由研究見守りぬ せいじ
大仏の端正な顔月涼し こすもす
つくばゐの水も湯のごと秋暑し 菜々
朝雲り清水坂の石畳 みづき
人去りて秋の草花とりどりに たかを
蜩や風立つ夕べ貴船川 みづき
囲まれてもマイペースなる親子鹿 こすもす
朝がけと父の決めたる魂迎 なつき
秋暑し町中走る救急車 満天
大橋の下に涼める渡し守 素秀
厨事休む間もなき盆休み 満天
大文字薪運ぶワキありてこそ 宏虎
台風や雨戸をおろしこもりをり 三刀
買出しの賑はふ市場野分前 ぽんこ
二百キロバイク音にて帰省の子 かかし
半歩出て即折り返す熱波かな たかを
上り三下り七分の登山かな 愛正
帰省子の釣果夕餉を賑はしむ せいじ
灯を消して月光部屋に導きぬ はく子
荻の声騒き川辺の細き道 素秀
台風裡家族揃わぬ御詠歌に 明日香
浜の迎火掲げ知らせる沖のタンカー そうけい
空咳しおもむろ座る盆の僧 宏虎
泥の沼重低音の蟇 かかし
拝殿の間遠太鼓や入道雲 そうけい
野営地の踏みしめられたり夏の草 愛正
山肌へ雲影くつきり天高し 明日香
軸傾ぎ動かぬ水車稲の花 智恵子
道空きて父と朝がけ魂迎 なつき
ぬなわ採る籠に小花のひとつあり 智恵子
激辛カレーふうふう食みて暑気払ふ 菜々
2019年08月13日
帰省して玉子焼して火傷して せいじ
一球に研ぎ澄まされし日焼顔 かかし
夕暮れの狭庭にふはり秋の蝶 満天
肉離れ連山塊なる雲の峰 愛正
敗戦忌甲子園止め黙祷す 宏虎
かなかなや余白の多き兄の文 みづき
祖に密に蝋燭の灯や月の古都 こすもす
賤家吊る盆灯籠の新しき 素秀
スーパーの木陰片陰満車なる 明日香
掃苔の造花に値札つけしまま なつき
稲の花山すそみちをふる里へ 菜々
一尺玉大音響の六腑へと はく子
朝顔の押花入れて便り来る みづき
行き来する見かけぬ子等や夏休み 満天
電柱に誰か居そうな夜の秋 かかし
迎火や闇も逃げたか子等のちょうちん そうけい
迎火の煙は風に乱されて ぽんこ
お下がりのぼた餅甘し魂祭 素秀
草原に待つバス停や鬼やんま 智恵子
溶岩に囲まる岳神雲の峰 愛正
浜の盆沖のタンカー待ち並ぶ そうけい
大仏様の顔目の当たり古都の秋 こすもす
帰りにはデパート巡る迎え盆 たかを
絶壁にならぶ建売墓洗ふ なつき
高原の黙に満天あまの川 智恵子
帰省子や愛犬跳びて舐めまくる 宏虎
早稲の花弘法道へ人ほつほつ 菜々
大花火終えて河原の虫浄土 はく子
妻よりは先に逝けよと盆の友 たかを
宿題をごまんと抱へ帰省の子 せいじ
何軒もまわって揃ふ盆用意 明日香
2019年08月12日
番小屋は赤錆びしまま梨実る たかを
恐竜の口めがけ撃つ水鉄砲 なつき
神苑に聴く初声や法師蝉 やよい
気配りの氷菓に句座の和みをり かかし
兄幼死我が名は孝男墓洗う たかを
ファミリーの揃ふチャペルや盆休み せいじ
大西日帽子目深の助手席に ぽんこ
朱に茜に雲のきざはし秋夕焼 菜々
列島を直撃予報の大台風 満天
大向日葵見下げられたしベランダの鉢 そうけい
迷いつつ少し省略盆用意 明日香
池涼し群がる鯉のスプラッシュ せいじ
鮎落ちて失せし輝き下り簗 智恵子
爽やかや珈琲の香とお喋りと こすもす
明るかり合歓の葉蔭のハンモック なつき
岩床の光る甌穴入道雲 愛正
河川敷浴衣の花も大花火 はく子
夕されば木の葉さやさや秋新た 菜々
西瓜食べ古郷の空き家忍びけり 董雨
ラジオ体操終へ朝食や今朝の秋 こすもす
朝顔や小さき靴の干す垣根 みづき
托鉢の鈴の音静か秋立てり 素秀
横顔に幼さ残し涼新た みづき
水瓶に簾被せる縁の先 愛正
歳とりて健康一番星月夜 宏虎
子を想ふ母の心事や雲の峰 そうけい
落鮎や流れに任せ浮き沈み 智恵子
真っ直ぐの鉄路を進みゆく銀河 素秀
古さとは近くて遠し盆の月 うつぎ
涼しげやうす紫のさるすべり はく子
夕暮れの紅を畳むや紅蜀葵 満天
球児たち袋に土と汗涙 かかし
頭垂れ庇見下ろす大ひまわり やよい
潮騒の聞こゆ尼寺花芙蓉 宏虎
2019年08月11日
痩せ尾根を知らずに過ぐる夏山路 愛正
墓参り進路気になる大嵐 満天
大夕焼母と露天湯佐渡の海 智恵子
里山の裾辺明るめ竹の春 菜々
香水や白き肌透く袖レース なつき
秋暑し陰へ陰へと植木鉢 明日香
境内の鳥居にからむ蔦かずら ぽんこ
わんぱくがねずみ花火に逃げ惑ふ 菜々
新涼や海を見下ろす観覧車 みづき
夕立や村に一本境界線 素秀
散水のおだしき風や青簾 愛正
朝ぐもり車を磨く初老かな たかを
仏壇の水揚げ逸れる蓮の花 董雨
炎天や広場の大樹鎮まれり たかを
暁の銀鱗眩し鰯引く 素秀
秋めく日不揃ひクツキー焼き上げて みづき
おしろいの花が咲き継ぐ幾何模様 宏虎
蹲の谺の響き夜の秋 かかし
夕の膳はみ出す蟹や佐渡の景 智恵子
高塀を越えて向日葵咲き競ふ なつき
絵手紙の残暑お見舞届きけり こすもす
秋暑し趣味にそれぞれ籠りけり 満天
梅花藻の咲く清流に瓜冷す せいじ
揚げ花火の煙に咽ぶか十日月 はく子
新涼や隣家はリフォーム予定らし こすもす
月真上に浪速淀川大花火 はく子
研ぎ終えし刺身包丁盆用意 三刀
おしろいが咲いて路地奥情厚し 宏虎
帰省子のいがぐり頭撫で回す せいじ
空蝉の渾身の爪神の庭 かかし
水足らぬ地植えの木々も葉焼けして 明日香
2019年08月10日
夕涼し湖面の数隻波小舟 愛正
良き風に六腑洗ひし船遊 かかし
帰省子の揃ふひととき狭き居間 ぽんこ
稔り田に産霊の神のおわすかに 素秀
微笑みは無言の会釈鳳仙花 宏虎
土用蜆舟尾操るジョレン棒 愛正
蛇口から湯の出る朝や秋暑し 満天
大夕焼預かりし犬帰る時 たかを
適塾の柱の傷や涼新た かかし
釣果なる紅鱒三尾家苞に せいじ
出揃いて揺れどおしなる稲穂かな こすもす
庭の木々そよりともせで秋暑し 菜々
帰省子を待っ空港のロビーかな 三刀
竹の春心事に聞こゆ葉の騒ぎ 宏虎
鹿威し竹林渡る風涼し 智恵子
醒井の清流渡る風涼し せいじ
駅ホーム見送りの如黒揚羽 こすもす
雲迅し岩動くかに台風過 なつき
湾拡げ打ち寄す波や台風裡 なつき
瞬く間に撒き水乾く庭秋暑 菜々
貰ひたる美容パックや涼新た やよい
暑気払い女それぞれ亭主連れ たかを
里山の裾野蒼蒼竹の春 智恵子
日なたなる刈田に匂ひ残りける 素秀
2019年08月09日
五具足を先ずは点検盆支度 こすもす
天空炎ゆ能登集落の黒瓦 愛正
子や孫の帰省ラッシュの始まりぬ 三刀
被写体は野の花なりし涼あらた やよい
足もがきあひるの浮輪進みけり なつき
秋立つや髪を短くリスタート やよい
法の池浄土の景色蓮の花 宏虎
鰯雲こわして波紋池の鯉 智恵子
朝散歩けやき並木の風涼し 菜々
昔の句読み返しては灯の親し はく子
空蝉や紛争果てぬこの地球 かかし
秋草の息吹き返す朝の雨 明日香
終電の無人駅舎や夜の秋 かかし
大楠の背にかくれんぼ夕焼くる 素秀
泉湧くやまとたけるの膝下すぐ せいじ
御手洗の岩の常濡れ苔の花 ぽんこ
村祭り子ら楽しみの肝試し 智恵子
あるなしの風にゆるるや風船葛 満天
紅鱒の撒餌を目がけ殺到す せいじ
オリンピックの年が初盆叔母逝けり こすもす
ごきぶりを三日続きで夫討てり なつき
涼風や林泉を過ぎ庵窓 そうけい
看板の鰻のうの字縦長に 宏虎
涼風や庭木整ふアプローチ そうけい
秋暑し伸び放題に庭の草 菜々
土用鰻参道けぶる成田山 愛正
道真中大きな毛虫天を見る たかを
猫じやらしはびこり出すや店閉店 明日香
秋茄子の色鮮やかに一夜漬け 満天
右行けと案山子の指の道案内 素秀
公民館持ち寄り酒宴茄子旨し たかを
2019年08月08日
猟船の帰る航跡雲の峰 そうけい
土用蜆漁舟行き交ふ十三湖 愛正
モクモクと青空呑み込む雲の峰 智恵子
四ツ辻に合掌深し秋遍路 素秀
味噌汁の熱きをすすり秋立ちぬ 宏虎
ほんのりと紅刷きそめしなつめの実 はく子
気象図の真っ赤な表示秋暑し 満天
駅前の赤きポストや星流る 宏虎
海風の撫でる松山雲の峰 そうけい
木洩れ日の濃き養鱒池風は秋 せいじ
朝焼や薄紅色になびく雲 明日香
大空に噴煙めきし雲の峰 せいじ
庭の草戦い続く残暑かな たかを
栄養剤今日も三本秋暑し たかを
見送りは案山子の家族伸びる影 素秀
蝉しぐれ大樹囲みて穴数多 智恵子
三伏の納戸の臭い紋提灯 愛正
秋立つやバス満員の片参り なつき
地獄の釜開きし列島秋暑し やよい



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