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2021年09月20日

シングルの当事者ばかり敬老日 こすもす
底名山鳶鳴く頭上秋の空 智恵子
月今宵科学を超えた神秘受く 明日香
無花果の俄に太る一夜かな あひる
ビル街の狭間にのぼる良夜かな 凡士
波荒き連絡船や秋遍路 宏虎
秋場所の地元力士の技期待 満天
寝転べば空の狭きや彼岸花 素秀
野地蔵に誰か供へしか柿ひとつ 智恵子
秋彼岸老女着飾りひとり行く たかを
清洲の里や赤蕎麦花一面 やよい
待宵や川に影ゆく高瀬舟 素秀
補聴器に途切れ途切れの昼の虫 みきお
敬老日息災と言う感謝有り たか子
行く雲や秋の高さをどこまでも 明日香
秋爽や釣人浸かる湖静か 隆松
天高し眩しき日矢に覚醒す せいじ
湯の宿の窓のしっとり薄紅葉 宏虎
秋茂み飛び立つ雀蝶が追う たかを
石垣の淀む堀川昼の虫 ぽんこ
雲切れて名月と星結びたる なつき
虫の音の草深ければ高らかに あひる
敬老日グランドゴルフ盛り上がる 満天
梨剝いて恙なき日や老い二人 菜々
孫描く爺婆若し敬老日 もとこ
父の部屋のカーテン開くる月今宵 なつき
家々や燈火親しき二階の灯 凡士
相伴する手作りおはぎ秋彼岸 こすもす
山村に薪割る音や冬隣 みきお
真青なる空出来立ての鰯雲 せいじ
地に縋り風に耐へたる秋蝶よ 豊実
首をふる老女の凝視彼岸花 隆松
秋彼岸砂紋くっきり枯山水 ぽんこ

2021年09月19日

大和見ゆ丘に句碑あり子規忌かな 凡士
身に余る鯔のジャンプや空青し やよい
赤白と地蔵尊囲む曼珠沙華 満天
花舗の女てんてこ舞いや敬老日 あひる
街騷の運河の砂嘴に初鴨来 たか子
ワイン空き政治談義や長き夜 もとこ
虫しぐれ聞き分けしつつ長湯かな 素秀
花時計園に満つ香や菊日和 智恵子
スマートフォン替えてため息長き夜 なつき
幕下の星までチェックや秋場所 こすもす
竹林の彼方にそよぐ花野かな せいじ
秋手入れ鉢減らすこと出来ぬまま 明日香
学び舎の校門閉ざし曼珠沙華 満天
桜紅葉都会の雑踏よそ事に ぽんこ
月光の遊びて白し吾が腕 むべ
千枚田赤く綴るは曼珠沙華 智恵子
秋の陽やポンポンポンと棚田追う たかを
毬栗を剥く記憶あり靴の底 みきお
巻貝に耳当ててみる秋の声 宏虎
蕎麦の花見渡す限り白一面 宏虎
台風一過孤高の月を中天に はく子
聞き分くる耳なき吾にも虫の声 せいじ
孫ねだる犬のおもちゃや敬老日 素秀
生家跡葎(むぐら)の覆ふ古き井戸 みきお
秋彼岸手向け花ある従軍碑 凡士
曼珠沙華の先は弁天御座す島 隆松
台風一過看護師に見送られ 豊実
澄む水で洗ふ小石を瓶に詰め なつき
一服中は案山子一家と気づきけり こすもす
落ち柿の香にはち合はせ曲がり角 あひる
秋暑し折鶴蘭の幾株も 明日香
曼珠沙華コスプレ嬢の足の長 隆松

2021年09月18日

何時も見る闇の草むら蟲の声 宏虎
花鉢に爺婆人形敬老日 あひる
天高し埋め戻されし出土跡 せいじ
こおろぎや肩させ裾させ急かしをる たか子
諏訪湖へと急坂赤き七竈 智恵子
赤とんぼ夕日に映えて里静か 宏虎
仲秋や夜に香り立つ花いくつ 明日香
老人の家明るうす曼珠沙華 もとこ
朝芒触るる手甲に玉雫 隆松
兜虫角のみ残る朝かな なつき
もう一度と待つ時間差で鳴る添水 こすもす
起きて猫背筋を伸ばす秋湿り たかを
夕河鹿瀬音みちびく今日の宿 そうけい
目弱き父母へと選ぶ秋薔薇 あひる
バケツからちちろ飛び出す拭き掃除 やよい
薬の名長きカタカナ秋暑し 満天
延着の混みあふホーム野分雲 凡士
何もなく台風一過雨戸開け 満天
頬撫でる生ぬるき風夕立来る みきお
秋の蝶着地の場所を迷ひけり 豊実
今朝庭に曼殊沙華咲く五・六本 はく子
台風に寝かせるカフェの風見鶏 なつき
すつきりと整へられし花野かな せいじ
洗濯を畳みて仄か木犀香 智恵子
蜻蛉の二匹身を寄すビオトープ 素秀
もう出たか浪速の藪の走り蕎麦 凡士
先駆けの雲また雲や台風来 むべ
夕方のパステルカラー秋の雲 たか子
窯元に並ぶ大甕虫の声 素秀
神域の籬の透き間曼珠沙華 ぽんこ
苦瓜の屋根まで届き実の熟れる みきお
秋彼岸僧はスペアの足袋持ちて こすもす
敬老日見守り隊の訪問が 明日香

2021年09月17日

稲実る葉先を前にUターン せいじ
切通しなほ高くして竹の春 素秀
ぬいぐるみのほつれ直せる秋灯下 なつき
掛け流し湯治場に聞く河鹿かな 智恵子
秋扇少し扇いで仕舞ひけり たか子
夕暮れの空は紫酔芙蓉 豊実
めづらしき象牙色なる彼岸花 むべ
七十を過ぎて若手や敬老日 あひる
落ちしまま散らばる土手や銀杏の実 こすもす
草刈女示指穴あきの軍手かな なつき
塗りたてのベンチに座る枯葉かな 智恵子
小高き丘祠祀らる彼岸花 ぽんこ
猫じゃらし昔も今も無人駅 宏虎
満月や月に還るか観覧車 凡士
雨雲に凛と線おく桔梗かな そうけい
夜神楽の太鼓轟く村はずれ みきお
秋暑し開かずの踏切やっと開く やよい
穀粒のあらはになりし稲穂かな せいじ
メタセコイアの並木の空や秋高し 凡士
長き夜や話し好きなる夫笑顔 満天
秋思つく夫の思わぬ不調かな 明日香
力石鈴ふる虫を抱えけり 素秀
台風の気になる進路雨戸閉め 満天
秋夕焼け島全体を赤く染め 宏虎
保険屋の話しの長さ秋憂い たか子
クレーンの唸る川土手雲の峯 みきお
電球の錦市場や秋湿り もとこ
思春期の兆せる孫や稲香る あひる
夕暮れて仄かな灯り秋海棠 明日香
大型犬癌に冒され秋に入る たかを
ウオーキング気になる台風のコース こすもす

2021年09月16日

星澄むや藁葺の灯の漏れる谷 隆松
藤壺のひしめく鉄鎖水澄めり やよい
目の前の萩満開や海青し こすもす
ありの実や故郷の水あまく変へ あひる
唐辛子もぎたてくれし日のぬくみ 満天
天高し前傾姿勢で仰ぎ見る たかを
渓渡り秋を夜汽車の連れてきし 素秀
くっきりと寡婦の窓辺の秋灯し あひる
星砂を探す海岸水澄めリ 宏虎
秋声や昼餉忘れて野路散歩 智恵子
銀杏の黄仰ぎ見ゆるぞ力石 素秀
あかんべの子が似しハロウィン南瓜かな なつき
四囲の山霧メリーゴーランドめき 明日香
花野行く飛び立つ鳩の拍手受け たかを
朝寒に外出(そとで)の身なり手間取りぬ たか子
髪切りて首にタオルの草刈女 なつき
あちこちの歩道の割れ目猫じゃらし 満天
藁塚の居座る田んぼ左見右見 智恵子
石切場あすか石座す秋の川 明日香
立ち飲みや女子も集いて新走り もとこ
受賞帰路街並み照らす上り月 そうけい
摩尼車回して萩の順路かな こすもす
父忍ぶ古歳時記の秋思かな みづき
秋風や守礼の門の先の景 凡士
浜焼の秋鯖かぶる串のまま 凡士
窓越しに狂ひし如く轡虫 せいじ
日没とみるや色濃し上り月 そうけい
心地よき秋日の匂ふシーツかな むべ
狂ほしきほどの恋情轡虫 せいじ
水音を遠くに置きて栗畑 みづき
曼珠沙華明日香は日本一の村 宏虎
踏み分くや狐の孫に露貰ふ 隆松
この秋思残念石の散乱に ぽんこ
山荘に辿り着きしや霧の中 豊実

2021年09月15日

尼寺の厨賑やかし胡桃挽く 智恵子
マンションの修理終るや天高し はく子
玉虫と遊ぶ河原の一休み 豊実
渡る風鳥の声あり芒谷 隆松
火を起こす道具のひとつ渋団扇 みきお
水捌けの良きグランドや秋うらら こすもす
ゴルフへと夫の早寝の良夜かな なつき
語らひの余韻さはやかペダルこぐ あひる
秋空へホチキスめきし槌の音 せいじ
乗り換えの電車一輛秋の暮 凡士
ヨーヨーマ聴き入るチェロや秋調べ 智恵子
赤レンガ廃墟となりし蔦紅葉 ぽんこ
夜雨明けや雲の切れ目に秋の天 隆松
向日葵の色の重さを括りけり みきお
小鳥来る静寂さらに深まりて 明日香
秋雨や薬師堂より杉襖 明日香
走り根に香具師忘れたる蚊遣香 なつき
長き夜に伏線やうやう回収す むべ
破蓮や日暮れて池の黒き水 素秀
万物の影地に落とし良夜かな 宏虎
砂丘ゆく駱駝の空を鳥渡る 凡士
秋天を映して深しにはたづみ あひる
花野径裏から廻る地蔵堂 たかを
月光冴え山浮き彫りや鄙の里 宏虎
川沿ひのいつもの場所に曼珠沙華 満天
山容を少しずつ見せ霧流る たか子
巣を残し味噌蔵軒を去ぬ燕 素秀
時来れば律儀に咲くや彼岸花 やよい
通院の今日は晴れたり秋黴雨 せいじ
ゴルファーのものともせずや芝の露 こすもす
側の木に風船蔓すがりつく 満天
秋晴れや秀吉テースト城見船 もとこ
彼岸花こんな処にいつの間に たか子

2021年09月14日

犬連れと交わす挨拶秋うらら こすもす
御吉野や時雨まとひて曼珠沙華 あられ
句に詠めと机にでんと大糸瓜 はく子
夕暮れに一灯となる木守柿 みきお
空深く宇宙の広し鰯雲 宏虎
秋湿り替え時知らす弦の錆 むべ
静謐を破る水音岩魚跳ね みきお
曲線の濠の満水柳散る ぽんこ
残るのは餅米田のみ苅田原 こすもす
万葉の世に居るここち萩咲けば あひる
稔り田に一筋赤き彼岸花 なつき
腰屈め梨捥ぐ爺の一輪車 智恵子
庭低くむらさき散らす秋の蝶 満天
女学生歩く路肩の藪からし 豊実
飛蝗飛ぶ刻印石を我がものに たか子
禁犯し土手のぼる子ら秋夕焼 せいじ
秋空を屏風としたる天守閣 たか子
佛手柑の家や更地となりてをり あひる
星飛ぶや能登の果なる日本海 凡士
雨だれの飽きぬリズムや秋の暮 明日香
旅楽し選りし駅弁鰯雲 宏虎
岩冷ゆる不動明王彫られいて 明日香
藪陰の沼の端照らす彼岸花 そうけい
段丘の高みを統べる秋桜 素秀
御廟への階に蟷螂鎌下げて なつき
秋刀魚食べ離れぬ猫に砕く骨 智恵子
土手刈れば待ちかねたかに曼珠沙華 素秀
飛蝗飛ぶ城攻めのごと勇猛に もとこ
断捨離を終えて積み上ぐ愁思かな たかを
駅なかにお国訛りの林檎売り 凡士
イエスさまは大工のせがれ曼珠沙華 せいじ
自販機の灯り多彩や辻夜長 満天

2021年09月13日

秋うらら何処でも直ぐに指ヨガを 満天
釣り人と朝の挨拶ちちろ虫 豊実
広々と稔り田続く自販機前 たかを
秋の城太閤の呵呵聞こへけり もとこ
秋風や時にしゃがみて流れ橋 凡士
診察の夫待つ車身に入みて 明日香
燕去り炊煙ひとつ峡の空 凡士
虫の音を背負ふ土手道宵のうち むべ
百日草寄りかかりたる尼の墓 なつき
お土産はあの焼き芋と決めてをり あひる
しなやかに風を誘ふ(いざなふ)秋桜 やよい
アイドルになるてふ絵馬や小鳥くる なつき
昨日とは違う風景苅田増え こすもす
藁の香を嗅いで帰宅や刈田脇 隆松
輪読や秋の木漏れ日揺れる窓 あひる
秋涼しちと足延ばす朝散歩 せいじ
さわさわと道を作りて稲穂風 素秀
骨までも炙り肴に初秋刀魚 素秀
テンポよき普請の音や秋澄める せいじ
櫓門節穴にある秋湿り たか子
秋桜揺れてカンバスめく白亜 智恵子
赤とんぼ止まれや止まれ指の先 たかを
捨て鉢の中よりすくと彼岸花 明日香
賑やかし落穂拾いの雀どち 智恵子
淀君の自刃の地とや秋の風 ぽんこ
コンバイン去れば烏の刈田突く 隆松
仏の父母と昼餉共にす甘藷かな そうけい
音すれど見へぬ電車やススキ原 こすもす
秋の夜やエンディングの事ちらほらと 満天
至福なる城見の句座や秋日和 たか子
色彩の見事に変はる釣瓶落とし 宏虎
竹の春日の斑こぼしてさんざめく はく子
彩づきて穂のふっくらと豊の秋 宏虎

2021年09月12日

先輩の気持ちは嬉し老の秋 たかを
水底の石に影なきあめんぼう なつき
秋雨や脚立そのまま庭に立ち 明日香
爺ほうき塵取りは孫落葉搔き たかを
纏まらぬ文を囃せり鉦叩き たか子
城めぐるランニングマン秋高し もとこ
夜雨上がる遠峰の裾を秋霞 隆松
彩どりの急に変はりぬ秋夕焼 宏虎
一人居の夜長は私だけのもの はく子
櫟の実手に鈴の音を聞くごとし そうけい
燕去り炊煙ひとつ峡の空 凡士
秋暑しもの言ふごとき口開けし 満天
秋麗や卯建真白に城下町 やよい
看護師に託す秋夜の紙袋 豊実
天高し鯱の尾ひれに鳶の輪 ぽんこ
一叢の鷹の羽芒風を飼ふ むべ
磯菊の崖埋む雨の城ヶ島 智恵子
会計の合はぬ数字や秋灯下 あひる
爽やかや忙しくなる庭仕事 明日香
赤とんぼ牧場に鳴らす小さき鐘 なつき
秋の蚊や刺し痕ひとつ残し消え 素秀
花野通り単線一輛彩に溶け 宏虎
蜻蛉つり網の上下に声走る そうけい
八千草を掻き分け上る大王墓 せいじ
野仏に守られ実のる稲穂かな みきお
秋朝や舟の影ゆく湖鏡 隆松
歳時記を繰る指先の秋の声 素秀
楊貴妃と呼ばれるメダカ買はれゆく みきお
秋鯖の味噌煮が好きで定食屋 凡士
無愛想な兄より届く甘き梨 あひる
竹林の隙間滔々秋の川 こすもす
秋雲に溶け入りさふな四季桜 たか子
天高しローアングルで撮る埴輪 せいじ
大原女の籠に嵯峨菊揺れてをり 智恵子
遮断機の向こうに揺るる秋桜 こすもす
四阿は大樹の下や秋の声 満天

2021年09月11日

秋されやあるやなしやの雲二つ 隆松
秋陰や静寂の中に竹生嶋 隆松
ジーパンの破れお洒落か秋暑し 満天
大猿があるじや色を変えぬ松 素秀
秋天を蹴り上げ超ゆる高きバー みきお
あどけなき寝顔くさめで目覚めたり なつき
ローカル線飛蝗乗り込む里の駅 やよい
丹精の花持ち寄りて秋の句座 こすもす
鷺一羽ぽつんと佇てり秋の川 明日香
コスモスのさらり卒寿を越えにけり 宏虎
秋夕焼いつもの古老すれ違う たかを
昭和史に永々生きて猫じゃらし 宏虎
新米の二階へ匂ふ炊き上がり 満天
秋の声残念石のくさび痕 たか子
はたとせとメールの届く秋灯下 むべ
初紅葉天守に向かふ女坂 ぽんこ
みささぎの露草の径たもとほる せいじ
朝雀一羽づつ来て木槿落つ なつき
赤茶けた地図の中東胡桃割る 凡士
蕾かと見れば秋蝶けさの野辺 あひる
古民家の床踏む素足黒光り みきお
尾根伝ひ展け一面吾亦紅 智恵子
秋めくや店で手に取るからし色 もとこ
播磨灘暮れゆく空に秋の声 素秀
角刈りのごと青芝の小庭かな あひる
糖尿に負けてたまるか食の秋 たかを
悔ゆる身に耿耿と降る月白し 明日香
新米の炊き込みご飯もお茶菓子に こすもす
秋空やマンション住居も十年に はく子
墳丘を案内しくれし秋の蝶 せいじ
いつときを網戸に縋り法師蝉 凡士
ガラガラと薬缶鳴らして畦暑し 智恵子
石榴生る家の表札覚えけり 豊実

2021年09月10日

霧襖分けて始発電車の灯 智恵子
見つめ合ふポーズ撮影菊日和 たか子
秋暑し赤子をあやす百面相 なつき
襤褸切れを鴉と見せし案山子かな せいじ
秋朝や尾根に生まるる雲の白 隆松
秋時雨楽器ケースを前抱え むべ
秋夕焼褪せておぼろに月の影 素秀
群れ少しはずれ花野に体操す あひる
お台場を跨ぎて秋の虹の橋 智恵子
オンラインの授業風景秋うらら こすもす
鷹ヶ峰峨々たる秋の三山かな もとこ
蒼天に秋の雲あり尾根の上 隆松
秋簾あげて笑顔の和菓子屋に 満天
吊り橋は恐怖と緊張水澄みぬ 宏虎
ちちろ鳴く夜や厨にはパン焼く香 あひる
万葉の歌碑に被さる初紅葉 ぽんこ
刈田道母を迎えに行きし日も 菜々
結局は意志通しけり藪からし 明日香
刈払いのエンジン休め鰯雲 豊実
秋日濃し日に一本の停留所 菜々
河川敷飛蝗四方に散らし行く 凡士
お仏壇供へし桃の芳香す 宏虎
虫の音の聞こゆ棚田の高きより 素秀
鉦叩き灯して暗き外厠 たか子
畦際立つ休耕田の彼岸花 満天
秋の日をひとり壁打つサーブかな 凡士
黒き襤褸四辺に吊るす芋畑 せいじ
穂の出でて赤米となる明日香村 明日香
うたた寝の婆のよろず屋秋風鈴 なつき
雑草にまじるなぞえの縷紅草 こすもす

2021年09月09日

路地裏に纏ふ煙や秋匂ふ 智恵子
秋うらら埴輪の影も整列す せいじ
木犀の下に昼餉の農夫どち 素秀
秋雨や猫も鎮座す地蔵堂 たかを
記憶とはこぼれゆくもの鳳仙花 明日香
最後尾園児ぽかんとひつじ雲 たか子
採掘の壁にすがるや草紅葉 智恵子
ためらひて書く無職の字ちちろなく 凡士
それぞれの枝に一枚紅葉かな あひる
道道のつゆ草サファイアめきて咲く こすもす
片づきし夫の書棚に秋日影 むべ
当てもなく蔓延ばしをり葛の先 明日香
藁屋根や谷にとどまる霧の下 隆松
どんぐりを踏みしだきつつ山下る あひる
重陽やこの日生まれし父思ふ もとこ
なだれては道を狭める猫じゃらし こすもす
鳶の影しばしとどまり秋の浜 素秀
川沿ひの萩の枝垂れてこぼれだす 満天
と見る間に飯粒蟻の黒山に せいじ
秋の川S字どこまで行く蛇に 満天
草刈りて青き匂ひす将の墓 なつき
一斉に振り向く帽子夏の川 みきお
蟷螂の睨む目ん玉枯れ兆す 凡士
軽トラの荷台で味見笊の桃 豊実
羅漢堂移し終へたる菊日和 たか子
終章に泣かせられたる本夜長 はく子
甘藷畑(いもばたけ)横一列の軍手の子 みきお
銀杏の実踏まないようにボール集め ぽんこ
島影の近くて遠き霧の中 宏虎
寝る胸に本広げ置くハンモック なつき
山門入り萩浄土あり一穢なし 宏虎
単線の鉄路に迫るねこじゃらし やよい

2021年09月08日

さきがけて古墳の森の櫨紅葉 せいじ
おむすびの欠片や蟻の大さわぎ あひる
秋晴や島の波止には一夜干し 凡士
雨上がり心地よき風けふ白露 満天
秋灯下夫の裾上げ幾度も 明日香
蹲ゐに浮かぶひと葉も今朝の秋 菜々
古簾外しカーテン替ふる部屋 なつき
渓水の流れにひとすじ初紅葉 もとこ
髭剃ってもらひ転院白露の日 なつき
だるまさんころんだと枯れ葉止まりて 明日香
隠れても小枝揺れてる秋の鳥 たかを
ちぎれゆく秋の雲より山羊白し 素秀
赤とんぼ水面で亀に食われけり 豊実
鯔飛べば銀輪照らす夕日かな やよい
深夜便の落語に寝そびれる夜長 はく子
つくつくし古墳の森に鳴き募る せいじ
桔梗一輪濡れて色褪す日照り雨 ぽんこ
ここに決め初鴨濠に着水す たか子
積み上ぐる枯草奥に虫の声 素秀
老夫婦二人の庭にねこじゃらし たかを
三面鏡三つの虚像今朝の秋 みきお
コスモスのバージンロード風澄めり 智恵子
露の身の口に授かる讃美歌や むべ
水制限妻が代わると菊の酒 隆松
カシニョール館に展けし秋の薔薇 智恵子
雨の来ぬ間の買物や秋暑し こすもす
糠漬の色よくふっくら秋茄子 満天
多島美の瀬戸の砂浜秋夕焼け みきお
赤蜻蛉ホバリングあり飛行あり 宏虎
団栗やトゲトゲぼうしも青々と あひる
バス停に四五人ゐるもみな案山子 凡士
足滑らせ逃げる蜥蜴の腹白し こすもす
買ふと決め陳列の桃触りけり 宏虎

2021年09月07日

蝉の声さらに大きく秋告げる たかを
ひらひらと二匹シンクロ秋の蝶 むべ
抜き足で水に入るや秋の鷺 明日香
秋の鯉背鰭で水尾を作りつつ 明日香
摩天楼抜ける青さや秋の雲 ぽんこ
そこここに合鴨の声稲の花 やよい
鳥渡る人は久しき籠の鳥 凡士
公園の一本桜薄紅葉 こすもす
初めての田舎泊まりや虫の声 豊実
爽やかや初めて決まる組体操 宏虎
一見の山村の宿月涼し みきお
コスモスの学び舎囲む川沿ひに 満天
靴飛ばし明日も晴れなる白露かな なつき
野草摘み器並べて涼生ける 智恵子
堵列する埴輪はあひる秋うらら あひる
唐辛子花束のごと飾りけり もとこ
農小屋を出すくむ翁秋の雷 素秀
秋澄むや下校のチャイムよく響く 満天
空堀は子らの遊び場秋うらら せいじ
飛びしざる娘や蟋蟀の姿見て せいじ
秋の蚊に纏われながら塚古墳 あひる
パソコンの明るき画面夜半の月 宏虎
庭下駄の一つ転がる白露かな なつき
真直な竹に絡みて葛の花 こすもす
野ざらしの甕秋の野のビオトープ 凡士
父の歳超へて三年秋彼岸 みきお
暖かき抱き上ぐ猫や秋黴雨 たかを
秋の蚊に好かれ献血余儀もなし 智恵子
箱罠に牙打ちたてて狂ひ猪 素秀

2021年09月06日

夫とは個々に過ごして長き夜を もとこ
奥嵯峨の人力見つけ竹の春 宏虎
楊貴妃と呼ばれるメダカ買われゆく みきお
風止みて次の風待つ猫じゃらし 明日香
十階の面談室や秋日濃し なつき
新米や何はともあれ塩結び やよい
秋暑し処分に躊躇六法書 凡士
塩むすび艶よし香よし今年米 やよい
稲の香を振りまき走るコンバイン 素秀
をさな木にぶら下がりたる大無花果 あひる
石垣のそりの曲線蔦紅葉 ぽんこ
さやけしや一枚板の鉋掛け むべ
文なりと送るコロナの敬老日 せいじ
稲田なか妹乗せて縄電車 智恵子
乱立の総裁選や秋の風 豊実
鬼やんま鳴門の渦を見下ろせリ 宏虎
宇宙ゴミ信じられずや秋の空 あひる
バリカンの食ひ込む髪や夕端居 みきお
前菜は鴨の風なり新豆腐 凡士
爽やかや感謝と笑顔帰国の途へ 満天
農道の左右に点在枝豆田 こすもす
線路沿ひ延々続く葛襖 明日香
秋暑し鏡の中の三白眼 せいじ
コンバイン其処此処残す枝豆田 こすもす
とりためて昔の映画見る夜長 はく子
風変わりおでん日和となりにけり 智恵子
秋の径風に誘われ遠まわり たかを
秋澄むや無事閉幕のオリンピック 満天
入院にサイン数多や厄日なる なつき
霧動き校門あらは廃校舎 素秀

2021年09月05日




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