ハミングもとびだす風の木の芽道

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  • みのる:散策路として整備された森の小径を吟行しているのでしょう。芳しい木の芽風が頬を撫でて身も心もウキウキと高揚している様子がわかります。GHでよく吟行した昆陽池公園の雰囲気を思い出します。瓢の笛(イスノキの実)を見つけて大はしゃぎして吹いたりしました。懐かしい。 - 2024/02/14(水)
  • 澄子:木の芽を(きのめ)と詠むか(このめ)と詠むかで同じ春でも微妙に季節感も状況も違ってきます。考えれば考えるほど判らなくなってしまいました。軽やかな足取りでルンルン🎶と明るい春の森をゆく作者の姿だけは変わらないのですが…………鼻唄でなくハミングがお洒落。 - 2024/02/14(水)
  • 康子:春の季感たっぷりの句です。五感をフルに使い春を感じている様子が分かります。芽吹きの美しさ・香り・肌に感じる風・鳥の囀り・木の芽の柔らかさなどなど。「ハミングも」の「も」により、ハミングだけでなく体もスキップして動かしたくなるような気分になっていることがわかります。「木の芽」の季語により瑞々しく明るい気持ちが伝わり、そして「風」と「ハミング」によって動きのある句になっていると感じました。 - 2024/02/13(火)
  • かえる:芽吹きの柔らかな緑は繊細で美しい。優しい風は土や草の匂いを運んできて、さやさやと草や葉を揺らす音をたて。作者は目鼻耳で春を感じ、思わずハミングがこぼれ出たのでしょう。そっと木の芽に触れてみたり、もしかしたらスキップなんかしたりして、木の芽道で春を独り占めして楽しんでいる、そんな様子が浮かびます。  - 2024/02/13(火)
  • えいいち:春になり木の芽が吹きだした並木道か森の小径か・・とちょっと悩んだのですがなるほど緑道という道がありましたね。木々を貫けてくる風に若芽の青い香りがするのでしょう。そんな春香る風に作者はウキウキとしているようです。「・・もとびだす」という措辞から作者の喜び、ウキウキ度の大きさを感じます。 - 2024/02/13(火)
  • むべ:なんと気持ちの良い句でしょう。作者は仲春に雑木の緑道のようなところを歩いていて、木々の芽吹きの美しさに驚いているのでしょう。種類によって芽の色も萌黄色、浅緑色、濃い緑色などさまざまで、芽の出方にも遅速があるのですが、それらが日を浴びて輝いています。頬撫でる風も優しく、思わず鼻歌が飛び出してしまいました。春の訪れと美しい自然への賛歌、そこに生かされている作者自身の感謝の気持ちを感じました。 - 2024/02/13(火)