賞の札見よやと菊の直立す

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  • むべ:「菊」が三秋の季語。上五に「賞の札」とありますので、菊花展の会場でしょう。調べたところ、大阪以西は12鉢花壇、関東では1鉢の優秀を主に競うそうです。菊花展の日程に合わせてばっちり同時に複数の花を開花させるとは、相当なスキルではないでしょうか。菊を擬人化し、受賞した札を「見て、すごいでしょう」と言わんばかりに胸を張って立っている、その姿を詠んだ句だと思います。きっと会場には菊の香りが漂っていることでしょう。 - 2023/07/31(月)
  • せいじ:菊が三秋の季語。菊花展の菊はどれも美しく、丹精した人の努力のほどがしのばれる。仕立て方にもいろいろあって、懸崖菊なども美しいが、直立した一本仕立てや三本仕立ての大菊もまた美しい。じっと眺めていると、背筋をピンと伸ばした姿が何とも誇らしげであり、賞をもらった人の気持ちを代弁しているように思われてくるのである。 - 2023/07/31(月)
  • えいいち:菊が三秋の季語。金賞などを受賞したのでしょうか、凛とした立派な立ち姿の菊花と展覧会会場に漂う菊の香を感じます。 - 2023/07/31(月)
  • あひる:菊が三秋の季語。秋になると市役所の前の広場などが菊花展の会場になります。見事な菊の幾つかは知事賞、市長賞、副市長賞などの札が付けられています。出品者の晴れがましい気持ちを代弁するかのように、菊はまっすぐな茎に大輪の花火のような花を掲げています。以前、高齢で寡黙な隣人が、菊に精魂込めていた姿を思い出しました。 - 2023/07/31(月)