わが星のいづくにあるや天の川

この作品への合評記事を投稿する。

修正はできませんが、削除・再投稿ができます。

  • うつぎ:満天の星の中で一番輝いているのがわれの星、そして銀河とともに西方浄土にいくと師虚子は残しています。それに応えて作者はどこまでも師を追っていきたい。一番輝いている師の星の側におりたい。その星はあるのだろうかと心の叫びのままを句にしています。が客観写生を教えられた師虚子に対する心からの感謝の辞世句であると思う。 - 2022/06/14(火)
  • あひる:この二つの句を鑑賞する前に、師虚子の俳句を鑑賞できなければ分からないかも…と思いました。虚子の句は大自然を詠むにしても、スケールの大きな、ロマンチックな物語の趣きです。それに対応したこの句は、自由に心を遊ばせたユーモアさへも含んだ挨拶句であり辞世の句かもしれません。 - 2022/06/14(火)
  • むべ:「天の川」が秋の季語。医師として俳人として生きた人生。そして科学の人でもあった素十さんの死生観は、いったいどのようなものだったでしょうか。天の川が西へ流れているということは、かなり夜も更けて空を見上げていることがわかります。(早い時間帯ならば東に流れますし、22時くらいなら天頂から真南へまっすぐ立ち上がって見えるので。)恩師の辞世句へのオマージュでもあり、素十さんは、自身の行き先を西方浄土と確定せず、この天の川銀河のどこにしようか……というような気持ちだったかもしれません。 - 2022/06/14(火)
  • 素秀:どちらも師の虚子への辞世の挨拶句です。天の川が西方浄土へ進んでいくなら我もそちらを目指して旅立つと言う事でしょうか。 - 2022/06/14(火)
  • せいじ:天の川が秋の季語。作者は天の川を眺めながら虚子と虚子の句を思っている。虚子は銀河とともに西へ行くと言って星になった。燃えてをるというその星はどこにあるのだろうか。作者の「わが星」は虚子の「われの星」であり、死んでも一緒にいたいという気持ちがうかがわれる。そして、虚子が築き上げた花鳥諷詠という俳句の本道が、この天の川のように、絶えることなくずっと続いていくことを祈っている。虚子への尊敬と思慕の情に溢れた二句であると思った。 - 2022/06/14(火)
  • 豊実:天の川が西へ西へと流れていくように、私もどこかへ流されていくのだろうか。私も天の星なりたいものだ。その星は天の川のどのあたりになるのだろう。 - 2022/06/14(火)