滴りやうけとる桶にはねかへり

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  • 素秀:岩肌から沁み落ちる水を受けるために桶が置いてある。旅人が飲むも良し、涼をとるために顔を洗うのも良しでしょう。桶に跳ねる水の音はただただ涼し気です。 - 2021/01/23(土)
  • そうけい:情景の切り取りや簡潔な表現に呆然とする。「滴り」で思い出したのは洞窟の涼しさだ。桶となると・・・そのはねかへりの涼しさに浸っていたくなる。 - 2021/01/23(土)
  • うつぎ:桶に跳ね返る音や光が感じられいかにも涼しげです。何処かは判らないが「うけとる」の措辞が自然の恵みに対する有り難さや美味しい水を想像させます。 - 2021/01/23(土)
  • 豊実:命を支える水。一滴の跳ね返る水を見て、山の自然に感謝する気持ちになります。 - 2021/01/22(金)
  • 更紗:光景がいろいろ感じ取れて深い一句ですね。例えば庭に水を撒くためにある庭先の蛇口でもいいですし、台所とも読めます。または、寺院にある手水のような場所でもいいかもしれません。「滴り」の季語の深さや広さを感じました。その滴りをうけとめる桶。「はねかへり」の措辞がこの句に生き生きとした動きを表しています。私は、洗い物などを終えた、夜の厨の景を浮かべました。 - 2021/01/22(金)
  • せいじ:夏の清涼感に溢れた一句です。跳ね返るとありますから、岩から浸み出した水滴を桶に受け取り始めた瞬間を描写していると思われます。生活のために水を汲んでいるのか、お茶を楽しむためなのか、その目的は分かりませんが、うけとるという言葉によって、私たちの生活が受け取ることによって成り立っていること、私たちはただ恵みを受け取るだけの存在であることをあらためて思わせられました。 - 2021/01/22(金)