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2026年5月2日

葉桜に大き宿り木透かし見ゆ なつき
薄墨の影を曳きたる桜かな あきこ
ケーブルカーの最終便や夕桜 こすもす
幹ありて藤揺れをりと知る今年 雀乃
御廟所に甘き香放つ藤白し なつき
藤棚の洩れ日を映す和服かな 康子
山藤や崩れし垣の残る家 勉聖
化粧咲き散るも美し桜かな きりん
夜桜や月と城とを友として きりん
藤棚やまだらに黒き顔の吾子 あきこ
盃に桜月揺るバルコニー 孤古老獪
引波や足をくすぐる桜貝 松原白士
姥桜黒くねじれし太き幹 松原白士
花終へて藤棚渡る風軽ろし よし女
老幹の凭れて盛る藤の棚 康子
藤棚の下に寝転び夢ごこち すみれ
残る藤本紫に花弁閉づ まろん
杖木挿す道にほのかや蒲桜 孤古老獪
葉桜の下へひそりと雨宿り まろん
山奥で時刻むなり大桜 すみれ
藤棚や古寺の門かほり満つ 博充
白色も混じりて垂るる藤の花 こすもす
山に映え閑かなるやに山桜 まろん
山風に捩れ捩れて藤の花 花茗荷
山腹を明るくしたる藤咲けり 花茗荷
花は葉に橋のたもとのたこ焼き屋 なつき
花の下笑顔に開く昼御膳 わかば
藤棚のベンチにゴルフ道具かな こすもす
大藤よ生命繋ぎて輝いて すみれ
藤の下厚着の人の脱ぐ数枚 雀乃
山の端に紫深し藤の花 孤古老獪
風のまま房の軽さよ藤は実に なつき
高空へ触れんばかりや山の藤 よし女
桜雨ひとひら落ちて流れけり 博充
土作り移植をしやる藤の苗 松原白士
藤棚の百花降り注ぐシャンデリア 康子
庭桜咲くを待たずに逝きし人 わかば
藤棚の下へ薫りへ分け入りて 和繁
駅舎建つ桜並木のゴールかな むべ
藤棚に光一筋こぼれけり 博充
藤の香の溢るる宮や能舞台 わかば
花散って真向きそむきや藤の蔓 よし女
藤垂れて水面に房の揺るるかな 博充
藤の幹うねり重ねて地を這へり 勉聖
藤棚や池に映ろふ花の影 孤古老獪
雨ごとにモリモリと伸ぶ葉桜かな 雀乃
藤揺れて更衣近きナフタリン 雀乃
藤棚の淡き影さす石畳 康子
絡み合ふ幹は四方へと藤の花 なつき
児ら去りし遊具の影や夕桜 博充
藤棚に翅音の主を探しけり むべ
夜雨うけ五片のままに散りにけり まろん
迫り出して川面に散るや老桜 むべ
糸桜筋子めきてや近衛邸 きりん
花藤に虻の来ぬ日や雨催ひ よし女
桜散る雨戸閉ぢたる家ひとつ 勉聖
スカイツリー逆さめきたる藤の房 まろん
万葉の歌碑に詩心藤の苑 わかば
三姉妹皆それぞれの桜かな こすもす
足利や空を覆へる藤の雲 きりん
城山や詩吟のこゑに桜散る 勉聖
ランドセル桜吹雪へ戸を開けて 和繁
藤房の風数へむと揺れにけり むべ
白藤の淡き影追ふ童ゆく あきこ
思ひ出を紡ぐ城址の桜かな わかば
濃き淡き色を重ねて藤の花 花茗荷
折紙の箱に飾りぬ桜かな 松原白士
足早に家路つく人夕桜 むべ
藤房や和服美人へ触れんとす 康子
藤棚や上向かぬ子の穴ふかし 雀乃
おちこちの古木伐らるる桜かな きりん
トンネルを抜ければそこに大桜 こすもす
桜散る菩提寺への径太鼓橋 よし女
散り急ぐ桜の道や夫の影 孤古老獪
大桜どっしり構える山の母 すみれ
藤大樹幹のうねりや空を突く 勉聖

2026年4月25日

揚げひばり空のステージほしいまま よし女
春日影こぼれて母子の車椅子 孤古老獪
春日や葬送の列照らしをり 孤古老獪
風蹴りて空へ空へと揚雲雀 勉聖
笹の葉のベンチに落とす春日影 康子
山裾に声の転がる春日和 澄子
朝日の矢浴びて昇るや揚雲雀 勉聖
春日や洗濯ものも軽やかに すみれ
春日向縁の藁束ひろがりぬ 博充
春日さす蕾ひそかに算段かな 雀乃
春の日に淡き翳おふ白磁かな 澄子
鳴く雲雀空に飛びゆき点となる わかば
春日満つ札所へ長き女坂 なつき
ひばり啼く檜皮の塔を見下ろして よし女
春の日や萌ゆる大樹の瑞々し わかば
スカイツリー越すとぞばかり揚雲雀 きりん
春の朝初々しさよ永遠とあれ すみれ
揚雲雀空に一筋風の道 博充
雲雀鳴く姿探して空見上げ すみれ
太陽へ届けとばかり揚雲雀 むべ
初英語はアイライクラビット春日 松原白士
ひばり落つカルスト台地真逆さま よし女
櫓より見渡す野原雲雀笛 むべ
振るは右踏み出せ左春日向 まろん
春日かなスマホの三味線聴きてゐる 松原白士
保護犬のハウスに春日燦々と 康子
春日や鳥の声降る山路かな 花茗荷
医通ひを終へてブランチ春日差す 康子
とどまりし雲雀の息のなほつづく 和繁
春の日や障子に揺るる枝の影 博充
海岸線春日弾きて電車ゆく なつき
玩具売場に跪いたる子や春日 松原白士
春の日にぬつと伸びたる亀の首 康子
波の音逆らひて雲雀高鳴けり 花茗荷
雲雀野を切り取りて建つマーケット なつき
春日さす銀の照りや薔薇の葉に 雀乃
富士を向きナイスショットや初雲雀 孤古老獪
満開の鉢を縛りて春日影 まろん
水鏡磨く春日や谷戸の池 むべ
鳴き交はす雲雀や野は艶めけり 勉聖
春の日の駈く自転車の心地よく わかば
ベランダにダウンとラグ干す春日かな 松原白士
ウォーキング距離延ばしたり春日和 こすもす
古日記棚に置きたる春日かな 博充
揚雲雀雛守る声の高みかな 孤古老獪
おちこちの畑地より上ぐ揚げ雲雀 わかば
ケーブルカー春日の白き街へ下り なつき
春日や常盤緑のいや増せり きりん
鳴きやまぬ雲雀に暮るる天地かな 勉聖
天空に歌ふ雲雀や滞空す まろん
春の日や肋骨めきたる雲流る きりん
PDに妻肩ぽんと春日かな まろん
春の日やのびらかな中鳥の声 わかば
早起きの散歩の軽し春日かな きりん
引き波も寄せ波も雲雀鳴きやまず 花茗荷
声残し空へと消えし雲雀かな こすもす
雲雀鳴く昭和の空地遠ざかり きりん
揚雲雀や富士ほの見ゆる樹海かな 勉聖
春の日や畦道を行くスクーター 和繁
ゆっくりとカーブ描きつつ花筏 こすもす
雲雀の巣見およぶ森のコースかな 松原白士
名刹の軒の深さや春日濃し 澄子
一駅で舟を漕ぎゐる春日かな 康子
春日を背負ひて登る山路かな 花茗荷
境内の春日啄む番鳩 澄子
青空に声のみぞ降る揚雲雀 澄子
庭に置くベンチに猫や春日和 こすもす
春日差し受けて岩打つ波の綺羅 よし女
騒がしやぴちちくぱちく地の雲雀 まろん
夕雲雀遠き畑の影ひとつ 博充
雲雀ぞと教えし父も雲の上 雀乃
丸窓に見ゆる坪庭春日燦 むべ
春日さす臼を見立てし手水鉢 むべ
雲雀鳴き顎上げてゐる吾子見ゆる 雀乃
春日受く一番薔薇の自信かな 雀乃
せせらぎの楽軽やかに春日和 よし女
春日に草木が向かふ首揃へ 孤古老獪
という間に空へ真っすぐ雲雀かな こすもす
揚雲雀地名にのこる古城跡 なつき
磯の香を纏ひて雲雀落下急 花茗荷

2026年4月18日

甲高く行きつ戻りつ初燕 まろん
春の山葬送の列無音にて きりん
春の山種蒔き爺さんくっきりと きりん
巣燕に納屋の引き戸を細く開け よし女
春の山影一すぢを追ひゆけり 孤古老獪
メドゥーサの潜む枝ぶり春の山 松原白士
広池を襷掛けせる飛燕かな 澄子
阿波路いま梲掠めて燕来る 澄子
画眉鳥のウェルカムのこゑ春の山 むべ
鳥歌い木々の膨らみ春の山 わかば
春の山アイゼンかとも思案かな 雀乃
地を這ひぬ大樹の露根春の山 松原白士
暮れきらぬ空を自在に夕燕 勉聖
春の山ほのと明りの尽きてをり 孤古老獪
影ひとつ地をかすめゆく燕かな 博充
春の山もこもこ膨れ満ちたる気 和繁
尾根筋の光る白雪春の山 まろん
春山や遠火の煙のぼりゆく 博充
着脱の優しき靴や春山辺 よし女
初燕無人駅舎を下見して よし女
一条のひかり射る如燕来る 澄子
初燕飛交ふ駅のコンコース 松原白士
春山や木々の間の白き道 博充
顔ほどに口あけて待つ燕の子 康子
けものみち又けものみち春の山 澄子
春の山光やはらぎ母覚ゆ 孤古老獪
おおらかに高舞ふ鳶や春の山 わかば
土くはへ巣作り励み燕かな わかば
旅人を迎へるごとき燕かな 康子
潮風を裂いて一閃燕来る 花茗荷
つばくらめ燃ゆるごとく空を舞ふ 勉聖
まだ消えぬ雪あちこちや春の山 こすもす
朝ヨガの猫のポーズや燕来る なつき
つばくろや新妻連れきて去年の巣へ 孤古老獪
クレーンの光に燕飛び込みぬ あきこ
花と雪同居してをり春の山 こすもす
幾つもの休み田抱へ山笑ふ よし女
春山となりて彩り多彩なる わかば
燕来る軒の巣穴に土あらた 博充
菓子蔵の軒を借りたる燕かな 和繁
列車発ち燕飛び交ふ無人駅 なつき
夕凪の海を掠める燕かな 花茗荷
春の山静かに静かに光おり きりん
早朝より我が者顔のツバメかな こすもす
濡れ燕雁木の内へ入りけり きりん
春の山仰ぎて受くる力かな 雀乃
古民家の壁土匂ふ初燕 孤古老獪
燕来て田んぼ俄かに活気付く よし女
彩りの深まり進む春の山 わかば
のろのろの幹線道路春の山 松原白士
燕来る此処はハイウェイパーキング まろん
鳶の笛さやかに吹けり春の山 むべ
犬も背に小さきリュックや春の山 むべ
葉を持たず空へ空へと春の山 まろん
つばくらめ縁切り寺の長き坂 なつき
春の山肴に酌みて酔ひにけり 勉聖
つばくらめエッジの効きし黒き影 きりん
初燕幸を運びて空を切る 雀乃
燕来て軒の古巣の影ふたつ 博充
燕待つ軒の掃除や空見上げ 雀乃
張り紙や燕大家の文字優し 雀乃
口あけてまだ声細き燕の子 勉聖
今年また燕の巣台置く駅舎 康子
人波の続く駅舎に燕来る むべ
アーケード一閃にして燕過ぐ 康子
白き筋は残りし雪よ春の山 こすもす
一陣の風切りゆける燕かな あきこ
ガレージは半分閉めてツバメ待つ こすもす
春の山川子らが叩きしもぐら塚 なつき
巣つばめへ扉を開け放つ道の駅 康子
校庭を飛行練習燕の子 なつき
ひと雨に装ひあらた春の山 澄子
双曲線描きつ飛べり諸燕 むべ
春の山わが家を抱くごとくあり 勉聖
紅白桃紅白桃と春の山 まろん

2026年4月11日

カンバスは黄色一色花菜畑 康子
菜の花や苦み旨みに変はりをり 雀乃
句の調子整へる指花の冷え よし女
花冷やライトアップを待つ茶房 康子
川堤つずる菜の花明かりかな 澄子
花冷えや小学校へ初登校 松原白士
キャンパスへ賑はふ小径花菜畑 康子
花冷の里に小雨の匂ひけり むべ
花菜風戦火逃れし太子堂 なつき
花冷やにら玉匂ふ厨かな 勉聖
袖口に金糸ほつれて花の冷え あきこ
花冷やそっと鍬洗ふ水の面 勉聖
菜の花やだいだいの月丸くして きりん
菜の花や川面に映ゆる雲一朶 博充
駆込み寺の電波圏外花の冷え なつき
菜の花や青き御空と二人連れ きりん
農道や揺るる柳と菜の花と こすもす
菜の花の崖縁耐ゆる大師堂 よし女
花冷えや靴音ひびく石畳 博充
光りける菜の花月夜の後ろ髪 あきこ
菜の花や雲へ翔けゆくグライダー 孤古老獪
菜の花の匂ひ濃く添ふ午後の土手 和繁
土手伝ひ花菜の黄なる果てしなく 孤古老獪
剃刀の堤底ひに菜花生ふ 澄子
菜の花や陽を返したり河川敷 こすもす
戸を放つ松陰学舎花の冷え よし女
家並みを貫く川の花菜風 康子
菜の花に青空ありて旗の色 雀乃
菜の花や農道の脇明るかり こすもす
菜の花の列をなしたる花壇かな 松原白士
風まじり雨まじりかな花の冷え まろん
菜の花や杖替はり成す子の腕 よし女
公園に煙草の老女花の冷え 和繁
芝居小屋に人影疎らや花の冷え こすもす
花冷えやほどけぬ蕾の固さかな 花茗荷
花冷の土間に羽釜のいぶし銀 むべ
花冷やブルーシートの幕張ぬ きりん
花冷えやつつじ口閉づ順を待つ 雀乃
花冷えや撮り鉄の行く人の波 花茗荷
路地裏にレトロ喫茶や花の冷 むべ
釣堀を縁どり花菜満開に むべ
菜の花や白を引きつつ兎跳ね あきこ
出来あがりしほくほくのパン花菜咲く 松原白士
花冷やポニーテールの背の丸し こすもす
菜の花へ映え求めんと立漕ぎす 雀乃
花冷や踏まれし邪鬼の横っ面 澄子
花冷えや天守を仰ぐ木のベンチ なつき
花菜畑眼下に白帆蒼き海 わかば
空と海はさまれ花菜畑かな わかば
菜の花や光ゆらげる川の端 博充
菜の花と青空映す小川かな 康子
菜の花やおかつぱ髪の子らの列 博充
見おろせり菜花は今も此処にあり まろん
花冷や和む一時喫茶店 わかば
古民家の梁黒々と花の冷え 澄子
花冷えや半袖のままコート着る 孤古老獪
日の高しむせ返る香の花菜畑 むべ
水清し菜の花なほ清らかに 勉聖
菜花束一茎ぬきて活けにけり 澄子
花冷えや祈り急ぎて布団かな 雀乃
霊岩にはさむ小銭や花の冷え なつき
花冷えや席取りをして待つ仲間 花茗荷
菜の花や小揺れの中を蝶ひとつ 勉聖
菜の花や暮れても残る黄のぬくみ 勉聖
六地蔵の真っ赤な帽子花菜風 なつき
花冷や鎮痛薬を一つ飲む きりん
花冷えや笑顔まばゆき記念写真 孤古老獪
花片を掬へば軽き冷え伝ふ わかば
花冷えや人影絶ゆる寺の門 博充
菜の花の濃き色満つる道の駅 よし女
花冷や老職人の咳一つ きりん
花冷えや庭着におろす古ダウン 松原白士
葉芽脇の残る花芽の花の冷え まろん
浮島や緑に浮かぶ花菜畑 孤古老獪
花冷を纏ひて友と池巡る わかば

2026年4月4日

春宵や独りの猪口の食前酒 よし女
麗かや心やはらぐ歩となりぬ わかば
緩やかな鳶の螺旋や野はうらら 澄子
春宵や机に残る古手紙 博充
春宵の花見小路や茶屋灯り きりん
瓦斯灯の灯る漫ろや春の宵 わかば
川の面にガス灯滲む春の宵 康子
麗かや向きの変わらぬ風見鶏 わかば
虹色に烟る大橋春の宵 わかば
春の宵仔犬抱かれて散歩せり なつき
薄墨の山影にじむ春の宵 あきこ
既読つかずメール見直す春の宵 こすもす
うららかや地酒五橋の封を解く よし女
春の宵夫の土産や道明寺 雀乃
春の宵山裾淡く暮れにけり あきこ
子の球を母の空振る園うらら えいじ
麗らかや年少さんの散歩隊 きりん
春宵や聖書読み終へ灯を消す 勉聖
剥出しの針の時計やうららけし 松原白士
諍ひて家飛び出せば町うらら 孤古老獪
妻と来しはや八十路や春の宵 勉聖
春宵や句に身を寄せて詩に迷ふ 勉聖
うららかや亡夫の短冊語り来る よし女
マジックの小さき子の手のうららけし なつき
麗らかなるサラダボウルや千鳥ヶ淵 雀乃
小娘が輝きて見ゆ春の宵 孤古老獪
麗らかにナズナ澄ましてここにあり 雀乃
春宵やそよ風受けつ赤ワイン 松原白士
春宵や醤油バターの土筆かな 雀乃
飼い主とアイコンタクトうららけし むべ
春宵や文士の愛でし洋食屋 澄子
うららけし風に乗りたる鳶一羽 松原白士
春宵や細き路地より三味の音 博充
麗らかや波と戯むる白ひ犬 きりん
名にしおふ茶屋の行列苑うらら 澄子
ささやかなイベント跳ねて春の宵 和繁
春宵やカンテラのあるテラス席 むべ
春宵の更けて月あり薮の上 よし女
麗らかや地震の更地の広がりて 花茗荷
船笛を遠くにききて波麗ら 澄子
売り切つて遅めのランチ春麗ら 和繁
春宵や崩れし町を月照らす 花茗荷
うららかや貝殻探す親子連れ こすもす
麗かや日の遅々として暮れがたき きりん
鯉の餌もらふ群鳩うららけし 康子
リコーダー聴きて余韻の春の宵 わかば
春宵の小路前ゆく声親し むべ
そこここに猫眠りゐる山うらら 康子
春の宵民話聴く会車座に むべ
白壁の街を影絵に春の宵 康子
春宵や薄き水割り一つ飲む きりん
火葬場の烟悲しや春うらら 孤古老獪
水占に浮かぶ吉の字うららけし なつき
本題を逸れる会話や春の宵 こすもす
仕事終へ口に紅さす春の宵 孤古老獪
麗かに首都高の下川流る むべ
ランチタイム声うららかや皆八十路 こすもす
グラデーションなす春宵の舟流し 康子
ほつほつと路地に燈灯る春の宵 澄子
麗らかや砂場に跳ねる雀どち 勉聖
うららかや吾子の涙のひとしづく あきこ
春宵や門の灯影の人ひとり 博充
白黒の映画の余韻春の宵 こすもす
春宵や一人使ひの風呂落とす よし女
一叢の草にぺちやくちや波うらら えいじ
わだつみの神の鼻歌波うらら えいじ
麗かや小舟つなぎし堀の端 博充
春の宵見慣れた町が輝けり 孤古老獪
麗かや古き石磴影浅し 博充
うららけし好みのカップ選るカフェ なつき
春宵の棟に猫ゐる港町 えいじ
見晴るかす巨船航るや瀬戸うらら えいじ
選ばれしみこころに問う春の宵 雀乃
うららかや古書の背撫づる指の先 なつき
麗らかや上着を脱ぎて庭いじり 勉聖

2026年3月28日

春風やケーキの香り乗せて吹き きりん
春風や背な膨らませ登る坂 澄子
春風や蝶と見まがふ紙のちり えいじ
水温むボケ封じ佛擦りけり よし女
春風や靴紐なほす銀の靴 なつき
春風や一枚脱ぎしウォーキング こすもす
河川敷のキャッチボールや水温む こすもす
春風に広げて干せり旅鞄 康子
水温む藻のそよぎをる遊水池 松原白士
球児らの声高らかに春の風 康子
水温む魚糶の声高らかに よし女
春風やここは一番霊山寺 きりん
春風や久闊を叙すお堀端 康子
水温む谷川楽を奏でをり わかば
春風に導かれつつ一万歩 雀乃
春風や手紙に残る友の香 博充
樟大樹映して濠の水温む むべ
首かしげ亀にのる亀水ぬるむ なつき
春風や帽子ひとつの転がり来 博充
川の景借りし料亭春の風 むべ
水温む音やはらかし木曽路かな なつき
広池に鯉の乱舞や水温む 康子
水温むいよよ大樹の目覚めけり 澄子
風紋を消して海へと春の風 花茗荷
春風や瀬戸に犇めく波の綺羅 えいじ
鍬洗ふ手のしわゆるび水温む 勉聖
春風や片側だけの雪景色 孤古老獪
手離しの一輪車へと春の風 康子
電線に名も知らぬ鳥春の風 こすもす
春風や水面に黄なの親子鳥 孤古老獪
春風に舞ひてからはら絵馬歌ふ えいじ
春風と潮風出会ふ岬かな むべ
水温む片足つけて靴下三つ 雀乃
池の辺に寄り来る鯉や水温む わかば
水温む鋤簾重きや十三湖 きりん
水温む舟の離るる音のこる 博充
水温む足首に触れ流れゆく 博充
水温む稚魚の群れなす湾処かな 澄子
水温み物干しに風そよぐなり 孤古老獪
川底に青い葉のあり水温む 和繁
学び舎の減りゆく村や春の風 勉聖
歩き初むおかっぱ髪に春の風 よし女
水温む電気毛布をしまいけり きりん
鵙一羽泥田や水の温みゆく 勉聖
苔むしぬ野外ステージ春の風 松原白士
春風や富士見晴かす坂の上 むべ
春風や弁天堂の恋みくじ なつき
春風や呼ばれてい出でしシャツ一枚 雀乃
春風や畦にそよげる芹の群れ 勉聖
来ては去るものの気配や水温む あきこ
小魚の群れて素早し水温む 澄子
水温む渡れずにゐる丸太橋 よし女
春風や洗車の水の疾く乾き きりん
春風や浜に水切り飛ばしみる わかば
春風や同行三人導かる 雀乃
水温む泥田に泡のひとつ浮く 勉聖
春の風幼児の髪に触れにけり 博充
丘昇る春風に乗るとんびかな 和繁
水温む鳥も故郷に帰る空 孤古老獪
小魚の初泳ぎなり水温む 孤古老獪
動き初む大地ゆたかに水温む 澄子
堰落つる瀬音軽やか水温む わかば
制服のブラスバンドに春の風 花茗荷
池の面へ遊ぶ細波春の風 わかば
水温む滝に抗う子らの声 松原白士
底ひより泡ぽこぽこと温む川 むべ
懐かしき夢の目覚めや春の風 よし女
河川敷の土俵整備や水温む こすもす
春風や天より授く自句自賛 えいじ
春風や大地百花の色めけり えいじ

2026年3月21日

上社より下社へ巡る宮のどか 康子
夕餉どき焼酎の香や春のどか 勉聖
宮のどか禰宜の談笑そこここに 康子
波の音遠のいて浜長閑かな 花茗荷
この川を渡れば故郷猫柳 わたる
のどけしや猫の横切る船揚場 むべ
のどけしや天守なき城散策す わかば
潮遠く引きて乾きし砂州のどか よし女
しろがねの堰の落差や猫柳 澄子
縦走の人影見えて尾根長閑 みのる
畑長閑鍬を杖とし立話 みのる
瀬音聞く産毛纏いし猫柳 こすもす
猫柳挿して花穂を楽しめり わかば
墓を守るともし火のごと猫柳 和繁
のどけしやおほきな月の丸くして きりん
長閑さや日曜菜園賑はいて みのる
名水に掬ぶ芽を吹く猫柳 勉聖
長閑さや小半刻なる立話 澄子
単線の各駅停車長閑なり こすもす
のどけしや橡の新芽の黒き艶 松原白士
のどけしや鯉の跳ねたる水の音 康子
長閑なり1時間後のバスを待つ わたる
地元講師の訛長閑や勉強会 こすもす
長閑さや有線流る海辺町 わたる
のどけしや苑に動かぬ雲ひとつ 康子
柔らかや銀鼠揺らめく猫柳 きりん
のどけしやドルフィンの窓貨物船 きりん
ネクタイの締め方忘れ長閑な日 孤古老獪
のどけしや値切れず巡る骨董市 なつき
のどけしや雪吊り外す鋏の音 勉聖
水槽の番たわむる昼長閑 えいじ
のどかりし法定速度のドライブ 松原白士
長閑なり昼の港に網繕ふ むべ
長閑さや電車乗り越し知らぬ駅 孤古老獪
点滴に痛みもとれて長閑なり 董雨
瀬の音や猫柳揺れて春の風 勉聖
のどけしや午後の窓辺にバラライカ あきこ
ホルムズの機雷忘れて長閑なり 孤古老獪
猫柳明る川の辺花穂満つ わかば
長閑さや漁師のいない船溜り わたる
子の一家去れば長閑や犬眠る えいじ
逆光に透ける産毛や猫柳 みのる



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