互選の結果

2024年4月13日

投句19名 選句17名

作品 作者 点数  この句を選んだ人
春塵に十二神将身をよじり  もとこ 5 康子.ぽんこ.あひる.はく子.よう子.
瞬かぬ鹿の遠目や花吹雪  よう子 4 隆松.なつき.もとこ.たか子.
太刀のごと反る石垣や花の城  みのる 4 せいじ.あひる.かえる.こすもす.
水揚げのめかぶ切り分く朝市女  なつき 4 隆松.えいいち.せいじ.あひる.
春陰や菩薩足指反らしける  もとこ 4 かかし.たか子.よう子.澄子.
照れば濃く翳れば淡き桜かな  澄子 3 せいじ.なつき.むべ.
隣り合ひお国はどちら花の下  よう子 3 隆松.康子.もとこ.
桜散る古色の塔へ散華とも  はく子 3 康子.ぽんこ.うつぎ.
春泥にまみれし鹿の澄まし顔  たか子 2 隆松.康子.
春燈や阿修羅の影す後ろ壁  うつぎ 2 かえる.よう子.
初音いま目つむりて聞く岨の道  せいじ 2 たか子.こすもす.
銀輪を押して歩きぬ花の道  かえる 2 かかし.むべ.
花の雲大池三百六十度  みのる 2 えいいち.はく子.
弔ひを幾度見送り花万朶  澄子 2 なつき.たか子.
広庭は落花畳や療養所  むべ 2 せいじ.うつぎ.
句談義の四阿にいま若葉風  あひる 2 はく子.こすもす.
天蓋の花を潜りてバス徐行  かえる 2 隆松.こすもす.
甘茶仏御手の小さきに雨細く  たか子 2 もとこ.うつぎ.
花添はせ枝張る松の男ぶり  うつぎ 2 はく子.もとこ.
眉根寄す阿修羅の苦悩春憂う  たか子 2 よう子.こすもす.
紅の円陣となる落椿  澄子 2 康子.せいじ.
チップイン仰ぐ春空鳶の円  えいじ 1 あひる.
歩けども歩けどもまだ花の道  むべ 1 たか子.
人出絶へ木々に耳当て桜守  かかし 1 ぽんこ.
広芝に刺繍のごとく花すみれ  かえる 1 うつぎ.
大葉に乗る独りぼっちのかたつむり  ぽんこ 1 むべ.
内濠の碧き止水に花の影  せいじ 1 澄子.
おにぎりをほおばる背なに花吹雪  こすもす 1 ぽんこ.
春陰の蛇を踏みたるマリア像  むべ 1 澄子.
天蓋に飛天の舞やうららけし  もとこ 1 はく子.
山門の花から花へ鳥語聴く  かかし 1 澄子.
大寺に意外に小ぶり花御堂  はく子 1 よう子.
外つ国の人らに古都の花吹雪  うつぎ 1 なつき.
生垣をクッションにして椿落つ  康子 1 むべ.
茅葺きの山の茶室の春燈  あひる 1 かかし.
持ち帰る甘茶や夫の仏生会  よう子 1 澄子.
古刹から望む霞に竹生島  隆松 1 かかし.
若桜駈け登りたり三笠山  ぽんこ 1 かえる.
花菜畑苑の一隅明るうす  澄子 1 かえる.
苔庭の花と見紛ふ黄蝶かな  うつぎ 1 えいいち.
分け入りし小暗き森に著莪真白  かえる 1 かかし.
日矢射して桜吹雪のきらめけり  あひる 1 えいいち.
てうてうにどこまでついてゆく子かな  えいじ 1 えいいち.
花陰に生ふは地獄の釜の蓋  せいじ 1 うつぎ.
囀りの輪唱やまぬ森の朝  康子 1 ぽんこ.
大池を眼下にくだる花の坂  せいじ 1 かえる.
春の燭憂いを含む阿修羅像  ぽんこ 1 あひる.
色々な民族衣装春の古都  こすもす 1 なつき.
春愁か悩み多そう阿修羅像  こすもす 1 むべ.
花筵へ下ろされ犬の胴震ひ  なつき 1 もとこ.
以上.
Gosen CGI Copyright (C) 2000 by Minoru Yamada.