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秋晴やかがやく空に白き羽根 あきこ
名月を竿の先より突きけり 博充
補聴器をはづし聴く闇虫すだく みきお
竹伐て運ぶ軽トラ油抜き 愛正
大海に帰つて行くか鰯雲 たか子

2025年10月05日

裏山の伐る竹印す翁かな 愛正
干柿の煮詰めし如き甘さかな 和繁
今日も飛ぶ鰡や連れ飛びイナも飛ぶ きよえ
秋雨に濡れた庭石風情増し 明日香
鵙鳴くや時の声してお堂越え 青海
穂芒の青みがかりて金そよぐ むべ
文机に諸々の物長き夜 たか子
紅木槿咲きそろふ庭夕さりて むべ
秋祭り果てて稜線闇深し 澄子
尼寺の庭にこぼるる柿赤し 勉聖
通読は今はヨハネや秋灯 せいじ
たわわなる池に揺らめく栴檀の実 ぽんこ
カーテンを揺らし秋の日しのび来る みきお
鵙の声泡立ち草のしずけさよ 藤井
柿食へばまだ渋き舌渋き顔 ほたる
川岸の蔓草刈りて去ぬ燕 あきこ
跳ねゆきし小さき法被や秋祭り あひる
一門の墓所を包める蕎麦の花 康子
堆く積まれし薪や秋深し 澄子
よく噛んで苦手も食べよ秋の風 よし女
五十年隔てて集ふ月今宵 千鶴
夕立やピタッと止む虫の声 きよえ
鰯雲みんな一緒に泳ぎ出す よし女
椋鳥や街路樹揺るる駅の灯 勉聖
待望の秋雨なれどやや遅し 明日香
秋祭り近し日役の宮掃除 こすもす
金木犀妹の入院知らせ来る ほたる
朝霧の霞む集落墨絵ごと 愛正
秋空にアドバルーンの糸消ゆる 康子
強き香や金木犀の雨上り 和繁
竪琴を奏でる風の稲穂波 山椒
秋風や音符の形の落ち葉舞ひ 山椒
秋祭り担ぎ手わづか過疎の島 もとこ
青残る通草の味噌の苦さかな わたる
銀輪を風の追ひ越す刈田かな えいじ
秋澄めり切り落とさるる大いちょう みきえ
帰宅せし吾に斧翳す大蟷螂 やよい
秋雨去り祭り太鼓の打たれ初む あひる
足弱を送る坂道秋時雨 せいじ
膝ついて餅を拾へり秋祭 なつき
黄葉や湖に映りて消えにけり 博充
天に星地には草叢虫すだく みきお
新総裁決すの報や草の虫 えいじ
秋祭名残の店に風通る 藤井
かぶりつくまだ柔らかき餅拾ひ なつき
暮るる野に色をぬかれし芒かな あきこ
バラ撒きし如銀杏や宮掃除 こすもす

2025年10月04日

風の日や藁塚ドミノ倒しめく えいじ
秋なすび一と雨ごとに身を締めて よし女
芋虫の飛べぬままなる秋の雨 藤井
稲妻の走る田園バス過ぎる みきお
暮の秋鍬の跡ある畑かな 博充
軒下の庭下駄濡れて秋霖雨 せいじ
弔いの朝に天使のはしご見ゆ あきこ
秋天を羽音に埋める鳩千羽 えいじ
お供へのお下がり甘き熟柿かな みきえ
歌舞伎鑑賞幕の合間の栗ご飯 こすもす
庭木刈る夫とあうんの呼吸なる なつき
行く秋の同窓会に黙想す むべ
羽根下げて休み尽くせる蜻蛉かな 和繁
黒々と歪みて落ちる稲光 明日香
秋霖に籠りて観しは総裁選 せいじ
独裁の影を潜ませ秋の蛇 藤井
万国旗揺れて始まる運動会 康子
尼僧らの経の声や秋の朝 勉聖
子供等の嬌声消えてちちろ鳴く たか子
散骨や小船連なる秋の海 なつき
鳩鳴いて蟋蟀鳴いて天気雨 和繁
秋日差す水底の砂万華かな 明日香
庭の隅ひそかに咲けり草の花 みきお
鷺群れて藁すべ探る刈田あと 千鶴
木犀や香の隙間に夜の闇 勉聖
芝居小屋出でて新蕎麦啜りけり もとこ
長き夜や眼鏡にハズキルーペ付け よし女
秋霖や街に聖鐘くぐもれり むべ
ハロウィンのランタン灯る窓辺かな 澄子
芋煮会真中にすわる地元酒 わたる
青空に天女の舞ふや秋の雲 山椒
耳遠き父の枕へ秋風鈴 康子
芝居小屋へコスモスの道通り抜け こすもす
身罷りしいのちにも似て星流る 澄子
山道の急登を覆ふ霧の幕 愛正
虫の音やくぐもり響くチャイム鳴る きよえ
狭庭にも駆け込んで来し秋気かな あひる
切り通し枝葉に隠る山葡萄 愛正
女王のティアラの如く彼岸花 山椒
お茶淹れる音も重なりて秋の雨 あひる
秋の雨一時休止やいざスーパー きよえ
不動明そびら彩る銀杏黄葉 ぽんこ
天つ風吹けば岸へと尾花舞ふ あきこ

2025年10月03日

朝風に花野を望むカフェテラス 康子
惜別の宿や膳には新豆腐 藤井
秋雨やもてあそばるる瀬戸の浪 きよえ
木の実食む栗鼠も家族と写メール来 あひる
河跨ぐ送電線や鰯雲 せいじ
露寒し机にひとり灯をともす 博充
去る子らに秋の噴水残さるる なつき
渋柿の色付き始む車道際 みきえ
百舌鳥鳴くや一人居に家広すぎて よし女
別れの日車窓離れぬ名残月 あきこ
すやすやとバギーの赤子汗の母 山椒
仏間には淡くともれる秋灯下 勉聖
身に入むや数百体の水子地蔵 ぽんこ
康成も住みし尾道の菊人形 藤井
脳トレの音読始む夜長かな きよえ
咲き満ちる学習塾の百日紅 よし女
赤とんぼガイド案内の指の先 なつき
まっすぐに吾にせまり来るオニヤンマ ほたる
おやつにも主食にも良し甘藷かな こすもす
鳥よりも人が注目する案山子 わたる
駆け下る芝のなぞえの秋風子 えいじ
蔓延を手繰りよせたり山葡萄 愛正
天空に星屑はじく月鈴子 あきこ
机上には古書と赤き菊一輪 勉聖
三日月と指呼する妻の指の先 えいじ
むらさきにほころび匂うあけびかな ほたる
水澄めり光を弾ねて走る川 山椒
月明かり障子に映る松の影 愛正
キャンパスの薬草園を秋の風 むべ
揺れ時は莟に任す花桔梗 そうけい
病院の軒に迎へる秋燕 康子
虫すだく高台からの月と街 和繁
花と緑の幟はためく花畠 和繁
受付に棋士のアクスタ秋灯下 せいじ
秋の昼レトロな小屋の立ち回り もとこ
賑はへる展覧会や秋袷 澄子
背丈ほど伸びし紫苑の気品かな 澄子
すくと立ち紫連ね濃竜胆 むべ
外つ国に友得し孫や初紅葉 あひる
酔芙蓉薄紅混ぢる小径かな みきえ
並べゐる丹精の鉢菊びより 千鶴
秋霖に浮かぶ巨石は石舞台 明日香
籾殻焼き神に感謝の烟りかな 明日香
文化祭終えてホテルの会食へ そうけい

2025年10月02日

路地裏に灯ともす夜寒かな 博充
闌れし野に白一株の玉簾 ほたる
月光の綺羅に砕ける並木道 康子
秋澄むやボトルに眠る異国文字 勉聖
介護士はテノールボイス秋さやか せいじ
天高し槌音返す谺かな やよい
曼珠沙華工場街路風楚々と きよえ
啄木の詩ひとり読むや秋思かな 勉聖
緑さす茶室で喫すシトラスティー 山椒
渡船跡朽ちた小舟に散る柳 愛正
搬入車心地良き風文化祭 そうけい
散紅葉毛氈めくや茶会ごっこ あきこ
居眠りす昼間の疲れ夜学生 みきお
雲間より天窓のごと照らす月 みきえ
ハロウィンお化けだらけの路地楽し 康子
窓越しに鳶の音聞こゆ秋うらら 和繁
バースデーラッシュわが家の神無月 あひる
山寺の石段眠る星月夜 わたる
草の間の声を掛合ふ昼の虫 えいじ
秋夕日黄金に映ゆる地平線 きよえ
道を行く人煽るやに曼珠沙華 せいじ
老婆にもストーカーあり秋の蠅 千鶴
露芝の真っ直ぐ光る踏みし跡 ほたる
虫鳴くや夜更けも灯る学び部屋 藤井
天高し龍馬の指すは太平洋 藤井
深山の谷埋め尽くし岩紅葉 山椒
日が沈み街路樹揺らす椋の群 みきお
秋空に鴟尾の見栄えや仁王門 ぽんこ
大技やバッタのジャンプ大枯野 たかを
車椅子の通夜参列者星流る こすもす
角度変へ再び出でし秋の虹 和繁
美術展巡りテラスに寛ぎぬ 澄子
梨園に舂く光遊びたり むべ
りんの音に読経の尽きて秋蛍 あきこ
茸狩リ籠見せ合ひし笑顔かな 澄子
デパ地下の横目で睨む松茸や もとこ
筋塀の松の月影屏風絵か 愛正
実を少し持ちて咲けるや盗人萩 えいじ
烏鯉水草紅葉の中泳ぐ むべ

2025年10月01日

雨あがりの秋雨樋のまだ濡れて 和繁
うろこ雲指一本で隠れをり 明日香
秋薔薇のアーチを風の抜けにけり なつき
運動会みなに折り紙金メダル 康子
酷暑去り澄みて吹きくる朝の風 勉聖
水尾引くしなふ鰡飛ぶ昼下り きよえ
故郷へ誘ふ風や秋の雲 みきお
三日月や朧の杜の甍波 愛正
雨催ひ雲間に月のあと少し 和繁
風舞へば縮緬波や秋の川 えいじ
銀秋刀魚スーパーモデルの姿形かな 山椒
吾が解くは漢字ナンクロ長き夜 せいじ
髪なびく乙女のあとや秋の風 藤井
宵空に星屑こぼす金鐘児 あきこ
子の解くは英語のパズル長き夜 せいじ
秋草と戯れる仔犬青き空 みきお
シーサーの睨みをいなし糸瓜食ぶ もとこ
潮風や野菊一輪土手に咲く きよえ
秋うららホームに響く車掌の声 康子
かりがねや影連なりて夕日射る あきこ
盗人萩ベンチの下に隠れ咲く なつき
爽やかやのりのきいたる新パジャマ ほたる
ふるさと便届きて今日は栗仕事 あひる
腱鞘炎案ずる文と栗とどく あひる
空の色秋来たりける気配かな 勉聖
毬爆ぜてこぼれし栗の艶々し 千鶴
月光に雑魚もしばし観賞魚 愛正
皮剥けば崩れし傷み大き梨 ほたる
予報士の外れて振りぬ秋の雨 藤井
秋の日や草は銀なる波のごと えいじ
皺伸ばし吊るさる後の衣更 みきえ
行く秋や包みを解けば薫る湯気 博充
ちぢれ葉の脇に元気な秋の芽が 明日香
刈り終へて残りしままの案山子かな わたる
焦げ目から憤き出る煙秋刀魚焼く 山椒
雨伝ふ棘に守られしどみの実 むべ
彼岸花置きし雫のルビーめく むべ

2025年09月30日

秋の暮歩幅小さくなりにけり えいいち
ひと叢に余韻を残しちちろ虫 むべ
秋晴れや向こうの尾根が大和富士 明日香
畑に植うる合点可憐な草棉の花 そうけい
打ち返すテニスコートに赤蜻蛉 ぽんこ
秋味てふビール飲み干す長き夜 なつき
加はりし牡鹿率いる鹿の群 澄子
天高し雲の影おく三輪の山 明日香
防空壕出でて青空終戦日 山椒
山畑やかすみに白き蕎麦の花 勉聖
夏の朝犬がとりもつ対話かな みきお
滑り台子の声満ちて秋の空 博充
娘と二人居酒屋出れば月さやか あひる
散る紅葉はらりと鳴るや寺の鐘 あきこ
秋夕焼腰伸ばしをる農夫かな 康子
菩提寺の庭を彩る薄紅葉 あきこ
吾子の来て奮発したるマスカット あひる
とりどりの秋果とともに妻帰宅 せいじ
友の皆不具合の出て九月尽 もとこ
ちよこなんと陶の犬座す庭さやか せいじ
草の花闌れ始めの哀れかな わたる
秋晴れやおろしたてなる白き靴 藤井
延々と鷺鳴き交はす宵の秋 和繁
強靭や一本脚の蝗飛ぶ えいじ
烏が車を歩いて避ける田刈時 和繁
白波の一層白し秋の海 こすもす
秋蚊追ふ力もなくて病深し 藤井
思はざる富士の初雪便りかな 澄子
二個買つておまけが目当て秋うらら なつき
猫じやらし風の草原触れあふて むべ
紫蘇の実をしごく指先匂いけり ほたる
冷たしやブロンズ乙女に赤とんぼ 勉聖
せめぎ合ふ潮の落差や秋の渦 千鶴
爽やかな朝を迎かふや鳥の影 きよえ
紫蘇の実漬妣の遺した置き土産 ほたる
築山へ散り敷く桜紅葉かな 康子
露草の光零して咲きにけり みきお
糸瓜忌や横顔の眼の虚ろなる たか子
葉漏れ日に葉擦れの響く秋山路 えいじ



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