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冬瀬戸のうず潮詠めとライン来る えいじ
討ち入りの日のくじ引きに役当たり なつき
瑞々し大根また買ふ直売所 みきえ
里山や冬山鳩の声澄みぬ 勉聖
餅つきの翁と子らとガードマン あひる
古池や名があると言ふ寒の鯉 きよえ
掻く人の心遣いや帰り花 きよえ
柿の木や残る一葉の枯葉ゆれ 青海
迷いつつ冬蝶厨を離れけり 勉聖
電球替え討ち入りの日の明るかり なつき
町に出て日記買うことなく帰る 明日香
黒き影淀みに群るる冬の鯉 愛正
義士会や寺に血判状の石 山椒
寒搗きの温かき米香り立つ ふさこ

2025年12月13日

実南天折れんばかりに身を曲げて よし女
日当たりを追ふて位置変ふ布団干し みきえ
流行り風邪一人うつらぬ子の元気 なつき
荒れ寺にたわわに実る蜜柑かな せいじ
乳色の南京櫨の実の弾け むべ
寒卵割れば飛び出す黄味二つ みきお
通学路旗振る保護者の息白し 愛正
枯枝に連なり赤き烏瓜 勉聖
夜明けまえ冬のランタナ睡りをり えいじ
波高く鳶舞ふばかり冬の海 やよい
剪るに惜しなほ矍鑠と賞の菊 みのる
参道に灯りを点す実南天 ぽんこ
工場の玄関今年は聖樹立つ 和繁
裸木を貫いてゆく飛行雲 康子
街師走シャッター音で始まりぬ もとこ
極月や赤で書き込むあれやこれ たか子
常連の散歩者見かけぬ冬川原 愛正
モーニングやトーストコーヒー煮凝り 藤井
鴨なべてペアーや眺めをる人も せいじ
森の香や糸杉の実を家苞に むべ
湯豆腐を好む齢となりにけり 澄子
煤逃げで鉢合わせする親子かな みきお
北野坂華燭を綴るクリスマス みのる
山茶花に佇てば花びら一枚が よし女
ビオロンの音は風に散る冬の園 なつき
歳暮受く元気何より老二人 きよえ
菓子の家並ぶクリスマス市場 山椒
襖鎖して笑む声絶へぬ句座の夜 えいじ
歳晩や佐渡氏指揮する大合唱 千鶴
あるほどの話出尽くし置炬燵 うつぎ
電柱のてつぺんに凝る鳶に雪 和繁
寒き日や地震一撃にひやりとす 澄子
あてもなく産直巡る旅小春 わたる
銀輪の後追う一人冬野球 ほたる
日替わりの大根メニュー三日目に こすもす
林檎農家やつと繋がる電話かな あひる
北風に突煙吹くや瀬戸の空 きよえ
木枯しに押され赤提灯に入る わたる
飛び立てば弾丸めきて寒雀 あひる
鍵穴へ細き月光冬しずか 勉聖
鉛空差し込む朝日やわらかし ほたる
酒二合おでん二皿屋台村 藤井
裸木となりて透けたる摩天楼 康子
ガラポンを目当てに遠出師走かな みきえ
女子会のメニュー今年もすき焼きに こすもす

2025年12月12日

冬麗の池を揺蕩ふ鳥の群れ えいじ
紅白の山茶花のひら波うちて 明日香
別腹も目一杯食ぶ年忘れ なつき
山茶花の匂ふ垣根や通勤路 みきお
ボランティア揃ひのベスト落葉掃き むべ
大根を褒めれば一本抜き呉れし みのる
雪の雫しばし軒にて光り落つ 和繁
すり足で急ぐバス停雪の朝 和繁
靴下の脱ぎ散らかつてゐる炬燵 康子
銀世界ただ吹き荒ぶ虎落笛 ほたる
冴ゆる夜や山峰にただ月の影 勉聖
浮島が起点や鴨のパレードす せいじ
一年の疲れを癒す冬至風呂 みきお
日本一のイルミネーション師走かな やよい
冬川原岩間に残る被災物 愛正
裏木戸の鈴なり蜜柑くぐり行く あひる
カップルの見遣るは鴨のペアーかな せいじ
冬晴れや鳥語さざめく森深し えいじ
小さき花見つけて嬉し吉祥草 むべ
ふる里を発つ朝しぐれ身にしみる 藤井
思いがけぬ句友の土産丸大根 こすもす
束の間の日溜りに舞ふ冬の蝶 きよえ
カップルは学生服や園小春 あひる
歳時記の並ぶ炬燵の指定席 康子
木枯しに紙垂の暴れる夜更けかな わたる
夜半の電話一人居に聞く虎落笛 藤井
市民ホール卒寿も歌ふ第九かな 千鶴
年の暮独り掃除に脚立乗る ぽんこ
星冴ゆる庭にぽつねん冬椿 勉聖
冬雲の白と黒とが入り乱れ うつぎ
空っ風押し戻されし都会っ子 ふさこ
かぼすもぐ大きな棘と争って よし女
手をふれば綿虫ふはと止まりけり 明日香
公園のベンチが誘ふ小春かな わたる
大根引くへつぴり腰といふなかれ みのる
同期会帰路の里山冬夕焼 そうけい
冬薔薇や褒め言葉聴く狭庭かな きよえ
奉行窓隣に小さき蓑帽子 ほたる
銀杏落葉蹴散らし騷ぐ通学児 愛正
立ち飲みの集ふ女子どち着ぶくれて もとこ
省くことなくて一人の年用意 よし女

2025年12月11日

登校児好きな色にて着膨れる 和繁
穭田に残る切り株鳩群れる みきお
小休みの鴨が鴨よぶ池の端 えいじ
校庭の高きフェンスに糸瓜かな みのる
下校後の校庭落葉ペチャクチャと きよえ
果樹園の日の斑明るし柿落葉 澄子
歳末のくじはほどほど小当たり なつき
婆三人喋り笑ひて年忘れ やよい
気嵐やひと舟ひそと朝日受く 勉聖
翅閉ざし小石のやうに冬の蜂 勉聖
嬰ともにまどろむ午後や縁小春 わたる
雑踏の歩みの緩む街小春 わたる
どのレシピ採用せむとりんご見る こすもす
倒木の眠る落葉の深々と あひる
冬空に一点白き機影かな なつき
広池を散らばる鴨の水脈いくつ えいじ
一年の疲れを癒す冬至風呂 みきお
藁縄をきりりと結び菰巻ける むべ
どちらなんはっきりしてよ京時雨 もとこ
濃緑の間より伸びて石蕗の花 明日香
朴落葉ばさりと大き音立てて むべ
湯豆腐を掬ふ友の手しなやかに 康子
久闊を叙する話や冬ぬくし ぽんこ
薔薇の実をもたげし枝のうねりかな 和繁
銀杏落葉積もりて築山すべり台 愛正
園の地のおもてを統ぶる落葉かな せいじ
散り初めて風のやまざる大銀杏 康子
冬岬当たって砕け波真白 よし女
凩に吹かれて迅しちぎれ雲 みのる
厚着して馬鹿言い合ってホカホカと たかを
飛機音の消へて静もる冬の夜 みきえ
冬の庭主の如くねこじゃらし きよえ
夫逝来て千鳥の浜も遠くなり よし女
冬うらら串刺して売る胡麻団子 うつぎ
大根や日毎食卓レシピ替へ みきえ
煤払い仏新たに参り待つ ふさこ
晩酌の父思ひ出す熟柿かな こすもす
鴨寄り来水面近くに座しをれば せいじ
湯たんぽを入れて一と日の仕事終ゆ うつぎ
街角にキャロル流れて十二月 澄子
木守柿たくさん残す今年また 明日香
黒鯉の口浮かびくる冬の水 あひる
風切羽ゆったりたたみ白鳥来 ほたる
冬晴や薄くなりたるカレンダー 千鶴
灯明の揺らぐ仏間や隙間風 愛正

2025年12月10日

帰り花いつもの坂を上り来て やよい
濯ぎ物干す背や嬉し日向ぼこ きよえ
静謐や光の温み冬の月 わたる
揺らめきて橋より垂るる冬の蔓 えいじ
庭仕事つわぶきの黄に手が進み 千鶴
銀世界渡る機関車雪帽子 山椒
ナビになき信号曲がる町師走 なつき
時雨るるや傘の縁より雫絶ゆ 博充
枯芝に弾む雀や玉日和 澄子
石蕗の虻日差し移れば菊の虻 みのる
極月のだあれも居ない理髪店 よし女
黄葉いま舞殿の窓金色に 康子
日の壁に影法師めく枯蟷螂 みのる
飛行雲青空遥か今朝の冬 きよえ
時雨あと石畳へと光差す 博充
紅葉山一山背なふ摩崖仏 愛正
冬の朝荷下ろし賑やか商店街 もとこ
落葉掻き終へて広ごる狹庭かな みきえ
三輪山の右の裾より冬曙 明日香
冬穭田うっすら覆う銀世界 ほたる
おさらひの昔話や冬座敷 なつき
街師走赤一色の中華街 うつぎ
神殿の光背めきし黄葉かな 康子
極月や人の流れに物怖じも たか子
ドアノブへひそと差し入る冬の月 勉聖
頼まれど先ずは新聞すすはらい ふさこ
鮟鱇鍋味を試すと迷ひ箸 愛正
濃緑の間より伸びて石蕗の花 明日香
暖房と雨垂れの音だけの朝 和繁
浮島を取り巻くやうに鴨憩ふ せいじ
夕映えて主役となりし実南天 あひる
マンホールの蓋は白鳥落葉飛ぶ よし女
薄明や蘆の水面に靄たちぬ ほたる
懸崖を朝日に透けつ紅葉散る むべ
白バラに赤き実あまた園小春 あひる
電話なる詐欺めく声や年の暮 勉聖
なけなしの百円をもて鴨に餌 せいじ
アクセント師のマフラーはえんじ色 こすもす
銀河めく霜の花咲く夜明け前 えいじ
流れくる煮物の香り冬の雲 和繁
雀の宿夕陽に返す銀杏記黄葉 ぽんこ
年の瀨を打ちやりコンサートの一と日 うつぎ
日にとけて風にほどけて枯尾花 澄子

2025年12月09日

囲炉裏端待つや鮟鱇吊るし切り 愛正
冬ぬくし入浴剤を入れもして よし女
冬日落ちて綺羅の波延べ知多の海 えいじ
庭に出て甘味休憩石蕗日和 みのる
登りきて砂州の白さや冬の潮 たか子
寒き夜の小籠包に舌焼きぬ うつぎ
稜線に沈む太陽冬茜 みきお
木枯しや山毛欅大木の動かざる わたる
すす払い先ずは親父の古時計 ふさこ
杖の先コロコロ舞ひて落葉かな きよえ
一陣の風に応へて黄落す むべ
一片を開いたままに冬薔薇 なつき
車庫からのヘッドライトの光冴ゆ 和繁
銀杏落葉地より光の湧くごとし ほたる
小魚に揺るる水面の散紅葉 康子
冬日向句会場なるベンチかな むべ
一斉に谷戸の底ひへ風落葉 康子
京時雨赤提灯の路地抜ける もとこ
久闊の友と別れて冬の月 澄子
落葉道葉を蹴散らして遊ぶらん 明日香
堂々と道へはみ出る庭紅葉 えいじ
塩むすび頬張り男の子サッカーす みきえ
熱々を割れば香ばし石焼芋 勉聖
新調の若水桶に光射す みきお
七五三袴着つけて敬礼す 千鶴
留守戸口葉付き大根横たはり みきえ
くっきりと影を落として枯木立 こすもす
けふもまた手持ち無沙汰や秋過ぎぬ 勉聖
グラタンかお好み焼きかオイスター 明日香
舞い降りて桜紅葉の髪飾り 澄子
寄せ墓に面てを納める菊の供華 ぽんこ
晴れ渡る空へ背高枯木立 こすもす
亡き母の笑顔よぎりて寒卵 藤井
風邪の朝初音が少し濁りけり 藤井
横断旗持つ子の駆けてゆく時雨 和繁
着ぶくれて背に重さうなリュックかな なつき
包丁の刃に身を締むるなまこかな よし女
日課とす散歩の畦の野菊かな みのる
大小の蛇行剣めく氷柱どち せいじ
花柊妖精めきて香りけり ほたる
地震の地不安と寒さ祈りつつ きよえ
枯草刈る園丁二人きりもなや やよい
尻尾裂け卵弾くる柳葉魚かな 愛正
手悴む初めは痛き蛇口の湯 せいじ

2025年12月08日

石蕗の虻日差し翳れば居ずなんぬ みのる
手袋の掛かる垣根や通学路 愛正
階を一気に駆けて息白し 澄子
咲き満ちてなほ密やかに花柊 あひる
剪定と落葉掻きして日の暮れぬ 千鶴
勅使坂行きも帰りも散紅葉 もとこ
初雪や庭木も屋根も薄化粧 こすもす
掌の初雪ひとついま消へり えいじ
鴨の陣人現れて動き出す よし女
身を浄め初水を汲む世帯主 みきお
五大湖の風に曲がりし氷柱かな せいじ
里の山冬うぐいすの声響く きよえ
日の熱を全身に浴び縁小春 わたる
恋鴨の池の端しぶく水尾かな きよえ
サービスデー多めに買ひしおでん種 こすもす
花ひいらぎ箒目のこる垣根かな あひる
山茶花のはにかむやうに開きけり よし女
散紅葉まみれの瀬石渡りけり 康子
冬服や重きを決めて海渡る 藤井
初雪の斜め書きして夜の町 えいじ
寒夕焼お顔のほてり立観音 ぽんこ
枯枝に残る数多の柿のへた 和繁
襤褸市や粋に着崩す着物かな 澄子
はつ冬や短く過ぎし秋の日々 勉聖
水輪揺れ逆さ紅葉の「蓴菜池」 博充
雪玉を投げつ友待つ登校斑 和繁
麹桶に冬大根漬ける老いし母 勉聖
ご苦労様言いながら掃く落葉かな 明日香
断捨離の宣言したり十二月 なつき
湯葉掬ふ田舎杓子や忘年会 むべ
俳諧の末座に侍り翁の忌 たか子
時雨空滅入る気持ちを振り払う 明日香
濡れそぼる参道に沿ふ石蕗の花 みきお
寺市のコンサート席落葉降る なつき
薄日差す靴音軽き師走かな 博充
懸崖や四囲のなぞへの紅葉燃ゆ 康子
湯豆腐のゆらゆらをどる雪平鍋 むべ
草々を友とす日々や庭小春 みのる
身内旅亡母の話し深紅葉 たか子
限りなし落ち葉重なりまた落ち葉 ふさこ
友ふたり過飲の末の霜柱 藤井
背を丸め吐く息手にす今朝の冬 愛正
伸びたとは氷柱のことや写メール来 せいじ
朝散歩犬も主も着膨れて 山椒
一筋を見詰める瞳カーリング 山椒
おでん鍋湯気の向かふに誰も居ず やよい

2025年12月07日

冬晴や指して名を挙ぐ白き山 わたる
みどり子のピンクの毛糸帽目深 きよえ
SLを眺め冬の日老夫婦 和繁
行き会ひてベンチで喋る小春かな うつぎ
四畳半一人の夜の冬布団 藤井
散もみじ飛びてつかむは紅葉の手 ふさこ
真つすぐに続く紅葉の川堤 せいじ
望遠のシャッターチャンス浮寝鳥 かかし
ピアノ紡ぐ寄り添ひ咲ける遅き薔薇 勉聖
息合はせ合吟競ふ年の暮 千鶴
蝋梅の蕾膨む日和かな 澄子
柚ジャムを煮詰め家中香りけり 澄子
小六月尻の芝屑母子園路 えいじ
大根抜くベランダ越しの冬日和 勉聖
坊っちゃんの朱書数多や漱石忌 かかし
山茶花の二輪笑まへり朝戸繰る みきえ
一年のゆるりと過ぎて大根焚 もとこ
苔庭や市松模様に松葉敷く むべ
子を抱きて滑る芝坂小春空 えいじ
冬ぬくし子らの絵掲ぐ電車かな 康子
病床の窓から拝む初明かり みきお
幼らも釣糸垂らす小春かな やよい
聖壇のローソク二本灯りをり きよえ
雪晴の田にほんのりと緑差す 和繁
当番の夫の手料理トマト鍋 なつき
耳鳴りの消えて聞こゆる虎落笛 藤井
蒼穹の白化粧なる小春かな ほたる
ひとり座す銀杏黄葉の玉筵 せいじ
枝打の杣人纏ふ檜の香 むべ
見下ろしの湾戸に冬の海の綺羅 たか子
境内の石に凭れる撫子かな ぽんこ
塵出して戻る西空白き月 みきえ
電車の通過待つ寒稽古の学生 こすもす
病院の待つ間小春の中庭に 康子
吾ひとり銀杏落葉の円の中 あひる
冬河原枯れし草藪淵に攻む 愛正
流れ落つ魚道の先の鴨の陣 愛正
師走来て机の隅に紙残る 博充
蒼天の果てまで白し雪の朝 ほたる



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