毎日句会投句控

投句控 :500句/1頁

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2026年05月10日

母の日や今日は静かと独り言 わたる
老若男女球技に興ず初夏の朝 こすもす
神秘めく古道の祠青葉闇 そうけい
鳥どちのつぎつぎ潜る夏木立 康子
石垣を埋めて彩る蔦青葉 和繁
鋏入る一輪選りて薔薇の卓 澄子
急磴に休めば揺るる竹の秋 たか子
花蜜柑海風通ふカフェテラス よし女
幼子の遊具の蜘蛛の巣をはらふ せいじ
笑い声たててブランコ漕ぐ子達 こすもす
男の子選る紫陽花ピンク白き籠 みきえ
母の日に母と始める口喧嘩 伸枝
薔薇の棘抜きし指なお痛みかな 勉聖
車椅子祖母緑陰で深呼吸 愛正
赤き薔薇柵を伝ひてファッションショー きよえ
翁草老爺の休む座り石 愛正
老いゆくも花屋によりて母の日 ふさこ
石垣に咲き垂るるかな忍冬 むべ
万緑を分て去りゆく後部窓 ほたる
母の日や愈々妣に似てきたり やよい
夏空に地図そのままの夜景かな 明日香
水鉄砲ポルトガルより伝来か 伸枝
池畔の鵜蝶を目で追ひ右見左見 むべ
雪柳風を自由に操つりぬ みきお
日の盛り片陰で待つ赤信号 みきお
群青の空へ吸はるる雲雀かな 勉聖
振売りが途絶えて久し金魚売り 花茗荷
ため池の部落総出の草刈り日 千鶴
薫風や嬰の前髪立ち上げて わたる
鷺川にくるぶしを入れ餌を狙う 明日香
静けさや蜜柑の花に羽音して よし女
匂ひ満つソウルもどきの街薄暑 もとこ
田に水の入り始めの濡るる色 和繁
霊泉に白き泡立つ夏初め なつき
溝浚へご近所揃ふ地区行事 みきえ
薫風やボール追ふ子の声響く 風民
少年の海に吠えたる日焼け顔 なつき
葉陰より雨蛙の声ひそと 藤井
渋柿の花鈴生りに間引くかな きよえ
背を伸ばし覗く塀越し牡丹園 山椒
母の日を母の亡き子に祝がれ あひる
一枝貰ふ黄心樹の花風匂ふ うつぎ
病癒え十時の窓に五月晴れ 藤井
そよ風に乱反射する若葉かな 康子
薔薇の香の風の抜けゆく路地親し 澄子
蛸公園団地の空を鯉のぼり 山椒
風薫る欄干のなき流れ橋 せいじ
母の日や妣の顔浮かびしゃんとして そうけい

2026年05月09日

手足出て二歳児むっちり風薫る もとこ
京よりてふ八つ橋売れりかきつばた なつき
車椅子緑陰の径歩む 愛正
金網に定家かづらの駐車場 あひる
青空を喜び匂ふ花蜜柑 よし女
若葉して葉擦れの音さえ色ありぬ きよえ
黒蝶の数多寄り来て旋回す よし女
音もなく牡丹こぼれ落ちにけり 勉聖
母の日や律儀に届く鉢の花 みきえ
高楼を巡る飛燕の影速し うつぎ
夏はじめ千切れ雲ゆく西風や きよえ
葉桜のてつぺんに鵯高く啼く 和繁
パロラマの六甲連山新樹晴 せいじ
花浅沙ひしめく沼のひとところ 康子
技を超えメンタル競ふ五月晴 ほたる
時計草アリスの国へ迷い込み 伸枝
薫風や車使わず一万歩 こすもす
緑陰にギター弾く人聴きし人 やよい
縁石の隙間に居座る翁草 愛正
バースデー祝すラインや初夏の朝 みきえ
児に願ふ金の腹掛け子供の日 そうけい
薔薇の名は忘れ益々薔薇盛ん 風民
かきつばたの風吹き抜くる業平井 なつき
葉桜の広場の声の吸いこまる そうけい
母の日や臥す吾にとどくアールワン 康子
蜘蛛の糸一筋門を閉ざしけり あひる
薫風や立ち漕ぎで行く上り坂 伸枝
腰簑の揺れる鵜匠の手の捌き みきお
雨雲が光を纏ひゆく五月 和繁
句碑に佇ち若葉雨を聴きゐたり 勉聖
眼借りどきアスタリスクを連打して ほたる
若葉して新舗装路のいや眩し せいじ
江ノ電のかすめて通る白玉屋 山椒
迷宮めく菜の花畑やっとゴール 千鶴
白玉を頼む夢二の下宿跡 山椒
庭中に広がる匂ひ松手入 みきお
天蓋は楓若葉の散策路 むべ
花檸檬甘き香りに群れし蜂 ふさこ
武蔵野の森を統ぶるや夏鶯 むべ
月山へまっすぐの道夏来る わたる
風涼しパラグライダー谷へ飛ぶ 花茗荷

2026年05月08日

文旦食む夫は香気の真中に あひる
万緑に声の洩れくる幼稚園 康子
若楓縁側カフェの特等席 むべ
卯の花腐し紅指しもせず髪染めず 伸枝
記念樹の楠の若葉の頼もしき よし女
箱開けば黄穂筍清らかに ほたる
軽やかに坂のぼりゆく春日傘 風民
風光る古地図のままの宿場町 澄子
田を返し早や草刈機振り歩く 和繁
星占い今日は大吉若葉風 よし女
揚雲雀虚子の天地に遊ぶかな 勉聖
そより風麦の穂揺らし通り過ぐ 愛正
夏燕何と競うかエアレース わたる
母偲ぶ今宵そら豆うまく煮え あひる
蜜蜂の羽音忙しきハーブ園 やよい
バリカンで刈る音響く夕端居 みきお
正座して若人凛と新茶汲む ふさこ
名も知らぬ草の匂ひや夏来る わたる
麓より牛連れ来たる若葉風 澄子
夏の日やブルーベリーの花こぼれ 和繁
遠足児水筒提げて園駆くる なつき
撮り鉄の大砲並ぶ駅薄暑 せいじ
機首さげて夏雲からの降下かな もとこ
名を問われ「紫蘭」と返し齟齬きたし 伸枝
横断のマイマイそっと草叢に みきお
玉葱の収穫進む晴れ間かな 千鶴
ぶり返す間に季の移る春の風邪 康子
彼方まで谷戸田しづもる竹の秋 むべ
葉桜の無数の空に憩ひけり そうけい
静謐なモデルハウスに若葉風 花茗荷
保母の背にもたれてのぞく蝌蚪の池 なつき
束の間の薔薇の香分かつはさみかな ほたる
もてなさる新茶かぐはし辞し難し うつぎ
満奇洞や水鏡揺れて春暮るる 勉聖
葉桜や留守電チェックに愛でる風 そうけい
ジャスミンの香るアニマルクリニック せいじ
路地入れば足元に散る利休梅 愛正

2026年05月07日

街道に宿場の碑ありえごの花 むべ
緑蔭に不法駐車の乳母車 伸枝
声援を背に寝返る子若葉風 きよえ
抽斗に絣のもんぺ花蜜柑 よし女
うららけし不慣れな笛とヨーイドン そうけい
芍薬の画より抜けでし咲きっぷり 澄子
捨つる葉にしがみつきたる青虫よ あひる
井倉洞や飛沫いぶきて闇涼し 勉聖
立ちこぎて坂かけのぼり夏来る わたる
湧水へ下る木道樹下涼し 康子
庭や垣咲き溢るるや薔薇の家 そうけい
朝靄に日の出の満つる初夏の河 和繁
芍薬の開ききったる金の蕊 澄子
足先で探る川底小鷺かな みきお
突然の松蝉の声口噤む もとこ
衛士のごと橋のたもとに蘆茂る せいじ
トラックが通りて揺るる谷若葉 和繁
新しいジョギングシューズ風薫る 山椒
飛び跳ねる子牛の背中厩出し みきお
コンビニ建つ畑一枚や麦の秋 なつき
粽結ふ母の仕草を真似しつつ 勉聖
通し鴨引潮に乗る河口かな きよえ
寄す波に戯る子らや風光る やよい
半袖の人増えグランドゴルフかな こすもす
ゆらゆらとハンカチ花の揺れにけり わたる
パンクして押し行く二輪汗ばめり みきえ
無聊なる一人の窓辺花みかん よし女
踏鞴踏みやっと飛び立つ巣立ち鳥 伸枝
子に手向く棘なき薄き紅薔薇 ほたる
鉢物の草を引きたるピンセット うつぎ
子の増えて鯉のぼりいま押しくらに 康子
連休明け信号待ちに大欠伸 ふさこ
パンジーを盛りしグラスに光射す あひる
サングラス試せば我の知らぬ顔 風民
玉受くるごとくもろ手に岩清水 むべ
茶畑を虜としたる寒冷紗 せいじ
はらはらと竹の秋風とめどなく 明日香
薫風に歩数が延びる朝散歩 花茗荷

2026年05月06日

過疎の村移住の家の大幟 愛正
贈られしスマホのケース衣更 みきえ
玉の日に芍薬玉の開き初む 澄子
早苗田に慎み深き鷺一歩 伸枝
な踏みそドームに侵入の天牛 こすもす
何千歩伝へる日課夏始め たか子
鉢あじさい吾子だくごとく抱えけり あひる
俯ける黄心樹の花香のゆかし うつぎ
柿若葉新葉生き生き里の畑 きよえ
松の芯天に向かひて背比べ 伸枝
学童の泥に苦戦の田植えかな 花茗荷
万緑の光と影や鏡池 康子
小さき鯉のぼりとともに二輪漕ぐ わたる
流れ橋行きて戻れば汗ばみぬ せいじ
雀来て枝垂れ葉桜大揺れよ 和繁
花蜜柑甘き香りの小径かな むべ
夏立つや鯉の口開く寺の池 きよえ
風渡る木々の葉音や尽きぬなり 勉聖
登山靴ならぶ山小屋朝を待つ みきお
幼子の坊主頭や五月来る 風民
すれ違ふ初夏のライダー一ダース 和繁
手入れ良き湖辺の園の百牡丹 よし女
馥郁と芍薬の園暮れにけり むべ
星あつめてふ名のままに四片咲き あひる
大蛇めく走り根長し大夏木 やよい
まほろばのくづれ土塀に柿若葉 もとこ
葉桜の緑映して最上川 わたる
丹精の大輪揃ふ鉄線花 みきえ
柔らかそう食べてもみたき朴若葉 よし女
背なで聞く下山途中の谷渡り 千鶴
虚子眠る雲居へわたる春の風 勉聖
駅前の左右の並木栃若葉 こすもす
薫風の中吾子乗せ走る耕運機 愛正
肩車して潜りたる茅の輪かな みきお
万緑や空へと深き池鏡 康子
橋涼しデューク更家ウォークもし せいじ
芍薬玉覆ひし蜜を拭ひけり 澄子
見舞う子の手渡す小さきこいのぼり ほたる

2026年05月05日

あるなしの風に崩れて白牡丹 澄子
白緑の紐の映ゆるや粽解く ほたる
若葉風孫子ともなひ山歩き 千鶴
緑陰を縫ひて流るる小川かな むべ
出る船のともづな引いて夏に入る 風民
菩提寺の築地塀沿い新樹風 愛正
鳥語聞く穏やかな今朝清和かな きよえ
宵闇に崩れるままに白牡丹 澄子
一周忌友の写真に春日影 そうけい
ぼたんに雨ばたんと閉まる雨戸かな 伸枝
ヨーグルト腸に広ごる花野かな 山椒
こどもの日主役とばかり双子来る もとこ
子供の日大綱引に村挙げて うつぎ
公園の男仕事す草刈女 せいじ
菜の花や里とコラボの鯉のぼり 花茗荷
うたかたを乗せて立夏の流れかな あひる
空を掻き風と戯る藤の蔓 むべ
うぐいすを背に聞きながら流れ橋 あひる
花匂ふ中を抜けゆく夏隣 勉聖
柱無き団地住まいや子供の日 たか子
庫裏近く朱く閃く罌粟の花 せいじ
虎杖の傾ぎて側溝跨ぎけり こすもす
子供の日園のあちこちバーベキュー やよい
御地蔵を守りし杭や木下闇 康子
背比べの肩を怒らす子どもの日 なつき
老ひ二人なれど設ふ菖蒲の湯 みきえ
竹秋の洩れ日を潜り庭園へ 康子
亡き友と見上げし藤のより高く そうけい
子供の日歯のぬけかはる笑顔かな きよえ
孫呼んで剣玉の技子供の日 山椒
咲き初むる躑躅や庭を染めにけり 勉聖
橋渡り牡丹百花の客となる よし女
菖蒲湯や親子で競ふ菖蒲笛 愛正
石垣の腹より出づる糸繰草 和繁
ページ繰る指より眠る目借時 伸枝
打ち終へし田に烏群れ朝餉なり 和繁
行列のはたらくくるま子供の日 わたる
雨降って休耕田の畦青む みきお
耳にあて潮騒を聞く桜貝 みきお
柏餅銀輪飛ばし隣町 みきえ
コーヒータイム青葉若葉の庭椅子に よし女
大雨に寝息を立ててキャンプの子 なつき

2026年05月04日

青空や若葉を透かしくる光 花茗荷
切り株にははそ若葉の盛り上がり よし女
弓道の試合の傍の白躑躅 和繁
春惜むごとく疾風吹き荒るる きよえ
夫も吾も孫を見上げて子どもの日 あひる
聖壇の花満やさし雪柳 きよえ
門前の茶屋を覆う新樹影 愛正
垣沿ひや雨ふくみたる著莪白し 勉聖
春驟雨獅子の毛振りの雲残し 康子
思い出の水神辿るみどりの日 わたる
しかと撮るビフォーアフター草を刈る あひる
ビルの谷空地に満ちる花野かな 山椒
手紙添へて娘より届きし春ショール こすもす
花しぼみ太る菜の花雨の朝 和繁
二人居の黄金週間街しづか もとこ
我が家めく我を迎える燕かな わたる
軍船の如連なりて夏の雲 山椒
しづかなるデモや憲法記念の日 むべ
子どもの日孫が来るとて髭を剃る せいじ
濡れ青笹ほのかに香り粽結ふ むべ
睡蓮の一輪プリマドンナめき 伸枝
白波の雨後の荒瀬を夏燕 うつぎ
虚子の句の天地ひらける揚雲雀 勉聖
我一人吹けぬ草笛転校生 みきお
ぶち当たるほど来てターンつばくらめ 千鶴
公民館の隣で開始春田打 こすもす
夏来たる憲法発布八〇年 たか子
病みぬけし母と並んで草引けり なつき
皿積んで競ひ食ぶ子ら子どもの日 なつき
葡萄の芽空へ空へと立ち上がる 風民
風に揺れ光を返す柿若葉 伸枝
吊り橋の眼下一面谷若葉 愛正
めくるめくローカル線の窓若葉 せいじ
流れ雲眺むるひと日春の風邪 康子
クレマチス姪のピアノの漏れ来たり 風民
一瞬の光るおとがい大花火 みきお
巣燕のマンションめくやタクシー店 よし女

2026年05月03日

手水舎に風鈴吊るす風の道 なつき
眠る子のはみ出す足や夏布団 みきお
隣人と庭の豌豆で乾杯 そうけい
早苗田の一画は今駐車場 せいじ
長居せる朽ちたベンチや春の宵 あひる
尾根歩き吹き上ぐ風の若葉の気 愛正
金粉を零す緋牡丹咲き極む 伸枝
教室の窓際きらら新樹光 愛正
緑陰のベンチに開く句帳かな みきお
街路樹の滴も緑若葉寒 きよえ
新樹光ヘッセの詩に風通ふ 勉聖
トラクタに付きまとう春コウノトリ ほたる
湧水の底にゆらめく若葉影 康子
降り出して宮入りの山車じつと待つ なつき
公園の今を盛りの百牡丹 よし女
ハンドルを不意に掬はれ青嵐 澄子
一水のひかりに沿ひし羊歯若葉 康子
グランドゴルフは雨天中止や花の冷え こすもす
桶洗ふ墓地の水場に苔の花 むべ
春の地震すわ食卓の下身を屈め 千鶴
辻ごとに光溢るる若葉かな 花茗荷
惜春や新聞買ひし日曜日 こすもす
蓬摘み子に名を教ふ五月かな 勉聖
連なりて尻尾ふり上ぐ鯉のぼり 和繁
春陰や駅の柱に浮く塗膜 せいじ
思い出を捨てる捨てない更衣 伸枝
豌豆の実る狭庭に土鳩来し そうけい
葉の色に穴に気をもみ鉢の薔薇 あひる
青空や天道虫の背に映る むべ
雨と晴れ黄金週間出そびれし みきえ
葉桜や放牧牛の好きな場所 わたる
解けゆく蒲公英の絮半円に やよい
抱卵期親奮闘の畑の隅 きよえ
伽羅蕗を載せて色濃き朱塗り椀 風民
アカペラの重なる声や夏近し もとこ
庭若葉篠突く雨に彩れり みきえ
田おこしや肥料袋を畦に積み 和繁
草を引く這ひ翔び跳ぬるものが居て よし女
留守の池二匹の稚鯉放ちけり ほたる

2026年05月02日

散躑躅火の粉の如し燃え尽きて 山椒
松原を抜ける風あり夏近し 花茗荷
ぜんまいの影に隠れし池の鯉 ほたる
切りたての水の匂ひや新玉ねぎ 勉聖
草の名を子へと伝へる五月かな そうけい
庭隅に日の斑躍りて柿若葉 澄子
川渡るニ百の口や鯉のぼり わたる
山鳩の鳴いて古刹の松の芯 風民
風薫る乾きも早し厚手物 愛正
春光や鞄軽ろしき休み明け 勉聖
スマホ鳴り右往左往や春の地震 もとこ
藤の花湖風呼ばんと揺れてをり よし女
ビル街に風吹きぬけて柳かな 青海
雑踏につばめの声のかすめ行き 青海
緑濃き山裾に墓地訪ねけり むべ
菩提寺や高々仰ぐ桐の花 こすもす
樹木医の手当済みけり樟若葉 なつき
水鉄砲親子で遊ぶ風呂の中 みきお
揉みてして何狙いゐる五月蝿かな 伸枝
園庭に児の声溢れ聖五月 澄子
緑陰に墓守の椅子置かれけり むべ
午後晴れて五月の陽ざし黄花藤 和繁
糞痕もいとしかりけり燕の巣 せいじ
シャクナゲの一輪挿しや村のカフェ こすもす
藤の風スワンボートの湖より来 よし女
雨風の八十八夜苗育つ 和繁
鉢伏せばふくれ幼虫春暑し そうけい
捕虫網手元に置いて寝る子かな みきお
百姓はお天気稼業亀の鳴く 千鶴
支線への乗換駅に春惜しむ せいじ
朱の門へ続く参道風光る 風民
褒められてよそ行きとなり春衣 あひる
臥す吾へ代はるがはるに囀れり 康子
少女らとともに乗り込む若葉風 あひる
墳丘今絮たんぽぽの浄土なる やよい
帰省子に皿数多き夕餉かな なつき
アイロンに鱗伸されし鯉幟 伸枝
放牧の馬の背光る新樹晴れ 愛正

2026年05月01日

一両車遠く銀嶺聳え立り 山椒
おしやれしてチワワの散歩藤の下 なつき
春惜しむ泥大島の艶々と 風民
聖五月嬰児黒目に母の顔 そうけい
夏めくや首にタオルの庭いじり 愛正
指し図無き暮らしに甘え春暮るる たか子
大根とキムチを和える菜種梅雨 和繁
夕まぐれ竹垣に蝶の翅とぢぬ 勉聖
昭和の日園のデゴイチ点検中 やよい
帯なして水面揺るがす蝌蚪の乱 康子
荷風忌や蝙蝠傘の忘れ物 伸枝
葉の色のままに青虫太りけり あひる
青空の束の間にして春の雷 風民
宮桜吹き来る風にも乱れなく よし女
彩雲の涼しき月を囲みけり むべ
新樹光片手に収まる嬰の靴 よし女
春時雨傘を畳みて急ぎ足 ほたる
シャキシャキの歯応へ確か新玉ねぎ 千鶴
行く春や久方ぶりの友出会ふ きよえ
染の街貫く川に鯉のぼり 康子
万緑の中あちこちに土の盛 ほたる
卆寿なる叔母は末つ子春だより あひる
春雷や怒り凄まじ今の世に もとこ
春驟雨露天湯口と重なりて わたる
顔見知り背中で話す焚き火かな みきお
三日ぶりの濯ぎ物干し菜種梅雨 こすもす
梅酒の実齧る幼な子梅が好き みきお
映されて水面に照らふ藤の房 澄子
思ひ出す首飾り編みクローバー こすもす
砂浜に途切れぬ車夏近し 花茗荷
新樹燃ゆ活気溢るる樹林帯 愛正
行く春や残る連休惜しみけり 伸枝
草の名を子へ引き継ぐ五月かな そうけい
埋草が主役や風の立浪草 せいじ
春三番干竿落つや留守の軒 きよえ
草取りは晴るるを待たん俄か雨 せいじ
春荒れや集合写真の撮影日 みきえ
タワーより花満開の五稜郭 明日香
藤棚の下に連なるベビーカー なつき
磨かれし廊下ひろびろ若葉冷 むべ
鎖樋伝ひ激しき菜種梅雨 澄子
行く春や悠々と鷺よぎる道 和繁
紫雲英田を進む都会の古列車 山椒
もつれ合ふ蝶や羽音に風そよぐ 勉聖
車窓より残雪の山岩木山 明日香
南面の伸びたる蕨そのままに わたる

2026年04月30日

紅白の寿ふ如く花水木 せつ子
おしゃべりの電話続ひて春の雨 もとこ
手の甲に止まりし春蚊尻細し 愛正
過ぐ列車スマホ翳す子山笑ふ きよえ
流行歌そらで出てくる昭和の日 わたる
谷枝を掴みて届く蕨採る わたる
囀りのなき朝には雨の音 せいじ
香り佳き星の甘茶や国分寺 千鶴
カタバミのやっと引きだす根は子連れ そうけい
日焼けせし子の笑ひ声歯のこぼれ みきお
生垣は燃ゆる躑躅や療養所 むべ
めまとひに纏はれ潜る鳥居かな やよい
昭和の日アウトレットで買ふバッグ なつき
緑陰に頬を寄せ合ふ稚児地蔵 康子
雨あがりいや増す杜の新樹光 澄子
藤の棚組み上げし亡夫の気骨かな よし女
校庭跡黄花詰草埋め尽くす 和繁
音もなくぱらりと薔薇の崩れけり あひる
川宝水面を揺らす子持鮒 愛正
講話聞く帰路の電車の長閑けしや そうけい
脱ぎ履きの素早き靴や桜咲く よし女
久々の高得点や山笑う こすもす
一句得て一駅過ぐる目借時 伸枝
指し図無き暮しに甘へ春の宵 たか子
春陰のヒマラヤ杉の沈む青 むべ
鶯や畑に媼と竹籠と 風民
点滅す夜間飛行や緑の夜 澄子
春眠を消す不意打ちの電話かな せいじ
深ぶかと土手や息づく春の雨 勉聖
縞蛇の出よか出まひか顔覗く うつぎ
母の日や子に贈らるる腕時計 なつき
藤の花見頃逃してしまいけり 伸枝
吾を案じ夫は厨へ昭和の日 康子
全容を次々変貌花みずき ぽんこ
駄菓子屋に並ぶ自転車山笑う こすもす
夕風や遊び疲れし蝶とまる 花茗荷
雨やみて新緑まぶしや土の香 勉聖
路肩まで溢るる躑躅未だ盛り きよえ
藤の花に統べられし杉傾げたる 和繁
囀りや梢の空を隠したり 風民
名を言ひてナンジャモンジャの花潜る あひる

2026年04月29日

丸刈りの集合写真昭和の日 伸枝
溝板を取れば足元春蚊出づ 愛正
新緑や一葉ふた葉に息ひかる 勉聖
若葉打つ雫こぼるる葉の重み 勉聖
すべり台先ずは登れて春うらら よし女
一葉づつ拭ふポトスの春ぼこり あひる
お弁当四個作る娘昭和の日 こすもす
深緑失せぬよう炊く蕨飯 風民
地下足袋のままの縁側三尺寝 みきお
藤房の先を抱へし媼かな なつき
童謡のハミングの出て昭和の日 わたる
どんよりと大空暗し暮春かな きよえ
花の昼抱きし嬰をすぐ返す よし女
薫風や杜の記念樹鶸色に そうけい
楚々と咲くかたばみの根の太さかな あひる
藤蔓やヘラクレイスの力瘤 山椒
接骨木の花や伐採まぬがれて 和繁
枕木に出入り忙しき青蜥蜴 澄子
雨ごとに畑の玉ねぎ太りゆく 千鶴
二種類のカタバミ競ふプランター せいじ
課題曲遅々と進まず四月尽 もとこ
大橋を渡る車列に夏日燦 みきえ
道具屋の寝釈迦見おろし遅桜 澄子
昭和の日叩きて映るテレビかな 伸枝
人住まぬ家に遺愛の薔薇の門 むべ
両手荷物裏口出でば花つつじ そうけい
海望む展望台に初音かな 山椒
やはらかき日差し善きかな柿若葉 和繁
風呂上がり逃げる裸子蒙古班 みきお
鯉のぼり川面を泳ぐ影泳ぐ 花茗荷
耕運機の赤鮮やかや山笑う こすもす
神楽殿あけて茶席や青葉風 なつき
白子汲む辻堂の香の届きけり ほたる
万緑の中や幾重も丹の鳥居 やよい
そよそよと躑躅咲く路遊歩道 きよえ
こでまりや古址の石垣垂れ覆う 愛正
親世代すべて鬼籍に昭和の日 せいじ
妖精のランタンめきて宝鐸草 むべ
塩梅はどうかと味見昭和の日 わたる
春塵に青筋浮かす仁王像 康子
干し物にまぎれて泳ぐ鯉のぼり 康子
生かされて日の出を拝む昭和の日 ほたる
片陰へ寄りて媼の老い談義 うつぎ



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