最新のみのる選

2024年6月1日(参加者 7名)

俳句作者
夏の鳶影を落として空高くきよえ
鳶乱舞夏の大空我が物にきよえ
睡蓮の浮葉に遊ぶ糸とんぼきよえ
緑陰にカンバス広ぐ豆画伯千鶴
テント張りサボテン売りや梅雨晴間千鶴
夏草に分け入りて誦す一碑かな千鶴
天守閣睥睨したる夏の雲あひる
応援歌青葉の苑に轟きぬあひる
池の面の万緑揺らす遊覧船恵子
あめんぼのゐるらし水輪あちこちに恵子
城櫓睡蓮池に逆さまにみきえ
亀の子に幼な小躍り母招くみきえ
水草生ふ池面に映る城櫓わかば
睡蓮の展ぐ水面の静けさよわかば
夏雲を写す大池風渡るせつ子

2024年5月4日(明石句会・参加者 5名)

俳句作者
睡蓮の咲きそむ池の静けさよ素秀
城やぐら四囲を陣取る楠若葉素秀
鳶の舞ふ櫓明るき五月空素秀
イベントの出店居並ぶ新樹影素秀
余念なきボランティアどち薔薇の苑せつ子
よとよちと石橋渡る夏帽子せつ子
諸手あげ幼の潜るバラアーチせつ子
樹下涼し草やはらかに広がりぬわかば
ボランティア園丁で混む薔薇の苑わかば
碧天へ千手を翳す新樹かなわかば
連理とし幾年月を経し夏木恵子
先頭は虫網の子ら森暑恵子

2024年4月6日(明石句会・参加者 6名)

俳句作者
四阿へ春落葉敷く歩板かなせいじ
水際へと翳す百選さぐらかなせいじ
分身のごと四散するあめんぼうせいじ
四阿の四囲埋めつくし菖蒲の芽せいじ
背伸びする幼の指に花吹雪せつ子
囀りのやまぬ吟行日和かなせつ子
大池の水際にかざす桜かなせつ子
片言の指差す先にたんぽぽ黄恵子
あめんぼの追ひつ追はれて鬼ごっこ恵子
公園の子供列車に花吹雪みきえ
鏡なす池面にしるき花の影みきえ
ゆるやかに風の意のまま糸柳わかば

2024年3月2日(明石句会・参加者 8名)

俳句作者
木洩れ日のさしてまた燃ゆ落椿せいじ
カメラ女子長閑大砲レンズ抱きせいじ
のどけしやふたご櫓の城構へせいじ
池塘なる木々のあはいに風光るせいじ
ライバルへ威嚇の叫び鴨突進千鶴
春天に響く球児の弾む声千鶴
春光の煌めき池の遠近に千鶴
落椿小暗き道に点りをりわかば
濠端の風になびける柳の芽わかば
日射すとき命輝く落椿わかば
木洩れ日に蘇りたる落椿みきえ
球児らの声高らかや芝青むみきえ
ベンチいまペンキ塗りたて芝青む恵子
右の耳左の耳に囀れるせつ子
春山の尾根行く人の声聞こゆきよえ

2024年2月3日(明石句会・参加者 6名)

俳句作者
配られし五色短冊初句会恵子
てんでんに鴨散らばりて陣なさず恵子
城濠の汀に沿ひて青き踏む恵子
吟行子芽木の梢を潜りゆく恵子
芽吹く木の秀枝に鳥語しきりなるわかば
蒼帝へ対の櫓の尖りけりわかば
水鳥の楽園となり池広しわかば
陣の鴨綺羅の水脈曳き散らばりぬわかば
まん丸の肩寄せ合ふて日向鴨せつ子
時打ちの太鼓響きて日脚伸ぶせつ子
恙なく句友揃ひて初句会せつ子
さざ波に乗りて寄りくる番鴨みきえ
蝋梅の匂ふベンチに風通ふきよえ

年度別一覧

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