花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ 久女

台所俳句とは、むかし高浜虚子が主宰した俳誌『ホトトギス』において杉田久女(すぎたひさじょ)らが活躍した「台所」を舞台にした俳句のジャンルです。

家庭の日常、特に女性の生活や労働、そこから生まれる喜びや苦悩を食材や調理の情景を通してリアルに詠み込んだもので女流俳句の近代化と発展に大きな影響を与えました。

やがてこの台所俳句欄から続々と女流俳人が輩出され女性俳壇の黄金時代を築いたのです。

台所俳句から「台所の聖女」への軌跡

吟行に行けないことを言い訳に俳句から遠のくとだんだん季節の移ろいに鈍感になってしまってやがて句が詠めなくなります。

人生の伴侶としての俳句ライフを望むなら毎日俳句と触れていることが大事なのです。

吟行に行けなくても「台所俳句」なら毎日詠めるのはないでしょうか。

音楽が友達となり毛糸編む
ぬかみその匂ふてのひら毛糸編む
手は夜なべ脳はあそびを考へし
包丁が難儀してゐる南瓜かな
二枚づつ運べぬものか布団干す
書を曝す譜面が出れば歌ひけり
髪洗ひつつ泣き伏してしまひけり
歌うたふことは健康冬籠

これらは波出石品女さんの句集から抜粋した作品です。

日常身辺でも常に俳句モードで心が遊んでいたら俳句は授かる…という良きお手本ですね。

 品女句集・ナナカマド

騙されたと思ってこの句集を日課のように読み続けてみてください。きっと鈍っていた俳句の心が蘇るはずです。

あなたも台所俳句に挑戦してみませんか?

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