やまだみのる

二重投稿(同じ句を別の日に再投稿すること)がなぜ駄目なのかという疑問のお便りをいただきました。

の参加者は、高齢者も多く、二重投句は大半がうっかりミスのはず、別にそこまで厳しくしなくても・・・

という趣旨でした。他にもそうした疑問を抱かれた方もいるかもしれないと思ったので、私の考えを書いておきます。

二重投句が悪質な行為だという意味ではありません。ただ一度評価を受けた作品をもう一度投句して結果を計るという好意に意義を見いだせないからです。 選ぶ立場から見ればうっかりミスなのか意図的な行為なのかの区別はつきません。

  • 投句済の作品管理がきちんとされていない。
  • 投句する句がないからやむを得ず。

という意図だと思われても仕方がないですね。

こうした行為が分別なく横行すると、句会のモラルが悪化し興味が半減します。 二重投句禁止は、うっかりミスを責めるためのルールではなく意図的な行為を防止することが目的です。

一般論で言うと、公共広場の秩序を守るために最低限のルールは必要ですし利用する側もルールを守る義務がありますね。

のようなコミュニティに参加するには協調性ということも重要です。一人一人の参加者が身勝手でわがままな自己主張や行動をすれば、協調は成立しないので公共広場の平和は保てなくなります。

「土足厳禁」と書いてあっても、よく見ないで、うっかり靴のままあがる人も多いから、いっそのこと土足を認めましょう。別に汚れても掃除すればすむことだし・・・。

という考え方もあると思います。

できるだけ差別をしないというのが の精神ではなかったの?

と、問われると返事に窮しますが、できるだけ居心地のよい広場環境を保つこともまた管理人の責任だと思うのです。 結局、こちらが正解で、そちらは間違いということではなく、どちらにするかはその公共広場を管理する管理人の考え方次第ではないでしょうか。

(2003年06月16日の日記より)