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12月13日 (投句25名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
歳時記の並ぶ炬燵の指定席 康子 6 えいじ.藤井.よう子.なつき.あられ.やよい.
省くことなくて一人の年用意 よし女 4 わたる.千鶴.えいいち.わかば.
銀世界ただ吹き荒ぶ虎落笛 ほたる 3 みきお.千鶴.わかば.
大根引くへつぴり腰といふなかれ みのる 3 たか子.ぽんこ.澄子.
木枯しに紙垂の暴れる夜更けかな わたる 3 あひる.うつぎ.澄子.
大根を褒めれば一本抜き呉れし みのる 3 よし女.やよい.和繁.
市民ホール卒寿も歌ふ第九かな 千鶴 3 きよえ.こすもす.もとこ.
束の間の日溜りに舞ふ冬の蝶 きよえ 3 せいじ.勉聖.むべ.
公園のベンチが誘ふ小春かな わたる 3 満天.よう子.みきえ.
ボランティア揃ひのベスト落葉掃き むべ 3 なつき.こすもす.もとこ.
雪の雫しばし軒にて光り落つ 和繁 2 山椒.あひる.
ふる里を発つ朝しぐれ身にしみる 藤井 2 愛正.えいいち.
冬川原岩間に残る被災物 愛正 2 ほたる.むべ.
銀杏落葉蹴散らし騷ぐ通学児 愛正 2 満天.みきお.
奉行窓隣に小さき蓑帽子 ほたる 2 あられ.みきえ.
冴ゆる夜や山峰にただ月の影 勉聖 2 康子.うつぎ.
空っ風押し戻されし都会っ子 ふさこ 1 ぽんこ.
靴下の脱ぎ散らかつてゐる炬燵 康子 1 たか子.
裏木戸の鈴なり蜜柑くぐり行く あひる 1 よし女.
立ち飲みの集ふ女子どち着ぶくれて もとこ 1 えいじ.
浮島が起点や鴨のパレードす せいじ 1 きよえ.
星冴ゆる庭にぽつねん冬椿 勉聖 1 山椒.
一年の疲れを癒す冬至風呂 みきお 1 勉聖.
同期会帰路の里山冬夕焼 そうけい 1 藤井.
別腹も目一杯食ぶ年忘れ なつき 1 康子.
冬麗の池を揺蕩ふ鳥の群れ えいじ 1 ほたる.
すり足で急ぐバス停雪の朝 和繁 1 愛正.
カップルは学生服や園小春 あひる 1 和繁.
かぼすもぐ大きな棘と争って よし女 1 せいじ.
冬薔薇や褒め言葉聴く狭庭かな きよえ 1 わたる.

12月12日 (投句26名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
風切羽ゆったりたたみ白鳥来 ほたる 5 愛正.みきえ.せいじ.みきお.きよえ.
翅閉ざし小石のやうに冬の蜂 勉聖 5 明日香.山椒.やよい.あひる.わかば.
湯たんぽを入れて一と日の仕事終ゆ うつぎ 4 なつき.あひる.わたる.むべ.
朴落葉ばさりと大き音立てて むべ 4 やよい.うつぎ.よし女.よう子.
藁縄をきりりと結び菰巻ける むべ 4 ほたる.みきお.澄子.よう子.
薔薇の実をもたげし枝のうねりかな 和繁 3 千鶴.そうけい.もとこ.
夫逝来て千鳥の浜も遠くなり よし女 3 藤井.わたる.ほたる.
街角にキャロル流れて十二月 澄子 3 なつき.藤井.勉聖.
冬空に一点白き機影かな なつき 3 せいじ.澄子.むべ.
大根や日毎食卓レシピ替へ みきえ 2 よし女.こすもす.
倒木の眠る落葉の深々と あひる 2 康子.わかば.
灯明の揺らぐ仏間や隙間風 愛正 2 ぽんこ.もとこ.
どちらなんはっきりしてよ京時雨 もとこ 2 愛正.ぽんこ.
果樹園の日の斑明るし柿落葉 澄子 2 勉聖.ふさこ.
黒鯉の口浮かびくる冬の水 あひる 2 ふさこ.和繁.
気嵐やひと舟ひそと朝日受く 勉聖 2 そうけい.和繁.
小休みの鴨が鴨よぶ池の端 えいじ 2 康子.うつぎ.
嬰ともにまどろむ午後や縁小春 わたる 1 千鶴.
濃緑の間より伸びて石蕗の花 明日香 1 満天.
凩に吹かれて迅しちぎれ雲 みのる 1 えいじ.
冬岬当たって砕け波真白 よし女 1 えいじ.
厚着して馬鹿言い合ってホカホカと たかを 1 きよえ.
一年の疲れを癒す冬至風呂 みきお 1 こすもす.
鴨寄り来水面近くに座しをれば せいじ 1 明日香.
雑踏の歩みの緩む街小春 わたる 1 山椒.
湯豆腐を掬ふ友の手しなやかに 康子 1 みきえ.
散り初めて風のやまざる大銀杏 康子 1 満天.

12月11日 (投句27名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
日にとけて風にほどけて枯尾花 澄子 7 わたる.せいじ.きよえ.あられ.なつき.みきお.ほたる.
紅葉山一山背なふ摩崖仏 愛正 6 えいじ.康子.ふさこ.澄子.みきえ.ほたる.
神殿の光背めきし黄葉かな 康子 5 わたる.やよい.なつき.澄子.みきえ.
枯芝に弾む雀や玉日和 澄子 4 えいじ.明日香.よし女.よう子.
日の壁に影法師めく枯蟷螂 みのる 4 康子.もとこ.こすもす.あひる.
浮島を取り巻くやうに鴨憩ふ せいじ 3 たかを.和繁.むべ.
石蕗の虻日差し移れば菊の虻 みのる 3 きよえ.うつぎ.あひる.
ナビになき信号曲がる町師走 なつき 3 やよい.あられ.よう子.
黄葉いま舞殿の窓金色に 康子 2 うつぎ.和繁.
薄明や蘆の水面に靄たちぬ ほたる 2 山椒.むべ.
濯ぎ物干す背や嬉し日向ぼこ きよえ 2 千鶴.わかば.
街師走赤一色の中華街 うつぎ 2 もとこ.こすもす.
夕映えて主役となりし実南天 あひる 2 満天.よし女.
庭仕事つわぶきの黄に手が進み 千鶴 2 ふさこ.わかば.
懸崖を朝日に透けつ紅葉散る むべ 2 勉聖.山椒.
銀河めく霜の花咲く夜明け前 えいじ 2 勉聖.みきお.
なけなしの百円をもて鴨に餌 せいじ 1 愛正.
落葉掻き終へて広ごる狹庭かな みきえ 1 ぽんこ.
鮟鱇鍋味を試すと迷ひ箸 愛正 1 ぽんこ.
飛行雲青空遥か今朝の冬 きよえ 1 満天.
おさらひの昔話や冬座敷 なつき 1 たか子.
三輪山の右の裾より冬曙 明日香 1 せいじ.
白バラに赤き実あまた園小春 あひる 1 明日香.
マンホールの蓋は白鳥落葉飛ぶ よし女 1 千鶴.
流れくる煮物の香り冬の雲 和繁 1 たかを.
冬穭田うっすら覆う銀世界 ほたる 1 愛正.
帰り花いつもの坂を上り来て やよい 1 たか子.

12月10日 (投句26名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
熱々を割れば香ばし石焼芋 勉聖 5 ぽんこ.千鶴.よし女.こすもす.ふさこ.
一斉に谷戸の底ひへ風落葉 康子 5 たか子.山椒.なつき.よう子.澄子.
庭に出て甘味休憩石蕗日和 みのる 5 えいじ.せいじ.明日香.きよえ.わかば.
舞い降りて桜紅葉の髪飾り 澄子 4 たか子.せいじ.博充.むべ.
すす払い先ずは親父の古時計 ふさこ 3 やよい.よし女.こすもす.
亡き母の笑顔よぎりて寒卵 藤井 3 山椒.千鶴.みきえ.
横断旗持つ子の駆けてゆく時雨 和繁 3 あひる.ぽんこ.もとこ.
風邪の朝初音が少し濁りけり 藤井 2 もとこ.ふさこ.
小魚に揺るる水面の散紅葉 康子 2 博充.みきえ.
晴れ渡る空へ背高枯木立 こすもす 2 満天.康子.
囲炉裏端待つや鮟鱇吊るし切り 愛正 2 ほたる.和繁.
寒き夜の小籠包に舌焼きぬ うつぎ 2 康子.あひる.
枯草刈る園丁二人きりもなや やよい 2 満天.澄子.
包丁の刃に身を締むるなまこかな よし女 2 愛正.ほたる.
木枯しや山毛欅大木の動かざる わたる 2 きよえ.やよい.
新調の若水桶に光射す みきお 1 和繁.
日課とす散歩の畦の野菊かな みのる 1 うつぎ.
冬日落ちて綺羅の波延べ知多の海 えいじ 1 むべ.
手悴む初めは痛き蛇口の湯 せいじ 1 勉聖.
くっきりと影を落として枯木立 こすもす 1 よう子.
冬日向句会場なるベンチかな むべ 1 うつぎ.
京時雨赤提灯の路地抜ける もとこ 1 なつき.
大小の蛇行剣めく氷柱どち せいじ 1 愛正.
登りきて砂州の白さや冬の潮 たか子 1 勉聖.
寄せ墓に面てを納める菊の供華 ぽんこ 1 わたる.
地震の地不安と寒さ祈りつつ きよえ 1 わかば.
一陣の風に応へて黄落す むべ 1 明日香.
留守戸口葉付き大根横たはり みきえ 1 えいじ.

12月9日 (投句26名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
寒夕焼お顔のほてり立観音 ぽんこ 6 山椒.康子.たか子.明日香.よう子.ほたる.
草々を友とす日々や庭小春 みのる 5 山椒.こすもす.よし女.むべ.あひる.
枯枝に残る数多の柿のへた 和繁 4 愛正.明日香.こすもす.ぽんこ.
五大湖の風に曲がりし氷柱かな せいじ 4 やよい.きよえ.みきえ.ほたる.
恋鴨の池の端しぶく水尾かな きよえ 3 えいじ.勉聖.わたる.
湯葉掬ふ田舎杓子や忘年会 むべ 3 かかし.和繁.みきえ.
おでん鍋湯気の向かふに誰も居ず やよい 3 満天.愛正.かかし.
石蕗の虻日差し翳れば居ずなんぬ みのる 3 せいじ.わかば.澄子.
初雪や庭木も屋根も薄化粧 こすもす 3 満天.みきお.むべ.
手袋の掛かる垣根や通学路 愛正 3 きよえ.ふさこ.もとこ.
咲き満ちてなほ密やかに花柊 あひる 3 康子.たか子.よし女.
雪玉を投げつ友待つ登校斑 和繁 2 うつぎ.もとこ.
一筋を見詰める瞳カーリング 山椒 2 千鶴.和繁.
山茶花のはにかむやうに開きけり よし女 2 よう子.ふさこ.
俳諧の末座に侍り翁の忌 たか子 2 せいじ.勉聖.
勅使坂行きも帰りも散紅葉 もとこ 2 なつき.あひる.
湯豆腐のゆらゆらをどる雪平鍋 むべ 2 えいじ.ぽんこ.
里の山冬うぐいすの声響く きよえ 1 千鶴.
懸崖や四囲のなぞへの紅葉燃ゆ 康子 1 わたる.
限りなし落ち葉重なりまた落ち葉 ふさこ 1 藤井.
剪定と落葉掻きして日の暮れぬ 千鶴 1 澄子.
はつ冬や短く過ぎし秋の日々 勉聖 1 藤井.
濡れそぼる参道に沿ふ石蕗の花 みきお 1 わかば.
鴨の陣人現れて動き出す よし女 1 やよい.
伸びたとは氷柱のことや写メール来 せいじ 1 うつぎ.
襤褸市や粋に着崩す着物かな 澄子 1 なつき.
背を丸め吐く息手にす今朝の冬 愛正 1 みきお.

12月8日 (投句26名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
枝打の杣人纏ふ檜の香 むべ 11 愛正.みきえ.かかし.あひる.やよい.千鶴.和繁.みきお.よし女.澄子.ほたる.
一年のゆるりと過ぎて大根焚 もとこ 7 満天.わたる.かかし.山椒.たか子.千鶴.澄子.
冬ぬくし子らの絵掲ぐ電車かな 康子 6 わたる.たか子.きよえ.明日香.やよい.もとこ.
良かったこと語り合ひつつ小春坂 あひる 4 えいじ.山椒.たかを.もとこ.
柚ジャムを煮詰め家中香りけり 澄子 3 せいじ.みきお.はく子.
蒼天の果てまで白し雪の朝 ほたる 3 康子.きよえ.なつき.
幼らも釣糸垂らす小春かな やよい 3 康子.むべ.こすもす.
望遠のシャッターチャンス浮寝鳥 かかし 3 明日香.よし女.こすもす.
蝋梅の蕾膨む日和かな 澄子 3 うつぎ.むべ.はく子.
境内の石に凭れる撫子かな ぽんこ 2 勉聖.博充.
息合はせ合吟競ふ年の暮 千鶴 2 満天.ぽんこ.
吾ひとり銀杏落葉の円の中 あひる 2 よう子.ほたる.
雪晴の田にほんのりと緑差す 和繁 2 あひる.よう子.
散もみじ飛びてつかむは紅葉の手 ふさこ 2 愛正.うつぎ.
ひとり座す銀杏黄葉の玉筵 せいじ 2 ぽんこ.博充.
病床の窓から拝む初明かり みきお 1 えいじ.
ファン集ふ聖地巡礼町師走 なつき 1 たかを.
当番の夫の手料理トマト鍋 なつき 1 藤井.
耳鳴りの消えて聞こゆる虎落笛 藤井 1 ふさこ.
子を抱きて滑る芝坂小春空 えいじ 1 和繁.
冬河原枯れし草藪淵に攻む 愛正 1 ふさこ.
坊っちゃんの朱書数多や漱石忌 かかし 1 勉聖.
大根抜くベランダ越しの冬日和 勉聖 1 藤井.
みどり子のピンクの毛糸帽目深 きよえ 1 せいじ.
行き会ひてベンチで喋る小春かな うつぎ 1 みきえ.
流れ落つ魚道の先の鴨の陣 愛正 1 なつき.

12月7日 (投句27名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
襖絵の鯉に睨まる冬座敷 もとこ 8 愛正.みきえ.康子.やよい.勉聖.わたる.あひる.ぽんこ.
箱火鉢京の老舗の金平糖 かかし 6 愛正.よし女.なつき.みきお.たか子.ぽんこ.
鳩ならび日向ぼつこのアーチ橋 あひる 4 博充.かかし.和繁.きよえ.
初雪や里山さらに丸くなり わたる 4 よう子.ふさこ.きよえ.ほたる.
落葉焚一期一会の談笑す かかし 4 やよい.あひる.たか子.もとこ.
冬の凪伊根の舟屋を見下ろせば たか子 3 よし女.千鶴.こすもす.
大銀杏まさをな空を貫きて やよい 3 えいじ.わたる.澄子.
休みては登る坂道帰り花 うつぎ 2 せいじ.みきお.
鈍色の運河に沿ひて冬の薔薇 せいじ 2 藤井.満天.
河岸に色葉打ち上げ観光船 あひる 2 もとこ.澄子.
年の瀬や客足絶えぬ朝の市 勉聖 2 藤井.みきえ.
濯ぎ物干す手悴む今朝の晴れ みきえ 2 えいじ.博充.
野茨の実を添へリース完成す むべ 1 こすもす.
白鳥や舞ひ降る沼の波騒ぐ 勉聖 1 千鶴.
師走風ビルの谷間に消え残る 博充 1 康子.
師走満月雲なき空に煌々と よし女 1 満天.
岩山や面其々に冬紅葉 きよえ 1 むべ.
冬川の木の葉流るる魚道かな 愛正 1 ふさこ.
カラフルな水上バスや冬運河 せいじ 1 なつき.
軽四で回る路地裏焼芋屋 みきお 1 かかし.
山茶花の蕾ほどきし玉日和 澄子 1 せいじ.
思ふまま手足動きて冬ぬくし 千鶴 1 和繁.
十六夜の寒月然と確認す こすもす 1 よう子.
池小春鯉指さしてベビーカー よし女 1 うつぎ.
干し柿や開けばとろり濃琥珀 ほたる 1 勉聖.
鳥声の姿を透かす枯木立 康子 1 うつぎ.
休日の学舎に銀杏散り積もり 康子 1 むべ.
美的とは思はぬまでも霜の花 藤井 1 ほたる.

12月6日 (投句28名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
吊られたる玉葱の影雪明り 和繁 6 博充.山椒.ぽんこ.わたる.ほたる.むべ.
呼び込みの着ぐるみ放つ大嚏 澄子 5 藤井.あられ.なつき.もとこ.やよい.
トンネルを抜けて海風波の花 みきお 5 みきえ.博充.せいじ.うつぎ.やよい.
星々の寒満月に侍りけり むべ 4 康子.山椒.澄子.たか子.
摩天楼ゆらぐ川面に鴨の陣 あひる 4 明日香.みきお.よし女.わたる.
県境の連山白し冬の雲 愛正 3 勉聖.みきお.むべ.
花寺の苑にあちこち冬囲 愛正 3 満天.こすもす.たか子.
静まりて落葉時雨の御陵かな なつき 3 明日香.よし女.澄子.
前山の枯れてあらはに獣道 うつぎ 3 愛正.あひる.よう子.
中天に巳の年最後寒満月 みきえ 3 千鶴.きよえ.こすもす.
師走市袋をさばく声高し 博充 2 えいじ.勉聖.
前撮りの打掛へ銀杏黄葉舞ふ 康子 2 愛正.なつき.
照らされし胸の内まで寒の月 ふさこ 2 藤井.あられ.
川風にもてあそばれて冬薔薇 あひる 2 康子.満天.
山茶花の秀枝に開く一花かな むべ 2 せいじ.ほたる.
文添へて届く故郷の柚あまた 澄子 2 千鶴.和繁.
アトリウム窓に瞬く聖樹の灯 康子 2 みきえ.きよえ.
耕し手ゐない田圃の芒かな 千鶴 2 かかし.ふさこ.
工場の受付全きシクラメン 和繁 1 うつぎ.
鍼灸院を閉じる知らせの十二月 なつき 1 えいじ.
待降の日々シュトレンを五ミリづつ せいじ 1 もとこ.
コンコースでんと据え聖樹かな ぽんこ 1 ふさこ.
枯葉散る踏むたび過ぎし日のひかり 藤井 1 かかし.
熊と人せめぎ合う野や秋深し 勉聖 1 ぽんこ.
ぶつぶつと切れる新蕎麦良き匂ひ みきお 1 和繁.
いつまでも残れ孫の手雪手形 わたる 1 あひる.
御堂筋銀杏落ち葉はまだ途中 明日香 1 よう子.

12月5日 (投句28名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
初雪や砂糖菓子とも見ゆる町 和繁 6 えいじ.康子.山椒.せいじ.よし女.澄子.
冬ひなた猫懇ろに顔洗ふ やよい 5 みきえ.千鶴.みきお.むべ.和繁.
暮れ残る秀枝にならぶ寒雀 康子 5 みきえ.せいじ.明日香.ぽんこ.たか子.
天心の雲なき空を冬の月 えいじ 4 満天.なつき.わかば.こすもす.
一陣の風に落葉の徒競走 ぽんこ 3 えいじ.愛正.千鶴.
微なる風に震へる冬すみれ みきお 3 うつぎ.たか子.むべ.
蔦枯るる館の門のぎいと鳴る むべ 3 博充.うつぎ.きよえ.
早々と雨戸閉じゆく寒さかな 澄子 3 満天.あひる.もとこ.
別々の畝に葉牡丹赤と白 こすもす 3 ふさこ.澄子.わかば.
菩提寺や本堂末座の隙間風 愛正 3 勉聖.やよい.よう子.
蒼天を我が物とせり大銀杏 山椒 3 わたる.もとこ.ほたる.
冬の風茶屋ののれんをまくり上げ なつき 3 あひる.よし女.ぽんこ.
風花や萌え袖ひかれ犬散歩 ほたる 2 あられ.ふさこ.
門閉ざす旧家硝子戸冬紅葉 きよえ 2 藤井.和繁.
直売の野菜売り切れ暮早し 康子 2 やよい.よう子.
やまぶきに染まる裏山寒夕焼け 千鶴 2 山椒.みきお.
心字池ひと巡り了へ紅葉冷 澄子 2 明日香.なつき.
岩礁にぶつかり崩る冬の波 みきお 1 勉聖.
デパ地下に犇めく人や街師走 せいじ 1 博充.
白壁に垂るる紅葉石畳 山椒 1 藤井.
赴任地の裏日本の鰤起こし 藤井 1 こすもす.
虎落笛厨に灯り点りけり 博充 1 ほたる.
朝一や結露を拭きて始まりき ふさこ 1 きよえ.
末枯れの所々に華やぐ実南天 よし女 1 愛正.
朝餉の音起きてまた寝る今朝の冬 愛正 1 あられ.
雪晴に柳の緑揺れて映ゆ 和繁 1 康子.

12月4日 (投句26名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
炉話に灰の匂ひの円座かな むべ 8 たか子.康子.きよえ.やよい.千鶴.こすもす.和繁.うつぎ.
難産の仔牛すつくと冬の朝 和繁 7 山椒.みきえ.勉聖.せいじ.よう子.こすもす.うつぎ.
猟銃を枕辺に置く寒夜かな 藤井 5 あられ.よし女.あひる.なつき.わかば.
敷き詰める紅葉の石段山門へ 山椒 4 藤井.愛正.満天.みきお.
繰返し日の班たたくは冬鶺鴒 明日香 4 きよえ.博充.もとこ.ぽんこ.
御座船の波にたゆたふ鴨の陣 せいじ 4 たか子.みきえ.博充.もとこ.
散りてより知る柊の咲きしこと うつぎ 3 やよい.あひる.澄子.
冬の月あぐる合掌造りかな むべ 3 えいじ.千鶴.澄子.
仏塔と紅葉遥かに京の街 山椒 3 愛正.康子.せいじ.
突風に万の枯葉のレースめく あひる 3 満天.勉聖.明日香.
芝の丘小春三百六十度 えいじ 2 あられ.ほたる.
両親の記念樹傘寿冬紅葉 ほたる 2 藤井.みきお.
子ら駆ける校庭囲む冬木かな みきえ 2 ふさこ.むべ.
休みては冬の噴水しぶき上げ なつき 2 ふさこ.よし女.
朝日浴ぶ木々のときめき雪景色 ほたる 2 山椒.わかば.
帰り咲く蒲公英に歩を留めをり 澄子 2 わたる.ぽんこ.
漬物の樽で冬菊売る露店 康子 2 和繁.むべ.
ほのと緋に染むる赤蕪甘酢漬け 康子 1 ほたる.
冬菊の仁王立ちかな束ねられ きよえ 1 よう子.
バス停を起点としたる落葉かき あひる 1 明日香.
寒夕焼四囲の山々金色に 明日香 1 なつき.
雪降ると耳にし軒へ植木鉢 みきえ 1 えいじ.

12月3日 (投句26名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
裸木の展けし空に大鳥居 康子 10 満天.藤井.たか子.山椒.明日香.あられ.澄子.和繁.ぽんこ.ほたる.
ひもすがら黄落やまぬ並木道 澄子 6 せいじ.勉聖.千鶴.やよい.わたる.むべ.
ぬばたまの闇に一輪白椿 澄子 6 康子.愛正.勉聖.あられ.千鶴.よし女.
燗酒や喪中葉書きの集まる日 わたる 5 たか子.よう子.澄子.もとこ.むべ.
冬木より日の洩る千本鳥居かな 康子 3 山椒.董雨.うつぎ.
ダンボール滑る芝山小春の日 えいじ 3 愛正.明日香.董雨.
鷭一羽紛れてゐたる鴨の陣 やよい 3 よし女.うつぎ.わかば.
薮から薮へ姿見えねど笹子鳴く みきお 3 きよえ.こすもす.わかば.
車窓より次々と見ゆ柿花火 こすもす 2 藤井.あひる.
神苑の大銀杏の実拾ひたり なつき 2 えいじ.こすもす.
枯れ薄風の形に右ひだり 明日香 2 康子.みきえ.
友を待つ茶の間にクリスマスソング あひる 2 みきえ.なつき.
残照の川面に水輪鴨潜く むべ 2 せいじ.ほたる.
大根の萎れを待ちて軒の下 藤井 2 えいじ.もとこ.
年かさね車いすとは師走なり ふさこ 1 満天.
落葉踏む古美術展の帰り道 勉聖 1 なつき.
堰越えて落ちる月影闇の中 みきお 1 博充.
落ち葉炊まるい灰跡芋温し ほたる 1 きよえ.
冬鳥の満員お礼河瀬岩 よし女 1 よう子.
城堀に傾れ落ちゆく冬紅葉 もとこ 1 博充.
日当たるや枯れ山少し華やぎて 明日香 1 あひる.
飛機光るぐんぐん西へ冬の空 みきえ 1 ぽんこ.
枯れ萩を焚く夕暮れや香立ちゆく 勉聖 1 和繁.
大根と芋に長蛇の農業祭 たか子 1 やよい.
湯たんぽのほつこり重き綿布団 うつぎ 1 ふさこ.

12月2日 (投句26名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
唐門の透かし彫りから冬紅葉 もとこ 7 満天.わたる.康子.むべ.たか子.ほたる.うつぎ.
おちこちに手締めの声や大熊手 みきお 6 山椒.えいじ.あひる.たか子.澄子.みきえ.
皆去りて囲炉裏に残る熾火かな むべ 6 山椒.康子.やよい.えいじ.ぽんこ.千鶴.
十重二十重古き社の冬紅葉 明日香 5 わたる.みきお.千鶴.ほたる.なつき.
火吹竹眠れる燠を起こしけり ほたる 4 博充.愛正.あひる.ふさこ.
築山や銀杏落葉の滑り台 愛正 3 博充.明日香.ぽんこ.
散りてなほ華やぐ色葉堆し みきえ 3 明日香.こすもす.よし女.
口笛を吹き合ふやうに冬の鳥 和繁 2 せいじ.もとこ.
矢の如く誕生月の師走来ぬ 千鶴 2 うつぎ.なつき.
摩天楼つらぬく銀杏落葉道 康子 2 満天.藤井.
南京町の湯気くぐり行く十二月 うつぎ 2 やよい.もとこ.
補聴器を外し枯れ葉のそよぎ聴く たか子 2 愛正.きよえ.
薄墨の嶺々を沈めて冬の霧 あひる 2 勉聖.むべ.
彫深き顔の陰翳榾の主 むべ 2 せいじ.和繁.
冬耕の日に照る土や老ひとり えいじ 2 きよえ.みきえ.
寄鍋やたまの息子に毛蟹解く せいじ 1 澄子.
綿雲敷く狭間の朝日冬ぬくし きよえ 1 ふさこ.
校長の朝の訓示や息白し みきお 1 藤井.
朝靄の覆ふ山々眠りをり きよえ 1 よし女.
落人村落葉時雨の廃家かな なつき 1 勉聖.
冬桜若木に鹿のかじり跡 なつき 1 こすもす.
つむじ風落ち葉過ぎ去る石畳 愛正 1 みきお.
冬麗の川瀬啄む白き鳥 えいじ 1 和繁.

12月1日 (投句28名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
火吹竹澄みし炎を踊らせて むべ 5 たか子.やよい.ぽんこ.和繁.かかし.
軒先に炭俵積み冬に入る みきお 5 勉聖.みきえ.ぽんこ.こすもす.ほたる.
野地蔵の服とりどりや木の葉雨 康子 4 愛正.うつぎ.もとこ.わかば.
車いす押す孫の手に落ち葉舞ふ ふさこ 4 あられ.澄子.あひる.わかば.
鉄鍋の黒々として榾明り むべ 4 康子.せいじ.うつぎ.かかし.
防災の炊き出しうどん冬温し みきえ 4 わたる.きよえ.やよい.みきお.
山道にこぼれるほどの蜜柑かな 青海 3 藤井.きよえ.明日香.
神官の吐く息白し朝勤め 愛正 3 勉聖.みきお.こすもす.
バケツごとゆつくり運ぶ初氷 和繁 3 康子.みきえ.ふさこ.
鴎飛ぶ真青なる空カンバスに よし女 2 えいじ.なつき.
葉の陰の白首の照り大根畑 和繁 2 ふさこ.むべ.
冬菊や香り放ちて里小径 きよえ 2 満天.山椒.
桜紅葉且散る果ての白き富士 ほたる 2 わたる.千鶴.
降雪の電話画面の孫遠し あひる 2 愛正.藤井.
堆き落ち葉に沈むスニーカー 澄子 2 せいじ.よし女.
県境の峰々つなぐる冬の星 愛正 2 なつき.澄子.
冬の月鐘の余韻の消え残る 博充 2 満天.もとこ.
真青なる空に綺羅あり水鳥来 せいじ 1 山椒.
冬紅葉天蓋なせる女坂 澄子 1 よし女.
通り土間寒梅一枝鉢にさす 藤井 1 たか子.
聖菓着く天地無用のギフト箱 せいじ 1 えいじ.
鳥除けのカイト旋回りんご畑 なつき 1 あひる.
悴む手息吹きかけて登校す みきお 1 ほたる.
補聴器を外し枯れ葉のリアル聴く たか子 1 和繁.
干布団ほっくらつつむ日の匂い ほたる 1 千鶴.
ほつほつと夕陽に染まる冬紅葉 康子 1 むべ.
窓辺咲く妻生日の冬薔薇 えいじ 1 あられ.
吊し柿すまし顔なる個包装 あひる 1 明日香.

11月30日 (投句23名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
大海へ拳突く声寒稽古 みきお 11 愛正.満天.山椒.やよい.みきえ.なつき.かかし.和繁.よし女.ほたる.もとこ.
一椀の柚かほり立つ夕餉かな 澄子 8 満天.せいじ.かかし.たか子.ふさこ.博充.千鶴.むべ.
放牧場牛の白息靄の中 愛正 7 藤井.明日香.やよい.よし女.みきお.こすもす.うつぎ.
金色に金色重ね大公孫樹 むべ 5 明日香.せいじ.山椒.みきえ.たか子.
小春の日寄せ植へ習ふ人だかり みきえ 3 えいじ.康子.きよえ.
残されし熊の爪痕山眠る ほたる 3 あられ.なつき.みきお.
冬の月峠越え来て光満つ 博充 2 愛正.藤井.
寒鯉に微動だにせぬ水面かな 康子 2 和繁.ほたる.
庭仕事寒菊束ねゆきにけり 澄子 2 勉聖.あひる.
句でつなぐふいの再会欄の花 勉聖 2 康子.きよえ.
自然薯の探り掘りして昨日今日 勉聖 2 ぽんこ.澄子.
銀杏絨毯黄色き声の駆け回る やよい 2 えいじ.あられ.
地蔵めく気根に纏ふ冬の蝶 えいじ 1 もとこ.
枯枝の奥に蜂の巣古びたり 和繁 1 澄子.
自己主張色鮮やかな冬すみれ ぽんこ 1 わかば.
黄落の三四郎池埋めけり むべ 1 勉聖.
卓上に周る飛行機冬日燦 みきえ 1 うつぎ.
白菜のみずみずしさや鍋の沸く 藤井 1 わたる.
湯豆腐に一人分なる昆布を敷き たか子 1 あひる.
右足の靴擦れかばう冬舞踏 ほたる 1 ぽんこ.
戸袋の戸の隙間より虎落笛 せいじ 1 わかば.
餌をあさる数多水鳥昼の波戸 きよえ 1 千鶴.
黄落に松の枝棚華やげり 康子 1 博充.
冬の海彼方に光集めたり うつぎ 1 青海.
雪吊は樹木と眺む人のため わたる 1 ふさこ.
キックボードの子ら凩を追ひ抜ひて なつき 1 むべ.
大銀杏の切株に注連冬日影 なつき 1 こすもす.

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