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佳き知らせのごと咲き継ぐ椿かな
半歩づつ遅れる杣道山桜
一山をピンクに染める芽吹きかな
畝に添ひ帯なす薺花ざかり
桜ちらほら花咲か爺の居るごとく
綺羅星のやうな波寄す春夕焼
久闊を叙する友会ふ弥生かな
塔ふたつ霞む名に負ふ蒸溜所
けふ孫の入学試験気もそぞろ
髪を切り首長くして花見待つ
紅梅のしだれの隙間地蔵尊
松蝉の聴き入る程に声揃ふ
春蝉の合唱タクト松公園
砂浜に遺影と花束震災忌
大仏の顔青白し春の雨
啓蟄の土を踏みしめ匂ひ立つ
目借り時活字ぼやけて瞼落つ
朝日浴ぶ残雪燃ゆる赤城山
能登地震瓦礫に生き抜く春の草
春荒れの道に迫り出す椋大樹
さにつらふ雲なき空へ鳥帰る