投句控 :500句/1頁

次のページ

2026年03月30日

白色多き庭に目立ちし連翹かな こすもす
歩み止め息ととのえる薄暑かな みきお
村興し明かりとなりし花菜畑 そうけい
芽柳の揺れて池畔に吾を招く せいじ
花の下手つなぎ笑まふ新夫婦 みきえ
吊るし雛縁起をつなぐ赤き糸 康子
春天を廻りて降りぬ電気工 えいじ
さざ波のごと紋を消す春の風 花茗荷
鳴き龍を鳴かせてみせる花見客 ふさこ
山椒苗植ゑ所を探す昼下り よし女
萌黄色煌めく若葉柔らかし みきえ
軽トラで親子三代春耕す かかし
春烏カアと鳴いたりクアと鳴く 明日香
二十五度の温度表示や桜五分 こすもす
饒舌も無口となりぬ冷奴 みきお
鶯に和して挨拶ひびく山 康子
灰青を取り戻す空月朧 むべ
花堤水面に光弾けたり 山椒
逝く姉妹花花花の香の中に きよえ
山腹の廃校ここぞと辛夷咲く 愛正
愛想なき孔雀眺めり花の昼 なつき
花曇り盆地見渡す薬師堂 風民
仔狸に出会ふ散歩や春の昼 やよい
見上ればいつもの道に初桜 もとこ
八重椿咲かせて男住まひかな うつぎ
子の登る欅大樹の芽吹きかな えいじ
蜷の道寄り道好きな夫の癖 伸枝
雪柳小米の花に日の揺るる きよえ
水温む回る轆轤の軽さかな わたる
昇進の事はさておき蜷の道 伸枝
畑閉じて戻れば裏戸新玉葱 よし女
催花雨や頬にふと触れ目覚めけり 勉聖
お御堂の聖書棚にも春埃 せいじ
山裾越ゆる帰雁玄天に消ゆ 愛正
高らかな開花宣言沸く拍手 山椒
春の日の乾ける泥の白さかな 和繁
花あかり読めぬ碑言問橋 ほたる
河津桜ひたむきに散るその早さ 千鶴
窓全開春風と共にミシン踏む ぽんこ
静かなる春田に朝日満ち満ちて 和繁
砂場にていろは練習入園児 かかし
床の間や茶花の白き利休梅 勉聖
ガードマン辞儀して迎ふ花の門 うつぎ
青空を待ちて桜を撮りにけり 明日香
花時の並木道より墓所にはいる むべ
目の開かぬ嬰まぶしめり花明り なつき

2026年03月29日

春昼やトロンボーンはくぐもれる もとこ
春寒や踵を返す土手堤 愛正
車窓より手だけばいばい花疲れ なつき
開花日の予想はずれて山笑ふ わたる
野路うららダンス曲聴き歩数足す そうけい
ミニ耕運機操る友や風光る こすもす
シワシワの婆婆の手の甲梅筵 みきお
譲らるる吊り輪に弾む花談義 みきえ
屋形船潜る花の枝江戸情緒 山椒
うぐひすの声と登るや崖の磴 そうけい
小糠雨ふぐりの花の閉じしまま わたる
春風に小旗揺らすやガードマン えいじ
池鏡してさざ波の花の雲 うつぎ
ござ敷いて雛遊びのにぎやかに 明日香
花の雲光を返す隅田川 山椒
紫に畔埋め尽くす踊子草 和繁
花人の池畔に沿ひし帯となり むべ
終点に犯人がをる蜷の道 せいじ
花五輪太鼓で祝す園児たち かかし
御近所の路地を巡拝さくら狩 澄子
麗らかや上着を脱ぎて腕まくり 花茗荷
キャンパスの活気突き抜け龍天に うつぎ
はにかみて新郎新婦花の下 せいじ
花明かり御堂におはす薬師像 風民
目覚ましのビージーエムの初音かな かかし
絵馬掛けの屋根にしだるる紅椿 やよい
苔庭の起伏に沿ひて落椿 康子
桜蕾を見ずにはおれぬ日毎かな ほたる
爆音のバイク連なる山桜 なつき
せせらぎの聞ゆる座敷夏料理 みきお
春暁や陰影生まれ初めし街 あひる
日々膨らむ桜の蕾や保育園 こすもす
茶筅振る少女の髪へ落花かな 風民
雨上がり紅濃く見ゆる臥竜梅 勉聖
地下鉄の風によろける花疲れ むべ
陽当たれば花枝膨らむ雪柳 あひる
霙降るさざ波の果て虹立てり 勉聖
引き寄せし小川に浮かぶ花筏 ふさこ
春うららジョギングの先馴染み顔 ほたる
白き胸反らせて小鴨伸び上がり 和繁
池望む連子窓より春の風 康子
甲山やや脹らみてほほ笑みぬ 伸枝
雲去つて春青空に昼の月 えいじ
暮れてなほ向こう岸辺の花明かり 澄子
飽きもせず野遊ぶ吾子の足早し 愛正
囀や樹下に無言の老夫婦 伸枝
樹木医の手当の桜三分咲 ぽんこ

2026年03月28日

人は皆有りしゴールへ桜咲く ふさこ
うぐひすの磴一歩から声上る そうけい
神妙に開く遺言冬座敷 みきお
生牡蠣の雫一滴溢すまじ 澄子
前撮りの白無垢映ゆる花の下 うつぎ
キャンパスは幼なも憩ふ花の庭 みきえ
囀りや推しの名ならぶハート絵馬 なつき
石垣へ貼り付く雨の落花かな 康子
春空を留め震へる水溜り えいじ
点描画めく対岸の桜かな みのる
待ち暮れし丹後の牡蠣に舌鼓 澄子
土筆見て季節確認する心地 こすもす
枯色の庭土割りたる福寿かな 勉聖
水温む千人堂の渡し舟 わたる
まつすぐの芭蕉の道や春田道 わたる
春風や句会に通ふ日々始む 勉聖
花の昼旅客まばらの一車線 もとこ
日のさして咲き初む花のま白かな えいじ
杜深き闇より覗く藪椿 あひる
木蓮の蕾色づく青い空 和繁
アプローチ香の数珠つなぐ黄水仙 そうけい
聖堂の木椅子の堅し花の冷 うつぎ
ビニル傘干して春光銀の骨 和繁
庭芝の緑映ゆるや春の雨 愛正
大しやぼん玉そつと吹く子の寄り目かな なつき
潮引ひて砂の紋様干潟かな 花茗荷
閑散の広きキャンパス春休み 伸枝
香り立つフライパンの中春キャベツ 山椒
雪柳通りゆく人撫でもして たか子
重なり合ふ合格祈願絵馬の春 ぽんこ
新築の祝ひに餅撒き春の風 よし女
山笑ふ子らの歓声園楽し きよえ
畦青む草の名を当て合ひもして せいじ
前撮りの二人母校の花吹雪 みのる
春コートベルト引き摺り駆け行けり みきえ
神苑の初音にしばし耳を貸す やよい
なんとなく摘みたくなりし土筆かな こすもす
漣の綺羅に消えたる花の屑 康子
鼻歌や温みし水に菜を洗ふ よし女
花曇りそこそこ咲ひて里山路 きよえ
囀りとシンクロしたる目覚めかな せいじ
野遊びや草花教しゆ姥の声 愛正
石庭に枝垂れ桜の散り初むる あひる
負けて去る爽やか球児甲子園 みきお
お花見や足取り軽し口軽し 伸枝

2026年03月27日

浮雲に咲き初む花の街路かな えいじ
街路樹の目覚むるごとく木の芽雨 むべ
花盛り御門くぐれば牛歩かな 康子
朝霞ちりめんじゃこに海老混ざり 伸枝
遠霞波打ち聞こゆる牛の声 愛正
手塩なる薔薇の蕾のまだ小粒 あひる
頭みぎ校庭の花まだ二、三輪 みきえ
神官の裾ひるがえる山開き みきお
豌豆を摘んで齧りし甘さかな なつき
約束を忘るる春の愁かな みのる
春雨に赤土濡るる更地かな 和繁
強風に木蓮の花笑まいたる ぽんこ
代掻くや一人作業のトラクター せいじ
春寒や己が貌知る夫の眉 ほたる
山頂の桜の彼方貨物船 藤井
春駅舎改札前に鳩の群れ ふさこ
モノクロの庭に早緑芽吹きけり むべ
水温むダンス教室へ鳥の声 勉聖
それぞれに青空へ向き白木蓮 こすもす
切り株を囲み踊子草踊る うつぎ
園児らを追ひ越してゆく春の風 勉聖
代掻くや定規のごとくトラクター せいじ
有るだけの靴を干しあり春日向 やよい
水温むペリカン島は雛の時期 よし女
さきがけは小枝の奥や紅椿 よし女
春夕日山門潜り西の空 きよえ
仏壇に一枝供へて花見かな なつき
蕗の薹黒きなぞへを飾り初む 和繁
泥に棲む田螺ゆつたりマイペース 伸枝
春昼のスイッチバックローカル線 もとこ
春の雨色それぞれの川原石 愛正
ゆるやかに蛇行す春の野川かな うつぎ
花見の日決まり気になる予報なり たか子
初花や大空青し植う五十 きよえ
水温む苗箱洗ふホース水 わたる
笊に盛る新じゃが選るや老夫婦 みきえ
ぬかるみに春の雲浮く芝の丘 えいじ
造幣局通り抜ければ夕桜 藤井
山笑ふ新米禰宜の地鎮祭 わたる
ハナニラの開花に気付く庭掃除 あひる
御門守る衛士も笑顔や花盛り 康子
畳まれて空気吐き出す鯉幟 みきお

2026年03月26日

しゃぼん玉大きさ競ふ浜辺かな きよえ
掌子猫すつぽり収まりて 伸枝
水温む船で来たりし札所寺 よし女
畦行けば絡み合ひたる野豌豆 あひる
人波を吸ひ込む花の坂下門 康子
にょきにょきと武蔵鐙の芽吹きかな 明日香
水温む泥田の底に蠢く影 勉聖
一晩に山の色づく春の雨 愛正
春風や鳥語先行く葉擦れの音 きよえ
春天を裂きて軍機の一を曳く えいじ
木蓮の一輪淡く春の暮 藤井
春風や句会へ通ふ初日かな 勉聖
春の川羽広ぐごと橋かかる もとこ
露地隅を照らす灯りや利休梅 愛正
遠浅の静けさ戻る干潟かな 花茗荷
春光の寝具強打の隣家かな えいじ
春の雨庭に煉瓦の古りし径 風民
揚げ雲雀点になるまで見届けて 明日香
JAの職員が出て春田打 せいじ
春雨の駅身じろがぬ托鉢僧 よし女
雪やなぎ連翹まんさく揃い踏み たか子
指先にほんのり匂ふ桜餅 みきお
銭洗ひの皺の千円春憂ひ なつき
仏前におはぎをそなふ春惜しむ 藤井
花の雨一日篭りて針仕事 澄子
古書街に友と別れり星朧 なつき
名を知らぬ草草あまた春田いま せいじ
合掌のごときもの芽の出でにけり みのる
名草の芽古りし煉瓦の囲ひたり むべ
春雨の雲に近づくエレベーター むべ
紅白の蕾寄り添ふ桃の花 みきえ
ぺたんこの鞄背負ひて入園児 康子
犇めいて口こそ命燕の子 みきお
故郷の畦懐かしや蓬餅 うつぎ
岩神の大注連縄に落椿 やよい
春雨や踊子草の濡るる色 和繁
四方の風受けて咲きゐる花辛夷 伸枝
いにしへの塩の道あり春田道 わたる
春の日や手足伸ばして少女像 風民
セーターの毛玉取たる昼下がり ぽんこ
シャボン玉吹けば太陽増えにけり ほたる
燃ゆる色花びら重し島椿 ふさこ
校庭の朝礼のごと土筆原 うつぎ
春愁や人語解する犬とみゆ 澄子
春雨や看板降ろす飲食店 和繁
水温む鷺の大股忍び足 わたる
春霞架橋がうねる人工島 たか子
カド番の大一番や桜咲く こすもす

2026年03月25日

時折の風に身じろぐ春曇り えいじ
木々の黙一気にほどく芽立ちかな 澄子
打つ雨に背筋伸ばせる遊蝶花 みきえ
花の雨開花便りの次々と きよえ
夕暮や街路に白き辛夷咲く 勉聖
微かなる風の気配や雪柳 ぽんこ
春の海ここで育ちし真珠貝 藤井
堰落つる川音に初音加はりぬ むべ
浄化する白の嵩上ぐ落椿 そうけい
手作りの巣箱かけたり愛鳥日 みきお
灯台の裾を彩る夕花菜 花茗荷
身の丈の伸びし少女や松の芯 伸枝
紅椿初めて咲くも早落ちし ふさこ
ポケットにピアス見つかる春コート もとこ
吾は傘夫は浴び行く春の雨 あひる
彼岸餅子の指跡のゑくぼなる なつき
足の向くままに歩けば桜餅 あひる
羨まし千葉より届く花だより こすもす
黄色咲き白い色咲き狭庭かな わたる
川辺沿い芽柳揺るる蔵の街 愛正
白色の咲き初む家のチューリップ こすもす
催花雨や止まることなく歩む足 うつぎ
大杉は樹齢六百雪残る 風民
水仙の花芯小雨に瞬きぬ せいじ
雨だれの音も静かに春の雨 きよえ
糠雨にけぶりし枝垂柳かな せいじ
花人へ御門開放長き列 康子
春雨の小鈴ちりばめ木立かな よし女
越後野や柱上の鸛卵抱く ほたる
峰雲を引っ張ってをり雲雀東風 明日香
朝の径春風に乗り遠回り 藤井
紅梅の好みの枝を夫と選ぶ わたる
うららけし品よき嫗の語り口 澄子
木の根明くぶな林に聞く水の音 愛正
春雨や始末に思案マッチ箱 よし女
久闊を叙す城濠の花日和 康子
大阪の桜の開花まだ一輪 ぽんこ
客迎ふ頭を垂れて黄水仙 うつぎ
相続の済みし報告ある彼岸 なつき
棘隠し紅燃ゆる木瓜の花 勉聖
梅咲いて地元チームの今日は勝ち 和繁
仏の座眼下に春田ひろびろと 和繁
ふんわりと天守を包む花の帯 山椒
渡り行く光の水脈や春の池 山椒
花韮に青き筋目の暮れのこる むべ
春寒し獣医開院列長し えいじ
膝当てを縫ひ付け翁春温し みきえ
石鹸玉爆ぜて脳内初期化せし 伸枝
草野球雀隠れに球探す みきお
木々芽ぐみ力づけら試歩励む みのる
あちこちに蓮華の起伏休耕田 やよい

2026年03月24日

ドライバーの眼鏡のわけは花粉症 せいじ
春の旅青空描く飛行雲 きよえ
鞦韆や正午集まる鳩の群 ぽんこ
花桃の一斉に笑む日和かな むべ
芽吹き初む欅並木の遅速かな 澄子
春の山ドラミングの音響きけり わたる
暖かや乾きのはやき墨の文字 せいじ
統合と閉校進む能登の春 花茗荷
物流の倉庫眼下に涅槃西風 たか子
リズムとる客席春のコンサート こすもす
ウェルカムと水噴く街や春の旅 えいじ
神殿の破風に挿頭すや花三分 やよい
空家や掃く月に一度ののどけさや 藤井
春菊の白和え香る飯のうえ えいじ
木の根明く樗に耳当て子ら騒ぐ 愛正
桜道一会の人と写しあひ 康子
れんげ咲き田んぼは今日も空映す 藤井
夕映えの柳さゆらぐ湾処かな むべ
水温む池に檜皮の塔の影 よし女
新しき蕎麦屋のひらく彼岸明け 和繁
鉛筆はニービイが良し春の風 よし女
恭し三つ指突きて鳴く蛙 伸枝
つくしんぼ土手で並びて背くらべ ふさこ
皇城の花の雲間をたもとほり 山椒
城壕に光る漣花の道 山椒
素性まだ分からぬ双葉風に揺れ 伸枝
ビル狭間そそと咲きたる桜かな ほたる
落椿苔むす句碑の供花のごと みのる
春の風ともに耳鼻科に入りにけり わたる
鳥影や羽ばたく音聴く今朝の春 きよえ
柱上の鳶も霞を望むるや 和繁
大玻璃に展けし堀や春日燦 康子
三輪山の展望台や霞立つ 明日香
古里や残る我にも春を風 勉聖
菜の花や少年野球のネット裏 そうけい
初桜二輪三輪六地蔵 風民
春落葉掃いてはじまる猿回し なつき
谷間の切り立つ飛沫雪解川 もとこ
メーデーの後尾はママと乳母車 みきお
落椿樹下の静寂の染まりをり うつぎ
村通りしるべはいつも花辛夷 そうけい
斑でも芽吹く若芝風薫る 愛正
古里や旅立つ背にも春の風 勉聖
ムスカリの咲初む便り吾の庭も ほたる
手でなぞる平和の礎沖縄忌 みきお
昇竜てふ庭石でんと緑立つ なつき
後輩の数多や春のコンサート こすもす

2026年03月23日

沢沿ひに垂飾りめく花胡桃 むべ
日溜りの雀群れ居る春田かな きよえ
黄金のさざめき給ふ竹の秋 えいじ
ムスカリの陣なす冠木門の外 せいじ
幼な児の片言めきし初音かな よし女
青空にあふるる白き利休梅 ほたる
あでやかなランプのやうに枝垂れ梅 あひる
山路ゆく花芽ふふめる枝ばかり 勉聖
枝ぶりの良き紅梅や富者の家 せいじ
戦災慰霊塔に緋を点す寒桜 やよい
遠汽笛地球長閑に廻りをり 伸枝
せせらぎに芥菜の花背高し むべ
赤椿白椿散る手水かな もとこ
蘖や大樹に袴帯く如し きよえ
名にし負ふ日影躑躅の薄黄かな うつぎ
結球の少しとんがり春キャベツ あひる
芽柳を揺らし飛び立つ群雀 愛正
道祖神読めぬ字のあり春の風 わたる
聴くだけのラジオ体操春眠し よし女
ゆき交へるスワンボートやうららけし 澄子
穴出でし蟻のはやくも道づくり みのる
卒業式立て看板の残りけり みきえ
もみぢの手はじめて触れしさくらかな 澄子
六地蔵に至高の供養舞ふ桜 そうけい
搗き立ての抓めば凹む蓬餅 伸枝
鞦韆や幼が靴の投げ合いす ぽんこ
木の芽晴れ鵜は嘴で天を差す 和繁
啓蟄のみみずはバネのごと跳ねる みのる
春田打ち休耕田に黒き畝 みきえ
雪柳池面の風を靡きけり 康子
学び舎を巣立つ朝や春の風 勉聖
故郷の病の友よ花の雲 山椒
のどけしや箸でつまんで食ぶポテト なつき
落ち切れず小枝に咲きし椿かな えいじ
野良猫ののろり横切る春の芝 愛正
古書店に並ぶこけしや街おぼろ なつき
館出れば坂道に沿ふスノーフレーク そうけい
兼六の雪吊外す頃となり 花茗荷
旧館のアールデコ調春の窓 たか子
漣に見え隠れする蘆の角 ほたる
総会の終はりし窓に初蝶来 わたる
蕾の先割れて顔顔出し白木蓮 こすもす
陽炎に巣立し息子手を振りて ふさこ
菜の花の土手へとつづく道真直ぐ 康子
曙の霞を抜けて運送便 和繁

2026年03月22日

急くことも無くて独りの日永かな やよい
初花やバンザイ叫ぶ滑り台 よし女
野面積裾の若草色瑞し そうけい
先駆けの柳の緑風を連れ ほたる
春風を操る子の手ラジコンカー ほたる
長閑なりガム噛むことも忘れけり わたる
転任の若き牧師の涙かな あひる
空に雲地に花李たなびける 風民
風吹けば縺れたるかに雪柳 あひる
風信子浮世の風は未だ知らず 伸枝
大楠のうねる走り根日永かな ぽんこ
友くれし桜の枝の一分咲き なつき
春の池産卵用の藻が浮かび 明日香
大輪を秘めて牡丹の芽の真紅 うつぎ
石畳少し湿りて初桜 澄子
バンジーの花びら影を花びらに せいじ
剪定士今年も大樹任されて 藤井
持ちくれし文旦ふたつ手にふたつ せいじ
春の日や朽ち葉の道の乱反射 えいじ
春の亀魚巣ブロック甲羅干し 明日香
検診の後の目眩や豆の花 勉聖
春夕焼け沈みの早く明日またる 董雨
ゆつくりと水辺へ降りて花朧 むべ
パンダグッズ並ぶ上野の花の下 なつき
春うらら夫に従ふ齢過ぎぬ 勉聖
負けん気の走る自転車葱坊主 よし女
石灯籠越しに靡ける糸桜 康子
春風や欅千手をゆりおこす えいじ
梢より囀りこぼる杣の道 みきお
篭り居てはなの噂に気もそぞろ 澄子
整列す捨て畑の端に筆の花 きよえ
一羽から千羽へ膨れ干潟かな 花茗荷
鳩の群る草芳しや里の夕 きよえ
初午や列は見世物小屋の前 こすもす
疎水路の遊ぶ春鴨水尾引く 愛正
せせらぎの深き藍色花曇 むべ
涅槃会や絵師も紛れて泣いてをり もとこ
猫柳植ゑて川辺に暮らしをり 和繁
卒業子下宿に残こす画鋲あと ふさこ
鋭角に天突くタワー春霞 たか子
石庭の主峰日永の影を曳き みのる
旧暦の初午の旗城下町 こすもす
お揃いのセーター揺れる竿の先 みきお
枝から枝へ鵯の忙しき花の庭 康子
野面積裾の狭間に草萠ゆる そうけい
羽化のごと満天星つつじ咲きにけり 和繁
別れ霜君の見送り里を出づ 藤井
宿坊の結界一重春障子 伸枝
歩数計見ては伸ばすや春堤 愛正
皆触れてみたいと思ふ猫柳 わたる

2026年03月21日

をちこちに子らの一団春休み せいじ
おもはざる風の通ひ路猫柳 澄子
れんげ摘み遊ぶ幼な子髪飾り みきお
桜散る閉校式の里の村 みきお
暖かや赤子の頬っぺふっくらと きよえ
落椿空き家となりし隣家かな うつぎ
きつつきのこつんこつんと春日かな 青海
シネマの灯消えし夜道春の闇 藤井
道の央哀れぺしやんこ落椿 えいじ
三階の窓開け放ち潮の風 董雨
側溝の流れの早し水温む こすもす
巣環守る郷人の空鸛 ほたる
黄水仙三本ゆれる花畑 董雨
朝霞水道検診二タ三言 よし女
剪定士今年も大樹任されて 藤井
空と海の境界は何処春霞 こすもす
風のあと静けさを待つ忘れ潮 花茗荷
うぐいすやいつものように墓掃除 青海
石仏に野の花手向く彼岸寺 康子
老親に添ひ昇り降り春セーター みきえ
浜大根波うつ風に泡立ちて ほたる
一番に胴吹き桜咲きにけり 明日香
春雨に霧を湛ふる杉間かな 和繁
春荒れの狂ふ緑樹や空まさお えいじ
春堤互いに見合ふ歩数計 愛正
棘ありて命まもれる木瓜の花 勉聖
春眠の夫が占領特等席 あひる
長閑なり日曜夕に聴くラジオ わたる
大橋の向こふに日の出春の川 もとこ
学生街軽トラ並ぶ卒業期 愛正
永き日の笛の練習夕河原 むべ
さくら貝膝折る影は母なりき 勉聖
まず一輪咲く黄水仙うつむけり 和繁
水鏡映す列車や花堤 山椒
足元の茎の短したんぽぽ黄 ぽんこ
暮れなずむ彼岸桜の仄とあり 澄子
落椿スポット照らす夕日かな 康子
レジ待ちの客らで弾む花便り みきえ
源流に沿ふ細道や猫柳 むべ
全身が出ほど跳ねる春の鯉 明日香
小流れの水に厭きたか蝌蚪に足 伸枝
口開けて耳に囀歯科の椅子 伸枝
春霞み古色蒼然藩庁門 よし女
春日差しパックリ干しの旅カバン たか子
暖かし仲良し二羽の鳥語かな きよえ
園うらら親も半袖参観す そうけい
花の旅桜前線追いかけて 山椒
仏の座浄土となりぬ放置畑 やよい
ひよどりの声の坩堝や一の谷 みのる
春分やまだ明るきも道理なり せいじ

2026年03月20日

親と子の声の弾める潮干狩り 花茗荷
霞空奥に稜線さやかなり 和繁
伸びをする横断補助者木の芽風 和繁
のんちゃんが乗っているよな春の雲 たか子
路地の庭ほほけし蕗の影しづか 勉聖
尺の茎ひざついて撮る黄水仙 そうけい
ためらひて墓に踏み入る春の泥 康子
長閑なり大会終わる競技場 わたる
われてまた出会ふ小流れみくさ生ふ むべ
雀の子翔ちて残りし力石 うつぎ
納戸の戸少し軋みて菜種梅雨 澄子
山山のひかり集めて春の川 もとこ
折り取られ碧き吐息や土筆摘む えいじ
罷り通る髷の香甘き春浪速 ふさこ
昨日より今日ふっくらと猫柳 伸枝
桜餅白い小皿に花の咲く きよえ
指先に貝の気配の潮干狩り 花茗荷
花菜畠地黄陣屋の野面積 うつぎ



次のページ