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2026年01月06日

初夢や昭和の茶の間父母も居て もとこ
白き腹出してアピール鴨の恋 えいじ
大鍋の湯気競ひ合ふ屋台かな 康子
ガザリアや大空の寒さ咲き満る 董雨
山茶花のピンク絨毯風のわざ よし女
遠目には雪山もあり山陰路 こすもす
寒椿莟も数多紅光る きよえ
振袖の生け花初め新成人 山椒
珍しく宿題終へて始業式 和繁
植え替へし小菊黄金の色盛ん よし女
手を合わす指先白し初明かり みきお
買初の焼き立てパンの芳しや きよえ
鍬始祠詣での老夫婦 かかし
伊予灘を愛でて一両初電車 澄子
堰に来て楽奏で出す春の水 せいじ
連峰に溶け込む裏山初霞 愛正
雲流れ現る赤城淑気満つ 愛正
終ひ告ぐ挨拶多き年賀かな わたる
帰途の旅四時間程や初電車 こすもす
蝋梅や淑気に宿る花の香 勉聖
四阿に寒禽の声降り継げり なつき
たなびきて十重二十重なる初霞 むべ
あたたかや双手包みに握手され みのる
カーテンの端から零る初茜 みきお
寒の入圧力釜が笛を吹く 千鶴
門松を鳥居へ括る梅結び 康子
読初めの明るき朝や聖書繰る あひる
人日や鉢一つずつ確かむる 明日香
着膨れて判断力の鈍りたり うつぎ
珈琲を濃いめに淹れて初仕事 わたる
雨去つて日矢に黄金や冬の芝 えいじ
城山の天守を隠し時雨雲 澄子
寒に入る製餡工場太き湯気 和繁
実り過ぐ千両の枝地に届く 董雨
書初の墨の香りや山と海 かかし
大地まで落日届く枯木立 むべ
寄せ花に水仙の香の際立てり あひる
同窓会氏神様へ初詣 ふさこ
金みくじ持ち帰りたり年女 なつき
冬の暮川沿ひ町に灯ともる 博充
大神神社玉砂利の音淑気満つ 明日香
初春や七度巡る年女 やよい
ご近所と御慶すごみの収集日 せいじ
隊列を組んで競り待つ大マグロ 山椒
悴みし手からこぼれし小銭かな みのる
初売りやゲーム二時間待つ親子 勉聖
初鏡少し笑うて見たりもし たか子

2026年01月05日

橋のした体寄せ合ふ冬の鯉 ぽんこ
勝負つかぬトランプゲームもう四日 こすもす
裏山のお色直しか初霞 愛正
初売りや中身見せたる福袋 なつき
初春を重ね重ねし米寿なり ふさこ
節料理カレーの具となる四日かな やよい
白湯飲んでけふを始むや初仕事 えいじ
年賀状遊びて跳ねる墨書馬 えいじ
女性住職僧衣はピンクお元日 よし女
温め酒妻と越えゆく八十坂 勉聖
網のうへ膨るる餅を見つむる子 むべ
海辺ゆく一両電車に時雨けり 澄子
待ち人数ゼロや地銀の初仕事 せいじ
埋火やメラメラ燃える闘志あり みきお
出羽富士の海から眺む淑気かな わたる
医者帰り冴ゆる夜更けの赤き星 藤井
休暇果つ仕事始めの五日かな 千鶴
刈り上げの男の子三日の辞儀深し なつき
存問の心に仰ぐ初御空 みのる
亡き夫のセーターを着て赤き杖 よし女
初詣黒き列なすスーツ族 康子
八十路なる師の号令や初稽古 あひる
風除けに炭俵積む軒の下 みきお
小雪舞ふ道を譲つてくれるバス 和繁
妣の居ぬ不思議に気付く四日かな あひる
治療終へ帰る一人の寒に月 藤井
嘴に揃ひの雫鴨の陣 康子
晴着の子帰路はおんぶや初詣 こすもす
須臾の間の遍く枯葉翔び立ちぬ うつぎ
夜半の雨霙に変はる音立てり むべ
龍に似し陽を掴む雲初御空 山椒
五日かな総動員のなべ終ふ もとこ
厨妻濡れ手のままで屠蘇の座に みのる
冬の暮畦に鍬音響きけり 博充
回転灯早くも騒がし松七日 愛正
松飾り縮み上がりてすべも無く たか子
初電話挨拶だけと長話 きよえ
年始めごみ収集のごみの嵩 和繁
初日の出重ねし齢や傘寿かな 勉聖
読み初めは今年の大河の歴史本 わたる
雪解けの道踏みしめて初詣 山椒
待ち兼ぬや夫いそいそと初泳ぎ きよえ
堀割に傾ぐ老松色変へず 澄子
行員の辞儀は直角初仕事 せいじ

2026年01月04日

方言で都会の話題芋煮会 ふさこ
お元日寺より頂く祝酒 よし女
灯油買い孫の当番松の内 愛正
炊飯の釜の湯気立つ三日かな えいじ
綺羅散らし水脈を一つに鴨の恋 康子
歳の所為言わぬ気構へ初詣で たか子
見過ごしたり塀際一輪寒菖蒲 愛正
小夜時雨伊予のふる里恋しけれ 藤井
初鏡いよよ妣似の吾の居る やよい
買初は魚全長三センチ えいじ
福寿草植へて玄関年迎へ 山椒
冬の暮犬の遠吠え沁みわたる 博充
婿殿のビール一気に三日かな よし女
蹴伸びして今年始まる初泳ぎ わたる
ごみ出しの足早となる寒さかな 青海
初売の花束選ぶ父息子 むべ
去りがたく墓苑にしのぶ息白し なつき
初鏡眉整ふて紅薄く きよえ
草間より枯木へ昇る初雀 和繁
振りむけば見送る義姉にぼたん雪 あひる
冬蜂や寄る瀬なき身の浮世かな 勉聖
佳い年となりそうな初御空かな みのる
年賀状筆跡辿る名無しかな 康子
客去んで一人で酌みぬ四日かな うつぎ
四日目やおせちもすべて無くなりて 明日香
初電車どうぞと席を譲り受く きよえ
あつさりと母に預けるお年玉 もとこ
石段に淑気満ちたり菩提寺へ 藤井
吾娘に受け継がれ我流の節料理 あひる
四日はや子ども野球の声高し せいじ
カメラマンの列や神社の巨大絵馬 こすもす
受話器にふるさとの声や夢始 青海
新春の奇跡箱根の大逆転 せいじ
句に遊び泣かされしこと去年今年 勉聖
渋柿に見向きもしない鴉どち ぽんこ
じゃんけんでケーキ分けたる三日かな なつき
駅伝の熱気に酔ひし年始め 千鶴
余生をば謳歌す歌の賀状かな みのる
五本指はもう少し無理ミトン編む こすもす
のんびりと緩んだままに初仕事 明日香
ひととほり着ては笑む妻福袋 和繁
蒼穹に初富士浮かべ高櫓 むべ
ひっそりと元旦の街雪化粧 山椒

2026年01月03日

自宅への道を急げる初吹雪 和繁
新春の畑翔つ雀数十羽 よし女
初雪や屋根一面の薄化粧 董雨
三日はやひとり留守居となりにけり せいじ
玄関の靴向き向きに子の御慶 なつき
七度目の馬の絵馬なり初詣 藤井
買初めのユニクロに笑む鏡かな あひる
初灯り十三階へと射し入りぬ 藤井
四阿にお喋りやまぬ初雀 康子
整然と緑一筋冬菜畑 こすもす
初日さす屋根の彼方や街静か 博充
御慶述ぶラインの忙しひとしきり たか子
白峰や初日のぼりて手を合はす 勉聖
初御空白く輝く富士の峰 山椒
山里の家々光る注連飾 わたる
曾孫のバアーが出来てお正月 よし女
実千両添えて華やぐ祝い膳 あひる
玲瓏と寒満月の山統ぶる むべ
わずかなる御降りありて街静か もとこ
見上げれば星降るやふに雪時雨 えいじ
湯の音に心も清む初湯かな わたる
初明かり狭庭に初の土竜塚 愛正
初売りや茶箱の前に人の列 勉聖
娘や孫の次々帰る三日かな 千鶴
屠蘇酌みて妻と語らふ明日かな 博充
鳶の笛空いつぱいに淑気満つ むべ
冬ざるる土塁にそひて風の音 澄子
薄紅に染めし満月はや三つ日 ほたる
飛行機の窓に富士見る三日かな 和繁
三が日なれば朝日も神々し 明日香
温かに腕組む二人初写真 えいじ
舞子浜白き帆浮く三日かな きよえ
三姉妹尽きぬ話題や春三日 こすもす
賽銭に長き行列初社 ぽんこ
年女角を隠して永き年 ふさこ
ぴかぴかに磨きし窓に初日燦 みのる
初鳩の啄む二羽や畑の畦 きよえ
歳晩や待つ人は来ず見舞客 ほたる
駅伝や冷気切り裂き駈けぬけり 山椒
雨予報外れ見事な初東雲 明日香
泣き笑ひ人情紡ぐ初芝居 かかし
書初の楷書の写経枯山水 かかし
背の順に並んで受くるお年玉 なつき
パラボラにゐ並ぶ白き昼の月 康子
ほうれん草スーブ温め今朝の冷え 董雨
紀州青石の磴いく曲がり初登城 やよい
地に淡き木立の翳冬ざるる 澄子
奥利根の清流にさすはつ明り 愛正
身内てふ絆深めて年始め たか子
沓脱にへばりつきたる今朝の霜 せいじ
屠蘇交はす俺より先に逝くなよと みのる

2026年01月02日

山の際に昇る初日や合掌す 千鶴
風花に歓声上ぐる沖縄っ子 こすもす
雑用と病に追はれ古き年 よし女
正月や寄り会ふことにただ感謝 もとこ
連山の嶺厳かに淑気かな きよえ
朱書にて挑戦一つ初日記 かかし
ありたけの菊を手向けて父送る 藤井
三粒ほど上り框に実千両 せいじ
街灯の青息吐息三が日 えいじ
御三家の威光に静か初美空 たか子
孫連れて並ぶ社や初御空 わたる
お返しは搗き餅のごと嬰の頬 わたる
短日や洗ひ物なほ湿りたる 博充
着地して落葉舞ひ立つ初鴉 むべ
寒々や川音ひとつ酸ヶ湯宿 勉聖
御降や彩雲隅に残りをり 康子
赤福の何十年や味変わる 董雨
冬帽子寝息聞こゆる乳母車 山椒
朝風呂に身を清めたる二日かな せいじ
初東風に目深に帽を被りをり きよえ
傾ける日射しの反射冬日和 ぽんこ
柿の木や一気に葉を落としけり 勉聖
靄蒲団被りて山の眠りかな えいじ
南国の故郷に立てば雪催ひ 澄子
まだまだと希望は捨てず喜寿の春 うつぎ
赤福餅土産に貰う二日かな 董雨
足首に残る青痣宵の年 愛正
吾は子を子は吾案ず去年今年 康子
お年玉くるり振り向き笑顔かな ふさこ
スーツケースいつぱい詰めて発つ2日 なつき
初松風静かに拔ける旧街道 愛正
福玉を提げて御慶の京舞妓 山椒
お返しは笑顔のハグやお年玉 みのる
屠蘇を注ぐ戦火くぐりし器もて あひる
年玉を子から貰ひて倍返し なつき
妻とゐて晦日に蕎麦の夜のしずか 藤井
久々に従兄弟寄り合ふ二日かな 和繁
楪の赤き軸こそめでたけれ むべ
乗初の機影を包む虹不思議 和繁
初景色天守に望む海静か やよい
初写真孫に背丈を追ひ越され かかし
菩提寺の花びら餅の目出度さよ よし女
雲切れて天の梯子や初御空 みのる
雲払ひ霊山に充つ淑気かな 澄子

2026年01月01日

贈られし年酒の器鶴舞へり うつぎ
元朝の田を白鳥の統べにけり 和繁
お正月なんだかんだと引きずって 明日香
高層のビルは列柱冬の朝 えいじ
年末のスーパーちらし赤映ゆる よし女
羽毛めく胸やふくらむ寒雀 勉聖
吉みくじ母子揃ひて初笑 なつき
はけぐちのなき憤り落葉蹴る みのる
田作りにミックスナッツ付け足しぬ 明日香
玄関に靴がいっぱいお元日 ぽんこ
教へられ拝む病窓初日の出 みきえ
元日の城に紀州の緑石 たか子
百年の礼拝堂や初御空 和繁
御慶伸ぶ未だ昨年の外つ国へ あひる
わが家への一番乗りは初雀 わたる
祝箸置かる病食年の朝 みきえ
初銭湯湯ぶねで交はす御慶かな 千鶴
初景色古き社の人の列 わたる
賽銭はパパの役目や初詣 せいじ
堰の音の消え入りさうや水涸るる せいじ
孫二人合唱のごと御慶述ぶ みのる
短日や鐘ひとつのみ響きをり 博充
町の灯に淡き千手の枯木影 えいじ
元旦や希望を抱くメッセージ きよえ
雪原に捧げる献花震災忌 山椒
生き過ぎて一人で祝うお正月 董雨
淑気満つ大墨書なる左馬 康子
澄む声に次女の達者や初電話 藤井
初日浴び凛と立ちたるご神木 愛正
初夢やまだ見ぬ景色惜しみつつ ふさこ
眩しきは稜線の彼方初日の出 こすもす
夫婦岩海の遥かに初日の出 山椒
一文字の墨書勇まし初座敷 康子
独り居や過去の夢見て年明ける 董雨
鳶描く大き八の字初御空 むべ
買初や大きな判の世界地図 藤井
礼拝終へ和気藹々の初茶会 きよえ
京壁に松が枝の影初明り むべ
読初は推理小説の続き こすもす
神馬乗る兄妹や初写真 なつき
初日の出見慣れた山に手を合はす 愛正
はればれと正月用の器出て もとこ
自らの羽毛に伏すや冬の鳩 勉聖
五年日記また一からの四段目 千鶴
蝋梅の綺羅に籠もれる淑気かな よし女
初詣長きみくじの列に就く やよい

2025年12月31日

祝箸揃え明日待つ今宵かな 明日香
冬日射す配達頼みの晦日蕎麦 よし女
復刊の絵本手に取り去年今年 澄子
ベングラーの第九に酔ひて年送る うつぎ
大晦日手持ち無沙汰の帰省の子 もとこ
月冴ゆる古民家護る鬼瓦 愛正
換気口清めて今宵年を越す 和繁
新雪や酸ヶ湯の宿の灯ひとつ 勉聖
山際の広ごる落暉年果つる 千鶴
チャンネル権を父に譲れり大晦日 なつき
飛沫飛ぶ切り裂く声や寒稽古 勉聖
短日や店先に灯の点りをり 博充
武者震ひすは終章か餅つき機 みのる
行く年や重たきことは置いたまま わたる
外套やシベリア捕虜の手の震へ 藤井
サイレンの音も過ぎ去る大晦日 愛正
晴れ着の娘人掻き分けし初参り ふさこ
母逝きし年惜しみけり茜雲 せいじ
士気上がる娘につられ大掃除 あひる
節料理棒鱈だけは外せない 明日香
大仏の眼からロープで煤払ひ 山椒
頼まれて娘のキッチンに刻む葱 こすもす
娘の来れば今日も乾杯小晦日 あひる
夕日落ちて霜降り著き山眠る えいじ
万感をホ句に託して去年今年 せいじ
雪の間をつつく烏の大晦日 和繁
晦日蕎麦ゆでて遺影に礼を言う よし女
大晦日お焚き上げ待つ古札山 なつき
何もせんなれど用意す晦日そば きよえ
寒梅や二十歳の孫の結び髪 藤井
今年一しっかり洗ふ年湯かな わたる
くる年へ夢を記して日記果つ みのる
青空や元気頂く大晦日 きよえ
七色に染むる雲間や寒月光 むべ
母訪ね陽だまりに置くシクラメン 山椒
薄紅のスカイラインや冬暁 えいじ

2025年12月30日

強霜や人生ここでひと休み 藤井
黒豆ときんとん提げて母を訪ひ 山椒
オリオンや君の指さすその先へ 藤井
凍て虫を食わへ小雀飛び立てり 勉聖
親王の手なる茶室の額涼し せいじ
広池の鴨引く水脈の勢ひかな よし女
行く年や川辺をゆるり流る芥 愛正
長靴の子ら来て宮の池普請 康子
静けさにくるまれ郷の聖夜かな あひる
横丁のどこか小粋な松飾り 澄子
一族を冬日もろとも撮りにけり えいじ
珈琲の福袋買ふ小晦日 なつき
散り紅葉流れに乗りて合流す 明日香
自動車を覆ふ霙の鱗めく 和繁
栗の木の滂沱するかに葉を落とす 千鶴
短日や橋を渡りて影消ゆる 博充
年の瀬を独りにせんと子等の来て たか子
窓硝子みがけば外は冬の波 明日香
煤逃げの赤き花買ふ夕まぐれ えいじ
庭に得し枝物足して年用意 むべ
自転車の往来しげし冬休み よし女
ほろほろと口にほどけてきりたんぽ むべ
餅筵用務の変わるカレンダー 愛正
寒風のビオラに元気貰ひけり うつぎ
買い出しの渋滞ありし小晦日 なつき
冬夕焼七化けしてる茜雲 きよえ
投入れの壺に広がり実千両 あひる
杉玉や仕込み唄つづく深夜蔵 勉聖
「こうのとり」てふ特急や着膨れて こすもす
ステンドの工房よぎる冬日の矢 せいじ
広前の土俵四隅の松飾り 康子
朴訥な旧家門松揺るぎなし 澄子
冬夕焼瀬戸の島々照り染めし きよえ
年の瀬やデイジェイポリスアメ横に 山椒
ひやかしの気持ち隠して年の市 わたる
悲喜こもごも心の機微の日記果つ みのる
跡継ぎの無きを嘆かふ冬耕翁 みのる
煤払カーペンターズ流しけり 和繁
押し合いのまんざらでもなし年の市 わたる
伐採の木は柿の実のつきしまま こすもす

2025年12月29日

散り紅葉ダンスするごと舞い上がり 明日香
行政に禁じられ落葉焚けもせず よし女
松ぼくりくべ暖炉の火いこらしむ せいじ
年用意かさこそ音の勝手元 愛正
杣人のつぼ足残る眠る山 わたる
久闊の叔母は完食年忘れ えいじ
年流る坂東太郎に月の影 愛正
菊枯るる摂理にわれも身をあずけ 藤井
家族呼ぶ優し鳴き声寒鴉 きよえ
街に住み五つ数ふる寒昴 むべ
そこペンキ塗りたてなるぞ冬の蝿 みのる
餅つき機出番来たるや二升搗き 千鶴
深更にふと目覚めれば榾明り せいじ
木守柿熊じたばたと降りられず ふさこ
曲者にプリン当籤年忘 和繁
鯛焼きの紙袋あたたかし塾帰り 勉聖
落葉風トランプめくりしてやまず みのる
数へ日や的打射ぬ音のひびく杜 なつき
冬空に紙めく飛機の消えにけり 康子
白犬にオレンジハーネス冬の道 和繁
寄贈者の名札付けられ冬木立 あひる
藁灰の漆黒に出ず双葉かな あひる
砂糖壺洗ひ干さるる年の暮 むべ
冬夕焼長き影連れ鬼ごつこ 康子
寒の月白く浮いてる波戸の夕 きよえ
年の瀬は世間の事や吾読書 うつぎ
えいじちやん叔母が吾を呼ぶ年忘れ えいじ
今年また無沙汰を詫びて賀状書く 明日香
窓磨き褒美に見ゆる昼の月 なつき
千年の土器片の脇に冬の薔薇 勉聖
数え日や残りしことの二つ三つ わたる
ポチ袋手作りするも年用意 こすもす
菊枯れて自然のままにわれも老ゆ 藤井
ひらがなのお手紙貰ふ年の暮 もとこ
花枇杷やエンディングノート未だ終へず よし女

2025年12月28日

庭隅の古き祠や注連飾り 愛正
大根を詰めては笑ふ暮の市 勉聖
シニア寄り鎮守の門松飾りけり 千鶴
シンバルの連打やホールいよよ凍て たか子
青銅の龍のかがよふ寒の水 康子
冬あたたか野良猫あるく墓苑かな なつき
大寺のまろき柱や冬青空 もとこ
時雨降る四阿にゐる乞食かな えいじ
散り紅葉強風に耐ゆ一葉あり 明日香
尉鶲雪の河原に色灯す 和繁
火傷の指柚子を突つつく仕舞風呂 なつき
晩年の心の底や年の暮 藤井
着膨れてなお晴れやかな孫の顔 勉聖
河豚刺しや兄妹みなに一家言 あひる
雪晴や犬が荷台へ見事跳ぶ 和繁
独り居のあれこれ省く年用意 やよい
一陣や枯葉ぱらぱら走り出す 青海
時雨降る川より出でし車輪かな えいじ
煤逃げの輩犇く茶房かな 澄子
賀状書く友は偕老ひのえうま 康子
洋蘭を集めし趣味やサンルーム みのる
初雪や無人駅舎に取材クルー せいじ
風花の宙返りして湯に消えて わたる
年忘四世集まり中華店 きよえ
一人居の何時も一番柚子湯かな よし女
新酒告ぐ青き杉玉二尺寸 千鶴
漆黒の山影迫り月冴ゆる むべ
竹藪のざわめきにまじる笹鳴き こすもす
冬の日や川面に揺るる光あり 博充
凩の研ぎゆく空の青さかな 澄子
剪定の松を白磁に年用意 うつぎ
寒雲をかき分け出でる朝日かな 青海
冬の薔薇赤ひとひらや父母の墓 藤井
サンタさん来るまで待つとクリスマス 山椒
冬帽子プレゼントされ手前味噌 きよえ
年の瀬や不義理はせずに終わりたし 明日香
兄妹や父母の形見に着膨れて あひる
山茶花の落花は続くきりもなし よし女
古書院を見下ろす園の紅葉山 せいじ
北吹きて教会堂へ道遠し むべ
門松を立てんと庭師寺門前 愛正
年の市北国の幸積み上げて みのる
冬晴や青空映える潦 わたる

2025年12月27日

空き缶を転がし遊ぶ寒鴉 みきお
こうのとり探す上空雪野原 こすもす
柚子ひとつ足して寛ぐ仕舞風呂 澄子
冬の灯に紅黝し七変化 えいじ
雪晴のゆふべの町に灯がともる 和繁
チャイの泡ひとつ弾けて冬篭 澄子
河豚鍋や物価の高き世をしのぐ 藤井
商店街歩道狭める松飾り 愛正
病得し吾を抱擁す柚子湯かな 康子
農耕機収む小屋にも松飾り 愛正
くしやみして次ぎの言葉を忘れけり みのる
新米を苞にいつもの庭師来る うつぎ
初雪や杉間を抜けて孫の声 藤井
凩に背中押されて坂登る 千鶴
松を揉む悴む指を宥めつつ うつぎ
孫来訪正月休み一番乗り ぽんこ
お茶室の下地窓いま紅葉窓 せいじ
年齢の所為にし杜撰年用意 たか子
数へ日や娘が来て窓を拭きくれし よし女
冬の日を背に峠道歩みけり 博充
望遠鏡みなうなだれて山眠る みのる
寄鍋に子らの好物増やし入れ むべ
着膨れてラーメン啜る五番線 あひる
権萃の黒翡翠めく実のたわわ むべ
綿雪を重さうに負ふ枯芒 和繁
掛け時計針を合はせて年用意 わたる
陽の射せば直ぐ溶け始む今朝の雪 こすもす
落ち葉掃くシルバーカーにまた座り よし女
小春日や離宮を辞せば桂川 せいじ
電飾を辞めたあの家クリスマス 山椒
松と竹運ぶトラック年の暮れ 山椒
翠黛をけむらせ風の牡丹雪 あひる
枯木影千手の包む一軒家 康子
カーテンを開ければ冬日なだれかな えいじ
初雪や朝餉の窓を開きをり きよえ
初雪の早日に溶くや里山路 きよえ
仰ぎ見る庭の枝先帰り花 みきお

2025年12月26日

木枯しの力比べや雲疾し 康子
古家や住み慣れし庭に水仙花 藤井
白菜の明るき庭に割りて干す むべ
暦替へて昼酒少し用納め わたる
着膨れて吟行集ふや句ひとつ 勉聖
初雪の舞ひちる郷を辞しにけり あひる
温もりの蒲団の中や大欠伸 えいじ
数へ日や野鳥の声に急かされる 愛正
顔見世や老ひてますます仁左衛門 もとこ
寒柝や声の揃はぬ三廻目 やよい
所在なく仕事納めや早帰り わたる
良きことのありて柚子湯の香りけり うつぎ
留守番はなつきし犬と榾の宿 せいじ
孫ら来て興ずるゲーム冬休み 千鶴
火を育ててはまた被す落葉かな みのる
着ぶくれて記念写真の姉妹かな あひる
腰手拭いつの間にやら煤籠 愛正
朝窓を開ければ舞へる初小雪 よし女
影重ね白山茶花の花びらに むべ
温かな蒲団の中のストレッチ えいじ
冬せきれいつつつと歩きまたつつつ 明日香
神妙なり年末詣うでやんちゃ達 ふさこ



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