投句控 :500句/1頁

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動かざる雲井にひばり見失ふ あひる
螺髪めく蕾はさくら猪名堤 せいじ
生業は木地師といふて炉を塞ぐ 凡士
城跡の土塁の辺り落椿 かかし
白木蓮に混じりて咲けり昼の月 むべ
春風を孕み疾走勝負服 よう子
パドックにティーンも見入る春休み せいじ

2022年3月19日

葱の花野菜屑捨つ三角田 なつき
産土の狭き境内落椿 よう子
弁慶の鍋ころがしや春の坂 むべ
登り来て山湖しづもり山笑ふ はく子
遠山の朧の中のリフトかな こすもす
壺焼の噴きこぼれたる潮かな 凡士
春風やプロペラ付きの犬の帽 なつき
春風や螺旋階段くるくると はく子
春田打つ彼方行き交ふ新幹線 なつき
白山を水面に戻し鴨帰る 凡士
葬送のネクタイ緩め夕霞 かかし
桜草去年もここに恙なし よう子
令和となり通天閣の灯に染まる 宏虎
裏門の地蔵に供花卒業子 愛正
イヤホンを外し名草の芽吹き聞く よう子
初恋は永久に初恋春の雪 かかし
遅き日を重ねて二十三回忌 素秀
童歌口遊みつつ青き踏む わかば
海晴れて沖の島影薄霞 わかば
初蝶の飛び立たんとして止まる息 素秀
今年また桜見れたと車椅子 わかば
亀鳴くや轍の深き泥の道 素秀
猫眠る仕舞ふ仕舞はぬ春炬燵 かかし
家苞に諸子を買いて膳所の駅 よし子
雪解水岩噛み流る奥利根峡 愛正
色違ひの双子の靴や青き踏む なつき
陣組むで無く判っておりぬ残り鴨 宏虎
しろがねの鋒なほかたし幣辛夷 むべ
池塘に正座している落椿 宏虎
名刹を抱きて笑ふ東山 はく子
目刺し干す品に釣られて家包に 宏虎
かげろふの内に彼岸とつなぐ橋 素秀
ラジオ体操義母腰かけてあたたかし 凡士
春雷や畑仕の人へ良き兆し わかば
山笑ふ蒸気機関車裾縫いて はく子
鶯を聞き分けてをり里暮し よう子
螺旋階段くるくる降りて春の川 はく子
黙食の農家カフェや百千鳥 かかし
黄水仙香るベンチをひとりじめ むべ
春日濃しをちこちに干す人のあり むべ
賭けもせぬ勝馬応援声あげて よし子
北窓開く納屋に入り込む真竹かな 愛正
発掘の欠片に刷毛ののどけしや かかし
春の雷三十六峰駆け巡る よし子
春一番削る川原の空き巣かな なつき
宍道湖の吃水深し蜆女 宏虎
北窓を開き赤城の風を吸ふ 愛正
思惟仏の指先にある春愁かな よし子
飛行機は鶴のマークか春霞 よう子
山霞かなたに富士の浮かみくる むべ
糶へゆく牛の背梳く春日かな 凡士
晴れやかな顔に決意や卒業す わかば
婚の日も満開たりし梅今朝も こすもす
雪雫高音響くトタン屋根 愛正
揺蕩ふと若狭の海の蒸鰈 凡士
八十路とて夢のありけり雛飾る よし子
春暁や夢に驚き目覚めたり こすもす
新しき綿に包まる雛の顔 素秀

2022年3月12日

ぐずる児をあやしてをりぬ風車 よう子
フリスビー見事にキャッチ草青む かかし
船頭唄流し嫁入り舟に雛 なつき
黄水仙群れて明るき小庭かな わかば
山笑ひ谷水楽を奏でけり わかば
庵の戸を開けて梅が香四方より なつき
口遊む母の声止み春の雷 わかば
夕映の黄抜きだして花ミモザ むべ
雌の鴨陸に上がれば雄も又 はく子
しら梅の一輪越しに天守閣 凡士
境内にキャタピラ跡や除雪中 こすもす
甌穴の溢るる雪解け白き雲 愛正
生垣の内に一本藪椿 むべ
春時雨にはかに道の黒々と むべ
決壊の年読めぬ碑や水温む むべ
春愁うお悔やみ欄の没年令 愛正
囀や鍬を休めて茶の夫婦 かかし
佇みて見る人もなし堤焼き 愛正
町川を潮の満ちつつ猫柳 素秀
ぎしぎしの広葉の赤く萌え出づる はく子
揺蕩ふと風に舞ひをる柳かな かかし
漣の動きに浮沈浮寝鳥 こすもす
百相の納めだるまや梅の寺 なつき
川風の梳かす花穂や猫柳 愛正
おぼろなり羽根レースめく白孔雀 なつき
内視鏡体内巡り冴返る かかし
夕去りてたんぽぽの絮暮れ残る はく子
花の寺三つ葉躑躅は未だ蕾 こすもす
地下通路近づくヒール冴返る よう子
しゃがみ書くポストの横の遍路かな よう子
春灯下偕老嗜む食前酒 愛正
囀りや鴉の地鳴き混じりをり 凡士
地下道を出て中之島かぎろへる よう子
フラミンゴの池で弾けりしやぼん玉 なつき
子犬走ればたんぽぽの絮飛べり はく子
石段の左半分雪残る こすもす
母の辺に半襟を掛く春の雨 わかば
強東風や消防団の銀しころ むべ
篳篥の音色に泣けて春の昼 素秀
いにしへを思ふ古墳に鳥の恋 素秀
走り来るグリコサインに春疾風 凡士



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