これはただの報告の句ではない。猛暑の日々が続く中、愛犬の体調異変に気づいた。しばらく様子を見たが快復の兆しはなく尋常ではないと判断して急遽、いきつけの動物病院へ急いだのである。
作者が世話をしている老犬ではないかと思うが、特に高齢犬にとっては夏の猛暑は健康リスクが高いと言われる。定期診断で通う獣医までの道のりを遠いと意識したことはなかったが、火急の事情である今、随分と長く感じたことではないだろうか。
紫陽花は、蕾の状態から徐々に色づきはじめて満開となり、旬を過ぎたあともまた色や形を変えて長期間にわたってさまざまな表情を楽しませてくれるところから七変化という別名がある。
種類にもよるが、通常は、旬を過ぎたら早めに花を剪って管理するほうが翌年のための元気な花芽を育成できると言われている。そうして早めに剪られた色とりどりの花を玄関ゲート脇に設置された手水鉢や大瓶などに浮かべて来園客を迎えているのである。