やまだみのる
やまだみのる
ゴスペル俳句の世界 というタイトルをご覧になって、意外な組み合わせだなと思われた方は多いと思います。
しかし自然と向き合う俳句のこころと、神さまへの祈りとは実に共通点が多いのです。 聖書を知識や理屈で理解しようとしても神さまの恵みを実感することはできません。自分の弱さを認め無条件に神さまに従いゆだねるとき、初めて心の平安を得て神さまの愛に触れることが出来ます。
毎朝のデボーションでは聖書のみことばを読んだあと、心静かに瞑想し、そのみことばを通して神さまが何を語ろうとしておられるかに耳を傾けます。俳句も同じで、作ろうという意識を捨て心を無にして自然に対していると、必ず自然のほうから語りかけてきます。知識や理屈で作った俳句は自己満足の言葉遊びに終わりがちですが、自然からの語りかけや感動を写生する 「ゴスペル俳句」は祈りであり賛美なのです。
理屈で理解するのではなく四季の変化や自然との対話を通して、天地万物の創造者でありわたし達を生かしてくださる神さまがいらっしゃることを、ぜひ実感していただきたいと切に願っています。
理屈やルールに縛られて窮屈に生きるのではなく、みこころのままに生きることの幸いを自然は教えてくれます。
(2000年12月2日)