やまだみのる

季語を知る

初心者にとって「季語を覚える」ということは基本ですが、句歴1年を越えたら次のステップとして「季語を知る」という段階へステップアップしましょう。

「季語の種類や季感を覚える」ということと、「季語の本質を知る」ということとはまったく別の次元のことであって、本当に重要なのは後者なのです。

一方「新しさ」という名目で、どんどん自分勝手な解釈を展開しはじめる人もいます。新しさを求めることは悪いことではありませんし、むしろ必要なことです。しかし俳諧の長い歴史の中で培われてきた「季語の本質」というものを理解しようとしないで、季感がおかしいとか死語だとかを軽々しく論じてほしくないのです。

"新しさを追求しながら、類想のない個性的な作品を目指す。"

ことがレベルアップへの重要課題ですが、「温故知新」の心を決して忘れてはいけないのです。

(2004年06月25日の日記より)