やまだみのる

昨日、メンバーのKさんとお話ししました。 Kさんは、ゴスペル俳句の句会に参加されるようになって、 めきめき腕を上げられたかたである。 吟行にもよく出かけられるようになったようで、 吟行の大切さについて話がはずみました。

ぼくが初心の頃、先生が繰り返し教えて下さったのは、『 考えて作らない 』 と言うことだった。

最初の頃は、何度吟行に行っても句が作れず、うろうろと見たことを、句帳にメモするだけ。 結局、自宅へ帰ってから、思い出して句を捻る・・・という作り方だった。 それでも、先生からの指示通り、毎週土曜日に吟行に出かけては30句ほどを作り、 月曜日には先生宛に添削稿を送付するということを続けた。 一年ほどたった頃だったと思います。

"吟行にでかければ句が出来る。行かないと出来ない。"

という具合に自分が変わっていることに気づいた。 最初に考えて句を作る習慣が付いてしまうと、 悪癖から脱皮するのにとても苦労して、やがて句を作ることに疲れて俳句を辞めてしまう。 そうゆうタイプの方をたくさん見てきました。

先生の教えをひたすら守って、吟行による作句方を習得できたことをとても感謝しています。 わたしたちは、苦しむために俳句をするのではなく、 自分の心を喜ばせ、仲間と楽しく交わり、そしてよき俳句ライフを楽しむために句を詠むのです。

(2002年9月3日の日記より)