選句画面へ
編集 を押して何度でも訂正できます。
ぶつぶつと切れる新蕎麦良き匂ひ
トンネルを抜けて海風波の花
耕し手ゐない田圃の芒かな
セキレイのつがい横断終えて赤
ミニスカの闊歩着膨れの群を裂く
熊と人せめぎ合う野や秋深し
秋深し読書に浸る午後の幸
師走市袋をさばく声高し
師走路や靴音弾み薄日射す
待降の日々シュトレンを五ミリづつ
大聖樹小さき聖樹を組み上げて
県境の連山白し冬の雲
花寺の苑にあちこち冬囲
枯葉散る踏むたび過ぎし日のひかり
車椅子押す手の震へ老いを知る
ランタナの睡る四つ角冬の月
冬暖の径を黄の翅紛れ舞ふ